フリーランスモデルになる方法は?メリット・デメリットも紹介
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目次
はじめに
「モデルとしてのキャリアに興味があるけれど、モデルになる方法がわからない!」とお悩みの方は少なくないかもしれません。
実は、モデルの仕事にも「フリーランスモデル」や「専属モデル」など、さまざまな契約スタイルが存在します。
本記事では、特に「フリーランスモデル」として働く方法について、その種類やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
<この記事を読むメリット>
- 自分に合ったモデルの契約スタイルが見つかる
- フリーランスモデルとして働くための具体的なステップが分かる
- フリーランスモデルのメリットとデメリットを理解できる
- モデルのキャリアをスタートする際に役立つ情報が得られる
モデル業界で自由に働きたい、または自分の魅力を活かして新しいキャリアを築きたい方には必見です。
フリーランスとしてのモデルの働き方を理解して、モデルへの一歩を踏み出しましょう!
モデルにも契約種類がある
契約形態 | 主な特徴 | 自由度 | 収入の安定性 | 代表的な活動形態 |
フリーランスモデル | 特定のエージェンシーに所属せず、自由に仕事を探して契約する | 高い | 安定しにくい | インフルエンサー、広告、イベント出演 |
一般的なモデル | エージェンシーに所属し、複数のクライアントと契約が可能 | 中程度 | 比較的安定している | 広告撮影、ファッションショー、CM出演 |
専属モデル | 特定のエージェンシーやブランドと独占契約し、他の仕事は制限される | 低い | 安定している | 特定ブランドのモデル、キャンペーン出演 |
登録制モデル | 必要時に依頼を受け、単発の案件が中心 | 高い | 安定しにくい | 読者モデル、イベントモデル、短期案件 |
モデルといえば、
「キレイな人しかなれない」
「自分には関係のない職業」
と感じている方も多いかもしれません。
しかし、近年では一口に「モデル」といってもかなり多様化しています。
例えば、「インフルエンサーモデル」「読者モデル」「パーツモデル(手、足など)」「シニアモデル」など、昔と比較して種類も増えてきました。
したがって、モデルになるための門戸は以前よりも格段に開かれており、フリーランスモデルの数も増加傾向にあります。
ただし、モデルは働き方次第で契約形態が変わってきます。
モデルを目指すのならば、まずは以下の4種類の契約形態について理解しておきましょう。
フリーランスモデル
フリーランスモデルは、エージェンシーに専属契約を結ばず、自身で仕事を探して活動するモデルを指します。
契約の自由度が高く、複数のエージェンシーやクライアントと契約できることが特徴です。
この形態では、個人で案件を受けるため報酬の設定や活動の幅に融通が利き、インフルエンサーやファッションショー、広告の出演など幅広い活動が可能です。
一方で、スケジュール管理や案件の確保は自己責任となり、安定した仕事が常にあるとは限りません。
- メリット:柔軟な活動が可能で、多様な分野に挑戦できる
- デメリット:安定した仕事の確保が難しい
一般的なモデル
一般的なモデルとは、特定のエージェンシーに所属しつつ、複数のクライアントと契約できる形態です。
この場合、エージェンシーが契約先を管理し、案件の仲介やスケジュール調整を行うため、モデルは本業のモデル業に専念できます。
エージェンシーを通して様々なプロジェクトに参加できますが、エージェンシーに所属しているために報酬の一部が手数料として差し引かれます。
- メリット:エージェンシーが管理し、安定したサポートが得られる
- デメリット:報酬から手数料が引かれる
専属モデル
専属モデルは、特定のエージェンシーやブランドと独占契約を結び、そのクライアントのためだけに活動する形態です。
この契約では、他のエージェンシーやブランドとの契約が制限されることが一般的です。
専属モデルはクライアントからの長期的な仕事が保証されることが多く、仕事が安定する一方で、活動の自由度が低く、クライアントのイメージや要望に従わなければなりません。
- メリット:安定した収入が見込める
- デメリット:他の仕事やクライアントとの契約が制限される
登録制モデル
登録制モデルは、エージェンシーに登録されているだけのモデルのことで、必要に応じて依頼を受けることができる契約形態です。
特定のエージェンシーに所属せず、単発の案件を多く扱うため、柔軟な活動が可能です。
案件の都度に契約が発生するので短期間の仕事が多く、安定した収入にはつながりにくい傾向がありますが、かなり自由度の高い契約形態といえるでしょう。
なお、登録制モデルは、学生や副業としてモデル活動を行う人に多い形態です。
そのため、いわゆる「読者モデル(読モ)」は登録制の形態またはフリーランスモデルとして活動している人が多いです。
- メリット:案件ごとの契約で活動の自由度が高い
- デメリット:安定収入にはなりにくい
フリーランスモデルの仕事の種類
近年ではSNSやインターネットの発達もあり、フリーランスモデルが増加傾向にあります。
では、フリーランスモデルはどのような仕事をすることになるのでしょうか?
ここでは、フリーランスモデルの仕事を7種類に分類し、主な仕事と将来性について解説します。
読者モデル
読者モデル(読モ)は、一般の読者の中から選ばれ、雑誌やSNSなどでファッションやライフスタイルを発信するモデルです。
通常、特定のエージェンシーに所属せず、主に雑誌の特集やSNSを通じて活動します。
自身の個性を生かして読者の共感を得ることが目的で、若い世代を中心に人気があるモデルです。
<主な仕事>
- ファッション雑誌でのコーディネート紹介
- SNSでのライフスタイルやファッションの発信
- ブランドとのコラボや商品のPR
- イベントやトークショーへの出演
読者モデルはSNSの普及により、インフルエンサーとしての可能性も広がっています。
特に、影響力を持つ読者モデルはブランドとのタイアップや広告案件を得やすく、今後も成長が期待されるジャンルです。
また、自己発信力を鍛えることで、メディアを超えて活躍できるチャンスも増加しています。
雑誌モデル
雑誌モデルは、ファッション雑誌やビューティー雑誌などのメディアで、特定のテーマに沿ったモデルとして活動します。
読者モデルと似ていますが、雑誌モデルは基本的に特定のエージェンシーと契約して仕事をします。
また、求められるレベルも読者モデルと比較してかなり高いです。
<主な仕事>
- ファッション・ビューティ雑誌の特集ページの撮影
- 雑誌の表紙や特集でのモデル活動
- メイクやヘアスタイルのビジュアルモデル
- 雑誌内でのコーディネートの紹介
雑誌媒体自体はデジタル化が進む一方で、特定のファン層を持つ雑誌はいまだに一定の人気を保っています。
特にオンライン雑誌での活躍が今後増加する可能性が高いです。
動画モデル
動画モデルは、広告やプロモーションビデオ、YouTube、SNS、ライブ配信などでモデルとして出演する形態です。
動きや表情、声などが重要で、写真モデルとは異なるスキルが求められます。
動画コンテンツの需要が急増しているため、フリーランスで活動する動画モデルも増えています。
<主な仕事>
- 商品プロモーション動画の出演
- YouTubeやSNSでのブランド紹介
- ライブ配信アプリでの配信活動
- Web広告やテレビCMの撮影
動画モデルの需要は今後さらに増加が予想されます。
動画メディアやライブ配信アプリが普及する中で、動画モデルとしてのスキルがあると多くの案件を受けやすくなるでしょう。
広告モデル
広告モデルは、商品の販促を目的とした広告媒体に出演するモデルです。
ファッションや化粧品、家電、飲食など、様々な分野で活動しており、広告のターゲット層に応じた表現力が重要になります。
フリーランスで多様なクライアントと短期契約を結ぶことが一般的です。
<主な仕事>
- 雑誌や新聞の広告ビジュアルモデル
- テレビやWebのCM出演
- ポスターや看板などの広告撮影
- デジタル広告での商品PR
広告モデルは企業のマーケティング戦略に欠かせない存在であり、需要は今後も安定して続く可能性が高いです。
特にデジタル広告分野での活動が増加しており、広告業界の成長に伴って将来性が高いジャンルといえるでしょう。
スチールモデル
スチールモデルは、静止画をメインとしたモデルで、広告写真やカタログ、ファッション誌、Webサイトなどの写真撮影に携わります。
なお、「スチール」とは業界用語で「静止画」のことであり、英語の「still(静止)」が語源とされています。(※映画撮影現場の横で「盗む」ように撮影したことから「steal(盗む)」が語源とする説もあり)
静止画の中で表現する力が求められ、ポージングや視線の使い方が重要です。
ファッションだけでなく、ビジネスシーンや商品紹介など幅広い分野で活動します。
<主な仕事>
- ファッションカタログの撮影
- 商品カタログやパンフレットのモデル
- WebサイトやSNSのビジュアルモデル
- 宣伝ポスターや看板の撮影
スチールモデルは、静止画の広告や宣伝の需要が根強いため、今後も需要が続く見込みです。
特にインターネット広告の普及により、Web媒体でのスチールモデルの仕事が増えています。
ただし、動画モデルと比較すると少し将来性に劣るかもしれません。
グラビアモデル
グラビアモデルは、雑誌やWebメディアなどで水着や衣装を着用し、魅力的な身体のビジュアルを披露するモデルです。
特に男性向けの週刊誌やデジタルグラビアでの需要が高く、体の美しさや表現力が重要視されます。
<主な仕事>
- 週刊誌や月刊誌のグラビア撮影
- デジタルグラビアやフォトブックの撮影
- イベントでのプロモーション活動
- カレンダーやポスターのモデル
グラビアモデルは従来の紙媒体に加え、デジタルメディアでの配信が増えたことで新たな需要が生まれています。
ただし、社会的倫理観の変化や規制が強化されていることもあり、過激すぎる表現は規制の対象となるかもしれません。
サロンモデル
サロンモデルは、主に美容室やヘアサロンの施術やスタイリングを受けて、その仕上がりを写真や動画で紹介するモデルです。
新しいヘアスタイルやカラーリングの宣伝を目的とするため、髪のコンディションが良いことが前提条件であり、ヘアサロンや美容師の技術をアピールする役割を担います。
<主な仕事>
- ヘアカタログやサロンの広告用写真撮影
- 新しいカットやカラーリングのモデル
- ヘアショーや展示会での実演モデル
- SNSやWebサイトでのスタイル紹介モデル
サロンモデルは美容業界の成長とともに、今後も需要が見込まれます。
特にSNSやWebサイトでの集客が重要視されているため、デジタルメディアでのサロンモデルの活動機会が増えています。
ただし、収入という観点で比較すると、その他のフリーランスモデルよりも劣るので注意が必要です。
フリーランスモデルのメリット
モデルには契約形態ごとに様々な種類がありますが、フリーランスモデルになるメリットはあるのでしょうか?
結論からいうと、フリーランスモデルになるメリットは以下の4点です。
- 自分で好きな仕事だけ依頼を受けられる
- スケジュールの管理が自分でできる
- マネージメント料や手数料などが発生しない
- 容姿チェンジは制限なく自由に行える
以下で詳しく見ていきましょう。
自分で好きな仕事だけ依頼を受けられる
1つ目のメリットは、自分で好きな仕事だけ依頼を受けられることです。
一般的なモデルの場合、エージェンシーから紹介される仕事に従わなければなりません。
事務所側の都合や取引先の意向が優先されるため、モデル自身が仕事の内容や条件を選ぶ余地が少ないことが一般的です。
一方、フリーランスモデルは特定のエージェンシーに縛られないため、興味や関心に合わせて自分で仕事を選べます。
例えば、ファッション業界に強い関心があるモデルなら、ファッション撮影の仕事だけに絞ることが可能です。
また、興味のない仕事や負担が大きすぎる案件は断ることができ、自分の価値観やキャリアプランに沿って自由に働けるのが大きな利点です。
スケジュールの管理が自分でできる
2つ目のメリットは、スケジュールの管理が自分でできることです。
一般的なモデルの場合、事務所がスケジュールを一括管理しています。
事務所はクライアントとの契約や撮影日程の調整を行い、モデルには決定済みの日程やスケジュールのみが通知される形です。
そのため、急な予定変更や連続した撮影が入ることもあり、モデル自身の都合は優先されにくく、自由な時間の確保が難しくなることもあります。
一方、フリーランスモデルの場合は自分でスケジュールを組めるため、プライベートな予定や休暇を取りやすくなります。
これにより、オンとオフのバランスをとりつつ、疲れを感じた際にリフレッシュする時間を設けるなど、ワークライフバランスを保てるのが大きな利点です。
マネージメント料や手数料などが発生しない
3つ目のメリットは、マネージメント料や手数料などが発生しないことです。
一般的なモデルが事務所に所属する場合、エージェンシーは報酬から一定の手数料やマネージメント料を差し引きます。
事務所は撮影や仕事のマネージメント、契約管理、交渉、プロモーションなどを提供する代わりに、モデルの収入から約20〜50%の手数料を取るのが一般的です。
そのため、1回の撮影報酬が10万円であっても、実際にモデルに支払われる金額は半分程度(またはそれ以下)になる場合も少なくありません。
一方、フリーランスモデルは自分でクライアントと直接契約を結ぶことが多いため、全額報酬を受け取れます。
これにより、収入面での自由度が高くなり、1回の仕事で得られる実質的な収入も増加します。
また、報酬の交渉も自分で行うため、条件に合わせて柔軟に対応できるのもフリーランスモデルの魅力です。
容姿チェンジは制限なく自由に行える
4つ目のメリットは、容姿チェンジは制限なく自由に行えることです。
事務所所属の一般的なモデルの場合、ヘアスタイルや体型、メイクスタイルなど、容姿に関する変更は事務所の要望に沿わなければならず、自己表現が制約されることが多々あります。
例えば、20代〜30代の大人の女性をターゲットとする事務所に所属している場合、イメージを大きく変える「カワイイ系」や派手な色の髪型への変更は、事務所のイメージを損なう可能性があるため許可が得られないことが多いでしょう。
一方、フリーランスモデルは事務所に所属せず、容姿の管理に関しても完全に自由であるため、トレンドや個性に合わせて自由にスタイルを変えられます。
髪型やメイク、ファッションスタイルを柔軟に変えられるので、トレンド戦略の幅が広がりやすいです。
フリーランスモデルのデメリット
フリーランスモデルには、もちろんデメリットも存在します。
フリーランスモデルのデメリットは以下の6点です。
- トラブルに巻き込まれた時に身を守る手段が自己責任である
- 仕事の幅を増やす営業活動や事務作業などの支援がない
- 無期限で写真が使われやすい
- 案件詳細、金額交渉は自分で行う
- オーディション自体が少ない
- ギャラの取り逃しは泣き寝入りするしかない
以下で詳しく見ていきましょう。
トラブルに巻き込まれた時に身を守る手段が自己責任である
1つ目のデメリットは、トラブルに巻き込まれた時に身を守る手段が自己責任であることです。
事務所所属の一般的なモデルの場合、トラブルが発生した際には事務所が法務担当や顧問弁護士を通じて対応するため、モデル個人が直接関与する必要はありません。
また、事務所はモデルの労働環境や契約内容についても細かく管理しているため、トラブルの発生自体が抑えられることも多いです。
一方で、フリーランスモデルの場合、契約違反や報酬未払いといったトラブルが発生した場合には、法的な対応も含めてすべて自己責任で行わなければなりません。
法務の知識がない場合は解決が難しいケースも多く、結果として泣き寝入りするしかない状況に陥ることもあります。
こうしたリスク管理や法的な知識が求められる点は、フリーランスモデルにとって大きな負担となるでしょう。
仕事の幅を増やす営業活動や事務作業などの支援がない
2つ目のデメリットは、仕事の幅を増やす営業活動や事務作業などの支援がないことです。
事務所所属の一般的なモデルの場合、営業活動や契約の交渉、報酬の計算といった事務作業はすべて事務所が担当します。
モデルが自ら営業活動を行う必要はなく、プロモーションやマーケティングも事務所側が対応するため、モデルは活動に専念できます。
また、専任のマネージャーがつくことで仕事の幅も広がりやすく、より多くの案件にアプローチできる機会にも恵まれやすいです。
しかし、フリーランスモデルはこうしたサポートが一切ないため、営業活動や契約交渉、事務手続きはすべて自分で行わなければなりません。
案件獲得のためにクライアントへ積極的にアプローチする必要があり、プロモーションスキルや自己管理スキルが必須です。
結果として、モデル業以外の作業に多くの時間を費やすことになり、自由度がある一方で多くの負担が生じる点はデメリットといえるでしょう。
無期限で写真が使われやすい
3つ目のデメリットは、無期限で写真が使われやすいことです。
一般的な事務所所属モデルの場合、写真の使用期間や範囲が契約で明確に定められており、使用期限が終了すれば写真の公開も止められます。
エージェンシーはモデルの肖像権やパブリシティ権を守るため、クライアントとの間で詳細な契約を結ぶことが多く、モデルの写真が不適切な形で再利用されることがないよう管理しています。
一方、フリーランスモデルはクライアントと直接契約を結ぶため、使用期間や範囲についても細かく設定しなければならず、契約に明記されていない場合、写真が無期限で利用されるリスクが発生します。
また、SNSやWebサイトに掲載された写真がクライアントの都合で削除されないまま残り続けるケースもあり、自分のイメージを長期間コントロールできない可能性があるため、慎重な契約確認が必要です。
案件詳細、金額交渉は自分で行う
4つ目のデメリットは、案件詳細や金額交渉を自分で行う必要があることです。
事務所所属のモデルの場合、エージェンシーがクライアントとの交渉を担当し、案件内容や報酬について事前に調整してくれます。
事務所はモデルのスキルや経歴を考慮したうえで適切な報酬が得られるように交渉し、モデルの負担を軽減してくれるため、モデル自身が交渉に参加することはほとんどありません。
しかし、フリーランスモデルは自分で案件の詳細を確認し、報酬の交渉も直接行う必要があります。
特に、クライアントとの交渉において報酬が低く設定されていたり、条件が曖昧だったりすることもあるため、自分の価値と業界の相場を理解し、適切に主張するスキルが求められます。
このため、案件交渉はフリーランスモデルにとって多くの時間と労力を費やす作業であり、精神的な負担にもつながるデメリットです。
オーディション自体が少ない
5つ目のデメリットは、そもそもオーディション自体が少ないことです。
事務所に所属している一般的なモデルの場合、エージェンシーが定期的にクライアントからのオーディション情報を収集し、適性がある案件にモデルを推薦してくれます。
また、エージェンシーがすでに契約を結んでいるクライアントに対しては、モデルのプロファイルが登録されているため、オーディションを通過せずに直接仕事が決まるケースも多いです。
しかし、フリーランスモデルは自分でオーディション情報を探す必要があり、エージェンシーに所属しているモデルに比べると、オーディションの機会が限られてしまいます。
また、個人でオーディション情報を収集するには手間がかかり、エージェンシーのような既存のコネクションがないため、アクセスできるオーディションの幅も局所的です。
結果として、フリーランスモデルは実力があっても、事務所所属モデルほど多くの仕事を得ることが難しく、安定した収入や仕事を確保するのが困難になる傾向があります。
ギャラの取り逃しは泣き寝入りするしかない
6つ目のデメリットは、ギャラの取り逃しは泣き寝入りするしかないことです。
事務所に所属する一般的なモデルの場合、エージェンシーがクライアントとの契約を管理しており、支払いのスケジュールや報酬の未払いに対しては事務所が責任を持って対応します。
事務所は契約時に支払いの確認や報酬の確保を行い、もし未払いの問題が生じた際には法的手段を含めて対応を取るため、モデル個人が報酬を受け取れないリスクは非常に低いです。
一方で、フリーランスモデルは自分でクライアントと契約を結ぶため、報酬の支払いや契約内容の履行についても自己責任となります。
万が一、クライアントが報酬を支払わない、または遅延する場合、モデル本人が交渉や法的手段を講じなければならず、対応が難しい場合には報酬を受け取れないこともあります。
特に、法的な知識や交渉力がないと、時間や労力を費やしてもギャラが未払いのままになるケースが多く、泣き寝入りせざるを得ないことが少なくありません。
このように、報酬未払いリスクが常に伴う点は大きなデメリットといえるでしょう。
フリーランスモデルのなり方
現在では、多種多様なジャンルでモデルが活躍していますが、フリーランスモデルになるにはどうすればよいのでしょうか?
ここでは最後に、フリーランスモデルのなり方を7種類ご紹介します。
モデル登録サイトやマッチングサービスに登録する
モデル登録サイトやマッチングサービスに登録する方法は、手軽にフリーランスモデルとしての仕事を見つけられる手段です。
こういったサービスには多くの企業やクライアントがモデルを探すためにアクセスするため、フリーランスモデルとしての露出を効果的に増やせます。
主な登録サイトやマッチングサービスは以下の通りです。
- Remember:モデルとカメラマン、企業をつなぐサービス。撮影費用の設定が可能で、料金交渉がしやすい
- ラフモ:個人モデルや企業が直接マッチングでき、報酬支払いシステムも導入。サロンや広告の案件が豊富
- CLOUDCASTING:モデル、タレント、インフルエンサー向け。幅広いジャンルの案件が見つかりやすく、芸能活動を視野に入れる人向け
- スカウトバイヘアログ:サロンモデルやカットモデルに特化。美容師からのスカウト機能で案件を獲得しやすい
- COLORFULLY:企業向けのキャスティング代行サービス。プロスタッフが手配をサポートするため、安心して活動可能
登録するだけでクライアントからのオファーを待つことができるので、お悩みなら上記のサービスを一度お試しください。
なお、上記サービスにはプラットフォームの利用料や手数料が発生する場合があるため、登録前に料金体系を確認しておくことが大切です。
モデル事務所に書類を送る
モデル事務所に書類を送ることも、プロのモデルとしての活動の第一歩を踏み出す有効な手段です。
書類審査を通過すれば事務所との契約機会が得られ、オーディションや案件紹介などのサポートが受けられます。
この方法のメリットは、事務所に所属することで安定した仕事の紹介を受けやすくなる点です。
また、プロフェッショナルな指導やスキルアップの機会を提供してもらえることも多く、モデルとしての成長が期待できます。
ただし、事務所によっては応募から契約まで時間がかかる場合があり、もちろん書類審査に通らないこともあるため、複数の事務所に同時に応募するなどして可能性を高めておくと良いでしょう。
自分で営業を行う
3つ目の方法は、自分で営業をして直接案件を獲得する方法です。
メリットとしては、エージェンシーを通さないため、自由に報酬交渉ができる点と、さまざまな分野のクライアントと接点を持ちやすい点が挙げられます。
自分のブランディングやネットワークを活用し、希望する条件に合った案件を選びやすい点もフリーランスならではの利点です。
営業活動を行う上で有効な点として、まず自身のポートフォリオやSNSを整備し、クライアントに自分の強みをアピールすることが重要です。
次に、メールやイベント、SNSで積極的に新しいクライアントを探し、モデル活動の幅を広げると良いでしょう。
また、過去のクライアントに再度連絡を取るなど、リレーションを継続することでリピート案件を増やすことも効果的です。
読者モデルから始める
4つ目の方法は、読者モデルに応募していわゆる「読モ」になる方法です。
読者モデルからプロのモデルになる人は非常に多く、業界に携わったことがない初心者ならばこの方法がおすすめです。
読者モデルからプロのモデルに転向した有名人は以下の通りです。
- 益若つばさ:ファッション誌『Popteen』で読者モデルとして活躍し、その後タレントや実業家としても成功しました
- 木村カエラ:『Seventeen』の読者モデルから歌手に転身し、日本の音楽シーンで成功を収めました
- 押切もえ:『egg』や『CanCam』などの読者モデルからスタートし、ファッションモデルやタレントとして活躍
- きゃりーぱみゅぱみゅ:原宿での読者モデル活動をきっかけに歌手としてもブレイク
- ローラ:雑誌の読者モデルからスタートし、現在はタレントやモデルとして国際的に活動中
読者モデルとしての活動は一般人にも挑戦しやすく、雑誌やSNSを通じて自分を発信し、業界との接点を持てる点が魅力です。
SNSで情報発信する
5つ目の方法は、SNSで情報発信をしてモデルになる方法です。
InstagramやTwitter、YouTubeなどのプラットフォームを使って自分をブランディングし、フォロワーを増やすことで企業やクライアントからのオファーを直接受ける、という仕組みです。
メリットとしては、自己発信によって一定層のファンを獲得できれば、仕事に繋がりやすいことです。
また、SNSを通じて自分のスタイルや個性を表現することで、特定のジャンルに特化したモデルとしても認知されやすくなり、インフルエンサーとしての活動にも繋がる可能性があります。
SNSで効果を上げるためには、まず一貫したビジュアルスタイルやコンセプトを持つことが重要です。
また、定期的に投稿することでフォロワーとの関係を築き、継続的な関心を引く努力が求められます。
オーディションを受ける
6つ目の方法は、モデルやタレントのオーディションを受ける方法です。
この方法のメリットは、審査員や関係者に直接自分を見せられるため、SNSや書類審査に頼らず自分の存在感を伝えられる点です。
また、オーディションの結果によっては、即仕事の機会を得られる可能性もあります。
オーディションで成果を出すためには、まず自分の魅力や得意分野を明確にし、それをアピールする準備をしなければなりません。
次に、参加するオーディションの趣旨やクライアントの希望を理解し、適した衣装やメイクを選ぶことがポイントになります。
また、自己PRやポージングの練習もしておくと良いでしょう。
ただし、オーディションは合格率が低いのですぐに結果を出そうと焦らず、長期的な計画を前提に考えておきましょう。
養成所に行く
7つ目の方法は、モデルやタレントの養成所に通うことです。
養成所では、ポージングや表情作り、ウォーキング、メイクなど、モデルとして必要なスキルを基礎から学べます。
また、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できるため、モチベーションを高めながら成長できる環境が整っています。
さらに、養成所によっては、卒業後にエージェンシーやオーディションへの紹介につながることもあります。
代表的なモデル養成所は以下の通りです。
- エイベックス・アーティストアカデミー:ウォーキングからメイクまで幅広いスキルを学べる、エイベックス運営の総合養成所
- ワタナベエンターテイメントカレッジ:俳優やタレントスキルも習得でき、オーディションの機会が豊富な養成所
- リッシュモデルスクール:ショーモデルや雑誌モデルを目指す人向けのモデル専門スクール
- sen-se:モデルの基礎から実践的な経験を積める、東京を中心に展開するモデルスクール
ただし、養成所に通うにはかなりの費用がかかるため、長期的な費用計画が必要な点に注意しておきましょう。
まとめ
本記事では、フリーランスモデルの契約形態や仕事の種類、メリット・デメリット、そしてその具体的な始め方について詳しく解説しました。
フリーランスモデルは、自分の好きな仕事だけを受けたり、スケジュールを自分で管理したりと、自由度の高い働き方ができる一方で、自己責任でのトラブル対応や案件獲得のための営業活動が求められる点が特徴です。
フリーランスモデルの働き方は、今後ますます多様化していくと考えられます。
SNSやマッチングサービスなどを活用し、自分の個性や強みをより発信しやすくなる環境が整っているため、未経験者でも参入しやすい時代が来るでしょう。
その一方で、契約や報酬のトラブルが起きやすくなる可能性もありますので、リスク管理も大切です。
ぜひこの記事を、フリーランスモデルとしての第一歩を踏み出すための参考にしていただき、自分に合った働き方やキャリアの方向性を見つける一助として役立ててください。
「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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