【2023年最新】AWSエンジニアにオススメな資格と必要なスキルとは
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目次
AWSエンジニアに資格が必要?
AWSエンジニアとは、「Amazon」が提供しているクラウドサービスである「AWS(Amazon Web Service)」を扱う技術者のことです。
AWSエンジニアになるために資格は必要なく、あくまでも知識を証明するためのものです。
しかし、AWSの資格は数多くあり、より専門的なAWSエンジニアとして活躍するために必要なもので、資格を取得することによりたくさんのメリットを手に入れることができます。
今回はAWSエンジニアについて以下に詳しく説明していきます。
AWSエンジニアを目指す上で参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
AWSエンジニアが資格を獲得する4つのメリット
AWSエンジニアに資格は必要ありませんが、AWSに関する資格試験は存在します。
資格を獲得するメリットは大きく分けて以下の4つです。
スキルの証明になる
資格を獲得することで、自身の知識やスキルの客観的証明につながります。
- Linux技術者認定資格LinuC
レベル1〜レベル3までの3段階に分かれており、以下の内容になっています。
- 物理・仮想環境のLinuxサーバーの構築・運用
- Linuxシステム・ネットワークの設計・構築
- 最高レベルの専門的資格
AWSエンジニアとして、Linuxサーバーの構築・運用に関しての資格を取得しておくことで、知識やスキルの証明に繋がります。
オープンソースへの理解度やシステムアーキテクチャの要素も含まれているため、より専門的なスキルとなります。
資格手当が出る
AWSに関する資格は表彰や推奨資格として採用する企業が増えており、企業によっては資格獲得に対して、受講料を会社が負担してくれたり、一時金が支給されることがあります。
例えば以下の資格を取得しておくことで、資格手当を受けやすくなります。
- Certified Advanced Networking – Specialty
IT アーキテクチャの設計と維持に関する試験
- Certified DevOps Engineer – Professional
分散アプリケーションシステムのプロビジョニング、運用、管理の技術的な試験
AWS試験の中でも上位に占めるほど難易度が高い試験です。
そのため、企業によっては難易度が高い分、求めるスキルと経験が高くなるため、資格手当を支給してくれます。
転職の際に有利
資格を獲得することで、スキルや知識の客観的証明につながり、転職先企業に対しての大きなアピール材料となります。
AWSエンジニアとして、転職や就職に有利になる資格は以下になります。
- Certified Solutions Architect – Professional 認定試験
AWS資格の中で最も難易度が高く、実務経験2年以上のエンジニアしか受験できません。
そのため、実務レベルや知識がないと合格することができず、AWSエンジニアとして高いスキルが証明できます。
AWSエンジニアとしてのスペシャリストとなるため、上記資格を取得していれば転職や就職で有利になります。
年収アップにつながる
資格を獲得し、知識やスキルが証明できれば、キャリアアップや、それに伴って年収アップに繋がります。
AWSエンジニアはAWSに特化したエンジニアとなるため、以下の資格やスキルを持つことで、年収アップを図れます。
- ITインフラの知識や経験
- データベースの設計・運用
- 多くのソリューションを扱える
- 多くのAWS資格を取得する(全11種類)※次章で解説
特に多くのAWS資格を取得することで、経験や知識が豊富にあることが証明できるため、フリーランスとして活躍することもできます。
会社員では、生涯獲得年収に限りがあるため、より専門的知識や経験を必要とするフリーランスとして活動すれば、飛躍的に年収アップができます。
AWS認定資格を取るメリット
AWSでは、AWS認定資格を用意しており、体系的に学習することで、AWSエンジニアのキャリアパスごとに必要な知識とスキルを習得できるようになっています。
AWS認定資格を取るメリットは大きく分けて以下の3つです。
AWS関連のスキルを保有している証明になる
AWS認定資格はレベルや分野別で試験が分かれているため、それぞれの認定資格を取ることで、知識やスキルの客観的証明になります。
また、AWS認定資格は3年間のみ有効なため、更新頻度が高いので最新のスキルを保有していることが証明できます。
AWS関連イベントで優遇される
AWSが主催するAWS認定資格保有者限定のイベントに参加できるようになります。
また、Appreciation Receptionの招待状が届き、認定資格保有者限定のAWS Certification ラウンジに入場することができます。
次のAWS認定試験取得の優待
再認定試験を含む、全ての試験で試験の料金が半額になります。
また、模擬試験については無料になるため、より次の認定試験の対策をしやすくなります。
AWSのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。
AWSエンジニアにオススメしたいベース資格
それでは、具体的には、どのような資格があるのでしょうか?
ここでは、AWSエンジニアにオススメしたいベース資格をご紹介します。
基本情報技術者試験
- 各資格の特徴と概要
基本情報技術者試験とは、経済産業大臣が行う国家試験「情報処理技術者試験」の区分の一つです。
主に試験で問われる内容は、IT業界で働くために必要な基本的知識を持っているか、情報処理に必要な論理的な考え方ができるか全般的なIT力が必要とされます。
試験の内容は以下のようになっています。
試験名 | 試験時間 | 出題数/解答数 | 出題形式 |
基本情報技術者試験(午前試験) | 150分 | 80問/80問 | 多肢選択式(四肢択一) |
基本情報技術者試験(午後試験) | 150分 | 11問/5問 | 多肢選択式(選択問題あり) |
基本情報技術者試験(免除試験) | 150分 | 11問/5問 | 多肢選択式(選択問題あり) |
- 取得する価値・メリット
1.企業からの評価
基本情報技術者試験を表彰の対象や推奨資格として採用する企業が増えているため、取得することで企業から高い評価を受けられることもあります。
また、求人で資格取得者を優遇している場合もあります。
2.時代に対応している質の高い試験
変化する情報技術に対応し、高い質の試験を維持するため、IT現場で活躍する専門家約400名が問題を作成しており、情報学の基礎的な部分を幅広く習得することが可能です。
また、最新の技術が問題に取り込まれたりするなど、時代の変化に対応可能な試験です。
3.上位試験を目指す際の基盤
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験のフレームワークの中でレベル2と位置づけられており、これに合格することで、レベル3の応用情報技術者試験、レベル4の各種高度試験など、上位試験を目指す際の基盤となっていきます。
応用情報処理技術者試験
- 各資格の特徴と概要
応用情報技術者とは、経済産業大臣が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の区分の中の一つです。
試験の対象者は、ある程度の業務経験があり、IT技術や企業活動に関して深い知識を持つに至った人達です。受験者は主に、業務経験5〜6年ほどの中堅のプログラマーやシステムエンジニアです。
試験は、技術、管理、経営まで幅広い知識と応用力を問われる内容となっています。
試験の内容は以下のようになっています。
午前 | 午後 | |
試験時間 | 9:30~12:00(150分) | 13:00~15:30(150分) |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 記述式 |
出題数/解答数 | 80問/80問 | 11問/5問 |
- 取得する価値・メリット
1.企業や省庁、官公庁などからの高い評価
応用情報処理技術者試験は、試験の内容がより専門的で、記述式回答もあるため、難易度は高いです。
そのため、情報処理技術者として一定以上の知識があると評価され、企業だけでなく、省庁、官公庁などからも高い評価を受けることができます。
2.高度試験の一部免除
合格した年度を含む2年以内の高度試験については、午前試験の一部が免除されます。(申請が必要)
ITパスポート
- 各資格の特徴と概要
ITパスポートは、2009年4月から新たに情報処理技術者試験に追加された、ITに関する国家試験の一つです。
試験の対象者は、備えておくべきITに関する基礎的な知識をもち、ITに携わる業務に就くか、情報技術を活用していこうとする人達です。
試験は、ITに関する基礎知識が問われる内容となっています。
試験の内容は以下のようになっています。
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
出題数 | 100問(小問形式) |
- 取得する価値・メリット
1.企業からの評価
基本情報技術者試験を表彰の対象や推奨資格として採用する企業が増えているため、取得することで企業から高い評価を受けられることもあります。
また、求人で資格取得者を優遇している場合もあります。
2.時代に対応している質の高い試験
変化する情報技術に対応し、高い質の試験を維持するため、IT現場で活躍する専門家約400名が問題を作成しており、情報学の基礎的な部分を幅広く習得することが可能です。
また、最新の技術が問題に取り込まれたりするなど、時代の変化に対応可能な試験です。
3.上位試験を目指す際の基盤
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験のフレームワークの中でレベル1と位置づけられています。これに合格することで、レベル2の基本情報技術者試験、レベル3の応用情報技術者試験など、上位試験を目指す際の基盤となっていきます。
AWSエンジニアにオススメしたい11つの資格
AWSでは、AWS認定資格を用意しており、体系的に学習することで、AWSエンジニアのキャリアパスごとに必要な知識とスキルを習得できるようになっています。
ここからは、AWSエンジニアにオススメしたいAWS認定資格をご紹介します。
AWS認定クラウドプラクティショナー
- 各資格の特徴と概要
AWS認定クラウドプラクティショナーとは、AWSの基本的な知識やスキルを認定する試験です。
受験対象は、6ヵ月の基礎的なAWSクラウドの業界知識を持つ個人です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 90分 |
出題形式 | 択一選択または複数選択形式 |
出題数 | 65問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSに関する基礎知識が身につく
- 最新知識が身につく
- 上位資格への挑戦がしやすくなる
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
- 各資格の特徴と概要
AWSソリューションアーキテクトは、AWSで提供されているサービスを構成するコンピューティング・ネットワーキング・ストレージ・データベースの知識を認定する試験です。
AWSで必要なデプロイや管理の他、安全性や信頼性を意識した構成能力が求められます。
試験のレベルはアソシエイトとプロフェッショナルに分けられます。
アソシエイトの受験対象は、AWS における、可用性があり、コスト効率が高く、高耐障害性で、スケーラブルな分散システムの設計に関する 1 年以上の実務経験を持つ方です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 130分 |
出題形式 | 多肢選択問題と複数回答問題のみ |
出題数 | 65問 |
※試験の概要は2022年8月30日より、上記内容に変更になります。
資格取得のメリットは以下になります。
- クラウド環境の構築、提案力など、IT全般知識が身につく
- 最新知識が身につく
- 転職時に有利になる
AWS認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト
- 各資格の特徴と概要
AWS認定SysOpsアドミニストレーターは、管理・運用、デプロイ、セキュリティに関する知識やスキルを認定する試験です。
受験対象は、最低1年のAWSの使用経験を持つクラウドオペレーションのシステム管理者です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 180分 |
出題形式 | 単一選択/複数選択/試験ラボ |
出題数 | 65問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSに関する基礎知識が身につく
- 最新知識が身につく
- 就職・転職時に有利になる
AWS認定 デベロッパー – アソシエイト
- 各資格の特徴と概要
AWS認定 デベロッパーは、AWSで構成されるアプリケーションの開発と保守、デプロイ周りで使用するサービスの知識を認定する試験です。
受験対象は、最低1年のAWSベースのアプリケーションの開発や保守の実務経験のある方です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 130分 |
出題形式 | 選択肢式/複数回答式 |
出題数 | 65問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSでのシステム設計に関する知識が身につく
- 最新知識が身につく
- 就職・転職時に有利になる
- 年収アップの際のアピール材料になる
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
- 各資格の特徴と概要
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナルは、AWSでの分散アプリケーションシステムのプロビジョニング、運用、管理における技術的な専門知識を認定する試験です。
プロフェッショナルレベルの受験対象は、AWSを利用したシステムの管理や運用に関する2年以上の実務経験を持った設計者です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 180分 |
出題形式 | 択一または多岐選択式 |
出題数 | 75問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSに関する高度な技術的スキルと専門知識が身につく
- キャリアアップに繋がる
- 就職・転職時に有利になる
- 年収アップの際のアピール材料になる
AWS認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル
- 各資格の特徴と概要
AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナルは、AWSでの分散アプリケーションシステムのプロビジョニング、運用、管理の技術的な専門知識を認定する試験です。
プロフェッショナルレベルの受験対象はAWS 環境のプロビジョニング、運用、管理において2年以上の経験を持つ個人です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 180分 |
出題形式 | 択一または多岐選択式 |
出題数 | 75問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSでのシステム開発に関する高度な技術的スキルと知識が身につく
- キャリアアップに繋がる
- 就職・転職時に有利になる
- 年収アップの際のアピール材料になる
AWS認定高度なネットワーキング – 専門知識
- 各資格の特徴と概要
AWS認定高度なネットワーキング – 専門知識は、AWS、および大規模なハイブリッド IT アーキテクチャの設計と維持に関する専門知識を認定する試験です。
受験対象は複雑なネットワークタスクを実行し、ネットワークソリューションのアーキテクチャの設計と実装に5年間の実践的な経験がある個人です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 170分 |
出題形式 | 選択肢式/複数回答式 |
出題数 | 65問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSでの高度なネットワーク構築スキルが身につく
- キャリアアップに繋がる
- 就職・転職時に有利になる
- 年収アップの際のアピール材料になる
AWS認定 セキュリティ – 専門知識
- 各資格の特徴と概要
AWS認定セキュリティ – 専門知識は、AWS のプラットフォームでワークロードおよびアーキテクチャを保護および強化するうえでの技術スキルと経験を認定する試験です。
受験対象は、最低 2 年間のAWSのワークロードの保護に関する実務経験を持つセキュリティ担当者です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 170分 |
出題形式 | 択一または多岐選択式 |
出題数 | 65問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSのセキュリティに関する専門知識が身につく
- キャリアアップに繋がる
- 就職・転職時に有利になる
- 年収アップの際のアピール材料になる
AWS認定 データ分析 – 専門知識(旧AWS認定ビッグデータ – 専門知識)
- 各資格の特徴と概要
AWS認定 データ分析 – 専門知識は、AWSのサービスを使った、データからのインサイトを提供する分析ソリューションの設計、構築、保護、保守について、総合的な知識を認定する試験です。
受験対象者は、AWS のサービスを活用した分析ソリューションの設計、構築、セキュリティ強化、保守に関する経験と専門知識を持つ人です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 180分 |
出題形式 | 選択肢式/複数回答式 |
出題数 | 65問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSのデータ分析に関する知識が身につく
- キャリアアップに繋がる
- 就職・転職時に有利になる
- 年収アップの際のアピール材料になる
AWS認定機械学習 – 専門知識
- 各資格の特徴と概要
AWSで機械学習 (ML) モデルの構築、トレーニング、チューニングおよびデプロイに関する専門知識を認定する試験です。また、この試験については、AWSのサービスだけでなく、機械学習の基礎知識についても必要とされます。
受験対象者は、開発またはデータサイエンスの担当者で、AWS クラウドでの機械学習 (ML)/深層学習ワークロードの開発、アーキテクチャ設計、実行において 1 年以上の実践経験を持つ個人です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 180分 |
出題形式 | 複数選択または複数応答 |
出題数 | 65問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- 機械学習についての開発・設計知識が身につく
- キャリアアップに繋がる
- 就職・転職時に有利になる
- 年収アップの際のアピール材料になる
AWS認定 データベース – 専門知識
- 各資格の特徴と概要
AWS認定 データベース – 専門知識は、データベースに関する全体的な理解度(例: 設計、移行、展開、アクセス、保守、自動化、監視、セキュリティ保護、トラブルシューティング) に関する知識を認定する試験です。
受験対象者は、オンプレミスとAWSクラウドをベースにしたリレーショナルデータベースと非リレーショナルデータベースを扱う経験と専門知識を持つ個人です。
試験内容は以下のようになっています。
試験時間 | 180分 |
出題形式 | 複数選択または複数応答 |
出題数 | 65問 |
資格取得のメリットは以下になります。
- AWSのデータベースに関する高度な知識が身につく
- キャリアアップに繋がる
- 就職・転職時に有利になる
- 年収アップの際のアピール材料になる
AWSエンジニアとして差別化できるスキル
他のエンジニアと差別化を図るためには、資格だけでなく、身につけておくと良いスキルがあります。
ここでは、AWSエンジニアとして身につけておくと他のエンジニアと差別化ができるスキルをご紹介します。
インフラ設計、構築スキル(特にサーバ系のスキル)
AWSエンジニアの仕事内容の中には、AWS上でのサーバーの構築、設計、運用も含まれます。
AWSエンジニアとして差別化できるスキルは以下になります。
- Amazon EC2
クラウドでスケーラブルなコンピューティングキャパシティーを提供
- Amazon S3
耐久性とスケーラビリティに優れており、バックアップと復旧が可能
- Amazon RDS
クラウド内でデータのセットアップや運用を簡単におこなうことが可能
- Amazon CloudWatch
モニタリングデータと運用データを収集し、自動化されたダッシュボードで可視化が可能
- Amazon Lambda
さまざまなアプリケーションやバックエンドコードの実行が可能
- サーバーの構築・運用スキル
- ネットワークの構築・運用スキル(Linux・Windows・Unix)
- セキュリティ対策スキル
- インフラ全体の設計スキル
上記のスキルや知識があれば、ITインフラに関して熟知していることが証明できます。
そのため、インフラ設計や構築スキルがあることは、最低限の差別化ポイントです。
ネットワークの知識
ネットワークの知識があると、クラウドやサーバーのスキルの習得がスムーズになります。そのため、ネットワークの高度な知識を持つことは他のスキルの習得の架け橋ともなるため、以下の知識やスキルがあると良いです。
- Certified Advanced Networking
クラウドベースのソリューションの設計や開発、デプロイができます。
ネットワーキングの高度な専門知識を証明することができるため、資格取得をしているAWSエンジニアは他のエンジニアとの差別化を図ることができます。
また、その他に必要な知識やスキルは以下になります。
- ネットワークの知識(LAN・WAN)
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 通信プロトコル
ネットワークの知識やスキルとして身に付けておくと良いでしょう。
GCP、Azureなどのクラウドサービスの知識
AWSだけでなく、GCPやAzureなど他のクラウドサービスの知識があると、目的に応じたクラウドサービスの使い分けができるため、1つのクラウドサービスの知識しかないエンジニアと比較した際に、差別化のポイントとなります。
GCPとは、グーグルが提供するクラウドサービスで、低コストで安定した大規模な開発が可能です。
Azureとは、マイクロソフトが提供するクラウドサービスで、セキュリティ面で優れています。
AWSと上記2社を比較した場合、AWSは利用可能な国の数が多く、公共機関のサービスや教育分野で幅広く使われており、市場占有率で勝っています。
更に200を超える製品から、ユーザーに最適な機能を選んで実装できる特徴を備えています。
共通する部分としては、リソースグループと呼ばれるリソースを整理する機能が備わっています。
また、GCPやAzureにはAWSにない特徴を備えており、企業によって使っているクラウドサービスが異なります。
そのため、3大クラウドサービスを使えるエンジニアはどの企業でも活躍できる機会が増えるので、知識を習得しておくと良いでしょう。
コミュニケーション力
AWSエンジニアの仕事はチーム単位でおこなうものがほとんどのため、他の人と円滑にコミュニケーションが取れることは大切です。
フロンエンジニアやバックエンドエンジニアと連携を図りながら、開発業務をおこなっていき、顧客との折衝をおこなう場合もあります。
また、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーになるためには、必須のスキルです。
AWSエンジニアは、リモートワークに向いているため、メールやチャットワークでのやり取りが多くなります。
そのため、AWSエンジニアはコミュニケーション力を高めることで、クライアントから正確な要望を聞けるようになり、クライアントが抱える問題や課題を正しく解決することが可能です。
英語力
英語力があることで、海外から英語で発信される最新技術の情報のキャッチアップが早くなったり、英語表記のメッセージや製品マニュアルの理解が早いため、業務効率が上がったりします。
AWS認定試験では英語でやり取りするケースがあり、理解ができない場合に業務に支障がでてしまいます。
日本では、英語ができないことでAWSの活用が遅れているため、英語力を鍛えることで他のエンジニアと差別化を図ることができます。
また、グローバル企業では英語でのコミュニケーションが必要になることもあるため、英語力があることで、活躍の場が広がることもあります。
上流工程の経験
上流工程の経験が高いawsエンジニアは、スキルが高いことが証明されます。
上流工程としては、以下があります。
- Linuxのオペレーション経験
- 設計ドキュメントの作成
- AWSのVPCを用いた設計
実際にシステムを指示通りに作る下流工程だけでなく、上流工程の経験がある場合、開発の全体像を理解していることになります。
Linuxのオペレーション経験や設計の経験があることで、高いスキルを身に付けていることがわかります。
そのため、活躍の場やキャリアップにも繋がり、他のエンジニアとの差別化になります。
オンプレからクラウドへのインフラ移行の経験
オンプレからクラウドへのインフラ移行とは、オンプレミス(自社運営システム)からパブリック、またはプライベートクラウド環境へ移行させることです。
オンプレでは、自社のネットワーク環境や高度なセキュリティ対策を自由に設定できます。
そのため、ネットワークやセキュリティに関して、高い知識や経験がないとマルウェアやサーバーダウンに繋がってしまいます。
クラウドでは、自社で運用をする必要がないため、低コストで運用可能です。
オンプレ経験を活かしクラウドへ移行する知識や経験があれば、市場ニーズが高いエンジニアとして活躍できます。
経験と合わせたスキルセットとして、以下があると良いです。
- サーバーネットワークの知識
- クラウド・仮想化の技術
- Linuxのスキル
- ミドルウェア知識
- セキュリティの知識
クラウドへ移行する際に必要な知識や技術となりますので、上記の知識やスキルを身に付けておくと良いです。
AWSエンジニアのキャリアパス
AWSエンジニアとして働く場合、様々なキャリアパスがあります。
実際にどのようなキャリアパスがあるのか?
以下で紹介していきますので、参考にしてみてください。
AWSのソリューションアーキテクトポジション
ソリューションアーキテクトの仕事内容は、クラウド上に留まらず、顧客に合った解決策の提案をすることです。
開発者とクライアントの仲介者として役割を果たします。
AWSのソリューションアーキテクトポジションに求められるスキルは以下になります。
- プロジェクトマネジメントスキル
- コミュニケーション能力
- 分析力
- 問題解決能力
- ビジネス知識
- 指導、牽引力
また、幅広い専門知識を有していることが必要となります。
AWSエンジニアとしての経験を積んでいくことで、より具体的な提案や設計、運用が可能になるため、AWSのソリューションアーキテクトはキャリアパスとして目指せます。
事業会社の「DX推進」ポジション
DXとは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略です。
近年DX化を推進する動きは強まってきています。
DX推進のポジションでは、DX推進についての戦略立案から企画、実行まで全てを担うこともあるため、幅広いスキルや知識が必要となります。
DX推進ポジションに求められるスキルは以下になります。
- IT分野の知識
- 先進技術の知見
- データサイエンス
- マネジメントスキル
- システム開発・設計
AWSエンジニアとしてITインフラに携わっていくことで、DX推進に必要な知識やスキルを身に付けることができます。
例えば、以下の資格を獲得しておくと役立ちます。
- Certified Machine Learning – Specialty
AWSエンジニアがデータサイエンティストのスペシャリストとして証明できる資格のため、DX推進化を目指している企業で役に立ちます。
そのため、国や企業で推進されているDX化で大きく貢献でき、重要なポジションに携われる機会を得られるでしょう。
コンサルティングファームの「IT・デジタル戦略組織」
コンサルティングファームではエンジニアの採用ニーズが高まっています。
IT・デジタル戦略組織では、IT・デジタルを使って顧客の成長戦略、課題解決を提案するような仕事内容になっています。
コンサルティングファームのIT・デジタル戦略組織ポジションに求められるスキルは以下になります。
- 大規模プロジェクトのPM経験
- クライアントリレーション、ベンダー管理の経験
- 課題解決/提案能力
- プレゼンテーション能力
- 分析能力
AWSエンジニアでは、設計から運用まで顧客の要望をもとに運用をおこなっていきます。
顧客の問題を解決しながら開発をおこなっていくことで、上記の経験やスキルが身に付いていきます。
ITにクラウドの技術は必要不可欠なので、世界トップシェアを誇るAWSに携わることで、最先端のデジタル技術を身に付けることが可能です。
また、AWSの資格を保持していることで、高い知識や経験を示すことができ、コンサルティングをおこないやすくなります。
プロジェクトリーダー
システム開発において、複数のエンジニアを束ねてプロジェクトの進行を管理していきます。
プロジェクトリーダーに求められるスキルは以下になります。
- コミュニケーションスキル
- マネジメント
- 危機管理能力
- リーダーシップ
責任者として、上流から下流の工程までを一貫して管理・推進させるポジションのため、進行中の案件のリスク管理やフォローをうまく行うことが必要です。
AWSエンジニアとしての経験が長くなると、複数のエンジニアと一緒にプロジェクト進行をおこなう機会も増えるため、プロジェクトリーダーとして活躍することが可能になります。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアはマルチエンジニアとも呼ばれ、設計・開発・運用・メンテナンス・アップデートといったエンジニア業務の全てに携わります。
そのため、様々な分野で必要とされるスキルや知識を有している必要があります。
フルスタックエンジニアポジションに求められるスキルは以下になります。
● 分析力
● クラウドサービスの知識
● プログラミングの開発力
● 上流工程、下流工程での経験
AWSエンジニアがキャリアパスとして考える場合、awsの下記資格を取得していると更に良いです。
- AWS認定セキュリティ
- Certified Database – Specialty
- Certified Advanced Networking – Specialty
- Certified Data Analytics
設計から開発、運用保守の一連作業ができることを示すことができるため、フルスタックエンジニアのキャリアパスを実現しやすくなります。
フリーランス
AWSは世界的に多くの企業が導入しているサービスです。
そのため、AWSの高度な知識やスキルを有している場合、フリーランスとして仕事の受注を獲得できるチャンスは多くあります。
また、日本ではAWSを未導入の企業もまだまだ多く、今後導入していくことが予想されるため、さらにAWSエンジニアとしての活躍の場が増えていくことが見込まれます。
AWSの月額平均単価は71万円で、最高単価は715万円になります。
市場のニーズが高い分、月額単価が高くなるので、AWSエンジニアとしてのキャリアパスではフリーランスを視野に入れると良いでしょう。
AWSを軸にフリーランスを考えているエンジニアが把握しておきたいこと
副業から始めてみる
いつかはフリーランスを考えている人や本職以外にも収入を得たい方は、ぜひ副業案件から始めてみてください。
いきなりフリーランスになるのも良いですが、副業案件でクライアントとの信頼関係を築けていれば、
フリーランスとして独立をする際も案件に困ることはないでしょう。
そこから新たな案件を紹介してもらうことも多いです。
具体的な案件はエンジニアスタイルにも掲載しているので、ぜひ一度ご覧ください。
案件情報と自分のスキルは照らし合わせておく
自分が参画できる案件がどれくらいあるのかを把握しておくことで、
自分に今足りないことや、身につけておきたいスキルが明確になります。
その際、ポートフォリオを作っておくことが実は役に立ちます。
ポートフォリオ作成は自身のスキルの証明になるだけでなく、作成の過程で自分のスキルをあらためて棚卸することができるからです。
具体的なメリットや作成方法はこちらをご覧ください。
フリーランスになるメリットやリスクは知っておく
フリーランスになると、会社員と比較しても大きく環境が変わります。
例えば、ローンの審査や保育園の審査に通りにくくなることや、帳票をつける必要があるなどです。
特に社会保障面で会社員と異なることが多いので、これらを事前に把握して対策をしておきましょう。
AWSのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。
まとめ
今回はAWSエンジニアについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
AWSエンジニアについてまとめると以下になります。
- 資格は不要で誰でも目指すことができる
- 資格は不要ですが、関連する資格を取得することで体系的にAWSについて学ぶことができ、スキルの客観的証明に繋がる
- AWS以外のスキルを身につけることで、他のエンジニアとの差別化を図ることができる
- 様々なキャリアパスがあり、自分の特性やスキルに応じて選択ができる
近年AWSエンジニアに限らず、ITエンジニアへのニーズは高まってきています。
そのため、AWSエンジニアは市場価値の高い職種です。
また、近年クラウド環境への移行が進んでいることもあり、AWSエンジニアの将来性は高いといえます。
ぜひこの機会にAWSエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか?
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