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Salesforce認定資格を取得するメリットは?需要の高い資格一覧と勉強方法も解説

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はじめに

Salesforce認定資格は、Salesforceを効果的に活用するための知識とスキルを証明する重要な資格です。

Salesforce認定資格を取得することで、キャリアアップや転職市場での競争力を高めることができます。

本記事では、Salesforce認定資格の種類やそのメリット、さらにおすすめの勉強方法について詳しく解説します。

Salesforce認定資格は、個人のキャリアアップや企業の信頼度向上に役立つので、多くのエンジニアやビジネスパーソンにとって非常に価値のある資格です。

本記事を通じて、Salesforce認定資格の取得を目指して一歩を踏み出してみましょう!

<この記事を読むとわかること>

  • Salesforce認定資格の種類とその特徴
  • 資格を取得するメリット
  • 人気の高いSalesforce認定資格一覧
  • 効果的な勉強方法
  • 資格取得後の更新手続き

Salesforce認定資格とは?

Salesforce認定資格は、Salesforce製品の知識とスキルを証明するための資格です。

Salesforceの各種製品やサービスを効果的に活用し、ビジネスのニーズに応じた最適なソリューションを提供する能力を認定します。

全体的に高難易度ということで知られており、開発者、アーキテクト、管理者、コンサルタント、マーケターなど、さまざまな役割に対応しており、それぞれの専門分野で必要とされる知識とスキルセットをカバーしています。

資格の数自体も非常に多く、初めて受験する人はどの資格から勉強すればよいのかわかりにくいので、順を追って見ていきましょう。

Salesforceとは

Salesforceとは、クラウドベースの顧客管理システム(CRM)のことです。

企業が顧客との関係を管理し、営業、マーケティング、カスタマーサポートを効率化するための一連のツールを提供しています。

クラウド上で動作するため、インターネットがあればどこでもアクセスでき、データの共有やリアルタイムでの更新が可能です。

主な機能としては、顧客情報の管理、営業活動の追跡、マーケティングキャンペーンの実行、カスタマーサポートの管理などがあり、企業は顧客とのやり取りを一元管理できます。

また、Salesforceは多くの業界やビジネスのニーズに対応するためにカスタマイズが可能です。

初心者でも使いやすいインターフェースと豊富なオンライン学習リソースが用意されているため、誰でも簡単に学び始めることも特徴の一つです。

Salesforceエンジニアの仕事内容

Salesforceエンジニアの仕事内容は多岐に渡りますが、基本的に以下の4点が主な仕事内容です。

1. システムの設定とカスタマイズ

Salesforceエンジニアは、企業のニーズに合わせてSalesforceを設定します。

例えば、営業チームが使いやすいように顧客情報の入力画面をカスタマイズしたり、必要なレポートを作成したりします。

2. アプリケーションの開発

Apexというプログラミング言語や、Visualforceというカスタム画面を作るツールを使って、Salesforce上で動くアプリケーションを開発します。

3. データの管理と統合

他のシステムとSalesforceを連携させることで、データの一元管理を実現します。

これにより、顧客情報や営業データを一箇所で管理し、情報の整合性を保ちます。

4. ユーザーサポート

Salesforceを利用する社員がシステムをうまく使えるように、トレーニングやサポートを行います。新機能の使い方を教えたり、トラブルが発生した際に対応したりします。

このように、Salesforceエンジニアは企業がSalesforceを最大限に活用できるようにサポートするのが主な仕事です。

専門的なスキルが求められますが、Salesforceのオンライン学習リソースを活用すれば初心者でも比較的簡単にスキルを身につけられます。

Salesforce認定資格は37種類

2024年現在、Salesforce認定資格は全部で37種類あります。

もちろん、すべての資格を取得する必要はありません。

どの資格を取得するかは、自分のキャリア目標や現在の役割に応じて選択することが重要です。

初心者はまず、Salesforce認定アソシエイトまたはSalesforce認定管理者から始めるのが良いでしょう。

次に、興味やキャリアパスに応じて、Salesforce認定PlatformアプリケーションビルダーやSalesforce認定サービスクラウドコンサルタントなどの専門資格を取得するのが基本的な流れです。

最終的には、Salesforce認定アーキテクトなどの上位資格を目指し、より高度な知識とスキルを習得することを検討してください。

Salesforce認定資格を取得するメリット

Salesforce認定資格は比較的高難易度の資格として知られていますが、取得に見合うメリットはあるのでしょうか。

ここでは、Salesforce認定資格を取得するメリットをご紹介します。

知識やスキルを証明できる

Salesforce認定資格は、特定の知識やスキルを公式に証明する手段です。

例えば、Salesforce管理者資格を持っていることでSalesforceの基本的な設定や管理に関するスキルを有していることが示されます。

これにより、採用担当者や上司に対して自分の能力を具体的に示すことができ、キャリアアップの際に有利になります。

資格は客観的な評価基準となるため、特に転職活動や社内昇進の場で強力なアピールポイントとなるでしょう。

有資格者がいることで企業の信頼度が上がる

企業にSalesforce認定資格保持者がいることは、企業全体の信頼度向上に寄与します。

例えば、Salesforce導入を検討している顧客は、Salesforce認定資格を持つ社員がいる企業に対して安心感を持ちます。

これにより、新規顧客の獲得や既存顧客との信頼関係強化に繋がります。

さらに、認定資格保持者がいることで、企業はSalesforceの効果的な活用を通じて業務効率を向上させることができ、競争力を高めることが可能です。

エンジニアのスキルアップになる

Salesforce認定資格を取得する過程で、エンジニアは実践的なスキルを磨くことができます。

例えば、Salesforceプラットフォーム開発者資格を目指す際には、ApexやVisualforceといったSalesforce固有の開発言語の習得が求められます。

このようなスキルは日常業務に直結するだけでなく、他のプラットフォームや技術にも応用可能な基礎力を養います。

また、資格取得を通じて最新の技術トレンドやベストプラクティスに触れることができ、常に市場価値の高いエンジニアであり続けることが可能です。

需要の高いSalesforce認定資格12選

冒頭でSalesforce認定資格は37種類あると伝えました。

しかし、Salesforce認定資格は比較的難易度が高く、学習時間もかなりの時間を要します。

そのため、自分のキャリアプランに沿った資格を選択して学習を進めていかなければなりません。

では、需要高いSalesforce認定資格は一体どの資格なのでしょうか?

ここからは、おすすめのSalesforce認定資格について、職種ごとにおすすめの資格を紹介します。

CRM管理者・コンサルタント向けの認定資格

CRM管理者・コンサルタント向けのSalesforce認定資格は、Salesforceプラットフォームを使用して顧客関係管理(CRM)システムの管理やコンサルティング業務を行うためのスキルを証明するものです。

全部で6種類ありますが、おすすめの資格は以下の4種類です。

基本資格:Salesforce認定 アドミニストレーター

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の問題が60問出題
  • 試験時間: 90分
  • 合格ライン: 65%以上の正答率
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンライン試験またはテストセンターでの受験

Salesforce認定アドミニストレーター資格は、Salesforceシステムの管理に必要な知識とスキルを証明する基本的な資格です。

この資格を取得すると、Salesforceを使って組織のデータ管理やユーザー設定、セキュリティ設定などを行うための基本的な知識とスキルを持っていることが認められます。

<主な試験範囲>

  • 組織の設定: 営業時間や通貨設定などの基本設定
  • ユーザーの設定: ユーザーアカウントの管理やパスワードリセットなど
  • セキュリティとアクセス: セキュリティ設定やアクセス権の管理
  • 標準オブジェクトとカスタムオブジェクト: データの管理とカスタマイズ
  • 営業アプリケーション: セールスプロセスや商品管理
  • サービスアプリケーション: サポートケースの管理やナレッジベース

学習時間は個人の経験や知識によりますが、初心者の場合は合計で約8週間(約2ヶ月)程度の学習時間があれば、十分に試験対策ができるでしょう。

上位資格:Salesforce認定 上級アドミニストレーター

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式・60問
  • 試験時間: 105分間
  • 合格ライン: 65%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定上級アドミニストレーター資格は、Salesforceプラットフォームの高度な機能を管理し、効率的に活用するためのスキルを証明する資格です。

基本的な管理スキルに加え、より高度な設定や自動化、レポート作成能力が求められます。

この資格を持つことで、企業内でのSalesforceの管理におけるより高度な信頼性と専門性をアピールできます。

<主な試験内容>

  • セキュリティとアクセス: Salesforceのアクセス制御機能を利用して、組織のセキュリティを強化する方法。
  • サービスクラウドアプリケーション: 顧客サービスの効率化を図るための設定や自動化。
  • コンテンツ管理: コンテンツ管理システムの基本操作。
  • 分析、レポートとダッシュボード: 高度なレポートやダッシュボードを作成し、データ分析を行う方法。

上級アドミニストレーター資格を取得するためには、基本資格よりも多くの学習時間が必要です。

一般的には、100時間以上の学習時間が必要とされています。

上位資格:Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタント

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式・60問
  • 試験時間: 105分
  • 合格ライン: 62%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント資格は、Sales Cloudの導入や運用を担当するコンサルタントとして必要なスキルを証明する資格です。

この資格を取得することで、Sales Cloudの機能を効果的に活用し、顧客のビジネス要件に応じたソリューションを設計・実装する能力が認められます。

<主な試験範囲>

  • 業界の知識: 業界のベストプラクティスやSales Cloudの使用例を理解する。
  • 実装戦略: Sales Cloudの導入計画とプロジェクト管理。
  • Sales Cloudソリューションの設計: ビジネス要件に基づいたシステムのカスタマイズと設計。
  • マーケティングとリード: リード管理とマーケティングキャンペーンの設定と運用。
  • 取引先と取引先責任者の管理: 取引先や取引先責任者のデータ管理。
  • 商談の管理: 商談プロセスの設定と管理。
  • 営業の生産性: 営業効率を向上させるツールと機能の利用。
  • Sales Cloud分析: データ分析とレポート作成。
  • 連携とデータ管理: 他システムとの連携やデータ管理。

Sales Cloudコンサルタント資格を取得するためには、一般的に約100時間以上の学習時間が必要です。

上位資格:Salesforce認定 Service Cloud コンサルタント

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の60問
  • 試験時間: 105分
  • 合格ライン: 63%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定Service Cloudコンサルタント資格は、Service Cloudの導入や運用を担当するコンサルタントとして必要なスキルを証明する資格です。

Service Cloudとは顧客サービスの効率を最大化し、顧客満足度を向上させるためのツールです。

この資格を持つことで、Service Cloudを活用して企業のサービスプロセスを最適化し、顧客対応を改善する能力があることを示せます。

<主な試験範囲>

  • 業界の知識: カスタマーサービスのベストプラクティスやトレンドを理解し、Service Cloudに応用する。
  • 実装戦略: Service Cloudの導入計画とプロジェクト管理を行うスキル。
  • Service Cloudソリューションの設計: ビジネス要件に基づいたService Cloudの設計とカスタマイズ。
  • サービスコンソール: サービスコンソールの機能とその最適な設定。
  • サービスプロセスの自動化: サービスプロセスを自動化するためのツールと技術の活用。
  • ナレッジ管理: ナレッジベースの作成、管理、運用。
  • ケース管理: ケースの管理とエスカレーションプロセス。
  • 統合とデータ管理: 他システムとのデータ連携と管理。

Service Cloudコンサルタント資格を取得するためには、一般的に約100〜120時間の学習時間が必要です。

開発者・アーキテクト向けの認定資格

Salesforceの開発者およびアーキテクト向け認定資格は、Salesforceプラットフォーム上での開発と設計に関する高度なスキルを証明するための資格です。

Salesforceの機能を最大限に活用し、企業の要件に合致するソリューションを構築する能力を持つ専門家を認定します。

開発者・アーキテクト向けの認定資格は12種類ありますが、おすすめの資格は以下の4種類です。

基本資格:Salesforce認定 Platform デベロッパー

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の60問
  • 試験時間: 105分
  • 合格ライン: 68%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定Platformデベロッパー資格は、Salesforceプラットフォームを使ってアプリケーションを開発するための基本的なスキルを証明する資格です。

なお、Salesforceのプログラミング言語であるApexやVisualforceを使った開発が含まれます。

この資格を取得することで、Salesforceのカスタマイズや自動化を行う能力があることを示すことが可能です。

<主な試験範囲>

  • Salesforceの基礎: Salesforceの基本概念、データモデル、セキュリティについての理解。
  • データモデリングと管理: データモデル、リレーションシップ、データ管理の知識。
  • ロジックとプロセスの自動化: Apex、プロセスビルダー、フロー、ワークフローの設定。
  • ユーザーインターフェース: Visualforce、Lightningコンポーネント、ページレイアウトのカスタマイズ。
  • テスト: Apexテストの作成、デバッグ、カバレッジの確認。
  • デバッグとデプロイメントツール: デバッグツール、変更セット、Salesforce DXの使用​。

取得にかかる一般的な学習時間は、合計で約8〜12週間(約2〜3ヶ月)程度です。

基本資格:Salesforce認定 Platform アプリケーションビルダー

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の60問
  • 試験時間: 105分
  • 合格ライン: 63%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定Platformアプリケーションビルダー資格は、Salesforceプラットフォームを使用してカスタムアプリケーションを設計、構築、および実装するスキルを証明する資格です。

ノーコードまたはローコードで開発する機能を活用し、企業の業務プロセスを自動化し、効率化するための能力を持つことを示します。

<主な試験範囲>

  • Salesforceの基礎: Salesforceの基本概念、データモデル、セキュリティについての理解。
  • データモデリングと管理: データモデル、リレーションシップ、データ管理の知識。
  • ビジネスロジックとプロセスの自動化: フローやプロセスビルダーを使用したビジネスプロセスの自動化。
  • ユーザーインターフェース: Lightningコンポーネントやページレイアウトのカスタマイズ。
  • アプリケーションのリリース: アプリケーションのリリースとデプロイメントに関する知識​ 。

初心者から学習を始める場合、合計で約10〜14週間(約2.5〜3.5ヶ月)程度の学習時間が必要です。

上位資格:Salesforce認定 上級Platform デベロッパー

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の60問
  • 試験時間: 105分
  • 合格ライン: 70%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定上級Platformデベロッパー資格は、Salesforceプラットフォームでの高度なプログラミングスキルとカスタムアプリケーションの開発能力を証明する資格です。

ApexやVisualforce、Lightningコンポーネントを用いた複雑なビジネスロジックの実装やデータインテグレーションに関する深い理解を求められます。

<主な試験範囲>

  • 上級デベロッパーの基礎: ApexやVisualforceの基礎を理解し、基本的なカスタマイズを行う能力。
  • ロジックとプロセスの自動化: 複雑なビジネスプロセスをApexやフローを使って自動化するスキル。
  • ユーザーインターフェース: LightningコンポーネントやVisualforceを用いたユーザーインターフェースのカスタマイズ。
  • テスト、デバッグ、リリース: テストコードの作成、デバッグツールの使用、アプリケーションのリリースプロセスを管理する能力。
  • パフォーマンス: 高パフォーマンスなアプリケーションを設計・実装し、パフォーマンスを最適化するスキル。

一般的な学習時間は、合計で約12〜16週間(約3〜4ヶ月)程度です。

上位資格:Salesforce認定 システムアーキテクト

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の試験
  • 試験時間: 120分
  • 合格ライン: 65%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定システムアーキテクト資格は、Salesforceプラットフォームおよびそれ以外のシステムと連携するための高度なスキルを証明する資格です。

この資格を取得することで、システムの統合、アクセス管理、データの安全性、開発ライフサイクルの管理などに関する深い知識を持っていることが証明されます。

なお、Salesforceの最高峰資格である認定テクニカルアーキテクト(CTA)を目指すための前提条件の一つでもあります。

<主な試験範囲>

  • 開発ライフサイクルとデプロイメント: 開発プロセスの各フェーズ、CI/CDの実践、コード管理のベストプラクティス。
  • アイデンティティとアクセス管理: Salesforceを含む複数システム間での認証・認可の実装。
  • 統合アーキテクチャ: データ連携の方法、APIの使用、連携の最適化。
  • データ管理とガバナンス: データのセキュリティ、プライバシー、ガバナンスの実践。

Salesforce認定システムアーキテクトはかなり上位の資格になるので、合計で約14〜20週間(約3.5〜5ヶ月)程度の学習時間が必要になるでしょう。

マーケティング向けの認定資格

Salesforceのマーケティング向け認定資格は、Salesforceのマーケティング製品を効果的に使用し、顧客のマーケティング戦略を最適化するためのスキルを証明するものです。

Salesforce認定資格37種類のうち、マーケティング向けの認定資格は6種類です。

その中でおすすめの資格を以下に紹介します。​

基本資格:Salesforce認定 Pardotスペシャリスト

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の60問
  • 試験時間: 90分
  • 合格ライン: 67%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定Pardotスペシャリスト資格は、Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)を使ったマーケティングオートメーションの設定、管理、運用に関するスキルを証明するものです。

この資格を取得することで、リードの獲得とナーチャリング、メールマーケティングキャンペーンの管理、Salesforceとの統合に関する知識と技術を持っていることが証明されます。

<主な試験範囲>

  • Pardotの基本: プロスペクトやリード、キャンペーンの管理。
  • メールマーケティング: メールキャンペーンの作成と管理、配信の最適化。
  • フォームとランディングページ: フォームの設定、ランディングページの作成。
  • リード管理: リードスコアリング、リードナーチャリング、オートメーションルールの設定。
  • Engagement Studio: マーケティングオートメーションのワークフロー設計。
  • データの同期と統合: Salesforceとのデータ連携と同期設定

一般的な学習時間は合計で約8〜12週間(約2〜3ヶ月)程度です。

上位資格:Salesforce認定 Pardotコンサルタント

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の試験
  • 試験時間: 90分
  • 合格ライン: 67%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定Pardotコンサルタント資格は、Pardot(現在はMarketing Cloud Account Engagementと呼ばれる)を利用したB2Bマーケティングオートメーションの専門知識を証明するものです。

この資格を持つことで、クライアントのビジネス要件に基づいてPardotのソリューションを設計・実装する能力が認められます。

<主な試験範囲>

  • アカウント設定: Pardotの基本設定やユーザー管理。
  • 戦略策定: マーケティング戦略の設計と計画。
  • ビジネスプロセスのオートメーション: 自動化ルール、Engagement Studioの活用。
  • リード管理: リードのスコアリングとナーチャリング。
  • メールマーケティング: メールキャンペーンの設計と配信管理。
  • Salesforceとの統合: データ同期と統合プロセス。

一般的な学習時間は、合計で約8〜12週間(約2〜3ヶ月)程度です。

基本資格:Salesforce認定 Marketing Cloudアドミニストレーター

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の60問
  • 試験時間: 105分
  • 合格ライン: 67%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定Marketing Cloudアドミニストレーター資格は、Marketing Cloudの設定、管理、メンテナンスに関するスキルを証明するものです。

この資格を取得することで、Marketing Cloudの各種機能を効果的に活用し、顧客データの管理やマーケティングキャンペーンの運用を行う能力が認められます

<主な試験範囲>

  • セットアップ: ビジネスユニットの設定、ユーザーと権限の管理、セキュリティ設定。
  • データ管理: 購読者データの管理、データ品質の評価、購読センターとプロファイルセンターの利用。
  • チャネル管理: Email Studio、Mobile Studio、Social Studio、Advertising Studioの構成。
  • メンテナンス: データの抽出、レポート生成、システムの監視と可用性の確保

一般的な学習時間は、合計で約10〜14週間(約2.5〜3.5ヶ月)程度とされています。

上位資格:Salesforce 認定 Marketing Cloud コンサルタント

<試験概要>

  • 試験内容: 複数選択方式の試験
  • 試験時間: 105分
  • 合格ライン: 67%以上
  • 受験料: 20,000円(税抜)
  • 受験方法: オンラインまたはテストセンター

Salesforce認定Marketing Cloudコンサルタント資格は、Marketing Cloudのツールを使用して戦術的および戦略的なメールキャンペーンを実行するための専門知識を証明するものです。

この資格を持つことで、Marketing Cloudの設定、実装、および運用に関する深い知識を持ち、顧客のビジネス要件に基づいて効果的なソリューションを提供する能力が認められます。

<主な試験範囲>

  • アカウント設定: Marketing Cloudの基本設定やユーザー管理。
  • データ管理: 購読者データの管理、データ品質の評価、データ連携。
  • チャネル管理: Email Studio、Mobile Studio、Social Studio、Advertising Studioの構成。
  • 戦略策定: マーケティング戦略の設計と計画。
  • ビジネスプロセスのオートメーション: 自動化ルール、Engagement Studioの活用。
  • キャンペーン管理: メールキャンペーンの設計と配信管理。

最上位の資格の一つなので、一般的な学習時間としては合計で約12〜18週間(約3〜4.5ヶ月)程度が必要です。

Salesforce認定資格を取得する順番は?

Salesforceの認定資格は全部で37種類あるので、基本資格から上位資格へ順を追って取得していく必要があります。

以下では、「CRM管理者・コンサルタント」、「開発者・アーキテクト」、「マーケティング」の3つそれぞれの資格を取得する順番についてご紹介します。

CRM管理者・コンサルタント向けの認定資格

CRM管理者・コンサルタント向けの認定資格では、Salesforce認定アドミニストレーター資格を最初に取得することをおすすめします。

この資格はSalesforceの基本的な設定、ユーザー管理、データ管理、セキュリティ設定などの基本スキルを証明するもので、Salesforceに関する知識の土台を築くのに最適です。

次に、Salesforce認定上級アドミニストレーター資格を目指すと良いでしょう。

この資格は、データ品質の管理や複雑なビジネスプロセスの自動化など、Salesforceの高度な機能を使いこなすためのスキルを深めることができます。

その後、Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント資格を取得することで、Sales Cloudに特化したソリューションの設計と実装に関するスキルを強化します。

最後に、Salesforce認定Service Cloudコンサルタント資格を取得すると良いでしょう。

この資格を取得することで、Service Cloudを活用した顧客サービスの最適化に関するスキルを証明し、顧客満足度を向上させるためのサービス運用の効率化を目指せます。

開発者・アーキテクト向けの認定資格

開発者・アーキテクト向けの認定資格では、まずSalesforce認定Platformデベロッパー資格を取得することをおすすめします。

この資格は、Salesforceプラットフォームでのプログラミングとカスタマイズに関する基本的な知識を提供し、ApexやVisualforceを使った開発スキルを証明します。

次に、Salesforce認定Platformアプリケーションビルダー資格を目指すと良いでしょう。

この資格を取得することで、ノーコードやローコードでのアプリケーション開発に関するスキルを証明し、宣言的な開発手法を理解できます。

その後、Salesforce認定上級Platformデベロッパー資格を取得すると、複雑なビジネスロジックの実装やデータ統合の知識が深まります。

最後に、Salesforce認定システムアーキテクト資格を取得しましょう。

この資格は、Salesforceと他のシステムの統合、データ管理、セキュリティ設計に関する高度な知識を証明し、エンタープライズレベルのソリューションを設計・実装する能力を証明できます。

マーケティング向けの認定資格

マーケティング向けの認定資格では、Salesforce認定Pardotスペシャリスト資格を最初に取得することをおすすめします。

Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)の基本的な設定と運用に関する知識を習得できるので、基礎を学ぶのには最適です。

次に、Salesforce認定Marketing Cloudアドミニストレーター資格を目指すと良いでしょう。

この資格では、Marketing Cloudの設定、管理、データの取り扱いに関するスキルを証明し、メールキャンペーンの運用やデータ管理の基礎を学べます。

その後、Salesforce認定Pardotコンサルタント資格を取得すると、Pardotを使った高度なマーケティング戦略の設計と実装に関するスキルを証明できます。

クライアントの要件に基づいたカスタムソリューションを提供する能力が向上するので、信頼度がグッと上昇します。

最後に、Salesforce認定Marketing Cloudコンサルタント資格を取得しましょう。

Marketing Cloudのツールを使って、戦術的および戦略的なマーケティングキャンペーンを設計・実装する能力が証明できるので、クライアントのビジネス要件に基づいたソリューションを提供できるようになります。

Salesforce認定資格の勉強方法

Salesforce認定資格は比較的難易度が高い資格です。

そのため、効率的に学習していかなければ多くのリソースを消費してしまいます。

ここでは、Salesforce認定資格のおすすめ勉強法についてご紹介します。

無料の公式トレーニングを利用する

書籍などで勉強するのも一つの手法ですが、Salesforce認定資格には無料の公式トレーニング「Trailhead」が用意されています。

Trailheadでは、実際に手を動かしながら学ぶことができるインタラクティブな学習モジュールを提供しています。

これにより、理論だけでなく実践的なスキルも同時に習得することが可能です。

また、各モジュールを完了するごとにバッジやポイントがもらえるので、自分の進捗を視覚的に確認することができてモチベーションも維持しやすいです。

Trailhead Academyで学ぶ

Trailhead Academyは、Salesforceが提供する有料のトレーニングプログラムで、より深い専門知識と実践的なスキルを身につけることができます。

初心者から中級者まで、体系的に学びたい人におすすめの学習方法です。

Trailhead Academyのコースは、Salesforce認定の専門家によって設計されているので、講師も各分野のエキスパートです。

そのため、最新の情報と実践的なベストプラクティスを学ぶことができます。

また、多くのコースでは実際のSalesforce環境を使用してハンズオン演習が行われます。

これにより、理論だけでなく実際の操作スキルを身につけることも可能です。

各専門資格の取得に向けたコースも準備されているので、「とにかく学習法で失敗したくない!」という人はTrailhead Academyを利用しましょう。

ただし、こちらは無料ではなく有料です。

各コースによって受講料は変わってくるので、詳細はTrailhead Academyの公式サイトからご確認ください。

Trailblazer Communityに参加する

Trailblazer Communityは、Salesforceユーザーや専門家が集まるコミュニティで、知識共有やサポートを受けるためのプラットフォームです。

Salesforce認定資格の勉強を進める上で、特に初心者にとって非常に有益な学習リソースとなります。

Trailblazer Communityでは、Salesforceに関する質問を投稿することができ、他のユーザーや専門家から回答を得ることができるので、学習中に出てくる疑問点をすぐに解消できます。

他にも、コミュニティ内には様々なディスカッションフォーラムがあり、特定のトピックについて他のメンバーと議論することも可能です。

例えば、「Salesforce認定アドミニストレーター試験の対策」というトピックに参加すれば、試験勉強のコツやおすすめの学習方法を共有し合えます。

こちらは無料から始められるので、まずは公式サイトを確認して自分に合うか試してみましょう。

資格取得後は更新が必要

Salesforce認定資格を取得した後、資格を維持するためには定期的な更新が必要です。

具体的には、Salesforce認定資格の多くは年に1度の更新が求められます。

更新はSalesforceが提供する無料のオンライン学習プログラム「Trailhead」を利用して行います。

もし更新モジュールを期日内に完了しなかった場合、その資格は失効します。

上位資格を含む全ての資格が無効になるため、資格保持者は注意が必要です。

したがって、資格を取得した後も定期的にTrailheadを利用して更新を行い、資格を維持しましょう。

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まとめ

本記事では、Salesforce認定資格の種類やそのメリット、おすすめの勉強方法について詳しく解説しました。

Salesforce認定資格を取得することで、知識やスキルの証明ができるだけでなく、企業の信頼度を向上させたり、エンジニアとしてのキャリアアップにもつながることが理解できたかと思います。

Salesforce認定資格は、現在のIT業界において非常に需要が高まっているスキルセットの一つです。

Salesforceプラットフォームは企業の業務効率化や顧客関係管理に大きく貢献しており、その導入と運用を支えるSalesforceエンジニアの需要は常に高いです。

これからのビジネス環境においても、Salesforceの重要性がなくなることはまずあり得ないでしょう。

「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ情報を随時お届けいたします。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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