インフラエンジニアがプログラミング言語を習得すべき背景とオススメしたい言語とは

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です！

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします！
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。

エンジニアスタイルは、最高単価390万円、国内最大級のITフリーランス・副業案件検索サービスです。インフラエンジニアのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

インフラエンジニアのフリーランス案件

インフラエンジニアはプログラミング言語を習得する必要がある？その背景とメリットとは

未経験の方やインフラエンジニアの経験が浅い方の中には、プログラミング言語を学ぶ必要があるのかどうかわからない方も多いと思います。

一般的に、プログラミングの習得はプログラマーやシステムエンジニアだけで良いのではないかというイメージが強く残っているためです。

しかし、実はインフラエンジニアにもプログラミング言語を使った業務が頻繁に行われているため、学習が必要不可欠と言わざるを得ません。

今回この記事ではインフラエンジニアがプログラミング言語を習得する必要性について詳しく解説していきます。

クラウド環境の利用率が高まり、インフラエンジニアにもコーディング技術が求められている

人の手でインフラ構築・運用が行われることで、人為的ミスやそれによる工数の増加の問題がしばしばあります。

近年ではInfrastructure as Codeという概念が普及しており、直訳すると「コードとしてのインフラストラクチャ」を意味しています。

今まで設計書に従ってコマンドを手入力していた箇所を全てコードで記述するだけで、その後は実行するのみで簡単にインフラ環境の構築が可能になります。

しかし、これらを実装可能にするためには操作するための知識や技術が必要になるため、インフラエンジニアにもこういったコーディングの技術が求められています。

フルスタックエンジニアの需要が高まっている

フルスタックエンジニアの需要が高まっているのはITの人材不足問題に起因しています。

一人のエンジニアが複数分野の業務を遂行できれば、コストを抑えることが可能で、かつ人数的な課題も幾分かは解決できます。

さらに要所要所での業務における専門的な知識を持つエンジニアを細かく配置しなくてもフルスタックエンジニアを数人確保することができれば、作業効率が上がり作業工数を管理しやすくなります。

また、フルスタックエンジニアは個人スキルが高く幅広いため、たとえ新しい技術が出てきても柔軟に対応することができるので需要が高くなっています。

インフラエンジニアの業務領域だけでなく、システムエンジニアやプログラマーの業務領域まで一気通貫で学んでいくことが大切です。

インフラエンジニアが学習するプログラミング言語を選ぶ際の基準とは

プログラミングを学習すべきとはいっても実際にどの言語を学べば良いのか判断材料が必要です。

ただ闇雲に勉強するのではなく、何を基準にプログラミング言語を選定すれば良いのか、どのような軸で学習していくべきなのかを事前に考える必要があります。

ここではプログラミング言語の選定に関して解説していきます。

インフラエンジニアとしての業務に役立つ言語を選定する

将来的なキャリアパスに向けて開発エンジニア向けのプログラミング言語を勉強することは悪くはありませんが、まずはインフラエンジニアとしての土台を固める方が先決です。

そのためインフラエンジニアとして業務に従事していく方を優先と考えると、全く業務に使わない言語を選定するのはお勧めしません。

後ほど解説している「シェル」や「TTL」、「BAT」などから勉強し始めるのをお勧めします。

開発言語の今後の需要

開発言語の需要は言語によって異なります。

以前はC言語やJavaが圧倒的だったところから、AIや機械学習が台頭するようになるとPythonなどが急激に人気が出始めました。

とはいっても、既存の大きなシステムはC言語やJavaで開発されていたり、PHP&Javascriptの相性の良さから、現状では案件数で見るとこれらの需要が非常に高いです。

しかし、AI活用やビッグデータの取り扱い、ディープラーニングなど今後のトレンドを考えていくとさらにPythonにおける案件数は急増していくと予測されるでしょう。

汎用性がある言語なのか。習得した先のメリットを確認する

プログラミング言語を学ぶ上で考えておくべきことがあります。

それは「汎用性がある言語なのか」ということです。

kotlinはJavaをもとに改良された新しいオブジェクト指向型言語ですが、Androidアプリケーションなどの開発に特化した言語のため、C言語やJavaに比べて学習における汎用性は低いと言えます。

せっかく学んでも独自性が強すぎる言語だと、次回以降の言語習得には時間がかかってしまう懸念があります。

しかしC言語であれば、C++やPHP、Pythonなどの言語の元になっているため、C言語を習得することができれば他の言語も理解しやすくなるというメリットがあります。

他にも、「手続き型言語」ではなく「オブジェクト指向型言語」を学習する手もあります。

プログラミングにおけるオブジェクト指向はシステム開発の上で重要な考え方のため、先にオブジェクト指向型言語から考え方に慣れていくことができるというメリットがあるからです。

キャリアパスで考える

将来歩んでいきたいキャリアパスによっても学ぶ言語は異なってきます。

インフラエンジニアのマネージャーやスペシャリストとして活躍していきたいのであれば、シェルやTTLやBATのスキルを学んだ方が良いでしょう。

また、セキュリティエンジニアへのキャリアを考えている場合は、データの収集・分析・解析が得意なpythonを学んでいくべきです。

さらに、フルスタックエンジニアとして活躍したいのであれば開発言語として主流なJavaやC言語、PHPを学ぶことをお勧めします。

これらは基本バックエンド言語と呼ばれるものですが、同時にフロントエンド言語も学習できるとより選択肢の幅が広がります。

インフラエンジニアのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

インフラエンジニアのフリーランス案件

インフラエンジニアに習得をオススメしたいプログラミング言語

インフラエンジニアに特に習得をおすすめしたいプログラミング言語がいくつか存在します。

ここで紹介するほとんどのプログラミング言語がインフラエンジニア業務で多用するものであるためおすすめ言語としています。

ここからはそれらの言語の特性と必要性について解説していきます。

Shell（シェルスクリプト）

Shellはユーザーからの操作を解析して、動作した結果を出力するプログラムのことを指し、シェルスクリプトはシェルによる操作がまとめられた手順書のようなものです。

インフラエンジニアの業務としてOS上での設定を行うことがあるため、サーバーの管理や設定などでシェルを使った作業が多くあります。

シェルを使うことで、作業の自動化やデータ抽出の効率化が実現でき、後の業務において作業ミスを減らすことができます。

Python

pythonはプログラミング言語の人気度を示すランキングであるTIOBEインデックスにおいて1位となっているプログラミング言語です。

AIの活用や作業の自動化、機械学習、データ解析などあらゆる方面でIT技術は発達してきていますが、それらをより効率的により効果的に実現できるのがpythonです。

そのためシステムへのpythonの需要も増大しており、今後もさらに加速していくと予想されます。

そのようなデータの収集・分析・解析に強いpythonを習得したインフラエンジニアは市場価値も高く、またデータサイエンティストを目指すには必須の言語といえるでしょう。

TTL（Tera Term用マクロ言語）

ターミナルエミュレータである「Tera Term」は、ネットワークを経由して他のコンピュータを操作するWindows用のソフトです。

インフラエンジニアとして働くほとんどの場合に現場で利用するほど普及しているものになります。

そんなTera TermにはTTLによるマクロ作成機能があり、この独自言語を利用することで効率良く業務が行えるようになります。

そのためインフラエンジニアにとってはまず習得しておきたい言語といえます。

BAT（バッチファイル用言語）

BATはWindowsに搭載されているバッチファイルを作成するための言語です。

バッチ処理を行うためのコマンドを書くことで、ファイルの起動処理などを簡単に行うことができ、さまざまな言語で作成されたプログラムファイルを実行手順に沿って実行させることが可能となります。

Unix系のShellと似ており、業務でよく使用されるWindows10以降ではWindows PowerShellが標準となっていることから、インフラエンジニアにとってこれも習得しておきたい言語の一つとなります。

C言語

C言語の歴史は長く、1972年に開発されたプログラミング言語です。

その汎用性の高さから今でも世界中のアプリケーションやシステムに採用されており、人気プログラミング言語ランキングではpythonについで2位に位置する人気言語でもあります。

C++やPHP、Pythonなどの言語はC言語を元に開発されているため、C言語を習得することができれば他の言語も理解しやすくなります。

そのためC言語を習得することは、インフラエンジニアとしてその後のキャリアを考える上でも有利に働きやすいためおすすめといえます。

インフラエンジニアが合わせて身につけておきたいヒューマンスキルとは

インフラエンジニアとして活躍していくためには、単純な技術知識をつければ良いというわけではありません。

他の業務と同様に、メンバー及びクライアントとの良質なコミュニケーションであったりドキュメント作成・管理など、インフラエンジニアにとって必要なスキルは決して限定的ではありません。

ここではインフラエンジニアが身につけておきたいヒューマンスキルについて解説していきます。

ビジネスコミュニケーションスキル

ビジネスの場におけるコミュニケーションスキルは大切です。

メンバー同士との連携はもちろんのこと、トラブルなどの緊急対応に追われた際は迅速な解決が求められます。

そのため、チームとして周りと連携を取ることができないと業務に支障をきたしかねません。

また、上流工程に携わるとクライアントとのミーティングやチーム内でのミーティングも頻繁に行われるようになります。

その際には、相手の要望や疑問点を的確に洗い出し、自分の意見を正確に伝える必要があります。

インフラエンジニアとして活躍していくためにはまず身につけておきたいスキルといえます。

障害対応の解決力とインシデント発生時のレポーティング

迅速に障害を解決できる力とインシデント発生時のレポーティングスキルも重要です。

インフラエンジニアとして業務する以上、障害対応には必ず遭遇します。

その際に何が原因でどうすれば解決できるのか、そして今後どのように対策していくべきなのかを整理してドキュメントに起こし、報告するスキルは必須ともいえます。

日々これらを考え、実施できるスキルが身につけば、顧客と相対した時でも冷静な判断と思考で業務を進めていくことが可能になります。

さらにこれらのレポーティングスキルが養われていくと、今後のキャリア形成においても大きなアドバンテージとなります。

英語力

インフラエンジニアの業務の中でエラー解析する機会は頻繁に起こります。

ディスプレイ上に表示されたエラー内容を解析することで原因を突き止める必要がありますが、基本的な英語スキルがないとエラー内容が把握しづらく、作業に多くの時間を要してしまいます。

また、最新のIT技術の多くが海外発信であるため、英語スキルがあるといち早く最新情報を得ることができます。

特に、海外製の製品やソフトウェアの不具合情報、バージョンアップや新機能情報も初めは英語で公表されるため、あらゆる面において早急な対応や情報の網羅が可能になります。

以上のことから、英語のスキルは是非とも身につけておきたいスキルといえるでしょう。

プログラミング言語を習得した先にあるインフラエンジニアが描けるキャリアパスの例を紹介

プロジェクトマネージャー

PM（プロジェクトマネージャー）は、各分野のエンジニアを1つのチームとして率い、プロジェクトの責任者としてプロジェクトにおける重要なマネジメント業務を担当します。

クライアントとの交渉やチームの開発エンジニア等とも多くのやり取りを行うためコミュニケーションスキルのほか、予定通りの工数内にクローズさせるための高いマネジメント能力も必須となります。

そのためプログラミングスキルを習得しておくことで幅広い視点でトラブル対応や障害予防に役立てることができます。

プログラミングスキルを習得したインフラエンジニアが目指すキャリアパスとして、PMはおすすめのキャリアといえるでしょう。

インフラエンジニアとしてのスペシャリスト・マネージャー

現場作業で重宝される人材の一人として、技術・知識に特化したインフラエンジニアが挙げられます。

急なトラブル対応や細かな障害を素早く解決できる人材は顧客や他メンバーからも信頼が得られやすいです。

また、オンプレミス、クラウド等の環境にかかわらず業務に従事できるインフラエンジニアは貴重な存在でもあります。

さらに、それらの知識と経験を持った上で、他のインフラエンジニアメンバーを束ねる存在になれると大きなやりがいに繋がります。

技術や専門知識を深めると同時に、リーダーとしても活躍したい人にとってはインフラエンジニアのスペシャリストやインフラエンジニアのマネージャーはおすすめのキャリアです。

フルスタックエンジニア

ITの人材不足問題が顕著化している昨今では、フルスタックエンジニアの需要はかなり増大しています。

インフラエンジニアとしての業務もシステムエンジニアとしての業務が遂行でき、かつプログラミングのスキルがあれば少人数でのスタートアップから活躍することが可能となります。

また、フルスタックエンジニアの需要が増大している背景もあり、高収入が期待できるキャリアでもあります。

そのため個人のスキルを高め、市場価値をより高めていきたいインフラエンジニアにとってはおすすめのキャリアといえます。

インフラエンジニアのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

インフラエンジニアのフリーランス案件

インフラエンジニア案件に強いフリーランス・副業エージェント一覧

それではここからはエンジニアの案件に強いエージェントをご紹介していきます。

エージェントを複数利用することで精神的な余裕も生まれるため、気になるエージェントがあればチェックしてみましょう。

ITプロパートナーズ

最大の特徴は週2日から稼働できる案件を多数掲載していることです。リモートワークなども含めてより柔軟な働き方を実現したい方におすすめです。

エンド直の案件がたくさんあるため高単価案件が多く、週2〜3日の稼働でも十分な報酬を得られます。

また最新トレンドの案件もあるため新しい技術に触れたい方にも向いています。

Midworks

Web系の案件を多数保有しておりWeb系に強いエージェントです。報酬保障や民間保険料の半額負担など福利厚生面が手厚く、独立したての方にも安心です。

目先の案件のことだけでなく今後のキャリアの相談などにも乗ってくれるため、将来的なキャリアパスに悩んでいる方にもおすすめです。

テックビズフリーランス

独立経験のある専属コンサルタントによるサポートを受けることができるため、これから独立を考えている方やフリーランスになりたての方に特におすすめのエージェントです。

税務関連のサポートなども無料で受けられる他、平日夜遅くの時間や土日などでも対応可能なため忙しい方にも便利です。

また都心だけでなく全国の優良案件を多数保有しているため、地方にお住まいの方やリモートで稼働したい方にもおすすめです。

フリーランスポート（Freelance Port）

案件紹介だけでなく、フリーランスエンジニアのブランディングやコミュニティへの参加など総合的なプロデュースのサポートを受けられることが特徴です。

フリーランス・顧客企業共に審査性で需要と共有バランスを適正に調整しているため成果を出せれば再指名などの継続受注も発生します。

フリーランスとして今後働く幅を広げたい方におすすめのエージェントです。

TechStock

2次請けよりも深い案件は基本的にないため、高単価・高報酬案件を多数掲載しています。

17年間の実績があるため他社にはない非公開案件も多くあり、独立直後のサポート体制も充実しています。

また他エージェントと比べて最大の特徴として、報酬が月末締め翌15日払いに対応していることが挙げられます。

報酬の支払いサイトが短いため、報酬を比較的すぐに受け取れることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

インフラエンジニアでもプログラミング言語の習得は必要ということがわかります。

また、実際に習得する際には、何のために学び、どうしていきたいのかを明確にしておくことでその後のキャリアに大きな箔がつきます。

そして今後のキャリアについて考えながら逆算して経験を積んでいくことで、インフラエンジニアとしてだけではなく1人のビジネスマンとして自分自身の市場価値が増大していきます。

継続的に学び続け、市場価値の高いエンジニアを目指していきましょう。

SNSシェア

• X
• facebook
• hatebu
• LINE
• pocket

CATEGORY

フリーランス

TAGS

インフラエンジニア