1. TOP
  2. エンスタマガジン
  3. フリーランス
  4. ネットワークエンジニアは「やめとけ」と言われる5つの背景と、それでも働くメリットややりがいって?

ネットワークエンジニアは「やめとけ」と言われる5つの背景と、それでも働くメリットややりがいって?

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。

エンジニアスタイルは、最高単価390万円、国内最大級のITフリーランス・副業案件検索サービスです。ネットワークエンジニアのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

目次

はじめに

「ネットワークエンジニアはきついって本当?」

「ネットワークエンジニアってどんな業務を担当するのか知りたい。」

「ネットワークエンジニアに将来性はある?」

ネットワークエンジニアについて、上記のように気になっている方も多いのではないでしょうか。

業務内容はもちろん、そのやりがいについても知りたいところです。

ネットワークエンジニアは大変だからやめとけと言われる側面がありながら、将来性があり、高収入を目指せる職種でもあります。

今回はネットワークエンジニアについて、以下の流れで解説していきます。

  • ネットワークエンジニアの仕事内容
  • ネットワークエンジニアはやめとけと言われている5つの背景
  • ネットワークエンジニアとして働くメリット
  • ネットワークエンジニアの将来性について
  • ネットワークエンジニアに求められるスキル
  • 会社員・フリーランス別ネットワークエンジニアの平均年収

ネットワークエンジニアの仕事内容

まずネットワークエンジニアはどのような業務を行うのでしょうか。

ネットワークエンジニアに限らず、エンジニアには上流と下流の工程があり、それぞれで担当する業務内容も違います。

ネットワークエンジニアは上流工程である提案から構築、下流工程である監視・運用・保守まで担当します。

ざっくりまとめると以下のようになります。

  • ネットワークの提案・設計【上流工程】
  • ネットワークの構築【上流工程】
  • ネットワークの監視・運用【下流工程】

また、ネットワークエンジニアはサーバーエンジニアとも混同されやすいため、この項でサーバーエンジニアとの違いについても解説していきます。

ネットワークの提案・設計

1つ目はネットワークの提案・設計です。

上流工程の中で最も上位にあるのが提案で、お客様に対しネットワークシステムの提案を行います。

次の設計では、お客様の求めるニーズに対し、どのようなネットワークが最適なのかを設計します。

提案と設計は非常に重要な工程であり、ここを間違えると続く下流の工程でも出戻りが発生したりと影響が生じてしまい、迷惑をかけることになりかねません。

そのため、業務にあたっての繊細さと多くの知識が求められる工程と言っても過言ではないです。

ネットワークの構築

2つ目はネットワークの構築です。

上流で決められたネットワーク設計を基に、ネットワークシステムの構築を行います。

構築では実際にルーターにログインをして設定を行ったり、案件によってはデータセンターへ赴いて物理的な機器の接続をします。

構築後は運用をしていくためのテストを行い、ネットワークが設計通りに機能することの担保を取ることも担当範囲です。

ネットワークの監視・運用

3つ目はネットワークの監視・運用です。

監視・運用保守は下流工程にあたります。

監視・運用ではネットワークに障害が発生した際に業者の方へ取り次いだり、障害対応を行うことがメインの業務内容となります。

また、既存設定の変更やお客様からの問い合わせ対応(アフターサービス)なども監視・運用を担当するネットワークの業務内容です。

サーバーエンジニアとの違いは?

ネットワークエンジニアの業務内容について解説しました。

ところでこの記事を読んでいる方はネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違いをご存知でしょうか。

ネットワークとサーバーが違うものであるように、それぞれのエンジニアの業務内容も当然違うのですが、割りと混同されがちな印象があります。

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違いは主に担当する対象がネットワークなのか、サーバーなのかです。

例えば構築を担当する場合、ネットワークエンジニアは主にルーター機器の設定を行ってネットワークを構築するのに対し、サーバーエンジニアは主にOSの設定を行い、サーバーを構築するといった違いがあります。

ネットワークエンジニアはやめとけと言われている5つの背景とは

ネットワークエンジニアの業務内容については理解できましたでしょうか。

こちらの項ではネットワークエンジニアはやめとけと言われている5つの背景について解説していきます。

主に言われていることは以下の5つです。

  • 勤務時間が不規則・残業・休日出勤をするケースがある
  • 突発的な障害対策に追われ、精神的にも負荷がある
  • キャリアアップ・収入アップが難しいから
  • ネットワークエンジニアとして、知識を学び続ける必要がある
  • 部分的な業務のみだと給料が少ない

勤務時間が不規則・残業・休日出勤をするケースがある

ネットワークエンジニアは不測の障害対応をするケースが多く、夜勤や休日出勤をしなければならないことがあります。

お客様先でのアップデート対応時にも、土日などの休日に行われることが多いため、何かあった際の問い合わせ先としてネットワークエンジニアが立ち会いをすることもあります。

また、平日の場合でも障害は起こりうるので、就業時間間近になって障害対応をする場合は長めの残業も覚悟しなければならないケースがある点にも注意が必要です。

突発的な障害対策に追われ、精神的にも負荷がある

前項でも触れた通り、障害はいつ起きるのかが分からず、常に突発的です。

障害が発生してから対応となるので、毎回後手に回ることとなり、精神的に負荷がかかってしまいます。

障害はその場しのぎの対応だけではなく、再発防止策を考えたり、報告書を作成する手間もあるため、その点も負荷に感じる原因の1つです。

キャリアアップ・収入アップが難しいから

ネットワークエンジニアはキャリアアップや収入アップが難しいというのも、やめとけと言われる背景の1つです。

特に未経験でネットワークエンジニアになった場合は、まず業務をこなせるようになるまでにある程度のスキルが必要となり、そこまで到達してようやくキャリアアップや収入アップを目指せるので、ハードルは決して低くはありません。

ネットワークエンジニアとして、知識を学び続ける必要がある

ネットワークエンジニアとして活躍するには、継続して知識を学び続け、実務によるスキルを身につけていくことが重要です。

人によってはこれが楽しい・辛いと感じるかは千差万別ですが、ネットワークエンジニアだけではなくどの職種も一緒のことが言えます。

この姿勢さえ継続できれば、前途したキャリアアップや収入アップも難しいものではないです。

部分的な業務のみだと給料が少ない

最後に部分的な業務のみだと給料が少ないことが挙げられます。

これはネットワークエンジニアを始めたての頃は、スキルが低いので担当可能な業務範囲が狭く、相対的に給料も少なくなってしまうことを意味します。

最初の頃は上記の理由によりどうしても少ない給料になってしまいがちですが、スキルアップによって担当業務範囲を広げられればその分給料にも反映されるため、カバー可能です。

それでもネットワークエンジニアとして働くメリットとは

ネットワークエンジニアはやめとけと言われる5つの背景について解説しました。

確かにご紹介した通り、ネットワークエンジニアには肉体的・精神的にきつい側面やキャリアアップが難しい部分もあります。

しかし、以下3点の理由から、ネットワークエンジニアとして働く価値は十分にあると言えます。

  • 専門性が高く、市場から求められている
  • 高収入を目指せる
  • システム・ビジネス双方の重要な基盤であり、やりがいがある

専門性が高く、市場から求められている

まずネットワークエンジニアには需要があります。

特にネットワークに関する専門知識を持ったスペシャリストであれば、引く手数多の人材です。

実際にネットワークエンジニアは世界中で不足している状態であり、確かなスキルさえ身につければ仕事に困ることは無いですし、逆に多くのキャリアチャンスがあります。

高収入を目指せる

高収入を目指せる点も、ネットワークエンジニアとして働くメリットです。

前項ではキャリアアップや収入アップは難しいとお伝えしました。

しかしそれは未経験から始めてある程度の期間のお話です。

軌道に乗り、スキル的にも業務的にも経験を積み重ねていくことによって十分高収入を目指せるのがネットワークエンジニアの魅力の1つです。

システム・ビジネス双方の重要な基盤であり、やりがいがある

ネットワークエンジニアはやりがいのある職種です。

理由として、ネットワーク技術は現代の社会において必要不可欠なものであり、直接的にビジネスに貢献することができます。

必要不可欠な技術なだけあって、需要も高いです。

前途しましたが需要が高く、引く手数多な人材になれれば非常にやりがいを感じることができるでしょう。

ネットワークエンジニアに将来性はあるのか。

続いてネットワークエンジニアに将来性はあるのかについて解説します。

結論からいうと、従来のネットワークエンジニアが行う業務は減少していますが、将来性が無いわけではありません。

その理由についてお伝えします。

クラウドの台頭で従来の業務は減少

近年、ネットワークエンジニアの求人数が減少しており、その理由はクラウドの存在が大きいです。

データセンター自体、その数は減少傾向にあり、クラウドサービスの需要が高まっています。

従来のオンプレミス型でネットワークを設計・運用・保守をはじめ物理的な接続業務しかできない場合は需要が下がっていく一方で、クラウド技術を駆使したネットワークエンジニアの需要は上がっています。

そのため、ネットワークの知識も常に現在の技術に追随することが求められています。

フルスタックエンジニアのニーズが高まっている

昨今はシステムやサービスが増えている中、クラウド環境整備をできる人が求められています。

クラウドでの環境整備といったスポットでの仕事を担当しつつ、ネットワークエンジニアとして一貫して業務を遂行できるようなフルスタックエンジニアの需要が高まっています。

ネットワークエンジニアに求められるスキルとは

それでは需要の高い、引く手数多なネットワークエンジニアになるために求められるスキルとは何でしょうか。

以下6つのスキルを身に着けておくと、ネットワークエンジニアとして十分にキャリアアップを目指すことが可能です。

  • クラウドサービスに関する知識
  • セキュリティに配慮した設計・構築力
  • データベースに関する知識・データベース言語
  • プログラミングスキル
  • サーバーOSの知識とスキル
  • ネットワーク仮想化の知識・設計

1つずつ解説します。

クラウドサービスに関する知識がベースになる

近年はオンプレミスでのシステム運用から、クラウドサービスへシステムを移行し運用している企業が増えています。

これからネットワークエンジニアを目指す方は、ネットワークの基礎知識と共にAWSやGCP、Azureなどのクラウドサービスにおけるネットワーク分野のサービスに触れておくことをおすすめします。

セキュリティに配慮した設計・構築力

ネットワークの設計・構築をするにあたってセキュリティは非常に重要です。

簡単に外部からアクセスが可能な社内ネットワークを構築してしまうと、機密情報の漏洩やサーバー攻撃のターゲットとなりえてしまいます。

そのため、お客様の要件を叶えつつ、堅牢なネットワークを設計・構築できるスキルが求められます。

データベースに関する知識・データベース言語

データベースに関する知識は必須ではありませんが、あると有益です。

システムはネットワークを介して連携しており、障害発生時の切り分けに役立つからです。

例えばデータベースへのデータ連携における障害が発生した場合、原因の切り分けとしてデータベース側の問題なのか、ネットワーク側の問題なのか、両方の知識があれば解決することができます。

習得するなら、現場で使用率の高い以下のデータベースです。

  • MySQL
  • Oracle
  • SQL Server
  • PostgreSQL

また、上記データベースの操作に必要となるSQL言語も併せて習得しておくことをおすすめします。

プログラミングスキル

プログラミングスキルもネットワークエンジニアに必要なスキルの1つです。

おすすめするのは以下4つの言語ですが、案件によって使用される言語も異なるため、必要に応じて身につけていくと良いでしょう。

  • Python
  • Perl
  • Ruby
  • C/C++

サーバーOSの知識とスキル

LinuxやWindowsといったサーバーOSの知識も必要です。

ネットワーク設定はルーターだけではなく、OSにも存在するからです。

サーバーOSに関する知識とスキルがあれば、ネットワークを設定する際のコマンドや操作方法に困りませんし、早急の対応が求められる障害対応の際にも役に立ちます。

ネットワーク仮想化の知識・設計

ネットワークの仮想化とは、物理的なネットワーク回線1つに対し複数の仮想ネットワークを構築することのできる技術です。

これら仮想化に関する知識や設計の経験があれば強みになります。

クラウドサービスやVirtualBoxなどから気軽に触れることができるので、学んで損することはありません。

ネットワークエンジニアの平均年収はどれくらいか。会社員とフリーランス別で紹介

ネットワークエンジニアの平均年収をご紹介します。

会社員とフリーランスでそれぞれ見ていきます。

会社員のネットワークエンジニアの場合

まず会社員の場合ですが、平均年収は448,000円です。

ITエンジニア全体の平均年収として444,000円のため、僅かながら平均より上の位置付けとなります。

フリーランスのネットワークエンジニアの場合

フリーランスの場合ではどうでしょうか。

ネットワークエンジニアの案件数は2,591件

案件数としては2023年2月時点で2,591件あり、平均案件数1位であるフロントエンドエンジニアより若干少ない程度でした。

このことから、案件数としては決して少なくないことがわかります。

ネットワークエンジニアの平均年収

フリーランスネットワークエンジニアの場合、平均単価は630,000円でしたので、単純計算して年収にすると7,560,000円となります。

ネットワークエンジニアの具体的案件

実際のフリーランスのネットワークエンジニア案件の単価や求められるスキルをご紹介します。


オンプレ環境からAWSへのシステム移行やデータベースの移行を取り扱う案件です。

単価:510,000円

求められるスキル:AWS、Python、Zabbixの知識


IaCを活用したECサイトにおける監視・運用の案件です。

監視中の空き時間で改善課題の取り組みも行います。

単価:850,000円

求められるスキル:Terraformやkubernetesのスキル、実務経験


ルーターの設定変更やログ調査の担当をします。

単価:460,000円

求められるスキル:ネットワークに関する技術の他、AWSのスキルやサーバー運用の経験


ネットワークの設計・構築案件で、ルーター・ファイアウォール・ロードバランサーの導入を担当します。

単価:650,000円

求められるスキル:SIerでの稼働経験、

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回解説した内容を以下にまとめます。

  1. ネットワークエンジニアには上流工程・下流工程があり、特に上流工程では繊細さや高度な知識が求められる
  2. ネットワークエンジニアは突発的な障害対応による残業や休日出勤での精神的負荷があるから、やめとけと言われている
  3. ネットワークエンジニアには将来性があり、需要も高いためキャリアアップや収入アップを十分に目指せる
  4. ネットワークの知識だけではなく、クラウドサービスのスキルや、データベースとプログラミング言語のスキルも併せ持っておくと強みになる
  5. ネットワークエンジニアの平均年収は僅かに平均よりも上で、案件数も現状かなり多い

今回は以上となります。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

SNSシェア
新規会員登録エージェントとの初面談1社につきAmazonギフト券3,000円分全員にプレゼント!

あわせて読みたい関連記事


エンジニアスタイルでネットワークエンジニアの案件を見る

おすすめ&新着求人・案件


各種SNSで情報を
発信中フリーランスで働くエンジニアに役立つ情報を発信しています。
フリーランス求人・案件の選び方や注意点、単価を上げるコツなどをエンジニアスタイルの編集部が発信しています。
フォロー・友達に追加していただき最新の情報をGETしてください。