インフラエンジニアは知っておきたいキャリアアップのステップや目標とキャリアパスの種類とは

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目次
はじめに
ITインフラの設計や構築を担当しているインフラエンジニア。必要とされるスキルも幅広く、需要も高まっています。しかし、インフラエンジニアのキャリアのステップやキャリアチェンジの種類など、どのようなものがあるのか気になりませんか?
そこで今回は、インフラエンジニアが知っておきたいキャリアアップのステップや目標とキャリアパスの種類を紹介します。本記事を参考にして、キャリアアップを目指す参考にしてみてください。
【業種別】インフラエンジニアに求められているスキルとは?
インフラエンジニアの業種を細かく分けた場合、以下の4つの仕事内容に分類されます。
インフラエンジニアの主な業種
- ネットワークエンジニア
- サーバーエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
それぞれのエンジニアに求められるスキルを紹介します。
ネットワークエンジニアに求められるスキル
ネットワークエンジニアは、システムに関してのネットワーク設計や構築、保守などネットワーク機器に関連する業務を行います。ネットワークエンジニアに求められるスキルとして以下のようなものがあります。
ネットワークエンジニアに求められるスキル
論理設計作成のネットワーク設計スキル ファイアウォールやアプライアンスなどセキュリティスキル AWSやAzureなどシステム構築のためのクラウドコンピュータのスキル
サーバーエンジニアに求められるスキル
サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築、運用、保守などサーバー内部の業務を担当しています。サーバーエンジニアに求められるスキルとして以下のようなものがあります。
サーバーエンジニアに求められるスキル
LinuxやUNIX、WindowsなどサーバーOSの知識と構築するスキル サーバー設計や構築、運用、保守のスキル セキュリティに関してのスキル
データベースエンジニアに求められるスキル
データベースエンジニアは、データベースの開発や設計、運用、保守などの業務を担当する仕事です。データベースエンジニアに求められるスキルとして以下のようなものがあります。
データベースエンジニアに求められるスキル
SQLなどのデータベースを操作するスキル セキュリティに関するスキル LinuxなどのOSに関する知識やコマンド操作のスキル システム開発やデータ分析のスキル
セキュリティエンジニアに求められるスキル
セキュリティエンジニアは、ネットワーク上のセキュリティ分析や設計、保守、運用などの業務を担当する仕事です。セキュリティエンジニアに求められるスキルとして以下のようなものがあります。
セキュリティエンジニアに求められるスキル
情報セキュリティマネジメントのスキル 経営視点をもつセキュリティシステムの構築スキル OS・アプリのセキュリティスキル 暗号化や認証技術の知識
インフラエンジニアとして生き残っていくために必要なスキル
インフラエンジニアは、インフラの設計や構築・運用を担当していますが、これから将来的に生き残っていくためには4つのスキルが必要です。
- プログラミングスキル
- クラウドの知識とスキル
- 仮想化の知識とスキル
- セキュリティに関する知識とスキル
それぞれ詳しく説明します。
プログラミングスキル
必要なスキルの1つ目は、プログラミングスキルです。システム開発に関わることがあり、プログラミングスキルを習得しておくことで、効率的に仕事ができるようになります。
さらに、プログラミング言語を習得しておけばスキルアップにつながることもあるため、転職の際にも役に立ちます。
学習すべきプログラミング言語
- BAT
- TTL
- Bash
- Python
- Ruby
- Java
クラウドの知識とスキル
必要なスキルの2つ目は、クラウドの知識とスキルです。クラウド登場以前は、企業内にインフラを設置することが主流でした。しかし、クラウド登場以降はインターネット上でインフラの構築が可能となり、クラウドを利用する企業が増えてきているため、インフラエンジニアにもクラウドの知識やスキルが求められています。
主なクラウドサービス
クラウドの種類 | 具体的なクラウドサービス |
SaaS | Microsoft Office 365・Gmail・Dropbox |
PaaS | Amazon Web Services・Google App Engine・Google Cloud Platform・Microsoft Azure |
IaaS | Amazon Elastic Compute Cloud・Google Compute Engine |
クラウドとは?
クラウド(クラウド・コンピューティング)とは、インターネットなどのネットワーク経由でユーザにサービスを提供する形態のことです。 引用:NTT東日本HPより
仮想化の知識とスキル
必要なスキルの3つ目は、仮想化の知識とスキルです。近年利用されているクラウド環境のインフラ構築では、仮想化の技術を利用することが多くなっています。そのため、コンピュータに仮想OSを入れる作業や設定が必須になり、仮想化の知識とスキルが必要になります。
仮想化の種類
領域 | 説明 |
サーバー仮想化 | 1台のサーバーを複数の仮想サーバーに分けて利用すること |
ネットワーク仮想化 | ハードウェアベースのネットワークをソフトウェアベースのネットワークにしたもの |
デスクトップ仮想化 | サーバー上やクラウド上にデスクトップ環境をおいて、さまざまな端末で利用すること |
仮想化とは?
仮想化とは、サーバー、ストレージ、ネットワーク、クライアントPCなどのハードウェアリソースを、ソフトウェアを用いて統合・分割する技術 引用:spalashtop HPより
セキュリティに関する知識とスキル
必要なスキルの4つ目は、セキュリティに関する知識とスキルです。インフラエンジニアでも、セキュリティ設計を担当することもあるため、セキュリティの知識やスキルは必須です。セキュリティに関する知識として必要なものは以下のような項目があります。
主なセキュリティに関する知識
- アクセス管理
- 暗号化
- ネットワーク分割
- 不正通信対策
- ウイルス対策
インフラエンジニアに将来性はあるのか
インフラエンジニアは、コンピュータネットワークやサーバーなどのインフラストラクチャを構築、運用、維护するためのエンジニアです。将来的には、インターネットやクラウドなどの新しい技術の導入や、ビッグデータの分析などによって、ビジネスの成長を支えることが求められるでしょう。
また、IoT(Internet of Things)の普及によって、エッジコンピューティングなどの新しいインフラストラクチャが求められることもあります。インフラエンジニアは、これらのトレンドに対応しながら、インフラストラクチャを適切に運用し、セキュリティや高可用性を維持することが求められます。
インフラエンジニアの将来性
- ITシステム導入のため、インフラエンジニアのニーズが高くなる可能性がある
- インフラエンジニアにはクラウド関連の案件が増える可能性がある
- インフラエンジニアの需要にはクラウドのスキルが必要
インフラエンジニアがキャリアを考える上で念頭に置いておきたいこと
自分がどのような働き方、キャリアを歩みたいのか
インフラエンジニアがキャリアを考える場合、どのような働きをすれば理想のキャリアを目指せるのか考える必要があります。
例えば、自分自身がインフラエンジニアとして技術の専門性を高めるのか、幅広い知識でプロジェクトを管理するのか、スキルや技術を身につけてより専門性の高い職種を目指すのか、自分の働き方でキャリアの方向性が変わってきます。
そのためにどのようなキャリアステップを踏むのか
インフラエンジニアのキャリアステップを大きく分けると、3つあります。
- 技術の専門性を高めたいのであれば、インフラエンジニアのスペシャリスト
- プロジェクトでリーダーシップを発揮したい人は、インフラエンジニアのマネージャー
- ITインフラなどITの知識を活かしてアドバイザーになりたい人はITコンサルタント
キャリアステップに付随して、どのようなスキルが求められていて、どれを身につけるのか
インフラエンジニアとしてキャリアステップする場合のスキルとキャリアステップする場合に必要な資格を紹介します。
今後もインフラエンジニアとして必要とされるスキル
- プログラミングの知識とスキル
- クラウドの知識とスキル
- コミュニケーションスキル
- 英語力
スペシャリストを目指すなら技術の向上だけでなく、最新技術の情報も収集できることが大切です。コミュニケーションスキルと英語力は、どのキャリアでも持っていれば役に立つスキルなので、できる限り習得しておいた方が良いスキルです。
キャリアステップする場合に必要な資格
資格 | 内容 | 公式HP |
CCNP | シスコシステムズ社が認定する技術者資格でネットワークエンジニアには価値のある資格 | CCNPはこちら |
LPIC | Linux技術者認定試験で、クラウドの設計、構築、運用・保守ができることをアピールできる | LPICはこちら |
ORACLE MASTER | Oracle Corporationが認定する資格で、データベースを管理する能力をアピールできる | ORACLE MASTERはこちら |
ITパスポート | ITに関する基礎知識を証明できる国家試験で、企業から信頼されている資格 | ITパスポートはこちら |
これらを何年で達成するのか
インフラエンジニアとして3〜5年程度の実務経験を積むことで、設計や開発、保守、運用の行程を経験しており、関われる案件も多いことから、キャリアステップの基準としてよいでしょう。
また、経験していく中で自分の得意な領域も分かってくるはずなので経験を積みながらキャリアを探していくこともできます。スキルを身につけることでキャリアの選択肢が広くなるため、さまざまな経験を積んでおくことが大切です。
インフラエンジニアのキャリアパスのステップとは
インフラエンジニアのキャリアパスは、以下のようなステップ例があります。
- インターンシップやエントリーレベルのインフラエンジニアとしての仕事をする
- システムエンジニアやネットワークエンジニアとしての仕事をする
- インフラ運用エンジニアやインフラ基盤エンジニアとしての仕事をする
- インフラ管理職やインフラアーキテクトとしての仕事をする
- インフラ部門のリーダーやマネージャーとしての仕事をする
ただし、実際には、職務や経験によって異なりますので、自分がどのようにキャリアを積み上げていきたいかによって、選択肢を調整する必要があります。
インフラエンジニアの一般的に取れるキャリアパスとキャリアチェンジした時に取れる選択肢
インフラエンジニアの一般的に取れるキャリアパス
インフラエンジニアの一般的なキャリアパスとして、スペシャリストとマネージャーがあります。
インフラエンジニアのスペシャリスト
一般的に取れるキャリアパスの1つ目として、インフラエンジニアのスペシャリストがあります。専門技術に特化したエンジニアのことをスペシャリストと言い、インフラエンジニアの知識やスキルを高めることによってスペシャリストを目指すことが考えられます。
インフラエンジニアの特定領域
サーバー ストレージ ネットワーク クラウド 仮想化 セキュリティ
インフラエンジニアの経験が豊富で、特定の領域に強みを持っていることがスペシャリストに必要なことで、サーバーやネットワーク、セキュリティなどインフラエンジニアに関係のあるスキルを高めることが大切です。
インフラエンジニアのマネージャー
一般的に取れるキャリアパスの2つ目として、インフラエンジニアのマネージャーがあります。マネージャーは、インフラエンジニアのまとめ役でインフラの管理を行います。
チームリーダーとしての責任を伴うため、インフラエンジニアとしての指導力も大切になってきます。技術力も大切ですが、チームメンバーとのコミュニケーションをとりながらプロジェクトの方向性を決め、問題解決しながら目的を達成できるチーム作りが求められます。
インフラエンジニアのキャリアチェンジとして取れる選択肢の例
インフラエンジニアのキャリアチェンジができる例として以下のキャリアパスがあります。
インフラエンジニアのキャリアチェンジの例
- プロジェクトマネージャー
- セキュリティコンサルタント
- ITアーキテクト
- システムエンジニア
- フリーランスのインフラエンジニア
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、システム開発の予算やスケジュールの管理、メンバー構成などを決定し納品までプロジェクトの責任を担う仕事です。インフラエンジニアの仕事をしているとメンバーへの理解度やコミュニケーションもとりやすいため、マネジメントがしやすいです。
主な仕事内容
- 開発計画策定
- 開発環境を整える
- プロジェクトの推進
- 評価やレビュー
セキュリティコンサルタント
セキュリティコンサルタントは、企業に対してセキュリティサービスを提供します。企業が抱えているセキュリティの課題を把握・分析してセキュリティ対策を計画、実行の支援を行います。インフラエンジニアもセキュリティ関係の知識を求められていることが多く、知識を活かせるセキュリティコンサルタントのキャリアチェンジも選択肢の1つになります。
主な仕事内容
- セキュリティの分析や計画立案
- セキュリティの維持、管理
- セキュリティ対策の運用体制構築
ITアーキテクト
ITアーキテクトは、ITシステムの構想をまとめ、ビジネス的な要件に最適な設計や計画を立てる仕事です。インフラ関係の設計に関わっているため、インフラエンジニアからのキャリアチェンジとして選ばれることがあります。
ITアーキテクトの専門分野と仕事内容
専門分野 | 仕事内容 |
アプリケーションアーキテクチャ | アプリケーションの設計 |
インテグレーションアーキテクチャ | フレームワーク構造やシステムの連携・相互運用に関係する設計 |
インフラストラクチャアーキテクチャ | プラットフォームやセキュリティ、ネットワークの設計 |
システムエンジニア
システムエンジニアは、クライアントからニーズに合うシステムの設計・開発を行う仕事です。主な仕事はソフトウェアの設計ですが、インフラエンジニアとシステムエンジニアの業務内容が重なっているケースが多いため、キャリアチェンジしやすい職業です。
主な仕事内容
- クライアントからヒアリング
- 悩み分析から要件定義
- ソフトウェアの設計・テスト
フリーランスのインフラエンジニア
インフラエンジニアとして経験を積み、フリーランスとして仕事をすることも選択肢の1つです。たくさんのスキルを持っているインフラエンジニアであれば、多くの案件を獲得することが可能です。インフラエンジニアがフリーランスとして働く場合、以下のメリットがあります。
フリーランスのメリット
- やりたい仕事に挑戦できる
- さまざまな企業で仕事ができる
- 受注次第では収入が上がる可能性がある
まとめ
今回は、インフラエンジニアが知っておきたいキャリアアップのステップや目標とキャリアパスの種類を紹介しました。
インフラエンジニアには、多くの需要があり今後も活躍が期待できる業種の1つです。キャリアパスの種類も多く、スキルアップや経験を積むことでさまざまなエンジニアにチャレンジできます。
ぜひ本記事を参考にして、必要なスキルや経験を積みながらキャリアアップを目指してみませんか?
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この記事を書いた人

1992年生まれ、北海道出身。トレンドスポットとグルメ情報が大好きなフリーライター。 衣・食・住、暮らしに関する執筆をメインに活動している。 最近のマイブームは代々木上原のカフェ巡り。
この記事を監修した人

大学在学中、FinTech領域、恋愛系マッチングサービス運営会社でインターンを実施。その後、人材会社でのインターンを経て、 インターン先の人材会社にマーケティング、メディア事業の採用枠として新卒入社し、オウンドメディアの立ち上げ業務に携わる。独立後、 フリーランスとしてマーケティング、SEO、メディア運営業務を行っている。