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ディープラーニング・AI開発に適している8つのプログラミング言語とライブラリとは


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ディープラーニングとは?概要を紹介

ディープラーニングについて概要を説明します。

ディープラーニングの概要・特徴を紹介

ディープラーニングは、人工ニューラルネットワークを基にした機械学習の一手法であり、その名の通り「深い」多層のネットワークを使用します。

この「深さ」がディープラーニングの最大の特徴であり、多層にわたる複雑なネットワークを通じて、非常に高度な抽象化や特徴抽出を行うことができます。

従来の機械学習手法では難しかった非線形の複雑なデータも、ディープラーニングでは効果的に学習・予測することが可能です。

ディープラーニングでできること

ディープラーニングは、画像認識、音声認識、自然言語処理など、多岐にわたるタスクで高い性能を発揮します。

特に、大量のデータを利用して学習を行う場合、ディープラーニングは他の手法と比較して圧倒的な精度を持っています。

また、転移学習という手法を用いることで、一度学習したモデルを他のタスクにも適用することができ、効率的に新しい問題を解決することが可能です。

ディープラーニングが活用されている具体的な事例

自動運転車

ディープラーニングは、自動運転車のセンサーやカメラからの入力データを解析し、障害物の検出や道路の認識などを行います。

特に、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、画像データの特徴抽出に優れており、自動運転の核心技術として注目されています。

音声アシスタント

SiriやGoogle Assistantなどの音声アシスタントは、ディープラーニングを基にした音声認識技術を使用しています。

リカレントニューラルネットワーク(RNN)は、時系列データの解析に適しており、音声の波形をテキストに変換する際に使用されます。

医療診断

ディープラーニングは、医療画像の解析にも利用されています。

例えば、MRIやX線画像から病変部位を検出する際に、ディープラーニングモデルが高い精度での診断をサポートしています。

AI開発に適しているプログラミング言語の3つの選び方

AI開発に適しているプログラミング言語の3つの選び方について解説していきます。

目的としているアウトプット・AIが作れるか

AI開発を始める際、最も重要なのは「何を作りたいのか」という目的を明確にすることです。

例えば、自然言語処理を中心としたアプリケーションを開発する場合、Pythonはその豊富なライブラリ(例:NLTK、spaCy)のおかげで非常に適しています。

一方、高速な数値計算やロボット制御を目的とする場合、C++やRustのような低レベル言語が適している場合があります。

また、モバイルアプリ内でのAIの実行を考えている場合、SwiftやJavaが適しています。

したがって、具体的なアウトプットを明確にし、それに適した言語を選択することが重要です。

需要・将来性がある言語か

AIの分野は急速に進化しており、新しい技術やフレームワークが日々登場しています。そのため、将来的にもサポートや更新が続く言語を選択することが重要です。

例えば、PythonはTensorFlowやPyTorchといった主要なディープラーニングフレームワークがサポートしており、現在も非常に高い需要があります。

また、近年ではJuliaという新しいプログラミング言語もAIの分野で注目されています。

このように、現在のトレンドや将来の展望を考慮して言語を選択することが求められます。

コミュニティが活発か

AI開発においては、トラブルシューティングや新しい技術の情報収集が不可欠です。活発なコミュニティが存在する言語は、質問や疑問に対する迅速なフィードバックが期待できます。

Pythonの場合、Stack OverflowやGitHubには数多くのディスカッションやリポジトリが存在し、初心者から上級者まで幅広いサポートを受けることができます。

また、定期的に開催されるカンファレンスやミートアップは、最新の技術トレンドをキャッチアップする絶好の機会となります。

このように、コミュニティの活発さは、開発の効率や質を大きく向上させる要因となります。

ディープラーニングに適した8つのプログラミング言語

次にディープラーニングに適した8つのプログラミング言語について解説していきます。

Python

Pythonは、ディープラーニングの分野で最も人気のあるプログラミング言語の一つです。その理由の一つは、TensorFlowやPyTorchといった主要なディープラーニングフレームワークがPythonをサポートしているからです。

例えば、画像認識のタスクを行う際、PythonのKerasライブラリを使用すると、数行のコードでニューラルネットワークのモデルを構築・トレーニングすることができます。

また、Pythonはデータ処理や分析のためのライブラリ(例:NumPy、Pandas)も豊富で、前処理からモデルの評価までの一連の流れをスムーズに実行することができます。

このような背景から、多くの研究者やエンジニアがPythonを選択しています。

R

Rは、統計解析やデータ分析に特化したプログラミング言語であり、ディープラーニングの分野ではPythonほどの人気はありません。

しかし、KerasやMXNetといったディープラーニングのライブラリがRでも利用可能です。

Rの強みは、統計的な手法やデータの可視化に関する豊富なパッケージが存在する点です。

例えば、ディープラーニングのモデルの結果を詳細に統計的に分析したり、高度なグラフを作成する際にRを利用することが考えられます。

C++

C++は、高速な計算が求められる場面でのディープラーニングの開発に適しています。

多くのディープラーニングフレームワークは、内部的にはC++で実装されており、Pythonや他の言語のAPIを通じて利用されています。

例えば、TensorFlowのコア部分はC++で書かれています。C++を直接使用することで、メモリの最適化や計算速度の向上など、より細かいパフォーマンスのチューニングが可能となります。

Julia

Juliaは、高速な計算を可能とする新しいプログラム言語で、ディープラーニングの分野での注目度が増しています。FluxやKnetといったJulia専用のディープラーニングライブラリが存在し、PythonやC++と比較しても遜色ないパフォーマンスを持っています。

特に、Juliaは多重ディスパッチという特性を持っており、これによって効率的なコードの実行が可能となっています。

また、JuliaはPythonやC++との連携も容易で、既存のライブラリやツールを活用しつつ、Juliaの高速な計算能力を利用することができます。

Haskell

Haskellは純粋関数型のプログラミング言語で、一般的にはディープラーニングの主流からは外れています。

しかし、Haskellの型安全性や高度な関数型の特性は、数学的なアルゴリズムや計算の正確性を求める場面での利用が考えられます。

具体的には、Haskellのライブラリ「Hasktorch」は、PyTorchの機能をHaskellで利用できるようにするもので、ディープラーニングのモデルの構築やトレーニングが可能です。

Hasktorchを使用することで、Haskellの強力な型システムを活用しつつ、PyTorchのディープラーニングの機能を利用することができます。

JavaScript

JavaScriptは、ウェブブラウザ上での動的な処理を行うための言語として広く知られていますが、ディープラーニングの分野でも利用が増えてきています。

具体的には「TensorFlow.js」は、TensorFlowのJavaScript版で、ブラウザやNode.js上でディープラーニングのモデルをトレーニング・実行することができます。

例えば、ウェブアプリケーション内でリアルタイムに画像認識やテキスト分析を行いたい場合、TensorFlow.jsを使用することで、サーバーとの通信なしにクライアントサイドでの処理が可能となります。

Java

Javaは、エンタープライズアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発に広く使用されている言語です。

ディープラーニングの分野では、DL4J(Deep Learning for Java)のようなライブラリが提供されています。DL4Jを使用すると、Javaの環境でニューラルネットワークのモデルを構築・トレーニングすることができます。

例えば、既存のJavaベースのシステムにディープラーニングの機能を統合したい場合、DL4Jを利用することでスムーズに実装が可能です。

Matlab

Matlabは、数値計算やデータ分析、アルゴリズムの開発に広く使用されるプラットフォームです。

MatlabのDeep Learning Toolboxは、ニューラルネットワークの設計、トレーニング、評価をサポートしています。

具体的には、画像や時系列データを対象としたディープラーニングのモデルの構築が可能で、Matlabの豊富なデータ分析や可視化のツールと組み合わせて使用することができます。

研究者やエンジニアが既存のMatlabのコードやデータを活用しつつ、ディープラーニングの技術を導入したい場合に適しています。

ディープラーニングのプログラム実装で役立つ8つのライブラリ

ディープラーニングのプログラム実装で役立つ8つのライブラリについて解説していきます。

NumPy

NumPyはPythonの数値計算ライブラリで、高速な配列操作や線形代数の計算をサポートしています。ディープラーニングの実装において、データの前処理やモデルのパラメータの初期化、様々な数学的な計算を行う際にNumPyが頻繁に使用されます。

具体的な例として、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)のフィルターの初期化や、RNN(再帰型ニューラルネットワーク)の隠れ層の状態の更新など、多次元の配列を効率的に操作する場面でNumPyの機能が活躍します。

また、NumPyの配列は他のディープラーニングライブラリとの互換性が高く、データの変換や移動が容易です。

TensorFlow

TensorFlowはGoogleが開発したオープンソースのディープラーニングフレームワークです。ニューラルネットワークのモデルの構築からトレーニング、デプロイまでの一連の流れをサポートしています。

具体的な例として、画像認識のタスクにおいて、TensorFlowを使用してResNetやInceptionといった有名なモデルを簡単に実装・トレーニングすることができます。

また、TensorFlow LiteやTensorFlow.jsといった拡張ライブラリを使用することで、モバイルデバイスやウェブブラウザ上でのモデルの実行も容易になります。

Pytorch

PytorchはFacebookが開発したディープラーニングフレームワークで、動的計算グラフを特徴としています。

この特性により、研究やプロトタイピングの段階でのモデルの変更やデバッグが容易になります。

具体的な例として、自然言語処理のタスクにおいて、TransformerベースのBERTやGPTのようなモデルをPytorchで効率的に実装・トレーニングすることができます。

また、Pytorch LightningやTorchServeといった拡張ライブラリを使用することで、モデルのトレーニングの効率化やデプロイも簡単に行えます。

Seaborn

SeabornはPythonのデータ可視化ライブラリで、ディープラーニングの実装において、データの分析やモデルの評価結果の可視化に役立ちます。

具体的には、データセットの特徴量の分布や、モデルの学習曲線、精度や損失の変化などを綺麗なグラフで表示することができます。

Seabornを使用することで、ディープラーニングのモデルの振る舞いや性能を直感的に理解することが容易になります。

Matplotlib

MatplotlibはPythonのデータ可視化ライブラリで、ディープラーニングの学習過程や結果をグラフやチャートで視覚的に表現するのに非常に役立ちます。

例えば、エポックごとの損失関数の値や精度の変化を線グラフで表示することで、モデルの学習の進行具合や過学習の有無を確認することができます。

また、特徴量の分布やクラスごとのデータ数をヒストグラムや棒グラフで表示することで、データセットの偏りや特性を把握するのにも役立ちます。

Matplotlibはその高いカスタマイズ性から、研究者やエンジニアの間で広く利用されています。

Pandas

PandasはPythonのデータ分析ライブラリで、ディープラーニングの前処理やデータ解析において非常に有用です。CSVやExcelなどのファイルからデータを読み込み、データフレームという形式で操作することができます。

例えば、欠損値の補完や外れ値の除去、特定の条件に合致するデータの抽出など、データのクレンジングや加工を効率的に行うことができます。

また、統計量の計算やデータの集約、結合などの操作もサポートしており、データの探索的分析にも適しています。

SciPy

SciPyはPythonの科学計算ライブラリで、NumPyをベースにした高度な数学関数やアルゴリズムを提供しています。

ディープラーニングにおいては、例えば、最適化アルゴリズムの実装や特徴量の変換、画像や音声データの処理などに役立ちます。

特に、フーリエ変換やウェーブレット変換などの信号処理関数は、時系列データや音声データの前処理に使用されることが多いです。

Scikit Learn

Scikit LearnはPythonの機械学習ライブラリで、多くの機械学習アルゴリズムやツールを提供しています。

ディープラーニングの前処理やモデルの評価、ハイパーパラメータの最適化などに役立つ関数が豊富に含まれています。

例えば、データの正規化や標準化、トレーニングデータとテストデータの分割、交差検証などの操作を簡単に行うことができます。

また、多様な評価指標やグリッドサーチといったハイパーパラメータ最適化のツールも提供されています。

ディープラーニング関連の資格を活かせる職種とは

ディープラーニング関連の資格を活かせる職種について解説していきます。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業のIT戦略の策定やシステム導入のアドバイスを行う職種です。

ディープラーニング関連の資格を持つことで、AIや機械学習を活用したビジネスソリューションの提案が可能となります。

例えば、製造業のクライアントが生産効率の向上を目指している場合、ディープラーニングを活用した異常検知システムの導入を提案することができます。

また、小売業のクライアントが顧客の購買行動を分析したい場合、顧客の行動データを基にした推薦システムの構築を提案することが考えられます。

このように、ディープラーニングの知識を活かして、クライアントのビジネス課題を解決するための最適なソリューションを提供することが求められます。

機械学習エンジニア

機械学習エンジニアは、データを基に機械学習モデルを設計・実装・運用する職種です。

ディープラーニング関連の資格を持つことで、最新のディープラーニング技術を活用したモデルの開発が可能となります。

例えば、自動運転車の開発プロジェクトにおいて、カメラやセンサーからのデータを基にした物体検出や道路の認識を行うディープラーニングモデルの設計と実装を担当することが考えられます。

また、医療画像診断の分野では、MRIやX線画像から病気の早期発見をサポートするモデルの開発が求められることがあります。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、ビジネスの課題解決のためにデータを分析し、洞察を提供する職種です。

ディープラーニング関連の資格を持つことで、複雑なデータ構造や大量のデータからの知見抽出が可能となります。

例えば、SNSの投稿データを基に、ユーザーの感情やトレンドを分析するためのディープラーニングモデルの構築を行うことが考えられます。

また、金融業界では、取引データや顧客の行動データを基にしたクレジットスコアリングのモデルを開発することが求められることがあります。

このように、データサイエンティストは、ディープラーニングの技術を活用して、ビジネスの価値を最大化するためのデータ分析を行います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はディープラーニング・AI開発に適している8つのプログラミング言語とライブラリについて紹介してきました。

ディープラーニング・AI開発といっても開発手段は複数あり、どれが最適かはその状況によって異なります。

それぞれのメリット・デメリット・役割について理解し適切な選択をすることが重要です。

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