業務委託とSESの関係は?SES契約のメリット・デメリットや年収相場を紹介!
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目次
はじめに
業務委託契約やSES(システムエンジニアリングサービス)契約は、フリーランスやエンジニアなら誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、その仕組みやメリット・デメリットについて、しっかりと理解しているでしょうか?
SES契約は、業務委託の一種として多くのITエンジニアに利用されていますが、注意点や法的な側面に気をつけなければトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
そこで本記事では、SES契約とは何か、業務委託との関係性、さらにSES契約のメリット・デメリットや年収相場について詳しく解説します。
<この記事を読むメリット>
- SES契約の基本を理解できる
- SESと業務委託の違いや関係を把握できる
- SESフリーランスの年収相場が分かる
- SES契約時の注意点やトラブル回避の方法を学べる
SES契約や業務委託に興味がある方は、この記事を読んでしっかりと知識を深めておきましょう!
SESとは?
SES契約 | 業務委託契約 | 委任契約 | 準委任契約 | |
目的 | 労働・技術提供(時間に基づく) | 成果物の納品が目的 | 法律行為の遂行が目的 | 特定の業務遂行が目的 |
報酬の基準 | 作業時間・工数に応じて支払われる | 成果物の完成に対して支払われる | 業務の遂行に対して支払われる | 業務の遂行に対して支払われる |
責任の範囲 | 成果物に対する責任は負わない | 成果物の完成責任を負う | 業務遂行の誠実義務のみ負う | 業務遂行の誠実義務のみ負う |
指揮命令の有無 | クライアントが指揮命令を出す | クライアントは指揮命令を出さない | 依頼者の指示に従うことがある | 依頼者の指示に従うことがある |
成果物の有無 | 成果物は求められない | 成果物が必要 | 成果物は求められない | 成果物は求められない |
労働法の適用 | 労働法が適用されないことが多い | 労働法は適用されない | 労働法は適用されない | 労働法は適用されない |
働き方 | クライアントに常駐することが多い | 自由な働き方が可能 | 特定の業務を遂行する | 特定の業務を遂行する |
報酬の支払い方法 | 月ごとの工数などに基づく支払い | 納品後に支払われる | 業務完了後に支払われる | 業務完了後に支払われる |
「SESはやめとけ」
「SESはブラック労働が多い」
インターネットやSNSを調査してみると、SESに対して良いイメージを抱いている人はあまりいないようです。
SES(システムエンジニアリングサービス)とは、簡単にいえばIT業界での契約形態の一つで、主にITエンジニアが企業に常駐して技術サポートや開発を行う形態です。
ほとんどの場合で「客先常駐型」の働き方をするのが特徴です。
とはいえ、契約形態というのは非常に数が多いので、初心者の方はあまりピンとこないかもしれません。
そこでここでは、最も一般的な契約形態である「業務委託契約」と「SES契約」の比較をしていきましょう。
SES契約の特徴
SES契約の最大の特徴は、報酬が時間に基づく形で提供される点です。
報酬は作業時間(工数)に応じて支払われ、成果物に対する責任を負うのではなく、提供した技術や労働時間に対する対価を得るというのが特徴です。
このため、SES契約ではよく報酬額を記載する欄に「〇〇人月」、つまり1人が1ヶ月間に提供する作業量という単位がよく使用されます。
成果が明確な業務委託契約とは異なり、SESでは成果物の納品に焦点が当てられることはありません。
したがって、SES契約で働くエンジニアは、見た目上は企業所属のエンジニアと見分けがつかないのです。
しかし、SES契約は「労働契約」ではなく、請負や業務委託に近い契約形態として扱われます。
そのため、フリーランスや個人事業主と同じように労働法が適用されない可能性が高いです。
これにより、SES契約は「偽装請負」と呼ばれる労働法上の禁止行為に該当する可能性がありますが、この辺りは長い間「グレーゾーン」としてIT業界内で暗黙の了解とされてきました。
業務委託とは
業務委託とは、クライアントが特定の業務を外部の個人や企業に依頼し、依頼者がその業務を完了させることに対して報酬を支払う契約形態です。
成果物の納品や業務の完了が主な焦点となり、受託者は成果物に対する責任を負います。
例えば、システム開発やウェブサイト制作、デザイン業務など、明確な納品物がある場合に多く利用されます。
報酬の支払いは、作業の完了後になされることが一般的であり、納品が完了するまでの過程や時間については重要視されません。
成果物が目的であるため、依頼者が作業の内容や進捗に直接的な指示をすることは通常ありません。
エンジニアやクリエイターなどのフリーランスが業務委託で仕事をする場合、自らの判断で作業を進め、最終的な成果をクライアントに提供する責任を持ちます。
委任契約とは
委任契約とは、特定の業務や行為の遂行を他者に任せる契約であり、業務委託契約の一種です。
委任契約では、成果物を納めること自体が目的ではなく、業務や作業そのものの遂行に重点が置かれます。
例えば、弁護士や税理士などの専門家が特定の業務(例えば、法律相談や税務処理)を委任される場合によく適用されます。
また、委任契約は「準委任契約」と密接に関連しており、一般的に知識や専門性を必要とする業務が含まれることが多いです。
つまり、弁護士などに特定の業務を依頼する場合、結果がどうであれ、その過程で業務が適切に行われていれば問題ありません。
準委任契約とは
準委任契約は、委任契約と似た形態の契約ですが、より専門的な作業や業務ではない場合に使用されることが多いです。
例えば、ITエンジニアがクライアント企業のシステム運用をサポートするような日常的な業務が準委任契約に該当します。
準委任契約では、成果物の納品は求められず、業務の遂行自体が契約の目的です。
そのため、作業の過程に焦点が当てられ、技術サポートやメンテナンスなど、進行中の業務に対して報酬が支払われます。
SES契約も準委任契約に類似しており、特定の成果物を作ることではなく、企業に対して継続的な技術提供やサポートを行うことに重点を置いています。
そのため、技術者がクライアントの指揮命令に従いながら業務を進めることが一般的です。
業務委託との関係
SES契約 | 業務委託契約 | |
契約の目的 | 労働・技術提供(時間単位での提供) | 成果物の納品や業務の完了 |
報酬の基準 | 作業時間・工数に応じて支払われる | 成果物や業務完了後に支払われる |
責任の範囲 | 成果物に対する責任は負わない | 成果物の完成や業務の達成に責任を負う |
指揮命令の有無 | クライアントの指揮命令に従う | クライアントの指揮命令を受けない |
成果物の有無 | 成果物は求められない | 成果物の納品が必要 |
労働法の適用 | 原則として労働法は適用されないが、偽装請負のリスクがある | 労働法は適用されない |
契約の形態 | 準委任契約に近い | 請負契約、準委任契約、委任契約が含まれる |
働き方 | クライアント先に常駐し、指揮命令下で働く | 自分の裁量で業務を進める |
SES契約と業務委託契約は、どちらもITエンジニアなどがクライアントに対して業務を提供する契約形態といえますが、両者には大きな違いがあります。
業務委託契約は、成果物を納品することが目的であり、エンジニアは自らの裁量で業務を遂行できるのが大きな特徴です。
納品物が完成した時点で契約が完了し、報酬が支払われるため、結果が重要視されます。
一方、SES契約は成果物に責任を持たず、時間や労働量に対する報酬を受け取る契約形態であり、クライアントの指示に従いながら作業する点がポイントです。
SESは、クライアント企業に常駐して日々の作業を提供する形態が多く、エンジニアがクライアントの指揮命令下で働くため、労働契約に近い形となることがあり、ここで「偽装請負」のリスクが発生します。
つまり、SESと業務委託は法的に同じ契約形態とみなされる場合もありますが、「成果物の責任」と「作業の進め方」に違いがあると覚えておきましょう。
SES(業務委託)契約のメリット
最近では、SES(業務委託)契約に対して良いイメージを持たれることがあまりありません。
しかし、SESはIT業界黎明期から長い間IT業界で広く採用されてきた契約形態であり、もちろんメリットも数多く存在します。
ここでは、そんなSES(業務委託)契約についてのメリットを解説します。
自社のわずらわしさから解放され、客先の仕事に集中できる
SES契約のメリットの一つは、自社に関する業務や人間関係のトラブルから解放され、客先でのプロジェクトに集中できることです。
SES契約では、エンジニアはクライアント企業に常駐し、プロジェクトに直接関与します。
これにより、自社内での煩雑な会議や社内業務に縛られることなく、客先の技術的な課題解決や開発業務に専念できます。
特にフリーランスエンジニアや派遣社員にとっては、クライアントの求める業務に集中できる環境が得られるため、技術スキルを高める絶好のチャンスといえるでしょう。
社内のしがらみがなくなることで、純粋に技術に向き合える環境が得られるのはSES契約の大きな魅力です。
他社から来たITエンジニアと交流する機会が多い
SES契約では、多くのエンジニアがクライアント企業に集まり、様々なプロジェクトに携わることが可能です。
その結果、他社から派遣されたITエンジニアとの交流機会が豊富にあります。
こうした環境では、異なるバックグラウンドや経験を持つエンジニア同士が意見交換をしたり、互いに学び合えます。
技術トレンドや新しいツール、開発手法についての情報共有が日常的に行われるため、技術力の向上にも役立つでしょう。
SES契約を通じて広がる人脈や知識のネットワークは、将来的なキャリアアップにもつながる貴重な財産となります。
このような交流は、SESならではのメリットです。
入社難易度が下がる
SES契約のもう一つの大きなメリットは、入社難易度が比較的低いことです。
特に「未経験歓迎」や「求人多数」といった条件で求人を募集している企業のほとんどはSES企業の可能性が高いです。
エンジニアとしての実績やスキルが求められる場合もありますが、技術の専門知識や経験が浅い人でも、仕事を通じて成長できる機会が提供されることが多いです。
実際に、多くのSES企業が新人エンジニアの育成プログラムや研修制度を充実させており、キャリアの第一歩を踏み出すための選択肢としては非常に有効です。
したがって、SES契約はIT業界への入り口として利用したい人にとっては魅力的な契約形態といえるでしょう。
SES(業務委託)契約のデメリット
SES(業務委託)契約は、確かにメリットも多数あります。
しかし、近年SES契約が問題視されていることからもわかるように、見逃せないデメリットも多いです。
ここでは、SES契約のデメリットを解説します。
困ったとき、自社に相談しにくい
SES契約では、技術者がクライアント企業に常駐し、プロジェクトに従事することが一般的です。
そのため、業務の進行中にトラブルや課題が発生した際、クライアント企業内で対応しないといけないケースが多いので、自社に相談しにくい状況に陥ります。
これは、SESエンジニアがクライアントの指揮命令下で業務を行うため、日常のコミュニケーションがクライアントとの間で完結してしまい、自社との距離が広がるためです。
また、自社に相談しても解決までに時間がかかることがあり、その結果、対応が遅れたりエンジニア自身で問題解決を図らなければならない状況が生じます。
こうした「トラブル回収」に時間がかかる点や、コミュニケーションコストの増大はSES契約特有のデメリットといえるでしょう。
教育・訓練不足
SES契約では、クライアントのプロジェクトにすぐに投入されることが多く、日常業務の中で新たなスキルを学ぶ機会が限られてしまうケースが多発します。
クライアントはプロジェクトの即戦力を期待するため、常駐先で教育や訓練を行う余裕がない場合が多いのです。
この結果、エンジニアは自身のスキルアップが滞り、将来的に本当に需要の高い技術を身につける機会を逃してしまうことがあります。
加えて、自社に戻る機会が少ないため、自社の教育プログラムや研修制度にアクセスすることも難しいです。
これにより、SES技術者は市場の需要に対応できる最新のスキルを習得する機会が少なくなり、キャリアの成長に限界を感じることも多いです。
昇進基準となる評価が客先からの伝聞
SES契約で働くエンジニアは、クライアント企業のプロジェクトに従事しているため、日常的な業務評価は主にクライアントからの情報が基準となります。
そのため、昇進や評価の基準がクライアント企業からの伝聞やフィードバックに依存してしまいます。
しかし、こうした評価は必ずしもエンジニアの技術スキルや本質的スキルを正確に反映していません。
つまり、どれだけ仕事を頑張ったとしても、明確な結果を出さなければ評価されないのです。
また、SES企業が特定のクライアントに強く依存している場合、スキルとは全く関係のない部分を評価基準とするケースも頻発します。
最近では少なくなりましたが、例えば女性エンジニアが増えてきた2000〜2010年代などには
「できるだけ愛嬌のあるエンジニアが欲しい」
「容姿端麗なエンジニアであれば尚よし」
などといったセクハラまがいの要望が業界内で蔓延したこともありました。
流石に現在ではこういった要望はありえませんが、このような慣習が以前あったことも知っておくべきでしょう。
SES(業務委託)フリーランスの年収相場
SES(業務委託)企業で働くエンジニアは、1次請け企業所属のエンジニアよりはどうしても低めの平均年収しか望めません。
これは、契約金額からSES企業が仲介手数料(中間マージン)として報酬金額を中抜きしているからです。
一般的に、SES企業の中間マージンは「約30〜40%」と言われています。
つまり、仮に100万円の案件を受託したとしても、エンジニア個人の報酬は最大で60〜70万円です。
実際には、諸経費がさらに差し引かれるので、手取りはこの金額より低くなってしまいます。
ただし、フリーランスとしてSES(業務委託)契約で働いた場合は、マージン率を「約10〜20%程度」に抑えることが可能です。
ここでは、SESフリーランスの年収相場を解説します。
SES エンジニア
2024年10月のエンジニアスタイルの最新データによると、SESエンジニアのフリーランス案件における月額平均単価は「約71万円」です。
この金額からフリーランス契約によるマージンを10〜20%差し引いた場合、年収の相場は「約681.6万円から766.8万円」となります。
ただし、SESエンジニアの年収は、担当する案件の規模や個人のスキルによって大きく変動する点は理解しておきましょう。
特に、要件定義やプロジェクト管理などの上流工程を担当できるエンジニアは、単価が高くなり、年収も上がる傾向にあります。
<おすすめのスキル>
- 要件定義や基本設計の経験
- プロジェクトマネジメントスキル
- 新しい技術トレンド(クラウド、AI、DXなど)に対応できる知識
SES インフラエンジニア
同じく2024年10月のエンジニアスタイルのデータによると、SESインフラエンジニアのフリーランス案件の月額平均単価は「約72万円」です。
ここから中間マージンを引いた年収相場は、「約691.2万円から777.6万円」です。
インフラエンジニアは、システムやネットワークの安定運用を支える重要な役割を担っており、特に大規模なネットワークやクラウドインフラに強いエンジニアは、高単価の案件を受ける機会が多くなります。
<おすすめのスキル>
- クラウド環境(AWS、Azure、GCPなど)の構築・運用経験
- ネットワーク設計・セキュリティ知識
- サーバーや仮想化技術の運用管理
SES 開発
開発(プログラミングなど)のフリーランス案件における月額平均単価は「約77万円」で、SES開発エンジニアの場合、マージンを引いた後の年収相場は「約739.2万円から831.6万円」です。
SES開発エンジニアの年収もスキルによって大きく変わります。
特に、最新のプログラミング言語やフレームワークを使いこなせるエンジニア、フルスタック開発ができるエンジニアは、高単価の案件に参加することが可能です。
<おすすめのスキル>
- モダンなプログラミング言語(Python、Go、Rustなど)の知識
- フルスタック開発の経験
- アジャイル開発やDevOpsの知識
各職種のスキルや経験年数に応じて年収は大きく異なるため、常にスキルアップを図ることが高収入への鍵です。
SES(業務委託)契約の注意点と対策
SES(業務委託)契約はよく「グレーゾーン」、つまり法に抵触するギリギリのラインの契約形態として揶揄されます。
しかし、しっかりとした要点を押さえておけば、SES契約であっても法に抵触することはありません。
ここでは最後に、SES契約の注意点について詳しく解説します。
法的立場を確実に押さえる
SES契約の第一の注意点は、法的立場を明確にすることです。
SESは「業務委託契約」の一種であり、正社員や派遣社員とは異なり、労働の過程自体に対して報酬が支払われます。
そのため、契約内容に基づいて、従業員としての指揮命令関係がないことが重要です。
クライアントからの業務の進め方に関する具体的な指示がある場合、「偽装請負」に該当するリスクがあるため、契約内容や業務の実施方法を確認しておく必要があります。
<対策>
- 契約書には業務内容や責任範囲を明確に記載し、成果物の提供義務がないことを確認する。
- クライアントからの指示があまりに具体的にならないよう、業務委託としての独立性を保つ。
「面接」という言葉を使わずに「顔合わせ」や「職場見学」という名称を使い、「実質」面接を避ける
客先常駐で働くエンジニアは、よくクライアントから「面接の日程を調整してください」と言われることがあります。
これは、客先常駐型のプロジェクトでは「プロジェクトに応募→書類選考→面接→プロジェクトへの参画」という流れが業界の慣習であるためです。
しかし、この場合「面接」という言葉を使うのは適切ではありません。
そもそも、法的にSESエンジニアはクライアントの社員ではないため、面接を行うこと自体が適切ではないのです。
形式上は面接であったとしても、必ず「顔合わせ」や「職場見学」といった言葉で返答しましょう。
仮にトラブルが発生した際に、「面接」という言葉を使ってしまうと「偽装請負」と認定されかねません。
<対策>
- クライアントとの会話や書類には、「面接」ではなく「顔合わせ」や「職場見学」という用語を使用する。
- クライアントが面接を要求した場合には、SES企業側から正式な説明をしてもらい、業務委託契約にふさわしいプロセスを遵守する。
自社SES企業と客先の定時を確認
SES契約では、SESエンジニアがクライアントの指揮命令下にないことが重要です。
しかし、勤務時間についてはクライアント先のルールに従うことが一般的です。
SESエンジニアとして業務を遂行する場合、自社SES企業が定めた勤務時間とクライアントの定時が異なることがあるため、これを事前に確認する必要があります。
例えば、自社SES企業での労働条件として定められた時間と、クライアントの定時が大きく違う場合、双方のルールを考慮し、どちらに従うべきかを明確にしておくことが重要です。
これは、労働時間の調整や、万が一のトラブル時に問題を防ぐためにも重要です。
<対策>
- SES企業とクライアント双方の勤務時間のルールを明確に確認する。
- 業務の遂行に支障が出ないよう、労働時間や残業に関する取り決めをあらかじめ確認し、必要に応じて調整する。
SES(業務委託)にて就業開始する前に、その仕事による将来のキャリアパスを考える
SESエンジニアとして業務を遂行する際、目先の報酬だけにとらわれず、将来的なキャリアパスを常に考えておくことも重要です。
SES契約では、プロジェクトごとの契約が多いため、短期間での契約更新やプロジェクトの終了が起こり得ます。
そのため、SES契約での経験がどのようにキャリアに影響するか、今後のスキルアップや転職活動にも視野を広げておくことが必要です。
特に、SES業務で得たスキルや経験が次のステップへと繋がるかを考え、例えばクラウド技術やAIなどの成長分野に進むための戦略を立てることが、長期的なキャリアアップに繋がります。
<対策>
- SES契約を通じて得られるスキルが、将来のキャリアにどう活かせるかを常に意識する。
- 定期的に自分のスキルセットを見直し、次に進むべき技術や分野を学び続ける。
これらの注意点を押さえ、適切な対策を講じることで、SES契約下でも安心してキャリアを積むことが可能です。
フリーランスエンジニアの仕事探しはエンジニアスタイルがおすすめ
フリーランス向けのクラウドソーシングサービスを展開しているランサーズ株式会社の調査によると、フリーランスの数は2021年時点で労働人口の約22.8%を占めています。
年々フリーランス人口も右肩上がりで増え続けているので、ビジネスマンの2人に1人はフリーランスという時代も到来するかもしれません。
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まとめ
本記事では、SES(システムエンジニアリングサービス)契約と業務委託の関係、そしてそれぞれのメリット・デメリット、さらにはフリーランスとしての年収相場について詳しく解説しました。
SES契約は、ITエンジニアがクライアント先で働く形態として一般的ですが、法的立場やマージンなど、理解すべき要素が多くあります。
特に、法的な問題を回避するための注意点や、トラブルを防ぐ対策は重要です。
本記事を通じて、SES契約や業務委託の理解を深め、エンジニアとしてのキャリアアップに役立てていただければ幸いです。
「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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