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フィールドエンジニアは「やめとけ」と言われる6つの理由とやりがいと


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フィールドエンジニアの主な仕事内容

フィールドエンジニアは、顧客の現場で機器やシステムの設置、保守、修理を担当するエンジニアですが、この記事ではそのフィールドエンジニアについて詳しく解説していきます。

フィールドエンジニアの役割とは

フィールドエンジニアの役割は多岐にわたります。

顧客の現場での機器やシステムの設置、保守、修理をはじめ、トラブルシューティングと問題解決の役割を果たします。

また、必要に応じてカスタムソリューションの提案、新技術や製品の導入案内を行うことで、既存のシステムや機器のアップグレードを行います。

さらに、システムのパフォーマンスのモニタリングを行い、顧客の要件に合った最適な設定や改善策の提案を行っていきます。

フィールドエンジニアの仕事内容

ここからはフィールドエンジニアの仕事内容について解説していきます。

製品営業

顧客のニーズの把握

顧客が使用している既存のシステムや機器、または新たに導入を考慮している製品に対する要件とニーズを把握します。

製品プレゼンテーション

顧客に最適な製品やソリューションを説明し、デモンストレーションを行います。

見積もりと提案

顧客のニーズに合った製品やサービスの見積もりを作成し、提案書を送付します。

契約交渉

価格、納期、保証条件などについて顧客と交渉します。

クロージング

契約が成立した場合、関連するすべての手続きを経て販売を完了します。

サポートと製品メンテナンス

設置と導入

製品を顧客の場所に運び、設置と初期設定を行います。

トレーニング

顧客スタッフに製品の基本的な使い方やメンテナンス方法を教えます。

トラブルシューティング

製品やシステムに問題が生じた場合、原因を特定し、修理または設定の調整を行います。

定期的なメンテナンス契約に基づき、定期的な保守作業を行い、システムの健全性を確保します。

アップグレードと更新

製品の新バージョンがリリースされた場合、顧客に通知し、必要に応じてアップグレードを実施します。

サポート文書の作成

顧客が自分で問題を解決できるように、マニュアルやFAQを作成します。

製品導入・設置サポート

前調査

オフィスのレイアウト、必要な機器数、帯域幅などを調査します。

設計

最適なネットワークトポロジー(スター形状、リング形状など)を設計します。

機器選定

スイッチ、ルーター、ケーブルなど、必要なネットワーク機器を選定します。

設置

物理的にネットワーク機器を設置し、ケーブルを配線します。

設定

IPアドレス、VLAN、ファイアウォールのルールなどを設定します。

テスト

全ての接続と設定が正確であるかを確認するために、テストを実施します。

顧客トレーニング

基本的なトラブルシューティングや管理方法を顧客に指導します。

ネットワーク機器等、製品のトラブル対応

問題診断

障害の原因を特定するために、各ネットワーク機器(ルーター、スイッチ、ケーブル等)を確認します。

ログ解析

エラーメッセージやログを解析して、問題の詳細を把握します。

障害対応

壊れたケーブルの交換、設定ミスの修正、ファームウェアのアップデートなど、必要な対応を行います。

再テスト

修理や設定変更後、再度ネットワークの状態をテストして、問題が解消されたか確認します。

報告とドキュメント

何が問題で、どのように解決したかを顧客に報告し、後で参照できるようにドキュメントを作成します。

フィールドエンジニアが「きつい」、「やめとけ」と言われる6つの理由は?

フィールドエンジニアは役割の幅が広く「きつい」や「やめとけ」と言われることがしばしばあります。

ここからはその理由について紹介していきます。

休日が少なく不規則になりがち

週末や祝日にもかかわらず、大きな企業のネットワークがダウンし、その企業が業務に差し支えると連絡が来た場合、フィールドエンジニアは即座に対応しなければならないことがあります。このような緊急対応が頻繁に発生すると、休日が確保できない、または計画的な休暇が取りづらくなる可能性があります。

客先常駐が多いため精神的につらい

長期プロジェクトでの遠隔地常駐

あるプロジェクトで、顧客のオフィスが遠隔地にあり、そこで数ヶ月間常駐する必要が出た場合、家族や友人との時間が削られ、孤独感やストレスが高まる可能性があります。加えて、顧客の企業文化や働き方がフィールドエンジニア自身に合わない場合、その不適合感から精神的な負担が増大することも考えられます。

多数の顧客を抱える場合

一人のフィールドエンジニアが多数の顧客を抱える場合、それぞれの顧客からの要求や期待に応えることが難しく、精神的にストレスが高まる可能性があります。顧客それぞれの状況を理解し、適切に対応するための時間やリソースが限られている場合、このようなストレスはさらに増大するでしょう。

想定外のトラブルやクレーム対応がきつい

新しく導入したサーバーが突如ダウンし、顧客のビジネスに大きな影響を与えた場合、その対応は非常に緊迫したものになります。顧客からは急な修復要求があり、その場で原因特定と修理をしなければなりません。また、このような状況では、顧客からのクレームも多く、その対応にも精神的な負担が伴います。

一人で判断しなければならずプレッシャーが伴う

リモート地域の工場で機械が故障し、その場でフィールドエンジニア一人で判断を下さなければならない場合、そのプレッシャーは非常に大きいです。特に、その判断が工場の稼働に直結するような場合、間違いが許されない状況になります。リモート地域での作業のため、オフィスや同僚からのサポートが得られない場合もあり、そのような状況での独断での判断は非常にストレスフルです。

顧客との直接的なコミュニケーションが多いから

顧客が高度な技術的課題に直面している場合、その解決策を短時間で見つけ出し、さらには顧客が理解できるように説明する必要があります。顧客が技術的な知識に乏しい場合、その説明が困難になり、顧客の不満が募ることもあります。また、解決に時間がかかる場合、顧客からのプレッシャーも増してくるでしょう。

常に勉強が必要だから

ITやエンジニアリングの分野では新しい技術が日々出てくるため、フィールドエンジニアは常に最新の技術動向を追いかけ、新しいスキルを身につける必要があります。例えば、クラウドコンピューティングが一般的になると、従来のオンプレミスのシステムだけでなく、AWSやAzureなどのクラウドサービスにも精通する必要が出てきます。このような新技術の習得は、日々の業務の中で時間を見つけて行う必要があり、その学習負担は決して軽いものではありません。

このような理由から、フィールドエンジニアの仕事は肉体的、精神的に厳しいと感じる人も少なくありません。特に、想定外のトラブルやプレッシャーの中での判断が求められる場面では、その精神的、肉体的な負担は大きいでしょう。それでも、このような難局を乗り越えたときに得られる達成感やスキルセットは、多くのフィールドエンジニアにとって貴重な経験となります。

また、コミュニケーション能力や多岐にわたる技術スキルを磨くこともでき、多くのフィールドエンジニアにとってはそれがやりがいともなっています。

きつくてもフィールドエンジニアとして働くメリットとやりがい

フィールドエンジニアは仕事の幅が広く大変ですが、それでもやりがいや働くメリットはたくさんあります。

ここからはそれぞれメリットについて紹介していきます。

日本全体で人材不足のため仕事に困らない

ITインフラは現代社会で欠かせないものとなっており、製造業からサービス業、公共インフラに至るまで、多様な業界でフィールドエンジニアのスキルが求められています。

このような状況下では、特定の業界が不景気であっても、他の業界での仕事の機会は多いです。

潰しがきくスキルを身につけることができる

フィールドエンジニアは、ネットワーク設定、ハードウェアの設置、ソフトウェアのカスタマイズなど、多様なスキルを持っています。これらのスキルは、企業内IT部門から独立したコンサルタントまで、多くの場で活かすことができます。

顧客と直接関わることができる

フィールドエンジニアは、顧客の問題を直接解決し、その結果として顧客のビジネスがスムーズに行えるように貢献します。このような直接的な影響力は、多くの人々にとって大きなやりがいとなっています。顧客からの感謝や、プロジェクトが成功したときの達成感は、他の多くの職種では味わえないものかもしれません。

以上のように、フィールドエンジニアの仕事には確かに厳しい側面がありますが、それだけでなく多くのメリットとやりがいもあります。これらの要素がバランス良く組み合わさっていることが、この職種が未だに多くの人々に選ばれる理由の一つであると考えられます。

フィールドエンジニアに向いている人の特徴

フィールドエンジニアに向いている人の特徴としていくつか挙げられますが、実際にはどのような人が向いているのかを紹介していきます。

想像力や柔軟性がある

想像力や柔軟性があるフィールドエンジニアは、文献やマニュアルには載っていないような未知の問題に対しても、独自の解決策を考え出すことができます。例えば、特定のハードウェアが期待通りに動作しない場合、公式のトラブルシューティング手順が存在しない状況でも、様々な角度から問題を考察し、成功に導く解決策を見つけ出せます。

継続的に学習できる

技術は常に進化しているため、フィールドエンジニアとして働く上で継続的な学習は必須です。例えば、クラウド技術が登場した初期には、多くのフィールドエンジニアはこの新しい技術に慣れていなかったことが想像できます。しかし、継続的に学習できる人は、新しい技術の出現をチャンスと捉え、自分自身をスキルアップさせることができます。これによって、より多くのプロジェクトに対応可能になり、キャリアの幅も広がります。

コミュニケーション能力があり接客が好きな人

フィールドエンジニアは顧客と密接に関わる職種であり、そのためには高いコミュニケーション能力が求められます。例えば、新しく導入するシステムや機器の特性、メリット、デメリットを顧客に明確に説明し、その上で最適な選択をサポートする必要があります。また、顧客からのフィードバックや不満点を適切に受け止め、解決策を提案する場面も多いです。このような作業は、コミュニケーション能力があり、人と接することが好きな人にとっては非常にやりがいがあるものとなります。

機械いじりが好きな人

フィールドエンジニアは、しばしばハードウェアの設置、調整、修理などを行います。これには、ルーターやスイッチ、サーバーといった機器の物理的な取り扱いが含まれます。例えば、新しいオフィスビルでのネットワーク設置プロジェクトでは、実際にケーブルを配線したり、機器をラックに取り付けたりする作業が発生します。このような「手を動かす」作業が好きな人は、フィールドエンジニアとしての仕事においても高い満足感を得られる可能性があります。

これらの特徴を持つ人は、フィールドエンジニアとして成功する可能性が高く、仕事に対するモチベーションも保ちやすいといえるでしょう。

フィールドエンジニアをやめたいと思った場合、考えられるキャリアパスとは?

フィールドエンジニアから他のキャリアへの転職は決して珍しくありません。フィールドエンジニアとしての経験は多くのスキルを身につける良い機会であり、そのスキルセットは他の職種でも非常に有用です。

Webエンジニア

フィールドエンジニアとしての経験は、ネットワークやシステムの基礎、クライアントとのコミュニケーション、トラブルシューティングなど多岐にわたります。これらのスキルはWebエンジニアにも非常に有用です。具体的には以下のようなスキルがあります。

ネットワーク知識

Webアプリケーションがどのようにネットワーク上で動作するのか理解しているため、より効率的なシステムを構築できます。

顧客対応

フィールドエンジニアとしての顧客との対話経験は、Webエンジニアがクライアントやステークホルダーとコミュニケーションを取る際にも役立ちます。

システムエンジニア

フィールドエンジニアが持つ、システム全体を設計・構築・運用するスキルは、システムエンジニアとしても非常に価値があります。具体的には、以下のようなものがあります。

トラブルシューティング

現場でのトラブルシューティング能力は、システムエンジニアが複雑なシステムの問題解決を行う上で非常に役立ちます。

システム設計

フィールドエンジニアが学んだシステムのアーキテクチャやネットワーク設計の知識は、新しいシステムを設計する際にも使えます。

セールスエンジニア

フィールドエンジニアが持つ技術的な知識と顧客対応スキルは、セールスエンジニアとしても非常に有用です。

技術的信頼性

フィールドエンジニアは、製品の仕様や性能について深い知識を持っています。これにより、顧客に対して製品のメリットや適用例を効果的に説明できます。

顧客対応

フィールドエンジニアとしての経験は、顧客の問題を理解し、それに対する解決策を提供する能力を高めます。これは、セールスエンジニアが製品を売る際にも非常に役立ちます。

QAエンジニア

フィールドエンジニアとしてのトラブルシューティングやシステム構築の経験は、QAエンジニアとしてのバグの特定やテストケースの作成に役立ちます。

トラブルシューティング

フィールドエンジニアは、さまざまな問題解決経験を持っています。このスキルは、ソフトウェアがどのように壊れる可能性があるのかを理解するのに役立ちます。

システム知識

フィールドエンジニアはしばしばシステム全体に対する広い知識を持っており、それが高品質のテストを設計する際に有用です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業が抱えるIT関連の課題を解決するための戦略や解決策を提供します。この職種では、ビジネスとテクノロジーの両方に対する深い理解が必要です。

技術的深度

フィールドエンジニアとしての作業は、通常、特定のテクノロジーや製品に関する深い知識を必要とします。この技術的な深度は、企業がどのようなテクノロジーを採用すべきか、どのようにそれを最適に使用するかについてのアドバイスをする際に非常に役立ちます。

問題解決能力

フィールドエンジニアは、多くの場合、直接顧客の問題を解決する役割を担っています。この経験は、企業が抱える複雑な課題を解決するための戦略を考え出す能力に寄与します。

顧客対応

フィールドエンジニアが培った顧客との良好なコミュニケーションスキルは、ITコンサルタントがクライアントと効果的にコミュニケーションを取る際にも非常に有用です。

ビジネスセンス

フィールドエンジニアは、顧客のビジネスプロセスや要件に密接に関わるため、そのビジネスに対する洞察も得られます。このビジネスセンスは、ITコンサルタントとして企業のビジネス戦略に対する理解を深めるのに役立ちます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

フィールドエンジニアは大変な仕事ですが、その分やりがいが大きく得られる仕事でもあります。

たとえ、フィールドエンジニアを途中で辞めたとしても目指せるキャリアパスは多いため将来的にも有用な仕事ともいえます。

一度気になった方は、フィールドエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか?

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