データベースエンジニアがプログラミング言語を習得する3つのメリットと言語選定方法とは

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目次
データベース言語とプログラミング言語の違いを確認
データベース言語は、一般的なエンジニアが用いているプログラミング言語とは違い、データベースを定義したり、データベースにアクセスする際に用いられる専門性の高い言語です。
主にデータベースエンジニアの方々が用いています。
しかしながら、データベース言語とプログラミング言語の違いを明確に定義できるという人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、データベース言語とプログラミング言語の違いについて解説していきます。
データベース言語とは?SQLはデータベース言語
データベース言語とは、データベースを定義したり、データベースにアクセスしたりする際に使われるプログラミング言語の一種で、「クエリ言語」「データクエリ言語」と呼ばれることもあります。
データベース言語は大きく分けて4つに分類することができます。それぞれの役割は以下の通りです。
- データ定義言語(DDL)ー既存のデータベースやそのコンポーネントの名前を変更したり、削除したりすることができる
- データ操作言語(DML)ーデータベースに格納したデータにアクセスしたり、操作したりできる
- データ制御言語(DCL)ーデータベースに格納したデータのアクセス権を制御する
- トランザクション制御言語(TCL)ーデータベース内のトランザクションを管理する
また、代表的なデータベース言語にSQLがあります。データベース言語に触れたことがないという方でも、SQLの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
SQLはデータベースでクエリを書くことができ、データを抽出したり、管理したりするのに便利な言語です。
データベース言語として非常に人気が高く、SQLが必要な現場も多く存在しています。
データベースエンジニアではないエンジニアの方々も、SQLに触れる機会は少なくないでしょう。
IT業界の仕事の多くではSQLの知識が必要とされているため、基本的な操作方法や知識は身につけておいて損はありません。
プログラミング言語とは
プログラミング言語は、コンピューターに処理を命令する際に用いる言語です。
Webサイトやアプリの開発、AI・機械学習の開発に役立てられており、多くのエンジニアが業務で使用しています。
プログラミング言語は何百種類も存在しますが、主要な言語は汎用性が高く、ニーズの高い言語を取得している場合は、エンジニアとしての市場価値が高まる場合もあります。
フリーランスエンジニアの場合は、使用できる言語ごとに受注できる案件数に差が出る場合も。
人気の高いプログラミング言語を習得していると、それだけでエンジニアとしての価値が高まるのです。
なかでもJavaは、日本においてWebアプリ開発にシステム開発、スマホアプリ開発にも使用される汎用性の高い言語なので、多くの現場で使用されています。
Python、Rubyなどの言語も、開発で使用しているエンジニアは多いでしょう。
プログラミング言語を学ぶことは、エンジニアとしてのスキルと市場価値を伸ばす近道にもなるため、積極的に身につけていきましょう。
データベースエンジニアがプログラミング言語を習得することのメリットとは
データベースの開発・設計、もしくは運用・管理を行うデータベースエンジニアが業務で用いるのは、基本的にSQLなどのデータベース言語であり、プログラミング言語を用いることは稀です。
データベースエンジニアの中には、プログラミング言語に関する知識が0に近いという人もいるでしょう。
しかし、そんなデータベースエンジニアがプログラミング言語を習得することで、得られるメリットが大きいのも事実。
ここではデータベースエンジニアがプログラミング言語を取得することで得られるメリットについてご紹介いたします。
データを扱うエンジニアとしてスペシャリストになれる
データベースエンジニアの仕事は、データベースの開発・設計から管理、運用に至るまで、データベースに関する業務を網羅的に担います。
業務を経験していくうちに理解が深まり、データに関するスペシャリストを目指すことも可能になります。
さらに、プログラミング言語を習得することで、データサイエンティストへの道も拓けて来ます。
近年、ビッグデータの活用に注目が集まっています。この分野では、データクレンジングというデータベースを整理する業務が、RubyやPythonのプログラミング言語を用いて行われます。
この業務を行うためには、RubyやPythonなどのプログラミング言語のほか、大学レベルの高い数学知識が必要ですが、その分ニーズが高く、エンジニアとしても高く評価されます。
データクレンジングが行えるようになれば、データベースエンジニアとしての市場価値は非常に高いものとなるでしょう。
業務の幅が広がり、独立や副業がしやすくなる
大規模システム開発を行う現場では、ほとんどの場合、Javaなどのプログラミング言語を用いて業務を行います。
データベース言語以外にもプログラミング言語を習得しておくことで、携わる開発への理解が深まることは間違いありません。
また、JavaやPythonのような需要の高いプログラミング言語の習得は、キャリアパスを意識した際にも役に立ちます。
データベースエンジニアとしての経歴に加え、プログラミング言語も習得しているというのは、エンジニアとしては強い武器となるはずです。
キャリアパスの幅が広がる
データベース言語のみを専門的に扱ってきたエンジニアと、データベース言語のほかにもプログラミング言語を習得しているエンジニアとでは、圧倒的に後者の需要の方が高いというのが事実です。
データベースエンジニアとして専門性を高めることも選択肢の1つとしてはアリですが、エンジニアとして活躍の幅を広げていきたいと考えている場合は、JavaやPython、Rubyなどのニーズの高いプログラミング言語を習得しておくことをおすすめします。
データベースエンジニアとしての経験に加え、プログラミング言語を扱えるというスキルがあるのは、今後もエンジニアとして活躍していくうえで、心強い後ろ盾になるはずです。
データベースエンジニアが学習するプログラミング言語を選ぶ際の基準とは
プログラミング言語は何百もの種類が存在しています。Webアプリやシステム、AIやIoTなど、開発する媒体により、使用する言語が異なるからです。
では、データベースエンジニアとして新たに学習する場合には、どの言語を学ぶべきなのでしょうか。
ここでは、新たに習得するプログラミング言語を選ぶ際に参考にすべき指標についてご紹介します。
開発言語の今後の需要
まずは、どの種類のプログラミング言語が人気があるのかについて、今後の需要について見ていこうと思います。
エンジニアの案件検索サイトで確認したところ、一番多かったのがJavaに関する案件でした。
新たにプログラミング言語を習得するうえで、使用される現場の数を把握するのは重要です。
やはり、まだまだJavaは一定以上の需要を保ち続けるでしょう。
フリーランスとしての活躍を視野に入れている方はなおのこと、Javaの習得はおすすめです。
案件数を見る
以下、エンジニアスタイルからプログラミング言語別の案件数を確認することができます。
トレンドや使用率を参考にする
2023年3月現在、最も使用されているプログラミング言語はPythonでした。その後、C言語、Javaという順に続いています。
やはり知名度の高いプログラミング言語は使用者も多いようです。
その分多くの現場で利用されているということになります。
データベースエンジニアからのキャリアパスを意識しているならば、こういった使用率やトレンドを参考にプログラミング言語の学習を始めてみてもいいかもしれません。
参照:TIOBE Index
汎用性がある言語なのか。習得した先にのメリットを確認する
データベースエンジニアの方が新たにプログラミング言語を取得する場合には、汎用性や将来性を意識して学習する言語を決めるというのもおすすめです。
たとえばPythonはさまざまな分野の開発で使用でき、コードもシンプルであることから、プログラミング言語について学んだことがないという方にもおすすめです。
また、世界中で多くのエンジニアに使用されていることから、将来性も高いと言われています。
ほかにも、Webサービスに関する開発を行いたいのならば、PHPを取得するのもおすすめです。
ドキュメントが充実しており、学習に対するハードルが低めなので、データベース言語にしか触れたことがないという方でも、取り組みやすくなっています。
プログラミング言語を習得したその先を視野に入れて、学習を始めるのもいいでしょう。
キャリアパスで考える
エンジニアとして活躍の幅を広げたいと考えている方は、将来のビジョンに合わせて習得するプログラミング言語を選んでみてもいいでしょう。
たとえば、エンジニアとして幅広い現場で活躍したいと考えているなら、JavaやPythonの知識は必須と言えますし、Webサービスを開発したい場合はPHP、Webページの設計が行いたい場合は、JavaScriptやHTMLに関する知識が必要になってきます。
データベースエンジニアに習得をオススメしたいプログラミング言語
データベースエンジニアの方が取得するのにおすすめなプログラミング言語をご紹介します。
データベースエンジニアとしてスキルアップを目指す方や、キャリアパスを考えている方はぜひチェックしてみてください。
Python
Pythonは現在、世界で最も利用されているプログラミング言語です。
少ないコードで本格的なプログラムが書けることに加え、利用者が多いため専門的なライブラリも豊富に揃っています。初心者にはもってこいの言語であると言えるでしょう。
Djangoというフレームワークを用いれば、高品質なWebアプリケーションを簡単に、少ないコードで作成することができます。シンプルなアプリならば、数分で作れてしまうという話もあります。
Pythonを理解しているデータベースエンジニアの需要は今後も一定以上に保たれると言われています。
Pythonはデータ分析にも用いられる言語なので、データサイエンティストを目指す場合は、この言語の取得が必須となります。
Java
Javaは日本の多くの現場で支持されているプログラミング言語です。
オブジェクト指向型の言語かつOSに依存しない点が特徴であると言われています。処理速度が速く、セキュリティ性も高いため、プログラミング言語に触れたことがないというデータベースエンジニアの方にもおすすめです。
Javaを使用する場合には、多くのユーザーが支持しているフレームワーク「Spring」を活用することになるかと思います。
SpringはJavaを用いたWebアプリケーション開発の効率を高めてくれます。拡張性と保守性が高く、Javaを習得するならば、Springを利用しない手はありません。
また、汎用性も高く、今後はAndroidアプリ開発のシーンでも活躍するでしょう。スマホアプリ開発の道に進みたいと考えている方は、ぜひ取得を目指してみてください。
C言語
歴史の長いプログラミング言語であるC言語は、PHPやPythonなど多くの言語の元となっているため、C言語を習得することで他の言語も理解しやすくなると言われています。
OS開発からスマホアプリ開発、ソフトウェアからIoTまで、非常にさまざまな分野で用いられていることも、その特徴と言えるでしょう。
データベースエンジニアからのキャリアパスを意識しだしたものの、まだどのような分野で活躍したいかは明確でないという方は、C言語を学んでみるのも良いでしょう。
プログラミング言語を習得した先にあるデータベースエンジニアが描けるキャリアパスの例を紹介
データベースエンジニアとしての経歴にプログラミング言語を扱えるというスキルが加わることで、キャリアパスの選択肢がかなり広がります。
ここでは、データベースエンジニアからのキャリアパス先についてご紹介します。
データベースエンジニアからのキャリアパスを考えている方はぜひチェックしてください。
プロジェクトマネージャー
システム開発に関する経験が豊富なデータベースエンジニアには、プロジェクトマネージャーという道が拓かれます。
プロジェクトの最高責任を請け負うプロジェクトマネージャーになるには、プロジェクトリーダーとしての成果を積み上げることが大切です。
また、プロジェクトの計画から設計、開発、リリースといった各工程の業務を熟知しなければなりません。
現場での経験が十分だという方は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
AI・機械学習エンジニア
さまざまなデータをAIに与え、それを処理させAIを教育することが仕事であるAI・機械学習エンジニアは、データを専門的に扱うデータベースエンジニアのキャリアパス先としてはぴったりではないでしょうか。
特に、データの分析、またはデータをコンピュータに学習させ、最適なアルゴリズム開発や検証などを行う機械学習エンジニアの業務内容は、データのスペシャリストであるデータベースエンジニアにとってはなじみ深いかと思います。
AI分野の業務においても膨大なデータを分析することが必要になるため、データベースエンジニアの経験を活かすことができるでしょう。
Pythonを扱う知識のほか、数学的な知識も必要になります。
データサイエンティスト
データサイエンティストの仕事は、データを分析し、ビジネスにおいて有益な情報を導き出して、意思決定者をサポートすることです。
データベースの開発・設計、もしくは運用・管理を専門的に行うデータベースエンジニアの経験を存分に活かすことができるでしょう。
データサイエンティストになるには、統計学に関する知識も必要になるので学習が必要です。
データを活用した経営コンサルタント
データベースエンジニアとしての経験と知識を活かして経営コンサルタントを目指すというのも1つの道です。
データベースの導入から運用までを提案するコンサルティング業務は、データベースエンジニアのなかでもスペシャリストの域に到達した人のキャリアパス先として知られています。
競争率は高いですが、その分報酬も高くなるため、データベースエンジニアとして専門性を高めていきたいという方は、コンサルタントの道を視野に入れてもいいでしょう。
フルスタックエンジニア
開発や運用において複数の業務を担うフルスタックエンジニアは、多くのエンジニアにとって目指すべきキャリアパス先と言えます。
開発に関する業務を網羅的に担当するので、データベースエンジニアとしての経験を活かすことも可能でしょう。
また、習得したプログラミング言語のスキルも実戦で活かすことができます。
エンジニアとしてさらにスキルアップを目指したいという方は、ぜひフルスタックエンジニアを目指してみてください。
まとめ
今回はデータベースエンジニアがプログラミング言語を習得する3つのメリットと、言語選定方法について紹介しました。
実際の業務において、データベースエンジニアがプログラミング言語を用いることは稀ですが、習得することで将来の可能性を大きく広げることができます。
エンジニアとして活躍の幅を広げていきたいとお考えの方は、ぜひプログラミング言語の習得を検討してみてください。
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この記事を書いた人

1992年生まれ、北海道出身。トレンドスポットとグルメ情報が大好きなフリーライター。 衣・食・住、暮らしに関する執筆をメインに活動している。 最近のマイブームは代々木上原のカフェ巡り。
この記事を監修した人

大学在学中、FinTech領域、恋愛系マッチングサービス運営会社でインターンを実施。その後、人材会社でのインターンを経て、 インターン先の人材会社にマーケティング、メディア事業の採用枠として新卒入社し、オウンドメディアの立ち上げ業務に携わる。独立後、 フリーランスとしてマーケティング、SEO、メディア運営業務を行っている。