SREのフリーランス案件動向と単価相場とは?具体的な案件も合わせて紹介
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目次
フリーランスSREの案件・求人の動向
まずはフリーランスSREエンジニアの案件・求人の動向についてご紹介いたします。
SREのフリーランス案件の仕事内容とは
こちらでは、フリーランスのSREエンジニアが行う仕事内容についてご紹介いたします。
SREとは「Site Reliability Engineering」の略称です。SREエンジニアの仕事は、Web系のシステムの最適な運用を実現することです。
そんなSREエンジニアの業務内容は主に以下の3種類に分類されます。
- システムやクラウドの開発・運用
- システムの自動化する
- システム障害のリスクヘッジと対応
それぞれ詳しく見ていきましょう。
システムやクラウドの開発・運用
業務で使用するシステムやクラウドの運用は、SREエンジニアが担う仕事のうちの一つです。Web系のシステムを最適に運用するためには、クラウドなど業務効率化に有効なものを活用していく必要があります。
安定したシステム・クラウドの開発、運用を行うことで、システムの開発チームの作業環境はより良いものとなっていきます。
サーバー環境の最適化や、ミドルウェアのパフォーマンス向上など、システム運用にあたって土台をきちんと整えることが、SREエンジニアの重要な仕事なのです。
システムを自動化する
ログの自動解析ツールやスプレッドシートの自動更新ツールを開発し、システムの自動化を図ることもSREエンジニアの重要な仕事です。
システムの自動化が実現することで、開発担当チームの業務負担が大幅に軽減し、人為的なミスを削減することも可能となります。
ただし、開発担当チームがSREエンジニアに依存する事態は避けなければなりません。開発チームが自立し、快適に業務に取り組める環境を作り上げることが大切です。
システム障害のリスクヘッジと対応
バグやエラー等の対処など、問題発生時の対応をすることもSREエンジニアの仕事の一つです。
またリリース直前のバグやエラーの発覚を事前に防ぐために、開発チームが業務に集中できるような環境を整えることも重要です。
サーキットブレーカーの導入や、修正バッチを作成するなどの対策を行い、ギリギリでトラブルが発生することを未然に防ぐ必要があります。
SREのフリーランス案件動向
SREエンジニアのフリーランス案件の動向についてお話していきます。
SaaSプロダクトを展開している事業会社からの案件
SaaSプロダクトを展開している事業会社の案件募集が増加しています。
クラウドの一部であるSaaSは、テレワーク対応や働き方改革が進む現代にはなくてはならないものです。クラウドの活用や運用を担うSREエンジニアは、SaaSプロダクトを展開する会社では需要が高く、フリーランス案件も多数募集されています。
SaaSの具体的なサービスには、Google AppsやMicrosoft Office 365、Dropboxなどがあります。これらのサービスについて知識や経験を有している方は、フリーランス転身後も市場価値が高い存在として活躍することができるでしょう。
AIプロダクトを展開している事業会社からの案件
AIプロダクトを展開する事業会社からの案件も増加の傾向を辿っています。
AIや機械学習などの分野は、近年のIT業界において非常に注目を集めています。開発に高度な技術が求められる分野であるからこそ、SREエンジニアの存在が求められているのです。
技術的な知識や経験が豊富なSREエンジニアはAI技術の開発を行うシーンでも活躍すると考えられます。
フリーランスのSREエンジニアとして様々な分野で活躍したいとお考えの方は、ぜひAIなどの新たな分野についても学習を進めてみてはいかがでしょうか。
フリーランスSREに求められるスキルとは
フリーランスのSREエンジニアに求められるスキルについて解説します。
ミドルウェアやWebアプリケーションなどの開発経験
ミドルウェアやWebアプリケーションの開発経験は、フリーランスのSREエンジニアとして働く際に有利な実績となります。
SREエンジニアの仕事はシステムの開発環境を整えることです。快適な開発環境を実現するためには、実際に開発に携わった経験や知見が必要となります。
フリーランス案件に応募をする際は、それまでの実績や経験をアピールすると良いでしょう。
セキュリティに関する知識・スキル
情報セキュリティに関する知識やスキルを保有することで、フリーランスSREエンジニアとして活躍の幅を広げることができるでしょう。
システム開発を行う際に注意しなければならないのが、リリース前の情報の取扱いです。社外秘の情報が事前に出回ってしまった場合は、大きな問題になってしまいます。
情報を正しく取り扱うことができるスキルは、SREエンジニアとしての信頼度を高めてくれるでしょう。AWS認定セキュリティなどの情報の取扱いに関する資格を取得し、理解を深めることもおすすめです。
クラウド構築・運用スキル
フリーランスのSREエンジニアとしての市場価値を高めるには、クラウド構築や運用スキルを身につけることが有効です。
こちらでは、これから学習を始める方に向けておすすめのクラウドサービスについて紹介します。
AWS
AWSはAmazon社が提供するクラウドコンピューティングサービスです。ストレージやOS、仮想マシンや機械学習などのサービスをネットワーク上でレンタルすることができます。
数あるクラウドサービスの中でもトップレベルのシェア率を誇るAWSは、世界のあらゆるIT関連事業で活用されています。日本でも多くの現場でAWSの導入が進められていますが、実務で活用できるレベルにまで知識を深めているエンジニアの数はあまり多いとは言えません。
そこで全体をリードする立場となるのがSREエンジニアです。クラウドサービスを専門的に取り扱うSREエンジニアには、AWSの活用方法を正しく理解し、業務に導入できるようメンバーを指導することが求められています。
Azure
AzureはMicrosoft社が提供しているパブリッククラウドのプラットフォームです。自社管理のオンプレミス環境とクラウド環境を組み合わせたハイブリッドクラウドを実現できる点が特徴で、セキュリティの高さとスピード感の両方を実現しています。
Azureの導入を進めている企業も年々増加しています。AWSと同様に、SREエンジニアは活用方法を正しく理解し、メンバーの先頭に立って開発環境の効率化を図っていかなければなりません。
また、ITインフラだけでなく、IoTやブロックチェーン、人工知能の機械学習、データ分析など、様々な開発業務をクラウド上で行うことができるため、SREエンジニアはこれらを活用し、快適で正常な開発環境を実現することが必要となります。
GCP
GCPとは、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です。GCPを活用することで、ビッグデータの解析や、アプリの作成・実行・管理、機械学習モデルの構築など、ITに関連する様々な業務をクラウド上で実行することができます。
システム開発の現場でもGCPが用いられることが多いため、フリーランスのSREエンジニアとして業務を全うするためには、機能を使いこなせるよう、知識とスキルを身につけておく必要があるでしょう。
様々なサービスを有するGCPは、それぞれの活用方法を理解しておくことで、開発環境の整備に役立てることも可能です。SREエンジニアにも活用することができるため、ぜひGCPについての知識を深めてみてはいかがでしょうか。
プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントスキルはSREエンジニアにも求められます。
システム障害を予防しつつ、快適な開発環境を提供することを担うSREエンジニアは、常にプロジェクト進捗状況を正しく把握していなければなりません。
チームリーダーやPMとしての経験があることで、視野の広さやスケジュールマネジメントスキルを証明され、SREエンジニアの市場価値が高くなります。
ビジネスコミュニケーション
SREエンジニアにとってビジネスコミュニケーションスキルは非常に重要なスキルです。
快適な開発環境を整えることが仕事であるSREエンジニアは、常に開発チームの声に耳を傾けなければなりません。メンバーの意見を聞き入れ、課題解決に施策が必要な施策を考えていきましょう。
SREのフリーランス単価相場と具体的な案件を紹介
SREエンジニアのフリーランス単価相場や具体的な案件について紹介いたします。
SREの平均年収は?
システム開発の現場におけるリーダーのような立場であるSREエンジニアの平均年収は、およそ991万円であると言われています。
ITエンジニアの平均年収が505万円であることを考慮すると、SREエンジニアの年収はIT業界全体で見てもかなり高額であることが分かります。
SREの年収と具体的なフリーランス案件とは
SREエンジニアの具体的なフリーランス案件についてご紹介いたします。
案件①
こちらはSaaS/パッケージ事業について、プロダクト開発やカスタマイズに取り組む案件です。自社プロダクトについて機能開発、基盤改善を行いながら内製化のためのスキトラ、アセットづくりを行います。
AWS上でのマルチテナントやSaaS運用経験が必須スキルに指定されています。AWSやSaaSに関する知識や経験がある方はぜひ応募してみてはいかがでしょうか。
案件②
こちらは自社サービスのSREエンジニアとして、システムの品質/安定性向上と、DevOpsを通したサービスデリバリーサイクルの向上を担当する案件となっています。運用環境の改善から顧客の対応まで、網羅的に業務に取り組むこととなります。
SREエンジニアとしての2年以上の経験が求められており、豊富な実績が必要となります。
案件③
こちらはクラウドアーキテクチャの構築や事業フェーズに合わせた構成変更、Well-Architected の実践を行う案件です。
AWSをはじめとしたクラウドサービスの十分な利用経験やWebアプリケーション開発経験が求められます。SREエンジニアとしての実績が十分な方にぴったりの案件となっています。
案件④
こちらはインフラ構築・運用、パフォーマンスの改善やセキュリティ対策など、様々な業務に携わる形の案件です。新しいサービスが次々と現れる環境なので、経験を積み、SREエンジニアとしてのスキルを伸ばしたいとお考えの方におすすめです。
AWSの使用経験やECSの開発・運用経験などが必須スキルに指定されています。
案件⑤
こちらはプロジェクト全体のサポート業務を行うSREエンジニアを募集する案件となっています。
システム基盤の環境整備や課題発見、改善提案に取り組むこととなります。
SREエンジニアとしての経験や実績、AWSの運用経験などが必須スキルとなっています。
フリーランスのSREになるメリットとデメリットとは
フリーランスのSREエンジニアになるメリットとデメリットについてご紹介します。
フリーランスのSREになるメリット
まずはフリーランスのSREエンジニアとして働くメリットからお話いたします。
異なるクラウドサービスに触れることができる
SREエンジニアはクラウドの設計~運用までの一連の業務を担当します。そのため、クラウドサービスに触れる機会が多く、現場ごとに様々なクラウドを使用することができるのです。
近年のIT業界ではクラウドサービスの活用による業務効率化が注目されています。主要なクラウドサービスに関する知識やスキルを身につけておくことは、自身の市場価値を高めることにも繋がるでしょう。
エンジニアとしてさらに幅広く活躍したいとお考えの方には、フリーランスの働き方がおすすめです。
SREとしてスキルアップを図ることができる
企業に勤めるSREエンジニアよりも、フリーランスSREエンジニアの方が、より幅広い業務を体験することができるため、スキルアップを目指すことも可能です。
Webサイトやシステムの価値を向上させるSREエンジニアは、IT技術が発展した現代において、必須とも言える需要の高い職種です。SREエンジニアの場合は特にハイレベルな企業の募集も多く、これまで経験したことのない業務に関わることもできるでしょう。
SREエンジニアとしてスキルアップを目指したい方は、フリーランスに転身することもおすすめです。
多様なプロジェクトに参画できる
先ほどお話した通り、SREエンジニアのフリーランス案件数は増加の傾向を辿っています。
企業に所属していると、担当するプロジェクトのジャンルは限られてしまいますが、フリーランスの場合は、多様な案件の中から自由に選ぶことができるのです。サーバーの構築運用やSaaSプロダクトを用いた業務、システム開発業務など、募集されているフリーランス案件のジャンルが幅広いため、これまでに経験したことのない業務を担当することも可能でしょう。
SREエンジニアとしてスキルや経験を伸ばしたいとお考えの方には、フリーランス転身もおすすめです。
フリーランスのSREになるデメリット
次に、フリーランスのSREエンジニアとして働くことのデメリットについてお話いたします。
今までやってきた業務内容と変わらないケースがある(スキルアップしづらい)
フリーランス転身後は、基本的に自力で仕事を手にしなければなりません。SREエンジニアとしてのスキルアップを目指している場合は、受注する仕事はしっかりと選ぶべきでしょう。
SREエンジニアのフリーランス案件は、他のIT業種の募集と比較しても種類が豊富な傾向にあります。経験したことのない業務や難易度の高い業務を担当することでスキルアップを目指すことができるため、企業に所属していた頃と変わらない内容の案件を受注することは非常にもったいないと言えます。
スキルアップを目指している方は、ぜひ案件の難易度やジャンルに注目して営業してみてください。
長期案件が多く途中で離脱しづらい
SREエンジニアのフリーランス案件は長期のものが多く、途中で離脱することは基本的に不可能です。
時間や職務内容に自由がききやすい点がフリーランスの魅力ですが、システム開発やサーバーの構築・運用、SaaS・AIプロダクトに関わる業務など、長期案件が多いSREエンジニアの場合は、一度業務に参加するとある程度仕事に時間を制限されてしまいます。
仕事を受注するときは、今後の予定との兼ね合いを検討する必要があります。
経理作業を自分でやる必要がある
フリーランスに転身した場合、確定申告などの経理作業は自力で行わなければなりません。
確定申告は例年2月16日から3月15日の間に行われます。年度末であるこの時期は、業務の繁忙期であることもあります。開発環境をきちんと把握し、環境の改善対応を行うSREエンジニアは、現場が忙しい時期は自分の都合で休みを取りにくい傾向にあります。
フリーランスのSREエンジニアになった場合は、経理作業は計画的に取り組んでいく必要があるでしょう。
SREのフリーランス案件の探し方とは
SREエンジニアのフリーランス案件の探し方をご紹介します。
フリーランスエージェントを活用する
SREエンジニアのフリーランス案件を探すなら、フリーランスエージェントを活用することをおすすめします。
フリーランスエージェントを活用すると、自分の経歴やスキルに合った案件を紹介してもらうことができます。
ここではさらに、おすすめのフリーランスエージェントをご紹介いたします。エージェントをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
テックビズフリーランス
テックビズフリーランスは、株式会社テックビズが運営しているフリーランス支援会社です。
テックビズフリーランスでは、専属コンサルタントが案件紹介から確定申告のやり方まで、丁寧なサポートを受けることができます。
AWSなどのクラウドサービスを用いた案件を中心に紹介してもらうことができ、SREエンジニアの募集も多数掲載しています。リモートワーク可能な案件も多く取り扱っているため、長期案件が多く時間を制限されやすいSREエンジニアでも、快適に業務を進めることができるでしょう。
ランサーズエージェント(Lancers Agent)
ランサーズエージェントは、日本最大級のフリーランス支援会社が運営するフリーランスエージェントサイトです。
ランサーズエージェントの魅力の一つが、発注クライアントと直接契約を結ぶことが可能な点です。中間コストが発生しないため、高単価の案件を継続的に受注しやすく、フリーランスエンジニアにとってもメリットが大きいのです。
また取り扱う案件数も多く、90%以上がリモート対応可能とのことなので、リモートでの業務を希望しているSREエンジニアの方には非常におすすめなエージェントであると言えるでしょう。
FREE-DA(フリーダ)
FREE-DA(フリーダ)は、ITソリューション事業などを取り扱う株式会社ハイウェルが運営するフリーランスエージェントサイトです。Webサービスやゲーム開発など、ITに関する案件を豊富に取り扱っています。
FREE-DAの特徴の一つが、充実したサポート体制です。フリーランス向けのクレジットカードの紹介や、無料で受けられる健康診断など、快適に働き続けるための制度が多数用意されています。
また高額報酬が期待できる案件が多く、高収入を目指しやすいSREエンジニアの方にはおすすめのエージェントサイトとなっています。
友人や過去に所属していた企業や取引先からのリファラル
IT業界は他業種と比べ、企業や技術者同士の結びつきが強く、業務を提携して取り組むことも多いです。
そのため、フリーランスに転身した後も前職の関係性を活かして仕事を獲得することができる場合もあります。
特に、エンジニアの中でも経験やスキルが豊富なSREエンジニアの場合は、その技術や知識を買われていることも多いため、関係性が良好な場合は、業務委託などの形で以前携わっていた仕事を続けたり、新たな案件のリーダーなどの役割を与えてもらうことも可能でしょう。
SNSを活用して案件募集・営業する
近年はSNSを活用した営業が一般的です。案件を募集している投稿を検索したり、逆にこちらから仕事の依頼を募集していることを発信することで、仕事獲得に繋がります。
SREエンジニアがSNSを通じて業務を獲得するためには、これまでに得たスキルや経験をわかりやすくアピールすることが重要です。相手に自分の強みを積極的にアピールしていくことで、良い案件の獲得に結びつきます。
プロフィール欄に経歴を記載したり、ポートフォリオを作成するなどの手段が有効です。
フリーランス案件一括比較サイト「エンジニアスタイル」を活用する
フリーランス案件一括比較サイトの「エンジニアスタイル東京」では、希望の条件や職種、使用言語からフリーランス案件を簡単に検索することができます。
担当したい職務や使用するツール、クラウドサービスからも案件を探すことができるため、スキルアップを目指している方にもぴったりです。
業界最多レベルの案件掲載数を誇るため、募集数が多いSREエンジニアのフリーランス案件についても、じっくりと探すことができるのではないでしょうか。
フリーランスのSREエンジニア案件をお探しの方は、ぜひエンジニアスタイル東京を活用してみてください。
まとめ
今回はSREエンジニアのフリーランス案件動向や単価相場についてご紹介いたしました。
ITエンジニアが快適に業務に取り組むための環境づくりを行うSREエンジニアには、相応のスキルや経験が求められます。またクラウドサービスをはじめとした、新しいIT技術に関する知識もきちんと身につけておかなければなりません。
ただし、SREエンジニアの仕事はIT技術者としての活躍の幅を大きく広げてくれる可能性を秘めています。業務をこなしていくことで、IT技術に関する理解がさらに深まっていくことでしょう。
エンジニアとしてのさらなる活躍を目指している方は、ぜひフリーランスのSREエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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