業務委託におけるレベニューシェア契約とは?メリット・デメリットを交え紹介
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目次
はじめに
「レベニューシェア契約」は、フリーランスや企業がリスクを分散し、互いに利益を分かち合うための新しい業務委託契約の形態です。
初期コストを抑え、成果に基づいて報酬を得るこの仕組みは、特にスタートアップや新規ビジネスで注目されています。
しかし、魅力的なレベニューシェア契約にも、メリット・デメリットや注意点が存在します。
本記事では、レベニューシェア契約の基本から、発注側・受注側それぞれのメリットとデメリット、成功させるためのポイントまで詳しく解説します。
<この記事を読むメリット>
- レベニューシェア契約の基本と成果報酬型契約との違いがわかる
- 発注者と受注者それぞれの視点からのメリット・デメリットが理解できる
- 安心して契約を結ぶためのポイントがつかめる
レベニューシェア契約の活用方法をしっかりと把握し、収入大幅アップを目指しましょう!
レベニューシェア契約とは
近年では働き方の自由度が高いフリーランスは増加傾向にあり、それに伴ってさまざまな契約形態が登場しています。
その中の一つが「レベニューシェア(Revenue Share)契約」です。
レベニューシェアとは、簡単にいえば「レベニュー(収益)」を委託側と受託側で「シェア(分配)」する契約形態です。
つまり、委託されたプロジェクトの収益が高ければ高いほど、報酬も高額になっていきます。
ここではまず、レベニューシェア契約の概要と、間違えやすい「プロフィットシェア」と「ロイヤリティ」との違いについてわかりやすく解説します。
ビジネスにおける成果報酬型契約の形態のひとつ
レベニューシェア契約は、いわゆる「成果報酬型」の契約形態の一つです。
成果報酬型の契約とは、業務委託契約の一種であり、発注者が求める成果や目標を達成した場合に、その結果に応じた報酬が支払われる契約です。
従来の固定報酬型の契約とは異なり、仕事の内容や労働時間にかかわらず、あくまで成果に応じて報酬が決定されるため、業務の成功が報酬額に直結します。
ただし、レベニューシェア契約はさらに「レベニュー」、つまり「売上や収益」に焦点を当てた契約です。
成果報酬型の契約では、プロジェクト完了時に成功報酬が一度だけ支払われるのが一般的ですが、レベニューシェア契約では、収益が継続する限り報酬も継続的に支払われるのが通例です。
このように、長期的な収益を得られる可能性があるため、プロジェクトへの深いコミットメントが期待される契約形態といえます。
プロフィットシェアとの違い
レベニューシェア | プロフィットシェア | |
分配基準 | 売上高(Revenue) | 利益(Profit) |
分配の対象 | 経費差引前の総売上に基づいて分配 | 経費差引後の純利益に基づいて分配 |
安定性 | 売上に直接比例するため比較的安定 | 経費に依存するため変動が大きい場合がある |
メリット | 初期費用を抑えつつ、売上に応じた報酬が得られる | 経費が少ないプロジェクトでは高い報酬が期待できる |
デメリット | 経費が多いプロジェクトでも報酬に影響はないが、利益が少なくても売上次第 | 経費が多額にかかると報酬が減少する可能性がある |
主な採用シーン | 売上を優先する新規ビジネスやマーケティングプロジェクト | 利益率が高い事業や長期的な利益重視のプロジェクト |
レベニューシェア契約とよく比較されるのが「プロフィットシェア(Profit Share)」契約です。
両者は収益に応じて報酬が支払われるという点では似ていますが、分配の基準となる対象が異なるため、その仕組みやリスクも異なります。
レベニューシェア契約が売上高(Revenue)に基づいて報酬が決まるのに対し、プロフィットシェア契約では「利益(Profit)」に基づいて報酬が分配されます。
プロフィットシェアの場合、売上から経費やコストなどを差し引いた後の純利益が基準となるため、プロジェクトや事業にかかる経費が大きくなると、分配される報酬も少なくなるのです。
例えば、開発や広告などの経費が多額にかかるプロジェクトでは、売上が好調であっても経費がかさむことで利益が少なくなり、受託側の報酬が減少するリスクが考えられます。
逆に、経費が少なく利益率が高い事業の場合、プロフィットシェアの方がより多くの報酬を得られる可能性もあります。
このように、レベニューシェア契約とプロフィットシェア契約は、事業の収益構造やコストの状況に応じて、それぞれ異なるメリット・デメリットがあるため、契約を結ぶ際には収益の内訳やプロジェクトの特性を十分に理解することが重要です。
ロイヤリティとの違い
レベニューシェア | ロイヤリティ | |
分配基準 | 事業の売上や収益に基づく | 知的財産権やブランドの使用に基づく |
対象 | プロジェクトや事業全体の収益 | 特許、著作権、商標などの知的財産権の使用料 |
分配の性質 | 収益の継続に応じて報酬が増減する | 使用許可に基づく一定の割合が継続して支払われる |
メリット | 収益が増えるほど報酬が増加する | 権利を保有しているだけで安定的な収入を得られる |
主な採用シーン | IT開発や新規プロジェクトの収益分配 | 書籍、音楽、ブランド使用の権利提供 |
「ロイヤリティ(Royalty)」もレベニューシェア契約とよく混同されます。
ロイヤリティも成果に応じた報酬形態ですが、具体的な内容や目的には明確な違いがあります。
ロイヤリティは、知的財産権やブランド名、特許、著作権などの「権利」を利用する対価として支払われる報酬です。
例えば、ブランドロゴや技術を利用して製品を製造・販売する場合、その権利の持ち主に対して支払う「使用料」がロイヤリティに該当します。
ロイヤリティは通常、売上の一定割合で定められることが多いですが、ライセンス使用料としての役割を持つ点が特徴です。
一方、レベニューシェアは特定の知的財産権に基づくものではなく、プロジェクトや事業の収益そのものに対して報酬を分配する仕組みです。
例えば、ECサイトの売上を開発者と分け合う場合などが典型的なレベニューシェア契約です。
まとめると、ロイヤリティは知的財産権の「使用料」であり、レベニューシェアは事業全体の収益を分配する「収益共有型」の契約である点が異なります。
レベニューシェア契約のメリット(発注側)
レベニューシェア契約にはいくつかメリットがありますが、ここでは「発注側(クライアント側)」のメリットについてみていきましょう。
「発注側(クライアント側)」のメリットは以下の3点です。
- 初期投資を大きく抑えられる
- 事業失敗時のリスクが最小限に抑えられる
- 受注者が「売れる」提案をしてくれる可能性がある
それぞれについて、以下で詳しくみていきましょう。
初期投資を大きく抑えられる
発注側(クライアント側)の1つ目のメリットは、初期投資を大きく抑えられる点にあります。
例えば、通常の業務委託契約では、プロジェクト開始時に大きな予算を用意し、開発費や制作費などを一括で支払うのが一般的です。
しかし、レベニューシェア契約の場合、初期の支払い負担がなく、事業が生み出す収益の中から報酬を支払うため、実際に利益が出るまでのコストを大幅に抑えることが可能です。
特に新規事業や試験的なプロジェクトなど、事業の成功が見えにくい場合、確かな収益が得られるまで大きな出費を抑えることができ、資金面でのリスクを減らせます。
このため、資金に限りがあるスタートアップ企業や新規プロジェクトを展開する際の発注側にとって、レベニューシェア契約は非常に有効な選択肢となるでしょう。
事業失敗時のリスクが最小限に抑えられる
発注側にとっての2つ目のメリットは、事業が失敗した際のリスクを最小限に抑えられる点です。
通常の業務委託契約では、プロジェクトの成否にかかわらず発注者が固定費用を負担するため、事業が失敗した場合には全額が無駄なコストとなってしまいます。
しかし、レベニューシェア契約では、支払う報酬は実際に得られた収益に基づくため、事業が思うように利益を生まなかったとしても、発注側が過剰な支払いをする必要がありません。
この仕組みにより、発注側は事業が失敗した場合の金銭的リスクを大きく抑え、損失を最小限に留めることが可能です。
特に、実験的なビジネスや成長の見込みが未知数のプロジェクトにおいて有効であり、リスクを軽減しながら新しい事業を展開したい場合は、レベニューシェア契約を検討してみる価値はあるといえるでしょう。
受注者が「売れる」提案をしてくれる可能性がある
3つ目のメリットは、受託者が「売れる」提案をしてくれる可能性が高い点です。
通常の業務委託契約では、一部業務を「委託するだけ」であり、受託者側は「委託者側の要望に沿った仕事」をこなすことが主な責任です。
しかし、レベニューシェア契約では、成果物の「ビジネス的価値」が最も重要な要素となります。
なぜなら、受託者の報酬がそのプロジェクトから得られる収益に連動するためです。
そのため、受託者も事業の成功を目指す意識を持ってくれ、収益に直結するような「売れる」提案や改善策を積極的に提示してくれる可能性が高まります。
こうした受託者側の視点からの提案は発注側にとってもプラスとなり、ビジネスの成長を加速させる要素として機能します。
レベニューシェア契約のメリット(受注側)
受注側(フリーランス側)のレベニューシェア契約のメリットは以下の3点です。
- ビジネスが成功すれば長期にわたって安定した収入を得られる
- 定期的な収入が確保しやすい
- 提案から成約に至るプロセスがスムーズになる
それぞれについて、以下で詳しくみていきましょう。
ビジネスが成功すれば長期にわたって安定した収入を得られる
受注者側(フリーランス側)の1つ目のメリットは、ビジネスが成功すれば長期にわたって安定した収入を得られる点です。
通常の業務委託契約では、プロジェクトが完了した時点で報酬が支払われ、それ以降の収入は発生しません。
しかし、レベニューシェア契約ではプロジェクトが順調に成長し続ける限り、受注者も継続的に報酬を得られる仕組みになっています。
例えば、受託者が開発したECサイトの売上が安定的に伸び続ければ、その売上に応じた報酬も長期的に支払われることになります。
このように、成功したプロジェクトから得られる収益が持続するため、フリーランスとしても定期的で安定した収入源を確保することができるのです。
定期的な収入が確保しやすい
受注者側(フリーランス側)にとっての2つ目のメリットは、定期的な収入を確保しやすい点です。
通常のプロジェクトベースの契約では、報酬はプロジェクト単位での支払いとなるため、プロジェクトが終わると次の契約を獲得するまで収入がゼロになってしまうことがあります。
一方、レベニューシェア契約では事業が継続して収益を生んでいる限り、月々あるいは四半期ごとに報酬が支払われるため、定期的な収入を得やすくなります。
この仕組みにより、受託者は安定したキャッシュフローを確保でき、収入の不安定さを緩和できます。
特に長期間にわたるプロジェクトの場合、次の契約を探すためのプレッシャーを軽減できるため、フリーランスにとって大きなメリットといえるでしょう。
提案から成約に至るプロセスがスムーズになる
受注者側(フリーランス側)にとっての3つ目のメリットは、提案から成約に至るプロセスがスムーズになる点です。
通常の業務委託契約では、少し極端な言い方にはなりますが、成果物が納品されるまで委託先の「本当の実力」がわかりません。
そのため、委託先の選定には多くの時間と労力を費やさなければならず、契約までのプロセスも慎重にならざるを得ません。
したがって、受注者側にとっては契約までの時間がかなり長く感じられることが多いです。
しかし、レベニューシェア契約では、受託者が「売れる」提案や利益に直結する戦略を提示することが前提となるため、提案の段階で委託先の「本当の実力」がある程度「見える化」されます。
これにより、提案から成約までのプロセスがスムーズになり、受注者にとっても効率よく契約を結ぶチャンスが増えるのです。
レベニューシェア契約のデメリット(発注側)
レベニューシェア契約は、確かに多くのメリットがありますが、デメリットも多くあります。
発注側(クライアント側)のレベニューシェア契約のデメリットは以下の3点です。
- 長期的に報酬の支払いが発生する
- ビジネスが成功し収益が上がるほど開発側に支払う報酬も増加する
- 意思決定のスピードが遅くなる
それぞれについて、以下で詳しくみていきましょう。
長期的に報酬の支払いが発生する
発注側(クライアント側)の1つ目のデメリットは、長期的に報酬を支払い続けなければならない点です。
通常の業務委託契約では、プロジェクトが完了すると一度の報酬支払いで済むため、その後の支払いが発生することはありません。
一方、レベニューシェア契約では、プロジェクトやサービスが稼働し続け、収益が発生している限り継続的に報酬を支払うことになります。
したがって、収益が増えるほど長期にわたり発注側の支払いも続くため、利益が出るたびにコストがかかるという点で負担に感じるケースもあります。
長期的な関係を前提とした契約のため、収益が安定した段階でのコストをリスクと感じることもあるでしょう。
ビジネスが成功し収益が上がるほど開発側に支払う報酬も増加する
2つ目のデメリットは、ビジネスが成功し収益が上がるほど開発側に支払う報酬も増加する点です。
通常の業務委託契約では、発注側は固定報酬を支払うため、プロジェクトがどれだけ成功しても支払額は変わりません。
しかし、レベニューシェア契約では、収益が増えるに伴って支払う報酬も増えるため、ビジネスが好調なほど負担額も大きくなります。
特に、収益が想定以上に拡大した場合、その分報酬も大幅に増加することになるので、発注側のコストが予想以上に膨らむリスクがあります。
したがって、収益をシェアすることで初期コストは抑えられますが、長期的にはコストがかさむ可能性があるため、ビジネスの成長スピードと報酬のバランスを考慮しなければなりません。
意思決定のスピードが遅くなる
3つ目のデメリットは、意思決定のスピードが遅くなる点です。
レベニューシェア契約では、収益が発注側と受託側で共有されるため、プロジェクトの進行や施策に関して双方の合意が重要になります。
通常の業務委託契約であれば、発注側が主体的に意思決定をするのでスピーディに進められますが、レベニューシェア契約の場合、受託側も収益に関わる立場となるため、発注側の一存での意思決定が難しいです。
このように、受託側の意見を尊重し、施策の方向性やリスクについて協議を重ねる必要が生じるため、意思決定のプロセスが複雑化し、結果的にプロジェクトの進行スピードが遅くなる可能性があります。
迅速な対応が求められるビジネス環境においては、こうした遅れがビジネスチャンスの逸失につながるリスクがある点にも注意が必要です。
レベニューシェア契約のデメリット(受注側)
受注側(フリーランス側)のレベニューシェア契約のデメリットは以下の3点です。
- コスト回収に時間がかかりやすい
- 結果的に報酬額が少なくなるリスクがある
- 未払いなどトラブルのリスクが長期に及びやすい
それぞれについて、以下で詳しくみていきましょう。
コスト回収に時間がかかりやすい
受注側(フリーランス側)の1つ目のデメリットは、コスト回収に時間がかかりやすい点です。
通常の業務委託契約では、プロジェクト完了時に一定の報酬が支払われるため、フリーランスとしてもコスト回収の目処を立てやすく、早期に収益化が可能です。
一方、レベニューシェア契約では、報酬がプロジェクトからの収益に連動しているため、最初の支払いがいつになるか不確定であり、収益が上がるまで報酬が発生しないケースも多くあります。
したがって、収入ゼロの期間が続く可能性も考慮しておかねばなりません。
特にプロジェクトの立ち上げフェーズや収益が軌道に乗るまでに時間を要するビジネスの場合、コスト回収に長期的な視点が求められるのがレベニューシェア契約の難点です。
結果的に報酬額が少なくなるリスクがある
2つ目のデメリットは、結果的に報酬額が少なくなるリスクがある点です。
レベニューシェア契約では、プロジェクトの収益に応じて報酬が決まるため、予測していた収益が得られなかった場合、結果的に受け取る報酬額も少なくなります。
例えば、事前の市場調査やクライアントの事業計画が不十分で期待していた売上が実現しなかった場合、従来の業務委託契約に比べて報酬がかなり低くなるリスクがあるのです。
これは特に、プロジェクトの成功が市場やユーザーの反応に依存する場合や、競争が激しい業界での取り組みで顕著です。
フリーランスとしても成果を最大限にする努力はするものの、収益には自分ではコントロールできない要素も多いため、必ずしも期待通りの報酬が得られるとは限りません。
未払いなどトラブルのリスクが長期に及びやすい
3つ目のデメリットは、未払いなどのトラブルが長期にわたり発生しやすい点です。
レベニューシェア契約では、契約が継続する限り収益の分配が続くため、報酬支払いの関係も長期にわたることになります。
通常の業務委託契約であれば、プロジェクトが完了して報酬が支払われれば契約も完結しますが、レベニューシェア契約の場合、事業が続く限り契約も続くため、トラブルが発生した場合のリスクが長期化しやすいのです。
例えば、収益状況の不透明さや報酬計算の不備、支払いの遅延などが発生すると、受託者としても確認や調整が必要となり、精神的・時間的な負担が増加します。
そのため、契約時に支払いスケジュールや報酬計算の透明性について明確な取り決めをしておくことが大切です。
レベニューシェア契約する時のポイント
レベニューシェア契約は、確かに高収入を得られる可能性もあります。
しかし、失敗した時のリスクも高いので、どちらかといえば初心者ではなく玄人向きの契約形態です。
では、レベニューシェア契約を締結する時には、どんなことに気をつければよいのでしょうか?
ここでは最後に、レベニューシェア契約を締結する時のポイントを3つ厳選してご紹介します。
発注者・受注者間で信頼関係を築く
レベニューシェア契約において、発注者・受注者間の信頼関係は非常に重要になってきます。
先述したように、レベニューシェア契約では「成果物の完成度」ではなく「ビジネス的価値」が成功の鍵となります。
そのため、双方が同じ目標を共有し、ビジネスを成功に導くための協力体制が欠かせません。
信頼関係がなければ、プロジェクトが不調に陥った場合に責任の押し付け合いが生じたり、収益分配の不満が生じたりするリスクがあります。
これを避けるためにも、発注者と受注者が共に「ビジネスの成功」に向けて協力し合える関係を築くことが大切です。
業務範囲、報酬の分配比率、契約期間、解約条件など契約内容を明確に
レベニューシェア契約を締結する際には、契約内容を明確にしておくことが不可欠です。
具体的には、業務範囲や役割の分担、報酬の分配比率、契約期間、解約条件などの各項目を明文化することが重要です。
業務範囲があいまいなまま契約を締結すると、後々「これも対応するべきなのか」といった業務の追加や責任範囲に関するトラブルが生じる可能性があります。
また、報酬の分配比率も双方が納得できるように取り決めておかないと、収益が発生した際に不公平感が生まれる原因となります。
これを防ぐためにも、契約期間や解約条件も詳細に明記しておき、万が一、プロジェクトがうまくいかない場合でもスムーズに対応できるようにしておく必要があります。
これらの項目を契約書にしっかりと盛り込み、長期的なパートナーシップを安定させ、双方が安心して協力できる環境を整えましょう。
相乗効果が期待できるパートナー選びが重要
レベニューシェア契約では、相乗効果を発揮できるパートナー選びが極めて重要です。
この契約形態では、受注者もビジネスの収益に直結した責任を負うため、単に「業務をこなすだけ」ではなく、プロジェクトに対して「積極的に貢献する姿勢」が求められます。
そのため、発注者と受注者のスキルや知識、価値観が一致し、お互いに補完し合えるような関係性を築けるパートナーであることが理想的です。
また、相乗効果が期待できるパートナーを選ぶことで、ビジネスが順調に成長しやすくなり、双方にとっての利益が増加する可能性も高まります。
フリーランスとしては、契約を検討する段階でクライアントの目指す目標や価値観、業界でのポジションなどを見極め、互いに高め合える協力関係が築けるかどうかを慎重に判断しましょう。
フリーランスエンジニアの仕事探しはエンジニアスタイルがおすすめ
フリーランス向けのクラウドソーシングサービスを展開しているランサーズ株式会社の調査によると、フリーランスの数は2021年時点で労働人口の約22.8%を占めています。
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まとめ
本記事では、レベニューシェア契約の概要から、発注側・受注側それぞれのメリットとデメリット、そして契約を成功させるための重要なポイントについて解説しました。
レベニューシェア契約は、初期投資の抑制や成果に応じた報酬を得られる点で、現代の柔軟なビジネス環境に適応した新しい契約形態といえます。
一方で、収益に応じた長期的な支払いの発生や、収益次第では報酬が不安定になるリスクもあり、双方が信頼と共通の目標を持つことが成功の鍵となります。
今後、レベニューシェア契約はフリーランス人口が増えることで、さらに多様な形で進化していくかもしれません。
特に、デジタルビジネス領域において、持続的に成長するための契約としてますます注目度が高まるでしょう。
「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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