【2023年最新】Linuxエンジニアの平均年収と年収アップ方法を徹底解説！

2023.04.16(公開: 2022.03.30)

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Linuxとは

LinuxとはWindowsやmacなど数あるOSのうちの一つであり、スーパーコンピュータやメインフレームからサーバー、PC、組み込みシステムなど様々なハードウェアで使用されています。Linuxはオープンソースなため、熟練度に関係なく誰でもソースコードを書き換えることができるため、OSを学びたい初心者の方も利用可能です。

また、Windowsやmacと比較して、とても軽いOSであるため低スペックのPCでも動作します。よってあまりコストをかけることができない学生にもオススメします。Windowsと異なりLinux OS自体やクライアントアクセスライセンス(CAL)が無償であるため非常に安価に導入できるメリットがあります。このようにLinuxは非常に敷居の低いOSと言えるでしょう。

また、Linuxには多くのディストリビューションと呼ばれる、いわゆる派生品と呼ばれるものがあり、企業や団体(ディストリビューター)がLinuxをベースとした亜種のOSを開発・提供しています。LinuxのデメリットとしてはWindowsやmacと違い、ソフトウェアや周辺機器が対応していない場合が多いので、適切な対応製品を選択する必要があります。

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)の仕事内容とは

新型コロナが蔓延する中、リモートワークやweb会議を行う上で欠かせないのがみなさんご存知の『クラウドサービス』その『クラウドサービス』を支える立場としてLinuxエンジニア(インフラエンジニア)という職業に注目が集まっています。

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)についてどのようなイメージを持っているでしょうか？『どんな仕事内容か想像もつかない』『インフラと言うくらいだから後進的？』と様々なご意見があることでしょう。まずは具体的な仕事内容をご説明します。大まかに分けて以下のような業務内容になります。

・開発するサービスの要件をもとにアクセスの頻度がどれくらいか、サーバー設置を内部にするか？それとも外部にするか？スペックの選定は？バックアップやセキュリティをどうするか？電源の確保をどうするかなどを調査・設計

・サーバーを内部にする場合、サーバーやネットワーク機器、バックアップ用のNASなどを購買部門(仕入担当)へ手配依頼、キッティング

・障害対応から、負荷分散、キャパシティ管理などの運用と保守対応

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)の平均年収はどれくらいなのか

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)と一口にいっても雇用形態は正社員、派遣社員、アルバイト・パート、フリーランスと様々。それぞれメリットデメリットがあるので自分の希望に沿った働き方を選びましょう。安定性で言えばやはり正社員が一番と言えます。Linuxエンジニア(インフラエンジニア)としての経験を積むことで業務全般を任せられるようになり、将来的にはマネジメント職へとステップアップすることが可能になります。

派遣社員やパートアルバイトの場合はLinuxエンジニア(インフラエンジニア)の業務全般ではなく『運用管理』など一部の業務を行う場合が多く、まずはその経験を積んでから正社員にステップアップというパターンもあります。会社と雇用契約を結ぶ正社員やアルバイト・パートなどと違い、フリーランスは個人事業主(自営業)であるため、企業と業務委託契約を結びます。

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)はフリーランスの道を選ぶ人も少なくありません。なぜならフリーランスは自分のスキル次第で正社員よりも収入アップを見込める可能性があるためです。しかし、Linuxエンジニア(インフラエンジニア)としてフリーランスの道を選ぶことはメリットばかりではありません。まず正社員と比較して安定性が低く、自ら案件を継続的に獲得していく必要があります。また、個人事業主なので社会保険には加入できません。さらに社員の場合だとほとんどの方は確定申告を行う必要はありませんが、自営業の場合は自分で確定申告を行う必要があります。

それぞれの雇用形態によって年収も変わってきます。

正社員の場合

平均年収552万円

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フリーランスのLinuxエンジニア(インフラエンジニア)の場合

フリーランスエンジニア案件を多数保有する『エンジニアスタイル』に掲載されている、インフラエンジニア案件を元にすると平均単価は69万とされています。

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)の将来性

現代社会においてITが無い生活を成り立たせることはもはや不可能でありITインフラ無くして人は生きていけません。また、労働人口の減少により企業の規模に関係なく今後はRPAや5GなどのDX戦略を展開し業務をオートメーション化していかなければ企業としての存続が難しくなるため、今後もインフラエンジニアに限らずITエンジニア全般の需要が高まっていくことが予想されます。

さらに新型コロナのオミクロン株の流行でテレワーク導入を維持する企業も少なくないと言われる中、クラウドの需要は益々増大するばかりで、総務省の『令和3年版情報通信白書』によればクラウドサービスを利用している企業は68.7パーセントで2014年から増加傾向にあります。よってクラウド環境(物理的サーバーやネットワーク機器を保有していない仮想システム)を支えるインフラエンジニアの存在感は一層増すと考えられ、このような理由によりLinuxエンジニア(インフラエンジニア)は将来性があると考えられます。

しかしながらLinuxエンジニア(インフラエンジニア)として収入を増やせるかどうかは自分の努力次第。スキルや経験によって大きく変動します。次に収入をアップさせる方法を紹介させていただきます。

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)として年収アップさせる方法

数ある職業の中でLinuxエンジニア(インフラエンジニア)は安定した職業と言えるのは先述の通りです。しかしLinuxエンジニア(インフラエンジニア)として転職できたとしても、年収アップできる(成功を収める)ためにはスキルの習得が欠かせません。Linuxエンジニア(インフラエンジニア)収入アップを実現させる方法として以下のスキル習得が必要になります。

ヒューマンスキル

他者との関係性を良好に保つために必要なスキルとされており、Linuxエンジニア(インフラエンジニア)としてクライアントや社内とのコミュニケーションを円滑にするためのコミニュケーションスキル、理解力、プレゼンテーション能力、チーム内のモチベーションアップさせるスキル、他者の意見を調整する能力などが必要とされています。

上流工程の経験

製造業やシステム開発で要件定義からはじまり、設計やプログラミング、テスト、本稼働、運用までの一連の工程を川に例え、要件定義と設計にあたる工程を上流工程といいます。対してプログラミング以降の工程を下流工程と言われます。未経験からいきなり上流工程を経験することは難しく、下流工程をある程度実務経験し、次のステップとして上流工程の経験を積むのが通常の流れとなります。

マネジメントスキル

業務を遂行する上で必要な物や人、コスト、スケジュールなどを管理する能力のことを言います。Linuxエンジニア(インフラエンジニア)としてマネジメント職に就く場合は必須となります。

技術スキル

Linux OSはWindowsのように公式なサポート窓口はありません。よってトラブルが発生した場合、自身で調査して解決する必要があります。しかし、全世界でハウツーサイトやFAQサイトが存在するため、トラブルが起きた場合にそれらをうまく活用することで解決の糸口が見つかるでしょう。また、Red Hat Enterprise LinuxといったLinuxディストリビューションであればディストリビューターによるサポートが提供されているので利用することが可能です。

サーバーの知識とスキル

CPUやHDD(SSD)、メモリやRAIDコントローラー、ハードウェア保守サービスなどサーバーの構成部品やメーカーの保守サービスについての知識と、システム環境に対してどれ程のスペックのサーバーを選定すればよいかのスキル(判断能力)が求められます。

ネットワークの知識とスキル

TCP/IPやルーティング、DNSやメール、Webサーバー、無線LANなどネットワークに関する知識や、ネットワーク接続のトラブル発生時に切り分け作業と復旧対応を行うなどのスキルが求められます。

プログラミングスキル

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)が業務を遂行する上で必要なプログラミング言語としてはシェルスクリプトの代表的なBashやTTL、バッチファイル用言語、Python、Java、Rubyなどが挙げられます。

セキュリティの知識とスキル

ITインフラに対するセキュリティ上のリスク評価、セキュリティ対策の設計と実装、ガイドライン、情報セキュリティポリシー策定サポートのスキルが求められます。

クラウドサーバーの知識とスキル

CPUやメモリ、仮想NICなど仮想サーバーのスペックに関する知識と、システムの規模(アクセス数やデータ容量など)に対してどれほどのスペックが必要かの判断能力が必要です。

インフラ設計スキル

アプリケーションを安全に運用するために必要なシステム、ネットワークを割り出し(要件定義)それを元に設計することをインフラ設計と呼ばれており、Linuxエンジニア(インフラエンジニア)のメインとなる業務の一つとされています。設計する際に設計書や仕様書、手順書などの資料を作成します。資料の作り込みが完全でないと他者に構築を依頼したい場合でもスムーズに受け渡しができないので注意が必要です。

英語力

業務上取り扱うハードウェア・ソフトウェアのマニュアルには日本版ではなく英語版しか無い場合も少なくないため、英文を読み取る力が必要となります。また、英文を読み取る能力だけではなくビジネス英会話として会話スキルや作文能力まであると、Linuxエンジニア(インフラエンジニア)として外資系企業の求人にもチャレンジできるメリットもあります。

コンサルティング能力(提案力)

クライアントの要望を元にインフラ環境を構築する能力だけではなく、知識や経験を駆使して、クライアントに新たな手法を提案するといったいわゆる『提案力』を持つことが理想とされています。

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)に役立つ資格

Linuxエンジニア(インフラエンジニア)として年収アップを目指すために資格を取得することも有効な手段の一つです。多くのIT系企業はLinuxエンジニア(インフラエンジニア)として資格手当を設けている会社が少なくありません。IT系資格の中でも『国家資格のみ対象』『シスコ技術者認定のみ対象』など制限を設けている企業もあるので、事前に確認が必要です。

また、会社によっては資格手当だけではなく、資格を取得するためにかかった費用を補助するところもあるので面接時に確認しましょう。資格としては大きく分けて『国家資格』と『ベンダー資格』の2つがあります。

国家資格

経済産業省が認定するIT系エンジニアのための国家資格（国家試験）で、独立行政法人である情報処理推進機構（IPA)が運営しています。資格取得には独学でも可能ですが効率を考えたらハローワークの公共職業訓練や求職者支援訓練にて資格取得を目指すこともオススメします。受講する費用を確保できない方も大丈夫。職業訓練受講給付金を利用すれば受講費の一部を給付金でまかなうことができるので割安で受講することができます。

主な国家資格としては以下の通りです。

ベンダー資格

ベンダー資格とはITベンダーが自社製品の操作や管理を適切に行えることを認証するために定められた資格制度のこと。求人の応募条件に『特定のベンダーに関する業務内容』を指定している企業が少なくないため、マッチした資格を保有するだけで強力なPRになると言われています。主なベンダー資格としては以下の通りです。

AWS認定

CompTIA Cloud+（CV0-002）

LinuC(Linux認定資格)

シスコ技術者認定

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まとめ

いかがでしょうか、Linuxエンジニア(インフラエンジニア)としてステップアップするために経験やスキルがカギになるとお分かりいただけたでしょうか。未経験の方でもまずは資格取得から目指す、または派遣社員からスキルを積み重ねるなど計画的にアクションを起こせば、将来的にはLinuxエンジニア(インフラエンジニア)として正社員になり、さらに年収アップも狙えるでしょう。