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【2022年最新】SAPエンジニア・コンサルタントの平均年収と年収アップの方法を解説

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

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経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。
SAPのフリーランス案件の一例と、案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。


SAPエンジニア・コンサルタントとは

SAPエンジニア・コンサルタントの特徴や違い、求められるスキルを解説していきます。SAPエンジニア・コンサルタントに興味がある方や目指したい方は参考にしてください。

特徴

SAPエンジニアとは、ドイツのSAP社が提供しているERPパッケージを使用しているエンジニアのことです。SAP社は、ソフトウェアメーカーであり、開発されたソフトウェアは「SAPシステム」と呼ばれています。ERP(Enterprise Resource Planning)とは、組織全体の効率化や最適化の経営判断に必要なシステムです。ERPの中にSAPは含まれているため、並列で比べることはできません。

SAPシステムは、情報がオープンに公開されていないため、未経験から独学で学ぶことは難しいです。勉強する方法としては、SAP社が行っているトレーニングで勉強をするか、SAPシステムを使用した案件を実際に受けてスキルを身につけるかでしょう。スキルを身につける環境が限られているため、市場価値が高いです。

SAPエンジニアとSAPコンサルタントの違いについて

「SAPエンジニアとコンサルタントは同じ職種?」と思う方もいるでしょう。ここでは、仕事の内容から違いについて解説していきます。

  • SAPエンジニア

システムの設計や開発をして、テストや運用まで行います。これらに関する報告業務や、案件によってはコンサルティングもクライアントへ行います。一般的に、設計などはSAPの経験や知識が必要なため、実務経験が浅いエンジニアはテストや運用の業務から開始します。

  • SAPコンサルタント

SAPシステムを導入するためのコンサルティングや、それぞれの企業に向けたシステムの提案などを行います。SAPシステムを導入する企業に対して、経営状態の把握を行い業務改善の提案や、導入後にはプロジェクトマネージャーとしてフォローを行うこともあります。

SAPエンジニアはシステムの実作業を中心とし、コンサルタントはクライアントとのやり取りが中心となります。しかし、企業によっては名前が違うだけや、内容はほとんどSAPエンジニアの仕事内容と言うこともあります。SAPエンジニアやコンサルタントを目指す方は、求人情報を見る時に仕事内容もしっかり確認するようにしましょう。

SAPエンジニアに求められるスキルとは

求められるスキルは以下の3つが挙げられます。

  • ABAPのスキル
  • Javaのスキル
  • SAPモジュールに関するスキル

それぞれ具体的に解説していきます。

ABAPのスキル

Javaなどのプログラミング言語と比較するとABAPはマイナーな言語です。ABAPは、SAPシステムの開発でのみ使用されている言語です。COBOLのスキルがすでにある方は、ABAPの言語と似ているため学習しやすいでしょう。案件によって、SAPのみでは対応できない場合に、アドオン開発を行います。アドオン開発で、ABAPを使用することとなります。このため、ABAPのスキルは必須です。

Javaのスキル

Javaは、「Google三大言語(Googleの開発に用いられているプログラミング言語)」の中に含まれており、よく使われているプログラミング言語です。あとの2つの言語は「C++」と「Python」です。Javaの魅力としては、どこの環境でも基本的に使用でき、システム開発からAndroidのアプリ開発まで行うことができます。

近年、ABAPを使う機会の方がまだ多いですが、SAPのバージョンアップによって、Javaを使用することもあります。SAPエンジニアを目指す方や転職を検討している方は、Javaのスキルをつけることにより、仕事の幅も広がるため勉強しておきましょう。

SAPモジュールに関するスキル

SAPモジュールとは、業務領域ごとに機能をまとめたシステムの集合体のことです。パラメータ設定やマスタの登録では、SAPモジュールの知識を使います。例えば、パラメータ設定では在庫管理システムや会計システムなど沢山の部門が存在します。SAPモジュールも同じく沢山の種類があるため、自分が扱う可能性のある部門や扱いたい部門のSAPモジュールに関するスキルから勉強することをおすすめします。

SAPエンジニアの年収事情

「SAPエンジニアの年収事情が気になる」という方も多いでしょう。ここでは、年収事情を見ていきましょう。SAPエンジニアを目指す方や転職を検討している方は、参考にしてください。

エンジニア全体の平均年収

SAPエンジニアはERPエンジニアの中に含まれるため、国内のERPエンジニアの平均年収を紹介します。Indeedによると、国内のERPエンジニアの平均年収は690万円です。(2022年1月)

「民間給与実態統計調査結果(2020年度)」の国税庁の調査によると、国内の平均年収は433万円という結果でした。このことから、ERPエンジニアの690万円は国内の平均年収433万円よりも、257万円も高く、高収入であることがわかりました。ERPエンジニアは高収入の職種と言えます。

フリーランスのSAPエンジニアの場合

フリーランスの平均年収は、具体的な調査結果の情報はありませんでした。エンジニア スタイル東京によると、高単価な案件は月収170万円というものもありました。月収の低い案件でも月給30万円からの求人があります。それ以外は「要相談」という案件が多数あります。

これらのことから、フリーランスのSAPエンジニアの年収は360万円〜1800万円と年収に大きく幅があることがわかりました案件の条件の特徴としては、未経験からではなくSAPの運用経験などの実務経験が求められる傾向にあります。

会社員のSAPエンジニアの場合

会社員の平均年収を解説していきましょう。SAPの仕事の平均年収は約614万円。日本の平均年収と比較すると高い傾向にあります。月給で換算すると51万円、初任給は21万円程度が相場のようで、派遣社員やアルバイト・パートでは平均時給がそれぞれ1,700円、1,098円となっています。

引用:SAPの仕事の年収・時給・給料

これらのことから、会社員のSAPエンジニアの平均年収614万円と国内の平均年収433万円と比較すると、181万円も会社員のSAPエンジニアの方が高いことがわかります。会社員のSAPエンジニアは、高収入を目指せるでしょう。

案件から見るSAPのニーズ

案件から見るSAPエンジニアのニーズを解説していきます。ここでは以下の2つから、SAPエンジニアのニーズを見ていきましょう。

  • 正社員のSAPエンジニア
  • フリーランスのSAPエンジニア

正社員のSAPエンジニアの求人数からみるニーズ

正社員のSAPエンジニアの求人数について以下の2つのサイトから見ていきます。

  • 求人ボックス

求人数3,736件

年収650万円以上の求人数:2,089件(2022年1月)

  • Indeed

求人数4,900件

年収650万円以上の求人数:490件(2022年1月)

会社員のSAPエンジニアの平均年収614万円よりも多い650万円以上の求人は、求人ボックスでは2,089件と全体の半分以上の求人があることがわかりました。Indeedでは、490件あり、割合としては低めですが、約500件もの求人があります。

フリーランスのSAPエンジニアの求人数からみるニーズ

エンジニア スタイル東京によると、SAPのフリーランス求人数は2,438件公開されていました。(2022年1月)

以下は、SAPの求人の中で募集されている職種の上位10位のランキングです。

1位 サーバーエンジニア:18,277件

2位 システムエンジニア:15,664件

3位 フロントエンジニア:13,521件

4位 スマホアプリエンジニア:10,022件

5位 プロジェクトマネージャー:6,934件

6位 Androidエンジニア:5,848件

7位 iOSエンジニア:5,771件

8位 ゲームエンジニア:3,858件

9位 汎用系エンジニア:2,745件

10位 インフラエンジニア:2,041件

サーバーエンジニアが最もニーズがあるという結果でした。その他には、1万件以上のニーズがある職種は、システムエンジニアやフロントエンジニア、スマホアプリエンジニアです。

SAPエンジニアの将来性

SAPシステムは、現在でもシェア率が非常に高いですが、今後もさらなるグローバル化に伴い将来性があります。今後、海外に拠点を持つ日本の企業が増え、SAPシステムの導入も同時に増えると予測できます。SAPエンジニアの経験を持っている人材は、現在よりもさらに希少性が高まるでしょう。

ここでは、SAPエンジニアの将来性を以下の2つからさらに詳しく解説していきます。

  • 2027年のサポート終了
  • SAP人材育成の難しさ

SAPエンジニアを目指したい方や転職を検討している方は、しっかり把握していきましょう。

2027年のサポート終了

近年、普及しているSAP社の製品の保守サポート期限が2027年で終了します。国内で導入している企業は2,000社以上で、世界では約45,000社以上の企業が導入しています。現在、SAP社の製品を導入している企業は、サポート期限までにSAPの最新バージョンの「SAP S/4 HANA」に移行するか、他のERPを導入するか2通りの方法があります。最新バージョンの「SAP S/4 HANA」を使いこなせるエンジニアは多くないため、スキルを身につけているSAPエンジニアの希少性は高いです。

SAP人材育成の難しさ

SAPエンジニアのニーズが将来的に高まる一方、SAPエンジニアを育成する環境が整っておらず、人材不足となってしまう可能性があります。SAPのスキルを学ぶためには、SAP社が提供しているサービスを利用して学習することができます。しかし、提供サービス「learning hub」は年間で約35万円と高額であり、SAP社のサービスでしかSAPのスキルの学習はできません。実際にプロジェクトを通してSAPのスキルを学ぶことはできますが、多くの人材を育成することは難しいでしょう。

SAPエンジニアとして年収アップさせる方法

SAPエンジニアとして年収アップさせる方法は、以下の5つです。

  • Javaでの開発経験を積む
  • SAP認定コンサルタント資格の取得
  • サーバーサイドの言語も習得する
  • 上流工程・マネジメントの経験
  • 英語スキルの習得

それぞれ具体的に解説していきます。

Javaでの開発経験を積む

Javaは、よく使われているプログラミング言語の1つです。近年では、SAPエンジニアはSAPのバージョンアップにより、Javaを使用することもあります。そのため、Javaでの開発経験があれば、本来のABAPのみではなく、Javaのスキルがあると証明でき、仕事の幅が広がるでしょう。開発経験まではなくとも、Javaのスキルを身につけることで、転職活動が有利になることもあります。

SAP認定コンサルタント資格の取得

SAP認定コンサルタント資格を取得していると、SAPの知識があることの証明ができます。案件の条件として、SAP認定コンサルタント資格取得者を求めているものもあります。その他にも、高単価案件を得るための交渉でSAP認定コンサルタント資格は強みとしてアピールできるでしょう。これから資格の取得を目指すのであれば、最新バージョンの「SAP S/4HANA」の認定資格がおすすめです。

サーバーサイドの言語も習得する

サーバーサイドの言語を取得することで、SAPエンジニアとしての案件のみではなく、サーバーサイドエンジニアの仕事にも対応でき、エンジニアとして対応できる案件が増えます。

おすすめのサーバーサイドの言語は、以下の7つが挙げられます。

  • Java
  • Python
  • Scala
  • PHP
  • JavaScript(Node.js)
  • Ruby
  • Go

エンジニアとして、年収アップを目指す方はサーバーサイドの言語の勉強もおすすめします。

上流工程・マネジメントの経験

SAPコンサルタントとして、年収アップを目指す場合は、コンサルティングファームへ入社し、要件定義などの経験を積みましょう。入社してから約2年で上流工程を任されて経験を積むことができます。上流工程の案件は高単価の傾向があり、上流工程やマネジメントの経験があれば、高単価案件を獲得できる可能性が高まります。

英語スキルの習得

SAPエンジニア・コンサルタントの案件は、グローバルに展開している企業のものも多いため、英語スキルが身についていることにより、仕事の幅や単価を上げることが期待できます。英語のレベルとしては、実務を行う上で問題なくコミュニケーションを取ることができれば、単価交渉の時に交渉材料として役に立ちます。高単価案件を目指すためにも、英語スキルの習得に力を入れることがおすすめです。

まとめ

本記事では、SAPエンジニア・コンサルタントの年収事情や将来性について、年収アップの方法を紹介しました。SAPエンジニア・コンサルタントは、将来性が高いことがわかりました。今後のグローバル展開の促進と共に、現在普及しているSAP社の製品の保守サポート期限が2027年で終了することから、さらにニーズが高まると予測できます。

SAPエンジニアを目指したい方や転職を検討している方は、本記事を参考にしてください。

  1. SAPエンジニア・コンサルタントは高収入を目指せる職種である
  2. SAPエンジニア・コンサルタントは希少性があり、将来性もある
  3. SAPエンジニア・コンサルタントで年収をアップさせるために英語スキルは必須
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