1. TOP
  2. エンスタマガジン
  3. 学習
  4. SIerとは?年収や売上高別ランキングと会社を選ぶ時の5つの基準を紹介

SIerとは?年収や売上高別ランキングと会社を選ぶ時の5つの基準を紹介

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。

エンジニアスタイルは、最高単価390万円、国内最大級のITフリーランス・副業案件検索サービスです。SIerのフリーランス・副業案件一覧をご覧いただけますのであわせてご確認ください。

目次

SIerとは?概要と種類を紹介

近年、情報技術の急速な進化により、企業や組織は業務の効率化や競争力の強化を目指して、多様なITソリューションを導入しています。

その中で欠かせない存在となっているのが、SIer(エスアイヤー)です。

IT業界に転職や就職を考えている方の中にも、SIerについて気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、SIerの概要や種類について詳しく紹介し、その重要性と役割についてご紹介します。

SIerとは?

SIer(エスアイヤー)は「System Integrator」(システムインテグレータ)の略称です。

SIerは、情報システムの開発や導入や運用などを専門に行う企業や組織を指し、主に企業や組織が業務をスムーズに進めるために必要なシステムやソリューションを提供します。

SIerの役割は、企業の業務プロセスの効率化や競争力の向上に貢献することです。ビジネスのデジタル化と技術の進化にともなって、SIerの重要性は高まっています。

SIerの種類

SIerにはいくつかの種類があります。主なSIerの種類は以下の通りです。

・外資系SIer
・ユーザー系SIer
・独立系SIer
・メーカー系SIer

それでは、順番に紹介していきます。

外資系SIer

外資系SIerは、海外に本拠を持つシステムインテグレータです。グローバルな規模と多様な国際的なプロジェクトに対応する能力を持っています。

主な特徴としては以下の点が挙げられます。

  • グローバルネットワーク

外資系SIerは、世界各国に拠点を持ち、多国籍企業や大規模プロジェクトに対してサービスを提供します。

グローバルネットワークを活用し、異なる国や地域においても一貫したサービスを提供します。

  • 多様な業界に対応

外資系SIerは、さまざまな業界に対応ができます。

医療、金融、製造、通信、エネルギーなど、幅広い分野での経験と専門知識を持っています。

  • 先端技術への取り組み

外資系SIerは、常に最新の技術動向に敏感であり、積極的に先進的な技術の導入を進めています。

特に、人工知能(AI)やビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの分野での経験が豊富です。

  • グローバルプロジェクトの管理

外資系SIerは、異なる国や文化を持つチームを統合して、複雑なグローバルプロジェクトを成功させる能力を持っています。

国際的なプロジェクトマネジメントスキルが強みです。

以上のことから、外資系SIerはグローバルな視野と多様な経験を持つため、国際的なキャリアを築きたい方や大規模なプロジェクトに興味がある方にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

ユーザー系SIer

ユーザー系SIerは、特定の大手企業やグループ企業に属するシステムインテグレータのことです。企業内の情報システム部門やIT部門として、自社グループの業務に対してシステム開発や導入、運用を担当します。

主な特徴は以下の通りです。

  • 内部向けサービス

ユーザー系SIerは、外部のクライアントではなく、自社グループや親企業の業務ニーズに合わせたシステムを開発・導入します。

そのため、企業内の業務プロセスや要件に深く理解を持つことが重要です。

  • 組織との緊密な連携

ユーザー系SIerは、企業の情報システム部門やIT部門として、組織内の他の部門やユーザーと緊密に連携しながらシステムを開発・運用します。

業務を円滑に進めていくために、コミュニケーション能力が必要でしょう。

  • 安定した雇用環境

ユーザー系SIerは、外部のクライアントと契約する必要がないため、一定の安定性があります。

長期的な雇用環境が期待される一方で、特定の企業グループに依存する側面もあるでしょう。

  • グループ内の専門知識

ユーザー系SIerは、自社グループのビジネスや業界に特化した専門知識を持ちます。

これにより、ビジネスのニーズに合ったカスタマイズされたシステムを提供することができます。

ユーザー系SIerは、自社グループの業務に対して最適なシステムを提供することで、企業の業務プロセスの効率化や競争力強化に貢献します。

企業内でのITキャリアを築きたい方にとって、ユーザー系SIerは魅力的な選択肢となるでしょう。

独立系SIer

独立系SIerは、他の企業やグループとは独立した立場で、情報技術(IT)の専門企業として活動するシステムインテグレータのことです。

主な特徴は以下の通りです。

  • 独立した組織

独立系SIerは他の企業やメーカーに属さず、自律的な組織として運営されています。

そのため、幅広いクライアントに対応し、柔軟なサービス提供が可能です。

  • 多様なクライアント対応

独立系SIerは、中小規模の企業から大手企業まで、様々な業界のクライアントに対応します。

カスタマイズされたシステム開発や導入を通じて、クライアントのビジネスニーズに合わせたソリューションを提供していきます。

  • 技術力と専門知識

独立系SIerは、自社での技術開発や研究に注力することが多く、最新の技術トレンドにも積極的に対応します。

特定の分野や業界に特化した専門知識を持つこともあるでしょう。

  • プロジェクトの柔軟性

独立系SIerは、クライアントの要件に柔軟に対応ができます。

プロジェクトの規模や要求に応じて、スピーディな対応やカスタマイズが可能です。

独立系SIerは、企業や組織にとって、特定のシステムやソリューションを必要とする際に頼りにされる存在です。

その独自の技術力や柔軟性を活かして、幅広いクライアントのビジネス課題を解決し、高い信頼を築いています。

また、自由な発想やイノベーションを重視する企業文化が魅力の一つでしょう。。

メーカー系SIer

メーカー系SIerは、主に大手ITメーカーやソフトウェアベンダーが提供するシステムインテグレータのことです。自社製品やソフトウェアの導入・カスタマイズを行い、顧客にトータルなソリューションを提供します。

主な特徴は以下の通りです。

  • メーカーとの強い連携

メーカー系SIerは、自社が提供する製品やソフトウェアをベースにしたシステム開発や導入を得意とします。そのため、メーカーとの密な連携を持ち、最新の製品情報や技術サポートを受けられます。

  • ソリューション提供

メーカー系SIerは、製品やソフトウェアのカスタマイズや統合、導入サポートなどを通じて、顧客にトータルなソリューションを提供します。自社製品とのシームレスな連携を重視しています。

  • 技術的専門性

メーカー系SIerは、自社製品に特化した技術や専門知識を持ちます。製品に関する高い専門性を活かして、顧客のニーズに合わせたカスタマイズや最適な提案を行います。

  • グローバル展開

多くのメーカー系SIerは、国内だけでなく海外展開も行っており、グローバルなプロジェクトにも対応しています。グローバルネットワークを持つことで、多国籍企業に対しても効果的なサービスを提供します。

メーカー系SIerは、自社製品を中心に提供することから、メーカーとの協力関係や製品に対する深い理解が強みとなります。また、顧客に対して綿密な技術サポートやトータルソリューションを提供することで、ビジネスの効率化や価値の最大化を支援しています。

SIerの市場規模

現代のビジネス環境では、デジタル化の進展に伴い、SIerの市場規模も急速に拡大しています。

SIer市場の規模は、多様な産業や業界においてITの重要性が高まるにつれて、さらなる成長が見込まれるでしょう。

ここからは、SIer市場の動向や成長要因に焦点を当て、市場規模と将来性について探っていきます。

SIerの市場規模と将来性とは

2022年に発表された「情報通信業基本調査2020年」によると、情報サービス業の市場規模は約18兆7,928億円でした。

この中でSIerが占める売上高の割合は、「受託開発ソフトウェア業」が約半分で、約8兆7,673億円を占めています。

次いで「情報処理サービス業」が約4分の1で、約4兆5,805億円の売上を記録しました。

今後も、デジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流により、企業や組織はITの重要性を再認識し、SIerの需要がより一層拡大していくことが見込まれるでしょう。

SIerは、顧客のビジネスニーズに合わせてカスタマイズされたシステムやソリューションを提供することで、業務の効率化や競争力強化に貢献しています。

ビジネスのデジタル化が進む中で、SIerの将来性は非常に高いといえるでしょう。

情報通信業基本調査結果

SIerの具体例な企業例。どこの将来性が明るいのか

ここからは、SIerの具体的な企業をランキング形式でご紹介します。

今回は売上高、営業利益、平均年収など数値を総合的に判断して順位付けしました。

各企業の数値は、日本経済新聞のデータや有価証券報告書などから記載しています。

SIer企業ランキング

・1位:日立製作所|メーカー系SIer
・2位:NTTデータ
・3位:富士通|メーカー系SIer
・4位:NEC|メーカー系SIer
・5位:野村総合研究所|ユーザー系SIer
・6位:大塚商会|独立系SIer
・7位:オービック|独立系SIer
・8位:TIS|独立系SIer
・9位:伊藤忠テクノソリューションズ|ユーザー系SIer
・10位:SCSK|ユーザー系SIer

1位:日立製作所|メーカー系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
2兆1,536億円 2,681億円 6.13兆円 896万円 メーカー系

日立製作所は、日本を代表する大手製造業メーカーであり、メーカー系SIerとして優れた存在です。

エネルギー、交通・インフラ、金融、ヘルスケア、製造など幅広い業界に対して情報技術を活用したソリューションを提供しており、産業向けのIoTプラットフォームやAI技術を活かしてクライアントの業務効率化や競争力向上を支援しています。

日立製作所のデジタルトランスフォーメーション(DX)への貢献度は高く、世界中のクライアントに対して優れたサービスを提供しています。

2位:NTTデータ

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
2兆5,519億円 2,126億円 2.7兆円 852万円

NTTデータはNTTグループの一員で、独立系SIerとして多様な業界にシステムインテグレーションやコンサルティングサービスを提供しています。

特に金融、公共、ヘルスケア、製造、通信、小売など分野で、技術力と実績が豊富です。

例えば、金融分野では、金融機関向けのシステム開発やセキュリティ対策、データ分析などを行い、金融業界のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。

公共分野では、官公庁や地方自治体向けに、効率的な行政システムの構築や社会インフラのデジタル化を推進しています。。

製造業では、生産管理やIoT活用・工場のスマート化などを提供し、製造業の競争力向上をサポート。

通信業界においては、通信インフラの構築やサービス提供支援を行い、通信事業者のビジネス拡大に寄与しています。

小売業においては、POSシステムや顧客管理、データ解析などのソリューションを提供し、小売業のデジタル戦略を後押ししています。

これらの実績や技術力から、NTTデータは多様な業界で信頼性が高く、SIerとしての地位を築いたといえるでしょう。

3位:富士通|メーカー系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
3兆563億円 1,350億円 3.82兆円 859万円 メーカー系

富士通はメーカー系SIerとしても有力な企業であり、テクノロジーソリューション事業を中心に幅広いITサービスを提供しています。

特に、製造業向けのIoTソリューション、AI、セキュリティ、クラウドサービスなどの分野で、製造業のノウハウと先端テクノロジーの融合させた技術力が強みです。

グローバルな展望も持ち、海外での事業展開も積極的に行っており、SIer業界において将来性が高く重要な立場を占めている企業として注目されています。

4位:NEC|メーカー系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
3兆140億円 1,325億円 1.22兆円 814万円 メーカー系

NEC(日本電気株式会社)は、メーカー系SIerとしてデジタルテクノロジーを活用したDXを進め、公的機関やインフラシステム・サービスの高度化を目指しています。

特に製造業、金融、通信、公共などの分野において、高い技術力を持ち、幅広いソリューションを提供しています。

技術職においては、マネジメント業務が中心となることもあり、専門性を高める機会は限られるとされていますが、その一方で安定した給与や福利厚生の評価は高いです。

また、NECは優秀な人材が集まる企業であり、最先端の技術に触れられます。

NECは長い歴史を持ち、日本を代表する大手企業として実績が豊富です。

その経験と技術力によりSIer業界での地位を確立し、今後もデジタルトランスフォーメーションを牽引する存在として注目されています。

5位:野村総合研究所|ユーザー系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
6,116億円 1,062億円 2兆円 1,232万円 ユーザー系

野村総合研究所は、国内最大手のシンクタンクであり、コンサルティングファームとしても知られるユーザー系SIerです。

コンサルティングとITソリューションを主軸に事業を展開し、金融を中心に幅広い分野で活躍しています。

金融機関を主要な顧客とし、証券取引やリスク管理などの強みを持ち業務効率化や競争力強化をサポートしています。また、グローバル展望も強みです。

働き方においても育児支援や女性の活躍を重視し、多様な人材を受け入れるオープンな社風が特徴です。

業界内での地位を確立し、成長が期待される企業として注目されています。

6位:大塚商会|独立系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
8,519億円 558億円 7,733億円 822万円 独立系

大塚商会は、独立系SIerとして自由な事業展開を行っている企業です。SI事業の他にも、「たのめーる」というECサイトの運営や、「たよれーる」などIT関連のソリューションサービスを提供しています。

顧客に最適な製品・技術を提供する柔軟性が大塚商会の強みです。

独自のアプローチと技術力を活かし、多様なニーズに対応しています。

また、大塚商会は障害者雇用にも積極的に取り組んでおり、100名以上の障害を持つ人が働く社会的貢献を行っています。

これらの取り組みにより、大塚商会は信頼性の高い企業として評価されています。

今後も自由な発想と社会的な意義を持った事業展開で、SIerとして更なる成長が期待されているでしょう。

7位:オービック|独立系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
895億円 541億円 2兆300億円 960万円 独立系

オービックは独立系SIerとして、OBIC7という統合業務ソフトウェアや200業種以上の業務システムを提供し、幅広い顧客のニーズに対応しています。

さらに、OBIC7クラウドというクラウドサービスも提供し、顧客は1社のみで業務全体をサポートできる体制を整えています。

高い技術力と柔軟なサービス提供により、幅広い顧客からの信頼を得ており、SIerとしての地位を確立しているといえるでしょう。

8位:TIS|独立系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
4,825億円 547億円 8,778億円 741万円 独立系

TIS(東京海上日動システムズ)は1971年に設立された独立系SIerで、金融・製造・流通・エネルギー・公共などの幅広い分野で活躍しています。

国内最大級のデータセンター網を持ち、基幹システムからアプリケーションまで重要なシステムの開発を支援できる点が強みです。

働き方にも配慮し、子育て中の女性社員に対してリモートワークやフレックス勤務などの制度を提供し、ワークライフバランスを重視しています。

SIer業界の中核として、幅広いソリューションと働きやすい環境を提供し成長を続けています。

9位:伊藤忠テクノソリューションズ|ユーザー系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
5,224億円 504億円 7,260億円 941万円 ユーザー系

伊藤忠テクノソリューションズはユーザー系SIerとして、幅広い業種に向けてITソリューションを提供しています。

特に金融分野では高い実績を持ち、企業の業務効率化やDXを支援しています。

グローバル展望を持ち海外進出も進めているため、海外案件の比率も高めていることも特徴です。

働き方においては、育児などのプライベートとキャリアの両立を支援し女性社員の働きやすい環境を整備するなど、多様なニーズに対応し、ユーザーのビジネスをサポートしています。

10位:SCSK|ユーザー系SIer

売上高 営業利益 時価総額 平均年収 系統
4,141億円 475億円 6,247億円 752万円 ユーザー系

SCSKは、製造・通信・流通・金融業界など8,000社以上に「ワンストップ」のITサービスを提供するユーザー系SIerです。

研究開発チームを主体に、IT環境の高度化や製品・サービスの強化に取り組み、金融分野では高い専門知識を持ち、デジタル化をサポートできる点が強みです。グローバルな展望を持ち、世界の最新動向や先進技術を取り入れ海外進出も進めています。

また、フレックス勤務やリモートワークを導入や、育休や産休が取りやすい制度を導入するなど、社員が能力を発揮しやすく働きやすい環境作りにも配慮しているのも強みです。

SCSKはSIer業界での地位を確立し、顧客の成長を継続的にサポートしていくでしょう。

「売上高」だとどこのSIer企業が高い?

SIer企業の中で「売上高」が高い企業はどこなのでしょうか?

次は、「売上高」の高い企業を順番にご紹介します。

SIer企業「売上高」ランキング

・1位 富士通  3兆354億円
・2位 NEC 3兆140億円
・3位 NTTデータ 2兆5,519億円
・4位 日立製作所 1兆9,883億円
・5位 野村総合研究所(NRI) 5,688億円

1位 富士通  3兆354億円

1位は富士通で、3兆354億円の売上高です。

売上高が好調な要因の1つが、スーパーコンピューター「富岳」をはじめとする高品質なサーバー製品の提供です。

その技術と信頼を生かし、製造業をはじめ金融業や流通業など多様な業界に対してサービスを提供している点も強みでしょう。

富士通は幅広い分野において高い技術力を持ち、多くの顧客に価値あるソリューションを提供していることが好調の要因といえます。

2位 NEC 3兆140億円

2位は、売上高3兆140億円でNECです。

金融や製造など幅広い分野での高度な技術力が何よりの強みです。

特に顔認証システムや生体認証システムの分野で高い実績を収め、国内外で注目されています。NECの高度な技術力は、多くの顧客に信頼され、市場での競争力を強化しています。

顧客のニーズに応える革新的な技術開発が、NECの好調を支えているといえるでしょう。

3位 NTTデータ 2兆5,519億円

3位のNTTデータは売上高2兆5,519億円です。

好調の要因は最先端テクノロジーを活用した新技術の提供に加え、総合的なソリューションを提供している点が挙げられます。

特にビッグデータやAI、IoTの分野で非常に高い功績を収め、多岐にわたる業界に対して革新的なソリューションを提供しています。さらに、グローバル化を積極的に進め、世界200都市以上に市場を拡大しているのも強みです。

NTTデータは、顧客の多様なニーズに応えるために総合的なアプローチを取り、幅広いサービスを提供しています。今後も、市場での競争力を高め、顧客のビジネス成長を支援していくでしょう。

4位 日立製作所 1兆9,883億円

4位の日立製作所は売上高1兆9,883億円です。

主にデータアナリティクスや人工知能を中心としたサービス・プラットフォーム事業や、金融業界や官公庁などのインフラを中心としたフロントビジネスに注力し、事業領域の幅広さが好調の要因となっています。

多岐にわたるサービス提供が、市場での競争力を高めており、顧客の多様なニーズに対応しています。日立製作所はこれからも成長が期待される企業といえるでしょう。

5位 野村総合研究所(NRI) 5,688億円

5位の野村総合研究所(NRI)は、売上高5,688億円です。

好調な要因は多様な業界に対する高度な専門知識と信頼性に加え、独自のリサーチ力と分析力が挙げられます。

コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスの4分野で専門性の高いサービス提供を行い、企業の課題解決に寄与しています。豊富な経験と深い洞察力により、多くの企業から信頼を集めています。

「年収」が高いSIer企業はどこか

続いて、SIer企業の中で「年収」が高い企業をご紹介します。

SIer企業「年収」ランキング

1位 野村総合研究所(NRI) 1,232万円
2位 三菱総合研究所(MRI) 1,111万円
3位 SRAホールディングス 1,080万円
4位 電通国際情報サービス(ISID) 1,057万円
5位 オービック 959万円

1位 野村総合研究所(NRI) 1,232万円

野村総合研究所(NRI)は国内では売上高で5位に位置していますが、利益率が17.4%と他社を圧倒しています。この高い利益率は、高度な専門性を活かした優れたサービス提供による効率的な業務運営と信頼性の高さが要因といえるでしょう。

経営のコンサルティングや金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスなど、多岐にわたる事業展開により、安定した収益を確保しています。

この高い利益率に加えて、野村総合研究所は働きやすい環境の整備も行っており、多くの優秀な人材が同社を選び、成長に寄与している点も強みです。

高い専門性と信頼性、そして優秀な人材を集めることで顧客からの信頼を得ていく。

この複合的な要因が野村総合研究所の平均年収が高い理由でしょう。

2位 三菱総合研究所(MRI) 1,111万円

三菱総合研究所(MRI)は年収1,111万円で高い給与を実現しています。これは多岐にわたる事業展開による収益の安定が要因です。

経営コンサルティングや情報システムの構築・運用、社内システムの開発・保守などで高度な技術力を活かし、顧客からの信頼を得ています。

グローバルな展望を持ち、国内外でビジネスを展開することで、市場価値の高い人材を確保し年収向上に貢献しています。

SIerとして企業経営から社会インフラ整備、先端科学技術やICTなど、多様な領域で総合的なコンサルティング・ICTソリューションを提供している点も特筆すべき特徴です。

3位 SRAホールディングス 1,080万円

SRAホールディングスは、年収1,080万円と高い給与を実現しているSIerです。

その要因は、高度な専門知識を持つ人材を集め、経営コンサルティングやITソリューション提供、システム開発などの分野で優れたサービスを提供していることです。多岐にわたる事業展開が給与に寄与し、金融、通信、公共など幅広い業界にサービスを提供しています。

働きやすい環境づくりにも力を入れ、ワークライフバランスの重視やキャリアアップのサポートが社員の満足度を高めています。

これらの要因が融合して、SRAホールディングスが高い給与を実現している理由といえるでしょう。

4位 電通国際情報サービス(ISID) 1,057万円

電通国際情報サービス(ISID)は年収1,057万円と高い給与を実現しています。

その要因の一つは、幅広い業界へのサービス提供です。金融、製造、広告業界など、様々な分野においてコンサルティングやITソリューションを提供しています。

また、グローバル展望にも力を入れ、グローバル化も積極的に進め、ニューヨーク、ロンドン、香港、上海、シンガポールなどに拠点を展開するなど、海外に多くの拠点を展開しています。

さらに、電通グループとの連携により、広告とITの融合を図った新たな価値提案を行っています。

5位 オービック 959万円

オービックも年収959万円という高い給与を実現しています。

オービックは3つの柱、つまりシステムインテグレーション事業、システムサポート事業、オフィスオートメーション事業を展開するSIerです。

統合業務ソフトウェアや多種多様な業務システムを扱い、顧客のニーズに幅広く対応しています。

さらに、クラウドサービスの提供や障害者雇用に積極的な姿勢も特筆すべき点です。障害を持つ人々が100名以上働いていることは、オープンで多様性を尊重する社風があることを示しています。

こうした取り組みにより、優秀な人材が集まりやすくなり、高い専門性と豊富な経験を持つ人材が多数在籍しているのです。これにより、オービックは高い給与水準を維持し、成長を続けています。

SIerで身につけることができるスキル例とは

SIerで身につけられるスキルは多岐にわたります。SIerは顧客の要望に応じてITシステムを設計・構築し、運用・保守する企業であり、さまざまなプロジェクトに参加します。

ここからは、SIerで身につけられるスキル例を紹介します。

要件定義

要件定義は、システム開発やプロジェクトの初期段階で行われる重要なプロセスです。顧客の要求やニーズを明確にし、システムに求められる機能や性能、制約条件を具体化します。

要件定義には、顧客とのコミュニケーションが欠かせず、適切な質問やヒアリングを行い、正確な情報を収集します。要件定義が明確であることは、システム開発の成功に大きく影響を与えます。

また、変更に柔軟に対応できるように、要件の適切な管理と文書化が重要です。

外部設計

外部設計は、システム開発の次の段階で行われる重要なプロセスです。要件定義を元に、システムの機能やデータ構造、インタフェースなどの具体的な設計を行います。

外部設計では、まずシステムの全体像や各機能の関係性を把握し、効率的なシステム構築を図ります。具体的なモジュールやコンポーネントの仕様を定義し、プログラマーや開発チームが実装に入る際の指針となるためです。

外部設計の適切な作成は、システムの品質向上や開発の迅速化にも寄与します。

顧客とのコミュニケーションを密にし、要件の理解を深めることが外部設計の成功のカギとなるでしょう。

内部設計(プログラム設計)

内部設計は外部設計を元に、システムの各モジュールやコンポーネントの詳細な設計を行う段階です。プログラムのアルゴリズムやデータ構造、インタフェースなどを具体的に定義し、開発者が実装に移る際の指針となります。

品質や効率性を考慮しながら、システム全体の正確な動作を保証します。適切な内部設計により、開発の進捗がスムーズになり、変更や修正が容易に行えるメンテナブルなシステムを実現します。

開発(プログラミング)

開発は内部設計に基づいて、プログラムを実際に作成するプロセスです。プログラマーはプログラミング言語を使用して、システムの各モジュールや機能をコーディングします。

正確なコードの記述と品質の担保、効率的なプログラムの作成を目指します。テストやバグの修正も行いながら、要件に応じた機能の実装を行います。

協力体制での作業や適切なコミュニケーションが、開発プロセスの成果に大きく影響するでしょう。

テスト

テストは開発されたシステムが要件を満たし、正確に動作することを検証するプロセスです。

事前に計画されたテストケースに基づいて、機能や性能、セキュリティなどの面からシステムを評価します。また、バグの発見や修正、品質向上のための検証を行い、クライアントに正確なシステムも提供します。

テストは開発と並行して行われ、品質保証の重要な要素となるでしょう。

システム移行

システム移行は、新しいシステムへの切り替え作業です。

開発が完了し、テストに合格したら、既存のシステムから新しいシステムへの移行を計画します。計画にはデータの移行、運用環境の変更、利用者への移行手続きなどが含まれます。

システム移行は安全性や順調な移行を確保するため、慎重な計画と適切なタイミングが必要です。

運用・保守

運用・保守はシステムが稼働し続けるために必要な管理・監視・保守作業を指します。システムが顧客の要件を満たし続けるよう、定期的なメンテナンスや障害対応、アップデートなどを行います。

運用ではシステムの安定稼働を確保し、保守ではバグ修正や改善を行い、システムの持続的なパフォーマンス向上を図ります。顧客とのコミュニケーションも重要で、信頼性を高めるポイントとなります。

SIerを選ぶ時の5つの基準とは

SIerの選択は、自身のキャリア形成や将来の成長に大きな影響を及ぼすため、慎重な判断が求められます。

ここからは、SIerを選ぶ時の基準を5つ紹介します。

業績が安定しているか

SIerを選ぶ際の基準の一つは、企業の業績が安定しているかどうかです。

業績の安定性は、SIerの信頼性と持続可能性を示す重要な要素といえます。

安定した業績がある企業は、顧客からの信頼を得やすく安心して取引を進められるでしょう。

また、業績が安定している企業は、人材育成や研究開発にも積極的に取り組め、技術力やサービスの向上につながります。

業績の安定性は、売上高や利益率、受注実績、財務指標などで評価されます。過去の業績推移や将来の成長見通しを分析し、安定した経営基盤を持つSIerを選ぶことで、自身のキャリアを安心して築けます。

ただし、業績だけでなく、業界全体のトレンドや競合状況も考慮することが重要です。将来の展望を見据え、バランスの取れた判断も必要でしょう。

さまざまな業界とつながりがあるか・特定業界に強みがあるか

SIerを選ぶ際には、さまざまな業界とつながりがあるか、または特定の業界に強みを持っているかどうかも基準になります。

多様な業界とつながりを持つSIerは、さまざまなプロジェクトに参画する機会が増えます。この機会により、幅広い経験を積め、自身のスキルをさまざまな業務に応用できる可能性が高まります。

特定の業界に強みを持つSIerは、その業界のニーズや課題に理解が深く、専門的なサービス提供が可能となります。

どちらの選択肢も一長一短があります。

多業種に展開するSIerは幅広いキャリアパスを提供し、経験の幅が広がるでしょう。一方で、特定の業界に特化するSIerは、深い専門知識と信頼性を築けます。

自身のキャリア目標や興味を考慮し、SIerの業界とのつながりをよく理解した上で、最適な選択をすることが重要です。

元請けで案件を獲得しているか

元請けでの案件獲得は、顧客との直接契約を意味し、プロジェクトの主導権を持つ利点があります。

自社のサービス品質やスケジュールを管理でき、顧客とのコミュニケーションが円滑に行えるため、ニーズや要件を正確に把握し、プロジェクトの成功に貢献できるでしょう。

ただし、プロジェクトの成功に責任を負うため、リスク管理も生じます。

元請けでの実績や成功事例、リスク管理の手法を評価し、責任を担う姿勢を持つSIerを選ぶことが重要といえます、

営業力が高く実績はあるか

営業力の高さは新規顧客の獲得や既存顧客との信頼関係の構築に直結し、豊富な実績は信頼性の証明となります。

営業力の高いSIerはニーズを把握し、顧客に適切な提案ができるため、案件獲得の成功率が高まるためです。

また、実績があるSIerは多くのプロジェクトを成功させてきた経験があり、信頼性と安心感を提供できます。

営業力と実績は企業の成長と競争力に直結するため、これらを重視して選択することが重要といえるでしょう。

自分が納得できる待遇か

SIerを選ぶ際の最後の基準は、「自分が納得できる待遇か」です。

給与や福利厚生、ワークライフバランス、キャリアパスなどの待遇面が重要な要素となります。自分のスキルや経験に見合った適切な給与やボーナス制度、福利厚生が提供されているか確認しましょう。

また、有給休暇や育児休暇などの制度が整っているか、フレックスタイムやリモートワークなど働き方に合った環境が整備されているかも重要です。さらに、キャリアアップの機会や教育・研修制度など、自分の成長をサポートする体制が整っているかも考慮すべきです。

自分が納得できる待遇を提供しているSIerであれば、モチベーションを高め、長期的なキャリア形成が可能になります。

より満足度の高い職場で働くためにも、待遇面をよく考慮して選択することが大切です。

まとめ

今回は、SIer(エスアイヤー)について紹介しました。

SIer(エスアイヤー)は情報システムの開発、導入、運用などを専門に行う企業や組織であり、現代社会において情報技術の重要性が増していることから、SIerの役割はますます重要になっています。

SIerを選ぶ際の基準として、以下の5つの要素が挙げられます

  1. 業績の安定性
  2. 安定した業績を持つSIerは、長期的なキャリア形成に適しています。

  3. 業界とのつながり
  4. SIerがさまざまな業界とのつながりを持っている場合、多様なプロジェクトに携われます。

  5. 元請け案件の獲得
  6. 元請け案件を獲得するSIerは、自社のビジネスを広げられるため、安定した案件の受注が期待できます。

  7. 営業力と実績
  8. 営業力の高いSIerは、多くのプロジェクトに参画し、実績を積めます。

  9. 自分が納得できる待遇
  10. 給与や福利厚生など、自分が納得できる待遇を提供しているSIerを選ぶことで、モチベーションを維持しやすくなります。

SIer企業の年収や売上高のランキングでは、富士通、NEC、NTTデータなどが上位に位置しています。自分のキャリアや経験に合ったSIer企業を選ぶことで、充実したキャリア形成が可能になるでしょう。

SNSシェア
CATEGORY
学習
TAGS
新規会員登録エージェントとの初面談1社につきAmazonギフト券3,000円分全員にプレゼント!

あわせて読みたい関連記事


おすすめ&新着求人・案件


各種SNSで情報を
発信中フリーランスで働くエンジニアに役立つ情報を発信しています。
フリーランス求人・案件の選び方や注意点、単価を上げるコツなどをエンジニアスタイルの編集部が発信しています。
フォロー・友達に追加していただき最新の情報をGETしてください。