1. TOP
  2. エンスタマガジン
  3. 学習
  4. Node.jsでの開発で使われる14つのライブラリ・パッケージを紹介

Node.jsでの開発で使われる14つのライブラリ・パッケージを紹介


はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。

エンジニアスタイルは、最高単価390万円、国内最大級のITフリーランス・副業案件検索サービスです。Node.jsのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

Node.jsとは

Node.jsはJavaScriptのランタイム環境で、サーバーサイドアプリケーションを開発するためのプラットフォームです。

この記事では、Node.jsの開発で使用されることが多い14種類のライブラリ・パッケージの特徴や使用用途を紹介します。

Node.jsの特徴

Node.jsは非同期処理が得意で、高速でスケーラブルなアプリケーションの構築が可能です。

特にWebサーバーやAPIの開発、リアルタイムアプリケーション、データベース連携、パッケージ管理などがNode.js得意領域です。初心者でも簡潔なコードで高性能なアプリケーションを作成でき、JavaScriptの一貫性を保てます。

Node.jsのメリットとデメリット

Node.jsのメリットは、高速な非同期処理、シンプルなプログラミングモデル、豊富なライブラリとモジュール、クロスプラットフォーム対応です。特にWeb開発者、バックエンド開発者、リアルタイムアプリケーション開発者に向いています。

非同期処理を活用し、高性能でスケーラブルなアプリケーションを構築したい人に適しています。また、JavaScriptの知識があると活用が容易です。

一方、Node.jsのデメリットはCPU集中型のタスクには向かない点や、コールバックネストによるコードの複雑性です。また、シングルスレッドの性質から長時間の処理を行うアプリには向かない場合もあります。

プログラム言語を学ぶ初心者や、同期処理が必要なアプリを開発する人には向いていません。特に、非同期プログラミングに不慣れな方には扱いが難しい場合があります。

Node.jsで実際に作られたプロダクトやサービスは?

Node.jsが使用されているプロダクトやサービスの一例を紹介します。

Netflix:クライアントサイドのアプリケーションやAPIサーバーの開発にNode.jsを使用しています。Netflixのウェブクライアントやモバイルアプリケーションは、Node.jsをバックエンドとして使用しており、コンテンツのストリーミングやユーザーアカウントの管理などの機能に使用されています。

また、Node.jsの非同期イベント駆動の特性を活かして多くのクライアントが同時にコンテンツをストリーミングできるため、Netflixは大規模なトラフィックを処理できます。

Uber:Node.jsの非同期性とスケーラビリティは、リアルタイムのデータ処理や高負荷なトラフィックに対応できます。配車アルゴリズムや料金計算など、さまざまなサービスでNode.jsを採用しています。

また、UberのモバイルアプリケーションのバックエンドにもNode.jsを使用しており、ライダーやドライバーの位置情報のトラッキング、通知、運転管理など、リアルタイム機能を提供しています。

LinkedIn:LinkedInのサーバーサイド開発では、ユーザー認証やメッセージ機能の他、リアルタイムの通知機能にNode.jsを使用しています。Node.jsはリアルタイム通信やリクエスト処理が得意であるため、LinkedInユーザーは新しいメッセージやアクティビティの更新を即座に受け取れます。

Node.jsは特にリアルタイム性が求められるアプリケーションや、高いスケーラビリティが必要な場面で広く利用されています。

そもそもライブラリとは?概要を紹介

Node.jsでは、さまざまなライブラリが用意されています。ライブラリの特性を活用することで、短期間で効率的な開発が可能です。

ここでは、Node.jsにかかわらず広い意味で、ライブラリの特徴やフレームワークとの違いについて復習しておきましょう。

ライブラリとは

ライブラリとは、プログラムでよく使われる一連のコードや関数の集まりを指します。

ライブラリのコードは特定のタスクや機能を実行するために設計されており、プログラムから呼び出すことで使用できます。ライブラリを使用すれば、ゼロからコードを書かずにタスクや機能を簡単に組み込むことができるため、効率的に開発できます。

さらにライブラリはコードの再利用と保守性があるため、エラーはバグの減少にもつながります。

用途によって活用するライブラリは異なる

活用できるライブラリは、開発する目的や用途によってさまざまです。ここでは、使用シーンに合わせたライブラリの使い方について説明します。

目的用途

ライブラリの選択は目的と用途に大きく依存します。例えばNode.jsでWebアプリケーションを開発する場合、Express.jsは基本的な骨組み、Socket.ioはリアルタイム通信に使用されます。

ライブラリは開発速度やアプリケーションの品質に大きな影響を与えるため、目的に応じて適切なライブラリ選びが重要です。

自分の興味関心

興味関心によっても使用するライブラリは変わります。例えばデータベースに興味がある場合、Node.jsのMongoDB用ライブラリであるMongooseが役立ちます。また、リアルタイム通信に関心がある場合Socket.ioなど、リアルタイムアプリケーションの開発に向いたライブラリの勉強がおすすめです。

興味がある領域に特化することで、より専門的なスキルを磨くことができます。

使いやすさ・汎用性

ライブラリには同じ機能を持つものでも、使いやすさや汎用性が異なります。

例えばWebアプリケーションの開発ではシンプルで使いやすいExpress.jsが人気です。また、Next.jsはReactと組み合わせたフルスタックアプリケーション開発に適しており、使い勝手が良いライブラリです。

使いやすいライブラリを選ぶことで開発効率が向上し、品質の高いアプリケーションを構築できます。

パフォーマンス

パフォーマンスを重視する場合も、ライブラリの選択は変わります。

例えばNode.js開発の非同期処理の場合、パフォーマンス向上のために、async/awaitやPromiseが積極的に活用されます。また、Webアプリケーションの高速化にはFastifyやKoaが最適です。

サポート・コミュニティ

サポートとコミュニティの質と量に基づいてライブラリの選択は変わります。例えばExpress.jsやReactなど、ドキュメントやコミュニティがあるライブラリであれば、学習しやすく不明点もコミュニティからすぐに解消できます。

ライブラリとフレームワークの違いとは

ライブラリはアプリケーションの特定の機能を実装するためのツールの集まりで、開発者が必要に応じて呼び出すことができます。一方、フレームワークはアプリケーションの全体的な構造や制御フローが成り立っており、使用する側はフレームワークのルールに従ってアプリケーションを構築します。

Node.jsの具体例としてはExpress.jsはライブラリに該当し、HTTPサーバーを簡単に構築するためのツールとして使用されますが、アプリケーション自体の構造については明らかなルールを持っていません。

一方、フレームワークの例としてNest.jsを挙げると、アプリケーションの構造を予め定義しているため、使用者は決められたパターンに従うだけで骨組みが完成します。

Node.jsの基本的ライブラリ・パッケージとは

ライブラリの一般的な用途や機能について説明してきましたが、ここでは具体的にNode.jsでよく使われるライブラリについて紹介します。

date-fns

date-fnsはNode.jsで使用できる、JavaScriptの日付操作用ライブラリです。日付のフォーマットやパース、日付の加減算など幅広い日付関数を提供しています。date-fnsはMoment.jsの代替として、軽量でモジュール単位でのインストールが可能です。

例えばNode.jsアプリケーション内でログのタイムスタンプを整形したり、特定の日付操作を行ったりする際に、date-fnsが役立ちます。

サーバーサイドのNode.jsプロジェクトを開発する方や、Moment.jsに依存せず、軽量な日付操作ライブラリを求める方におすすめです。

dotenv

dotenvはNode.jsの環境変数を管理するためのライブラリで、「.env」ファイルに環境変数を定義し、アプリケーション内で「dotenv」を使用して環境変数を読み込むことができます。APIキー、データベース接続情報など、アプリケーションの機密情報を安全に保管し、コードと分離します。

アプリケーションの機密情報を安全に管理したい方や、プロジェクトをデプロイする際、簡単に設定の切り替えをしたい方におすすめです。

bunyan

BunyanはNode.js向けのロギングライブラリで、ログメッセージを生成・記録・分析するのに役立ちます。ログデータのタイムスタンプやログレベル、カスタムフィールドなどを設定できます。また、ログ情報を構造化して保存できるため、分散システムやマイクロサービスのロギングに最適です。

Bunyanは大規模なNode.jsアプリケーションを開発したい方や、リアルタイムのログ分析をしたい方に向いています。

Underscore.js

Underscore.jsはJavaScript向けのユーティリティライブラリで、配列やオブジェクトの操作やデータ変換、関数プログラミングのサポートなどを提供しています。

Node.jsの具体的な例として、サーバーサイドのJavaScriptでUnderscore.jsを使用して、データのフィルタリングやマッピングなどの操作ができます。特に、大量のデータ処理や非同期処理のためのコードをシンプルにするのに便利です。

D3.js

D3.js(Data-Driven Documents)はデータビジュアライゼーションのためのJavaScriptライブラリで、データを視覚的な表現に変換するのに役立ちます。

Node.jsと組み合わせることで、サーバーサイドでのデータプリプロセスやレンダリングが可能です。例えば、サーバーサイドでデータを収集し、D3.jsを使用してグラフやチャートを生成できます。

D3.jsはデータビジュアライゼーションのカスタマイズ性が高いため、情報系のダッシュボードやインタラクティブなデータ可視化に最適です。

husky

HuskyはNode.jsプロジェクトで使われるGitフックの管理ツールです。Huskyを導入することで、コードの品質やセキュリティを維持し、チームのコードベースを一貫性のある状態に保つのに役立ちます。

コミットメッセージのフォーマットやコードの検証を自動化したい方や、チームでコーディングを統一したい方におすすめです。

ramda

Ramdaは関数型プログラミングをサポートしているJavaScriptライブラリです。不変性データや関数合成などの関数型プログラミングの原則を持っており、柔軟性や再利用性が高いコードを書くのに役立ちます。

Node.jsでデータの変換やフィルタリングを行う場合、Ramdaを使って関数合成や高階関数を活用することで、コードをより効率的に記述できます。関数型プログラミングの概念を理解している方におすすめです。

debug

debugはNode.jsアプリケーションのデバッグが簡単にできるライブラリです。コード内にデバッグステートメントを埋め込むことなく、任意の部分にデバッグ情報を出力できます。なお、有効化・無効化も簡単にでき、細かい制御が可能です。

例えばExpress.jsアプリケーション内でdebugを使用することでHTTPリクエストの処理フローを追跡し、リクエストごとの詳細情報を表示でき、デバッグ作業が容易になります。

debugはアプリケーションの動作を頻繁にトラッキングしたい方や、エラーの特定、コードのパフォーマンス改善に役立てたい方におすすめです。

PM2

PM2(Process Manager 2)はNode.jsアプリケーションをデプロイし、監視するためのツールです。アプリのデーモン化やログ管理、自動リスタートなどの機能があります。

例えばExpress.jsアプリケーションをPM2でデプロイすることで、自動的にクラスタリングして複数のプロセスを実行し、障害発生時に自動で再起動することができます。

helmet

helmet`はNode.jsのセキュリティを向上させるためのパッケージです。HTTPヘッダーを適切に設定することで、セキュリティリスクからアプリケーションを保護します。

例えばExpress.jsアプリケーションでhelmetを使用してHTTPヘッダーを自動的に設定することで、XSS攻撃やクリックジャッキングからアプリを守れます。

compression

compressionはNode.jsアプリケーションでのHTTP応答の圧縮ができるライブラリです。転送データのサイズを縮小してウェブアプリケーションのパフォーマンスを向上できます。

特に、大きなリソースを提供する場合や、ユーザーの帯域幅を節約したい場合に役立ちます。

flat

flatは多次元の配列を一次元配列に変換するためのライブラリで、Node.jsでは特にデータ操作が必要な場合に便利です。

例えば、Node.jsアプリケーション内でflatを使用して多次元のデータをフラットなリストに変換することで、データ処理や分析を効率的にできます。

JSON5

JSON5は、JSON(JavaScript Object Notation)の拡張バージョンで、人間が読み書きしやすいコード表現ができます。Node.jsでは設定ファイルやデータの表現に便利です。

具体的な例として、Node.jsアプリケーション内でJSON5を使用して設定ファイルを読み取り、アプリケーションの動作をカスタマイズできます。

ESLint

ESLintは静的解析ツールで、コーディング規約に適合しているため、バグを早期に検出してコード品質を向上させるのに役立ちます。Node.jsではコード品質を管理するために役立ちます。

例えばNode.jsアプリケーション内でESLintを使用してコードの静的解析を行い、未使用の変数やコーディングスタイルの違反などを自動的に検出し、コードの品質を維持することができます。

まとめ

今回はNode.jsでの開発に便利な14種類のライブラリやパッケージについて紹介してきました。Node.jsは非同期処理が得意で、高速でスケーラブルなアプリケーションの構築が可能であるため、今後もさまざまなサービスやアプリケーション開発に使用できます。短期間で効率的な開発をするためにも、ライブラリの特徴や用途について把握し、適材適所で使用しましょう。

SNSシェア
CATEGORY
学習
新規会員登録エージェントとの初面談1社につきAmazonギフト券3,000円分全員にプレゼント!

あわせて読みたい関連記事


エンジニアスタイルでNodejsの案件を見る

おすすめ&新着求人・案件


各種SNSで情報を
発信中フリーランスで働くエンジニアに役立つ情報を発信しています。
フリーランス求人・案件の選び方や注意点、単価を上げるコツなどをエンジニアスタイルの編集部が発信しています。
フォロー・友達に追加していただき最新の情報をGETしてください。