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【2023年最新】システムエンジニアの将来性とキャリアパスとは

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目次

システムエンジニアの仕事内容

システムエンジニア(SE)は情報システム開発における上流工程の領域を担当するエンジニアです。具体的には、システム開発における以下の工程を担当することが多いです。

  • 要求分析・要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • テスト

システムエンジニアは顧客の要求を正確に汲み取ってシステム設計する仕事です。したがって、コミュニケーション能力が重視されます。ベンチャー企業でエンジニアを担当する場合は上記にとどまらず、プログラマーの領域であるコーディングまで実施する場合もあります。その場合はプログラミングの知識だけでなくコーディング能力も必要となります。

システムエンジニアの3業務形態

システムエンジニアとひとことで言っても、さまざまな業務の形態に分かれます。

例えば、以下の3つの業態です。

  • 社内SE
  • 客先常駐システムエンジニア
  • 在宅システムエンジニア

同じシステムエンジニアでもそれぞれに担当する領域が異なることは認識しておく必要があります。

社内SE

社内SEは文字通り、企業内の情報システム部門に所属するシステムエンジニアです。現在はIT企業ではなくとも、社内には情報システムを管理する部門があります。

社内SEのメリットは以下の通りです。

  • 上流工程に携われる
  • ベンダー管理を経験できる
  • 業務システムの知識を養える
  • 労働環境が安定していることが多い

逆に、社内SEのデメリットは以下の通りです。

  • ソフトウェアのアップデートなどの雑務しか携われない場合がある
  • プログラミングやサーバー構築に携われない場合がある

主に社内システムや社内の端末情報を管理するのが社内SEの役割です。社内システム及び、社内の業務に精通している必要があります。

また、社員が使用している端末の定期更新時のエラー対処や、OSの更新作業の取りまとめといった雑務も担当することもあります。社内システムは外注する場合と内製する場合がありますが、外注する場合は委託先のシステム会社と折衝するのも社内SEの役割です。

客先常駐システムエンジニア

客先常駐システムエンジニアは、依頼元の企業に派遣され、常駐してシステムを開発するシステムエンジニアです。

客先常駐システムエンジニアのメリットは以下の通りです。

  • 色々な開発経験ができる
  • 未経験でも入社しやすい
  • 他社の社員と交流ができる

客先常駐システムエンジニアのデメリットは以下の通りです。

  • 客先のルールに縛られる
  • スキルアップできる保証はない
  • 給料が安い傾向がある

客先常駐システムエンジニアは契約期間中、自社に出勤せず、派遣先に出勤することとなります。自社に出社することは少なく、状況報告をする場合や常駐先業務がないときのみ出社する場合があります。また、客先常駐型のシステムエンジニアを派遣するサービスのことをSES(システムエンジニアリングサービス)と呼びます。

在宅システムエンジニア

在宅システムエンジニアはリモートワークでシステムエンジニアとして働くスタイルのSEを指します。自社オフィスに出社するのとは異なり、時間・場所に制限がないのが特徴ですが、場合によっては打ち合わせのために出社することもあります。

在宅システムエンジニアのメリットは以下の通りです。

  • 時間や場所の制約をうけにくい
  • 無駄なコミュニケーションを削減できる

対して、デメリットは以下の通りです。

  • 通常以上にセキュリティ面での配慮が必要
  • 進捗報告などの業務が増える場合がある

在宅システムエンジニアとして働くためには、SEとしてのスキルが認められた場合に限られます。出社して働くスタイルのシステムエンジニアと比べて、自分が主体となって動く必要があるため、一定のスキルがなければ活躍できません。最近ではコロナの影響もあり、社内SEや常駐型SEでも一部在宅勤務していることが多いので、結果的に在宅システムエンジニアとなっているケースもあります。

システムエンジニアの現状について

システムエンジニアは以前にも増して需要が増しているのが実態ですので、活躍の舞台が増えています。以下の3点について解説していきます。

  • 人手不足の問題
  • 他の業界からも需要が上がっている
  • モバイル普及に伴い需要が上がっている

人手不足の問題

まず、業界全体として需要(募集)に対して供給(求職者)が少ない状態が続いています。

近年では未経験からシステムエンジニアを目指すというケースも増えています。ですが、未経験者の募集は決して多くなく、求められているのは高度なスキルを持った経験者です。経験者を募集するも、優秀な人材は大手に流れる傾向が強いため、ベンチャー企業は未経験者でも採用せざるを得ないというのが実態です。

他の業界からも需要が上がっている

かつては、システムエンジニアといえばIT企業に勤務するスタイルが一般的でしたが、あらゆる業務でIT化・クラウド化が進んでいることもあって、社内SEの需要も上がってきています。製造業や流通業といった業界でも生産性の向上を目指してシステムの再構築を推進していくようになっています。したがって、IT業界に関わらず、システムエンジニアの需要は高まっています。

保険、医療、建設などDXが必要とされる業界

最近ではDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉がさまざまな業界でも耳にするようになりました。デジタルトランスフォーメーションとはデジタル技術の変革によって人々の生活・業務を便利に変えていくことの総称です。

保険業界ではAIが保険の査定を正確に行えるようになってきています。医療業界ではSaas型の電子カルテが徐々に浸透してきています。建設業界では部材の受発注や現場管理に新しいシステムが開発・導入されています。このように、さまざまな業界でIT技術の導入・切り替えが起こっているので需要が高まっているのです。

​​モバイル普及に伴い需要が上がっている

スマートフォンの普及に伴って需要が上がっています。スマートフォンアプリは日々リリースされていますし、アップデートも頻繁に行われています。今後は5G関連でさらに需要が伸びると言われています。

システムエンジニアの将来性が高い6つの分野

特に、システムエンジニアの将来性が高いのが以下の6分野です。

  • クラウドサービス分野
  • 医療機器・家電のIoT分野
  • AI・ビッグデータ分野
  • 情報セキュリティ分野
  • プラント分野
  • モバイル通信分野

クラウドサービス分野

コロナの影響でテレワークが活発化したこともあって、クラウド分野が急速に発展しています。遠隔で仕事ができるようにするために社内システムをクラウドに移行するといった改修もたくさんあるため急激に需要が伸びている分野です。今後もクラウド中心でシステムを構築する傾向は変わらないので、引き続き高い需要が維持されると予想されます。

医療機器・家電のIoT分野

医療関連機器のIoT化需要も伸びています。

医療におけるIoT化によって、以下のようなメリットがあると言われています。

  • 遠隔地の診療
  • 健康情報のモニタリング
  • 医療データの管理・活用

最近ではウェアラブルデバイスが市販されるようにもなり、ライフログ感覚で健康状態を把握できるようになってきました。家電もスマホと連携できるようになってきていますので開発の需要も高まっています。

AI・ビッグデータ分野

AI・ビッグデータ分野は高いスキルが求められていることから、特に人材が不足しています。AI・ビッグデータ分野の例は以下の通りです。

  • 自動運転
  • 人材採用
  • 防災シミュレーション

他にも、医療分野でもビッグデータを分析して新たな治療の研究に活用が期待されています。

情報セキュリティ分野

情報セキュリティ分野はシステムのクラウド化、IoT化に伴って需要が拡大している分野です。私たち一般人もスマートフォンを活用して世界中と接続できる時代ですので、企業としても情報セキュリティに力を入れています。近年ではサイバー攻撃も高度化してきているため、企業・個人のいずれもセキュリティ需要は高くなってきています。

プラント分野

プラントの建設現場でもITを活用したツールが次々に導入されていて、現場の負荷軽減に役立っています。エンジニアリング会社や協力会社間で情報の共有がなされて、施工管理業務が効率化されています。

現場の確認も写真をクラウドで共有することでスムーズになっていて、作業の流れが年々変わってきています。この状況下ですので、システムエンジニアの需要が伸びている分野として注目されています。

モバイル通信分野

モバイル通信分野は新たに5G回線が浸透することで、より高度な情報通信が可能となります。通信速度が高速化することで、より革新的なシステムが構築されることも期待されています。いま最も注目すべき分野の一つといっても過言ではありません。

将来性の高いシステムエンジニアの4つの特徴

将来性の高いシステムエンジニアの特徴は以下の4つです。

  1. 高いスキルを持っている
  2. 最新技術を柔軟に習得できる
  3. キャリアビジョンを明確に持っている
  4. 積極性と意欲を持っている

高いスキルを持っている

至極当然ではありますが、高いスキルを持っているシステムエンジニアは重宝されます。

システムエンジニアの仕事の幅は広いので、開発上流工程のなかで高いスキルを持っている人材は特に需要があります。AI・IoTなど、トレンドに関連した経験を持っていれば将来は有望と言えるでしょう。

最新技術を柔軟に習得できる

IT技術は年々進化のスピードが高まっています。ですので、最新の技術に即座にキャッチアップできるシステムエンジニアの将来性は安泰です。逆に、現在のポジションに満足して勉強を怠ると、時代に取り残されてしまうので要注意です。

キャリアビジョンを明確に持っている

システムエンジニアに限らず大切なことですが、キャリアビジョンが明確なシステムエンジニアは将来性のある優秀なエンジニアだと言えるでしょう。現在だけでなく、5年後、10年後にどうなっているべきかをしっかりと考えて、ビジョンに向かって行動できている人はそれだけで強いです。はっきりしたキャリアのビジョンを持っている人材は自走力があり、成長しつづけていけるでしょうから、システムエンジニアとして活躍できるはずです。

積極性と意欲を持っている

システムエンジニアとして、積極性や意欲を持ち続けることは優秀なSEとして必要な要素です。トレンドに合わせて情報をいち早く入手して対応していくためにも積極性とそれを自分のものにしようとする意欲が必要となります。

そして、実際の業務を遂行する際にも積極的にコミュニケーションをとっていく場面や、意欲的に取り組むことで評価される可能性が高まります。高く評価されれば、より裁量のある仕事に携われるチャンスもありますし、それによって成長できますので良いサイクルに乗れます。

システムエンジニアがキャリアパスを考える上で把握しておきたい3つのこと

エンジニアとして働きながら、将来のキャリアパスについて考えることはありますか?「エンジニアのキャリアパスって何だろう?」「キャリアアップしたいけど、どんな選択肢があるんだろう?」このように考えている人も多いのではないでしょうか。今回は、エンジニアのキャリアパスの例を徹底的に解説し、どんな可能性があるのか、よりイメージしやすいようにします。
この記事を最後まで読んでいただくと、将来のキャリアパスについてより深く理解することができ、どのキャリアが自分に一番合っているかを判断することができるようになるでしょう。

将来性があるIT分野でキャリアを築くことを考える

ここからは将来性のあるIT分野における具体的な内容について詳しく解説していきます。

人工知能領域

一般的な定義では、人工知能研究の歴史は大きく3つのフェーズに分けられ、現在起きているAIブームは、機械学習やディープラーニングに代表される第3のブームであると言われています。近年、ビッグデータ活用の進展を背景に、人工知能の認知度が高まり、その応用領域が拡大しています。また、金融、医療、教育などの分野でもAIが活用され、新たな技術開発に貢献するとともに、将来の課題に対する有望な解決策を生み出しています。
また、AIの運用には膨大なコンピューターリソースが必要なため、クラウドサービスの拡大や機械学習機能を提供するオープンソースソフトウェア(OSS)の普及にも人工知能の発達が大きく寄与していると言われています。AIの精通した応用可能性により、企業にとってコスト削減や効率化のためのツールとなっています。さらに、あるタスクのために構築されたAIモデルは、しばしば別の目的のために再トレーニングすることができ、時間とリソースを節約して、さまざまな業界の複雑な問題の解決により良く使うことができます。
AIが企業のバリューチェーンや意思決定においてますます重要な位置を占める中、その影響は広範囲に及び、社会のあらゆる側面に影響を与え、Webの新時代を切り開くことが期待されています。

IoT

IoTとは「モノのインターネット」のことで、モノに、自身の状態や周囲の状況を感知し、通信し、何らかのアクションを起こす技術が組み込まれた状態を指します。総務省が発表した令和元年版「情報通信白書」では、同年のIHSテクノロジー社の統計データを引用し、世界のIoTデバイスの数は2020年に394億個、2021年には447億9000万個に達すると予測され、市場が急拡大するとされています。さらに、これらのデバイスは、気候システムやセキュリティの制御、医療情報の管理、産業プロセスの支援など、さまざまなタスクを実行することができます。
IoTの可能性は無限大で、すでにホームオートメーションシステムやコネクテッドカーなど、現代社会に必要なソリューションが開発されています。これらの発明はすべて、「コネクティビティ」という共通の未来像を持っています。デバイスとデータを結びつけることで、IoTはプロセスを合理化し、環境をプロアクティブに改善し、安全を確保することができます。
さらに、ますます多くの企業が、この拡大するコネクテッドエコシステムを安全かつ効率的にするために、AIを含む安全なエッジおよびクラウド処理ソリューションの開発に投資しています。

ビッグデータ

クラウドコンピューティング環境の充実やインターネットサービスの進化に伴い、国や企業において膨大な量のデータが収集・蓄積されるようになりました。総務省の白書によると、こうしたビッグデータの活用は、生産性の向上や新たな需要の掘り起こしにつながり、経済成長への貢献やイノベーションの推進につながると期待されています。ビッグデータは、新たな情報や知見の源となるだけでなく、高度にパーソナライズされた効率的な新しいサービスや製品を引き出す鍵にもなるでしょう。
パーソナライズされた医療や保険、オーダーメイドの教育サービス、最適化された交通誘導など、ビッグデータは問題解決のための強力なツールとして、全く新しいレベルの顧客体験を生み出すことができます。ビッグデータの運用に適した能力を持つ専門家の需要は高まっており、企業はグローバル市場で競争力を維持するために人材育成に投資することが急務です。政府は、適切な法規制の枠組みの構築と実施を通じて、データが十分に保護され、プライバシー権が尊重されることを保証することができます。
全体として、データの利用は変革の機会であり、その可能性を真に引き出すためには、国際的な協力、コミュニケーション、協調が必要となっています。

情報セキュリティ

大規模な個人情報漏えいがメディアを賑わす中、情報セキュリティの向上は各企業にとって喫緊の課題となっています。2019年8月に経済産業省が発表した「情報セキュリティ白書2019」によると、日本ではサイバーセキュリティに携わる人材が質的にも量的にも不足しているとのことです。すべての人がより安全につながる環境を実現するためには、企業が成長・発展を優先させることが不可欠といえるでしょう。
そのためには、より安全なネットワークを構築するための強固な基盤の構築が必要です。企業は、自社のインフラとネットワークのセキュリティを支えるイノベーションと戦略に重点を置いた取り組みに投資する必要があります。また、セキュリティの技術面をサポートする有能な人材や、セキュリティのベストプラクティスやポリシーを指導する専門家を導入することも必要です。
さらに、企業が従業員に対して、安全な情報活用を支援する文化を醸成することも重要です。トレーニングや教育プログラムなどの必要なリソースを提供することで、企業は、人材が確立されたセキュリティプロトコルを遵守するために必要な知識と理解を持つことができます。このように、Society 5.0を実現するためには、人材の育成と確保が重要であることは明らかです。

今でも伸びているIT分野でキャリアを築く

ここでは今でも伸びているIT分野について紹介していきます。

クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティング(クラウド、クラウドサービス)とは、コンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションなど、さまざまなIT資源を、インターネットを介してクラウドサービス基盤からオンデマンドで利用できるようにしたものの総称です。さまざまなサービスの総称であり、クラウドサービスを利用することで、ハードウェアの導入などに伴う当初の大きな投資を抑えることができると、企業の間で人気が高まっています。また、クラウドサービスを利用することで、保守やキャパシティプランニングなどの作業が不要になり、貴重なリソースの節約につながります。
さらに、クラウドサービスを利用することで、拡張性の高いアプリケーションを迅速に展開できるほか、リスクの分散や構成の柔軟性を高めることが可能です。また、IT担当者の負担を軽減し、ネットワークの運用コストとセキュリティを最適化するPlatform-as-a-Service型のネットワークソリューションも利用できるようになりました。その結果、クラウドの導入は、プロセスの合理化、プロセスの自動化、ビッグデータと分析の活用など、企業の成長と近代化に向けた実現可能な道筋を示し、市場での競争力を維持することを可能にするのです。

モバイル端末

次世代移動通信システムである5Gの商用化に伴い、超高精細映像やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)の市場が驚異的な成長となっています。調査会社IDC Japanが発表したレポートによると、AR/VRのハードウェア、ソフトウェア、関連サービスに対する総支出は、2018年の89億ドルから2019年には168億5000万ドルに急増し、2023年には1606億5000万ドル(約17兆3千億円)に達すると予測されます。
この成長の背景には、市場における5G技術の堅調な取り込みがあり、今後、これらの製品の幅広い採用・普及をさらに促進すると考えられるでしょう。AR/VR技術は、もはやSFの世界の空想ではなく、多くの人々にとって日常生活の一部となりつつあります。すでに、新しいハードウェアの急速な進歩、ソフトウェアの開発、価格の低下により、AR/VRは世界中のより多くの人々にとって、より身近で魅力的なものとなっています。
その結果、あらゆる規模の企業や組織がAR/VRに投資し、顧客や従業員、そしてそれ以外の人々のための体験を構築しているのです。

自分が描く将来像やキャリア像に合った働き方を選ぶ

近年、働き方の多様化が進み、自分らしい働き方が注目されています。システムエンジニアとして自分なりのキャリアパスを選択するにあたっては、有望な業界を見つけるだけでなく、長く継続的に活躍できる働き方を見つけることが非常に重要です。スキルを磨いてスペシャリストを目指す、講習や資格取得で技術力を高める、業界の動向や勤務先が使っているであろうツールを時間と労力を割いて学ぶ、業務内外の教育プログラムやセミナーに追加参加するなど、選択肢はさまざまといえるでしょう。
あるいは、独立したフリーランサーになるなど、より創造的な選択肢を追求することもできます。熟練したライター、デザイナー、プログラマーであれば、オンラインのジョブポータルを活用してチャンスを見つけることも可能です。どの道を選ぶにせよ、長期的なキャリアの軌道に乗るために有益なスキル、姿勢、取り組みを見極めることが重要といえます。

システムエンジニアが考えられるキャリアパスの選択肢を紹介

ITスペシャリスト


ITスペシャリストの仕事は、自らの専門分野に関するシステムの要件定義・設計・運用保守のシステム開発工程のなかで、専門技術のサポートを実施するポジションです。システムの基盤設計から構築のなかで、すくなくとも一つの分野の知識を深く持っていることで活躍できます。自分が興味のある分野に特化して活躍していきたいのであれば、ITスペシャリストとしてのポジションを狙っていきましょう。

プロジェクトマネージャー


プロジェクトマネージャーはシステムの開発プロジェクトの計画から実行にいたるスケジュール面の管理や人員の調整、打ち合わせの主催・進行など、業務が多岐にわたります。

システムエンジニアとしての技術よりもコミュニケーション能力やマネジメントスキル、折衝能力が必要なポジションです。

プロジェクトマネージャーを目指すのであれば、SEとして上流工程の経験を積んだあと、少人数規模のチームでマネジメント経験を積むのがおすすめです。少人数規模のマネジメント経験が積めれば、段々と規模の大きなチームのマネジメントにチャレンジすると良いでしょう。

データサイエンティスト

データサイエンティストとしてのキャリアパスは、扱える業界の幅を広げたり、他のエンジニア職に挑戦したりすることです。データサイエンティストは、蓄積された膨大なデータを分析し、ビジネスにおける意思決定をサポートする仕事となります。データ分析のために、PythonやR言語を使ってデータを集計・分析し、統計結果をもとに数字をプログラミングしたり、課題を定義することが主な仕事内容です。
実際には、統計学の知識に加え、データ解析のためのプログラミング要素も必要となるため、データ解析のための技術から解析に関する知識まで、さまざまなスキルが必要となります。データサイエンティストにとって、最新のツールや言語を常に把握し、最高の結果を出すために技術的なスキルを磨き、伸ばすことが重要です。
さらに、機械学習の基礎や概念を理解し、強い組織力を身につけることで、さまざまな種類のデータに自信を持ってアプローチできるようになります。

IoTエンジニア

IoTエンジニアとは、近年注目され始めているIoT技術を駆使したIoT製品やシステムを開発するエンジニアのことです。IoTは急速に発展している技術であり、応用範囲も広く、まだまだ未開拓の部分も多くあります。そのため、業界である程度活躍したい、新しい技術の習得や経験を積むことをやめずにいたいというベテランには最適な仕事といえるでしょう。
30代になれば、IoT開発の技術的・理論的な側面を学びながら、スキルを磨くことができます。30代のうちに得た知識で、40代になるとより技術的な役割に移行することができるでしょう。そして、IoTエンジニアとして、技術面と理論面の両方を理解し、自信を持ってIoT開発に携わることができるようになるのです。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアのキャリアパスとしては、他のエンジニア職を担当することはもちろん、フロントエンドやサーバーサイドエンジニアなどのスキルを身につけ、フルスタックエンジニアとして活躍することも可能です。クラウドエンジニアは、AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)など、インターネット上でWebサービスを提供するためのサーバーを設計・構築する仕事となっています。このような仕事は、クラウドコンピューティングを扱えるエンジニアの需要が大きいため、技術系企業で必要といえるでしょう。
クラウドエンジニアは、さまざまなクラウドプラットフォームにできるだけ精通し、多様なスキルを身につけ、市場をリードするよう努力する必要があります。そのためには、日頃から研究を重ね、常に最新のスキルを身につけておくことが重要です。

AIエンジニア

AIエンジニアは、プログラミングとデータ解析の両面から、人工知能システムの開発に携わることになります。20代でSEとしてバックエンドのソフトウェア開発に携わり、その経験を活かして30代で人工知能を使ったアプリケーションの開発に専念するというキャリアパスも可能です。そして40代には、AIエンジニアになるのに十分なスキルや知識、経験を身に付けているでしょう。
重視すべきはコンピュータの知識や関連分野の経験だけでなく、工学、数学、統計学、コーディングの知識もしっかりと身につけておくことです。さらに、アルゴリズム、ソフトウェア開発、データ分析技術に精通し、機械学習の基本原理に関する実務知識も、保有すべき重要なスキルといえます。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアのキャリアパスには、他のエンジニア職を担当することも含まれます。セキュリティエンジニアは、企業のシステムのセキュリティを設計・構築し、管理する役割がメインです。セキュリティの設計・構築や情報管理体制の確立に失敗すると、場合によっては企業の存続に関わる損失を被ることもあるため、企業運営において責任ある役割を担っています。
セキュリティ上の問題を最小限に抑えるため、企業は機密データベースやネットワークへの悪意のある侵入を防ぐ目的で、セキュリティソリューションやサービスに投資することが多くなってきているでしょう。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ITインフラの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアのことです。SEのキャリアパスとしてインフラエンジニアを目指すのであれば、20代からプログラマーとしてシステム開発やインフラの経験を積むとよいでしょう。この段階では、サービスインターフェース設計や自動化システムなどの技術に慣れておくことが重要です。
自分でITインフラを構築する経験は、SEのキャリアをさらに発展させるために欠かせないものとなるでしょう。30代に入ると、顧客ニーズを基にした要件の絞り込み、システムの性能・品質の向上、外部ステークホルダーへの効果的な対応など、SEとしてシステム開発の上流工程を担うことができるようになります。初期のシステム開発やプログラミングの経験は、40代でインフラエンジニアのキャリアに移行するために必要な基盤を強化することになるでしょう。
具体的には、初期の頃に学んだそれらのスキルをITインフラ開発に融合させ、サービス改善やセキュリティ標準のスペシャリストとなるための統一的な知識ベースを培うことです。システム開発などの経験とITインフラへの深い理解が、インフラエンジニアとして成功するための必要なスキルを身につけることになるのです。

AR/VRエンジニア

SEのキャリアパスの一例として、AR/VRエンジニアがあります。AR/VRエンジニアとは、ARやVRのコンテンツを開発するエンジニアのことです。AR/VRエンジニアを目指すなら、20代のうちは基礎知識を読んだり、セミナーやWebセミナーに参加したり、人脈を作ったりと、この分野を開拓することから始めるとよいでしょう。
30代になれば、上流工程を担当し、より深い技術知識を身につけることができます。この段階では、業務経験や技術力など自分なりの強力なポートフォリオを構築し、研究やコラボレーションを通じてプロフェッショナルな人脈を広げることが必要です。40代になると、本格的な開発工程に自信を持って挑めるようになります。
優秀なチームを確保し、技術の応用をしっかり理解した上で、プロの現場で現実のニーズに合わせて想像力を発揮することができます。ARやVRを専門に志すSEのキャリアパスは、やりがいがある反面、長年の変革や地道な努力が必要な場合が多いのです。

セールスエンジニア

セールスエンジニアとしてのキャリアパスは、扱える業種の幅を広げ、他のエンジニア職にも挑戦することです。セールスエンジニアは、営業とエンジニアの両方のプロフェッショナルとして働きます。顧客への営業はもちろんのこと、ニーズをヒアリングし、具体的な技術要素を提案したり、システム運用に関するサポートを行ったりと、営業以外の面でも技術的な専門性を活かして活躍する必要があります。
技術的な問題のトラブルシューティングから、お客様のニーズを先取りし、問題が発生する前に解決策を提供することまで、様々なことが求められるでしょう。また、セールスエンジニアは、強力な顧客基盤を築き、顧客との関係を構築し、製品が組織の目標達成能力をいかに向上させるかを実証する能力も必要となります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントのキャリアパスは、現在の業種にとどまらず、幅広い業種で知見を広げることです。ITコンサルタントは、企業の経営課題をIT技術やツールを使って解決するための戦略や提案を行う仕事となっています。様々な職種の中でもトップクラスのポジションとして認識されており、高い知名度といえるでしょう。
企業における先端技術の活用がますます進む中、ITコンサルタントの需要は供給をはるかに上回っています。アクセンチュアやマッキンゼー・アンド・カンパニーなど、世界トップクラスのコンサルティングファームの多くが、優秀なITプロフェッショナルを積極的に求めているのです。
この道を歩み始めるには、データ分析、ソフトウェア開発、ITセキュリティに関連するプロジェクトに携わるなど、関連する経験を積むことが有効な方法です。

フリーランス

フリーランスのシステムエンジニアとして独立するというキャリアもあります。IT業界は他の業界よりもスキルや業務内容が明確ですので、フリーランスであってもスキルがあれば評価されやすいです。十分評価される経験や資格を持っていれば、フリーランスとして安定した収入を得ることも可能です。もちろん十分な経験がなければ独立は困難ですので、まずは企業での経験を積んでいきましょう。

フリーランスのシステムエンジニアを考えているのなら知っておきたいエージェントを紹介

エージェントを複数利用することで精神的な余裕も生まれるため、気になるエージェントがあればチェックしてみましょう。

ITプロパートナーズ

最大の特徴は週2日から稼働できる案件を多数掲載していることです。リモートワークなども含めてより柔軟な働き方を実現したい方におすすめです。

エンド直の案件がたくさんあるため高単価案件が多く、週2〜3日の稼働でも十分な報酬を得られます。

また最新トレンドの案件もあるため新しい技術に触れたい方にも向いています。

Midworks

Web系の案件を多数保有しておりWeb系に強いエージェントです。報酬保障や民間保険料の半額負担など福利厚生面が手厚く、独立したての方にも安心です。

目先の案件のことだけでなく今後のキャリアの相談などにも乗ってくれるため、将来的なキャリアパスに悩んでいる方にもおすすめです。

テックビズフリーランス

独立経験のある専属コンサルタントによるサポートを受けることができるため、これから独立を考えている方やフリーランスになりたての方に特におすすめのエージェントです。

税務関連のサポートなども無料で受けられる他、平日夜遅くの時間や土日などでも対応可能なため忙しい方にも便利です。

また都心だけでなく全国の優良案件を多数保有しているため、地方にお住まいの方やリモートで稼働したい方にもおすすめです。

フリーランスポート(Freelance Port)

案件紹介だけでなく、フリーランスエンジニアのブランディングやコミュニティへの参加など総合的なプロデュースのサポートを受けられることが特徴です。

フリーランス・顧客企業共に審査性で需要と共有バランスを適正に調整しているため成果を出せれば再指名などの継続受注も発生します。

フリーランスとして今後働く幅を広げたい方におすすめのエージェントです。

TechStock

2次請けよりも深い案件は基本的にないため、高単価・高報酬案件を多数掲載しています。

17年間の実績があるため他社にはない非公開案件も多くあり、独立直後のサポート体制も充実しています。

また他エージェントと比べて最大の特徴として、報酬が月末締め翌15日払いに対応していることが挙げられます。

報酬の支払いサイトが短いため、報酬を比較的すぐに受け取れることができます。

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まとめ

本記事ではシステムエンジニアの仕事内容やキャリアパスについてお伝えしました。

  1. システムエンジニア=システム開発の上流工程を担当するエンジニア
  2. システムエンジニアの需要は高まっている
  3. 活躍するためには高いスキル・最新技術へのキャッチアップが必要である
  4. 将来はスペシャリスト・プロジェクトマネージャー・フリーランスを目指せる

自分に合ったキャリアプランを構築し、将来性のあるエンジニアを目指していきましょう。

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