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ERPエンジニアとは?仕事内容や将来性・ERPエンジニアに必要なスキルを解説

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はじめに

現代の企業運営において、ERP(Enterprise Resource Planning)システムは欠かせない存在となっています。

そのERPシステムを効果的に導入し、運用する役割を担うのが「ERPエンジニア」です。

本記事では、ERPエンジニアとは何か、その仕事内容や必要なスキル、そして将来性について詳しく解説します。

<この記事を読むメリット>

  • ERPエンジニアの具体的な仕事内容がわかる
  • ERPシステム導入のスクラッチ型とパッケージ型の違いが理解できる
  • ERPエンジニアに求められるスキルが明確になる
  • ERPエンジニアとしてのキャリアパスが見えてくる
  • 将来の市場動向とエンジニアの需要が把握できる

ERPエンジニアの仕事やスキル、将来性についての詳細な情報を知ることで、自身のキャリア形成に役立つ具体的な知識を得ることができます。

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)において重要な役割を果たすERPエンジニアを目指しているなら、必読の情報が満載なのでぜひ最後までお読みください!

ERPエンジニアとは

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ERPシステムの代表的な製品であるSAPやOracleの導入が国内企業で急速に進み始めました。

この頃を境に、ERPエンジニアは常に高い需要を維持している職業の一つです。

では、ERPエンジニアとは一体どんな職業なのでしょうか?

ここではまず、ERPの意味とERPエンジニアの役割について解説します。

ERPの意味

ERP(Enterprise Resource Planning、エンタープライズリソースプランニング)とは、企業の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を統合的に管理するためのシステムです。

ERPを導入することで、業務プロセスの効率化やデータの一貫性が保たれ、経営判断が迅速かつ正確になります。

例えば、販売部門での受注情報がリアルタイムで生産部門や在庫管理部門に伝わるため、無駄な在庫や生産遅延を防ぐことが可能です。

また、多くのERPシステムはカスタマイズ可能で、企業の規模や業種に応じて最適な構成が選べます。

近年では、クラウド型のERPも普及しており、初期コストを抑えつつ柔軟に導入できる点も魅力です。

ERPエンジニアはERPシステムを扱う技術者

ERPエンジニアとは、この企業のERPシステムを設計、実装、運用、保守する技術者です。

主な役割は、まず企業の業務プロセスを理解し、それに基づいてERPシステムを設計することです。

また、その設計に基づいてシステムを実装し、データの移行やカスタマイズを行います。

導入後のシステム運用を支援し、問題が発生した際には迅速に対応して解決するのもERPエンジニアの役割の一つです。

ERPエンジニアは、技術的なスキルだけでなく、企業の業務知識やコミュニケーション能力も求められます。

チームでの協力や他部門との連携が重要なため、人間関係のスキルも重要です。

企業が効率的な業務運営を目指す中で、ERPシステムの導入は自然な流れであり、それを支えるERPエンジニアの存在の需要は常に高い傾向にあります。

ERPエンジニアの仕事内容は?

ERPエンジニアの仕事において、最も重要な仕事内容が「ERPシステムの導入」です。

ここからは、ERPエンジニアのメインの仕事であるERPシステムの導入はどのような仕事内容なのか具体的にご紹介します。

ERPシステムの導入

ERPシステムの導入とは、企業の各部門(会計、販売、在庫管理、人事、生産など)のデータを一元管理し、効率化を図るためのシステムを構築することです。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

1.要件定義

企業の業務プロセスを理解し、どのような機能が必要かを明確にします。

2.システム設計

要件に基づいて、ERPシステムの設計を行います。

3.実装と設定

設計に基づいてシステムを実際に構築します。ソフトウェアのインストールや設定、データ移行などが主な作業です。

4.テスト

導入したシステムが正しく動作するかを確認するためのテストを実施します。バグや不具合があればすぐに修正します。

5.運用サポート

システム導入後も、トラブル対応や定期的なメンテナンスを行います。

ERPシステムの導入は、企業全体の業務プロセスを見直し、統合するかなり大規模なプロジェクトです。

そのため、各部門との調整やデータ移行、システムのカスタマイズなど、多くの複雑な作業が伴います。

特に、既存システムとの連携やデータの正確な移行は難しい点です。

なお、代表的なERPシステムとしては、以下のようなものがあります。

  • SAP:世界中で広く使われているERPシステムで、特に大企業での導入が多い
  • Oracle ERP Cloud:クラウドベースのERPシステムで、柔軟なカスタマイズと高い拡張性が特徴
  • Microsoft Dynamics 365:中小企業向けに適したERPシステムで、他のMicrosoft製品との連携が強み

ERPシステムの導入方法は大きく分けて2つ

ERPシステムを導入する方法は大きく分けて「スクラッチ型」と「パッケージ型」の2種類です。

ここでは、スクラッチ型とパッケージ型のERPシステムの導入方法について詳しく解説します。

スクラッチ

スクラッチ型のERPシステムは、企業の業務プロセスや特有のニーズに完全に合わせたシステムをゼロから開発する方法です。

スクラッチ型は、特定の業界や業務に特化した機能を必要とする企業に最適です。

一般的に、スクラッチ型ERPは既製のパッケージ型ERPよりも柔軟性が高く、企業の成長や変化に伴ってシステムを容易に改良・拡張できます。

しかし、その分開発には時間とコストがかかる点が特徴です。

業務に合わせてゼロから開発を行う

スクラッチ型のERPシステムは、企業の特定の業務フローに最適化されたシステムを一から開発することになります。

これにより、企業独自の業務プロセスや特有のニーズに完全に対応できるシステムを構築可能です。

カスタマイズの度合いが高いので、業務の効率化や競争力の強化に大きく寄与します。

また、標準的な機能にとらわれず、必要な機能をすべて取り入れることが可能です。

ユーザーにとっては使いやすい

スクラッチ型ERPシステムは、ユーザーの業務プロセスに完全に合わせて設計されるため、非常に使いやすいのが特徴です。

ユーザーインターフェース(UI)や操作性もカスタマイズされるため、業務効率が向上し、従業員の負担も軽減されます。

使いやすさが向上することで従業員の満足度も高まり、システムの導入後の定着率も向上します。

システム改良が容易

スクラッチ型のERPシステムは、企業の成長や市場の変化に応じて柔軟に改良・拡張することができます。

新たな機能の追加や既存機能の改善も、企業のニーズに合わせて迅速に行うことが可能です。

このため、長期的な視点で見た場合、企業の変化に適応しやすいシステムとなり、持続的な競争力を保ちやすいのも特徴の一つです。

初期費用が高く開発期間が長い

スクラッチ型ERPシステムの最大のデメリットは、初期費用が高く、開発期間が長くなることです。

ゼロからの開発には多くのリソースと時間が必要であり、その分コストも増大します。

導入までの期間も長くなるため、短期間でのシステム導入が求められる場合には不向きです。

かなり高度な知識が要求されるので、ほとんどの場合は外部に委託することになりますが、専門人材や部署などのリソースが豊富な場合はこの限りではありません。

しかしながら、長期的には自社に最適化されたシステムを持つことができるため、投資に見合った効果を期待できます。

パッケージ

パッケージ型のERPシステムは、既製のソフトウェア製品であり、多くの企業で共通して使用される汎用的な機能が備わったシステムです。

SAPやOracleなどの大手ベンダーが提供していることが多く、一般的にはインストール後すぐに使用を開始できる点が特徴です。

スクラッチ型と比較して、パッケージ型は導入が迅速で初期費用が抑えられるため、多くの中小企業や早急にシステムを導入したい企業に選ばれています。

独自のシステムを組むことはできない

パッケージ型ERPシステムの最大の特徴は、既製品であるため企業独自の業務プロセスに完全に合わせたシステムを構築することはできない点です。

標準化された機能に基づいて運用するため、業務プロセスをシステムに合わせて変更する必要がある場合もあります。

スクラッチ型のようにゼロからカスタマイズすることは難しく、企業の個別のニーズに完全に応えることはできません。

部分的にカスタマイズすることが多い

ただし、パッケージ型ERPシステムは標準機能に加えて、部分的にカスタマイズが可能な場合が多いです。

例えば、特定の業務フローに対応するために追加のモジュールを導入したり、設定を変更したりすることができます。

しかし、スクラッチ型と比較してカスタマイズの自由度は低く、大規模な変更は難しいです。

このため、部分的な調整で業務に適応させなければなりません。

初期費用が安く開発期間が短い

パッケージ型ERPシステムは既製品なので、初期費用が比較的安く、導入までの開発期間が短いのが大きな利点です。

スクラッチ型のように一から開発する必要がないため、短期間での導入が可能で、迅速に業務効率化を図ることができます。

また、導入後のサポートやアップデートもベンダーが担当するため、運用開始後も安心して使用できる点も魅力です。

これらの特徴から、パッケージ型のERPシステムは、迅速な導入を必要とする企業や、初期費用を抑えたい企業にとって有効な選択肢となります。

ただし、企業の特有のニーズに完全に応えるためには、部分的なカスタマイズと業務プロセスの見直しが必要になる場合がある点にはご注意ください。

ERPエンジニアに必要なスキル

ERPシステムの導入・運用に携わるエンジニアには、さまざまなスキルが求められます。

以下では、ERPエンジニアに必要な4つの主要スキルについて、具体的な内容とそれぞれのスキルが必要とされる理由を説明します。

システムに関する専門知識

ERPエンジニアには、システムに関する専門知識が不可欠です。

具体的には、以下のような知識と技術が求められます。

  • ERPシステムの構造と機能: SAP、Oracle、Microsoft Dynamicsなど、主要なERPシステムの基本構造や主要機能を理解し、適切に設定・運用する能力。
  • プログラミング言語: ERPシステムのカスタマイズや拡張に必要なプログラミング言語(ABAP、Java、SQLなど)の習熟。
  • データベース管理: ERPシステムは大量のデータを扱うため、データベースの設計・管理・最適化の知識が重要です。
  • システムインテグレーション: ERPシステムを他の業務システムと連携させるための知識と技術。

これらの専門知識がなければ、ERPシステムの効果的な導入や運用は困難と言わざるを得ません。

システムの安定性とパフォーマンスを維持するために、このような高度な技術力が求められるのです。

最新技術を学ぼうとする積極性

IT分野は急速に進化しており、ERPシステムも例外ではありません。そのため、ERPエンジニアには最新技術を学び続ける積極性が必要です。

ERPエンジニアが習熟しておきたい最新技術の例は以下の通りです。

  • クラウド技術: 現在、多くの企業がクラウドベースのERPシステムを採用しているため、クラウドコンピューティングに関する知識は必須です。
  • AIと機械学習: ERPシステムにAIや機械学習を組み込むことで、予測分析や自動化が可能となります。
  • モバイル技術: モバイルデバイスからERPシステムにアクセスする需要が高まっているため、モバイルアプリの開発・運用に関する知識も重要です。

上記のような最新技術を習得することで、ERPシステムの機能を拡張し、企業の競争力を高めることができます。

コミュニケーション能力

ERPエンジニアには、システムの導入や運用において多くの関係者と協力するためのコミュニケーション能力が欠かせません。

まず、ビジネスユーザーとの要件定義では、彼らの業務プロセスやニーズを正確に把握し、それをシステムに反映させるための優れた対話力が必要です。

また、開発チームや運用チームとの円滑なコミュニケーションを図り、プロジェクトの進行状況を共有し、問題点を迅速に解決する協調性も求められます。

加えて、システムのトラブルが発生した際には、関係者に状況を的確に説明し、迅速に対応する問題解決能力が必要です。

こういった優れたコミュニケーション能力を持つことで、プロジェクトがスムーズに進行し、トラブルも迅速に解決できるため、ERPシステム導入の成功に直結します。

マネジメント能力

ERPシステムの導入や運用は、複雑で大規模なプロジェクトとなるため、エンジニアには高いマネジメント能力が求められます。

まず、プロジェクトのスケジュール管理、予算管理、リソース管理を行い、全体の進行を計画通りに進めるためのプロジェクト管理能力は不可欠です。

また、プロジェクトの進行中に発生するリスクを予測し、適切に対処するリスク管理能力も重要です。

さらに、チームを率いてプロジェクトを成功に導くためのリーダーシップも求められます。

他にも、システムの品質を確保し、導入後の安定運用を維持するための品質管理能力も欠かせません。

これらのマネジメント能力が高ければ、ERPプロジェクトは予定通りに進行し、予算内で成功させることができ、結果として企業全体の効率化と競争力強化に直結します。

ERPエンジニアの将来性は?

ネットやSNSを見てみると「ERPエンジニアはやめとけ」というような論調のメディアも少なくありません。

では果たして、ERPエンジニアに将来性はあるのでしょうか?

結論からいうと、ERPエンジニアの将来性は非常に明るいです。

これは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、業務プロセスを統合・最適化するERPシステムの需要が高まっているためです。

ここからは、その理由についてさらに深掘りして考察していきましょう。

レガシーシステムのある企業はERPシステムの導入が必須

多くの企業が長年にわたって使用しているレガシーシステムは、最新のビジネスニーズや技術に対応できないことが多いです。

例えば、COBOL などの古いプログラミング言語で構築されたメインフレームや、SAP R/3 や Oracle E-Business SuiteなどのERPパッケージとしては旧バージョンに分類されるシステムがこれに該当します。

これらのシステムはメンテナンスコストが高く、効率的な運用が困難であり、セキュリティリスクも増大しています。

このような背景から、レガシーシステムを最新のERPシステムに置き換える必要性が高まっています。

したがって、企業の競争力を維持・向上させるためにも、最新のERPシステムを業務プロセスに統合するのは不可欠です。

レガシーシステムは大企業ほど保有率が高い

特に大企業では、レガシーシステムの保有率が高く、これらの企業がERPシステムへの移行を進めていくことで、ERPエンジニアの需要が増加し続けるでしょう。

大企業は規模が大きく、複雑な業務プロセスを持っているため、標準化されたERPシステムの導入が効果的です。

また、大企業は豊富なリソースを持っており、ERPシステムの導入やカスタマイズに十分な投資を行うことができます。

このような背景から、大企業におけるERPシステムの導入プロジェクトは今後も増加し続けると予想されます。

ERPシステムの導入にはERPエンジニアが必要

ERPシステムの導入には、専門的な知識と経験が求められるため、ERPエンジニアの存在が不可欠です。

ERPエンジニアは、業務プロセスの分析、システムの設計・構築、ユーザーのトレーニング、システムの運用・保守まで、幅広い業務を担当します。

他のエンジニアでは、ERP特有の複雑な業務フローやシステムのカスタマイズに対応することは難しいのが現状です。

したがって、ERPシステムの導入・運用において、ERPエンジニアの専門性は非常に重要であり、その需要は今後も安定して高い状態が続くでしょう。

クラウドやAIなどに関する知識があると活躍の幅が広がる

ERPシステムはクラウドコンピューティングやAI技術の進展に伴い、ますます高度化しています。

クラウドベースのERPシステムは柔軟性が高く、コスト効率にも優れているため、多くの企業がクラウドへの移行を進めています。

また、AIを活用したデータ分析や自動化機能により、業務の効率化がさらに進んでいる状況です。

ERPエンジニアがこれらの最新技術に精通することで、企業の多様なニーズに応え、より広範な業務に携わることができます。

こういった最新技術の習得に努めることで、ERPエンジニアのキャリアは一層広がり、長期的に見ても大きな成長が期待できるでしょう。

エンジニアの仕事探しはエンジニアスタイルがおすすめ

ERPシステムの導入や運用には高度な専門知識が必要であり、その専門家であるERPエンジニアはフリーランスとしても十分に活躍可能です。

しかし、「フリーランスになっても自分1人で仕事を見つけられる気がしない…。」と考えてなかなか最初の一歩が踏み出せない方も多いでしょう。

そんな時はぜひエンジニアスタイルをご利用ください!

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まとめ

本記事では、ERPエンジニアの役割、仕事内容、必要なスキル、そして将来性について詳しく解説しました。

ERPシステムは企業の業務効率化やデジタルトランスフォーメーションに不可欠なツールであり、その導入と運用を担うERPエンジニアの重要性が増しています。

多くの企業がレガシーシステムからの移行やクラウドERPへ移行する必要性に迫られていることを考えると、ERPエンジニアの需要はますます高まるでしょう。

本記事を通じて、ERPエンジニアとしてのキャリアを目指す方々が必要な知識とスキルを理解し、今後のキャリアプランを具体的に描く手助けとなれば幸いです。

「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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