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Webディレクターの年収ってどれくらい?市場価値を上げるスキルを合わせて紹介

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はじめに

Webエンジニアを目指している方であれば、上位職ともいえるWebディレクターの平均年収は、とても気になるのではないでしょうか。

本記事では、Webディレクターの年収について紹介し、年収をあげるためにはどのようなスキルやキャリアを経験していけばいいのかを、フリーランスのWebディレクターも含めて詳しく解説しています。

この記事を読めば、Webディレクターの仕事内容と具体的に必要なスキルがすぐにわかります。誰にでもわかるように、専門用語はなるべく使わずに解説しているので、ぜひ最後までご覧になってください。

Webディレクター の平均年収は具体的にどれくらい?

Webディレクターに転職やキャリアチェンジを考えている方は、どれくらいの年収がもらえるかは気になるところです。ここでは、Webディレクター全体の平均年収についてご紹介します。

Webディレクター 全体の平均年収

Webディレクター 全体の平均年収

WEBディレクターの平均年収は「498万円」です。地域別にみると、「東京都」の水準が最も高く、「538万円」です。東京都全体の平均年収が「438万円」であることから、Webディレクターの平均年収は高水準といえるでしょう。

求人件数についても、年々増加傾向にあり、仕事の見つけやすさや需要に関しても安定している職業といえます。

Webディレクターの年収を大きく左右する3つの要素

Webディレクターには、年収を左右する要素が数多く存在します。

ここでは、Webディレクターの年収を左右する要素を3つ厳選してご紹介します。

企業の業績や企業規模

1つ目は、企業の業績や企業規模です。

Webディレクターの活躍場所は、Web業界だけに留まらないので一概にはいえませんが、勤める企業や関わる案件によって、年収が大きく変わってくるのも事実です。

実際に、2022年度のWEB業界の平均年収ランキング1位の企業は「Zホールディングス株式会社(前ヤフー株式会社)」で、その平均年収は「1,105万円」と、かなりの高水準を記録しています。同ランキングで10位は「GMOインターネット株式会社」で、その平均年収は「597万円」と、1位のZホールディングスと比較すると約半分の年収になっています。

このデータからもわかるように、Webディレクターは、勤める企業によって年収が大きく左右されます。

Webディレクターとしての経験年数

2つ目は、Webディレクターとしての経験年数です。

Web業界は、日本の他の業界と比べると「実力主義」の傾向にありますが、それでもやはり、Webディレクターとしての経験年数によって年収には大きな差があります。

フリーランスの案件全体を通してみても、Webディレクター経験が1年と5年では、報酬に倍以上の違いがみられます。一般的に、Webディレクターとしての経験年数が3年を超えてくると、信頼のおける実績として認められるようになります。

もちろん中には、Webディレクターとしての頭角をすぐに表して、高い年収を得る人もいます。早い段階で高い年収をもらう方法については、後述致します。

このように、Webディレクターは、経験年数によっても年収が大きく左右されます。

自分のスキルセットと対応範囲

3つ目は、自分のスキルセットと対応範囲を把握することです。

基本的なWebディレクターの仕事内容は以下になります。

  • クライアントの要望ヒアリング
  • システムの企画 / 設計 / 定義
  • プロジェクトメンバーの人材配置と管理
  • スケジュールの進捗管理

主に上記の仕事をこなしながら、プロジェクト全体の進行管理を行うことになります。Webディレクターとして活躍していくのならば、できるだけ実際の業務に即したスキルセットを、キャリアの中で積んでいかなければなりません。

これらのキャリアを積むためには、早い段階から上流工程の業務に手を出して、対応する業務のスキルを効率的に伸ばしていく必要があるでしょう。

このように、Webディレクターは、自分のスキルセットと対応範囲を把握しておくことも、年収を上げるために必要な要素になります。

Webディレクターで年収1000万を達成している人ってどんな人?

Webディレクターは、年収1000万円以上を得ることも珍しくはありません。

ここでは、実際に年収1000万円以上の収入を得ている人の特徴を5つ厳選してご紹介します。

大手企業に長く所属している

大手企業に長く所属することも、高い年収を得るための一つの手段です。

エンジニアの年収実態調査

日本のITエンジニアは、世界と比較すると平均勤続年数が非常に長いことで有名です。IT大国のアメリカのITエンジニアの平均勤続年数は約4年といわれていますが、日本では約11年です。

日本企業では、勤続年数にしたがって年収が増加していく「終身雇用」が、現在でも一般的です。IT企業では、他業種と比較するとその傾向は薄いですが、長く勤めていた方が年収が高くなる傾向にあります。特に、大手企業でその傾向は強いです。

Webディレクターは、管理職に分類されるため、大手企業に長く勤めていれば自然と抜擢されることも少なくありません。

先述したように、Webディレクターの平均年収は他職種と比較して高水準です。大手企業に所属するWebディレクターともなれば、年収1000万円を超えることも珍しいことではありません。

上流工程・一次請けの企業に所属している

上流工程・一次請けの企業に所属することも非常に大事です。

日本のIT企業の商流

日本のIT企業は、「商流」が非常に複雑化しています。商流とは、「商的流通」の略語で「取引の流れ」のことです。以下に、日本のIT業界の一般的なシステム開発の流れを解説します。

まず、発注元企業がシステムの設計・開発を元請SIerに発注します。大規模プロジェクトの場合、多くの人的リソースが必要になるため、元請SIerは自社のシステム子会社などを通して足りない人員を補充します。

それでも人員が足りない場合、システム子会社は別の会社を通して人員を補充しようとします。そして、最終的に人員不足が解消されるまで、この請負構造は続いていきます。

この商習慣により、IT業界は他の業界にはない「多重請負構造」が成り立っています。下請けになればなるほど「中間マージン(中抜き)」により報酬が少なくなっていき、最下層の企業に所属するエンジニアがもらえる報酬は微々たるものでしかありません。

現在では、法律の整備も行き届いてきて、昔と比較すると改善されていますが、今でも法律の抜け穴をついたような契約形態で、プロジェクトに参画する企業は少なくありません。

そのため、高い年収をもらうためには、中間マージンが搾取されていない元請企業に近い企業に勤める必要があります。

外資系企業に所属・転職している

外資系企業に所属または転職しているWebディレクターは、給与水準が高い傾向にあります。

スイスの国際経営開発研究所が発表した「世界デジタル競争力ランキング2020」において、日本は27位という結果でした。つまり、日本のIT業界は世界と比較して「遅れている」という現状になっています。

この現状を打破するために、「デジタル庁」が発足されたのは、有名な話です。

AWSやAzureに代表されるように、現在日本で使用されている最先端デジタルテクノロジーの約7割は欧米が発信元とされています。そのため、外資系IT企業に所属しているWebディレクターは、年収が高く設定されるのが一般的です。

数回の転職をして年収をあげている

1000万円以上の年収をもらっているWebディレクターは、色々な企業・業種に転職して年収をあげています。

一つの会社に長く勤続して、徐々に年収を上げていくのも大事なことですが、自分の足りないスキルや知識を得るために、より好条件の企業に転職することも、年収を上げるための重要な要素といえます。

何回も転職をしていると、次の転職の妨げになるのではないか。と思う方もいるかもしれませんが、IT業界では、幅広い知見を持ったエンジニアの方が市場価値は高まります。

勤めている企業で得られるスキルに限界を感じたのなら、転職を検討することは間違いではありません。

本業と合わせて単価の高い副業をしている

本業と合わせて単価の高い副業をするのも、高い年収を得る方法の一つです。

2018年1月、厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し「モデル就業規則」上で、それまで記載していた「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定を削除しました。

これにより、現在では副業を解禁しているIT企業も多くなっています。クラウドソーシングサイトなどの副業サービスも充実してきているので、本業の他に副業で報酬を得ることも、今後は多くなっていくでしょう。

フリーランスとして活動している

企業所属のWebディレクターよりも、フリーランスのWebディレクターの方が高い年収を期待できます。

冒頭でも紹介したように、Webディレクターの平均年収は「498万円」です。対して、フリーランスのWebディレクターの月額単価相場は「63万円」となっています。常にプロジェクトに携わっていることさえできれば、年収換算で「756万円」もの年収が期待できます。

中には、月額100万円を超える案件も少なくないので、経験を積めば年収1000万円をもらうことも十分に可能といえます。

Webディレクターが年収を上げるために必要なスキルとは

Webディレクターとして年収を上げるためには、様々なスキルが必要です。

ここでは、Webディレクターの「ベースとなるスキル」と「価値をあげる」スキルについて詳しく解説します。

Webディレクターとしてベースとなるスキル

Webディレクターのベースとなるスキルは、以下の3種類です。

  • プロジェクトマネジメント能力
  • 課題設定と解決能力
  • ビジネスコミュニケーションスキル

下記にそれぞれ詳しく解説します。

プロジェクトマネジメント能力

Webディレクターは、プロジェクト全体を統括し、マネジメントするスキルが求められます。

Web系のプロジェクトでは、クライアントの納期が他と比較して短く設定されることが多いです。そのため、プロジェクト全体を管理・調整するWebディレクターの手腕によって、結果が大きく左右されます。

Webディレクターにとって、プロジェクトマネジメント能力は必須スキルといえるでしょう。

課題設定・解決能力

課題設定と解決能力は、Webディレクターにとって非常に重要なスキルです。

Webディレクションの現場では、クライアントの要望が急に変わることや、チーム内の人間関係のトラブルが多く発生します。そのため、問題を事前に設定してリスクを回避することや、直面したトラブルを迅速に解決する能力が必要になります。

Webディレクターにとって、これらのトラブルを事前に予知する「課題設定能力」と、迅速に対処する「問題解決能力」は必須スキルといえるでしょう。

ビジネスコミュニケーションスキル

Webディレクターは、高いビジネスコミュニケーションスキルを求められます。

先述したように、Webディレクターは上流工程の業務を担当することになります。例えば、クライアントとの折衝を担当する場合には、クライアントのニーズを明確に把握し、数字に「可視化」して提案する必要があります。

そのため、高収入を得るWebディレクターは、高いビジネスコミュニケーションスキルを有している必要があります。

Webディレクターとして価値が上がるスキル

Webディレクターとして価値があがるスキルは、以下の3つです。

  • FigmaやAdobeXDなどのデザインツールの実務経験
  • UI/UXの理解と実務
  • Webマーケティングに関する知見とスキル

FigmaやAdobeXDなどのデザインツールの実務経験

FigmaやAdobeXDなどのデザインツールの実務経験は、Webディレクターとしての市場価値を上げることができます。

FigmaとAdobeXDは、両方とも用意されたプラットフォーム上でUI(ユーザーインターフェース)のデザインができるツールです。

UIの開発や改修などの実務を担当するのは、WebデザイナーやWebプログラマーの仕事になりますが、WebディレクターはUIに関わるエンジニアを指揮する必要があります。また、クライアントとの折衝や要件定義の場面で、デザインツールが使えないと実用性のないUIが出来上がってしまう可能性もあります。

そのため、FigmaやAdobeXDなどのデザインツールの実務経験は、Webディレクターとしての価値を上げることに繋がるでしょう。

UI/UXの理解と実務経験

UI/UXへの理解と実務経験は、Webディレクターとしての市場価値を上げることができます。

UI/UXとは、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)のことを指します。Webサービスは、UI/UXをもとにしたユーザーの満足度(ユーザビリティ)を基準にデザインをすることも少なくありません。

そのため、UI/UXへの理解と実務経験のあるWebディレクタ-は、非常に需要が高くなります。

Webマーケティングに関する知見とスキル

Webマーケティングに関する知見とスキルは、ぜひとも持っておきたいスキルです。

一般的に、Webサービスの運用目的は、自社サービスの「販売促進」や「認知度向上」です。高いコストをかけて制作したWebページでも、クライアントの実際の業績向上に繋がらなければ、そのWebページの価値は失われてしまいます。

そのため、Webディレクターは、市場のニーズを的確に把握し、蓄えられたデータを分析して業績の向上に繋げるWebマーケティングスキルが求められます。

フリーランスのWebディレクターの平均年収と具体的な案件を紹介

フリーランスのWebディレクターの平均年収と、具体的な案件については気になるところです。ここでは、それぞれについて詳しく解説します。

フリーランスWebディレクター全体の平均年収

フリーランスWebディレクターの月額単価相場は「63万円」で、年収に換算すると「756万円」です。最も求人数が多いのは、月額単価60〜70万円になります。

最近では、求人数の推移も横ばいになっており、急激な需要の高騰は期待できませんが、今後も安定した需要が期待できるといえます。

フリーランスWebディレクターの具体的な案件

実際の求人内容はどのようなものか、確認しておきたい人も多いと思います。

ここでは、フリーランスのWebディレクターの具体的な案件を3つ厳選してご紹介します。

案件1:物流マッチングプラットフォームのWebアプリディレクション


物流サービスを提供している企業のWeb/アプリサービスのプロダクトマネジメントを担当する案件です。

既に展開されているWebサービスであるため、ディレクション業務のほかに、蓄積されたデータをもとに効果分析し、クライアントに新たな提案をする必要もあります。提案が採用された場合には、新しい機能をカスタマイズする可能性もあるので、上流工程の経験も必須となってくるでしょう。

Webディレクターの案件としては、一般的な内容となっています。

案件2:女性向けECサイトのWebディレクターアシスタント


女性向けECサイトのWebディレクターのアシスタントを担当する案件です。

業務内容としては、ECサイトのディレクション/設計を担当するWebディレクターの補佐的業務を行うことになります。アシスタントとはいえ、Webディレクターが一から全てを教えてくれるわけではないので、基本的な解析ツールやデザインスキルは持っておいた方がいいでしょう。

将来的にWebディレクターを目指したい方には、非常に魅力的な案件といえます。

案件3:大手保険代理店向け予約サイト改善


大手保険代理店向け予約サイトの改善を担当する案件です。

業務内容としては、顧客ヒアリング・各種データの分析・企画/改善案の立案・UI設計・プロジェクト全体の管理など、多岐にわたる業務を担当することになります。クライアントが大手保険代理店ということもあり、高いビジネスコミュニケーションスキルが求められます。

Webディレクターとして1人前になったら、是非とも挑戦したい案件といえます。

まとめ

Webディレクターは、比較的高い年収を期待できる職業です。

Web業界では、インターネット黎明期のことを「Web1.0」、現在のAIとビッグデータを基盤としたWebサービスのことを「Web3.0」といいます。Web関連のデジタルテクノロジーの進歩は凄まじく、2020年代は「メタバース」を基盤とした「Web4.0」の時代が到来するともいわれています。

その背景から、今後もWebディレクターの需要が少なくなることは考えづらいですが、このようなテクノロジーの進歩に柔軟に対応することが、これからのWebディレクターには、強く求められていくことになるでしょう。

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