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汎用系エンジニアの転職方法|転職を成功させるコツをご紹介

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

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本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。汎用系エンジニアの案件の一例と、案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

はじめに

近年、オープン系システムの普及により汎用系システムの採用は減少傾向にあります。

しかし依然として多くの企業で汎用機を使用したシステムが活用されており、汎用系エンジニアの需要は変わらず高いままです。

「汎用系エンジニア」とは、メインフレームなどの汎用機を使用したシステム開発や保守に特化したエンジニアのことを指します。

本記事では、汎用系エンジニアの転職方法や、転職を成功させるためのコツ、さらには独立や副業による年収アップの方法まで、幅広く解説しています。

一読すれば、現代のIT業界における汎用系エンジニアとしてのキャリアパスを理解し、より良い職業選択ができるようになるのでぜひ最後までお付き合いください。

<この記事を読むとわかること>

  • 汎用系エンジニアの現状とその将来性
  • 転職を成功させるための具体的な方法とコツ
  • 独立や副業による収入の増加方法
  • 汎用系エンジニアとしてのキャリアアップの方向性
  • 汎用系エンジニアの具体的な案件例

他の汎用系エンジニアはどのくらい稼いでいるの?

汎用系エンジニアとは、主に大手企業や公共機関などで使用される大規模な情報システムの開発や運用、保守に従事するエンジニアのことを指します。

主にJava、C#などのプログラミング言語に精通している必要があり、COBOLなどのレガシーな言語も扱う必要があります。

近年では、クラウドサービスなどと相性の良いオープン系システム(小型のコンピュータで作動するシステム)が多く採用されることから、少し時代遅れな印象を持たれることも少なくありません。

しかし、日本では今でも多くのシステムがオンプレミスで稼働しており、そういったレガシーシステム移行のプロジェクトも数多くあります。

そのため、汎用系エンジニアは常に一定以上の需要が担保されている職業です。

では、汎用系エンジニアに転職するとどのくらい稼げるのでしょうか?

ここでは、汎用系エンジニアの平均年収をエンジニア全体の平均年収をベースに、フリーランスと会社員の場合で比較していきましょう。

エンジニア全体の平均年収

求人BOXのデータによると、ITエンジニア全体の平均年収は「約480万円」です。

ITエンジニアの仕事は非常に広範囲に渡るため、平均給与もかなり幅があります。

例えば、システムエンジニアとしての平均年収は「516万円」で、給与幅は「349万円から1,066万円」と非常に幅広いです。

ただし、平均年収に関しては、統計の取り方によって結果に大きな違いが出ることがあります。

加えて、職種や経験、地域などの要素によっても平均年収はかなり変わるため、一つのデータだけで全体像を捉えるのは難しいです。

そのため、本データはあくまでも参考の一つとして捉えてください。

フリーランスの汎用系エンジニアの場合

エンジニアスタイルの2024年3月時点での最新のデータによると、フリーランスの汎用系エンジニアの月額平均単価は「約53万円」です。

年収換算にすると、「約636万円」という結果で、職種別の単価ランキングでは「34位」にランクインしました。

過去3年間の月額平均単価の推移をみてみると、2022年中頃からは50〜60万円程度で安定しています。

言語別の単価ランキングでは、Rubyが85万円で最も高く、次いでTypeScript、Sass、Pythonと続きます。


意外にもCOBOLはランクインしていませんでした。

これは、COBOLは主に古いレガシーシステムで使用されているため、新規プロジェクトの開発案件においては、需要が限定されているのが理由だと推測されます。

しかし、汎用系エンジニアの場合、COBOLを前提条件としている場合も多いため、実際には異なる可能性も考えられます。

会社員の汎用系エンジニアの場合

求人BOXの最新のデータによると、会社員の汎用系エンジニアの平均年収は「約712万円」です。

これをフリーランスの平均年収と比較すると、「約83万円」高いことになります。

ITエンジニア全体の平均年収と比較すると、「約239万円」高いという結果になりました。

フリーランスよりも会社員の平均年収の方が高くなるケースは非常に稀です。

汎用系エンジニアの全盛期は、汎用系システムが爆発的に増えた1980〜1990年代と言われています。

そのため、平均年齢が他のエンジニア職と比較するとかなり高くなっています。

日本では年齢が高くなると給与も上がるのが一般的なので、これがフリーランスよりも会社員の方が平均年収が高くなった理由だと思われます。

汎用系エンジニアの将来性

汎用系エンジニアと聞くと、少し古いエンジニア職というイメージを持つ方も多いです。

そのため、「汎用系エンジニアに将来性はない」という意見をよく見かけます。

果たしてそれは本当なのでしょうか?

ここでは、汎用系エンジニアの将来性について、短期的な目線と中長期的な目線で考察していきましょう。

短期(1年~3年)

結論からいうと、汎用系エンジニアの短期的(約1〜3年)な将来性は明るいと言えます。

大手金融機関や政府機関などでは、機密性や処理性能の高さから今も汎用機が使用されており、汎用系エンジニアのスキルが引き続き必要とされています。

また、汎用機が未だに社会的影響の大きいプロジェクトで使用され続けている理由の一つは、オープン系では代替できない独自のタスクが多数存在するためです。

他にも、汎用機からオープン系への全面的な移行には高額なコストとリスクが伴うことから、多くの企業が汎用機の維持・運用を選択しています。

20年以上前から「近い将来になくなる」と言われ続けている汎用機ですが、信頼性や堅牢性といったメリットを保ちつつ、オープン系のイノベーションと結び付ける取り組みが進められています。

このような状況は、汎用機に精通するエンジニア、特に若手エンジニアにとって将来性があるとも言える環境を提供しています。

なお、オープン系とのマイグレーションの際には、汎用系とオープン系の両方に精通したエンジニアが特に重宝されるでしょう。

中長期

中長期的な目線で汎用系エンジニアの将来性を見てみると、若干暗雲がたちこめていると言えますが、この状況を好転させる柔軟性と適応力を持つことで、依然として大きなチャンスが存在します。

マイクロフォーカスの調査によると、世界中で8,000億行以上のCOBOLコードが稼働しているとのことで、これは汎用系技術の普及率が高いことを示しています。

また、92%の回答者がCOBOLを戦略的な言語と見なしており、多くの企業がCOBOLアプリケーションのモダナイゼーション(現代的システムへの移行)とクラウド対応を計画していることから、これらの技術への需要はまだまだ衰えていないといえるでしょう。

ただし、現代においてレガシーであるという事実に変わりはなく、新しい技術や業務変革に伴う取り組みが求められています。

つまり、汎用系技術とオープン系技術の融合、クラウド対応など、モダナイゼーションのプロセスは、これらの技術が今後も長期にわたってビジネス環境において価値を提供し続けるための鍵です。

汎用系エンジニアの転職方法

では、汎用系エンジニアに転職するにはどのような方法があるのでしょうか?

本項では、汎用系エンジニアの転職方法についてご紹介します。

自分で企業に問い合わせる

1つ目の汎用系エンジニアへの転職方法は、自分で企業に問い合わせる方法です。

このアプローチは、自発的かつ直接的な方法で、特定の企業や組織に対して熱意や意欲を示すことができるため、特に汎用系エンジニアのような専門性が高くニッチな分野で働きたいと考えている方には有効です。

転職活動に慣れていない方にとっては少々ハードルが高く感じられるかもしれませんが、ほとんどの人が実践していない方法でもあります。

そのため、差別化という意味でも非常に有効で、採用担当者またはプロジェクト関係者に強い印象を残すことが可能です。

転職エージェントを利用する

2つ目の汎用系エンジニアへの転職方法は、転職エージェントを利用する方法です。これは最も一般的な転職方法といえるかもしれません。

転職エージェントは、業界の専門知識を持つキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。

汎用系エンジニアとしてのキャリア形成に関するアドバイスや、履歴書・職務経歴書のブラッシュアップ、面接対策など、転職活動全般にわたって専門的なサポートを受けられます。

また、多くの転職エージェントは、ウェブサイトや求人情報誌には掲載されていない非公開求人を多数保有しています。

これらは一般には公開されていない優良なポジションであることが多く、転職エージェントを利用する大きなメリットの一つです。

<汎用系エンジニアに人気の転職エージェント>

求人サイトを利用する

3つ目の汎用系エンジニアへの転職方法は、求人サイトを利用する方法です。

求人サイトと転職エージェントは同じサービスのように思えますが、実際には異なります。

求人サイトとは、多数の企業から提供される求人情報を集約し、ウェブサイト上で公開するサービスです。

利用者は、職種、業界、勤務地、給与などの条件を指定して検索し、興味のある求人に直接応募することができます。

一方で、転職エージェントは個々の求職者に対して、キャリアカウンセリングや履歴書の添削、適切な求人の紹介、面接対策、企業との条件交渉など、転職活動全般にわたる個別のサポートを提供するサービスです。

つまり、求人サイトは自分で主体的に情報を探し、応募プロセスを進めていきたいと考える自立型の求職者に適しています。

また、特定の企業や業界に限定せず、幅広い選択肢から自分に合った仕事を見つけ出したい人にもおすすめです。

エンジニア転職するなら知っておきたいこと

ここからは、汎用系エンジニアのみならずエンジニア全般が転職活動の際に知っておくべきことについて解説します。

転職活動の流れ

エンジニアの一般的な転職活動の流れは以下の通りです。

STEP1: 自己分析と市場調査

自分が持っているスキル、経験、強みや改善すべき点を洗い出し、同時に希望する業界や職種がどのような人材を求めているか、市場のニーズを調査します。

この段階で自分のキャリアゴールを明確にし、どのような企業やポジションが自分に適しているかの方向性を定めましょう。

STEP2: 履歴書・職務経歴書の準備

履歴書や職務経歴書を最新の情報に更新し、必要に応じてポートフォリオを整えます。

特にエンジニアの場合、技術スキルや実績を具体的に示せるスキルシートが非常に有効です。

STEP3: 求人情報の収集と応募

求人サイト、転職エージェント、企業のキャリアページなど、様々なチャネルから求人情報を収集します。興味がある求人には積極的に応募し、選考プロセスを進めていきます。

STEP4: 面接

応募した企業からの連絡を受け、面接の日程を調整します。面接では、自己PRやこれまでの経験、入社後にどのような貢献ができるかなどを具体的に話すことが求められます

STEP5: 内定と条件交渉

面接を経て内定を獲得したら、入社条件について話し合います。給与や勤務地、勤務時間、福利厚生など、納得のいく条件であるかどうか検討し、必要に応じて交渉を行います。

STEP6: 入社手続き

条件に合意したら、入社に向けての手続きを進めます。必要な書類の提出や、前職での退職手続きなどを行い、新しい職場でのスタートに備えましょう。

汎用系エンジニアも基本的には上記の流れに沿って転職活動を行います。

強いていうならば、汎用系エンジニアの場合は特に技術スキルや経験が重視されるため、自己分析と準備の段階で、これまでに扱った技術やプロジェクト、成果を具体的に示すことが重要です。

転職までにかかる時間は3〜6ヶ月が目安

エンジニアへの転職活動にかかる時間は概ね3〜6ヶ月程度とされています。

ただし、この期間はあくまで一般的な目安であり、個々の状況や市場の状態、求める職種や業界によって変動する可能性があることには注意してください。

エンジニア、特に汎用系エンジニアの場合、転職活動の期間にはさらに注意が必要です。

エンジニアはしばしば、重要なプロジェクトやタスクに従事しており、転職先が決まったからといって即座に現在のポジションを離れることが難しい場合があります。

特に汎用系エンジニアは、大規模なシステムやプロジェクトに関わっていることが多く、自分が担当している仕事を引き継ぎ、プロジェクトを円滑に進行させるために十分な引き継ぎ期間を確保しなければなりません。

そのため、転職活動にかかる時間は少し長めに設定しておいた方が無難です。

年齢によって求められるスキルは変わる

エンジニアというと特定のツールやプログラミング言語などのスキルに目が行きがちですが、実際には年齢によっても求められるスキルは変化します。

<汎用系エンジニアが年齢によって求められるスキルや資格>

求められるスキル おすすめの資格
20代〜30代 ・基礎的なプログラミングスキル(COBOL, PL/I, Javaなど)
・システム開発の基礎知識
・コミュニケーションスキル
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・Oracle認定資格
・AWS認定ソリューションアーキテクト など
40代 ・高度な技術知識
・プロジェクト管理能力
・チームリーダーシップ
・アーキテクチャ設計能力
・プロジェクトマネージャ試験
・ITサービスマネージャ試験
・PMP(Project Management Professional) など
50代以上 ・各業界への深い業界知識
・ストラテジックシンキング
・メンタリング
・イノベーションへの貢献
・システム監査技術者試験
・情報セキュリティマネジメント試験 など

このように、技術的なスキルから始まり、管理能力、戦略的思考能力へとスキルセットを拡張していくことで、長いキャリアの中でも常にアドバンテージを取り続けることが可能です。

エンジニアが転職を成功させるコツ

日本のIT人材不足は諸外国と比較しても深刻で、2030年までに約79万人のIT人材が不足するとも言われています。

そのため、IT業界はいわゆる「売り手市場」であり、比較的転職がしやすい職種です。

しかしそれにもかかわらず、早期に転職活動を終える人とそうでない人がいます。

一体両者にはどんな違いがあるのでしょうか?

ここでは、エンジニアが転職活動を成功させるコツについて解説していきます。

実績を定量的に伝える

1つ目の転職成功のコツは、自分の実績をなるべく定量的に示すことです。

このアプローチのメリットは、履歴書や職務経歴書が具体性を持ち、採用担当者に対して自分の能力や成果を明確に伝えることができる点にあります。

汎用系エンジニアの実績を例にとって見てみましょう。

<悪い実績の例>

  • 「システムの開発に貢献した」
  • 「多くのコードを書いた」
  • 「プロジェクトの遅延を防いだ」

これらの表現は、具体性に欠け、何をどの程度成し遂げたのかが不明確です。どれだけの効果があったのか、どの程度の規模のプロジェクトだったのかが伝わりません。

<良い実績の例>

  • 「COBOLを用いたシステム開発プロジェクトで、処理速度を20%向上させ、年間コストを1,000万円削減した」
  • 「3ヶ月の短期間で10,000行以上のコードを記述し、新規機能の開発をリードした」
  • 「プロジェクトのスケジュール管理を担当し、納期の2週間前に作業を完了させることで、顧客満足度を30%向上させた」

上記の例では、具体的な数字を用いて成果を示しており、個々の貢献や効果を明確に伝えることができます。

転職活動においては、こうした定量的なデータを用いることで自己PRの信頼性を高め、採用担当者に強い印象を残すことが可能です。

キャリアアップの方向性を固めておく

2つ目の転職成功のコツは、キャリアアップの方向性を事前に固めておくことです。

特に面接において、面接官に対して自分のキャリアプランがはっきりしているという印象を与えることができます。

面接官は、単に技術力のある候補者を探しているだけではなく、その企業の将来に貢献できるポテンシャルを持った人材を求めています。

自分のキャリアアップの方向性がはっきりしていれば、その企業でどのように成長していきたいのか、どのように貢献できるのかを具体的に語ることができます。

これにより、面接官に対して自分がそのポジションに最適な候補者であるということを効果的にアピール可能です。

社外とのコネクションを作る

3つ目の転職成功のコツは、常に社外とのコネクションを作っておくことです。

日本のIT業界は横のつながりが多く、良質なプロジェクトの情報というのは、求人に掲載される前にコネクションを使って人材を募ることも多いです。

また、採用側も求人サイトや転職エージェントに中間手数料を支払わずに済むので、コネクションを利用して参画したプロジェクトというのは報酬も高額になります。

求人媒体というのは規模が大きくなればなるほど利用料金もコストが嵩むのです。

企業側の本音としては「できれば求人媒体に頼らずに人材を迎え入れたい」というのが本音です。

そのため、社外とのコネクションを構築しておくことで優位な状況で交渉に臨むことが可能になります。

今の時代は転職するより独立した方が安定する?

昨今の日本では、働き方の柔軟性が以前よりも重要視されるようになり、フリーランスや個人事業主として独立する人も増えてきました。

厚労省の調査によると、2018年時点で労働人口の約6分の1がフリーランスとして就業しているというデータもあります。

2019年以降は新型コロナによってさらに柔軟な働き方が重視されるようになったので、現在ではその数はさらに増えているでしょう。

こういった背景もあり「今の時代は転職するより独立した方が安定するのでは?」という意見も多く聞くようになりました。

確かに、フリーランスは一般的な会社員よりも「収入面」においては高い傾向にあります。

しかし、先述したように「安定性」においては依然として会社員の方が高いと言えるでしょう。

つまるところ、フリーランスは個々人の努力や能力によってかなり収入に差が出るので「フリーランスになると収入が上がる!」と漠然と信じるのはやめておきましょう。

実は実務経験が2.3年あれば十分独立できる

とはいえ、最近では昔ほど経験年数を重視しなくなってきています。

例えば、以下に紹介する案件では実務経験が2. 3年でも参画可能な汎用系エンジニア案件なのでぜひ参考にしてください。

案件例①COBOLとC言語を使用した某金融機関向け外貨預金パッケージ導入PJ


この案件は、COBOLとC言語を使用した某金融機関向け外貨預金パッケージ導入プロジェクトを担当する案件です。

金融機関が海外送金や外貨の預金を扱う際に必要となる、外貨預金システムの導入を支援します。

外貨取引は、複雑な為替レートの変動や国際間の法規制など、専門的な知識が必要とされる分野です。

そのため、既存のシステムとの連携や新しい外貨預金パッケージの導入に向けた開発支援スキルが求められます。

<具体的な業務内容>

  • 製造工程以降の単体テストや結合テストのテストシナリオ、テストケース作成の指示
  • 既に作成されたコードのレビューと指摘、修正作業
  • チーム内での進捗管理や課題管理

<必要なスキル>

  • COBOLおよびC言語の実務経験
  • プロジェクトリーダー (PL) としての経験
  • 金融プロジェクトにおける作業経験

このプロジェクトは、金融機関の外貨預金システムの導入という、非常に専門性が高い領域を扱っています。

そのため、COBOLやC言語に加えて、金融業界でのプロジェクト経験が必要とされるのです。

COBOLやC言語に精通し、金融プロジェクトでの経験があり、チームを率いる能力を持つ方にとっては、非常に魅力的な案件といえるでしょう。

案件例②食品基幹システム刷新のITコンサルタント


この案件は、食品基幹システム刷新支援を担当する案件です。

汎用系エンジニアの案件としてはかなり上流の位置づけになります。

現存するシステムの分析から新システムの設計、そしてその全体企画に至るまでを担当する必要があるため、実績が重要視される可能性が高いです。

<具体的な業務内容>

  • 現在のシステムの調査と把握
  • 新システムのグランドデザインの策定
  • システム全体の企画

<必要なスキル>

  • 1000人規模のプロジェクト企画やリードの経験
  • AS/400に関する知見
  • 貿易、輸出入、会計の知識

このプロジェクトは、大規模なシステムの刷新に関わることから、プロジェクトの計画段階から実施、運用に至るまでの全過程にわたり、高度な技術力と経験が求められます。

特に、1000人規模のプロジェクトのリード経験は、チームをまとめ上げ、プロジェクトを成功に導く上で不可欠です。

また、AS/400の知見は、既存システムの技術基盤と新システムへの移行計画策定において重要な役割を果たします。

このように、かなり高度なスキルが求められるため報酬も100万円からと、非常に高額に設定されています。

案件例③Java,JavaScriptを使用した新システムリプレイス


この案件は、JavaとJavaScriptを使用した新システムリプレイスを担当する案件です。

近年、汎用系システムからモダンなテクノロジーへの移行プロジェクト(モダナイゼーション)は数が増えつつあります。

JavaとJavaScriptは、現代のWeb開発において最も一般的に使用されるプログラミング言語であり、このようなリプレイスプロジェクトには不可欠です。

<具体的な業務内容>

  • 顧客やベンダーとの折衝
  • 開発資産の検証や障害要因調査、開発課題の解決
  • テスト調整(プレ本番やボリュームテスト、移行リハーサル等)
  • 移行に向けた要件整理と移行後の立ち合い

<必要なスキル>

  • Java、JavaScriptを用いた開発経験
  • 基幹システムの設計経験
  • 開発ベンダーのスケジュールやタスク管理の経験
  • 要件定義書の作成経験
  • COBOLの開発経験及び解析経験

このプロジェクトでは、既存のシステム機能を理解しそれを最新の技術を用いて再構築する能力を要求します。

特に、JavaやJavaScriptの技術的なスキルに加えて、COBOLの開発・解析経験があることは、旧システムからのスムーズな移行に非常に重要です。

そのため、JavaやJavaScriptでの開発経験を持ち、さらにCOBOLに関する知識や経験がある方にとって、この案件は非常に魅力的な案件といえるでしょう。

仕事に拘束される時間が減りインプットする時間を増やせる

フリーランスは一般的な会社員よりは仕事に拘束される時間が少なく、空き時間を作りやすいです。

そのため、空き時間を有効活用して新スキルの学習時間に充てることができます。

フリーランスとして働く場合、自分で仕事のスケジュールを決められるため、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。

会社員の場合、定時に出社して定時で退社するという固定の労働時間がありますが、フリーランスはそのような拘束がありません。

この柔軟性が、新たな技術や知識を学ぶための「インプット時間」を増やすことを可能にします。

また、フリーランスはプロジェクトベースで働くことが多いため、一つのプロジェクトが終われば次のプロジェクトまでの間にリスキリングの時間を設けやすいです。

この期間を利用して新しい技術を学んだり、最新のトレンドを調査したりすることができます。

年収が大幅にアップする

基本的にフリーランスは会社員よりも年収が高い傾向にあります。

会社員の場合、給料は会社が定める構造の中で支払われますが、フリーランスの場合は自分でクライアントを見つけ、直接契約を結ぶことが多いです。

これにより、仲介手数料などが発生せず、得られる報酬が全額自分の収入となります。

また、一つの会社に固定されずに様々なプロジェクトに参加することができるため、同時に複数の収入源を持つことが可能になり、結果として年収が大幅に増加することがあります。

ただし、汎用系エンジニアの場合はデータだけでみると会社員の方が平均年収が高くなっています。

先述したように、汎用系エンジニアとして現在活躍されている方の平均年齢は他のエンジニア職と比較して高齢です。

「年齢給」が過度にデータに反映されてしまうため、正確なデータで示すことはできませんが、若い世代にフォーカスするとフリーランスの方が平均年収は高くなるはずです。

それでも独立するのが怖い人は副業で年収アップ!

ここまで解説したように、フリーランスは一般的な会社員よりも収入面では優遇されています。

しかし、やはり独立となると

「失敗したらどうしよう…。」

「家族がいるのに不安定な選択はできない」

このような不安がどうしても付きまといます。

そんな方におすすめなのが「副業」という働き方です。

副業であれば、仮に失敗したとしても本職を解雇される心配はありません。

もちろん、副業を規則で禁止している企業もまだまだ多いですが、近年では副業を解禁する企業も増えつつあり、今後はスタンダードとして定着することが予測されます。

例えば、以下に紹介する案件などは実務経験が浅くても副業として参画できる案件なのでぜひ参考にしてください。

案件例:損保系システムのACP保守案件


この案件は、損保系システムのACP保守を担当する案件です。

ACP(Application Control Processor)とは、主に大規模な業務システムなどで使用される処理装置の一種です。

具体的には、企業や組織のシステム内で行われるさまざまなアプリケーションの処理を効率良く、安全に管理・実行するための技術です。

特に金融機関や保険会社など、大量のデータ処理と高いセキュリティが求められる分野で重要視されています。

<具体的な業務内容>

  • 既存の損保系システムの保守業務
  • 予算化に基づく改善開発のサポート
  • システムの問題発生時の対応と解決

<必要なスキル>

  • コミュニケーションスキル
  • COBOL開発経験
  • 設計からシステムテストまでの実務経験

システムの維持・改善業務には、技術的なスキルに加えて、チームメンバーやクライアントとの効果的なコミュニケーション能力が不可欠です。

特に、COBOLは既存の損保系システムが使用しているプログラミング言語のため、COBOLに関する深い知識と実務経験が必要とされます。

そのため、COBOLの開発経験があり、設計からテストまでの一連の工程を経験している方にはおすすめの案件です。

週2からでも参画OKな副業案件としては、報酬も45万円と非常に高額です。

まとめ

本記事では、汎用系エンジニアの転職方法と、転職を成功させるためのコツ、さらに独立や副業を通じた収入の増加方法について幅広く解説しました。

汎用系エンジニアは、現代の技術進化の波にもかかわらず、依然として多くの企業で重宝されていることがわかりました。

汎用系エンジニアは特定のニーズに特化しているため、そのスキルの価値は高いといえるでしょう。

ただし、今後も変化するIT業界の中で生き残るためには、常に学習を続け、柔軟にキャリアプランを調整しましょう。

「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったエンジニアにとって役立つ情報を随時お届けいたします。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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