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ゲームエンジニアの転職方法|転職を成功させるコツをご紹介

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

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経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。ゲームエンジニアの案件の一例と、案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

はじめに

近年、ゲーム業界はVRゲームやモバイルゲーム、さらにはブロックチェーンゲームといった多様な形態で拡がりを見せています。

このような背景から、ゲームエンジニアの需要はこれまで以上に高まっており、多岐にわたるプラットフォームや開発環境で求められています。

本記事では、ゲームエンジニアの転職市場を徹底解説し、転職を成功させるための秘訣を紹介!

ゲームエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、本記事を読むことで年収アップや理想の職場への転職、さらには独立に向けた具体的なステップが明確になります。

ゲームエンジニアとしての市場価値を高め、理想的なキャリアパスを実現するために役立つ情報が満載なのでぜひ最後までお付き合いください。

<この記事を読むとわかること>

  • ゲームエンジニアとしての平均年収や市場価値
  • ゲームエンジニアの将来性とキャリア展望
  • 効果的な転職方法と転職成功のコツ
  • 独立や副業による年収アップの可能性
  • ゲームエンジニアの具体的な案件例

他のゲームエンジニアはどのくらい稼いでいるの?

ゲームエンジニアとは、コンピュータゲームの設計、開発、運用に携わる専門職です。

最近のゲームでは、ゲームのクオリティ・見た目・革新性も重要ですが、ユーザーエクスペリエンス(UX)も重視されます。

そのため、ゲームエンジニアはプログラミングだけでなく、ゲームデザインの概念も理解しておく必要があります。

デジタルゲーム市場は急速に成長しており、Unityなどの新しいプラットフォームや技術の出現により、ゲームエンジニアへの需要は高まり続けています。

では、ゲームエンジニアに転職するとどのくらい稼げるのでしょうか?

ここでは、フリーランスと会社員のゲームエンジニアの平均年収についてご紹介します。

エンジニア全体の平均年収

求人BOXのデータによると、ITエンジニア全体の平均年収は「約480万円」です。

ITエンジニアの仕事は非常に広範囲に渡るため、平均給与もかなり幅があります。

例えば、システムエンジニアとしての平均年収は「516万円」で、給与幅は「349万円から1,066万円」と非常に幅広いです。

ただし、平均年収に関しては、統計の取り方によって結果に大きな違いが出ることがあります。

加えて、職種や経験、地域などの要素によっても平均年収はかなり変わるため、一つのデータだけで全体像を捉えるのは難しいです。

そのため、本データはあくまでも参考の一つとして捉えてください。

フリーランスのゲームエンジニアの場合

エンジニアスタイルの2024年3月時点での最新のデータによると、フリーランスのゲームエンジニアの月額平均単価は「約77万円」です。

年収換算にすると「約924万円」という結果で、職種別の単価ランキングでは「8位」にランクインしました。

過去3年間の月額平均単価の推移を見てみると、2020年12月の64万円から始まり、一時的な増減を経て、2023年3月には88万円へと大幅に上昇しました。

この推移から、フリーランスのゲームエンジニアの需要が高まっており、市場価値が上昇していることが読み取れます。

言語別の単価ランキングでは、Rustが88万円でトップにランクインしました。

これは、Rustが高性能で安全なシステムを構築するのに適した言語であり、特にブロックチェーンや高度なバックエンドシステム開発での需要が高いことを示しています。

会社員のゲームエンジニアの場合

求人BOXの最新のデータによると、会社員のゲームエンジニア(ゲームプログラマー)の平均年収は「約446万円」です。

フリーランスのゲームエンジニアの平均年収と比較すると、「約478万円」低いことになります。

一方、ITエンジニア全体の平均年収と比べると、「約34万円」低いという結果になります。

つまり、データだけでみると会社員のゲームエンジニアの平均年収は、お世辞にも高額とはいえません。

しかし、給与幅は約355万円〜996万円となっており、スキルや所属する企業によってかなり年収に差があるようです。

また、ゲームエンジニアの平均年齢は非常に若い方が多く、それが過度にデータに反映されている可能性も考えられます。

したがって、会社員のゲームエンジニアを目指す方は、転職先をしっかりと見極めることが重要です。

ゲームエンジニアの将来性

1996年、任天堂から「ポケットモンスター」がリリースされ、瞬く間に世界中で大流行しました。

当時はグラフィックもドット絵のみで操作も十字キーだけでしたが、現在ではこの頃と比較してグラフィックデザインや操作性が飛躍的に向上しています。

メタバースやVR(Virtual Reality)といった新技術も登場し、ゲーム業界は今まさに変革の時代ともいわれています。

このような背景を持つゲーム業界ですが、果たしてゲームエンジニアに将来性はあるのでしょうか?

ここでは、ゲームエンジニアの将来性について短期的な目線と中長期的な目線で考察していきましょう。

短期(1年~3年)

結論から言うと、ゲームエンジニアの短期的(約1〜3年)な将来性は非常に安定しています。

ファミ通ゲーム白書によると、2021年における世界ゲームコンテンツ市場は21兆8927億円に達し、前年比6%増加しました。

一方、国内ゲーム市場は2兆27億円で、わずかに前年比99.2%という微減を記録しましたが、これは2020年のコロナ禍での特別な巣ごもり需要によるもので、依然として2年連続で2兆円を超える市場規模を維持しています。

そして2022年には、国内ゲーム市場はさらに成長を遂げ2兆316億円に到達しました。

このように、3年連続で2兆円を超える成長を遂げていることから、ゲーム産業の市場は安定していることを物語っています。

これらのデータから、短期的な将来において、ゲームエンジニアの需要は引き続き高い水準で推移すると予想されます。

(参考:ファミ通ゲーム白書2021&2022)

中長期

では、中長期的な目線でゲームエンジニアの将来性を見てみるとどうでしょうか。

結論からいうと、ゲームエンジニアは非常に将来性が高いですが、求められるスキルは現在から様変わりするかもしれません。

Mordor Inteligenceの最新の調査によると、世界のゲーム業界の市場規模は2024年には約2,728億6,000万米ドルと予測され、2029年までには4,260億2,000万米ドルに達する見込みです。

この予測期間中の成長率(CAGR)は約9.32%と見積もられています。つまり、当分の間は安定した成長が期待できるといえるでしょう。

しかし、ゲーム業界は技術進歩の最前線にあり、求められるスキルセットも変化していくはずです。

特に、AIはゲーム開発に大きな影響を与えることが予測されます。

2024年3月には、生成AIの開発に欠かせないGPUを製造する世界的メーカー“NVIDIA(エヌビディア)”のジェンスン・フアンCEOは次のように発言しています。

「今後5〜10年以内にゲーム分野のGPUはAIに取って代わる」

そのため、ゲームエンジニアにとっては、単にプログラミング技術を磨くだけでなく、AI技術の理解と活用がますます重要になってくるでしょう。

ゲームエンジニアへの転職方法

ここからは、ゲームエンジニアへの転職方法を3つご紹介します。

自分で企業に問い合わせる

1つ目のゲームエンジニアへの転職方法は、自分で企業に問い合わせて転職する方法です。

このアプローチは、特定のゲーム開発会社やプロジェクトに強い関心がある場合に特に有効です。

自分から積極的に問い合わせることで、仕事への情熱や真剣さを企業に示すことができ、採用担当者にポジティブな印象を与えることができます。

他にも、まだ公にはなっていない新プロジェクトやポジションについて情報を得ることができる場合も考えられます。

最初はかなりハードルが高く感じられるかもしれませんが、多くの転職者が実践していないアプローチでもあるので、差別化の観点からも非常に有効です。

転職エージェントを利用する

2つ目のゲームエンジニアへの転職方法は、転職エージェントを利用して転職する方法です。

転職エージェントは個々のキャリアと希望に合わせて、最適な求人を提案してくれます。これにより、自分のスキルや経験を生かせるポジションを見つけやすくなります。

また、ゲーム業界は特定の技術やスキルセットが求められることが多く、自分一人で求人を探す場合には見過ごしてしまうような、隠れた良い求人を見つけ出してくれる可能性が高いです。

加えて、経験豊富なキャリアアドバイザーからのサポートを受けられるので、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など、転職活動全般にわたるアドバイスを受けることができます。

特に、ゲーム業界特有の採用プロセスや、企業が求める人物像についての洞察を得ることができるのは大きな利点です。

<ゲームエンジニアにおすすめの転職エージェント>

求人サイトを利用する

3つ目のゲームエンジニアへの転職方法は、求人サイトを利用して転職する方法です。

求人サイトと転職エージェントは間違えやすいですが、根本的なサービスに違いがあります。

転職エージェントが個々の転職希望者に対してパーソナライズされたサービスを提供するのに対し、求人サイトは幅広い職種や業界の中から自分で検索し、応募する求人を選ぶことができるプラットフォームです。

求人サイトを利用することの最大のメリットは、利用者が自分のペースで幅広い選択肢の中から仕事を探すことができる点にあります。

そのため、自分で主体的に転職活動を進めたいと考えている人に特におすすめの転職方法です。

エンジニア転職するなら知っておきたいこと

ここからはゲームエンジニアだけでなく、エンジニア全般が転職する際に知っておくべきことについてご紹介します。

転職活動の流れ

一般的なITエンジニアの転職の流れは、次のステップに沿って進みます。

STEP1:自己分析と市場調査

自分のキャリア目標、得意とする技術、さらに伸ばしたいスキルなどを明確にします。

また、現在のIT業界のトレンドや需要が高いスキル、求人市場の状況などを調査します。

STEP2:履歴書・職務経歴書の準備

自己分析の結果を踏まえて、履歴書や職務経歴書を更新します。

この際、特定の技術やプロジェクトでの成果を具体的に記述し、自分のスキルと実績を明確にアピールすることが重要です。

STEP3:求人情報の収集と応募

求人サイトや転職エージェント、プロフェッショナルネットワークを通じて、希望する職種や業界の求人情報を収集します。

適切な求人を見つけたら、準備した履歴書や職務経歴書を用いて応募します。

STEP4:面接と選考

応募した企業からの反応があれば、面接や選考プロセスが始まります。

面接では、技術面だけでなくコミュニケーション能力やチームワークなど、ソフトスキルも評価されます。

STEP5:内定と退職手続き

選考を通過し、内定を得られたら、現在の職場に退職の意向を伝え、手続きを進めます。

新たな職場での勤務条件や開始日などもこの段階で確定します。

ゲームエンジニアも基本的に上記の流れに沿って転職活動を行います。

強いて違いを挙げるならば、ゲームエンジニアは特定のゲーム開発スキルやポートフォリオの準備がさらに重要になります。

プロジェクトで作成したゲームや、使用した技術、ゲームデザインへの理解など、具体的な作品や経験を通じて自分の能力をアピールしましょう。

転職までにかかる時間は3〜6ヶ月が目安

一般的にエンジニアが転職活動に要する時間は約3〜6ヶ月といわれています。

もちろん個人差はありますが、概ねこの程度の時間を想定していた方が無難です。

ただし、エンジニアの場合は自身が担当しているプロジェクトとの兼ね合いを考えておかねばなりません。

例えば、比較的上流工程のプロジェクトを担当している場合、プロジェクトの企画や設計段階で重要な役割を果たしていることが多いです。

そのため、プロジェクトから抜けるタイミングを見計らう必要があり、後任の引継ぎやプロジェクトのマイルストーンに合わせて転職活動を進めることが求められます。

逆に下流工程のプロジェクトを担当している場合、具体的な実装やテストをメインに行っていることが多く、プロジェクトのスケジュールによっては比較的スムーズに転職活動を進めやすいです。

ただし、どの段階にあっても、プロジェクトに責任を持って対応することは大前提であり、適切な引き継ぎを行うことがプロフェッショナルとしての責務です。

そのため、転職活動を始める前には、まず現在のプロジェクトの状況を把握し、自分の役割やタスクの完了予定時期を事前に必ず確認しておきましょう。

年齢によって求められるスキルは変わる

エンジニアというと、プログラミングスキルやフレームワーク・ツールなどのスキルのみを磨いていけば良いと思うかもしません。

しかし実際には、年齢によって求められるスキルは変化します。

<ゲームエンジニアが年齢によって求められるスキルや資格>

求められるスキル おすすめ資格
20〜30代中盤(若手) 最新プログラミング言語、ゲームエンジン使用スキル(Unity, Unreal Engine等)、基本的ゲームデザイン、チーム協働 ・Unity認定プログラマー資格
・Unreal Engine認定アソシエイト
・AWS認定資格 など
30代後半〜40代(中堅) プロジェクト管理、チームリーダーシップ、高度なプログラミングテクニック、予算・スケジュール管理 ・PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)
・Java Silver以上 など
50代〜(ベテラン) 戦略的思考、メンタリング、ビジネス開発・戦略、長期プロジェクト管理、新技術適応 ・ビジネスアナリティクス資格(CBAP)
・ITストラテジスト試験 など

上記のように若手からベテランになるにつれて、組織を意識したスキルが求められるようになります。

ただしあくまでも参考なので、プレイヤーとしてのスキルを戦略的に高めていくのも十分にありです。

最も大事なのは、自分に最もあったスキルを身につけていくことだといえるでしょう。

エンジニアが転職を成功させるコツ

日本は先進各国と比較して、IT人材不足が非常に深刻です。

総務省の発表によると、2030年までに日本では約79万人のIT人材が不足するともいわれています。

そのため、現在日本のIT業界というのは「売り手市場」、つまり非常に転職しやすい職種の一つです。

しかし、それでも転職を早期に成功させる人とそうでない人がいます。

一体、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

そこでここでは、エンジニアが転職を成功させるコツを解説していきます。

実績を定量的に伝える

エンジニアが転職を成功させるための1つ目のコツは、実績をなるべく定量的に伝えることです。

具体的な数字を用いることで、自身の業務成果が可視化され、その影響力や効果を具体的に理解してもらえます。

また、実績が定量的に示されることで、専門性や能力が客観的に評価されやすくなり、採用担当者により強い印象を与えることができます。

とはいえ、定量的と言ってもイメージがつかない人も多いかもしれません。

ゲームエンジニアの実績を例にとって見てみましょう。

<定量的ではない悪い例>

  • ゲームの改善に貢献した。
  • ユーザーからのフィードバックを基に機能を追加した。

<定量的である良い例>

  • ユーザーのエンゲージメントを20%向上させた新機能を開発した。
  • ゲームのローディング時間を30%短縮する最適化を実施し、プレイヤーの満足度を高めた。

エンジニアの転職活動においては、このように実績を定量的に表現することで、自身の価値を明確に伝え、成功の確率を高めることが可能です。

キャリアアップの方向性を固めておく

2つ目のエンジニア転職成功のコツは、キャリアアップの方向性を事前にしっかりと固めておくことです。

キャリアアップの方向性がはっきりしていると、どのようなスキルや経験が必要か、どの企業があなたのキャリア目標に合致するかを判断する基準ができます。

また、面接で自分のキャリアプランを語る際にも将来のビジョンが明確であることは好印象を与えます。

では、ゲームエンジニアにはどのようなキャリアプランがあるのでしょうか?

以下に、ゲームエンジニアの代表的なキャリアプランを紹介するので、キャリアアップの方向性を固める時はぜひ参考にしてください。

<ゲームエンジニアのキャリアプラン例>

キャリア名称 理由
ソフトウェアエンジニア プログラミングスキルやソフトウェア開発プロセスの深い理解がゲーム開発に応用可能
ウェブ開発者 オンラインゲームやモバイルゲーム開発に有用なウェブ技術の知識を持っている
グラフィックデザイナー 3Dモデリングやアニメーションスキルがゲームのビジュアルアートに応用可能
システムエンジニア オンラインゲームや大規模プロジェクトに不可欠なITインフラやネットワーク知識を有する
ゲームテスター ゲームの品質保証やバグ特定に関する経験が開発知識の向上に貢献

社外とのコネクションを作る

3つ目のエンジニア転職成功のコツは、常に社外とのコネクションを構築しておくことです。

社外とのコネクションを構築しておくことのメリットは複数ありますが、その中でも特に重要なのは、未公開求人へのアクセスや、業界内の最新トレンドや技術に関する貴重な情報を得られる可能性が高まる点です。

特に日本のIT業界においては、コネクションは非常に有用になってきます。

日本では、まだまだ「横のつながり」がビジネスの機会を広げる重要な要素となっています。

新しいプロジェクトや企業の内部情報が口コミで伝わることが多く、有力な情報は公式な募集よりも個人のネットワークを通じて広がることが少なくありません。

このため、社外の人々と積極的に交流し、幅広いネットワークを築いておくことで、予期せぬチャンスにつながることがあります。

今の時代は転職するより独立した方が安定する?

昨今の日本では、働き方の柔軟性が以前よりも重要視されるようになり、フリーランスや個人事業主として独立する人も増えてきました。

厚労省の調査によると、2018年時点で労働人口の約6分の1がフリーランスとして就業しているというデータもあります。

2019年以降は新型コロナによってさらに柔軟な働き方が重視されるようになったので、現在ではその数はさらに増えているでしょう。

こういった背景もあり「今の時代は転職するより独立した方が安定するのでは?」という意見も多く聞くようになりました。

確かに、フリーランスは一般的な会社員よりも「収入面」においては高い傾向にあります。

しかし、先述したように「安定性」においては依然として会社員の方が高いと言えるでしょう。

つまるところ、フリーランスは個々人の努力や能力によってかなり収入に差が出るので「フリーランスになると収入が上がる!」と漠然と信じるのはやめておきましょう。

実は実務経験が2.3年あれば十分独立できる

フリーランスとして独立する人が増えた理由の一つに、昔よりも経験年数が重視されなくなってきたことが挙げられます。

2000年代の日本のIT業界では、企業はとにかく実務経験年数を重視していました。

これは、SESなどを主要事業として展開しているSIerが業界に蔓延ったのが主な原因です。

(※詳しくはこちらの記事をご確認ください)

しかし、IT業界というのは日進月歩で技術が進化するので、実務経験年数よりも実力が重視されるようになってきました。

例えば、以下に紹介する案件などは実務経験が2.3年程度でも十分に参画できる案件なので、ぜひ参考にしてください!

案件例:モバイルゲーム向けSDK開発


この案件は、モバイルゲーム向けSDK(Android)の新規開発や改善を担当するゲームエンジニア案件です。

SDK(Software Development Kit)開発とは、開発者が特定のプラットフォーム用のアプリケーションを効率よく開発できるようにするためのツール、ライブラリ、ドキュメントのセットです。

SDKを通じて、ゲーム開発者はプラットフォームの特性を最大限に活用し、開発時間を短縮しつつ、より質の高いゲームを制作することができます。

<具体的な業務内容>

  • モバイルゲーム向けのSDKの新規開発及び既存の改善
  • 新機能の提案や仕様の検討
  • パフォーマンスのチューニングやバグ対応
  • 顧客からの問い合わせに対する調査と対応
  • 業務効率化を目的としたツールの開発
  • 新サービス向けの技術検証やPoC(概念実証)

<必要なスキル>

  • Androidアプリ開発の経験(Java言語)
  • アプリ内課金の実装経験(Google Play Billing Library等を使用)
  • SDKの設計/開発、導入支援の経験
  • Flutterを用いたクロスプラットフォームアプリ開発の経験(iOS/Android)
  • モバイル向けネイティブアプリやゲームアプリの開発・運用経験
  • ゲームエンジン(Unity等)を使用したアプリケーション開発の経験

本案件では、顧客対応から新技術の研究開発まで幅広いスキルセットを要求されるため、多様な経験を積みたい方にも魅力的な案件といえるでしょう。

案件例:Unityを利用した観光メタバースゲーム開発


この案件は、Unityを利用した観光メタバースゲーム開発を担当するゲームエンジニア案件です。

2022年は「メタバース元年」と呼ばれ、メタバースを利用したゲーム開発案件が急増しています。

特に観光業界でのメタバースの採用は注目されており、リアルな観光体験を仮想空間で再現することにより、新たなユーザー体験を提供する試みが増えています。

このような背景から、メタバース技術は今後のゲームエンジニアにとって重要なスキルセットとなることは間違いありません。

<具体的な業務内容>

  • 大手SIerの自社サービスとして観光メタバースアプリの開発
  • スクラム方式によるアジャイル開発におけるチーム参画
  • 新しいXR(拡張現実)体験のための技術検証や調査
  • チームメンバーからの技術的な相談に対するサポートやレビュー

<必要なスキル>

  • Unityを使用したゲーム開発経験
  • 機能要件だけでなく、非機能要件(性能、メモリ、メンテナンスなど)の定義、設計、実装能力
  • 技術調査結果や設計を文書化し、チーム内での説明ができる能力

Unityを用いた観光メタバースゲーム開発案件は、技術的な挑戦と創造性を求めるプロジェクトです。

特に、まだ事例が少ない新しいXR体験を開発するための技術検証や調査は、先進的な知識と経験を必要とします。

そのため、Unity開発のスキルや経験がある方、新しい技術領域への挑戦を楽しめる方、またチーム内での協力を重視する方はぜひとも応募したい案件といえるでしょう。

案件例:TypeScript/Reactを用いたブロックチェーンゲーム開発(サーバーサイド)


この案件は、TypeScript/Reactを用いたブロックチェーンゲーム開発(サーバーサイド)を担当するゲームエンジニア案件です。

ブロックチェーン技術は、その不変性、透明性、分散性により近年急激に需要が高まっています。

特にNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)技術を利用したゲームの開発は、デジタル資産の所有権を確固たるものにし、ユーザー間の交易を安全かつ公平に行うことが可能になるため、この分野におけるイノベーションの波が高まっています。

<具体的な業務内容>

  • NFT管理サービスのフロントエンド開発
  • 新機能の開発を通じて、ビジネス向けNFT管理サービスの成長支援
  • プロダクトのユーザーエクスペリエンス(UX)およびユーザーインターフェイス(UI)の改善と運用
  • チームメンバーと協力しながら、ブロックチェーン技術に関連する機能の要件整理と仕様への落とし込み

<必要なスキル>

  • 開発経験3年以上
  • TypeScript/Reactを用いたフロントエンド開発の経験(1年以上)
  • git, gitlabなどのバージョン管理ツールの利用経験

この案件ではフロントエンド開発の経験に加えて、ブロックチェーン技術への深い理解が求められます。

プロダクトの成長を牽引するための新機能開発や、プロダクトのユーザーエクスペリエンスを改善する業務は、技術的な知識だけでなく、ユーザー中心の設計思考を持つことも重要です。

そのため、フロントエンド開発のスキルや経験があり、ブロックチェーン技術への関心が高く、チームで働くことを重視する方はぜひとも応募したい案件といえるでしょう。

仕事に拘束される時間が減りインプットする時間を増やせる

一般的に、フリーランスは会社員と比較して仕事に拘束される時間が少ないとされています。

これはフリーランスが自らのスケジュールを管理し、仕事の受注を自己の判断で行えるためです。

プロジェクトベースで仕事を選び、効率的な時間管理を行うことで、働く時間と休む時間のバランスをより柔軟に調整することが可能になります。

また、フリーランスは自宅やカフェなど、自分にとって最適な環境で仕事をすることができるため、無駄な通勤時間が削減され、その分を自己投資に回すことができます。

このような時間の柔軟性は、特にゲームエンジニアにとって非常に重要です。

ゲーム開発は、新しい技術やトレンドが絶えず出現する分野であるため、常に最新の知識を学び、自身のスキルをアップデートしていく必要があります。

特に技術の進化が速いIT業界やゲーム開発分野では、このような働き方が自己実現や目指すキャリアパスへの近道となり得るのです。

年収が大幅にアップする

フリーランスとして独立することで、多くの場合年収を大幅にアップさせることが可能です。

冒頭でもご紹介したように、フリーランスのゲームエンジニアの平均年収は「約924万円」です。

それに対し、会社員のゲームエンジニアの平均年収は「約446万円」です。

つまり、データだけでみるとゲームエンジニアは会社員からフリーランスに転身することで倍以上の年収が期待できます。

これほどフリーランスと会社員との間で差が開く職種というのは非常に稀です。

日本のゲーム企業というのは、まだまだ劣悪な労働環境の場合も多く、若いゲームエンジニアは比較的下流の案件から担当する場合がほとんどです。

そのため、自分のやりたかった仕事、需要の高い領域のゲーム開発プロジェクトを担当できる機会はそこまで多くありません。

もちろん、最先端技術を学べる機会を提供する企業も多くありますが、そういった企業を見極めるのは若手エンジニアには少し難しいでしょう。

したがって、比較的自分のやりたい仕事、需要の高い領域の仕事を見つけられるフリーランスのゲームエンジニアの方が想定年収がかなり高くなっています。

それでも独立するのが怖い人は副業で年収アップ!

いくら会社員よりも年収が高いとはいえ、やはり独立となるとどうしても及び腰になってしまうもの。

「失敗したらどうしよう…。」

「自分一人で全てを担当するなんてできる気がしない…。」

フリーランスにはこういった不安が付きまとうことになります。

そこでおすすめなのが「副業」という働き方です。

副業というと以前までは「会社にバレたらマズい」というイメージでしたが、現在では働き方改革が進んで副業を解禁する企業も増えています。

例えば、以下のような案件でも副業として参画できるので、独立する勇気の出ない方は副業案件にも注目してみてください。

案件例:ゲーム開発におけるアートディレクション業務


この案件は、ゲーム開発におけるアートディレクション業務を担当するゲームエンジニアの副業案件です。

多くの人がゲーム開発と聞くとプログラミング作業を想像しがちですが、実際のゲーム開発プロセスにはアートディレクションのようなクリエイティブな業務が非常に重要な役割を果たします。

これは、ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインが、ゲームの魅力を大きく左右するからです。

ゲームのビジュアル要素や操作感は、プレイヤーがゲームに没入するための大きな要因となり、直感的で魅力的なUI/UXはユーザーのゲーム体験を向上させます。

<具体的な業務内容>

  • ゲームのコンセプトメイクやビジュアル方向性の決定
  • 世界観の作成やキービジュアルの作成
  • 社内外のデザイナーの作業品質チェックとスケジュール管理
  • プランナーやエンジニアとの調整業務

<必要なスキル>

  • ゲーム業界でのアートディレクター経験
  • チーム管理やスケジュール管理の経験
  • ゲームのビジュアルデザインに関する高い理解とセンス
  • PCブラウザゲームのトレンドに対する理解

この案件では、ゲームのビジュアル戦略をリードするアートディレクターとして、案件全体のビジュアルクオリティを高める役割を担います。

また、各デザイナーの作業を管理し、プロジェクトのスケジュールを守りながら、高い品質を維持することも重要な責務です。

そのため、ゲーム業界でアートディレクションの経験があり、チームをリードしてプロジェクトを成功に導くことができるスキルや経験がある方はぜひとも応募したい副業案件といえるでしょう。

まとめ

本記事では、ゲームエンジニアの転職方法と、転職を成功させるためのコツを詳しく解説しました。

ゲームエンジニアという職種は、技術の進化と共にその需要が高まっており、多岐にわたるスキルが求められるようになっています。

このような背景から、ゲームエンジニアの市場価値は今後も上昇傾向を維持し続けるでしょう。

ゲームエンジニアとしての市場価値を最大限に高めるために、本記事がお役に立てば幸いです。

「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったエンジニアにとって役立つ情報を随時お届けいたします。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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