フリーランスエンジニアにオススメのパソコンとは?選び方や持っておきたい周辺機器も紹介

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目次
はじめに
フリーランスエンジニアにとって、仕事の効率を左右する「パソコン選び」は最重要課題のひとつです。
適切なパソコンを選ぶことで、プロジェクトの進行がスムーズになり、ストレスフリーな作業環境を実現できます。
本記事では、フリーランスエンジニアにおすすめのパソコン選びのポイントや、用途に合ったスペックの見極め方、さらに持っておきたい周辺機器について詳しく解説します。
<この記事を読むメリット>
- パソコン選びで失敗しないための具体的な基準が分かる
- WindowsとMacの特徴やメリット・デメリットを把握できる
- 作業効率を上げるための周辺機器の選び方が分かる
これからフリーランスエンジニアとして独立を目指している方や、現在使用中のパソコンを買い替えたいと考えている方にとって、必読の内容が満載です。
ぜひ本記事を参考に、自分の仕事にピッタリあったパソコンを選びましょう!
フリーランスエンジニアが使用するパソコンの選び方とは?
フリーランスエンジニアにとって、パソコンは仕事の相棒ともいえる存在です。
しかし、近年のパソコンは種類も多く、どのパソコンが自分の仕事に最適なのか、非常に判断が難しくなっています。
では、フリーランスエンジニアがパソコンを選ぶ上で重視するべきポイントはあるのでしょうか?
結論からいうと、以下の8つのポイントをチェックした上でパソコンを選びましょう。
- スペック
- オペレーティングシステム(OS)
- メモリ
- サイズと重量
- ストレージの種類・容量
- Officeの有無
- 拡張性
- 価格
それぞれのポイントについて、以下でわかりやすく解説していきます。
スペック
1つ目のポイントは、パソコンのスペック、つまり性能です。しかし、スペックと一口にいっても、現在ではさまざまな項目があります。
一般的に、以下の項目がパソコンのスペックと呼ばれることが多いです。
概要 | 例 | |
CPU | パソコンの頭脳。処理速度や性能に影響する部分 | Intel Core i5, AMD Ryzen 5 |
GPU | グラフィック処理装置。映像やゲーム性能に関与する | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
メモリ(RAM) | 作業のスムーズさに影響する一時保存領域 | 8GB DDR4, 16GB DDR5 |
ストレージ | データ保存領域。速度や容量に影響 | 512GB SSD, 1TB HDD |
ディスプレイ | 画面のサイズ、解像度、リフレッシュレート | 15.6インチ Full HD (1920×1080) |
OS | 基本ソフトウェア | Windows 11, macOS Ventura |
ポート類 | 外部機器を接続するための端子 | USB 3.0, HDMI, Thunderbolt |
無線通信 | Wi-FiやBluetoothなどの通信機能 | Wi-Fi 6, Bluetooth 5.1 |
バッテリー | ノートパソコンの電源持続時間 | 約8時間駆動 |
スペックは、使用目的や業務内容に応じて最適なものを選ぶ必要があります。
例えば、Webアプリケーションの開発がメインのエンジニアであれば、Intel Core i5やRyzen 5クラスのCPUでも十分ですが、AndroidやiOSアプリの開発をする場合は、仮想環境やエミュレーターを動かすために、Core i7やRyzen 7のような高性能CPUが必要になります。
一方、軽いプログラミング作業やドキュメント作成が中心の場合は、スペックを抑えたモデルでも問題ありません。
オペレーティングシステム(OS)
2つ目のポイントが、パソコンのオペレーティングシステム(OS)です。
OSとは、パソコンの基本ソフトウェアのことで、ハードウェアとソフトウェアの橋渡しをする役割を果たします。
現在主流のOSとしては、Windows、macOS、そして一部ではLinuxが利用されています。
以下は、各OSの特徴です。
OS | 特徴 | 適した用途 | 注意点 |
Windows | 汎用性が高く、ソフト・ハードの対応が幅広い | Web開発、業務アプリ開発、ゲーム開発 | バージョン選択に注意(Home, Proなど) |
macOS | 直感的な操作性、Apple製品との親和性が高い | iOSアプリ開発、デザイン、クリエイティブワーク | Windows専用ソフトの非対応に注意 |
Linux | オープンソースでカスタマイズ性が高い | サーバー運用、クラウド開発、システムプログラミング | 初心者には設定や操作が難しい場合がある |
選択するOSは、開発ツールや使用ソフトの互換性、チームでの作業環境、コストなどを総合的に考慮する必要があります。
例えば、iOSアプリの開発をする場合はmacOSが必須ですが、ゲーム開発をする場合はWindowsのほうが便利なことが多いです。
メモリ
3つ目のポイントが、パソコンのメモリです。
メモリとは、一時的にデータを保管しておく場所のことです。
作業台のような役割を果たしており、メモリの容量が大きいほど、一度に多くの作業をスムーズに進められます。
以下は、メモリ容量の一般的な目安です。
- 8GB:軽量なプログラミングや一般的な事務作業には十分
- 16GB:Web開発やアプリ開発、軽いデータ処理に適している
- 32GB以上:機械学習、ビッグデータ処理、動画編集、ゲーム開発など、大量のメモリを消費する作業に必要
なお、メモリにはDDR4やDDR5などの種類があり、後者ほど処理速度が速いです。最新のパソコンではDDR5が採用され始めており、高速処理が求められる場面に適しています。
また、メモリの速度(MHz)が高いほど処理効率が向上しますが、一般的な作業では速度よりも容量を優先して選ぶのが無難です。
購入時のメモリ容量が後々の作業に不足する可能性を考慮し、メモリを増設可能なパソコンを選ぶのも一つの選択肢です。
サイズと重量
4つ目のポイントは、パソコンのサイズと重量です。
フリーランスエンジニアはカフェやコワーキングスペースなど、外出先で仕事をすることが多いので、人によってはサイズ感を最も重要視する人もいます。
画面サイズの選び方は、以下の表を参考にしてください。
画面サイズ | 特徴 | 適した用途・シーン | 注意点 |
13インチ以下 | 軽量でコンパクト、持ち運びに最適 | 外出先での作業、打ち合わせが多い人 | 画面が小さいため作業効率が低下する可能性あり |
14~15インチ | サイズと携帯性のバランスが良い | 一般的な開発作業、持ち運びと作業効率を両立したい人 | 多くのエンジニアが選ぶ標準的なサイズ |
16インチ以上 | 広い画面で作業がしやすい、据え置きでの使用に適している | デザイン作業、据え置き中心の開発 | 重量が増えるため持ち運びには不向き |
重さは各メーカーのパソコンによってかなり差がありますが、基本的にスペックが上がれば上がるほど、それに応じて重くなっていきます。
最軽量のパソコン(例:MacBook Air、Dell XPS 13)だと、約1.0〜1.3kgほどですが、16インチ以上の高性能パソコン(例:MacBook Pro、Dell XPS 17)だと、2kgを超えてくるものが一般的です。
毎日パソコンをリュックサックに入れて持ち歩く人などは、重さが負担になるケースが多いので、なるべく軽いものを選ぶ方が無難です。
ストレージの種類・容量
5つ目のポイントは、ストレージの種類と容量です。
ストレージとは、データやアプリケーションを保存するためのパソコンの記憶装置のことです。
ストレージの種類と容量は、パソコンの速度や使い勝手に大きく影響するため、慎重に選ぶ必要があります。
ストレージは、以下の2種類が一般的です。
1.HDD(ハードディスクドライブ)
- 特徴:従来型のストレージで、容量が大きいモデルでも安価で手に入る
- 利点:コストパフォーマンスが高い
- 欠点:データの読み書き速度が遅く、パソコン全体の動作が遅く感じることがあります
- 適した用途:データ保存用ドライブとして使用する場合や、大量のデータを低コストで保存したい場合
2.SSD(ソリッドステートドライブ)
- 特徴:高速なデータ読み書きが可能で、パソコンの動作を大幅に向上させる
- 利点:起動やアプリケーションの動作が高速
- 欠点:HDDに比べてコストが高い
- 適した用途:OSや主要なアプリケーションをインストールするドライブとして最適
ストレージ選びのポイントとしては、高速性と容量の両立を図るために、メインドライブとしてSSD(256GB以上)、データ保存用としてHDD(1TB以上)を選ぶ構成が一般的です。
容量については、以下の3種類が一般的です。
- 256GB:軽量なプログラミング作業やクラウドストレージを活用する人向け。OSやアプリをインストールするだけで容量が埋まりやすい。
- 512GB:Web開発やアプリ開発など、多くのエンジニアにとって標準的な容量。複数の開発環境を構築しても十分対応可能。
- 1TB以上:動画編集、ゲーム開発、データ分析など、大容量のデータを扱う作業に必要。
なお、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージを併用することで、ローカルストレージの負担を減らし、容量不足を解消できます。
しかし、最近流行りのAI関連のプロジェクトなどでは、膨大な量のデータセットを読み込む必要があります。
そのため、最低でも512GB以上のストレージが必要になるケースが多いです。
Officeの有無
6つ目のポイントは、Officeが標準搭載されているかどうかです。
Officeとは、文書作成、表計算、プレゼンテーション作成などを行うためのソフトウェアスイートで、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPointなど)が代表的です。
Officeが標準搭載されていない場合、後からライセンスを購入する必要があるため、パソコン購入費用以外にOfficeのライセンス費用を支払わなければなりません。
参考までに、2025年1月時点のOfficeのライセンス料は以下の通りです。
種類 | 製品名 | 価格(税込) | 対象 | アプリ |
買い切り型 | Office Home & Business 2024 | 34,480円 | Windows, Mac(2台まで) | Word, Excel, PowerPoint, OneNote |
Office Professional 2021 | 約7,700円~(割引販売) | Windows | Word, Excel, PowerPoint, Outlook, Publisher, Access | |
サブスクリプション型 | Microsoft 365 Personal |
年間12,984円 月額1,082円 |
複数デバイス | Word, Excel, PowerPoint, Outlook, OneNote, Access(Windowsのみ), Publisher(Windowsのみ) |
Microsoft 365 Family |
年間17,380円 月額1,448円 |
最大6人、複数デバイス | 上記と同じ |
(参考:Microsoft 公式サイト)
買い切り型は、初期費用は高めですが、長期的に見るとコストを抑えられます。ただし、最新機能の追加などのアップデートがありません。
サブスクリプション型は、常に最新の機能やセキュリティ更新が提供され、複数のデバイスでの利用やクラウドサービスも充実しています。
定期的な支払いが発生しますが、面倒なことを考えたくない人におすすめです。
拡張性
7つ目のポイントが、パソコンの拡張性です。
拡張性とは、パソコンを使用する中で、後から性能や機能を追加・向上させることができる度合いのことです。
拡張性の高いパソコンを見極める際には、以下のポイントに注意しましょう。
- メモリの増設が可能:メモリスロットが空いている、または交換可能な設計で、作業負荷に応じて容量を増やせる
- ストレージの交換・追加が可能:SSDやHDDを交換・増設できるスロットがあり、容量や速度を後から強化できる
- ポートが充実:USB(A、C)、HDMI、SDカードスロット、Thunderboltなど、多様な周辺機器に対応可能
- GPUの交換や外付けGPU(eGPU)の利用が可能:グラフィック性能が必要な作業に応じてGPUをアップグレードできる
- 冷却システムの改善が可能:冷却ファンやヒートシンクを交換・強化でき、高負荷作業時のパフォーマンスを向上
- モジュール設計を採用:各パーツ(バッテリー、Wi-Fiモジュールなど)が分解しやすく、カスタマイズや修理が容易
フリーランスエンジニアはさまざまな業務に対応できるため、拡張性の高いパソコンを選んだ方が無難です。
将来的に大規模プロジェクトや全く別ジャンルの仕事に取り掛かる場合、拡張性が低いと、パソコンを再購入しなければなりません。
したがって、現時点の用途だけでなく、将来的なニーズも考えておきましょう。
価格
8つ目のポイントは、パソコンの価格です。
現在では、非常に多くのメーカーからパソコンがリリースされており、値段帯もバラバラです。
また、中古パソコンを販売しているオンラインストアなども多くなってきているため、価格を比較して自分の予算や用途に最適なモデルを選ぶことが大切です。
新品パソコンの価格帯は、以下を参考にしてください。
価格帯 | 特徴 | 適した用途 | 注意点 |
5万円以下 | エントリーモデルが中心。軽量でシンプルな構成 | メール、Web閲覧、軽い事務作業 | 開発や負荷の高い作業には性能不足 |
5万~10万円 | 一般的なノートパソコンが多い。コスパが良く、日常的な利用に十分対応 | 軽いプログラミング、Web開発、学習用 | 高負荷な作業や拡張性が必要な場合は制限あり |
10万~20万円 | 高性能ノートPCやミドルスペックゲーミングPCが含まれる。性能と価格のバランスが良い | フリーランスエンジニアの多くの用途に対応 | ハイエンド作業には性能不足を感じる場合がある |
20万円以上 | ハイスペックモデルが中心。負荷の高い作業に対応可能で、最新技術を搭載したパソコンが多い | 動画編集、機械学習、ゲーム開発、クリエイティブ作業 | 価格が高く、不要な性能を選んでしまう可能性がある |
ただし、価格は高ければ高いほど良いというわけではありません。
必要なスペックに過不足がないかを確認し、不要な高性能モデルに手を出さないことが重要です。
フリーランスエンジニアのパソコンはWindows?Mac?【Windowsのメリット】
パソコン選びの永遠の課題ともいえるのが、「Windowsにするか、Macにするか」です。
2000年代前半までは、パソコンといえばWindows、というのが一般的な認識でしたが、2007年にiPhoneが登場して以降、Apple製品のブランド価値が高まり、現在では拮抗している状況です。
この辺りは人それぞれの好みによる部分も大きいですが、ここからは、WindowsとMacのそれぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
Macよりも安価な製品が多い
Windowsパソコンは、基本的にMacパソコンよりも価格が安いです。
特にフリーランスエンジニアの方にとって、コストパフォーマンスは大切なポイントでしょう。
Windows製品は幅広いメーカーが製造しており、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、さまざまな価格帯で選べます。
そのため、予算に応じた最適なモデルを見つけやすいのです。
一方で、Macは基本的に高価格帯の製品が多いため、コスト面でWindowsが選ばれるケースは少なくありません。
利用できるソフトが多い
Windowsのもう一つの大きなメリットは、利用できるソフトが非常に多いという点です。
Windowsは世界中で広く利用されているため、ほとんどのソフトウェアがWindows向けに開発されています。
例えば、企業が開発する業務用ソフトや、エンジニア向けの開発ツールの多くがWindows向けに作られています。
また、カスタマイズ性の高さも魅力で、オープンソースツールや特定の分野で活躍するソフトを柔軟に取り入れることも可能です。
特にフリーランスエンジニアの場合、案件によっては指定されたソフトを使わなければならないこともあるでしょう。
Windowsなら、そのほとんどに対応できるため、選択肢が広がります。
情報が多い
Windowsパソコンのもう一つの魅力は、情報が豊富に存在している点です。
Windowsは世界中で非常に多くのユーザーに利用されており、そのためトラブルシューティングやカスタマイズに関する情報がインターネット上に多数あります。
例えば、エンジニアが特定の開発環境をセットアップする際や問題に直面した際には、オンラインのフォーラムやブログ記事、YouTubeのチュートリアルなどから必要な解決方法を見つけやすいです。
多くの現場で使われている
もう一つの重要なメリットは、多くの現場でWindowsが使われているという点です。
特に日本では、Windowsが標準環境として採用されているケースが非常に多いです。
業務用ソフトウェアや社内システムはWindows向けに設計されていることが一般的であり、フリーランスエンジニアが企業案件を請け負う場合、Windows環境を前提としているものも少なくありません。
また、案件によってはWindows独自のツールや設定が必要になることもあります。
こうした現場のニーズに応えやすいことから、Windowsパソコンは実務的な選択肢として非常に優れています。
Windowsのデメリット
Windowsのデメリットは以下の4点です。
- 種類が多すぎる
- iOSアプリを作ろうとすると不具合が発生しやすい
- ウィルスに狙われやすい
- リセール価格が安い
それぞれについて、以下で詳しく見ていきましょう。
種類が多すぎる
1つ目のデメリットは、種類が多すぎて逆に選びにくい点です。
Windowsパソコンは、多くのメーカーからさまざまなモデルが発売されており、それぞれ性能や価格、デザイン、機能が異なります。
例えば、エンジニアにとって重要なCPU性能、RAMの容量、ストレージの種類(HDDかSSDか)、さらにはディスプレイの解像度やキーボードの使いやすさなど、検討すべき項目が多岐にわたります。
さらに、価格帯が幅広いため、性能とコストのバランスを取るのも難しいです。
安価なモデルを選ぶと後々性能不足に悩まされる可能性があり、高価格なモデルを選ぶとコストに見合う性能が発揮されない場合もあります。
このように、選択肢が多いことがかえって混乱を招き、購入までに多くの時間や労力を費やしてしまうことも少なくありません。
iOSアプリを作ろうとすると不具合が発生しやすい
2つ目のデメリットは、iOSアプリを作ろうとすると不具合が発生しやすい点です。
Windowsパソコンでは、Appleが提供するiOSアプリの開発ツールである「Xcode」を直接使用することができません。
XcodeはMac専用のソフトウェアであるため、Windows上でiOSアプリを開発する場合、仮想マシンやクラウド環境を利用してmacOSをエミュレートする必要があります。
しかし、これらの方法には制約が多く、システムの安定性に影響を及ぼすことも少なくありません。
こうした手間や不具合は、iOSアプリ開発を効率的に進める上で大きなハードルとなります。
フリーランスエンジニアとしてiOSアプリ開発に取り組む予定がある場合は、WindowsパソコンではなくMacを選ぶ方がスムーズに作業を進められるでしょう。
ウィルスに狙われやすい
3つ目のデメリットが、ウイルスに狙われやすい点です。
Windowsは世界中で広く利用されており、そのシェアの高さゆえに、悪意ある攻撃者の標的になりやすい傾向にあります。
マルウェアやランサムウェアといったウイルスは、主にWindowsを対象として開発されていることが多く、セキュリティリスクが高いのが現状です。
特に、ネットワークに接続して作業を行うエンジニアにとっては、このリスクは無視できません。
インターネットを通じた攻撃や、USBデバイス経由での感染など、Windows環境では多様なルートでウイルスの脅威にさらされることになります。
このため、Windowsパソコンを使う場合には、信頼性の高いセキュリティソフトを導入し、定期的なアップデートやウイルススキャンを行うことが不可欠です。
リセール価格が安い
4つ目のデメリットは、リセール価格が安いことです。
パソコンを買い替える際、使用していた機種を中古市場で売却することで、新しいパソコンを購入する費用を一部補填できます。
しかし、WindowsパソコンはMacと比較して中古市場での需要が低く、リセール価格が安くなりがちです。
その理由の一つは、Windowsパソコンは多くのメーカーが製造しており、市場に供給されるモデルの種類が非常に多いためです。
供給過多によって価格が下がりやすく、また、モデルごとの性能やブランド力による価格差も大きく影響します。
一方、MacはAppleという一つのブランドに限定されているため、一定の価値が保たれやすいのが特徴です。
そのため、買い替えを頻繁に行う予定がある場合は、Windowsよりもリセール価格の高いMacが適しているといえるでしょう。
Macのメリット
ここからは、Macのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
Macのメリットは以下の6点です。
- iOSアプリが作れる
- 周辺機器のクオリティが高い
- Windowsより薄型・軽量タイプが多い
- 画面の解像度が高い
- 製品全般が基本的に高性能
- 下取り価格が高い
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
iOSアプリが作れる
1つ目のメリットは、iOSアプリを作れる点です。
全世界的に見ると、iOSアプリのシェアはAndroidに比べて少ない傾向にありますが、日本市場ではiOSアプリのシェアが非常に高く、Androidと拮抗しています。
これは、日本国内におけるiPhoneユーザーの多さに起因しており、アプリ開発者にとってiOSアプリを作れる環境が整っていることは大きな利点です。
また、MacではAndroidアプリの開発も可能です。
Android StudioやEclipseなどの開発ツールはMac上でも動作するため、両プラットフォーム向けのアプリを1台で開発できます。
周辺機器のクオリティが高い
2つ目のメリットは、周辺機器のクオリティが比較的高いことです。
Macは、Appleが自社で製造・管理している周辺機器やアクセサリとの連携が非常に優れており、クオリティが高いことで知られています。
例えば、Magic MouseやMagic Keyboard、AirPodsなど、Apple製の周辺機器はデザイン性と使い勝手の両方が高く評価されています。
さらに、周辺機器のクオリティが高いだけでなく、Apple製品同士の連携の良さも特筆すべきポイントです。
例えば、MacとiPadを組み合わせることで「Sidecar」機能を利用し、iPadをサブディスプレイとして使うことができます。
また、AirDropを使えば、MacからiPhoneやiPadへのファイル転送が高速かつスムーズに行えるため、作業効率が大幅に向上します。
このように、周辺機器のクオリティの高さと連携の良さは、Macを選ぶ理由の一つといえるでしょう。
Windowsより薄型・軽量タイプが多い
3つ目のメリットは、Windowsと比較して薄型・軽量タイプが多い点です。
Macはデザイン性を重視した製品が多く、特にMacBookシリーズはその薄さと軽さで多くのユーザーに支持されています。
例えば、MacBook Airは1.24kg程度と非常に軽量で、持ち運びが簡単です。さらに、筐体の厚さも15mm以下とスリムな設計になっており、バッグに収めてもかさばりにくいのが特徴です。
薄型・軽量であることは、移動の多いフリーランスエンジニアにとって大きなメリットといえます。
カフェやコワーキングスペース、自宅など、場所を問わず快適に作業ができるため、柔軟な働き方を実現できます。
このように、薄型・軽量タイプのMacは、携帯性と性能を兼ね備えており、移動の多いエンジニアやクリエイターにとっては理想的な選択肢といえるでしょう。
画面の解像度が高い
4つ目のメリットは、画面の解像度が非常に高い点です。
解像度とは、ディスプレイに表示される画像や文字の細かさを指し、数値が高いほど画質が鮮明になります。
Macのディスプレイは、特に高解像度で知られており、最新のMacBookシリーズやiMacには「Retinaディスプレイ」が採用されています。
このディスプレイは、ピクセル密度が非常に高いため、肉眼では個々のピクセルが判別できないほどの精細な表示が可能です。
高解像度ディスプレイは、特にエンジニアやクリエイティブ職にとって非常に大きなメリットです。
例えば、ソースコードを読み書きする際、文字がくっきりと表示されるため、長時間作業しても目が疲れにくくなります。
また、写真編集や動画制作、デザイン業務などをする際には、細部まで正確に表示されることで、作業の精度が向上します。
このように、Macの高解像度ディスプレイは、視認性と作業効率を高めるので、クリエイティブな作業に最適です。
製品全般が基本的に高性能
5つ目のメリットは、製品全般が非常に高性能である点です。
Appleは、ハードウェアとソフトウェアの両方を自社で設計・開発しているため、それぞれが緊密に連携し、他のメーカー製品では実現できない高パフォーマンスを発揮します。
特に、Apple独自のMシリーズチップ(M1、M2など)は、省電力でありながら、従来のインテルチップを超える優れた処理能力を持っています。
これにより、複雑なプログラムのコンパイルや、大容量データの処理、画像・動画の編集など、負荷の高い作業もスムーズです。
さらに、こうした高性能を実現しながら、ファンの動作が静かで発熱も少ないため、快適に作業できる点も人気の一因です。
下取り価格が高い
6つ目のメリットは、値崩れしにくく、下取り価格が高くなりやすい点です。
Macは中古市場において、他のパソコンと比べて高いリセールバリューを持っています。
これは、Apple製品が高品質であることと、ブランドとしての信頼性が非常に高いからです。
また、Appleは製品のモデルチェンジがWindowsと比較して遅いので、中古市場での価格が安定しています。
これに対し、Windowsパソコンはモデルやメーカーごとに需要が異なり、リセール価格が下がりやすい傾向があります。
このように、購入後も高い下取り価格が期待できる点は、価格が高めのMacパソコンを選ぶ際の安心材料となります。
Macのデメリット
Macのデメリットは以下の2点です。
- 対応ソフトがWindowsに比べて少ない
- デザインが皆ほとんど同じ
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
対応ソフトがWindowsに比べて少ない
Macの最大のデメリットの一つは、対応ソフトウェアがWindowsに比べて少ない点です。
Windowsは世界中で圧倒的なシェアを誇るため、多くのソフトウェアがWindows向けに開発されています。
一方で、Macはシェアが限定的であるため、特定の業務用ソフトやカスタムツールがMac非対応のケースも少なくありません。
特に、日本企業で使用する業務ソフトや古いシステムは、Windows専用として設計されていることが一般的です。
また、エンジニアにとって必要な一部の開発ツールやシミュレーターもWindowsでのみ利用可能なものが存在します。
もちろん、代替ソフトやクラウドツールである程度このデメリットを緩和できますが、Windowsソフトの一部はMac環境では完全に使えないこともあるため、この点は事前に確認しておきましょう。
デザインが皆ほとんど同じ
Macのもう一つのデメリットは、製品デザインがほぼ共通で、バリエーションが少ない点です。
Apple製品はシンプルかつスタイリッシュなデザインが特徴ですが、選択肢の少なさが気になるユーザーもいます。
例えば、Windowsパソコンであれば、多様なメーカーがそれぞれ個性的なデザインをリリースしており、色や形、素材など、ユーザーの好みに合わせたモデルが豊富です。
一方で、MacBookシリーズやiMacシリーズは、カラーや形状が非常に限定的で、どれも似たようなデザインなのは否めません。
特に、Windows製ゲーミングPCのような派手なデザインや、ビジネスシーン向けのクラシックな外観を求める場合には、Macが物足りなく感じることも多いでしょう。
このように、Apple製品の統一感あるデザインが、一部のユーザーには逆にデメリットとなる場合もあります。
フリーランスエンジニアが一緒に持っておきたい周辺機器
フリーランスエンジニアは、プロジェクトによってさまざまなシステム要件に対応しなければいけません。
そのため、パソコンと一緒に購入しておくと便利な周辺機器も多くあります。
ここでは最後に、フリーランスエンジニアがパソコンと一緒に購入すると便利な周辺機器を3つご紹介します。
モニター
1つ目におすすめの周辺機器は、パソコンの画面を拡張できる「モニター」です。
モニターとは、パソコンに接続して使用する外部ディスプレイのことです。
モニターを活用することで、作業スペースを広げることができ、マルチタスクの効率が飛躍的に向上します。
モニターのメリットは以下の通りです。
- 作業効率の向上:コードエディタ、ブラウザ、デバッグツールなどを複数同時に表示できるため、画面を切り替える手間が省け、作業効率が大幅にアップ
- 目の疲れを軽減:大型モニターを使用することで視認性が向上し、疲労を軽減可能
- クリエイティブな作業に最適:高解像度のモニターを使用すれば、デザインや映像編集など、細かい作業が必要なタスクでも精度が高まる
モニターを選ぶ際は、解像度(4K、フルHDなど)、サイズ(24インチ以上が一般的)、パネルの種類(IPSパネルがおすすめ)を基準にするとよいでしょう。
外付けHDD
2つ目におすすめの周辺機器は、データ保存に便利な「外付けHDD」です。
外付けHDDは、膨大なプロジェクトデータやバックアップファイルを保存するための外部記憶装置になります。
外付けHDDのメリットは以下の通りです。
- 大容量データの管理が可能:ソースコード、デザインデータ、ドキュメントなど、大容量のデータを効率的に管理可能
- データの安全性向上:パソコンの内蔵ストレージだけに頼ると、トラブル時にデータが失われるリスクがあるが、外付けHDDにバックアップを取ることでリスクを回避できる
- ポータビリティ:コンパクトな製品が多く、クライアント先や出張先でも重要なデータを持ち運べる
選ぶ際は、容量(1TB〜4TBがおすすめ)、接続方式(USB 3.0またはUSB-C)、耐衝撃性能などを確認しましょう。
グラフィックボード
3つ目におすすめの周辺機器は、パソコンの性能を強化する「グラフィックボード」です。
グラフィックボードは、GPU(Graphics Processing Unit)を搭載した拡張カードで、主にグラフィック処理の性能に関わります。
プログラミングやデザインにおいて、高い処理能力が必要とされる場面であると便利です。
グラフィックボードのメリットは以下の通りです。
- 処理速度の向上:ゲーム開発や3Dモデリング、AIの機械学習など、負荷の高いタスクを高速に処理
- ディスプレイ出力の向上:複数モニターを接続したり、高解像度の映像をスムーズに出力できる
- 負荷の分散:CPUの負荷を軽減し、全体的なシステムパフォーマンスが向上
導入する際は、プロジェクトの要求スペックや予算に応じて、NVIDIAやAMDの製品から選ぶとよいでしょう。
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まとめ
本記事では、フリーランスエンジニアにとって理想的なパソコン選びのポイントや、WindowsとMacそれぞれの特徴、作業効率を高めるための周辺機器について詳しく解説しました。
フリーランスエンジニアにとって、パソコンは単なる作業ツールではなく、パフォーマンスを左右するパートナーです。
自身のスキルや専門分野、ワークスタイルに合わせて最適なパソコンを選ぶことが、競争の激しいフリーランス市場での成功につながるでしょう。
本記事が自分に最適なパソコンと周辺機器を見つけ、効率的かつ快適な作業環境を実現する一助となれば幸いです。
「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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