Webエンジニアが資格を取得するメリットとオススメな資格一覧
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目次
Webエンジニアに資格が必要?
Webエンジニアになるためには資格が絶対に必要なのかといえば、そのような事はありません。
もちろんWebエンジニアに関連する資格はたくさんありますが、資格を持っていなければいけないということはなく、実際資格を持たずにWebエンジニアとして活躍している人はたくさんいます。
ではWebエンジニアは資格を取らなくても全く問題ないのかというと、決してそういうわけでもありません。
資格というのは知識を証明するもので、例えばクライアントや社内メンバーに対して何らかの提案をする場合などに、その提案の正当性に説得力をもたせるために持っていたほうが良い資格というものもあります。
資格を取るためには体系的な学習が必要となりますから、普段から実務を通じて学習しているエンジニアが資格のために学習することは、学んだ知識を現場で活用できるというメリットもあります。
そして取得するべき資格は自分が現場で使用している言語や領域に関連するものが良いでしょう。
どの言語や領域で強みを発揮したいのかをまずしっかりと検討し、今回紹介する資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Webエンジニアが資格を獲得する4つのメリット
Webエンジニアが資格を取得することのメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
スキルの証明になる
まずひとつは、資格が自分のスキルに対する証明になるということがメリットとなるでしょう。
例えばある言語で開発する際に、その言語に関する資格を取得していれば、Webエンジニアとして信頼して仕事を任せられるため、スムーズに仕事を請け負い開発を進められるようになります。
資格手当が出る
職場によっては資格を持っていると「資格手当」がもらえる場合もあります。
資格を持っていることによってより効率よく確実に仕事がこなせるため手当が出るわけですが、同じ開発をしていてもより収入を上げられるのであれば、資格を持っていることが大きなメリットになるはずです。
転職の際に有利
もし転職を考えているのであれば、資格を持っていることが武器になります。
特に人気の言語やスキルに関する資格を持っていればより簡単に転職しやすく、ライバルに差をつけられるはずです。
さらに資格を持っていることで転職の際の待遇面が向上する可能性もあります。
年収アップにつながる
転職時の収入に限らず今の会社にい続けたとしても、資格を持っていることで年収が上がることも期待できます。
資格はWebエンジニアとしての能力を可視化しやすくするものですから能力があると判断されやすく、その結果より多くの年収を得られる可能性が高くなります。
<参考サイト:https://jna.co.jp/blog/knowledge/5459>
Webエンジニアにオススメしたい基礎資格
このようにWebエンジニアにとって資格とは必須ではありませんが、持っていることでメリットがたくさんあることは間違いありません。
ではWebエンジニアとして持っておくと良い資格にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここではWebエンジニアにオススメしたい基礎資格を紹介していきます。
ITパスポート試験
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
ITパスポート試験とはITに関する基礎知識を持っていることが証明できるという資格です。
ただしこの資格はエンジニアの知識というよりは、一般的なIT基礎知識に関する資格となっており、技術的な知識も含まれます。そしてさらにマネジメントや経営全般的な知識も必要です。
技術職としてのWebエンジニアにとって必須とは言えませんが、逆に専門職になりがちなWebエンジニアにとって、経営やマネジメントと言ったビジネス全般の知識を身につけられるのがこのITパスポート試験のメリットと言えます。
資格としては比較的簡単な部類に入りますので、まずは資格を取るきっかけとしてITパスポート試験からスタートしてみても良いでしょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はITエンジニア全般の基礎的な知識を学ぶ国家資格です。
国家資格は民間の資格と比較して信頼度が高く、エンジニアとしての能力をアピールしやすいと言えるでしょう。
ただし基本情報技術者試験は、Webエンジニアとしてだけでなく幅広いITに関係する知識が必要となりますので、勉強しなければならない内容は広範囲に渡ります。
アルゴリズムやデータ構造、データベース、ネットワーク、セキュリティから開発手法やプロジェクトマネジメント、経営戦略まで専門的な知識を身につけなければなりません。
さらに基本情報技術者試験はITに関係するエンジニアの登竜門的な資格ですから、ある程度専門性を絞ったエキスパート向けのものではありません。
そのためあくまで「持っていて当然」という位置づけで取得するべき資格と考えてください。
応用情報処理技術者試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
応用情報処理技術者試験も国家試験の一つです。
名前の通り「応用」ということでより高度な知識が必要となる資格で、基本情報技術者試験を取得した人がステップアップを狙うために取るものと言っても良いでしょう。
国家資格は比較的難易度が高いものが多く、この応用情報処理技術者試験は合格率が20%程度と、それなりにハードルが高い資格です。
内容は基本的に基本情報技術者試験を拡張したものとなっていて、ジャンル的には大きく変わりませんが、より深堀りした知識が必要です。
基本情報技術者試験をクリアして、次にこの応用情報処理技術者試験を取っておけば、エンジニアとしてのレベルアップが可能となり、アピールもできるようになります。
PHP技術者認定試験
https://www.phpexam.jp/summary/
PHP技術者認定試験は名前の通りPHPに関する技術的な試験で、「一般社団法人 PHP技術者認定機構」による民間の資格です。
Webエンジニアとしては避けて通ることのできないPHPですから、専門的な言語に関する試験としてまず取っておきたいのがこのPHP技術者認定試験といえるでしょう。
PHP技術者認定試験は3つのグレードに分かれています。
このグレードは、
- 初級試験
- 上級試験(準上級試験)
- 認定ウィザード
となっていて、初級こそ合格率が75%と比較的ハードルが低くなっていますが、上級になると10%以下となっているため誰でも取れる資格というわけではありません。
WebエンジニアにとってPHPは避けては通れない言語ですから、言語に関する資格を狙うのならまずこのPHP技術者認定試験からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
合格率の低い上級試験に合格すれば、エンジニアとしてのスキルを大きくアピールできるようになります。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、現在のWebエンジニアとは切っても切り離せないHTML5を中心に、CSS3、JavaScriptなどを使って実践的に開発できるエンジニアを認定するための試験です。
このHTML5プロフェッショナル認定試験は「特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)」による民間の試験となっています。
サーバー側で動作するプログラムと同様、ブラウザ側で動作するHTML5も現在のWebエンジニアにとっては必須のスキルですから、資格を通じて学習しておくことは重要です。
HTML5プロフェッショナル認定試験には「レベル1」と「レベル2」の2段階があり、まずはレベル1の取得から目指してみてください。
Rails技術者認定試験
Rails技術者認定試験とはWebアプリの開発言語である「Ruby」を使用する際のフレームワークである「Rails」に関する試験となります。
そのため言語自体の知識だけではなく、言語を使うための枠組みであるRailsを使ってどう開発していくかという実践的な知識が必要となる資格と言っても良いでしょう。
Rails技術者認定試験もまた3つの種類があり、それぞれ、
- ブロンズ
- ベーシック
- シルバー
となっています。
Railsの資格を活かすことができるのはWebエンジニアとしての業務以外に、ゲームの開発やスマホアプリの開発なども含まれているので、専門的な知識でありながらいろいろな業種で役立てることも可能です。
Oracle認定Javaプログラマ
https://www.oracle.com/jp/education/certification/jse11-5570635-ja.html
Oracle認定Javaプログラマはその名前のとおり、日本オラクル社によるJavaプログラマ向けのベンダー資格となっています。
ベンダー資格というのはコンピュータやソフトウェア、ネットワーク機器などのIT関連製品を製造または販売する企業が、ユーザーが適切に使えるかを評価するための民間資格です。
そのためこのOracle認定Javaプログラマは、Oracleを使ったJavaプログラムを適正に開発するための試験と言えるため、Javaを使った開発に関わるのであればぜひクリアしておきたい試験と言えるでしょう。
Oracleマスター
https://www.oracle.com/jp/education/index-172250-ja.html
オラクルマスターは、データベースとして市場シェア48.8%と言われるオラクルのデータベースに関わる資格で、実務としてオラクルのデータベースを扱うのであれば、ぜひ取得しておきたい資格です。
当然ながら国家資格ではなくオラクルが認定するのがこのオラクルマスターですが、こちらはランクが4段階あり、上から順に、
- ORACLE MASTER Platinum
- ORACLE MASTER Gold
- ORACLE MASTER Silver
- ORACLE MASTER Bronze
となっています。
Webエンジニアとしてデータベースに関する知識が必要であれば、まずはORACLE MASTER Bronzeを取得しておくと良いでしょう。
Webエンジニアのキャリアパス
ではこのように資格を取得してキャリアアップを目指す場合、Webエンジニアとしてはどのような道筋をたどってキャリアパスを形成していけばいいのでしょうか。
もちろん業種によってそのパターンは様々ですが、まずは基本的なパスについて見ていきましょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは社内のサーバーの管理的なポジションとなります。
そうなると進むべきキャリアアップの道筋は、
- マネージャー
- スペシャリスト
- ITコンサルタント
の3つとなるでしょう。
このうちマネージャーを目指す場合は、チームやプロジェクトでのリーダー的ポジションを確立しておきましょう。
スペシャリストを目指す場合はインフラエンジニアとしてのスキルを高め、常に最新情報を集めて実践していくことが必要です。
ITコンサルタントを目指す場合は、エンジニアとしての知見はもちろん、組織や管理、さらには経営や経済に関する情報を積極的に集めるようにしてください。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアはWebサービスの中でも実際にユーザーが操作する部分を開発するため、エンジニアとしての能力にプラスしてユーザビリティなどの知識も必要となります。
そんなフロントエンドエンジニアが目指すキャリアパスは、
- プログラマー
- Webディレクター
などが考えられますが、フロントエンドエンジニアとしてさらに究極的にスキルを高めるという方向性も考えられます。
Webエンジニアとしてはフロントエンドの設計や開発は重要なポジションとなりますので、専門性とともにユーザーとのコミュニケーションを円滑化する手法などを視覚を通じて学ぶと良いでしょう。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアはサーバーやデータベースの構築や整備、あるいはECシステムの開発など、サーバー側で動作するプログラムを開発します。
そのためユーザーからは直に見えない仕事ではありますが、裏側でインターネットを支える重要な役割を果たします。
見た目の良さではなくしっかりと堅牢な仕事が求められ、必要となる知識の専門性も深いのが特徴です。
そんなバックエンドエンジニアのキャリアパスとしては、そのままバックエンドエンジニアを極める以外に、2つの方向性があります。
その2つとは、
- システムエンジニア
- フルスタックエンジニア
となり、バックエンドエンジニアから若干職種をシフトさせることになります。
もしバックエンドエンジニアからより自分にマッチしたキャリアパスが見つかったのなら、この2つの職種に新たにチャレンジしてみてもよいのでしょう。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアとは開発業務の全てに関わるエンジニアで、プログラムに関する専門性と同時に、幅広い眼で業務のすべてを見渡すゼネラリストとしての役割も果たさなければなりません。
そのため求められる知識やスキルはその他の職種と比較して多岐にわたり、さらにはコンピュータ業界以外に様々な最新情報に対して情報収集する好奇心も求められます。
もちろんその分ニーズも高く、評価されるフルスタックエンジニアになれれば収入アップも大きく期待できます。
そのためフルスタックエンジニアからのキャリアパスを考える前に、まずは実績のある信頼されるフルスタックエンジニアになることを目指していてはいかがでしょうか。
フルスタックエンジニアとして一定の評価を得て次のステップに進みたいのであれば、例えばWebエンジニアやITコンサルタントとして起業するなど、経営者的な方向性を検討しても良いでしょう。
まとめ
Webエンジニアにとって資格はキャリアアップを目指すために重要なものと言って良いでしょう。
それぞれ現状にあった検定や、あるいは今後のキャリアパスを視野に入れた資格を得ることで、よりエンジニアとしてのステータスを高め、収入を上げたり、転職に有利になったりします。
日々忙しいというのがエンジニアの日常ですが、その中で上手にタイムマネジメントをして、さらに先にすすめるエンジニアへと成長することを目指してみてください。
- Webエンジニアにとって資格は必須ではない
- ただし取っておいたほうが有利になる資格はいくつかある
- 役に立つ資格をとってキャリアパスに活かそう
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