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Azureのサブスクリプションの種類と考え方とは


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そもそもサブスクリプションとは何か

サブスクリプションとは、定期的な支払いを行うことで、一定の製品やサービスの使用権を維持するビジネスモデルを指します。サブスクリプションモデルは、新聞や雑誌などの出版業界で生まれ、テレビのケーブルサービス、携帯電話サービスなど、さまざまな業界に広がってきました。そして最近では、音楽ストリーミングサービス(Spotifyなど)、動画ストリーミングサービス(Netflixなど)、クラウドサービス(Microsoft Azure、Amazon Web Servicesなど)、ソフトウェア(Adobe Creative Cloud、Microsoft 365など)など、デジタル製品やサービスにおいても一般的になって来ています。このモデルの大きな特徴は、ユーザーが一度に大きな費用を支払う代わりに、小さな定期的な支払いを行うことでサービスを利用し続けられるという点です。これにより、ユーザーは初期投資を抑えつつ、最新のサービスや製品を常に利用することが可能です。

Azureにおける管理の種類とは

Azureは、その全体的な環境を管理するための多数のツールと機能を提供しています。これらは、サービスとリソースの管理、ユーザー管理、サブスクリプション管理、そしてセキュリティ管理という4つの主要なカテゴリに分けられます。

サービス・リソースの管理

サービスとリソースの管理は、Azureで利用可能なリソースとサービスの生命周期を通じた一貫した管理を可能にします。これには、仮想マシン(VM)、ストレージアカウント、データベース、Webアプリケーションなど、Azureで利用できる多数のサービスとリソースが含まれます。これらのリソースは、Azureポータル、Azure CLI、Azure PowerShell、SDK、REST APIなどの様々なツールを使用して管理できます。これらのツールを使用することで、リソースの作成、設定、更新、モニタリング、および削除を行うことが可能です。また、Azureリソースマネージャ(ARM)は、これらのリソースを効率的に管理するための重要なツールです。ARMを使用すると、リソースをグループ化し、そのリソースグループ全体を一元的に管理できます。また、リソースの依存関係を定義し、リソースのデプロイメントと構成を自動化することも可能です。

ユーザーの管理

ユーザー管理は、組織のユーザーやグループを管理するための重要な要素です。Azure Active Directory(Azure AD)は、ユーザーの認証と認可を行うためのクラウドベースのID管理サービスです。Azure ADを使用すると、ユーザーとグループの作成と削除、ユーザーの役割とアクセス許可の割り当て、ユーザーのデバイスの管理、シングルサインオン(SSO)、マルチファクタ認証(MFA)などのセキュリティ機能を実装できます。また、Azure ADは、Office 365や多数のサードパーティアプリケーションとも統合できるため、一貫したアクセス管理体験を提供します。

サブスクリプションの管理

サブスクリプションの管理は、Azureサービスの利用とそのコストの追跡を可能にします。サブスクリプションは、Azureリソースへのアクセスと利用に関する料金を支払う単位です。AzureポータルやAzureコスト管理を使用して、サブスクリプションのコストをモニタリングし、予算を設定し、コストの最適化を行うことができます。また、複数のサブスクリプションを管理するために、管理グループを使用してサブスクリプションを一元的に管理することも可能です。

セキュリティの管理

Azureでは、Azure Security CenterやAzure Sentinelなどのツールを使用して、セキュリティを強化し、脅威を検出し、対応することができます。これらのツールは、Azure環境全体のセキュリティポスチャを可視化し、セキュリティリスクを評価し、推奨される改善策を提供します。Azure Security Centerは、セキュリティポリシーの適用、脅威の検出と応答、セキュリティスコアのモニタリングと改善など、組織のセキュリティ対策を一元的に管理するためのツールです。また、Azure Sentinelは、システム全体の脅威を検出し、対応するための高度なSIEM(セキュリティ情報イベント管理)とSOAR(セキュリティオーケストレーション自動化応答)機能を提供します。

これらの管理領域は、Azure環境を効果的に管理し、リソースを最大限に活用し、ビジネスの目標達成を支援するための重要な要素です。それぞれの管理領域を理解し、適切に活用することで、Azureのパワフルな機能を最大限に利用することができます。

Azureにおけるサブスクリプションの種類

Cloud Solution Provider

Cloud Solution Providerプログラムは、Microsoftパートナーが顧客と直接取引し、Microsoftのクラウドサービスを販売するためのプログラムです。これにより、パートナーはMicrosoftの製品を自社のソリューションと一緒にバンドルして提供したり、付加価値サービスを提供したりすることができます。CSPを利用することで、顧客は一貫したエンドツーエンドのエクスペリエンスを得ることができ、パートナーからの直接的なサポートも受けられます。

Enterprise Agreement

企業契約(Enterprise Agreement)は、大企業向けのサブスクリプションです。通常、これは3年間の契約で、一定数以上のユーザーまたはデバイスが対象となります。EAを通じて、企業は一括購入という形で製品を購入するため、コスト効率が高くなります。また、EAでは使用する製品やサービスの数に応じて価格がスケールダウンするため、大規模な組織にとってはコスト削減の機会となります。

オープンライセンス

オープンライセンスは、100ドル単位のプリペイド方式で利用可能なライセンスです。不足した際に追加することも可能で、費用を事前に決められるのがメリットになります。従量課金と異なり利用料が変動することが少ないので、比較的安定稼働していて利用料の予測が可能な場合はメリットが大きいかもしれません。

Microsoft Online Subscription Program

Microsoft Online Subscription Program (MOSP)は、個人や小規模ビジネス向けのサブスクリプションプログラムです。このプログラムを通じて、ユーザーは直接オンラインでAzureサービスを購入できます。これにより、顧客は独自のニーズに応じてAzureサービスを利用することが可能となります。

以上のように、Azureのサブスクリプションは多様な形で提供されており、組織の規模やニーズに合わせて選択することが可能です。これにより、Azureの利用を最大限に活用し、ビジネスの効率化や成長をサポートします。

Azureにおけるサブスクリプションの範囲・考え方

Azureのサブスクリプションは、Microsoft Azureのサービスやリソースを利用する際の、課金とアクセス制御の単位です。ある一定の範囲内でのリソースの利用、管理、そして費用の発生に関して一元的に管理できるという観点から考えることができます。

サブスクリプションの範囲

サブスクリプションの範囲は、特定のサブスクリプションに関連付けられたリソースに対するアクセスと管理を定義します。つまり、あなたがAzureで何かを作成または使用するとき(例えば、仮想マシンやストレージアカウントなど)、それは特定のサブスクリプション内で行われます。そして、そのサブスクリプション内のすべてのリソースに対する課金が行われます。

サブスクリプションの考え方

サブスクリプションは、一般的には、組織やプロジェクトの特定の部分、あるいは特定の用途(開発、テスト、本番環境など)に関連付けられます。これにより、リソースの使用と費用をそれぞれのサブスクリプションに基づいて分離、追跡することが可能になります。

サブスクリプションはまた、AzureポリシーやAzureロールベースのアクセス制御(RBAC)を通じてリソースの管理とアクセス制御を行う単位でもあります。Azureポリシーを使用すると、組織のガバナンス要件に合わせたリソースの設定を強制することができます。また、Azure RBACを使用すると、ユーザー、グループ、サービスプリンシパルがサブスクリプション内のリソースにどのようにアクセスできるかを制御することができます。

このように、Azureのサブスクリプションは、リソースの管理と費用の追跡を一元化し、セキュリティとガバナンスを強化するための重要な概念となっています。それぞれの組織やプロジェクトの要件に応じて、適切な数のサブスクリプションを使用し、それぞれを適切に設定・管理することで、Azureの効率的な利用を実現することができます。

Azureサブスクリプションはどこで購入する?

Azureサブスクリプションを購入するための主な手段は2つあります。それは、直接Microsoftから購入する方法と、認定された代理店またはパートナー経由で購入する方法です。どちらの方法を選択するかは、組織の規模、ニーズ、そして利便性によるところが大きいです。

Microsoftから直接買う

Microsoftから直接Azureサブスクリプションを購入するには、Microsoft Azureの公式ウェブサイトを通じて手続きを行います。ここでは、必要な情報を提供し、お支払い方法を設定することで、新しいサブスクリプションを作成することができます。

この方法の利点は、プロセスが直接的で簡単であることです。また、Microsoftから直接購入すると、最新のAzureサービスと機能にすぐにアクセスできるというメリットもあります。しかし、大規模な組織や複雑な要件を持つ組織にとっては、よりカスタマイズされたサポートや、追加のサービスを必要とする場合があるでしょう。

代理店から買う

Microsoftの認定パートナーや代理店からAzureサブスクリプションを購入するという選択肢もあります。これらのパートナーは、Microsoftの製品とサービスの販売を行うだけでなく、導入の支援やカスタムサポート、教育サービスなど、追加のサービスを提供することもあります。

パートナー経由で購入する利点は、パートナーが提供する追加のサービスとサポートを利用できることです。これにより、Azureの導入や管理をより容易に行うことができます。また、特定の業界や地域に特化したサービスを提供するパートナーを選ぶことで、組織の特定のニーズに対応することも可能です。しかし、パートナー経由で購入する際には、パートナーの信頼性やサービスの品質を事前に確認することが重要です。また、パートナーが提供する追加サービスには追加費用が発生することもありますので、コストと利益をしっかりと比較検討することが必要です。

サブスクリプション管理に役立つ、Azure Portalとは何か

Azure Portalは、Microsoft Azureの中心的な管理ツールであり、ユーザーがAzureリソースを作成、管理、モニタリングするためのWebベースのユーザーインターフェースを提供します。

Azure Portal の概要

Azure Portalは、Azureリソースやサブスクリプションの一元管理が可能な、統一された管理ダッシュボードを提供します。ユーザーはポータルを通じて、仮想マシン、SQLデータベース、ストレージアカウントなど、Azureの幅広いサービスを操作することができます。

Azure Portal の特徴とメリット

Azure PortalはMicrosoft Azureの中心的な管理ツールであり、その特徴とメリットは多岐にわたります。Azure Portalの主な目的は、ユーザーがAzureリソースを効率的に一元管理できるようにすることです。Azure Portalの主な特徴とメリットについて、以下に詳しく説明します。

Azureリソースの一元管理

Azure Portalの主な特徴は、Azureリソースの一元管理が可能であることです。ユーザーは一つのインターフェースからAzureのすべてのリソースを確認、管理することができ、複数のリソースやサービスにまたがるタスクを効率的に遂行することができます。

柔軟なカスタマイズ

Azure Portalは高度にカスタマイズ可能で、ユーザーが必要な情報に応じてダッシュボードを調整することができます。これにより、各ユーザーやチームが最も関心のある情報を一目で確認でき、作業効率を向上させることができます。

コストの見える化

Azure Portalは、使用中のリソースに関連するコスト情報も提供します。Azure Cost Managementツールを利用することで、リソース利用料金を把握し、予算の設定やコストの最適化を行うことが可能です。

Azure Portalでできること

Azure Portalは、Microsoft Azureの豊富な機能とリソースを総合的に操作・管理するための強力なツールです。サブスクリプションの管理からリソースの監視、アクセス制御に至るまで、Azure Portalを通じて可能な主要な操作と機能を以下に詳しく説明します。

サブスクリプションの管理

Azure Portalを使用すると、Azureサブスクリプションを効率的に管理することができます。サブスクリプションの作成や変更、アクセス制御、課金情報の管理など、サブスクリプションに関する全ての活動を一元的に行うことができます。

システムの監視・診断

Azure Portalには、Azure MonitorやAzure Advisorなどの監視・診断ツールが統合されています。これらのツールを使用して、システムのパフォーマンスや安定性をモニタリングし、問題を診断し、最適化の推奨事項を得ることができます。

サービス・デプロイ管理

Azure Portalを通じて、Azureの各種サービスの作成、設定、デプロイを行うことができます。また、Azure Resource Managerテンプレートを使用して、リソースのデプロイを自動化することも可能です。

アクセス制御

Azure Role-Based Access Control (RBAC)を使用して、Azureリソースへのアクセスを細かく制御することが可能です。ユーザーやグループの権限をロールに基づいて定義し、必要なアクセスレベルを適切に管理することができます。

以上のように、Azure PortalはAzure環境の一元的な管理を可能にし、各種作業の効率化、監視・診断の機能、コスト管理の透明性向上、セキュリティの強化などを実現します。サブスクリプション管理にとどまらず、Azureリソース全体のライフサイクル管理を支援する重要なツールと言えます。

まとめ

Azureのサブスクリプションは、ビジネスのニーズに応じてさまざまな形で提供されています。サブスクリプションは組織の利用状況とコスト管理の要件に合わせて選択し、Azure Portalを使用して簡単に管理することが可能です。これにより、組織はAzureのリソースを効率的に活用することができ、ビジネスの成長をサポートします。

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