1. TOP
  2. エンスタマガジン
  3. フリーランス
  4. 社内SEは「やめとけ」、「きつい」と言われる7つの背景とは

社内SEは「やめとけ」、「きつい」と言われる7つの背景とは

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。

エンジニアスタイルは、最高単価390万円、国内最大級のITフリーランス・副業案件検索サービスです。社内SEのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

目次

社内SEが「きつい」、「やめとけ」と言われる7つの背景とは

社内SEが「仕事がきつい」ときいたことはないでしょうか?ネットでも「社内SE」と入力すると、その後のキーワードで「やめとけ」という文字が出てきます。この記事では社内SEが「きつい」と言われる7つの背景を説明します。社内SEを目指す人あるいは、社内SEの人は参考にしてください。

仕事が属人化しやすく、一人の負荷が大きい

社内SEは何かと頼りにされる存在です。だからこそ、「社内SE」というよりも「◯◯さん」と名指しで仕事の依頼をされることが多いでしょう。

IT知識がある人と仕事の話をするのであればまだ負荷も少ないですが、IT知識があまりない人と仕事をすることも多い社内SE。IT知識がない人に説明をするのは難しいことも多いです。

用語が通じない、ITに関する常識が通じない人を相手にわかりやすく納得が行くように説明をするというのはかなり労力が必要です。有能な社内SEだと頼りにされることも多いので、一般的なSEの業務よりも負荷がかかりやすいです。

情報システム部門の規模により仕事内容が異なり、スキルや経験が身につきずらい

仕事が属人化しやすい、という先程の記事でも言いましたが社内で起きるさまざまなシステムの仕事を依頼されるのが社内SEの業務の1つです。

社内の情報システム部門の規模や仕事の定義により、社内SEが担当する業務は企業によってかなり違います。

例えば自社のシステム開発に携わる社内SEもいれば、総務や経理などで使用されているシステムの保守や運用を任されることもあります。

さまざまなことを経験できるという言い方もありますが、一つのことに絞ってスキルを磨きにくいとも言えますし、あなたが経験したい業務と所属している部門が請け負っている業務内容が違えばなかなか経験を積み重ねることは難しいです。

社内SEとしての経歴が転職市場で評価されず転職しづらいケースがある

社内SEとしていくら経験を積んでもその経歴が転職するときに評価されづらいケースがあります。なぜ評価されにくいのでしょうか?

それはいままで行ってきた仕事を通じて身につけたスキルが「今の会社でのみ通用するスキル」であったり、せっかく積んだスキルを「客観的に判断しづらい」からです。

例えば転職時に、「いままで社内で〇〇の経験があります」と人事に伝えても、転職先が求めるSEのスキルとずれていることもあります。また、スキルや経験を伝えても客観的に判断しづらいケースがあります。

転職を考える際は、今の職場の「独自性」と、求められるスキルを把握することが大切です。また、スキルを客観的に示すために、資格をとっておくと持っているスキルを明確に提示できるのでおすすめです。

アジャイル開発が中心で、開発スピードと技術キャッチアップのスピードも求められる

最近よくアジャイル開発という言葉を聞くと思います。システム開発の方法でウォーターフォール開発とは違う開発方法です。

ウォーターフォール開発とは要件定義から運用まで、上流から下流工程に順に進める方法のことを言います。開発期間は長く途中の仕様変更は難しいですが、仕上がるクオリティは高いです。

一方、社内SEに求められる開発はアジャイル開発が多いです。アジャイル開発とは大まかな要件や仕様を決めて、開発しながら徐々に詰めていくシステム開発方法です。

アジャイル開発の特長は、仕様変更に柔軟に対応ができ変化に強いという点です。しかし、アジャイル開発が仕事の中心だと運用までの期間も短いのでスピードが求められます。開発スピードや新しい技術を習得し使いこなすスピードが求められるので、時間に追われます。ウォーターフォール開発よりも短期間でさまざまなことをこなす必要があるので、変化に富んでいます。

さまざまな変化を楽しめる人は向いていますが、1つずつ確実にこなしたい人やウォーターフォール開発に携わってきた人はやや不向きだったりなれるのに時間がかかることが考えられます。

社内調整が多くコミュニケーションのストレスが多い

社内SEに限らず、社内で働くということはコミュニケーションが必要です。特に社内SEはプロジェクトマネジメントを担う場合もあるので、他部署の人間とやり取りをすることが増えます。

社内全員が「仕事のしやすい人」や、「IT知識がある人」ばかり、という会社はなかなかないでしょう。やはり「ウマが合わない人」もいますし「IT知識が乏しい人」とも仕事をするのが社内SEのみならず社会人としてもストレスを抱えるところです。

とくに社内SEは、「ITの知識が乏しい人」に説明や提案をする場面が出てきます。IT用語1つとってもいちいち説明が必要なことも多いです。

人間関係じたいにストレスを感じやすい上に、SEにとっては簡単なことも噛み砕いていちいち説明をするのは大変な労力なのでストレスに感じる人もいます。

社内SEをコストセンターと見なしている会社だと出世や給与が上がりづらい

社内SEを、コストセンター、つまりコストだけがかかる部署とみなしている会社では、出世や給与が上がりづらいです。

社内SEの貢献度を知ってもらうと改善するかもしれません。しかし、SEの仕事は成果が見えにくいため残念ながら会社によっては評価されづらく、その風土もなかなか変えづらいのが実情です。そのような風土の会社だと、あなたが頑張っても評価されにくい状況かもしれません。

企業によって給料の幅が大きい

先程の記事にも書きましたが、社内SEをコストセンターとみなしている会社かどうかだけでも待遇の差がありますし、その分給与にも差が出てきます。

社内SEの給与幅は354〜972万円と広いため、勤務先や経験・求められるスキルによって大きな差があると考えられます。

つまり、企業が社内SEにどのような仕事を期待しているのかが給与に反映されているので、勤める会社によっては社内SEの平均年収約525万円より年収が低くなるかもしれません。

社内SEのメリット・魅力とは

先程までは社内SEの辛い部分を挙げましたが、社内SEだからこその、仕事のメリットや魅力があります。

ここでは5つのメリットや魅力を説明します。

クライアント常駐型のSEに比べて休暇の調整がしやすく、ワークライフバランスが安定しやすい

社内SEだと年次休暇などの有給休暇が設定されているので、しっかりと休みを取りやすくライフワークバランスが安定しやすいです。企業では一年のプロジェクトが大まかに決まっているので、閑散期になると休みやすいです。

クライアント常駐型SEは休暇をとるときも、自社と常駐先に連絡が必要だったり、参画したばかりのプロジェクトがあったり、契約したてだと休みづらいと感じる人がいるようです。

比較的平均年収が高い

社内SEの平均年収は約525万円で、一般の平均年収と比べると高い傾向にあります。月収に換算すると約44万円です。ほかの業種に比べると比較的高い年収を得られる可能性があります。ただし先程述べたように、企業によって違うので転職時や就職時には確認が必要です。

要件定義・企画などの上流工程を担当でき、キャリアにプラス

社内SEは自社のIT業務全般に携わるので、要件定義や企画など上流工程を担当できます。なぜなら社内SEは会社のITに関する予算管理、企画の立案などに携われる職種だからです。上流工程を目にでき、担当できるというのはSEとしてキャリアにプラスになります。

最初から最後までプロジェクトに携わることができる

社内SEは自社に必要なシステムを開発することに携われます。つまりプロジェクトの最初から最後まで携われるので、プロジェクトを断片ではなく流れとしてみたり、経験することができます。

会社によっては、さまざまなシステム開発のすべてを経験することができるので、SEとしてかなりの強みになります。

働き方が柔軟

社内SEとは先程も述べたように、社内のあらゆるIT業務に携わることができます。つまり幅広く仕事をすることができるので、自分の強みを特化させた働き方ができます。さまざまな業務を行うということを、「幅広すぎる」と捉えず「いろんなことを経験できる」と捉えると、キャリアアップに繋がるので経験を積めば柔軟な働き方ができます。

さまざまな業務を通じ、開発スキルやITスキル以外にもヒューマンスキルやマネジメントも身につけることができるので自分の目指すキャリアに向かって働くこともできます。もちろん、会社が週休2日制だと、空いた時間を副業、つまりフリーランスのSEとして使うこともできます。

社内SEに向いている人って?

社内SEに向いている人、社外SEに向いている人それぞれタイプがあります。ここでは社内SEとはに向いている人を4つのタイプにわけて説明します。自分はどのタイプなのか参考にしてください。

コミュニケーション・調整が得意な人

社内SEは、自社のIT業務に関わる全てに関する業務を請け負います。具体的には、一般のSEの仕事ともに社内のヘルプデスクのような仕事も請け負います。つまりさまざまな職種の人から思わぬ依頼、基本的なところでは「PCが動かない」「このような業務改善をしたい」などの依頼が入ることがあります。

お互いの業務の優先順位を話し合ったり、業務調整をしつつそれぞれの仕事に対応することが求められます。

IT用語がわからない業種とのコミュニケーションや、お互いの仕事の隙間をぬって時間調整などをすることが得意な人、あるいは苦にならない人は向いてると言えるでしょう。

マルチタスクが得意な人

マルチタスクが得意な人も、社内SEに向いていると言えます。なぜなら、社内SEは社内で開発されているシステムの運用の仕事をしつつ、ヘルプデスクとしての仕事も求められる仕事だからです。

また担当しているシステム開発方法がアジャイル開発だとしたら、さまざまな部署の意見を聞いてシステムに反映しつつ、日々の問い合わせなどにも対応する必要があります。

複数の開発や運用を進行させつつ、ヘルプデスクの仕事をするという、「マルチタスク(なんでもできる)」が得意な人が向いているでしょう。

ロジカルな考えた方が得意な人

社内SEだからこそ、自社の業務改善に一役買うことができます。そこでは、企画や立案など、ロジカルな考え方で説明もできると、上司にも内容が伝わりやすいでしょう。いままでやってきたことを踏襲せずに、つねに「どうしたら業務改善ができるか」といった目線で社内の改善をロジカルシンキングで行う人は非常に珍重されます。

「縁の下の力持ち」の役割で立ち回りたい人

社内SEは自社のシステムの不具合の訂正や、保守などを受け持ちます。先程も言いましたが、業務改善にも大きな役割を果たします。

成果が目に見えづらい業務も多いですが、会社にとってはなくてはならない存在。表だって働くことは苦手でも「縁の下の力持ち」というポジションが好き、やりがいを感じられる人は社内SEに向いていると言えます。

社内SEに求められるスキルとは

先程まで社内SEに向いている人の特徴を説明しましたが、ここでは社内SEだからこそ必要なスキルについて説明します。社内SEの業務は幅広いためさまざまなスキルが必要になります。社内SEを目指す人や転職を考えている人はぜひ参考にしてください。

ディレクション・プロジェクトマネジメントスキル

社内SEは自社のIT業務全てに携わることができます。プロジェクトのはじめから終わりまで携わることができ、場合によってはプロジェクトの方向性を決めるディレクションや、スタッフのマネジメントも必要です。企画を効率的に成功させるためにはディレクションやマネジメントスキルが必要です。

プログラミングスキル

社内SEは多岐にわたる業務を行いますが、自社のシステムの保守やメンテナンスも業務の1つです。

また、最近では会社のシステムを自社に合わせる内装化も流行っており、社内システムをプログラミングレベルで扱える社内SEの需要も高まっています。

そのため、プログラミングスキルを持った社内SEが珍重されます。プログラム言語は企業や開発環境によって違いますが、基幹システムなどはJavaやC言語、HTMLなどの知識やスキルが必要です。

一から作り上げる必要はありませんが、社内システムのフレームワークについてプログラミングを読めて、処理がわかる程度のスキルは障害解消時にも必要です。

サーバー・ネットワークなどのITインフラ知識

社内SEは自社のIT業務の全てに関わることが仕事です。例えばPCを使い慣れていない社員からのPCの取り扱いや故障の問い合わせがあったり、社内システムやIT関連の教育を任せられることもあります。

また、システム以外のネットワークやサーバーなどの物理環境の設置や設定、セキュリティ面の教育やアドバイスなども仕事の一つになってきます。このように社内SEはシステムだけでなくインフラ知識が必要です。

各業界の理解・業務知識

社内SEは自社のIT業務全般に携わります。

たとえば人の健康に関する会社に勤めている社内SEは、それぞれの検査で得られた人の体からのデータをどう届ければわかりやすいか、どう表記するか、というSEとは全く違った知識が必要になってきます。

食品に関する会社に勤務する社内SEは、工業系の社内SEが持つ知識とは全く違う知識が必要になります。

このように自社のシステムに踏み込んで仕事をしていくうちに、SEの知識以外にさまざまな「業界の知識」が身につきます。システムを使う顧客や社員が使いやすいか?どのような需要があるのか?を知るためにも、業界についての知識を持っておくことが必要です。

社内SEの年収はどれくらい?会社員とフリーランスそれぞれを紹介

社内SEを目指す人にとって業務内容も気になりますが、年収もそれに続いて気になりますよね。ここでは会社員とフリーランスそれぞれの社内SEの年収を紹介します。

会社員の社内SEの場合

正社員の社内SEの平均年収は下記の図のように525万円となっています。月給で換算すると44万円、初任給は20万円程度です。

社内SEの平均年収

全体の給与幅としては354〜972万円と幅が広いことがわかります。

フリーランス社内SEの平均年収

この記事ではフリーランスの社内SEの平均年収や、実際の案件について紹介します。まずフリーランスの社内SEの月額単価はこちらです。

フリーランスの社内SEの平均年収

上記のグラフをもとに計算をすると、以下の平均年収と最高〜最低年収が算出できます。

平均年収 最高年収 最低年収
720万円 1440万円 120万円

次にフリーランス社内SEの案件例を挙げます。転職を考えている人は是非参考にしてください。


案件名 社内SE・社内システムのDevOps
https://engineer-style.jp/jobs/detail/94895
月収 要相談
職務内容 某人材系サービスを展開しているエンドユーザー直案件
コーポレートサイトや社内向けのwebツール群の開発保守運用
サービス・インフラの構築・運用や開発プロセスの改善
求めるスキル システム・インフラの設計・運用経験
要件定義を行った経験、自発的に情報発信できること等


案件名 社内SE(情報システム担当)
https://engineer-style.jp/jobs/detail/94065
月収 600,000円〜
職務内容 情報システム部門にて業務環境の向上のため、社内インフラ運営や情報セキュリティ対策等幅広く担当
具体的に・・・
ネットワーク/サーバの設計、構築、運用、監視、障害対応
情報セキュリティ対策(ポリシー策定/展開/運用/改善、社内教育、セキュリティ製品導入など)
求めるスキル IPネットワーク(LAN、WAN)、インターネットに関する基礎知識
PC、サーバ(Windows、Linux)に関する基礎知識
各種資料(手順書など)作成経験
情報セキュリティもしくは社内SEの実務経験3年以上

まとめ

社内SEは、社内で幅広く活躍できる職種です。業務内容が幅広いがゆえに、合う人合わない人がいるようですが、社内の縁の下の力持ちのような重要な仕事を請け負うことができます。転職する際は、転職先の業務内容をしっかりと確認し自分のスキルを発揮できるか、自分にあう職場かを判断する必要があります。

また就職してからも、会社の属する業界の勉強や、セキュリティのスキルを学ぶなど、自己研鑽が次のステップアップに欠かせません。

正社員としてもフリーランスでもさまざまな働き方ができる社内SE。ライフワークバランスやあなたの仕事への考え方も踏まえて働き方を選べるのが魅力です。

今後IT化が更に進んでいく社会では、重要な職業になると言えるでしょう。

SNSシェア
TAGS
新規会員登録エージェントとの初面談1社につきAmazonギフト券3,000円分全員にプレゼント!

あわせて読みたい関連記事


おすすめ&新着求人・案件


各種SNSで情報を
発信中フリーランスで働くエンジニアに役立つ情報を発信しています。
フリーランス求人・案件の選び方や注意点、単価を上げるコツなどをエンジニアスタイルの編集部が発信しています。
フォロー・友達に追加していただき最新の情報をGETしてください。