フリーランスになりやすく年収が上がりやすい業種をジャンル別に紹介

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はじめに

「フリーランスになりたいけど、年収が下がらないか気になる」

「フリーランス向きの業種って何がある？」

このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか？

働き方の多様化により増加しているフリーランスですが、よく知らないままに会社員から転向すると、思ったより稼げず苦労するかもしれません。

そこでこの記事では、フリーランスになりやすく年収が上がりやすい業種をジャンル別に解説します。

記事を最後まで読めば「自分がフリーランスに向いているか」「フリーランスにおすすめの業種は何か」わかるので、フリーランスになるか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

安易にフリーランスにならない方が良い理由

フリーランスには安易になるべきではありません。

フリーランスは、会社員とは生活・金銭面や仕事面で大きく違いがあるためです。

フリーランスの需要が高まっているのは、コロナウイルスの流行によるリモートワークの拡大や、インターネットの発展によって個人で情報が集めやすくなり、会社に依存せず働けるようになった点にあります。

しかしフリーランスのデメリットを理解しないまま会社員を辞めるのは非常に危険です。

本項では、フリーランスになる前に知っておくべきポイントを解説します。

生活・金銭面

生活・金銭面でフリーランスにならない方が良い理由について紹介していきましょう。

自己管理能力が求められ、営業・経理業務などを自分で実施する必要がある

会社員とは違い、フリーランスには自己管理能力が求められます。

会社員であれば様々な部署や担当者が役割を担い、当てはめられた仕事をこなせば良かったところを、フリーランスはすべて1人で行わなければいけません。

仕事をもらうために営業し、契約書などの書類を作成し、決められた納期までに仕事を終わらせる、このような流れを1人で行う必要があります。

自由な働き方で人気を集めているフリーランスですが、自分自身をコントロールできなければ、働きすぎたり怠けてしまったりする可能性もあるでしょう。

自己管理の苦手な方や、自分の興味のある業務だけに集中したい方にはフリーランスはおすすめできません。

収入が不安定

フリーランスの大きなデメリットは、収入が不安定なことです。

会社員であれば基本的に「固定給」なので、安定した収入を得られます。

しかしフリーランスは働かなければ収入が入ってこないので、仕事を取ってこれなければお金を稼げません。

働く意志が十分でも仕事ができないケースも考えられます。

例えば怪我や事故などの急なトラブルがあった場合、その間の収入は0円です。

当たり前のことですが、仕事がなければ収入が入ってこないことは理解しておくべきでしょう。

社会的信用が低く、住宅ローンやクレジットカードが作れないケースも

フリーランスは会社員と比べると、社会的信用が低いと見られるケースが多いです。

そのデメリットとして、住宅ローンやクレジットカードの審査に落ちやすい点が挙げられます。

収入が不安定なフリーランスは、支払い能力で不安視され審査で厳しく見られます。

クレジットカードの取得や住宅ローンを組む場合は、フリーランスになる前に行っておいた方が良いでしょう。

有給や社会保険、残業代など会社員時代にあったものがなくなる

会社員の場合は健康保険や労災保険など、手厚い保障がありますが、フリーランスになると無くなってしまいます。

健康保険は会社が半分負担してくれたところを全額負担することになり、もし事故にあった場合などに降りる労災なども自分で加入を検討しなければいけません。

休暇をとっている間も給料が支給される有給や、残業代などの手当が受けられなくなる点もデメリットです。

フリーランスになる場合は、このような保障が無くなることも考えた上で検討する必要があるでしょう。

仕事面

仕事面においても、フリーランスは会社員と勝手が違います。

フリーランスの主な仕事面での難点を見ていきましょう。

継続的な案件がない場合、新規案件の獲得営業で苦しむ

継続の案件ではなく単発の仕事を受けるのであれば、仕事が終了しない間に新規の仕事を獲得しなければいけません。

中長期的な案件を獲得すれば営業にかける時間を少なくできますが、独立したばかりでは実績に乏しく、継続案件の獲得は難しいでしょう。

営業している間は当然収入が入ってこないので、思うように稼げない可能性があります。

単価が上がらないケースも多い

フリーランスは即戦力を求められるので、実力を評価されなければ単価が上がりません。

会社員であれば勤続年数で給料が上がる場合が多いですが、フリーランスでは単価アップの交渉が必要となります。

自分から動かなければ収入が上がらないので、フリーランスは単価が上がらないケースで挫折する人が多いです。

時間だけが取られ、スキルアップができない

低単価の案件で時間をとられ、簡単な仕事しか任せてもらえずスキルが伸び悩むケースもあります。

フリーランスは営業しながら作業しなければならないため、スキルを磨く時間がなかなかとれません。

会社員であれば、スキルが育たないうちは教育してくれたり先輩にフォローしてもらえますが、フリーランスはすべて自分で責任を持って仕事をこなさなければいけません。

フリーランスには、きちんとスキルを得てからなるのがおすすめです。

成果を残さなければ人脈もできず案件単価も上がらない

フリーランスは仕事を通して成果を残さなければ、将来につながりません。

納期を守らなければ信用してもらえず、仕事内容を評価してもらえなければ単価も上がらないためです。

フリーランスは実力主義であり、スキルを高めなければ生き残れない厳しい世界と言えるでしょう。

フリーランスになりやすく、年収も上がりやすい職種

フリーランスのデメリットを理解した上で、フリーランスになりたいのであれば「なりやすく」「年収アップを期待できる」職種を目指すのが良いでしょう。

ここではフリーランスになりやすく、年収も上がりやすい職種をジャンル別に紹介します。

クリエイティブ系フリーランス

クリエイティブ系は、創造性の高い仕事が該当します。

SNSの発展で個人が多数の人間に見られやすくなったことで、個性を発揮しやすい環境が整い、フリーランスの需要が高まっている職種です。

動画ディレクター

動画の企画から完成した動画のチェックまで携わり、ディレクションを行う仕事です。

動画編集者を束ねる責任者であり、品質向上に努める重大な役割となります。

資格・経験には動画編集者として知識や経験、撮影技術などが必要。

半年〜1年などのまとまった期間で契約することが多く、安定して高い収入を得られるのがメリットです。

Webデザイナー

Webサイトをレイアウトして見やすくする作業を行います。

ホームページをデザインするので、HTMLやCSSなどプログラミングの知識が必要です。

独自の個性的なデザインがヒットすれば、高い需要で高単価を狙える仕事と言えます。

グラフィックデザイナー

ポスターやチラシなどに載せるデザインを考案する仕事です。

クライアントの要望に合わせて、ターゲット層に刺さるグラフィックデザインを行います。

フリーランスとして複数の案件を掛け持ちできれば、1,000万円以上の年収も可能。

未経験から案件を獲得するのは難しく、基本的にはデザインの実務経験やPhotoShopなどのグラフィックソフトを使用できるスキルが必要です。

UI・UXデザイナー

UI(ユーザーインターフェース)・UX(ユーザーエクスペリエンス)に携わる仕事。

Webサイトを操作しやすいような設計や、ユーザー体験を向上させる設計を行います。

必要なスキルは　HTMLやCSSなどの基本的なコーディングや、Photoshop・Illustratorなどです。

マーケティングの知識や経験も必要ですが、Webが重要視される時代で需要があり高単価の案件も多く、将来性があります。

マーケティング系フリーランス

マーケティング系は商品やサービスを認知してもらう、売上を上げるマーケティングを行う仕事です。

リモートワークで好きな時間に働ける仕事が多く、案件へのレスポンスが早いフリーランスの需要が高まっています。

Webライター

Web上のコンテンツに載せる文章を作成します。

案件が多く、初心者でも始めやすいので、副業でも人気のある仕事です。

反面、低単価の案件が多く最初は稼ぎにくいので、高単価の案件を獲得するには特定のジャンルの専門性を高めるなどの工夫が必要となります。

人を動かす文章を書ける人材は需要が高く、高い年収を目指せる職種です。

Webマーケター

Web上で商品やサービスのマーケティングを行う仕事です。

サイトを通じて商品やサービスの売上を伸ばしたり、集客を行います。

インターネットに広告を載せる企業が増えていることで、需要が高まっています。

フリーランスとして稼ぐにはマーケティングのスキルやコンサルティング能力、自分でサイトやSNSを運営した実績が必要です。

データサイエンティスト

IT技術の発展により可能となった、データを集め分析する仕事です。

企業にとってデータを分析して改善を行うのは売上を伸ばす上で必須なので、近年需要が高まっています。

マーケティングやコンサルティングなどを高いレベルで両立できる人材は貴重であり、スキルのあるフリーランスには高い年収が見込めます。

仕事を獲得するには、正確にデータを分析する「データ解析士」のスキルや実績が必要です。

Webディレクター

WebサイトやWeb上のサービスを制作する際の責任者です。

制作に携わるスタッフの指揮をとり、担当箇所を割り振ります。

会社員で仕事をする場合は一つの仕事しかできませんが、フリーランスなら複数の案件を掛け持ちできるので、高収入を目指せるでしょう。

様々な人とスムーズにやりとりをするコミュニケーション能力と、ディレクションに携わった実績、統計学の知識などが必要です。

ブロガー・アフィリエイター

ブロガーはWeb上でブログ記事を書き、人を集め収入を得る仕事です。

広告収入(アフィリエイト)を目的とすることが多いので「アフィリエイター」とも呼ばれます。

始めるのに大した費用がかからず、資格などなくても誰でも始められますが、成果(収入)が出るのには時間がかかるのが難点です。

しかしブログが検索上位に表示され、広告収入を得る導線をしっかりとすれば、高い収入が見込めます。

軌道に乗れば働いていない間にもお金が入ってくるので、不労所得を得たい人は挑戦してみる価値があるでしょう。

エンジニア・プログラマー系

IT関係のプログラマーやエンジニアは、需要の高さに反して人手不足なのが特徴です。

スキルの高い人材は案件を獲得しやすく、高収入を見込めます。

とくにフリーランスは緊急時の案件に即座に対応できるので、スキルがあれば非常に重宝されるでしょう。

フロントエンドエンジニア

Webサイト上でユーザーが見ている部分を構築する仕事です。

エンジニア系の職種なので、プログラミング言語の習得が必要となります。

とくにWebサイトに動きをつける「JavaScript」は必須と言えるでしょう。

Webサイトの作成は需要が高く、稼げるようになれば年収1,000万円以上も可能です。

システムエンジニア

システムの設計や開発・運用などを行います。

専門スキルが必要ですが、設計は上流工程に関わることが多く、年収アップが見込める仕事です。

「PHP」や「Ruby」などの専門的なプログラミング言語があれば、需要が高くなります。

他のスタッフとの連携が必要なので、プログラミングスキルだけでなくコミュニケーション能力やマネジメント力も必要です。

インフラエンジニア

サーバーやネットワークの構築や運用を行う仕事です。

インターネットに関する深い知識や、プログラミングスキルが必要となります。

その他にも、サーバー関係の知識、セキュリティへの知識があると良いでしょう。

インターネットは今や多くの人が使う生活の基盤なので、人手不足で需要の高い職種です。

iOSエンジニア

アプリやサイトの開発を行います。

iPhoneの日本でのシェアは対抗のAndroidより優勢(2022年10月時点)であり、需要の高い仕事です。

近年ではスマートフォン上でのソーシャルゲームが主流であり、案件も多いのが特徴。

世界中で利用されるiOSのアプリ開発は、会社に属さないフリーランスであれば高単価が見込めます。

注意点としては、iOSエンジニアには「Swift」などの新しいプログラミング言語の習得が必要です。

PM・PMO

プロジェクトのマネジメントを行う仕事がPM(プロジェクトマネージャー)です。

クライアントの要望に合わせて計画を立て、進捗状況をチェックして問題がある場合は改善を行います。

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は、プロジェクトマネジメントの支援を行う仕事です。

会社の縛りがなく自由に契約のできるフリーランスは、単価交渉も可能なので、スキルによっては高い収入が望めます。

スキルとしては、コミュニケーション能力やマネジメント能力、エンジニアと話し合うためのプログラミング知識などが必要です。

IT・Webコンサルタント

ITやWeb関係を専門としてコンサルティングを行う仕事です。

専門知識を活かして、企業の課題を洗い出し提案を行います。

企業の行方を左右するので、責任の大きい仕事ですが、それだけに高収入を期待できるでしょう。

経営の資格である「中小企業診断士」などがあると、高い需要のある人材となります。

フリーランスの場合は一から人脈を作るのは難しいので、会社務めの間に案件を獲得できる知人を作っておくのがおすすめです。

フリーランス案件を獲得する6つの方法

本項では、フリーランスが案件を獲得する方法を厳選して6つ紹介します。

会社員とは違い、フリーランスは自分から積極的に仕事をとりにいかなければいけません。

良いクライアントと巡り会えば、高単価の仕事・スキルアップにつながります。

具体的な案件の獲得方法について見ていきましょう。

前職の知人やクライアントから案件をもらう

会社員時代の仕事を活かして独立しフリーランスになる場合は、人脈を作っておいて知人やクライアントから案件をもらうのがおすすめです。

フリーランスとして独立したばかりの頃は実績が少なく、まずは実績作りが重要となります。

知人からの依頼なので信頼性も高く、安心して仕事ができ、そこから新たな新規の案件獲得につながる可能性もあるでしょう。

ポートフォリオや実績を使って、SNSやメールで営業活動をする

SNSやメールを使用して、営業活動をする方法もあります。

紹介するサイトや人を間に挟まないので、中間マージンをとられず高単価を狙えるのが利点です。

事前にSNSを運用して、ポートフォリオや実績を掲載しておくと信頼性が高まります。

会社HPへ直接問い合わせる

会社のホームページには基本的にお問合せフォームがあるので、直接連絡して採用してもらえないかと伝えるのも方法の一つです。

仕事を募集しているとは限らないので空振りの可能性もありますが、直接問い合わせることで強い熱意を伝えられます。

重要なのはアピール力を高める点で、仕事に対する情熱や何ができるのかをしっかりと伝えるのが、長期的な案件を獲得するコツです。

クラウドソーシングの利用

「自分から営業する自信がない…」という場合は、クラウドソーシングサイトの利用がおすすめです。

案件数が多く、自分に合った仕事にスムーズに応募し、受注できます。

しかし単価の低い案件が多く、スキルアップにつながりにくいのがデメリットです。

以下のようなサービスがあります。

• クラウドワークス：登録者数、利用者数共に最大規模。初心者でも受けられる案件が多い。
• ランサーズ：クラウドワークスに次ぐ案件数の多さ。一定の基準を満たすと得られる「認定ランサー制度」が特徴。
• ココナラ：自分から提供するサービスを紹介し、クライアントに買ってもらうシステム。

フリーランスになったばかりで、まずは実績を作りたい人であれば検討しても良いでしょう。

フリーランスエージェントを活用する

「スキルや実績はあるけど営業は苦手だ…」という人は、フリーランスエージェントを活用しましょう。

エージェントに自分のスキルや希望の仕事内容を伝えれば、案件獲得をサポートしてくれます。

主要なサービスは以下の通りです。

• レバテックフリーランス：業界トップクラスの取引企業数。IT関係の案件が豊富。
• ミッドワークス：フリーランスへの支援が充実している。リモート案件も多数。
• フォスターフリーランス：非公開案件・高額案件が多い点が特徴。

営業の手間が減り、その分の時間を仕事やスキルアップに使えるので、ある程度実績を積んだらエージェントサービスへの登録がおすすめです。

フリーランス案件サイトを活用する

求人のサイトには正社員やアルバイト募集だけでなく、フリーランス案件の募集もあるので、案件獲得につながります。

検索機能によって案件を絞り込めるので「業務委託」で検索して自分の希望に合った仕事があるか調査が可能です。

以下のような案件サイトがあります。

• Indeed：業務委託からフリーランス案件を簡単に検索できる。職種別の年収情報などもある。
• エンゲージ：幅広い職種の求人がある。特徴から探せる検索機能も充実。
• Wantedly：企業との距離が近く、簡単に話を聞きにいける。逆オファーもある。

自分のスキルに自信がある場合は、フリーランス案件のあるサイトで条件の良い仕事に応募してみると良いでしょう。

まとめ

フリーランスになりやすく、年収の上がりやすい業種について解説しました。

本記事の内容をまとめると以下になります。

1. フリーランスになる前に、会社員との違いやデメリットを理解しておこう
2. フリーランス向けの仕事は様々なものがあるので、自分のスキル・適正を考えて独立前に実績を積んでおく
3. フリーランスは案件の獲得が重要であり、自分の実績やスキルに合わせて営業方法を選ぶ必要がある

フリーランスになりたいのであれば、独立前の準備が大切です。

この記事でフリーランス向きの仕事を理解して、自分に合った働き方を見つけましょう。

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