初心者が覚えておくべきプログラミング用語は?IT用語から開発に必要な用語まで詳しく解説
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目次
はじめに
プログラミングを始めたばかりの初心者は、専門用語が多くて混乱してしまうことも少なくありません。
そこで本記事では、初めてプログラミングに触れる方がつまずきやすいIT用語から、開発業務に必要な基本的な用語まで、わかりやすく丁寧に解説します。
<この記事を読むメリット>
- 基本的なIT用語やプログラミング用語を理解できる
- 開発業務で使われる専門用語がわかるようになる
- 自信を持ってプログラミングに取り組めるようになる
最後までお読みいただければ、プログラミング用語の意味が明確になり、スムーズな開発が可能になります。
さまざまなプログラミング用語を覚えて、プログラマーとして自信を持ちましょう!
初心者がつまずきやすいプログラミング用語は?
「フレームワークのバージョンアップでビルドエラーが出てるから対応しておいて!」
「データの読み込み速度をバッファで効率化できないかな?」
IT業界ではこういったプログラミング用語が飛び交っています。
そのため、初心者プログラマーやエンジニアにとっては、何をいっているのかわからないことも多いです。
プログラミング用語を理解していないと、チーム内や他のプログラマーとのコミュニケーションが取れません。
しかし、プログラミング用語の数は膨大で、分野ごとによく使われる用語も変わってきます。
そこで以降のセクションでは、初心者がつまずきやすいプログラミング用語に絞って、重要なもののみを解説していきます。
基本的なIT用語
初心者が最初に覚えるべきは「基本的なIT用語」です。
このレベルはプログラミングに関係なく、どんな業種・職種においても覚えておくべき用語です。
エンジニアであるなら知っておいて当然、といえるレベルの用語なので必ず覚えておきましょう。
<初心者が覚えるべき基本的なIT用語一覧>
- OS
- ソフトウェア
- ハードウェア
- ミドルウェア
- ネットワーク
- UI・UX
OS
OS(オペレーティングシステム)は、コンピュータやスマートフォンなどのハードウェアとソフトウェアの間で、基本的な動作を管理・制御する重要なソフトウェアです。
OSは、ユーザーがアプリケーションを利用する際に、ファイルの管理、メモリの割り当て、ハードウェアの操作などを行います。
OSがあることでコンピュータは操作が可能となり、ユーザーはさまざまなアプリケーションを使用できます。
<OSの代表例>
- Windows
- macOS
- Linux
- Android
- iOS
ソフトウェア
ソフトウェアとは、コンピュータやスマートフォンで実行されるプログラムやアプリケーションの総称です。
具体的には、OSやアプリケーション、ドライバなどが含まれます。
ソフトウェアはハードウェアを直接操作するために必要不可欠であり、ユーザーが入力したデータを処理し、結果を表示する役割を果たします。
また、ソフトウェアは「パッケージソフトウェア」(市販されているソフト)と「カスタムソフトウェア」(特定の用途に合わせて作成されたソフト)に分類されるのが一般的です。
<ソフトウェアの代表例>
- Microsoft Word
- Adobe Photoshop
- Google Chrome
- Slack
- Zoom
ハードウェア
ハードウェアとは、コンピュータやスマートフォンなどの物理的な構成要素のことを指します。
ハードディスク、CPU(中央処理装置)、メモリ、マザーボード、ディスプレイ、キーボードなどが代表的なハードウェアの例です。
ハードウェアはソフトウェアが動作する基盤であり、コンピュータの性能や機能を左右します。
ハードウェアが正常に動作することで、ソフトウェアがその上でプログラムを実行でき、ユーザーの操作に応じた結果を表示できます。
<ハードウェアの代表例>
- CPU(Intel Core、AMD Ryzen)
- メモリ(RAM)
- SSD/HDD(ストレージ)
- ディスプレイ
- キーボード
ミドルウェア
ミドルウェアは、OSとアプリケーションソフトウェアの間で動作し、両者をつなぐソフトウェアのことです。
具体的には、データベース管理システム(DBMS)、Webサーバー、メッセージングサービスなどがミドルウェアに該当します。
ミドルウェアは、アプリケーション開発を効率化するための共通機能を提供し、システムの複雑さを軽減します。
これにより、開発者は難しい機能に惑うことなく、ビジネスロジックの実装に注力することが可能になるのです。
<ミドルウェアの代表例>
- Apache Tomcat(Webサーバー)
- MySQL(データベース管理システム)
- IBM WebSphere(アプリケーションサーバー)
- Redis(キャッシュ)
- RabbitMQ(メッセージング)
ネットワーク
ネットワーク(NW)とは、コンピュータやデバイスが互いに接続され、データをやり取りするための仕組みを指します。
インターネットやLAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(広域ネットワーク)が身近な例です。
ネットワークは、複数のデバイスが一つのシステムとして連携し、データの共有や通信を可能にします。
ネットワーク技術により、遠隔地とのデータ通信や、クラウドサービスの利用、オンラインでの情報交換が日常的に行われるようになっています。
<ネットワークの代表例>
- インターネット
- Wi-Fi
- LAN(ローカルエリアネットワーク)
- VPN(仮想プライベートネットワーク)
- 5Gモバイルネットワーク
UI・UX
UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)は、ソフトウェアやウェブサイトのデザインと操作性に関連する概念です。
UIは、ユーザーが直接操作する部分であり、ボタンの配置や色、画面遷移などが該当します。
一方、UXはユーザーがシステムを使う際の全体的な体験を指し、操作のしやすさや満足度に焦点を当てたものです。
優れたUI/UXデザインは、ユーザーがストレスなく目的を達成できるようにするため、サービスや製品の成功に直結します。
<UI・UXの代表的なソフトウェア>
- Adobe XD
- Figma
- Sketch
- InVision
- Axure RP
- Marvel
- Framer
開発業務に関する用語一覧
続いて、開発業務に関する用語を見ていきましょう。
このレベルになると、IT業界に無関係の人は知らない用語が多く出てきます。
しかし、エンジニアやプログラマーであれば知っていて当然、と思われるレベルなので必ず意味を正確に理解しておきましょう。
<初心者が覚えるべき開発関連用語一覧>
- データベース
- SQL
- サーバー
- フレームワーク
- ライブラリ
- プラグイン
- インフラ
- プロジェクト
- アルゴリズム
- ライセンス
- 要件定義
- 設計書
- 仕様書
データベース
データベース(DB)は、大量のデータを効率的に保存し、管理するためのシステムのことです。
データベースは、顧客情報、商品の在庫、売上データなど、様々な種類の情報を整理して保存し、後で簡単に検索や更新ができるようにします。
例えば、オンラインショッピングサイトでは、商品情報や注文履歴がデータベースに保存されています。
データベースを使うことで情報の整合性を保ちながら、複数のユーザーが同時にデータにアクセスして操作できるのが特徴です。
<データベース(DB)の代表例>
- MySQL
- PostgreSQL
- Oracle Database
- MongoDB
- SQLite
SQL
SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するための言語です。
SQLを使うことで、データベースから特定のデータを取得したり、データを追加、更新、削除できます。
SQLの命令には、データを取得するための’SELECT’、新しいデータを追加するための’INSERT’、既存のデータを更新するための’UPDATE’、データを削除するための’DELETE’などがあります。
SQLを学ぶことでデータベースから必要な情報を効率的に操作できるようになるので、データベースエンジニアには必須のスキルです。
<SQLの代表例>
- MySQLのSQL
- PostgreSQLのSQL
- SQLiteのSQL
- Microsoft SQL ServerのSQL
- Oracle SQL
サーバー
サーバーとは、ネットワークを通じて他のコンピュータやデバイスからの要求に応じて、データのやり取りや処理をするコンピュータのことです。
例えば、ウェブサーバーはウェブサイトのデータを保存しており、ユーザーがインターネットでそのサイトにアクセスすると、サーバーがデータを読み取り、その情報をユーザーに送信します。
サーバーは、多くのユーザーが同時にアクセスできるように設計されており、常に稼働しているため、ウェブサイトやアプリが常に動作する役割を果たしています。
<サーバーの代表例>
- Apache HTTP Server
- Nginx
- Microsoft IIS
- Tomcat
- LiteSpeed
フレームワーク
フレームワークとは、プログラムを効率的に作るために用意された「枠組み」のことです。
あらかじめ用意されたコードやツールが含まれており、開発者はそれを使うことで、ゼロからすべてを作る必要がなくなります。
特定の目的や開発スタイルに応じて最適化されているため、規模の大きなアプリケーションやウェブサイトの開発が迅速になるのが大きなメリットです。
また、決められたルールや構造に沿ってコードを書かなければならないため、統一された書き方ができ、メンテナンスも容易になります。
<フレームワークの代表例>
- Ruby on Rails
- Django
- Laravel
- Spring Framework
- Angular
ライブラリ
ライブラリとは、特定の機能を実現するために用意されたコードの集まりのことです。
ライブラリを使うことで、特定の機能を自分で一から作らずに簡単に実装できます。
例えば、データの処理やグラフの描画など、よく使われる機能があらかじめコードとしてまとめられており、必要な部分だけを呼び出して使えます。
ライブラリは単一の機能に特化していることが多く、フレームワークと違って特定のルールに縛られずに自由に使えるのが特徴です。
<ライブラリの代表例>
- React (JavaScriptライブラリ)
- jQuery (JavaScriptライブラリ)
- Pandas (Pythonライブラリ)
- NumPy (Pythonライブラリ)
- Lodash (JavaScriptライブラリ)
プラグイン
プラグインとは、既存のソフトウェアやシステムに新しい機能を追加するための小さなプログラムのことです。
例えば、ウェブブラウザに広告ブロック機能を追加したり、デザインソフトに新しいエフェクトを加えたりすることがプラグインを導入することでできるようになります。
プラグインは、基本のシステムに直接影響を与えることなく新しい機能を追加できるため、柔軟に機能拡張ができます。
また、プラグインの追加や削除は簡単に行えるため、特定のニーズに応じてシステムをカスタマイズすることも可能です。
<プラグインの代表例>
- Elementor:ビジュアルページビルダー
- Yoast SEO:SEO最適化
- EWWW Image Optimizer:画像圧縮・最適化
- Jetpack:セキュリティとパフォーマンス強化
- BackWPup:バックアップ
- Site Kit by Google:Googleツールとの統合
- Table of Contents Plus:目次自動生成
インフラ
インフラ(インフラストラクチャ)とは、ITシステムが動作するための土台となる基盤のことです。
具体的には、サーバー、ネットワーク、データベース、ストレージ、電源設備などがこれに該当します。
インフラが適切に配置・管理されることで、ウェブサイトやアプリケーションは安定して動作し、ユーザーにサービスを提供できるようになるのです。
インフラは見えない部分ですが、非常に重要であり、システムがスムーズに稼働するために欠かせないものです。
また、クラウド技術の普及によりインフラの管理がより柔軟になり、近年では簡単にスケーリングできるようになっています。
<インフラの代表例>
- AWS (Amazon Web Services)
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform (GCP)
- IBM Cloud
- Oracle Cloud Infrastructure (OCI)
プロジェクト
プロジェクトとは、特定の目標を達成するために設定された一連の作業のことです。
ソフトウェア開発におけるプロジェクトは、アプリケーションやシステムの開発、改修、または導入など、限られた時間内で行われる計画的な活動を指します。
プロジェクトには、開始日と終了日があり、プロジェクトチームは目標に向かって各種タスクをこなしていきます。
プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトの計画、進捗管理、リソースの調整などが重要です。
プロジェクトは一度完了すると終了し、その後運用フェーズに移行することが多いです。
アルゴリズム
アルゴリズムとは、特定の問題を解決するための手順や計算方法のことです。
コンピュータプログラムが動作する際には、アルゴリズムを使ってデータの処理や問題解決を実行します。
アルゴリズムは、入力されたデータに基づいて最適な結果を導き出すために設計されており、その性能や効率性がシステム全体の動作に影響します。
例えば、検索エンジンやソート(並べ替え)処理、データ圧縮など、さまざまなプログラムがアルゴリズムを活用して効率的に機能しています。
<アルゴリズムの代表例>
- バブルソート
- 二分探索
- クイックソート
- Dijkstra(ダイクストラ)アルゴリズム
- ハッシュアルゴリズム
ライセンス
ライセンスとは、ソフトウェアや技術を利用するための権利や条件のことです。
開発者や企業は、自分たちが作ったソフトウェアにライセンスを設定し、使用者に対してどのような条件でそのソフトウェアを利用できるかを定めます。
ライセンスには、無料で使えるものや有料で使えるもの、またソースコードを公開して再利用を許可するものなど、さまざまな種類があるので目的に応じて使い分けなければなりません。
ライセンスを理解することで、ソフトウェアの正しい使用方法や再配布のルールを守り、法的なトラブルを避けられます。
<ライセンスの代表例>
- MITライセンス
- Apache License 2.0
- GPL(General Public License)
- BSDライセンス
- Creative Commons License
要件定義
要件定義とは、システムやソフトウェアを作る前に、何を作るべきか、どのような機能や性能が必要なのかを明確にする作業のことです。
開発プロジェクトの最初のステップであり、クライアントやユーザーのニーズを正確に理解し、それを具体的な要求としてまとめます。
要件定義が不十分だと後々に大きな修正が必要になることがあるため、要件定義は慎重に行わなければなりません。
最終的に、システムの目的や機能、制約などを文書化し、開発チームと共有します。
設計書
設計書とは、システムやソフトウェアを開発する際の設計を記述した文書のことです。
設計書には、システムの構造、データの流れ、機能の詳細、プログラムの構成などを記載するのが一般的です。
設計書を基に、エンジニアは具体的なコードを書いたり、システムを構築したりします。
設計書がしっかりと作成されていることで、開発チームが同じ目標に向かって効率よく作業を進められ、また、システムの保守や改修も容易になります。
そのため、設計書はプロジェクトの成功に欠かせない要素です。
仕様書
仕様書とは、システムやソフトウェアの機能や動作を詳細に記述した文書です。
仕様書には、どのような操作を行った場合にどのような結果が出るか、エラーメッセージや入力形式など、細かいルールや要件が書かれています。
仕様書は、開発チームがシステムを構築するための詳細なガイドラインであり、要件定義に基づいて作成されます。
これにより、チーム全員が同じ基準で作業を進められ、最終的に期待通りのシステムが完成するのです。
プログラミングの基礎用語
続いて、プログラミングに関する基礎用語を見ていきましょう。
この辺りの用語は、同じエンジニアでもプログラマーしか知らないような用語も数多く登場します。
しかし、プログラマーであれば日常的に使用する言葉でもあるので、初心者であってもなるべくそれぞれの用語の意味を把握しておきましょう。
<初心者が覚えるべきプログラミングの基礎用語一覧>
- ソースコード
- プログラム
- ライブラリ
- フレームワーク
- ビルド
- バグ
- デバッグ
- テスト
- デプロイ
- コンパイル言語
- インタプリタ言語
- インデント
- 変数
- 定数
- 関数
- 乱数
- 配列
- 条件分岐
- 代入演算子
- 比較演算子
- 算術演算子
- 論理演算子
- コメント
- true・false
- 引数
- 戻り値
- バッファ
ソースコード
ソースコードとは、プログラムを作るために書かれた人間が読める形式のテキストのことです。
プログラミング言語を使って記述され、コンピュータに特定の動作を指示するための指示書のようなものです。
プログラマーは、このソースコードを編集しながらプログラムを開発します。
ソースコードはそのままではコンピュータが理解できないため、コンパイルや実行時に解釈されて機械語に変換され、コンピュータで動作するようになります。
プログラム
プログラムとは、コンピュータが実行する一連の指示や命令の集まりです。
プログラムは、特定のタスクを達成するために書かれ、ソースコードとして表現されます。
例えば、テキストの処理、ゲームの動作、ウェブサイトの動きなど、さまざまな用途のプログラムがあります。
プログラムは、1つ以上の関数や手続きで構成され、これらが順番に実行されることで目的を達成します。
プログラムが正しく動作するには、バグの修正やテストを繰り返し行わないといけません。
ライブラリ
プログラミングにおけるライブラリとは、特定の機能を実現するためにまとめられたプログラムの「部品」のようなものです。
開発者はライブラリを利用することで、複雑な機能を一から作る必要がなくなります。
例えば、画像処理やデータベース操作、ネットワーク通信など、汎用的な機能がライブラリとして提供されていることが多いです。
ライブラリは、必要な部分を呼び出して使うだけで複雑な処理を簡単に実装できるため、開発の効率を大幅に向上させる役割を果たします。
フレームワーク
プログラミングにおけるフレームワークとは、プログラムを開発するための枠組みや基盤を提供するツールのことです。
フレームワークにはあらかじめ多くの機能が用意されており、それを基にしてプログラムを作ることで、開発の効率を向上させられます。
例えば、ウェブアプリケーションの開発に特化したフレームワークでは、ユーザー管理やデータベースとの接続など、基本的な機能がすでに組み込まれているのが一般的です。
フレームワークを使うことで、複雑なシステムを一から作る手間が省け、より簡単に高品質なアプリケーションを作成できます。
ビルド
ビルドとは、プログラムのソースコードをコンピュータが実行可能な形に変換する作業のことです。
通常、ソースコードは人間が読める形式で書かれているため、そのままではコンピュータで実行できません。
ビルドプロセスでは、コンパイルなどを通してソースコードが機械語に翻訳され、実行可能なプログラムが生成されます。
また、ビルドにはライブラリの統合やリソースの最適化など、プログラムの構築に必要な作業も含まれるのが一般的です。
これにより、プログラムが実行環境で動作するようになります。
バグ
バグとは、プログラム内の誤りや不具合のことです。
バグが発生すると、プログラムが予期しない動作をしたりエラーを出したりします。
バグの原因は、プログラマーの記述ミスや、想定外のデータが入力された場合などが多いです。
バグはソフトウェア開発では避けられないものであり、発見した際には修正する必要があります。
バグを放置するとプログラムの動作が不安定になり、最終的にはユーザーに悪影響を及ぼす可能性があるため、納品時には必ず全てのバグを取り除かなければなりません。
デバッグ
デバッグとは、プログラム内に潜んでいるバグを見つけ出し、修正する作業のことです。
デバッグをすることで、プログラムが意図通りに動作するようになります。
なお、現在のデバッグでは、プログラムの実行中にエラーが発生した箇所を特定するためのツールが使われるのが一般的です。
デバッグ作業はコードの詳細をチェックし、バグの原因を突き止める過程であり、ソフトウェア開発の重要なプロセスの一部です。
効果的なデバッグによって、プログラムの品質と安定性が向上します。
テスト
テストとは、プログラムが正しく動作しているかどうかを確認する作業のことです。
テストにはさまざまな手法があり、特定の機能が期待通りに動作するか、全体のシステムとして問題がないかをチェックします。
タイミングとしては、開発中やリリース前に行われるのが一般的です。
また、自動テストツールを使って繰り返しテストすることで、効率的に品質を保証できます。
テストの結果、問題が見つかった場合はその部分を修正し、再度テストをしなければなりません。
デプロイ
デプロイとは、開発されたプログラムを実際の運用環境に配置し、ユーザーが使える状態にすることです。
より簡単にいえば、開発環境で作られたプログラムを本番環境に移す作業のことです。
デプロイが成功すると、ユーザーは新しい機能や修正されたバージョンのプログラムを利用できるようになります。
デプロイはソフトウェア開発の最後のステップであり、確実に行うことでシステムが正常に動作し続けます。
コンパイル言語
コンパイル言語とは、プログラムのソースコードを一度にまとめて機械語に翻訳し、その後実行するタイプのプログラミング言語のことです。
この翻訳作業のことを「コンパイル」といい、コンパイルされたプログラムは実行可能な形式(バイナリ形式)に変換されます。
コンパイル言語は、プログラムの実行速度が速く、リソースの効率が高いのが特徴です。
しかし、ソースコードの変更後に再コンパイルが必要になるため、開発中の修正には少し時間がかかる点には注意が必要です。
インタプリタ言語
インタプリタ言語とは、プログラムのソースコードを一行ずつ順に解釈しながら実行するタイプのプログラミング言語です。
インタプリタがプログラムを逐次解釈するため、コンパイルのように事前の変換プロセスが必要ありません。
このため、プログラムの修正や実行が簡単で、開発のスピードが早いという利点がありますが、コンパイル言語に比べると実行速度が遅くなるのがデメリットです。
インデント
インデントとは、プログラムのコードを見やすく整理するために、行の先頭に空白やタブを入れて字下げすることです。
プログラミングでは、特定の構造(例えば条件分岐やループ)を明示するために、インデントが非常に重要です。
インデントによって、コードの構造が視覚的にわかりやすくなり、他の開発者がコードを読みやすく、理解しやすくなります。
また、一部のプログラミング言語(Pythonなど)では、インデントが文法の一部として扱われており、正しくインデントを使用しないとプログラムが動作しないこともあります。
変数
変数とは、プログラム内でデータを一時的に保存しておくための「名前のついた箱」のようなものです。
変数には値(例えば数字や文字列など)を入れておき、プログラムの中でその値を操作したり変更したりできます。
変数の名前を使うことで、どこでもその値にアクセスすることが可能です。
変数は、プログラムを柔軟にし、同じ処理を異なるデータに対して行えるようにするために重要な役割を果たします。
なお、変数の値はプログラムの実行中に変更されることも多いです。
定数
定数とは、プログラムの中で一度値を設定すると、その値が変わることのないデータのことです。
変数と似ていますが、定数はプログラムの実行中に値を変更できません。
例えば、円周率の「3.14」のように、常に一定であるべき値を定数として定義します。
定数を使うことで、値が意図せずに変更されることを防ぎ、コードの読みやすさや安全性を向上させる効果があります。
なお、多くのプログラミング言語では定数を明示的に定義するための方法が用意されています。
関数
関数とは、特定の処理をまとめて再利用できるようにしたプログラムの一部です。
関数には名前があり、必要なときにその名前を呼び出すことで、定義された一連の処理が実行されます。
例えば、「足し算をする関数」や「画面にメッセージを表示する関数」など、よく使う処理を関数としてまとめておけばコードを効率的に書けます。
また、関数に入力(引数)を渡し、その結果(戻り値)を受け取ることで、柔軟な処理を実現できます。
乱数
乱数とは、プログラム内で無作為に生成された数字のことです。
乱数は、ゲームやシミュレーション、暗号化などで広く使われます。
例えば、ゲームの中でサイコロを振ったり、カードをシャッフルしたりする際に、乱数が利用されるのが一般的です。
ただし、乱数は完全にランダムというわけではなく、特定のアルゴリズムによって生成される「疑似乱数」として扱われます。
プログラム内で不規則な動作を実現したい場合などに便利です。
配列
配列とは、同じ種類のデータを一つにまとめて扱えるデータ構造のことです。
複数の値を一つの変数としてまとめて扱えるため、例えば10個の数字や文字列を管理する場合、それぞれ個別に変数を作るのではなく、配列を使うことで効率的に管理できます。
配列の要素は、インデックスと呼ばれる番号で管理されており、配列内の特定の要素にアクセスすることが可能です。
プログラミングにおいて、データを扱う際の最も基本的な手法の一つです。
条件分岐
条件分岐とは、プログラムが特定の条件を満たした場合に異なる処理を行うための仕組みです。
最も一般的な形式はif文で、例えば「もし変数が10以上であれば特定の処理を行う」といったロジックを実現します。
条件分岐は、プログラムに柔軟性を持たせ、状況に応じた処理を行うために重要です。
複数の条件を組み合わせたり、’else’や’elseif’などを使って異なる条件に対する処理を記述することも可能です。
代入演算子
代入演算子とは、変数に値を割り当てるために使用される記号のことです。
最も基本的な代入演算子は = で、例えばx = 5という形で、変数xに値5を代入します。
代入演算子は、計算結果や他の変数の値を変数に格納する際に使われ、プログラムの中でデータを保持し、操作するために不可欠な要素です。
また、+= や -= のように、値を計算してから代入するための複合代入演算子もあります。
比較演算子
比較演算子は、二つの値を比較し、その結果が’true’か’false’かを返すための演算子です。
例えば、== は「等しい」を意味し、x == y という形で二つの値が等しいかどうかを判定します。
他にも、!=(等しくない)、<(より小さい)、>(より大きい)、<=(以下)、>=(以上)などがあります。
比較演算子は、条件分岐やループなどで使われ、プログラムの動作を制御するために重要です。
算術演算子
算術演算子とは、数値の計算を行うために使用される演算子です。
最も基本的なものとして、+(足し算)、-(引き算)、*(掛け算)、/(割り算)、および%(剰余、割り算の余り)があります。
これらの算術演算子を使って変数の値を操作し、さまざまな計算を行います。
算術演算子はプログラムの基本的な構成要素であり、数値を扱うほとんどのプログラムで頻繁に使用されます。
論理演算子
論理演算子は、複数の条件を組み合わせるために使用される演算子です。
主な論理演算子には、&&(論理AND)、||(論理OR)、!(論理NOT)があります。
例えば、x > 5 && y < 10という式は、「xが5より大きく、かつyが10より小さい場合にtrue」という結果を返します。
論理演算子は、複数の条件を評価する際に使われ、複雑な条件分岐を実現するために重要です。
コメント
コメントとは、プログラム内に書かれたコードの説明やメモのことです。
コメントはプログラムの実行には影響を与えず、主に開発者がコードの意図や動作を説明するために使います。
コメントを書くことでコードを読む他の開発者や自分自身が、プログラムの動作を理解しやすくなります。
//や/* */などの記号を使ってコメントを挿入するのが一般的です。
良いコメントを残すことは、コードの保守性を高める重要な習慣です。
true・false
‘true’と’false’は、論理的な値(ブール値)を表す用語で、’true’は「真」、’false’は「偽」を意味します。
条件分岐やループ、比較演算子などで使われ、プログラムが特定の条件を満たしているかどうかを判断する際に利用されます。
例えば、x > 5という条件が成り立つ場合、’true’が返され、成り立たない場合は’false’が返されます。
引数
引数(ひきすう)とは、関数に渡すデータのことです。
関数は、処理を行うために必要な値を引数として受け取り、その値を使って処理を実行します。
例えば、add(x, y)という関数があった場合、xとyが引数となり、この値に基づいて関数が計算を行います。
引数を使うことで、関数をより汎用的にし、さまざまなデータに対して同じ処理を適用することが可能です。
戻り値
戻り値とは、関数が実行された後に返す結果のことです。
関数が何らかの処理を行った後、戻り値がその結果を返します。
例えば、add(x, y)という関数がxとyの合計を計算し、その結果を戻り値として返す場合、return文を使って結果を返します。
戻り値を使うことで関数の結果を他の部分で利用でき、プログラムの流れを効率的に制御できます。
バッファ
バッファとは、データを一時的に蓄えるためのメモリ領域のことです。
バッファは、データを受け取る側が処理しやすいように、データの転送や読み書きの速度を調整するために使われます。
例えば、ファイルの読み書きやネットワーク通信の際に、データを一時的にバッファに蓄えておき、少しずつ処理することで効率を上げることができます。
なお、ITの現場では「バッファを取る」という表現で「余裕を持たせる」という意味で使われることも多いです。
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まとめ
本記事では、初心者がつまずきやすいプログラミング用語を中心に、IT用語から開発に必要な用語まで幅広く解説しました。
基本的なIT用語や開発に不可欠な専門用語を理解することで、プログラミングの学習がスムーズになり、開発現場でのコミュニケーションも円滑になります。
プログラミングの世界は、非常に多くの専門用語が飛び交うため、最初は戸惑うことも多いかもしれません。
しかし、プログラミング用語を少しずつ理解し、正しく使えるようになることは、プログラミングスキルを向上させるための大きな一歩です。
今回紹介した用語をしっかりと身につけて、より高度なプログラミングや開発業務に自信を持って取り組みましょう!
「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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