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React NativeとFlutterの違いとは?プロジェクトに最適なのはどちらか?


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はじめに

React Nativeはその汎用性と効率性から人気を博しており、JavaScriptとReactの原則を用いてモバイルアプリを構築するフレームワークです。

この記事では、React Nativeとその競合であるFlutterの違いを詳しく解説し、それぞれのプロジェクトに最適な技術選定基準を解説します。

最後までお読みいただければ、これらのフレームワークの概要、メリットとデメリット、具体的な事例、React NativeとReact.jsの違い、そして学習方法まで幅広く理解することができます。

<この記事でわかること>

  • React NativeとFlutterの基本的な違い
  • 各フレームワークのメリットとデメリット
  • プロジェクトに適した技術の選定基準
  • React Nativeを効果的に学習する方法

React Nativeとは?

React Nativeとは、モバイルアプリ開発において非常に人気の高いフレームワークの一つです。

Stack Overflowのデータによると、React Nativeは人気投票で全体の12.64%を占めています。

このように、人気の高いReact Nativeですが、一体どのようなフレームワークなのでしょうか。

ここでは、React Nativeについて解説します。

React Nativeの概要

React Nativeの基本情報
リリース日 2015年3月
開発者 Facebook
分類 モバイルアプリ開発フレームワーク
使用言語 JavaScript
簡単な特徴 ・クロスプラットフォーム開発
・ホットリロード機能による迅速な開発
習得難易度 中程度(既存のJavaScriptやReactの知識があれば容易)
公式サイトURL React Native

React Nativeは、Facebookによって開発されたオープンソースのモバイルアプリ開発フレームワークです。

最大の特徴は、ウェブ開発で広く使われているJavaScriptを用いて、iOSとAndroidの両方のモバイルプラットフォームに対応するアプリを一度に開発できる点にあります。

通常、iOS用アプリはSwiftやObjective-C、Android用アプリはJavaやKotlinといった異なる言語で開発されるため、それぞれ別々にアプリを作成する必要があります。

しかし、React Nativeを使用すると、ひとつのコードベースで両プラットフォームに対応したアプリを作成可能です。これにより、開発の効率が大幅に向上します。

また、React Nativeは「Learn once, write anywhere(一度の学習でどこでも使える)」というコンセプトを掲げており、一度学習すればどのプラットフォームでも応用可能な知識を身につけられるのです。

React Nativeは、FacebookやInstagram、Airbnbなど、多くの有名企業によって採用されており、その実用性と効率性が広く認められています。

React Nativeでできること

React Nativeには多くの機能が搭載されていますが、代表的な機能としては以下の4つになります。

  • クロスプラットフォーム開発
  • リッチなユーザーインターフェース
  • スマホなどのモバイル端末の機能
  • ライブリロード

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

クロスプラットフォーム開発

React Nativeの最大の特徴は、一つのコードベースからiOSとAndroidの両方のプラットフォーム向けのアプリを開発できること(クロスプラットフォーム開発)です。

これにより、開発時間とコストを大幅に削減し、同時に両システムに対応するアプリを市場に投入することが可能です。

近年では、iOSとAndroid両対応のアプリの方が人気が高いため、これは非常に魅力的な機能といえます。

リッチなユーザーインターフェース

React Nativeを使用すると、ユーザーにとって魅力的で使いやすいインターフェースを簡単に作成することが可能です。

React Nativeでは、アプリの画面を小さな部品(コンポーネント)に分けて作ることができ、これらを組み合わせて複雑な画面を構築します。

また、スタイルシートを利用することで、ボタンやラベルなどの見た目を自由にカスタマイズでき、アプリを特定のブランドやスタイルに合わせてデザインすることが可能になります。

スマホなどのモバイル端末の機能

React Nativeを使うと、スマホの便利な機能をアプリに取り入れることができます。

例えば、デバイスのカメラを使って写真を撮ったり、GPSを活用してユーザーの位置を特定したりすることが可能です。

これにより、地図アプリやナビゲーションのような位置情報を利用するアプリを作ることができます。

また、スマートフォンの動きを感知する機能を使って、動きに反応するゲームやアプリを作成することも可能です。

このように、React Nativeではスマホのさまざまな機能をアプリに組み込むことで、ユーザビリティの高いアプリを作成できます。

ホットリロード

「ホットリロード」はReact Nativeの便利な機能の一つで、アプリ開発のプロセスを大幅に効率化します。

ホットリロード機能は、開発者がコードを編集して保存すると、その変更がすぐにアプリのプレビューに反映されるというものです。

具体的には、React Nativeでアプリを開発している際に、ソースコードに変更を加えると、その変更が即座に実行中のアプリの画面に表示されます。

例えば、テキストの内容を変更したり、ボタンのスタイルを変えたりした場合、それをコードに書き込んで保存するだけで、アプリの画面に直ちにその変更が適用されるのです。

このホットリロード機能により、開発者はアプリのビルドや再起動を繰り返すことなく、リアルタイムでの変更が可能となります。

React Nativeのメリット・デメリット

React Nativeの最大のメリットは、コードの再利用が容易という点です。

React NativeはReactベースであるため、既存のWebアプリケーション(Reactで構築されている場合)とコードを共有できます。

特に、データ処理やAPI通信のような非UIロジックは、Webとモバイルアプリ間で再利用しやすいです。

そのため、開発時間とコストの大幅な削減が期待できます。

一方、デメリットとしては、頻繁にアップデートされることが挙げられます。

これは一見良いことのように思えますが、実際にはアプリを常に最新の状態に保つためには、これらのアップデートに追いつく必要があり、時に負担となるかもしれません。

そのため、以前は正常に動作していたアプリが、アップデート後に予期せぬ問題を引き起こすことも課題の一つです。

加えて、React Nativeは一般的なツール系アプリの開発には適していますが、ゲーム開発など、より高度なグラフィック処理やパフォーマンスが要求される種類のアプリには必ずしも適していません。

アプリの種類によっては、他の開発プラットフォームの方が適している場合もあります。

これはどのフレームワークにもいえることなので大きな問題点とはなりませんが、React Nativeが全てのアプリ開発に適しているわけではないということは認識しておきましょう。

Flutterとは?

React Nativeと同じく、Web開発においてFlutterも非常に人気の高いフレームワークの一つです。

Stack Overflowのデータによると、Flutterは人気投票で全体の12.57%を占めています。

React Nativeが12.64%なので、同程度の人気を誇っているフレームワークといえるでしょう。

ここでは、Flutterについて詳しく解説します。

Flutterの概要

Flutterの基本情報
リリース日 2018年
開発者 Google
分類 モバイルアプリ開発フレームワーク
使用言語 Dart
簡単な特徴 ・クロスプラットフォーム開発
・豊富なウィジェット
習得難易度 中程度(他のプログラミング言語の経験があれば容易)
公式サイトURL Flutter

Flutterは、Googleによって開発されたオープンソースのモバイルアプリ開発フレームワークです。

React Nativeと同じく、一つのコードベースでiOSとAndroidの両方のプラットフォームに対応するアプリを作成できます。

FlutterのコードはDartというプログラミング言語を使用して書かれています。

DartはGoogleによって開発された言語で、JavaScriptに似ており、学習しやすいのが特徴です。

また、Flutterは高性能を実現するために、ウィジェットと呼ばれるコンポーネントを豊富に提供しています。

これらのウィジェットを使うことで、美しいデザインとスムーズなアニメーションを持つアプリを簡単に作成することが可能です。

Flutterは比較的新しいフレームワークですが、その高いパフォーマンスと使いやすさから、多くの開発者から注目されています。

また、Googleのサポートを受けているため、今後も進化し続けることが期待できる将来性の高いフレームワークの一つです。

Flutterで開発されている具体的な事例

Flutterはその汎用性と効率性から、多種多様なアプリの開発に使用されています。

Flutterを使用して開発された具体的な事例は以下の通りです。

<Flutterを利用して作成されたアプリ一覧>

アプリ名 開発元 概要
Google Ads Google Googleの広告を管理するアプリ
Google Assistant Google パーソナルアシスタント機能を提供するアプリ
Xianyu by Alibaba Alibaba Group 中国の人気フリマアプリ
My BMW App BMW BMW車両のコンディション管理やリモート操作などを提供するアプリ
ahamo NTTドコモ スマートフォンプラン「ahamo」の管理をサポートするアプリ
Green アトラエ 転職の求人情報を提供するアプリ
じゃらん じゃらん 宿泊施設の検索と予約が行えるアプリ
Philips Hue Philips スマート照明システムを操作できるアプリ
Nubank Nubank 世界最大のネオバンクで自動投資、割り勘、クレジットカードのリモート管理などを提供
eBay Motors eBay 自動車愛好家向けのアプリで、車や部品の検索・購入、コミュニティとの交流が可能

このように、国内外を問わず多くのアプリがFlutterを利用して作られています。

Flutterのメリットとデメリット

Flutterの最大のメリットは、複雑なUIでもウィジェットを使って簡単に構築できる点です。

Flutterのウィジェットには、レイアウト(列、行)、スタイリング(色、フォント)、インタラクティブ要素(ボタン、スライダー)などがあります。

これらのウィジェットを組み合わせることで、複雑なUIも容易に構築できるのです。

カスタマイズも容易で、プラットフォーム固有の要素に依存しないように設計されているため、異なるプラットフォーム間でも一貫したUIを実現できます。

また、非常に高性能なレンダリングエンジン(Skia)を搭載しているため、複雑なUIやアニメーションでも高パフォーマンスを保つことが可能です。

そのため、ユーザビリティが重視されるような一般消費者向けアプリに多く利用されています。

しかし、一方でデメリットも存在し、端末固有の機能に対応するための追加のコード記述が必要であったり、利用可能なライブラリが比較的少ないこと、またネイティブアプリに比べると動作が劣る場合もあります。

このように、Flutterは多くのメリットを持ってはいますが、これらの制約を理解した上で活用することが重要です。

React Nativeは、React.jsとFlutterと何が違う?

Web開発におけるフレームワークは、今や数百種類もの数があると言われています。そのため、似たような用途や使用感のものも多くなってきました。

特に、React NativeはReact.jsとFlutterと比較されがちです。

ここでは、React NativeとReact.js、Flutterの違いを明確にします。

React Native vs React.js

React.jsは、ウェブアプリのフロントエンド開発に使用されるJavaScriptライブラリです。

主にウェブブラウザで動作するインターフェースを構築するために利用されます。

React.jsの特徴は、コンポーネントベースのアーキテクチャを採用している点で、これにより再利用可能なUI部品を作成し、それらを組み合わせることで複雑なインターフェースを効率的に構築可能です。

また、仮想DOM(Document Object Model)を使用することで、ページの再描画を最適化し、高速なレンダリングを実現します。

要するに、React.jsはウェブアプリの開発に、React Nativeはモバイルアプリの開発に用いられるという点が最も異なる点です。

React Native vs Flutter

一方で、React NativeとFlutterは両者ともにモバイルアプリの開発によく使用されるフレームワークです。

そのため、その違いについてよく理解していない方も多いかと思います。

以下に、React NativeとFlutterの違いの比較表を作成しました。

React Native Flutter
特徴 JavaScriptとReactのエコシステムを利用 独自のウィジェットベースのアプローチ
開発者 Facebook Google
使用言語 JavaScript Dart
パフォーマンス ネイティブアプリに近い 高い(独自のレンダリングエンジン)
UIのカスタマイズ性 ネイティブコンポーネントとの統合 高度にカスタマイズ可能
主な利用者 既存のウェブ開発者 高いパフォーマンスとカスタマイズ性を求める開発者

上表からもわかるように、React NativeとFlutterには明確な違いが存在します。

簡単にいうと、React NativeはJavaScriptを知っているチームに向いており、既存のウェブアプリからモバイルアプリへの拡張に最適です。

一方でFlutterは、よりカスタマイズされたデザインと高いパフォーマンスを求める開発に適しています。

どの技術を使って開発を進めるべきか?選定基準を紹介

Webアプリ開発プロジェクトを立ち上げる際に、まず最初に考慮すべきなのが「どの技術領域で開発を進めるのか」という点です。

ここでは、その詳細と選定基準についてご紹介します。

クロスプラットフォーム・アプリ開発について

先述したように、クロスプラットフォームのアプリ開発において、React NativeとFlutterは最優先で候補に挙がるフレームワークです。

その他にも、「Xamarin」「Apache Cordova (旧称PhoneGap) 」「Ionic」「Qt」なども候補に挙がることも多いです。

現在では大抵の場合、アプリ開発プロジェクトを立ち上げる際にはクロスプラットフォームを前提に計画が進みます。

日本ではiOSのシェアが非常に高いため、一部プロジェクトではiOSのみで動作することを前提としたものもない訳ではありませんが、近年特にクロスプラットフォームの需要は高まっている印象です。

また、プロジェクトで使用する言語や特徴に応じてフレームワークを使い分けることが最も重要だともいえます。

以下に、クロスプラットフォーム開発におけるよく使用されるフレームワークについてリストを作成しましたので、ぜひ参考にしてください。

フレームワーク名 使用言語 開発者/提供元 特徴
Flutter Dart Google 高性能なUI、自己完結型のウィジェット、高いパフォーマンス
React Native JavaScript Facebook リッチなエコシステム、ネイティブコンポーネントへのアクセス、大きなコミュニティ
Xamarin C# Microsoft .NETエコシステム、高いコード共有率、ネイティブAPIへのフルアクセス
Ionic HTML, CSS, JavaScript Ionic ウェブ技術ベース、Angular、Vue、Reactと統合、豊富なコンポーネント
Apache Cordova/PhoneGap HTML, CSS, JavaScript Apache Software Foundation プラグインによるネイティブ機能の拡張、ウェブ技術を使用
Qt C++ Qt Company デスクトップとモバイルの両方に対応、高度なグラフィックスサポート
Sencha Ext JS JavaScript Sencha リッチなUIコンポーネント、大規模なアプリに適している
Kivy Python Kivy グラフィカルなユーザーインターフェイスの作成に特化、マルチタッチアプリに対応
Corona SDK Lua Corona Labs 特にゲーム開発に適しており、高速な開発サイクル
Codename One Java Codename One Javaを使用したネイティブアプリ開発、軽量なUIコンポーネント

ハイブリッド開発

クロスプラットフォームでアプリを開発する際に、「ハイブリッド開発」か「ネイティブアプリ開発」のどちらのアプローチを選択するのかは非常に重要です。

ハイブリッド開発とは、モバイルアプリやウェブアプリを開発する際に、一つのコードベースを使用して複数のプラットフォーム(通常はiOSとAndroid)で動作するアプリを構築するアプローチのことをいいます。

予算や時間が限られている場合、ハイブリッド開発は一つのコードベースから複数のプラットフォームへの展開を可能にするため、コスト効率と迅速な開発が求められるプロジェクトに適しています。

ネイティブアプリ開発

ネイティブアプリ開発とは、特定のモバイルオペレーティングシステム(例えばiOSやAndroid)専用に設計されたアプリケーションを開発するアプローチです。

ネイティブアプリ開発では、iOSアプリの場合はSwiftやObjective-Cのようなプログラミング言語が使用され、Androidアプリの場合はJavaやKotlinが使用されます。

ネイティブアプリは、特定のプラットフォームのハードウェアとソフトウェアの両方を最大限に活用することが可能です。

これにより、優れたパフォーマンス、高いレスポンス速度、滑らかなユーザーインターフェースといったメリットを享受できます。

そのため、ゲームや動画処理など、高度なグラフィックスや処理能力を要求するアプリケーションには、ネイティブ開発が適しています。

プロジェクトのニーズ、予算、タイムライン、およびターゲットユーザーに基づいて、「ハイブリッド開発」か「ネイティブアプリ開発」の中から適切な選択をしましょう。

選定基準

プロジェクトにおいてどの技術を採用するのかの選定基準は、非常に難しいところです。

しかし、大まかに「パフォーマンス評価」、「技術転用のしやすさ」、「テストの容易さ」、「ネイティブ機能への依存度」の4つのカテゴリーを基準にするとゴールが見えやすくなります。

パフォーマンス評価

パフォーマンスは、Webアプリのユーザーエクスペリエンスに直接影響を与える重要な要素です。

高いパフォーマンスを持つWebアプリは、速いレスポンス時間、効率的なデータ処理、最適化されたリソース使用量を特徴とします。

また、パフォーマンスの良いアプリはユーザーの満足度を高め、離脱率を低減します。

したがって、サーバーサイドとクライアントサイドの両方で高速に動作する技術やフレームワークの選択が重要です。

例えば、Node.jsやReact.jsのようなモダンなJavaScriptフレームワークは、パフォーマンスを重視した開発に適しています。

技術転用のしやすさ

技術転用のしやすさは、既存の技術や知識を新しいプロジェクトに適用できる程度を指します。

転用可能な技術を選択することで、学習曲線を減らし、開発プロセスを加速させることが可能です。

例えば、ReactやVue.jsのようなフロントエンドフレームワークは、ウェブアプリだけでなくモバイルアプリ(React Native)やデスクトップアプリ(Electron)の開発にも活用できるため、技術の転用性が高いといえます。

テストの容易さ

Webアプリの品質を保証し、継続的なメンテナンスを行うためには、テストの容易さが重要です。

テストが容易な技術を選択することで、バグの早期発見、修正の効率化、そして品質の向上が期待できます。

そのため、ユニットテスト、統合テスト、EtoEテストをサポートするフレームワークやツールを選択することが重要です。

例えば、JestやMochaはJavaScriptのテストに広く使用されるフレームワークで、テストの作成と実行を容易にします。

また、SeleniumやCypressのようなツールはEtoEテストに適しています。

ネイティブ機能への依存度

もう一つの選定基準として、開発するアプリがどの程度ネイティブアプリに依存するか、という観点も重要です。

ネイティブ機能を多用するアプリは、プラットフォーム独自の機能へのアクセスと操作がスムーズである必要があります。

そのため、フレームワークがネイティブAPIとの連携において優れているかどうかは、アプリの全体的なパフォーマンスに大きな影響を与えます。

また、ネイティブ機能を直接利用することは、より良いユーザーエクスペリエンス(UX)を実現するために重要です。

例えば、カメラやGPSなどの機能がアプリの主要な部分を占める場合、これらの機能が快適に動作するかがユーザー満足度に直結します。

React NativeとFlutterは、それぞれJavaScriptとDartのネイティブ機能にはアクセスしやすいですが、プロジェクトの要件やターゲットによって追加のネイティブモジュールを設定する必要も考慮せねばなりません。

React Nativeで開発されている具体的な事例

React Nativeは2015年にリリースされて以降、多くのアプリ開発に使用されてきました。

React Nativeで開発されているアプリは、小さいものも含めるとかなり多くの種類がありますが、ここでは代表的な事例を3つご紹介します。

事例①Facebook Ads Manager

FacebookがReact Nativeを採用した主な理由は、開発プロセスの効率化と既存のJavaScriptコードの再利用性にあります。

特に、Facebookの広告管理アプリ「Facebook Ads Manager」は2015年にReact Nativeへの移行を決定しました。

当時、React Nativeは新しく未熟なフレームワークでしたが、潜在的なメリットがリスクを上回ると判断されています。

そもそも、React NativeはFacebookが開発したフレームワークでもあるので、既にReactに精通していたチームは、JavaScriptで書かれたコードを大幅に再利用でき、これによりリソースをアプリ開発の重要な部分に集中させることが可能となりました。

そのため、プラットフォームごとに異なる言語(Objective-CやJava)での開発よりも効率的なプロセスが実現されています。

事例②Instagram

Instagramは2016年初頭からReact Nativeを導入し、段階的にその統合を進めてきました。

最初に取り組んだのは、プッシュ通知のようなシンプルなUI機能です。これにより、予期しないエラーのリスクを最小限に抑えながら、React Nativeの導入を試すことができました。

その後、ポストプロモート、SMSキャプチャ チェックポイント、コメントモデレーション、リードジェネレーション広告、プッシュ通知設定など、複数の機能がReact Nativeで実装されています。

これらの機能では、iOSとAndroidアプリ間で85〜99%のコードが共有されているとのことです。

このアプローチにより、Instagramは開発効率を向上させるとともに、プラットフォーム間の一貫性を保持することに成功しています。

事例③Discord

Discordは、React Nativeを採用し、オープンソース化と同時にその使用を開始しています。

この決定は、わずか3人のコアエンジニアによるiOSアプリ開発にも関わらず、アプリストアで高評価を維持しているDiscordの高い生産性を支える要因となっています。

React Nativeによるコードの共有化は、開発効率の向上に大きく貢献しており、2019年に行われたパフォーマンス向上の施策により、全体的なアプリのパフォーマンスが大幅に改善されました。

これらの事例から、React Nativeの高い生産性の潜在力がうかがえるでしょう。

React Nativeを習得する5つの方法

React Nativeは比較的新しいフレームワークに分類されますが、非常に人気なため多くの学習方法が用意されています。

ここでは、React Nativeを習得する5つの方法について解説します。

オンラインサイトで独学する

React Nativeを習得するために、オンラインサイトを利用する独学は、最もおすすめな学習方法です。

React Nativeは、無料または有料のプログラミング教育サイトが多数存在し、ビデオチュートリアル、演習、実践的なプロジェクトなどを通じて、実際のアプリ開発の経験を積むことができます。

この方法は、自分のペースで学習を進めることが可能で、時間や場所に縛られることなく、幅広い教材から選択できる点がメリットです。

<おすすめのオンラインサイト>

React Nativeの学習リソースとコミュニティでキャッチアップする

学習リソースとコミュニティを利用する学習手法は、最新のトレンドや技術の変化に迅速に対応することができます。

オンラインのフォーラムやコミュニティは、初心者から経験豊富な開発者まで様々なレベルのメンバーが集まり、疑問点を解決したり、最新の情報を共有したりする場となっています。

このようなコミュニティで活動することは、技術的なノウハウの習得だけでなく、プロフェッショナルなネットワークを構築する機会にもなるでしょう。

メンターを見つけて学習する

React Nativeを習得する際にメンターを見つけて学習する方法も効率的です。

メンターは経験豊富なプロフェッショナルであり、個々の疑問に答えたり、技術的な課題を解決したりすることができます。

また、メンターからのフィードバックやアドバイスは、自己学習では得られない深い理解を可能にします。

この学習手法は、実際のプロジェクト経験を持つ専門家から直接学べるため、効果的で実践的なスキルの習得を促進するでしょう。

書籍を購入してアウトプットを出す

React Nativeの習得には、専門書籍の購入と学習を通じたアウトプットを出すのも有効です。

書籍は、基本的な概念から応用技術まで、体系的かつ詳細にReact Nativeについて解説しています。

これらの書籍を通じて学ぶことで、理論と実践のバランスを取りながら深い理解を得ることができます。

また、学んだ知識を実際のプロジェクトやアプリケーションの開発に活用することで、理論を実践に移すスキルを身につけることが可能です。

<おすすめの書籍>

React Nativeを採用している企業や案件に参画する

React Nativeのスキルを習得するためには、実際にReact Nativeを採用している企業やプロジェクトに参加することも有効な手法です。

実際のビジネス環境やプロジェクトで働くことにより、実践的な経験を積むことができます。

また、現場での課題解決やチームとの協働を通じて、React Nativeの応用力を高めることが可能です。

しかし、React Nativeを扱う企業や案件を見つけるのは容易なことではありません。

日々の業務をこなしながら、自分にあった企業や案件を見つけるとなるとさらに難しいです。

そんな時は「エンジニアスタイル」をご利用ください。

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まとめ

この記事では、React NativeとFlutterの違いを解説し、クロスプラットフォームアプリ開発におけるそれぞれのフレームワークの利点と適用シナリオを掘り下げました。

React NativeのJavaScriptとReactに基づくアプローチは、特に既存のWeb開発スキルを持つ開発者に利点を提供し、一方でFlutterは独自のDart言語と高性能を特徴としています。

未来のアプリ開発では、これらのフレームワークの進化がさらに進むと考えられ、その変化に注目していくことが重要です。

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