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プログラマーはWindowsとMacどっちがいい?2つの違いや状況別の使い方を解説

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はじめに

プログラマーとして働く際に直面しがちであるのが「WindowsかMacか」という選択ではないでしょうか。

Windowsはカスタマイズ性が高く、幅広いソフトウェアとの互換性があるため、多くの企業やプロジェクトで利用されています。一方、Macはクリエイティブ業界やiOSアプリ開発での使用が一般的で、美しいデザインと直感的な操作性が魅力です。

どちらのパソコンを使うかで、あなたの仕事の効率や快適さに大きく影響するため、慎重に考える必要があります。この記事では、それぞれのパソコンのメリット・デメリットについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

Windowsを使用するメリット・デメリット

Windowsパソコンを選択するメリットとデメリットは、以下の通りです。

Windowsを使用するメリット
  • 使えるアプリケーションが多い
  • 端末を比較的安価に入手できる
  • 標準でコマンドラインツールが用意されている
Windowsを使用するデメリット
  • セキュリティの脆弱性が問題になることがある
  • 不要なソフトウェアが多く入っている
  • スペックが低い端末では性能が不十分なことがある

次に、Windowsのメリットとデメリット、それぞれについて詳しく解説していきます。

Windowsを使用するメリット

プログラマーにとってWindowsを使用するメリットは、豊富な開発アプリケーションが利用可能な点にあります。また、比較的安価な端末もあるため、コストを抑えつつ環境を整えられます。さらに、標準でコマンドラインツールが備わっており、スムーズな開発作業が可能です。

使えるアプリケーションが多い

Windowsパソコンの最大のメリットの一つは、利用できるアプリケーションの豊富さです。

Windowsで利用できるアプリケーション
統合開発環境(IDE) Visual Studio、Eclipse、PyCharmなど

(特にC#や.NETの開発にはVisual Studioが最適)
ビジネスソフトウェア
  • Microsoft Officeが標準装備されており、ファイル共有や共同作業が簡単にできる。
  • ExcelやPowerPointも業務で広く活用される。

長年にわたってWindowsは世界中で最も広く使われており、ソフトウェア開発者や企業はWindows向けに多数のアプリケーションを提供してきました。その結果、プログラミングに必要な開発環境やツールはもちろん、ビジネスユースやデザインまで、幅広い用途に対応したアプリケーションが手に入ります。

例えば、Visual StudioやEclipse、PyCharmなどの統合開発環境(IDE)はWindowsに最適化されており、快適な開発環境が手に入ります。また、Microsoft Officeなどのビジネスソフトウェアも標準的に利用されているため、他のチームメンバーやクライアントとのファイル共有や共同作業もスムーズに行えます。

多くの企業でWindowsが標準的に採用されているため、Windows環境で作業することにより、職場との互換性が高まり、トラブルを未然に防げます。そのような意味では、勤務先の先輩や上司の多くがWindowsを使用しているのであれば、Windowsを選択するとよいでしょう。

比較的安価な端末でも使える

エンジニアにおすすめのパソコン1

Windowsパソコンの魅力の一つに、価格帯の広さがあります。Windowsはさまざまなメーカーから出ており、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、予算に応じた選択が可能です。限られた予算でパソコンを購入する必要があるプログラミング初心者でも、3〜5万円程度で高品質な機器を入手できます。

また、安価な端末でも、Windowsが持つ豊富な機能やアプリケーションの利用が可能であり、日常的なプログラミング作業には十分な性能を発揮します。特に、軽量なテキストエディタや統合開発環境(IDE)を使用したプログラミングや、ブラウザベースの開発作業などでは、ハイエンドなマシンを必要としないため、コストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。

さらに、Windowsはハードウェアの互換性が高く、後からメモリやストレージを増設することで性能を向上させることもできるため、将来的な拡張性を考慮している方にもおすすめです。

標準でコマンドラインツールが用意されている

コマンドラインツールとは、コンピュータの操作をキーボードからのテキストコマンド入力によって行う、プログラムやアプリケーションのことを指します。Windowsパソコンには、プログラマーにとって便利なコマンドラインツールが標準で備わっているのが特徴です。

特に、Windows 10以降では、Windows Subsystem for Linux(WSL)が導入され、LinuxのコマンドラインツールをWindows上で直接使用できるようになりました。つまり、Linuxベースの開発環境が必要な場合でも、仮想マシンやデュアルブートを使わずに作業を進められるため、効率的なクロスプラットフォーム開発が可能です。

また、PowerShellというスクリプト言語とコマンドラインシェルも標準装備されているため、Windowsのシステム管理や自動化も簡単です。Windows環境下での開発やシステム管理が一層効率的になり、複雑なタスクをシンプルなスクリプトで実行可能です。

さらに、従来のコマンドプロンプトも引き続き利用可能であり、長年Windowsに親しんできたユーザーにとって、なじみ深い環境で作業を進められます。

Windowsを使用するデメリット

Windowsのデメリットとして、セキュリティの脆弱性が問題となることがあります。世界中で広く使用されているため、ウイルスやマルウェアの標的になることが多い傾向にあります。

また、購入時に不要なソフトウェアが多くインストールされていることがあり、システムの動作が遅くなる場合があります。さらに、スペックが低い端末では十分な性能が発揮できず、作業効率が低下することもあります。

Windowsを検討している方は、セキュリティ性や性能を考慮した上で選択しましょう。

セキュリティの脆弱性が問題になることがある

Windowsを使用する際のデメリットの一つは、セキュリティの脆弱性が問題になることがある点です。Windowsは世界中で最も広く使用されているオペレーティングシステムであるため、サイバー攻撃の標的になりやすいという側面があります。

ウイルスやマルウェア、ランサムウェアといった悪意あるソフトウェアは、特にWindowsユーザーを狙ったものが多く存在しています。そのため、最新のセキュリティパッチやアンチウイルスソフトを常に更新し続ける必要があり、セキュリティ対策を怠ると深刻な被害を受けるリスクが高まります。

また、Windowsの未発見の脆弱性を利用したサイバー攻撃である「ゼロデイ攻撃」が発生することもあり、事前の対策が難しいケースもあります。こうしたセキュリティの問題に対処するためには、日々の注意が必要であり、常に安全な環境を維持するための負担が伴うことを理解しておく必要があります。

不要なソフトウェアが多く入っている

Windowsパソコンを購入した際に、あらかじめインストールされている不要なソフトウェアが多いこともデメリットの一つです。これらのプリインストールソフトウェア、いわゆる「ブロートウェア」は、ユーザーにとって必要のないものが大半であり、システムのパフォーマンスを低下させる原因となることがあります。

これらの不要なソフトウェアは、起動時にバックグラウンドで動作することが多く、リソースを消費してシステム全体の動作を遅くしてしまうことがあります。また、こうしたソフトウェアの一部は、頻繁にポップアップ通知を表示したり、無関係な広告を表示することがあり、作業の妨げになることも少なくありません。

不要なソフトウェアを手動でアンインストールする手間がかかるだけでなく、誤って必要なソフトウェアを削除してしまうリスクもあります。特に、初めてWindowsパソコンを使用するユーザーにとっては、どのソフトウェアが不要か判断するのが難しいこともあり、不要なソフトウェアが多いことはWindowsの使用におけるデメリットといえます。

必要に応じて、CCleanerなどの信頼性のあるクリーナーツールを使用して、不要なソフトウェアやレジストリエントリを一括で削除するなど、対策を講じましょう。

スペックが低い端末では性能が不十分なことがある

プログラマーに必要なスペック
CPU 最低限:Intel Core i5 もしくは AMD Ryzen 5

推奨:Intel Core i7 もしくは AMD Ryzen 7

高度な作業:Intel Core i9 もしくは AMD Ryzen 9
メモリ(RAM) 最低限:8GB

推奨:16GB

高度な作業:32GB以上
ストレージ 最低限:256GB SSD

推奨:512GB SSD以上

Windowsパソコンは幅広い価格帯の端末があるものの、スペックが低い端末では性能が不十分なこともデメリットとして挙げられます。

エントリーモデルや低価格帯の端末では、CPUやメモリの性能が限定されていることが多く、複数のアプリケーションを同時に実行したり、高度なプログラミング作業を行う際に動作が遅くなる可能性があります。

また、ストレージ容量が少ない場合、OSやアプリケーションのインストール後に残りの空き容量が少なくなり、ファイルの保存や新しいソフトウェアのインストールに制限が出ることもあります。

低スペックの端末では、Windowsの更新プログラムやセキュリティパッチの適用にも時間がかかり、全体的な作業効率の低下も考えられるため、使用目的を満たすスペックを備えた端末選びが必要です。

Macを使用するメリット・デメリット

Macパソコンを選択するメリットとデメリットは、以下の通りです。

Macを使用するメリット
  • シームレスな開発環境が整っている
  • ハードウェアの品質が高い
  • OSやソフトウェアのアップデートが無料でできる
Macを使用するデメリット
  • Windowsと比較して高価
  • カスタマイズ性が低い

次に、Macのメリットとデメリット、それぞれについて詳しく解説していきます。

Macを使用するメリット

Macを使用するメリットは、まずシームレスな開発環境が整っている点です。特にUNIXベースのmacOSは、ターミナルを利用した開発がスムーズです。また、ハードウェアの品質が高く、耐久性やデザイン性にも優れています。

加えてOSやソフトウェアのアップデートが無料ででき、常に最新の機能を利用できるのもユーザーから好評を博しています。

シームレスな開発環境が整っている

Macのパソコンを使用する最大のメリットは、スムーズかつ効率的な開発環境が整っていることです。Macに搭載されている、UNIXベースのOS「macOS」は、開発者にとって使いやすい・互換性が高い・セキュリティ性が高い開発環境です。

まず、ターミナルを使用することで、コマンドラインから直接作業を行えるため、開発効率が大幅に向上します。特に、iOSやmacOSアプリの開発を行う場合、Xcodeなどの統合開発環境(IDE)が標準で利用できる点は、他のプラットフォームにはないメリットです。

また、Homebrewなどのパッケージ管理ツールを活用することで、必要なソフトウェアやライブラリのインストールが簡単に行えます。さらに、MacはDockerや仮想化ソフトウェアとの互換性も高く、さまざまな開発環境を簡単に構築できるため、複数のプロジェクトや技術スタックを扱う開発者にとって理想的といえます。

ハードウェアの品質が高い

Macのパソコンは、高品質のハードウェアとして広く知られています。Macの筐体はアルミニウム製で、精密な加工が施されており、耐久性が高く、長期間使用しても性能が劣化しにくい点が大きなメリットです。

また、Macのディスプレイは高解像度で、鮮やかな色彩と優れた視野角があるため、デザイン作業や映像編集など、ビジュアルにこだわる作業にも適しています。高解像度ディスプレイでは、ドットが細かく、表示が滑らかになるため、長時間の作業でも視覚的な疲労を抑える効果があります。目の負担を減らすことは、長時間作業を行うプログラマーにとっても必要な要素です。

さらに、トラックパッドやキーボードも非常に使いやすく、直感的な操作が可能です。ハードウェアコンポーネントが高品質であるため「Macを使ったら他に変えられない」という方も多いでしょう。加えて、Macのパソコンは静音設計が施されており、ファンノイズが少ないため、集中力を維持しやすい環境が整っています。

つまり、Macは高品質なハードウェアを備えている点で、Windowsより優れているといえます。

アップデートが無料で行える

Macを使用する2つ目のメリットは、OSやソフトウェアのアップデートが無料でできる点です。

Appleは、macOSの新しいバージョンを定期的にリリースしており、アップデートはすべてのユーザーに対して無償で提供されています。ユーザーは最新のセキュリティ機能や新機能をすぐに利用できるため、システムの安全性と効率性を常に保つことが可能です。

なお、Windowsでも10以降のバージョンについては無償アップグレードが可能です。しかし、複数のハードウェアメーカーが関与しているため、ドライバの互換性や特定のアップデートに関する問題が発生することがあり、Macほどシンプルに感じない場合もあるでしょう。

また、Appleはエコシステム内での連携が強く、iPhoneやiPadなどの他のApple製品とスムーズに連携できる機能も、アップデートを通じて継続的に改善されています。

つまり、無料のアップデートによって、常に最新かつセキュリティ性の高い環境で作業できることは、Macを選ぶ大きなメリットです。

Macを使用するデメリット

Macを使用するデメリットとして、まずWindowsと比較して価格が高い点が挙げられます。

特にハイエンドモデルは非常に高額であるため、経済的な負担を感じる方も多いでしょう。

また、ハードウェアやソフトウェアのカスタマイズ性が低いことも欠点です。メモリやストレージのアップグレードが限られており、購入時に必要なスペックを慎重に選ぶ必要があります。

高価な製品が多い

モデル 価格帯(2024年時点)
MacBook Air 12万円〜20万円
MacBook Pro 20万円〜40万円
iMac 18万円〜35万円
Mac mini 9万円〜20万円
Mac Studio 25万円〜50万円
Mac Pro 80万円〜100万円

Macのパソコンを使用するデメリットの一つは、価格の高さです。

Apple製品は一般的に高価であり、特にMacBook ProやiMac Proなどのハイエンドモデルは、他のメーカーの同等スペックのパソコンと比較しても高価格帯に位置します。初めてパソコンを購入する人や、予算に制限がある人にとっては「価格が高すぎて入手できない」という方もいるでしょう。

なお、スペックを重視するプログラマーにとっては、Macの価格は大きな投資となるため、諦めて低価格帯のWindowsを購入するのではなく、慎重に検討する必要があります。

さらに、周辺機器やアクセサリもApple製品に特化したものが多く、高価であるため、トータルコストが増加する可能性も考えられます。

つまり、Macのパソコンは高性能である一方で、価格面では注意が必要です。

カスタマイズ性が低い

Macのパソコンを使用するもう一つのデメリットは、カスタマイズ性が低い点です。

Appleはハードウェアとソフトウェアをまとめた製品を販売しているため、ユーザーが自由に内部のハードウェアを交換したり、カスタマイズしたりすることが難しい場合が多いです。

特に、メモリやストレージのアップグレードは、ほとんどのモデルで購入時にしか選択できず、後から増設できないため、将来的な拡張性を考え、自分の使用状況に合ったスペックを初期購入時に慎重に選ぶ必要があります。

ただし、AppleはiCloudというクラウドストレージサービスをサブスクリプション形式で提供しています。iCloudを利用することで、ローカルのストレージ容量を節約しつつ、写真、書類、バックアップデータなどをクラウドに保存し、必要なときにアクセスできます。iCloudのプランは、無料の5GBから始まり、有料プランで最大2TBまで選ぶことが可能です。ストレージに関しては、月額料金が発生しても構わない場合は、サブスクリプションを検討してもよいでしょう。

また、MacはAppleのエコシステムに強く依存する設計であるため、他の非Apple製品との互換性が低く、他社製品を使用したい場合には制約が生じることもあります。

つまり、Macは高品質で一貫性がある反面、カスタマイズ性が低いというデメリットもあります。

WindowsとMacの開発目的による違い

WindowsとMacは、それぞれ異なる開発目的に応じた強みを持っています。

ここでは、それぞれの開発分野における強みについて解説します。自分の開発ニーズに最も合った方を選びましょう。

Web開発

Web開発において、WindowsとMacのどちらも十分な環境といえますが、それぞれのOSには特徴や強みがあります。

WindowsとMacのどちらでもできる

Web開発は、WindowsとMacのどちらでも問題なく行えます。

両方のプラットフォームには、必要なツールやエディタ、開発環境が整っており、Webサーバーやデータベース、フロントエンドの技術スタックも両OSで同様に扱えます。

例えば、Visual Studio CodeやSublime Textなどのエディタ、Node.js、Python、Ruby on Railsといったバックエンドフレームワークも、WindowsとMacの両方で利用可能です。

さらに、Dockerや仮想マシンを使用すれば、開発環境を簡単に再現でき、クロスプラットフォームでの開発もスムーズに行えます。

Macの方が開発に適している

とはいえ、特定の状況では、Macの方がWeb開発に適している場合もあります。

特に、macOSはUNIXベースのシステムであるため、ターミナルやコマンドラインツールを利用したスムーズな開発が可能です。多くのWebサーバーやデプロイツールがLinux環境での動作を前提としているため、Macではこれらのツールがネイティブに動作しやすく、容易にLinuxサーバーへのデプロイ・管理ができます。

さらに、iOSアプリの開発やAppleのエコシステムに関連するサービスを利用する場合は、Macが必要です。つまり、Webアプリとモバイルアプリの統合開発を行う場合や、特定のデザインツールを使いたい場合には、Macの方が有利といえます。

モバイルアプリ開発

iOS開発を重視する場合はMacが必要ですが、Androidやクロスプラットフォーム開発を行う場合は、どちらのOSでも対応可能です。

iOSアプリ開発はMacのみ

iOSアプリ開発においては、Macが必須です。なぜならば、Appleの公式開発環境であるXcodeは、macOSでしか動作しないからです。

Xcodeは、iOSアプリの設計、開発、テスト、デバッグを行うために必要なツールがすべて揃った統合開発環境(IDE)であり、SwiftやObjective-Cなど、iOSアプリ開発に使用されるプログラミング言語のサポートも充実しています。

また、iOSアプリのビルドやApp Storeへの提出もXcodeを通じて行われるため、iOSアプリ開発者はMacを使用することが求められます。さらに、iOSのシミュレータもXcodeに内蔵されており、実機テストを行う前にさまざまなデバイスやOSバージョンでアプリの動作確認ができます。このように、iOSアプリの開発にはMacが不可欠であり、Windows環境ではこの作業ができないため、iOSアプリ開発を考えている場合はMacの選択が必須となります。

Androidアプリ開発はどちらでも可能

Androidアプリ開発においては、WindowsとMacのどちらでも開発環境を整えることが可能です。Android Studioは、Google公式の統合開発環境(IDE)であり、Windows・macOS・Linuxのすべてで動作します。

Android Studioには、Androidアプリの開発に必要なツールがすべて含まれており、プログラミング言語としてKotlinやJavaがサポートされています。また、AndroidエミュレータもAndroid Studioに内蔵されており、さまざまなデバイスやOSバージョンでアプリの動作確認が可能です。

WindowsとMacのどちらを使用しても、Androidアプリ開発における機能やツールに大きな違いはなく、好みや既存のワークフローに合わせて選択できます。さらに、クロスプラットフォームの開発ツールであるFlutterやReact Nativeも、WindowsとMacの両方で利用でき、Androidアプリの開発に対応しています。

機械学習

機械学習の開発においては、どちらのOSでも主要な機械学習ライブラリやツールを利用できる一方で、それぞれ異なる特性を持っています。

WindowsとMacのどちらでも開発できる

機械学習の開発は、WindowsとMacのどちらでも問題なく行えます。

Pythonをはじめとする多くのプログラミング言語やライブラリ、フレームワーク(TensorFlow・PyTorch・scikit-learnなど)は、WindowsとmacOSの両方でサポートされています。つまり、機械学習に必要なデータの前処理やモデルの構築・トレーニング・評価などの一連の作業は、どちらでも可能です。

また、Jupyter NotebookやAnacondaなどの人気のある開発ツールも、WindowsとMacのどちらでも動作します。さらに、クラウドベースの開発環境を利用する場合も、OSに依存せずにアクセスできるため、どちらのプラットフォームでも同じように機械学習の作業を行えます。

GPUを活用したい場合はWindowsが適している

機械学習の開発において、特にディープラーニングなどの計算量の多いタスクを行う場合、GPUを活用することが多い傾向にあります。GPUを利用することで、大規模なデータセットを高速に処理し、モデルのトレーニング時間の大幅な短縮が可能です。

GPUに関しては、WindowsはMacに比べて優れています。NVIDIAのGPUはディープラーニングなどの高度な計算処理を効率的に行うために設計されており、そのための開発ツールであるCUDAが、Windowsで利用可能です。多くのディープラーニングフレームワークがCUDAを使用してGPUアクセラレーションを行うため、高性能なGPUを搭載したWindowsマシンは、機械学習分野において有利といえます。

一方、MacでもGPUを利用した機械学習が可能ですが、AppleはNVIDIAのGPUをサポートしていないため、代わりにAMD製のGPUや、最近のMacではAppleの独自開発したM1やM2チップが搭載されています。

M1・M2チップも優れたパフォーマンスを発揮するものの、NVIDIAのCUDAを利用した既存の機械学習ワークフローとは異なるため、GPUを重視するディープラーニング開発者にとっては、Windowsの方がより適している場合があります。特に、GPUリソースを最大限に活用したい場合や、既存のNVIDIAベースのワークフローを利用したい場合はWindowsがおすすめです。

WindowsとMacのどちらかを選ぶ時のポイント

WindowsとMac、それぞれのメリット・デメリットや、共通点について解説してきました。

ここでは、「結局WindowsとMac、どちらを選ぶべきなの?」と迷っている方のために、考慮すべきポイントを3点紹介します。

開発内容に応じてを選ぶ

プログラミングをする際にWindowsとMacのどちらを選ぶかは、まず開発内容に応じて判断してみましょう。

例えば、iOSアプリ開発を行う場合、Macが必須です。なぜならば、Appleの統合開発環境であるXcodeがmacOS専用であるためです。

一方、Web開発や一般的なアプリケーション・ゲーム開発などはWindowsとMacのどちらでも対応可能です。しかし、特定のフレームワークやプラットフォームに依存する場合、選択するOSが開発効率やワークフローに影響を与えることがあります。

さらに、Linux環境を必要とする開発作業が多い場合、MacのUNIXベースのシステムが便利です。

つまり、開発するプロジェクトの内容や対象プラットフォームを考慮して、最適なOSを選ぶとよいでしょう。まだ具体的な方向性が定まっていなくても、自分が興味を持ちそうな分野に強みがあるOSを選ぶことが、後々の選択肢を広げることになります。

利用したい開発ツールにあわせて選ぶ

プログラマーがどちらのOSを選ぶかを決める際には、利用したい開発ツールやソフトウェアとの互換性を考慮することも重要です。

WindowsにはVisual StudioなどのIDEがあり、C#や.NETを利用した開発に強みを持っています。また、Windows向けのゲーム開発や、Microsoft関連の技術スタックを使用する場合は、Windowsが自然な選択となるでしょう。

一方、MacはXcodeを使用したiOS開発や、Adobe製品との親和性が高く、デザインやクリエイティブな作業を伴うプロジェクトに向いています。また、MacはHomebrewを通じて多くの開発ツールを簡単にインストールできるため、開発者にとって便利な環境といえます。

したがって、普段利用しているツールや、これから学びたい技術に応じて、最適なOSを選ぶことが重要です。これから学びたい技術が決まっていない場合は、汎用性が高く、幅広いツールや言語をサポートする環境を選ぶのがよいでしょう。WindowsもMacも、基礎的なプログラミングスキルを学ぶのに十分な環境が整っているため、どちらを選んでも学びやすい環境でスタートできます。

予算から選ぶ

プログラマーがWindowsとMacのどちらを選ぶかを決める際に、予算も大きな考慮ポイントとなります。一般的に、MacはWindowsパソコンよりも高価であり、特に最新のMacBook ProやiMac Proは、非常に高額です。

限られた予算で機材を購入する必要がある場合、Windowsは幅広い価格帯で販売されているため、エントリーレベルからハイエンドまで、予算に応じたパソコンを選べるのがメリットです。また、Windowsパソコンはメーカーやモデルによって価格が変動しやすく、割引やセールを利用して比較的安価に手に入れることが可能です。

一方、Macは高価な分、品質やデザインに優れており、長期的に使用することを前提とした場合には、価値がある投資と考えることもできます。

開発したい分野や利用したいツールにもよりますが、予算に応じて、10万円以内ならWindows、10万円以上出せるならMacを選ぶとよいでしょう。

フリーランスエンジニアの仕事探しはエンジニアスタイルがおすすめ

エンジニアスタイル

フリーランスプログラマーとして案件を探すなら、エンジニアスタイルがおすすめです。

エンジニアスタイルは、信頼性の高い案件のみを取り扱う国内有数のフリーランスエージェントを利用しているため、安心して案件を探せます。面談から契約、さらに福利厚生やサポート体制まで充実しており、安心して働ける環境が整っています。

また、案件探しを効率的に進められる機能が揃っており、1クリックで簡単に応募が完了するため、初心者のフリーランスや複数の案件を並行して抱えている方にも最適です。

さらに、AIがあなたの希望条件に合った案件をメールで知らせてくれる機能もあり、高単価の案件やリモートワーク、最新のトレンドに沿った仕事が見つかりやすいのも魅力です。

まとめ

プログラマーがWindowsとMacのどちらを選ぶべきかは、開発する内容や使用するツール、そして予算に大きく左右されます。

Windowsは、幅広いアプリケーションやカスタマイズ性、そして価格の選択肢の豊富さが魅力で、特にゲーム開発や.NET系の開発に強みを発揮します。一方、MacはUNIXベースの環境が整っており、特にiOSアプリ開発やデザインに関わるプロジェクトに適しています。

どちらのOSもそれぞれの強みを持っているため、自分のプロジェクトの特性や将来的なキャリアを考えた上で、最適なプラットフォームを選ぶことが大切です。最終的には、自分のニーズに最も合ったツールと環境を整えることで、最適なプログラミングができるでしょう。

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