1. TOP
  2. エンスタマガジン
  3. フリーランス
  4. 社内SEになって後悔した4つの体験とは?メリットとデメリットも紹介

社内SEになって後悔した4つの体験とは?メリットとデメリットも紹介

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。

エンジニアスタイルは、最高単価390万円、国内最大級のITフリーランス・副業案件検索サービスです。社内SEのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

目次

社内SEになって後悔した体験

企業の中でシステム開発やITサポート業務を担当する社内SE。一見、やりがいのある仕事に思えますが、実際には様々な問題が潜んでいます。その一部を紹介します。

システム開発をする機会が少ないため、スキルが身につかなかった

社内SEとして、システムの開発に携わることを期待している人も多くいますが、実際にはそのような機会が少ないということも多くあります。実態としてシステム開発の代わりにサポート業務に多くの時間を費やすことが多い傾向です。。このような状況では、スキルアップの機会が限られてしまい、キャリアアップに繋がらないということは多々あります。

社内でのコミュニケーションが煩雑で、職場の人間関係が悪くなった

社内SEは社内のコミュニケーションを密に取ることが求められる職種です。部署間の関係やプロジェクトの優先順位など、多くの情報を把握し続けなければならないため、コミュニケーションが非常に煩雑になってしまうことも多々あります。それによって、職場の人間関係が悪化することもありました。

仕事が属人化しやすく、一人の負荷が大きかった

社内SEは担当するプロジェクトや部署の中で唯一の技術者として働くことも多々あります。その場合、その担当が不在の際に業務がストップしてしまうことも少なくありません。加えてその担当者がする仕事が属人化してしまうため、一人で多くの業務を抱え、負荷が大きくなる傾向にあります。

社内SEをコストセンターと見なしている会社だと出世はしずらく、給与も上がりづらかった

社内SEはシステム開発よりもサポート業務に回ることも少なくなく、直接の売上に貢献しにくいポジションです。その結果、社内におけるコストセンターと見なされてしまうことも少なくなく、給料が上がりにくいということも発生しています。

社内SEになるメリットややりがいは?

システムエンジニア(SE)としてのキャリアを築くために、多くの人がクライアント常駐型のSEを志す場合が多いかもしれませんが、社内SEになることも一つの選択肢です。社内SEになるメリットややりがいについて、以下に紹介します。

クライアント常駐型のSEに比べて休暇の調整がしやすく、ワークライフバランスが安定しやすい

社内SEは、クライアントのオフィスに常駐するクライアント常駐型SEと比較して、比較的自由なスケジュール管理が可能な場合があります。クライアント常駐型SEは、クライアントのスケジュールに従って出勤する必要があるため、休暇や有給休暇を取得するのが難しい場合があります。しかし、社内SEは、自社内で業務を行うため、比較的自由なスケジュール管理が可能な場合があります。例えば、夏季休暇などの大型連休に関しては、クライアント常駐型SEよりも休暇を取得しやすい場合があります。このような柔軟性があることで、ワークライフバランスを保ちながら働くことができます。

比較的平均年収が高い

社内SEの平均年収は、企業や業種によって異なりますが、一般的には比較的高めの水準とされています。これは、社内SEが企業の情報システムを支える重要なポジションであることや、他の部署との連携が必要であるため、高いコミュニケーション能力や統括力が求められることが理由として挙げられます。また、社内SEは企業の業務改善に貢献することが期待されるため、その成果に対して報酬が与えられることもあるでしょう。ただし、これらのメリットに加え、企業や業種によっては給与が低い場合もありますので、転職前にはしっかりと情報収集をすることが大切です。

要件定義・企画などの上流工程を担当でき、キャリアにプラスになるケースも

社内SEは、システム開発プロジェクトの上流工程に携わることができるため、要件定義や企画などの仕事を行うことができます。このような仕事は、SEとしてのスキルだけでなく、ビジネススキルも求められます。そのため、社内SEとしてのキャリアアップを目指す場合、要件定義や企画などの上流工程での経験は大きなアドバンテージとなります。

また、上流工程での経験がある社内SEは、システム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトマネージャーやリーダーなどのポジションに就くこともできます。これらのポジションは、単にSEとしての技術力だけでなく、プロジェクトマネジメント能力も求められます。そのため、上流工程での経験がある社内SEは、プロジェクトマネジメント能力を身につけるための機会が多くあり、キャリアアップにつながることが多いです。

最初から最後までプロジェクトに携わることができる

社内SEは、一つのプロジェクトに最初から最後まで携わることができます。これは、プロジェクトを進行させる上で非常に重要な点です。プロジェクトマネジメントには、プロジェクトの要件定義や設計、開発、テスト、リリースといった一連の工程があり、それらを一人で完遂できるSEは貴重な存在となります。

また、最初から最後までプロジェクトに携わることで、より深くそのプロジェクトに関する知識を得ることができます。そのため、今後同様のプロジェクトがあった場合に、より効率的な方法で進めることができるようになります。さらに、プロジェクトの失敗や問題点に対処する機会も増えるため、自己成長に繋がると言えます。

また、最初から最後まで携わることで、プロジェクトの成果に責任を持つことができます。自分が担当したプロジェクトが成功した場合は、それが自分自身の実績になり、評価されることもあります。これは、将来的にキャリアアップを目指す上でも大きなアドバンテージとなるでしょう。

社内の業務改善などの成果が見えやすい

社内SEは、会社内で業務システムやインフラの運用・保守を担当するため、業務改善にも関わることができます。例えば、業務プロセスを見直したり、システムの改善提案をしたりすることで、業務の効率化やコスト削減、生産性の向上など、直接的な成果を上げることができます。また、社内SEは社内のビジネス全体を俯瞰することができるため、部署間の調整役や、社内システムの情報を提供することで、企業全体の業務改善にも貢献することができます。このような成果が見えることで、やりがいを感じることができるでしょう。

社内SEになるデメリットとは

ヘルプデスク業務がメインになるケースがある

社内SEは、社内のシステムやITインフラの運用・管理・保守に携わることが多いです。その中でも、ヘルプデスク業務はその代表的なものであり、社員からの問い合わせやトラブルに対応することが主な仕事になることがあります。

しかし、このヘルプデスク業務は、単調でルーティンワークが多く、やりがいややり甲斐を感じにくいというデメリットがあります。また、社員からの問い合わせが途切れないこともあるため、ストレスがたまりやすいということも言えます。

ただし、ヘルプデスク業務は、コミュニケーションスキルやトラブルシューティング能力など、社内SEに必要なスキルを養うための訓練ともなる場合があります。また、ヘルプデスク業務は、社員の声を直接聞くことができるため、業務改善のヒントを得ることもできます。

結局のところ、ヘルプデスク業務は、社内SEの仕事の一部であり、必要な業務ではありますが、単調であるためやりがいを感じにくいというデメリットがあることは否めません。

プログラミング・インフラ構築などの開発実務を任せてもらえない企業もある

社内SEは、社内のシステムの開発や保守、運用に携わることが多いですが、その中でもプログラミングやインフラ構築などの開発実務を任せてもらえない場合があります。

企業によっては、社内SEを単なるサポート業務として位置づけているため、開発業務を外部に委託したり、専門の開発チームを持っていたりする場合があります。

また、社内SEが開発業務を行うにあたって必要なスキルや知識を持っていない場合、開発業務を任せることができないというケースもあります。例えば、新しい言語や技術を導入したい場合には、社内SEが学習する必要がありますが、その時間やコストを企業が負担することができないというケースもあります。

そのため、社内SEが開発業務を行いたい場合には、自ら学習しスキルを磨くことが必要であり、企業側も社内SEのスキルアップをサポートする環境づくりが求められると言えます。

キャリアパスの選択肢が狭くなってしまうケースもある

社内SEの職務は、主にその企業の情報システムに関する運用・保守・改善を行うことが求められます。そのため、SEとしてのスキルを伸ばすことには繋がりますが、狭い範囲の業務に特化してしまうことによって、他の分野へのキャリアパスが限られてしまう場合があります。

例えば、SEとしての経験を積んでいても、システム開発に携わったことがなければ、プログラマーやエンジニアとしてのスキルを身につける機会が限られてしまいます。また、SEにはシステム運用・保守・改善に関する幅広い知識が求められますが、専門的な知識を持つ人材としてのキャリアパスに進むことが難しくなる場合もあります。

さらに、一部の企業では、社内SEがキャリアアップをすることが難しいといった問題も存在します。社内SEは、コストセンターとしての位置づけが強く、そのために業績に直接貢献していないと見なされることがあるため、出世の機会が限定的な場合があります。また、企業がシステムの運用・保守に力を入れない場合、社内SEが不要とされてしまい、転職や他の業種へのキャリア転換を余儀なくされることもあるでしょう。

社内SEに求められるスキルとは

ディレクション・プロジェクトマネジメントスキル

社内SEに求められるスキルの一つに、ディレクション・プロジェクトマネジメントスキルがあります。これは、プロジェクトの全体を俯瞰し、計画から進捗管理、納品までを的確に進めることができる能力です。

ディレクション・プロジェクトマネジメントスキルを持つことで、プロジェクトの目的やスケジュールを明確にし、チームメンバーに適切なタスク分担を行い、プロジェクトをスムーズに進めることができます。また、問題が発生した場合には、早期に対処することができるため、プロジェクトの品質やスケジュールを確保することができます。

ディレクション・プロジェクトマネジメントスキルを身につけるためには、プロジェクトマネジメントの基本的な知識を身につけることが必要です。プロジェクトの目的やスコープの明確化、リスク管理、チームビルディングなど、プロジェクトマネジメントに関する知識を学び、実践することでスキルを磨くことができます。また、コミュニケーション能力や問題解決能力も必要となるため、これらのスキルも合わせて身につけることが重要です。

プログラミングスキル

社内SEに求められるスキルの1つにプログラミングスキルがあります。プログラミングスキルは、プログラミング言語を理解し、コードを書くことができることを指します。具体的には、JavaやPython、C++などの言語を扱えることが求められることが多いです。

また、単にコードを書くだけでなく、コードの品質を保つためのテストやデバッグのスキル、コードの可読性を高めるリファクタリングのスキル、バージョン管理システムを使った開発プロセスの理解なども必要です。特に、近年ではクラウド環境やWebアプリケーションの開発に関する知識や経験が求められることが多くなっています。

ただし、社内SEに求められるプログラミングスキルのレベルは、クライアント企業に比べるとやや低めであることが多いです。それでも、ビジネスや業務の観点から、ビジネスロジックを理解し、必要な機能を実現するための開発スキルが求められます。

サーバー・ネットワークなどのITインフラ知識

社内SEに求められるスキルの1つに、サーバーやネットワークなどのITインフラ知識が挙げられます。これは、システムの構築や運用に必要な基盤技術であるためです。

具体的には、以下のような知識やスキルが求められます。

  • サーバーの構築・運用

社内SEは、社内システムの運用・管理を担当するため、サーバーの構築や運用に関する知識が必要です。例えば、サーバーの設置・設定、OSのインストール・設定、アプリケーションのインストール・設定、セキュリティ設定、パフォーマンスチューニングなどが含まれます。

  • ネットワークの構築・運用

社内SEは、社内システムのネットワーク構築・運用も担当することがあります。例えば、LANの設計・構築、ネットワーク機器の設定、ネットワークセキュリティの設定、VPNの設定などが含まれます。

  • クラウド技術の知識

近年では、クラウドサービスの利用が一般的になっています。社内SEは、クラウドサービスの導入や運用に関する知識も必要です。例えば、AWSやAzureなどのクラウドプラットフォームの知識や、クラウドサービスのセキュリティ対策などが含まれます。

  • セキュリティ技術の知識

社内SEは、社内システムのセキュリティ対策を担当することがあります。セキュリティに関する知識や技術には、ファイアウォールやIDS/IPSなどのセキュリティ機器の設定、脆弱性診断、ペネトレーションテスト、情報漏洩対策などが含まれます。

  • バックアップ・リカバリ技術の知識

社内SEは、社内システムのバックアップ・リカバリを担当することがあります。例えば、バックアップの設定・実行、バックアップデータの復元などが含まれます。また、災害対策に関する知識も必要です。

各業界の理解・業務知識

社内SEは、各業界の業務内容を理解し、業務知識を身に付けることが求められます。業務知識を持つことで、システムの要件定義や設計、開発に必要な情報を的確に把握し、顧客の要望に応えることができます。業界知識は、金融、製造、小売などの業界ごとに異なるため、社内SEは、業界に応じた専門的な知識を持つ必要があります。

社内SEの年収はどれくらい?会社員とフリーランスそれぞれを紹介

会社員の社内SEの場合

求人ボックス(参考:求人ボックス)によると、会社員の社内SEの平均年収は518万円です。同サイト内における正社員の平均年収は431〜508万円なので、高い水準といえます。所属する会社によっても給料は大きく変わってくるので、そこはしっかりと見ていきたい点です。

フリーランス社内SEの平均年収

フリーランス社内SEの平均年収

フリーランスの社内SEの平均単価は58万円でした。単純計算の12倍ですが、平均年収は648万円になります。(社内SE – フリーランス求人・案件)フリーランスの場合、自身のスキルや関わっている案件によっても大きく変化してきます。

フリーランス社内SEの案件例


人材系サービスを展開している企業の社内SEの案件になります。AWSやLinux、wordpressの知見が求められます。トレンドの一つであるDevops(開発担当と運用担当が緊密に連携して、柔軟かつスピーディーにシステム開発を行う手法)に関わることができるのも魅力の一つです。職務内容がかなり幅広く、その中でどこが日頃の業務の中心となるかや実際の単価などは案件に応募する中で確認していきたい点です。


こちらはゲーム関連の会社の社内SEの案件になります。超有名タイトルに携わることができるので、今後の自身のキャリアに箔がつくかもしれません。求めるスキルとして、社内SEの経験が3年以上なので、誰でも応募できるものではなさそうです。その分単価は60万円と高い水準となっています。

まとめ

今期は社内SEについて紹介しました。サポート役に回りがちでスキルが身につかない可能性もある一方で、システムの開発・保守運用を通じて社内をよくしていくことができる職種でもあります。会社員とフリーランスでそれぞれ異なってくる点があるので、それらも踏まえて検討していきたいところですね。皆さんもキャリアの選択肢の1つとして社内SEを検討してみてはいかがでしょうか。

SNSシェア
TAGS
新規会員登録エージェントとの初面談1社につきAmazonギフト券3,000円分全員にプレゼント!

あわせて読みたい関連記事


おすすめ&新着求人・案件


各種SNSで情報を
発信中フリーランスで働くエンジニアに役立つ情報を発信しています。
フリーランス求人・案件の選び方や注意点、単価を上げるコツなどをエンジニアスタイルの編集部が発信しています。
フォロー・友達に追加していただき最新の情報をGETしてください。