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グラフィックデザイナーがフリーランスで案件の単価を上げるコツ

グラフィックデザイナーでフリーランスする人は増えている

フリーランス市場の増加率

日本でフリーランスという形で活動している人が、2015年の913万人から2019年には1,087万人となり19%も増加していることが分かりました。政府が発表した働き方改革の後押しもあり、今後もさらに増えていくと予想されています。

(※エグゼクティブリンク調べ:https://www.executive-link.co.jp/column/2363/

サラリーマンの収入は年々減っている

フリーランスが増えている理由の1つとして、サラリーマンの収入が年々減っていることが挙げられます。昔のような年齢や勤続年数などで、給料アップや役職に就ける保証といった終身雇用システムはなくなりました。昇給自体が厳しい状況のうえに厚生年金保険料や健康保険料、そして所得税や住民税といった税金が増えたことで実際の手取り額となると、この15年間で年収が50万円減ったという調査結果もあります。

(※ダイヤモンド・オンライン調べ:https://diamond.jp/articles/-/153372

コロナの影響でフリーランスが増加

新型コロナウイルスの影響は深刻で、本業での収入ダウンだけでなく、リストラや派遣切りといったことも増えつつあります。そのためフリーランスや副業を始める人が増え、なかでも比較的始めやすいデザイン業やライター業が注目されています。

グラフィックデザイナーのフリーランスで具体的にどれくらい稼げるの?

まずはフリーランスで月に30万円を目指す

グラフィックデザイナーのフリーランスで気になるのが収入ですが、月に30万は十分に稼げる額です。さまざまなクラウドソーシングサービスが増えたので、案件を探す手間が大幅に減りました。よって今のフリーランスのグラフィックデザイナーは、営業活動より制作活動に大幅に時間を費やすことができるようになったので、稼ぎやすくなったと思います。

高単価を狙えば50万円くらいは稼げる

グラフィックデザイナー案件の単価は、種類によってかなり差が開くので、月50万円を目指すなら高単価の案件を選びましょう。案件によっては、作業自体は簡単でも長時間手を取られるものもあります。いくらフリーランスだから好きなだけ時間を使えるといっても、1ヶ月に制作できる案件数には限りがあります。収入をアップさせるには、あとは単価しか変えられません。効率良く稼げる方法で月50万円を目指していきましょう。

コンペ入賞や過去の実績によっては100万円以上稼ぐことも可能

グラフィックデザイナーとしての評価が高くなると、それに比例して単価も大幅にアップします。フリーランスのグラフィックデザイナーであっても、コンペ入賞や過去の実績によってはロゴデザイン案件1つで数十万円〜になってくることもあります。グラフィックデザイナー案件の単価には上限がないので、実力を伸ばして自己ブランディングで価値を上げることで月100万円という大台も夢ではありません。

グラフィックデザイナーのフリーランスに関する案件の相場・平均単価

全体の総括

グラフィックデザイナーの案件は、単価の幅が広いのが特徴です。昔からクリエイティブな仕事は相場や単価が読みにくい傾向にあるので、良く言えば単価に上限はありませんが、場合によってはかなりの低単価で依頼してくるクライアントもいるのが現状です。ただし最近はクラウドソーシングによるマッチングサービスの普及で、トラブルを防ぐためにフリーランスのグラフィックデザイナーの相場が明確化されつつあります。依頼するクライアントも相場が分からないと依頼しにくい状況を改善するため、そしてフリーランスのグラフィックデザイナーとしての労働権利を守るために相場が定まってきました。

どんな案件が高い?低い

発想力や提案力を必要とし、ゼロからデザインを造り出す案件は単価が高い傾向にあります。たとえばロゴデザインはクライアントが希望するものを生み出すために膨大な情報とセンスが必要で、チラシデザインやパンフレットのように決まった情報をキレイに並べるデザインとは勝手が違うため単価が高い案件となります。反対にクライアントから素材を提供され指示通りのデザインをおこすような案件は、グラフィックデザイナーにかかる手間の量が少なく、比較的単価の安い案件となります。

どんな案件が多い?少ない?

単価が高いロゴデザインも案件数は多めの傾向にあります。やはりロゴデザインはずっと使っていくものなのでプロのグラフィックデザイナーに依頼したい企業や個人が多く、クラウドソーシングサービスのデザイン案件のなかでもっとも多い案件です。反対に、最近少なくなっている案件が、紙媒体用の広告デザインではないでしょうか。先日ついにインターネット広告費がTVコマーシャルの広告費を上回ったというニュースがあったように、時代の変化とともに紙からインターネットへの需要が高まりつつあります。

グラフィックデザイナーのフリーランスで単価を上げるために必要なこと

こんな条件があると高くなる

ここ数年のフリーランスのグラフィックデザイナーは、さまざまなサービスのIT化によりオンラインで対面することなく契約から支払いまで全てを終えることが可能になりました。つまり匿名での活動が可能で、顔を見せ合う必要もありません。ただしクライアントによっては、スカイプやズームなどでの顔出しの打ち合わせができるグラフィックデザイナーを希望したり、秘密保持契約(NDA)を結ぶために本名の公開など、匿名性のなくなる契約を求められることもあります。言い換えるとこれらの条件に応じるからこそ高い単価を保証してくれるので、可能であれば検討しても良いと思います。

こんなスキルや経験があると高くなる

過去に担当したデザインで費用対効果の高かった実績は、単価アップ交渉に大きく役立ちます。商品の売上げアップにつながった、バナー広告のクリック数が増えたといったものは数値化できるものなので、クライアントとの交渉に提示しやすい材料になります。デザインだけするのではなく、分析スキルがあるとよりレベルの高い仕事もできるようになるでしょう。

逆に、こんな条件やスキルセットや経験だと単価は低いまま

グラフィックデザイナーが使う、イラストレーターやフォトショップなどのデザインソフトがただ使えるだけだと、それはオペレーターになります。確かにオペレーター業に近い案件もありますが、そのままでは単価が低いままとなってしまうので、デザインソフトを使ってしっかりデザインを提案できるようになりましょう。最近ではスマホだけでも簡単にデザインできるアプリもありますが、グラフィックデザイナーは基本的にはパソコンやタブレットを使った作業になります。またグラフィックデザイナー未経験の場合は、どうしても最初は単価が低いです。ただ焦る必要はありません、みんな最初は実績がないので、まずは未経験でもOKの案件を探して実績を付けていきましょう。

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まとめ

グラフィックデザイナーのフリーランスでも月100万円という大台も可能ということがわかりました。単価に上限がない反面、悪質なクライアントや案件があるのも事実です。フリーランスのグラフィックデザイナーになると、自分で案件を選び、交渉して契約といった制作以外の活動も自分でおこなう必要があります。自己責任を伴う活動なので、自分自身しっかり意識して、優良な案件選びやクライアントとの交渉に応じていきましょう。そして実績を積んでいき、単価が高く指名の多い人気グラフィックデザイナーを目指しましょう。

  1. 月に100万円稼ぐことも可能である
  2. グラフィックデザイナー案件の単価に上限はない
  3. 単価交渉ができるスキルと経験を積む
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