Salesforce認定アドミニストレーター試験とは?勉強方法や受験の注意点について詳しく解説
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目次
はじめに
Salesforce認定アドミニストレーター試験は、Salesforceの基本機能や設定に関する知識を証明するための資格です。
本記事では、試験の概要から勉強方法、受験の注意点、そして資格の更新制度について詳しく解説します。
<この記事のメリット>
- Salesforce認定アドミニストレーター試験の概要と内容を理解できる
- 効果的な勉強方法と試験対策が分かる
- 資格取得によるキャリアアップの具体的なメリットを知ることができる
- 試験の受験方法と再受験のルールを把握できる
- 資格を維持するための更新方法を理解できる
Salesforce認定アドミニストレーター試験の受験を検討している方にとって、この記事は試験対策の必読ガイドです。
無料のオンライン教材の活用方法や模擬試験の重要性、さらには試験の難易度や合格率についての情報も詳しく解説しています。
これからSalesforceの資格取得を目指す方は、ぜひこの記事を参考にして準備を進めてください。
Salesforce認定アドミニストレーターとは?
資格名 | Salesforce認定アドミニストレーター |
試験形式 | 複数選択式 |
試験内容 | 60問 |
試験時間 | 90分 |
試験時期 | 基本的にいつでも受験可能 |
試験の種類 | 全38種類 |
合格ライン | 65%以上 |
受験料 | 20,000円(税抜) |
受験方法 | オンライン受験またはテストセンターで受験 |
公式URL | https://tandc.salesforce.com/credentials |
Salesforce認定アドミニストレーター資格は、Salesforceの管理とカスタマイズに関する専門知識とスキルを証明する資格です。
企業内でのSalesforceの導入・運用を担う管理者向けに設計されており、ユーザー管理、セキュリティ設定、標準およびカスタムオブジェクトの管理など、多岐にわたる業務を網羅しています。
試験は複数選択式で、60問を90分で解答し、65%以上の正答率が合格ラインです。
試験内容は「組織の設定」、「ユーザーの設定」、「セキュリティとアクセス」、「標準オブジェクトとカスタムオブジェクト」、「営業およびマーケティングアプリケーション」などの分野に分かれています。
資格取得のための勉強方法としては、Salesforceの公式学習サイト「Trailhead」の活用がおすすめです。
Trailheadでは無料のオンライン教材や模擬試験が提供されており、実践的なスキルを磨くことができます。
なお、再受験は一定の条件のもとで可能ですが、その都度受験料が発生します。
資格取得を目指す際は、試験範囲を理解し、Trailheadを活用して効果的に学習を進める様にしましょう。
認定アドミニストレーター資格を取得するメリット
Salesforceは多くの企業が利用しているCRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)プラットフォームです。
そのため、Salesforceエンジニアの数も非常に多く、競争率もそれなりに高い職業であるといえます。
できれば他のエンジニアとの差別化を図るためにも、Salesforce認定アドミニストレーター資格は取得しておきたいです。
では、具体的にSalesforce認定アドミニストレーター資格を取得するメリットはどんなところにあるのでしょうか?
スキルを持っていることを証明できる
Salesforce認定アドミニストレーター資格を取得することで、Salesforceの管理およびカスタマイズに関する専門知識とスキルを公式に証明できます。
この資格は、Salesforceプラットフォームを利用するために必要な基本的な知識と技術を網羅しており、資格取得者は組織の設定、ユーザー管理、セキュリティ設定、データ管理などの幅広い業務を効率的に遂行できることが証明されます。
これにより、転職や昇進の際に具体的なスキルセットを持っていることを証明でき、技術力を客観的にアピールすることが可能です。
取引での信頼向上につながる
Salesforce認定アドミニストレーター資格を持つことで、顧客やクライアントからの信頼が向上します。
企業において、Salesforceを適切に運用し、データのセキュリティや顧客情報の管理を徹底することは最重要事項の一つです。
資格取得者は、これらの業務を正確かつ効率的に行う能力があることを証明します。
特に、取引先やクライアントがSalesforceを使用している場合、認定資格を持つ担当者がいることで、システムの信頼性やセキュリティに対する安心感が増します。
結果として、ビジネスの取引やプロジェクトの成功に寄与し、長期的な関係構築にもつながります。
昇進や転職でアピールできる
Salesforce認定アドミニストレーター資格は、キャリアアップや転職活動において大いに役立つ資格です。
この資格を持つことで、Salesforceに関する専門知識と実務経験があることをアピールでき、求職市場での競争力が高まります。
多くの企業がSalesforceを導入している現在、認定資格を持つことで管理者としての能力が認められ、より高い役職や給与を期待できるようになるでしょう。
また、転職活動においても資格を持っていることが他の候補者との差別化要因となり、有利に働きます。
加えて、資格取得者は最新のSalesforce機能やトレンドに精通しているため、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する重要な役割を担うことができます。
Salesforce認定アドミニストレーター試験について
Salesforce認定アドミニストレーター試験の概要は冒頭でも少し紹介しましたが、ここでもう一度試験の概要をまとめておきましょう。
試験の概要
Salesforce認定アドミニストレーター試験の概要を、以下の5つに分けて一つずつ見ていきましょう。
- 試験内容
- 試験の所要時間
- 受験料
- 受験に必要な経験
- 合格点
試験内容
Salesforce認定アドミニストレーター試験は、Salesforceの基本的な機能と設定についての知識を評価します。
具体的には、次の7つの分野が試験範囲です。
- 設定とセットアップ:組織の設定やユーザー管理
- オブジェクトマネージャとLightningアプリケーションビルダー:標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの管理
- セールス&マーケティングアプリケーション:Sales Cloudやマーケティング機能の理解
- サービス&サポートアプリケーション:Service Cloudのケース管理
- 生産性向上とコラボレーション:ChatterやSalesforceモバイルアプリケーションの使用
- データ管理&分析:データインポート、レポート、ダッシュボードの作成
- ワークフロー/プロセスの自動化:ワークフロールールやプロセスビルダーの設定
各分野の知識を確認し、Salesforceを効率的に活用できる能力を測定します。
試験の所要時間
Salesforce認定アドミニストレーター試験は、105分間で実施されます。
この時間内に60問の多肢選択問題に解答しなければなりません。
問題は主に実際の業務シナリオを基にしたもので、Salesforceの設定やカスタマイズに関する具体的な知識が問われます。
一見かなり多いように思えますが、十分な準備をしていれば時間内にすべての問題を解答できるよう設計されているので安心して下さい。
試験開始時間から終了時間までを計画し、各問題にかける時間を考慮することが重要です。
受験料
Salesforce認定アドミニストレーター試験の受験料は「20,000円(税抜)」です。
試験を受けるたびにこの受験料が必要となりますので、一度で合格するために十分な準備をしておきましょう。
試験に不合格となった場合、特に次の試験が割引されるような制度はありません。
ただし、IT系の企業ではSalesforce試験に合格すれば受験料は会社が支払ってくれる場合も多いです。
もちろん、「合格時のみ」に限定されるのが一般的ですが、決して安い受験料ではないので所属企業の福利厚生を事前に確認しておくのがおすすめです。
なお、受験料の支払い方法やキャンセルポリシーについては、試験登録時に詳細を確認して下さい。
受験に必要な経験
Salesforce認定アドミニストレーター試験を受けるためには、Salesforceの基本的な管理経験が推奨されます。
具体的には、Salesforceのユーザー管理、セキュリティ設定、データ管理、レポート作成、ダッシュボード作成などの実務経験があることが望ましいです。
特に、Salesforceの主要なクラウドサービス(Sales Cloud、Service Cloud、Experience Cloud)に関する知識が求められます。
なお、公式のTrailhead学習リソースやトレーニングコースを活用することで、試験に必要なスキルと知識を効率的に習得できます。
ある程度の経験を積んでいる方なら独学で全てをこなせる可能性もありますが、基本的に用意された学習リソースをうまく活用しましょう。
合格点
Salesforce認定アドミニストレーター試験の合格点は「65%」です。
つまり、60問の試験問題のうち、少なくとも39問に正解する必要があります。
問題は多肢選択式および複数選択式で構成されており、各問題の正確な解答を選択することが求められます。
試験結果は試験終了後に即座に表示され、合否が確認できます。
なお、試験の平均点は公式が開示しているわけではありませんが、受験者の7割が2回以内で合格しているようです。
試験の受験方法
Salesforce認定アドミニストレーター試験の受験方法は「テストセンター」か「オンライン受験」になります。
テストセンターでの受験またはオンライン受験
テストセンターでの受験は、指定のテストセンターに足を運んで行うものです。
日本国内には複数のテストセンターがあり、受験者は最寄りのセンターを選択できます。
受験当日は、指定された試験開始時間の少なくとも30分前に到着し、必要な本人確認書類を持参するようにしましょう。
オンライン受験は、自宅などの静かな環境で受験できるため、特定の時間や場所に縛られることなく試験を受けられます。
オンライン受験を選択する場合、事前にシステム要件を確認し、試験用のソフトウェアをインストールする必要があります。
インストール手順については、公式が動画で詳しく説明しているのでこちらのリンクからご確認ください。
試験中はウェブカメラとマイクを使用して監督官と通信しながら試験を進めることになります。
オンライン受験は24時間いつでも可能
なお、オンライン受験は24時間いつでも受験が可能です。
しかしながら、以下の点には注意しておきましょう。
- 試験中は静かで集中できる場所を確保してください。背景の雑音や他の人の干渉がない環境が必要です。
- 監督官が確認しやすいように部屋を明るくし、顔全体がはっきりと見えるようにしてください。
- 試験中に接続が途切れると大きな問題になるため、安定したインターネット接続が必須です。
- 指定された試験監督用ソフトウェア(例:ProctorU)を事前にインストールし、必要な設定を完了しておきましょう。
- 試験開始前に身分証明書(パスポートや運転免許証など)をカメラに提示する必要があります。事前に用意しておきましょう。
- 他人の助けを借りたり、インターネットで検索したりすることは禁止されています。不正行為が発覚すると試験は無効です。
これらの注意事項を守ることで、オンライン受験をスムーズに行うことができ、良好な試験結果を得るための準備が整います。
試験の再受験
Salesforce認定アドミニストレーター試験では、不合格となった場合の再受験について明確なルールが設定されています。
バージョンアップごとに3回まで再受験が可能
Salesforce認定アドミニストレーター試験は、Salesforce製品のリリースに合わせて年に3回試験内容がバージョンアップされます。
これに伴い、各バージョンアップごとに最大3回まで同じ試験の再受験が可能です。
ただし、同じ試験を3回以上不合格になってしまうと、次のバージョンアップまで待つ必要があります。
再受験を申し込むタイミング
再受験を申し込むタイミングについては以下のルールが設けられています。
- 1回目の受験で不合格の場合:24時間後に再受験の申し込みが可能です。
- 2回目の受験で不合格の場合:14日後に3回目の受験の申し込みが可能です。
- 3回目の受験で不合格の場合:次のバージョンアップ後に再受験が可能です。
なお、Salesforceのバージョンアップは通常、「2月」「6月」「10月」にされるのが一般的です。
もちろん例外はありますが、基本的にSalesforceの公式ブログにバージョンアップ情報は記載されているので、そちらで確認しましょう。
Salesforce認定アドミニストレーター試験の勉強方法は?
実務経験が長ければ、Salesforce認定アドミニストレーター試験はそこまで難しいものではありませんが、初心者が合格するにはそれなりにハードルが高い試験です。
そのため、一発合格するためには入念な準備をしておかなければなりません。
ここでは、Salesforce認定アドミニストレーター試験の勉強方法についてご紹介します。
無料のオンライン教材を利用する
Salesforceは、学習者向けに「Trailhead」という無料のオンライン学習プラットフォームを提供しています。
Trailheadは、Salesforceの基本から応用までをカバーする豊富な学習リソースを提供しており、初心者でも簡単に始められるのが特徴です。
特に初心者にとって嬉しいのは、Trailheadが提供する「Trailmix」というカスタマイズされた学習パスです。
認定アドミニストレーター試験に特化したTrailmixは、試験範囲に対応した内容が順序立てて配置されており、どのモジュールから始めればよいか迷うことなく学習を進められます。
また、各モジュールの最後にはクイズが用意されており、自分の理解度を確認しながら進めることができるのも嬉しいところ。
「Trailblazer Community」というSalesforce専用の学習コミュニティもあるので、他の学習者やSalesforceの専門家と交流し、疑問点を解決したり、学習のアドバイスを受けたりすることもできます。
なお、Trailheadを利用するためには専用のアカウントが必要です。
こちらのリンクがTrailhead公式サインアップページになるので、Trailheadを利用して学習を進める場合は画面の指示に従って登録してください。
模擬試験を受ける
Salesforce認定アドミニストレーター試験に効率的に合格するためには、模擬試験で実際の試験に慣れておくのもおすすめです。
もちろん、書籍でも模擬試験の試験内容は販売されていますが、Trailheadからでも模擬試験を受けることができます。
これを利用することで、Salesforceの公式な試験内容に準拠した問題に取り組むことができ、本番に向けた実践的な準備ができます。
模擬試験の結果は即座にフィードバックされるため、どの分野が強みでどの分野が弱点であるかを具体的に理解できるので、効果的に学習計画を立てることが可能です。
実際の試験では、多肢選択式や複数選択式の問題が出題されるため、模擬試験でこれらの形式に事前に慣れておきましょう。
試験の難易度はどれくらい?
ITエンジニア系の資格は数多くありますが、その中でSalesforce認定アドミニストレーター試験の難易度はどれくらいなのでしょうか?
ここでは、Salesforce認定アドミニストレーター試験の難易度についてご紹介します。
難易度や合格率は非公開
Salesforce認定アドミニストレーター試験の公式な難易度や合格率は公開されていません。
しかし、一般的に「中〜高」程度と評価されています。
具体的な数値について公式フォーラムで調査してみたところ、合格率が約50%から70%程度と報告されていることが多かったです。
この程度であれば、しっかりとした準備を行えば十分に一発合格が可能な範囲といえるでしょう。
ただし、実務経験が少ない場合や準備不足の場合は難易度が高く感じられることもあるので、あくまで目安の一つとして捉えて下さい。
実務経験のある人なら1回での合格も十分可能
Salesforce認定アドミニストレーター試験に合格するためには、実務経験が大きなアドバンテージとなります。
実際にSalesforceを日常的に使用している管理者やユーザーは、試験で問われる多くの概念や操作に既に慣れているため、効率的に学習を進めることができます。
例えば、ユーザー管理やセキュリティ設定、データ管理、レポート作成など、日常業務で頻繁に行う操作が試験範囲に含まれているため、自然と試験対策ができていることになります。
さらに、Trailheadで提供されるモジュールを利用して、具体的なシナリオを基にした学習を行うことで、知識を体系的に整理し、理解を深めることができます。
したがって、実務経験のある受験者は、適切な準備を行えば1回での合格が十分可能です。
ただし、一流のSalesforceエンジニアであっても、なんの準備もなく合格ができるような難易度の資格ではありません。
実務経験があるからといって、準備を疎かにすることだけは絶対にやめておきましょう。
Salesforce認定アドミニストレーターは更新が必要
Salesforce認定アドミニストレーター試験は一度合格したからといって、永久に資格が有効になるものではありません。
Salesforce自体も常にアップグレードしているので、それに合わせて資格の更新が必要です。
1年に1回の更新が必須
Salesforce認定アドミニストレーター資格は、最新のSalesforce機能や設定に対応するために、1年に1回の更新が必須となっています。
Salesforceは年に3回、春(Spring)、夏(Summer)、冬(Winter)のリリースサイクルで新機能を追加したり、既存機能を改善したりします。
これに伴い、認定資格保持者も最新の知識とスキルを維持する必要があります。
資格の更新は、Trailheadを通じて行われます。
Trailheadでは、更新用のモジュールが提供されており、これを完了することで資格を維持することが可能です。
更新モジュールは、リリースごとに実装されるため、春、夏、冬のいずれかのタイミングで完了する必要があります。
各モジュールは、選択問題やハンズオンチャレンジから構成されており、最新の機能や設定に関する知識を確認するものです。
なお、更新モジュールの内容は、Trailheadのアカウントにログインして該当するモジュールを完了することでクリアできます。
期日まで更新しないと資格失効
Salesforce認定アドミニストレーター資格は、更新期日までに必要なモジュールを完了しない場合、資格が失効します。
更新期日は、各リリースの提供開始日から1年間です。
例えば、Springリリースの更新モジュールは4月に開始されるので、翌年の4月までに完了しなければなりません。
期日を過ぎると自動的に資格が失効し、再度資格を取得するためには再試験を受ける必要があります。
こうなるともちろん再受験費用がかかってくるので、資格の更新は必ず忘れずに行ってください。
フリーランスエンジニアの仕事探しはエンジニアスタイルがおすすめ
SalesforceはCRMの世界シェアで1位のプラットフォームです。
もちろん日本企業でも高い需要があるので、Salesforceエンジニアはフリーランスとしても十分に活躍できる職業です。
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登録は無料なので、この機会にぜひエンジニアスタイルのご利用を検討してみてください!
まとめ
本記事では、Salesforce認定アドミニストレーター試験の概要、勉強方法、受験方法、再受験のルール、資格の更新について詳しく解説しました。
Salesforce認定アドミニストレーター試験は、幅広い知識と実務経験が求められるため、適切な準備が必要です。
試験に合格するためには、公式のオンライン教材や模擬試験を活用し、実践的な学習を進めることが重要です。
今後、Salesforceの機能はさらに進化し、ビジネス環境も変化していくでしょう。
それに伴い、認定資格の重要性はますます高まるはずです。
継続的な学習と資格の維持を通じて自身の市場価値を高め、業務効率化やキャリアの発展に役立ててください。
「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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