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プログラミング言語の誕生の歴史を年代ごとに詳しく解説

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はじめに

プログラミング言語は、現代のデジタル社会を支える基盤として今もなお進化し続けています。

しかし、プログラミング言語がどのようにして誕生し、発展してきたのかをご存知でしょうか?

本記事では、プログラミング言語の誕生から現在に至るまでの歴史を年代ごとに詳しく解説します。

<この記事を読むメリット>

  • プログラミング言語の誕生と発展の歴史を年代別に理解できる
  • 各時代における代表的なプログラミング言語について知識を深められる
  • プログラミング言語の進化が技術の進展にどのように寄与してきたかが分かる

プログラミングの歴史に興味がある方、プログラマーを目指す方、さらにはプログラミング教育に携わる方にとって、必見の内容が満載です。

時代を超えて進化を遂げてきたプログラミング言語の誕生とその背景に迫り、技術の発展を共に紐解いていきましょう!

プログラミングはいつ誕生した?

2020年度から全国の小学校でプログラミング教育が必修科目となりました。

一昔前までのプログラミングといえば、

「プログラマーだけが覚えていればいいもの」

「なんか難しそうだし自分には関係ない」

というイメージをお持ちの方も多かったです。

しかし、DX(デジタルトランスフォーメーション)が喫緊の課題とされている現代日本にとって、プログラミングの重要性は格段に上がりつつあります。

ではなぜ、プログラミングは急激に注目を浴びるようになったのでしょうか?

その理由は複数ありますが、プログラミング言語の歴史を紐解いてみるとその本質が理解しやすくなります。

そこで以降では、まずプログラミング言語がどのように誕生したのかを詳しくみていきましょう。

1940年以前にチャールズ・バベッジがコンピューターを開発

プログラミング言語の歴史を紐解く上で「チャールズ・バベッジ」は必ず知っておくべき人物です。

バベッジはイギリスの数学者・科学者で、「コンピュータの父」とも呼ばれています。

バベッジは1822年に「差分機関」という機械式計算装置を設計しましたが、彼の最大の功績は1837年に設計した「解析機関」(Analytical Engine)です。

この機械は、パンチカードを使ってプログラムを制御する仕組みを持ち、現代のコンピューターの基本構造を先取りしていました。

解析機関はメモリや演算装置、そしてプログラム制御機構を備え、条件分岐やループといった基本的な計算処理を実行できる理論上の機能を持っています。

残念ながら、バベッジが生きている間にこの機械は完成しませんでしたが、彼のアイデアは後のコンピューター開発に大きな影響を与えました。

1940年頃に初めてのプログラミング言語が誕生

1940年頃、電子式コンピュータが登場し、プログラミング言語の開発が本格的に始まりました。

最初期のコンピュータは、機械語という低水準の言語でプログラムが記述されていました。

この時代のコンピュータは、プログラミング言語自体をサポートしておらず、手作業で命令を入力しなければならなかったため、プログラミング作業は非常に困難だったのが特徴です。

その後、1948年にドイツの数学者コンラート・ツーゼが発表した「プランカルキュール(Plankalkül)」は、最初の高水準プログラミング言語の一つとされています。

この言語は、代入文やループ、条件分岐など、現代のプログラミング言語が持つ基本概念をすでに備えていましたが、当時の技術では実装が困難であり、広く普及することはありませんでした。

それでも、この時代の言語設計は後のプログラミング言語の基礎を築く重要な役割を果たしたのです。

年代ごとのプログラミング言語誕生の歴史

このように、1940〜1950年にかけて、プログラミング言語は盛んに研究開発されるようになっていき、その後大きな発展を遂げることになります。

ここからは、以下の年代ごとに誕生したプログラミング言語を一つずつみていきましょう。

  • 1950年代〜1960年代
  • 1970年代前後
  • 1980年代
  • 1990年代
  • 2000年代以降

1950年代〜1960年代に誕生したプログラミング言語

1950年代〜1960年代に誕生した主なプログラミング言語は以下の5種類です。

  1. FORTRAN
  2. ALGOL
  3. COBOL
  4. PL/I
  5. Lisp

以下で、それぞれの誕生の経緯と特徴についてみていきましょう。

FORTRAN

FORTRAN(Formula Translation)は1957年にIBMのジョン・バッカスらによって開発された、科学技術計算に特化した最初の高水準プログラミング言語です。

FORTRANの開発は、科学者やエンジニアが複雑な数式をより簡単にコンピュータに入力できるようにすることが目的でした。

手続き型プログラミングを採用し、当時の他の言語に比べて非常に効率的に数値計算を行える点が特徴です。

また、FORTRANはコンパイラ技術の発展にも大きく貢献し、高速な実行性能を実現しました。

その結果、科学技術計算や数値シミュレーションの分野で広く使用され、現在でも一部のスーパーコンピュータなどで利用されています。

ALGOL

ALGOL(ALGOrithmic Language)は、1958年にヨーロッパの研究者を中心に開発されたプログラミング言語です。

FORTRANに対抗する形で登場し、科学技術計算に適した構造化プログラミング言語として設計されました。

ALGOLの特徴は、ブロック構造を導入し、プログラム全体の見通しを良くすることで他の言語にも影響を与えた点です。

特に、ネストした関数のサポートや、構文の厳密な定義がその後の言語設計における基盤となりました。

PascalやC言語はALGOLの設計思想を受け継いでおり、プログラミング言語の発展に大きな影響を与えた言語の一つです。

COBOL

COBOL(Common Business-Oriented Language)は、1959年にビジネス向けのデータ処理を目的として開発されました。

COBOLの特徴は、自然言語に近い形でプログラムを記述できることです。

このため、非技術者でもプログラムの内容を理解しやすく、大規模な業務システムに適しています。

事務処理や金融システムの分野で広く採用され、特に銀行システムや企業のバックオフィス業務で多く利用されてきました。

COBOLは今日でも多くの企業システムで稼働しており、レガシーシステムの維持や更新において重要な役割を果たしています。

PL/I

PL/I(Programming Language One)は、1964年にIBMによって開発されました。

科学技術計算とビジネスアプリケーションの両方に対応する汎用言語として設計されたプログラミング言語です。

PL/Iは、FORTRANやCOBOLの特徴を融合し、並行処理、例外処理、ポインタ操作など、多くの先進的な機能を備えた点が特徴といえます。

複雑な言語構造ゆえに広く利用されるには至りませんでしたが、特定の分野で非常に高い汎用性を発揮しました。

しかし、PL/Iは汎用コンピュータの時代において、多機能かつ柔軟なプログラミング言語として注目されましたが、学習の難しさから普及には限界がありました。

Lisp

Lisp(LISt Processing)は1958年にジョン・マッカーシーによって開発された、人工知能(AI)研究向けのプログラミング言語です。

Lispの特徴は、再帰処理とリスト操作に特化した関数型プログラミング言語であり、S式(Symbolic Expression)という構文を用いる点です。

動的型付けをサポートしており、プログラムをデータとして操作することが可能で、AIや自然言語処理の分野で広く使われました。

特に、自己修正や再帰的な計算処理が必要な場面に強みを発揮し、現在でも一部のAI研究やエキスパートシステムの開発に利用されています。

1970年代前後に誕生したプログラミング言語

1970年代前後に誕生した主なプログラミング言語は以下の5種類です。

  1. Pascal
  2. B言語
  3. C言語
  4. Smalltalk
  5. BASIC

以下で、それぞれの誕生の経緯と特徴についてみていきましょう。

Pascal

Pascal(パスカル)は1970年、スイスの計算機科学者ニクラウス・ヴィルトによって開発されたプログラミング言語です。

主に構造化プログラミングを促進するために設計され、教育目的に特化しています。

Pascalの設計理念は、プログラムの可読性と保守性を高めることにあり、簡潔で明瞭な構文が特徴です。

ALGOLの影響を強く受けており、強い静的型付けを持っています。

また、ヴィルト自身がPascalのコンパイラをこの言語で記述することで、言語処理系を自動生成する能力を示しました。

Pascalは教育分野のみならず、商業ソフトウェアの開発にも使用され、後のオブジェクト指向言語であるDelphiなどにも影響を与えた言語です。

B言語

B言語は1970年にケン・トンプソンによって開発されたプログラミング言語です。

B言語はBCPLを基にしており、Unixオペレーティングシステムの初期バージョンを記述するために設計されました。

非常にシンプルであり、型の概念を持たず、基本的なデータ処理に特化しています。

B言語の特徴は、ポインタ操作や制御構造を簡素に扱える点で、特に初期のコンピュータ上で効率的に動作しました。

しかし、型のない設計が限界を招き、後にC言語へと進化することになります。

B言語はその後、C言語に置き換えられ、Unixの発展と共にその役割を終えましたが、システムプログラミングの基礎を築いた重要な言語といえます。

C言語

C言語は1972年、デニス・リッチーによって開発されたプログラミング言語です。

B言語を改良し、データ型や構造体といった新しい機能を追加することで、より強力で柔軟な言語になりました。

C言語は特にUnixオペレーティングシステムの記述に使われ、効率的なメモリ管理と低レベルなハードウェア制御が可能なため、システムソフトウェアの開発に最適でした。

また、その汎用性から多くのコンピュータアーキテクチャに移植され、現在もシステムプログラミングの標準言語として広く利用されています。

C言語は後の多くの言語に影響を与え、その簡潔で強力な構文は今もなお評価が高いです。

Smalltalk

Smalltalkは1970年代初頭、ゼロックスのパロアルト研究所(PARC)でアラン・ケイらによって開発されたプログラミング言語です。

オブジェクト指向プログラミングを実現するために設計され、すべてがオブジェクトとして扱われる点が特徴です。

Smalltalkの革新的な点は、メッセージ送信を通じてオブジェクト間のやり取りが行われる仕組みで、条件分岐やループといった制御構造もメッセージによって実現されます。

また、オブジェクト指向の概念を推進し、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)に大きな影響を与えたことでも知られています。

BASIC

BASIC(Beginner’s All-purpose Symbolic Instruction Code)は、1964年にジョン・ケメニーとトーマス・カーツによって開発され、1970年代に広く普及したプログラミング言語です。

初心者がコンピュータを学ぶための言語として設計されており、シンプルで直感的な構文が特徴です。

BASICは教育現場で広く使用され、1970年代後半にはマイクロソフトによってMS-BASICが開発され、パソコンの標準言語となりました。

BASICは簡単な操作でプログラムを実行できるため、初心者向けの入門言語として長く親しまれ、パソコンの普及に大きく貢献しています。

1980年代に誕生したプログラミング言語

1980年代に誕生した主なプログラミング言語は以下の2種類です。

  1. C++
  2. Objective-C

以下で、それぞれの誕生の経緯と特徴についてみていきましょう。

C++

C++(シープラプラ)は、1983年にデンマークのビャーネ・ストロヴストルップによって開発されたプログラミング言語です。

既存のC言語にオブジェクト指向プログラミングの概念を導入することを目的に誕生しました。

C言語は当時、システムプログラミングやハードウェア制御に強みを持つ言語でしたが、より柔軟で再利用可能なコードを作成するためのオブジェクト指向機能が必要とされていました。

C++の特徴は、クラスや継承、ポリモーフィズムといったオブジェクト指向の概念に加え、テンプレートや例外処理といった高度な機能をサポートしている点です。

これにより、C++はシステム開発、ゲーム開発、そしてアプリケーション開発など、幅広い分野で利用され、現在でも人気のある言語になっています。

Objective-C

Objective-Cは、1983年にブラッド・コックスとトム・ラブによって開発されたプログラミング言語です。

Objective-Cは、C言語をベースにSmalltalkのオブジェクト指向機能を取り入れることで、柔軟で強力なオブジェクト指向プログラミングを実現しました。

C言語との互換性を保ちつつ、メッセージングによるオブジェクト間のやり取りをサポートするため、特にオブジェクト指向プログラミングに適しています。

AppleがmacOSやiOSの開発でObjective-Cを採用しており、特にiPhoneやiPadアプリケーションの開発で広く使用されました。

ただし、手動でメモリ管理を行う必要があり、開発者はメモリリークを防ぐための適切なメモリ操作を意識する必要があります。

現在でも、Swift(スウィフト)と並んでAppleの開発環境で重要な役割を果たしている言語です。

1990年代に誕生したプログラミング言語

1990年代に誕生した主なプログラミング言語は以下の6種類です。

  1. Python
  2. PHP
  3. Ruby
  4. Java
  5. JavaScript
  6. Perl

以下で、それぞれの誕生の経緯と特徴についてみていきましょう。

Python

Python(パイソン)は、1991年にオランダのプログラマー、グイド・ヴァンロッサムによって開発されたプログラミング言語です。

当初はC言語の代替を目的とし、シンプルで可読性の高いコードを容易に書けることを重視して設計されました。

Pythonの特徴は、そのシンプルな構文と動的型付けにあります。

変数の型を事前に定義する必要がなく、コードが短くなる点が魅力の一つです。

また、豊富な標準ライブラリを備えており、Web開発、データ解析、機械学習、人工知能(AI)など、幅広い分野で使用されています。

特に、AIやデータサイエンスの分野で急速に普及し、現在最も人気の高いプログラミング言語の一つです。

PHP

PHPは、1995年にラスマス・ラードフによって開発されたプログラミング言語です。

元々は個人のWebページを簡単に管理するためのツールとして作られましたが、その後、動的なWebサイトを構築するためのサーバーサイドスクリプト言語として進化しました。

PHPの最大の特徴は、HTMLに埋め込む形でコードを書けるため、Web開発が非常に簡単にできることです。

また、オープンソースであるため、誰でも自由に使用・改良できる点も大きな強みです。

FacebookやWikipediaなど、大規模なWebサイトのバックエンドで使用されており、今日でもWeb開発の分野で広く利用されています。

Ruby

Ruby(ルビ)は、1995年に日本人プログラマーのまつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。

設計理念は「プログラマにとって快適な言語」であり、人間に優しいコードを目指しています。

Rubyはオブジェクト指向スクリプト言語であり、直感的な文法と動的型付けが特徴です。

特に、Webアプリケーション開発のフレームワークであるRuby on Railsの登場によって、Rubyは急速に普及しました。

Ruby on Railsを使えば迅速な開発が可能になり、スタートアップ企業や個人開発者に支持されています。

現在でも、TwitterやGitHubなど、Rubyを使用したサービスが多く存在します。

Java

Java(ジャバ)は、1995年にサン・マイクロシステムズのジェームズ・ゴスリンによって開発されたプログラミング言語です。

元々はテレビシステムのために設計された言語ですが、その後、OSに依存しない「Write Once, Run Anywhere(一度’プログラム’を書けば、どこでも実行できる)」という理念により、幅広いプラットフォームで動作する言語として普及しました。

Javaはオブジェクト指向プログラミングに強く依存しており、その堅牢性とセキュリティの高さから、企業向けのエンタープライズアプリケーションやモバイルアプリケーション(特にAndroid開発)に広く使用されています。

また、Javaの仮想マシン(JVM)を介してコードが実行されるため、クロスプラットフォームでの互換性も高いです。

JavaScript

JavaScript(ジャバスクリプト)は、1995年にネットスケープコミュニケーションズのブレンダン・アイクによって開発されたプログラミング言語です。

Webブラウザ内で動作するスクリプト言語として設計され、当初はWebページに動的な要素を追加するための簡単な言語として位置づけられていました。

JavaScriptの最大の特徴は、その柔軟性とリアルタイムのインタラクティブ性(双方向性)です。

非同期処理が可能で、動的にWebコンテンツを操作できるため、モダンなWebアプリケーションの開発に欠かせない言語となっています。

また、Node.jsという開発環境の登場により、サーバーサイドでも広く利用されるようになり、フルスタック開発における標準的な言語の一つとなりました。

Perl

Perl(パール)は、1987年にラリー・ウォールによって開発され、1990年代に広く普及したプログラミング言語です。

もともとはテキスト処理を目的としたスクリプト言語でしたが、その後、システム管理、Web開発、ネットワークプログラミングなど、さまざまな分野で利用される多目的言語に進化しました。

Perlの特徴は、その強力な正規表現機能とテキスト操作能力であり、特にCGIスクリプトの分野で一世を風靡しました。

また、他の言語との連携が容易であり、多くのモジュールが利用可能です。

ただし、Perlは現在、バイオインフォマティクスやデータ処理の分野でも利用されていますが、他の新しい言語にその役割を譲る部分も多くなっています。

2000年代以降に誕生したプログラミング言語

2000年代以降に誕生した主なプログラミング言語は以下の8種類です。

  1. C#
  2. Scala
  3. D言語
  4. Go言語
  5. Dart
  6. Kotlin
  7. Swift
  8. Hack

以下で、それぞれの誕生の経緯と特徴についてみていきましょう。

C#

C#(シーシャープ)は、2000年にマイクロソフトが開発したプログラミング言語です。

主にWindows向けアプリケーションの開発を効率化するために、同社の.NETフレームワークと共に設計されました。

C++やJavaの要素を取り入れ、オブジェクト指向プログラミングに対応しながら、開発者にとってより直感的で扱いやすい構文を実現しているのが特徴です。

また、自動メモリ管理機能(ガベージコレクション)により、プログラムの安定性が向上します。

C#は、デスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、ゲーム開発(Unityを使用)など幅広い用途で利用されており、クロスプラットフォーム開発も可能です。

Scala

Scala(スカラー)は、2003年にスイス連邦工科大学のマーティン・オーダスキーによって開発されたプログラミング言語です。

Scalaは、オブジェクト指向と関数型プログラミングの両方をサポートすることを目的としており、Javaとの高い互換性を持つ点が特徴です。

しかしながら、Javaの冗長なコードを改善し、より簡潔で表現力豊かなコードを書けるように設計されています。

また、並列処理や非同期処理にも優れており、特にビッグデータ処理のフレームワーク「Apache Spark」などで利用されています。

D言語

D言語は、2001年にウォルター・ブライトによって開発されたプログラミング言語です。

C言語やC++の代替を目指して設計され、両方の言語のパフォーマンスを維持しつつ、より簡潔で安全なコードを書くことを目指しています。

D言語の特徴は、メモリ管理の柔軟性と強力な型システムです。

ガベージコレクションを利用した自動メモリ管理が可能でありながら、必要に応じて手動のメモリ管理もサポートします。

また、マルチスレッド処理やジェネリクス、コンパイルの高速化など、システムプログラミングやゲーム開発に適した機能が充実しているのも特徴の一つです。

Go言語

Go言語(Golang)は2009年にGoogleによって開発されたプログラミング言語です。

シンプルで効率的な構文を持ち、特に並列処理を強力にサポートする点が特徴です。

Go言語は、クラウドサービスやネットワークサーバーの開発に適しており、マルチコアプロセッサを効率的に活用できるため、高並行性が求められるアプリケーションに強みを発揮します。

さらに、ガベージコレクション機能や、クロスプラットフォーム対応も備えており、クラウドコンピューティングやWeb開発の分野で急速に普及しつつあります。

Dart

Dart(ダート)は、2011年にGoogleによって開発されたオブジェクト指向プログラミング言語です。

主にWebアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発に使用され、特にGoogleが提供するフレームワーク「Flutter(フラッター)」によってその存在感が高まりました。

Dartはシンプルで直感的な構文を持ち、効率的なクロスプラットフォーム開発を可能にします。

これにより、iOSやAndroidのアプリを同じコードベースで作成できるため、開発コストを削減できるのがメリットです。

また、パフォーマンスも高く、特にUIの動作がスムーズな点が評価されています。

Kotlin

Kotlin(コトリン)は、2011年にJetBrainsによって開発され、Javaの代替言語として注目されているプログラミング言語です。

Javaとの互換性を持ちながら、より簡潔で安全なコードを実現することを目指しています。

特に、Nullポインタ例外の防止機能やラムダ式のサポートにより、効率的にコードを記述できるのが特徴です。

Kotlinは、2017年にGoogleによってAndroidアプリケーション開発の公式言語として採用されて以来、Android開発者の間で急速に普及しています。

また、サーバーサイドアプリケーションやWeb開発でも使用されるなど、幅広い用途に対応している注目の言語です。

Swift

Swift(スウィフト)は、2014年にAppleによって開発され、iOSやmacOS、watchOSなどのApple製品向けアプリケーションの開発に広く使用されているプログラミング言語です。

Objective-Cの後継として設計され、安全性とパフォーマンスを強化しています。

特に、強力な型安全性やガベージコレクションの機能を持ちながら、シンプルな構文を維持しているため、Objective-Cよりも扱いやすい言語となっています。

また、オープンソース化されており、Apple以外のプラットフォームでも利用されるケースも増えてきました。

Hack

Hack(ハック)は、2014年にFacebookによって開発されたプログラミング言語です。

PHPをベースにしており、特にWeb開発の効率化を目的としています。

Hackは、静的型付けと動的型付けを組み合わせた「Gradual Typing」という機能を持っており、これによりプログラムの型安全性を確保しつつ、開発の柔軟性も保持しているのが特徴です。

特に、Facebookが自社の大規模システムでHackを使用していることから、巨大なWebアプリケーションの開発や保守に強みを発揮します。

また、PHPとの互換性を持ちながら、より高いパフォーマンスと効率的なコーディングが可能です。

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ここまで、さまざまなプログラミング言語の誕生の歴史を解説してきました。

プログラミング言語というと、少し難しく感じてしまう方も多いかもしれませんが、現在では使いやすいフレームワークやツールも多く登場しています。

そのため、プログラミング未経験からフリーランスを目指す人も多くなってきました。

しかし、「フリーランスになっても自分1人で仕事を見つけられる気がしない…。」と考えてなかなか最初の一歩が踏み出せない方も多いでしょう。

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まとめ

本記事では、プログラミング言語の誕生から現在に至るまでの歴史を年代ごとに振り返り、それぞれの時代に登場した代表的な言語について解説しました。

プログラミング言語は、その時代ごとの技術的な課題を解決しながら進化してきました。

特に初期のFORTRANやCOBOLから、近年のSwiftやKotlinに至るまで、これらの言語は時代に応じて求められる機能を備え、技術革新を支えてきたのです。

プログラミング言語は、今後も新しいニーズや技術の進展に伴い、さらなる進化を遂げるでしょう。

AIや量子コンピューティング、IoTなどの新たな分野が拡大する中で、新たなプログラミング言語や既存言語の変革が期待されます。

「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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