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PythonのWebフレームワーク「Bottle」とは?特徴やメリットを紹介

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はじめに

TIOBEの調査によると、Pythonは2023年11月度の人気プログラミング言語で堂々の1位を獲得しているプログラミング言語です。

近年では、データサイエンスやAI領域の発展が目覚ましく、これらの領域で使用されるPythonの人気は今後も続くことが予想されます。

Pythonが人気な理由はそれだけではありません。豊富なWebフレームワークも人気の一因です。

本記事では、PythonのWebフレームワーク「Bottle」の特徴やメリット、必要なスキル、実際の使用例について詳しく解説します。

最後までお読みいただければ、Bottleの基本から応用までを短時間で理解し、PythonにおけるWeb開発のスキルを高めることが可能です。

<この記事を読むとわかること>

  • Bottleとは何か、その基本的な特徴
  • Bottleを扱う上で必要なスキル
  • Bottleを活用するメリット
  • Bottleを学ぶための効果的な方法

Bottleとは?を理解する上で合わせて確認しておきたいこと

Bottleについて解説する前に、いくつか確認しておくべきことがあります。

以下に紹介する項目を知らなければ、Bottleについて深く理解できないので、まずは基本的な部分を説明しておきます。

Webフレームワークとは何か

Webフレームワークは、簡単にいえば家を建てる時の設計図のようなものです。つまり、Webサイトやアプリを構築する際の骨組みや基礎となるものです。

通常、Webサイトを一から作るとなると、多くのコードを書く必要があり、これには時間も労力もかかります。

しかし、Webフレームワークを使えば、多くの基本的な動作がすでに用意されているため、開発者はより複雑な機能やデザインに集中できます。

これにより、時間を節約し、効率的に作業を進めることができるのです。

基本的にWeb開発における人気のプログラミング言語には、それぞれ代表的なWebフレームワークが用意されています。

細かいものまで含めると数百種類もの数がありますが、よく使われるWebフレームワークは以下の通りです。

Web開発言語における代表的なフレームワーク
JavaScript React Angular Vue.js
Python Django Flask Bottle
PHP Laravel Symfony CodeIgniter
Ruby Ruby on Rails Sinatra Hanami
Java Spring Framework JavaServer Faces (JSF Hibernate
C# ASP.NET Core Blazor Nancy

上記のWebフレームワークには、それぞれ得手不得手があるので、個々のWeb開発プロジェクトに応じて使い分ける必要があります。

要するに、Webフレームワークは、より簡単に、より早く、より効果的にプロジェクトを完成させる手助けをしてくれるツールと理解しておきましょう。

Bottleを扱う上で最低限必要なスキル

Bottleを扱う上で最低限必要なスキルは以下になります。

  • Pythonのスキル
  • Webフレームワークへの理解

以下で詳しく見ていきましょう。

Pythonのスキル

Bottleを扱うためにPythonのスキルが必要な理由は、BottleがPython言語で書かれたWebフレームワークだからです。

これを理解するために、プログラミング言語とフレームワークの関係を理解しておかねばなりません。

プログラミング言語は、人間の言語をコンピュータに理解させるための言葉のようなものです。

Pythonはその一つで、特にシンプルで読みやすい言語として知られています。

一方、フレームワークは、その言語を使って特定の種類のプロジェクト(この場合はWebアプリケーション)を効率的に作るためのツールやライブラリの集まりです。

Bottleを使うということは、Pythonで書かれたコードを読み、理解し、編集することになります。

つまり、BottleでWebアプリケーションを作るためには、まずPython言語でプログラミングできる必要があるのです。

Pythonの基本的な構文や概念を理解していれば、Bottleを使ってWebアプリケーションを作る際に、コードをどのように書き、問題をどのように解決すれば良いかが分かるようになります。

Webフレームワークへの理解

Bottleを扱う際にWebフレームワークへの理解が必要な理由は、BottleがWebフレームワークであるため、その役割や使用シーンを理解することが重要だからです。

例えば、Webフレームワークの主な役割は、ユーザーからのリクエストを受け取って特定のページに導くルーティングの設定、データベースとのやり取り、セキュリティの管理などです。

Bottleを正しく使うには、これらの概念を理解し、どのようにしてWebアプリケーションがリクエストを処理し、応答を返すのかを把握する必要があります。

また、Bottleが上手く使えたとしても、使用シーンを間違えてしまっては元も子もありません。

例えば、DjangoはPythonで最も人気のあるフレームワークの一つで、多くの組み込み機能を持っており、複雑なウェブサイトやアプリケーションの構築に適しています。

一方で、Bottleはシンプルでありながらも、必要な基本機能を備えているマイクロフレームワークです。

しかし、複雑なアプリケーションを構築する場合や、より高度な機能が必要な場合は、Djangoのような包括的なフレームワークを選ぶことが望ましいといえます。

このように、各フレームワークは独自のアプローチと機能セットを持っており、特定のニーズや環境に最適です。

したがって、Webフレームワークへの理解は、プロジェクトの要件に最適なツールを選択し、そのフレームワークの提供する機能を最大限に活用する上で重要となります。

Bottleとは?

さて、Bottleを理解する上で必要な事前知識はここまでです。

ここからは、本題のBottleとは何かについて解説していきます。

Bottleの概要

Bottleの基本情報
種類 Webフレームワーク
言語 Python
リリースされた年 2009年
特徴 軽量、シンプル、ワンファイルフレームワーク
適用範囲 小規模プロジェクト、プロトタイピング、学習用途
主な機能 ルーティング、テンプレートエンジン、開発サーバー、デバッグサポート
ライセンス MITライセンス
公式サイト Bottle: Python Web Framework

BottleはPythonで書かれた軽量なWebフレームワークです。これを使うと、WebサイトやWebアプリケーションを簡単に作ることができます。

主な特徴としては以下の5つが挙げられます。

①非常にシンプルで使いやすい

Bottleは、その設計が非常にシンプルで直感的です。

追加のライブラリやツールがほとんど必要ないため、セットアップが簡単で、すぐに使い始めることができます。

これは、プログラミング初心者や小規模プロジェクトに取り組む人にとって理想的です。

②小規模プロジェクトに適している

Bottleは、主に小規模なWebアプリケーションや個人プロジェクト向けに設計されています。

複雑な機能が少ないため、小さなプロジェクトやシンプルなアプリケーションに最適です。

ただし、大規模なプロジェクトには他のフレームワークの方が適していることが多いです。

③ルーティング機能

Bottleでは、ウェブサイトの異なるページへのユーザーのリクエストを効率的に処理する「ルーティング」機能があります。

これにより、ユーザーが特定のURLにアクセスしたときにどのコードが実行されるかを簡単に設定でき、複数のページや機能を持つサイトを構築可能です。

④HTMLのテンプレートと組み合わせられる

BottleはHTMLテンプレートと組み合わせて使うことができます。

これにより、動的なデータをHTMLページに組み込むことができ、ユーザーに対してカスタマイズされたコンテンツを表示することが可能です。

⑤テストとデバッグが簡単

Bottleには、アプリケーションのテストとデバッグを容易にするツールが組み込まれています。

これにより、コード内のエラーや問題を迅速に特定し、修正することが可能です。

そのため、開発過程での問題解決がスムーズになり、効率的な開発が可能になります。

総じて、BottleはPythonを学び始めたばかりの人や、小規模なWebプロジェクトを始めたい人にとって、非常に便利で扱いやすいフレームワークです。

Bottleの開発事例・できること

Bottleは主に小規模なプロジェクトや個人的なツールに使用されることが多く、大規模な商用製品や広く知られたコンテンツに使われることは少ないです。

そのため、特定の有名な製品やコンテンツがBottleで作られたという開発事例は一般にはあまり知られていません。

しかし、Bottleのシンプルさと拡張性の高さから、次のような用途に適しています。

<Bottleで主にできること一覧>

用途 説明
ウェブページの作成と表示 HTMLやテンプレートを利用してウェブページを作成し、表示する
ルーティング URLから特定のPython関数へリクエストをルーティングする
フォームの処理 ユーザーからの入力を受け取り、処理する
データベースの統合 データベースと連携し、データの保存、取得、更新を行う
ファイルのアップロードとダウンロード ユーザーがファイルをアップロードし、サーバーに保存する機能を提供する
クッキーとセッション管理 ユーザーのセッション情報を管理し、クッキーを使用して情報を保存する
認証と権限付与 ユーザーのログイン認証システムを構築し、アクセス制限を行う
JSONデータの処理 JSON形式のデータを扱い、APIの作成やウェブサービスとの通信に使用する
静的ファイルの提供 CSS、JavaScript、画像などの静的ファイルを提供する
エラーハンドリング カスタマイズされたエラーページを表示する
プラグインと拡張機能 機能を拡張するためのプラグインや拡張機能をサポートする
開発とデバッグ 開発サーバーを提供し、デバッグモードでアプリケーションを実行しエラーを特定する

Bottleは非常にシンプルでコンパクトなWebフレームワークであるため、私たちが日常で使うような有名コンテンツには使用されていません。

しかし、開発事例としては以下のようなシーンが考えられます。

<Bottleを使用した開発事例>

開発事例 説明
パーソナライズされたコンテンツ配信サービス Bottleのルーティング機能を用いた、ユーザー行動に基づくコンテンツ配信
シンプルなブログシステム BottleのテンプレートエンジンとSQLiteを組み合わせたブログ管理システム
イベント管理アプリケーション イベントの登録・管理・通知機能を持つアプリケーション
APIバックエンド RESTful APIを通じたデータやり取りを行うシステム

Bottleを活用するメリット

BottleはPythonで書かれた軽量のWebフレームワークです。

この「軽量」という特性が、Bottleを使う上での大きな魅力となっています。

まず、Bottleは非常にシンプルで、学ぶべきことが少ないため、プログラミングやWeb開発が初めての方でも簡単に取り組めます。

大きなフレームワークにありがちな複雑な設定や機能はありません。

また、Bottleは設定が簡単で、すぐにWebアプリケーションの開発を始めることができます。

この手軽さは、小さなプロジェクトや個人的なアプリケーション、プロトタイプの作成に特に便利です。

必要な機能を素早く組み込み、アイデアをすぐに形にすることが可能になります。

もう一つの利点は、Pythonという広く使われている言語に基づいていることです。

Pythonは初学者にとって学びやすい言語として知られており、Bottleを使用することで、よりPythonの知識を深めることができます。

総じて、Bottleはそのシンプルさ、使いやすさ、そしてPythonという強力な言語のサポートにより、Web開発領域に足を踏み入れるのに最適なツールです。

Bottleの単価と具体的な案件とは

Bottleはリリースされてから約15年が経ち、そのほかのフレームワークに居場所を奪われてきている感が否めませんが、依然としてBottleを必要スキルとして求める案件は少なくありません。

ここでは、現在のBottle案件の平均単価と具体的な案件をいくつか例にとってご紹介します。

Bottle案件の平均単価

2023年12月のエンジニアスタイルの調査によると、Bottleを使用したフリーランス案件の月額平均単価は73万円でした。

最高単価は100万円、最低単価は50万円となっています。

このデータから、Bottleのスキルを持つフリーランスエンジニアには比較的良い単価の案件が多いことが分かります。

また、Bottleの案件の需要は、データサイエンティスト、フロントエンジニア、システムエンジニア、プログラマ、サーバーエンジニア、インフラエンジニアといった幅広い職種で見られ、特にデータサイエンティストの案件が月額100万円と最も高い単価でした。

さらに、使用するプログラミング言語によっても単価に差があり、SQLやJavaScript、Scalaなどの言語を使用する案件が高単価傾向にあります。

案件例①:顔認証システムの開発


この案件は、顔認証システムの開発に関わるもので、特にPythonとJavaを用いたプログラミングスキルが求められます。

要件定義から基本設計、開発、試験、さらには他のシステムとの連携に至るまでの全工程に携われる案件です。

このプロジェクトでは、Bottleは主にWebアプリケーションのバックエンド部分の開発に使用されます。

Bottleの軽量かつシンプルな特性を活かし、顔認証システムのAPI開発やデータの処理、サーバーとクライアント間の通信の設定などに利用される可能性が高いです。

また、BottleとSpringBootを組み合わせることで、PythonとJavaの両方を使った効率的なシステム構築をしなければなりません。

この案件は、特にPythonとJavaに精通し、BottleやSpringBootなどのフレームワークの使用経験が豊富なフリーランスエンジニアに適しています。

また、Gitlab、Docker、Jenkinsといった現代的な開発ツールの使用経験も重要です。

案件例②:車関連のWebサービス


この案件では、PythonとBottleを用いて車関連のWebサービスを構築します。

Bottleの軽量かつシンプルな特性を活かして、サーバーサイドでのデータ処理やAPIの開発に取り組むことになります。

また、Vue.jsを使ったフロントエンド開発では、ユーザーインターフェースの設計や実装が重要となるので、Vue.jsとフロントエンド開発の経験もあると良いでしょう。

さらに、アジャイル開発の経験やデザイナーと協力した経験があると尚可です。

開発プロセスはアジャイル開発の手法を採用しているので、柔軟でスピーディな開発が得意な方には魅力的な案件といえます。

また、車が好きな方にとっては、趣味と仕事を結びつける絶好の機会です。

車に関する知識や情熱を活かしながら、技術的なスキルを駆使して新しいサービスを創出できるでしょう。

案件例③:AIプラットフォームのフロントエンド開発


この案件は、AIプラットフォームのフロントエンド開発に関わるもので、特にJavaScriptとPythonのプログラミングスキルが求められるフリーランス案件です。

担当する業務範囲は、フロントエンドの開発からテストまでで、主にReactやVue.js、jQuery、Flask、Bottleなどのフレームワークを使用します。

これらの技術を駆使して、AIプラットフォームのユーザーインターフェースとその機能性を構築することが主な職務です。

開発環境は多岐にわたり、AWS、MySQL、Nginx、Docker、Git、GitLab、IntelliJ IDEAなどを使用します。

この案件を手掛ける企業は、AI導入コンサルティングやプロトタイプ開発を支援する技術志向の企業です。

そのため、報酬も90万円と高水準ですが、広い技術領域と多岐にわたる経験が必要になってきます。

技術志向の強い企業でのプロジェクト参画は、さらなるスキルの向上とキャリアアップに繋がるので、上級者のみならず中級者もぜひトライしたい案件といえるでしょう。

Bottleを学ぶ5つの方法

現在では、Bottleのような専門スキルを学ぶには多くの方法があります。

ここでは、Bottleを学ぶ5つの方法をご紹介します。

本で独学する

Bottleを学ぶ最も一般的な方法は、関連する書籍を購入して独学することです。

市販の書籍やオンラインで入手可能な教材は、Bottleの基礎から応用までを段階的に説明しているものが多く、自分のペースで学習を進めることができます。

特に初心者にとっては、基本的な概念や用語を理解するのに役立ちます。

<Bottleを学ぶのにおすすめの本>

オンラインサイトで独学する

インターネット上には、Bottleに関する無料のチュートリアルやビデオ、記事が豊富にあります。

これらのリソースを活用することで、時間や場所を選ばずに学習を進めることが可能です。

また、フォーラムやQ&Aサイトを利用すれば、疑問点をコミュニティに投げかけることもできます。

<Bottleの独学におすすめのオンラインサイト>

リサーチしながら自分でアウトプットを出す

学んだ知識を実際に使ってみるのが、理解を深める上で最も効果的です。

小さなプロジェクトを自ら立ち上げて、実際にBottleを使ってウェブアプリケーションを作成することで、実践的なスキルが身につきます。

この過程で遭遇する問題を自分で解決することで、より深い理解が得られるでしょう。

メンターを見つける

Bottleの経験者や専門家をメンターとして見つけることで、学習を加速させることができます。

メンターは、技術的な疑問点の解決はもちろん、キャリアアドバイスや業界のトレンドに関する洞察を提供してくれることもあります。

SNSやプログラミングコミュニティやローカルのMeetupイベントなどでメンターを探してみましょう。

転職やフリーランスとしてBottleを使った開発ができる会社に入る

Bottleを積極的に使っている企業で働くことも、学習の一環となり得ます。

実際の開発現場での経験を通じて、Bottleの使い方だけでなく、実際の業務フローやチームでの協力の仕方を学ぶことができます。

また、実務で使用することにより、より複雑な問題解決能力やプロフェッショナルな開発スキルを身に付けることが可能です。

しかし、Bottleに関わるフリーランス案件を見つけるのは容易ではありません。

日々の業務をこなしながら、自分にあった案件を見つけるとなるとさらに難しいです。

そんな時は「エンジニアスタイル」をご利用ください。

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まとめ

この記事では、PythonのWebフレームワーク「Bottle」について、その特徴、必要なスキル、利用例、学習方法について解説しました。

Bottleはその軽量性とシンプルさで、Web開発の入門に適しており、Pythonの汎用性をフルに活用できるフレームワークです。

今後もBottleは、特に小規模プロジェクトや迅速なプロトタイピングにおいて、重要な役割を果たすでしょう。

この記事の知識を活用して、PythonにおけるWeb開発スキルの向上やキャリアの発展に役立てていただければ幸いです。

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