AzureとAWSのサービス一覧と概要
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目次
はじめに
本記事では、AzureとAWSのサービス一覧とそれぞれの概要を紹介します。両クラウドプロバイダーは、クラウドコンピューティングにおいてリーディングカンパニーとして知られており、多くのサービスを提供しています。
ぜひ、参考にしてください。
仮想マシン
仮想マシンは、クラウドベースのアプリケーションやサービスを展開するための基盤として広く使用されています。企業は、オンプレミス環境の代わりにクラウド上の仮想マシンを利用することで、柔軟性、拡張性、およびコスト効率を向上させます。
AWS : Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)
Amazon EC2は、AWSのクラウドコンピューティングサービスの一部であり、オンデマンドで仮想サーバー(仮想マシン)を提供します。EC2は、異なるインスタンスタイプ(サイズや性能)を提供し、さまざまなオペレーティングシステム(WindowsやLinuxなど)をサポートしています。ユーザーは、インスタンスの作成、起動、停止、スケーリングなどを柔軟に管理できます。
Amazon EC2はいくつかの料金体系があり、代表的なものにはオンデマンドインスタンスとリザーブドインスタンスがあります。
オンデマンドインスタンスは必要なときに利用し、時間ごとに料金が発生します。リザーブドインスタンスは長期的な利用に対して割引を提供し、1年または3年の契約期間で利用できます。
Azure : Virtual Machines
AzureのVirtual Machinesは、Microsoft Azureの仮想マシンサービスです。ユーザーは、仮想マシンインスタンスを作成して実行するために必要なリソースを選択できます。
Virtual Machinesは、異なるサイズとパフォーマンスレベルのインスタンスを提供し、Windows、Linux、その他のオペレーティングシステムをサポートしています。また、Azureの他のサービスとの統合や、高可用性、スケーラビリティ、セキュリティなどの機能も提供されています。
AzureのVirtual Machinesの料金体系は、インスタンスタイプ、実行時間、ストレージの使用量、追加オプションに基づいて計算されます。インスタンスのサイズや性能、実行時間の長さ、使用するストレージの容量によって料金が変動します。
ロードバランサー
ロードバランサーは、トラフィックを複数のサーバーやリソースに均等に分散するサービスです。アプリケーションの可用性やスケーラビリティ向上のために使用され、リクエストを受け取り、バックエンドへ転送します。各サーバーに負荷を分散することで、システムのパフォーマンスが向上します。
AWS : Elastic LoadBalancing(ELB)
AWSのELBはAWSのクラウドサービスであり、トラフィックを複数のバックエンドリソースに分散するためのロードバランサーサービスです。
ELBは、アプリケーションの可用性とスケーラビリティを向上させ、システムへの負荷を均等に分散する役割を果たします。ELBは、HTTP、HTTPS、TCP、SSLなどのプロトコルに対応し、複数のアベイラビリティーゾーンにわたって負荷を分散できます。
また、ヘルスチェック機能によってバックエンドのリソースの状態を監視し、障害時に自動的にトラフィックへの切り替えが可能です。
ELBは、高可用性とスケーラビリティを求める場合に重要なコンポーネントとして使用されます。
料金は、ロードバランサータイプ、リクエスト数、データ転送料金によって異なります。地域ごとの料金情報はAWSの公式ウェブサイトで確認できます。使用状況に応じて適切な設定や料金モデルの選択が重要です。
Azure : Load Balancer
AzureのLoad Balancerは、Azureの仮想ネットワーク内でのトラフィック分散を行うためのサービスです。
Load Balancerは、複数の仮想マシンや仮想マシンスケールセットに対してトラフィックを均等に分散し、アプリケーションの可用性やスケーラビリティを向上させます。
AzureのLoad Balancerは、パブリックフェイシングやプライベートフェイシングのロードバランシングに対応しており、トラフィックの制御やヘルスチェックの機能も提供されています。
AzureのLoad Balancerの料金は、ロードバランサータイプや使用時間やデータ処理量によって異なります。例えば、Standard Load Balancerでは1時間当たり$0.025、1GB当たり¥0.703になります。
具体的な料金は地域や利用状況によって異なるため、Azureの公式ウェブサイトや料金計算ツールを利用して詳細な料金情報を確認してください。
データベース
データベースは情報を組織化し、効率的に管理するシステムです。関連するデータをテーブルやフィールドで構造化し、データの追加・編集・削除・検索などの操作を提供します。
データベースは情報システムやアプリケーションのバックエンドで利用され、顧客情報や在庫データなど様々なデータを保管します。データの一元管理と共有、整合性の確保、迅速な検索と分析などの役割を果たし、ビジネスや組織の効率性を向上させます。
AWS : Amazon Relational Database Service(RDS)
AWSのAmazon Relational Database Service(RDS)は、マネージドなリレーショナルデータベースサービスであり、主要なデータベースエンジン(MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Server)をサポートしています。
RDSは、データベースのセットアップ、管理、パフォーマンスチューニングなどの面倒な作業をオフロードし、スケーラビリティや可用性の管理を簡素化します。
料金は、使用するデータベースエンジンやインスタンスタイプ、ストレージ容量などの要素によって異なります。
Azure : SQL Database
AzureのSQL Databaseは、Azureのマネージドリレーショナルデータベースサービスであり、Microsoft SQL Serverエンジンをベースにしています。SQL Databaseは、高いパフォーマンス、セキュリティ、可用性を提供し、柔軟なスケーリングオプションと統合セキュリティ機能を提供します。開発者はアプリケーションに集中できる環境を享受できます。
料金は、使用するエディション(基本、標準、プレミアム)、リソース容量、パフォーマンスレベルなどによって異なります。
NoSQL
NoSQLデータベースは、リレーショナルデータベースの伝統的なテーブル構造に縛られない柔軟なデータモデルを提供します。AWSのDynamoDBは、スケーラブルで高速なマネージドNoSQLデータベースです。
キーバリューストアの形式でデータを格納し、自動的にデータのレプリケーションと負荷分散を行います。
AWS : DynamoDB
AWSのDynamoDBは、マネージドなNoSQLデータベースサービスです。DynamoDBは、高いスケーラビリティとパフォーマンスを提供し、データの読み書き容量を自動的に調整します。
また、データの冗長性と耐久性を確保するために、データは複数の可用性ゾーンに分散保存されます。DynamoDBは、キーバリューストアモデルを採用し、シンプルなデータモデルと柔軟なスキーマ設計を可能にします。
料金は、データの読み書き容量、データのストレージ量、インデックスの使用などに基づいて計算されます。
Azure : DocumentDB
AzureのDocumentDBは、Azure Cosmos DBとしても知られるマネージドなドキュメントデータベースサービスです。
DocumentDBは、JSONベースのドキュメント形式でデータを格納し、柔軟かつスキーマレスなデータモデルを提供します。また、グローバルスケールでの分散処理と高い可用性を持ち、複数のAPI(SQL、MongoDB、Gremlinなど)をサポートします。
DocumentDBは、リクエスト単位の料金体系を採用しており、各リージョンでのデータの読み取り、書き込み、保存に基づいて料金が計算されます。
CDN
CDN(Content Delivery Network)は、コンテンツの高速な配信を実現するために、世界中に配置されたキャッシュサーバーを利用する技術です。
ユーザーからのリクエストが最も近い場所のサーバーからコンテンツを提供し、遅延を減らし、負荷を分散します。CDNは静的なコンテンツ(画像、CSS、JavaScriptなど)の配信を効率化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
また、セキュリティ機能(SSL/TLS対応など)や動的コンテンツのキャッシュなどの機能も提供されます。
AWS : Amazon CloudFront
Amazon CloudFrontは、AWSのグローバルなCDN(Content Delivery Network)サービスです。CloudFrontは、エッジロケーションにキャッシュを配置し、高速でセキュリティの高いコンテンツの配信を実現します。
静的なコンテンツや動画、動的なコンテンツまで幅広いコンテンツの配信に対応しており、高い可用性と低遅延を提供します。また、AWSの他のサービスとの統合も容易であり、セキュリティやパフォーマンスの向上に役立ちます。
料金は、データ転送料やリクエスト数、キャッシュの使用量などに基づいて計算されます。
Azure : Content Delivery Network
AzureのContent Delivery Network(CDN)は、AzureのグローバルなCDNサービスです。Content Delivery Networkは、Azureのエッジロケーションにキャッシュを配置し、高速で信頼性の高いコンテンツの配信を提供します。
静的なコンテンツや動画、動的なコンテンツまで幅広いコンテンツの配信に対応しており、グローバルな規模での分散処理と高い可用性を提供します。また、セキュリティ機能やドメインのカスタマイズなどの機能も提供されます。
料金は、データ転送料やキャッシュされたコンテンツのアクセス数などに基づいて計算されます
オブジェクトストレージ
オブジェクトストレージは、大容量のデータを効率的に保存・管理するためのストレージ技術です。データはオブジェクトとして扱われ、一意の識別子(キー)でアクセスされます。
オブジェクトストレージは、スケーラブルで耐久性があり、高い可用性を備えています。また、データの冗長性やセキュリティも考慮されており、グローバルなデータアクセスも可能です。
AWS : Amazon Simple Storage Service(S3)
Amazon Simple Storage Service(S3)は、AWSのオブジェクトストレージサービスです。S3は、データをバケット(容器)として保存し、一意のキーでアクセスします。S3は高いスケーラビリティ、耐久性、可用性を提供し、静的なコンテンツのホスティング、データのバックアップ・アーカイブ、データの分析など幅広い用途で利用されます。
S3はクラス分けされたストレージクラス(Standard、Infrequent Access、Glacierなど)を提供し、データのアクセスパターンに合わせた適切な料金体系を選択できます。料金は、データの保存量、データ転送料、リクエスト数などに基づいて計算されます。
Azure : Blob Storage
AzureのBlob Storageは、Azureのオブジェクトストレージサービスです。Blob Storageは、大容量のデータを効率的に保存・管理するためのストレージソリューションであり、静的なコンテンツのホスティング、データのバックアップ、アーカイブ、ストリーミングメディアの配信など、さまざまな用途に使用されます。
Blob Storageはブロック、ページ、アペンドの3つのストレージタイプを提供し、データの特性に応じた適切なストレージオプションを選択できます。また、Blob Storageはデータの可用性と耐久性を確保するための冗長性を備えており、セキュリティやアクセス制御の機能も提供されています。
料金は、データの保存量、データ転送料、トランザクション数などに基づいて計算されます。
キャッシュ
キャッシュは、データやリソースを一時的に保存して高速にアクセスする仕組みです。アプリケーションのパフォーマンスを向上させるため、よくアクセスされるデータをメモリ内にキャッシュし、高速な読み書きを実現します。
これにより、データベースやバックエンドサービスへの負荷を軽減し、応答時間を短縮します。キャッシュは特に動的なコンテンツやデータベースクエリの結果をキャッシュするために有用であり、アプリケーションのスケーラビリティとパフォーマンスを向上させます。
AWS : Amazon ElastiCache
Amazon ElastiCacheは、AWSのマネージドキャッシュサービスであり、RedisまたはMemcachedを使用して高速なデータアクセスを実現します。ElastiCacheは、データベースやバックエンドシステムへの負荷を軽減し、アプリケーションのパフォーマンスを向上させるためにキャッシュを提供します。
ElastiCacheでは、キャッシュノードの自動スケーリング、データの永続性、セキュリティなどの機能が備わっています。
料金は、選択したキャッシュエンジン、ノードタイプ、使用時間、データ転送料などに基づいて計算されます。
Azure : Azure Redis Cache
Azure Redis Cacheは、AzureのマネージドなRedisキャッシュサービスです。高速なキャッシュ機能を提供し、アプリケーションのパフォーマンスを向上させます。
Azure Redis Cacheは、データベースやバックエンドシステムへの負荷を軽減し、よくアクセスされるデータをメモリ内にキャッシュして高速な読み書きを実現します。また、Redisのデータ構造やコマンドをサポートし、複雑な操作やデータのキャッシュ、セッションの管理に役立ちます。AzureポータルやAPIを使用して簡単に設定および管理できます。
料金は、キャッシュのサイズ、使用時間、データ転送料などに基づいて計算されます。
データウェアハウス
データウェアハウスは、大量のデータを集約し、格納、管理、分析するための特定のデータストレージシステムです。データウェアハウスは、企業や組織がさまざまなデータソースからデータを統合し、高度な分析やビジネスインテリジェンスを実行するために使用されます。
データウェアハウスは、大容量のデータを高速にクエリ処理し、複雑な分析やトレンドの発見、意思決定のサポートを可能にします。データウェアハウスの特徴は、データの統合性、一貫性、可用性、拡張性です。
また、データウェアハウスは、クエリの高速化やデータの圧縮、セキュリティなどの機能も提供します。
AWS : Amazon Redshift
Amazon Redshiftは、AWSのデータウェアハウスサービスです。Redshiftは、大量のデータを高速に格納、クエリ、分析するためのクラウドベースのソリューションです。Redshiftは、カラムベースのストレージとマッサイブ並列処理(MPP)アーキテクチャを使用して、高いパフォーマンスとスケーラビリティを実現します。
データの圧縮、列指向ストレージ、ディスクストレージ、メモリキャッシュなどの最適化技術により、高速なクエリ応答を提供します。
Redshiftは、SQLクエリやビジュアライゼーションツールとの統合が容易であり、複雑なデータ分析やビジネスインテリジェンスの実行に適しています。
Redshiftの料金は、ノードタイプ、使用時間、データ転送料などに基づいて計算されます。
Azure : SQL Data Warehouse
Azure SQL Data Warehouseは、Azureのデータウェアハウスサービスです。SQL Data Warehouseは、大量のデータを効率的に格納、管理、分析するためのクラウドベースのソリューションです。SQL Data Warehouseは、分散型のマッサイブパラレル処理(MPP)アーキテクチャを使用しており、高速なデータクエリや分析を実現します。
柔軟なスケーリング機能を備えており、必要に応じてコンピューティングリソースを拡大または縮小ができます。SQL Data Warehouseは、SQL言語と互換性があり、既存のツールやスキルセットを活用してデータウェアハウスを操作できます。
料金は、使用したコンピューティングリソースとストレージの量に基づいて計算されます。
Azure : Synapse Analytics
Azure Synapse Analyticsは、Azureの統合分析サービスです。Synapse Analyticsは、データウェアハウス、ビッグデータ分析、データ統合、AIの機能を統合した一元的なプラットフォームです。Synapse Analyticsは、大規模なデータセットを高速かつ効率的に処理し、リアルタイムのインサイトを提供します。
SQLデータウェアハウス、Apache Spark、データ統合サービスなどのさまざまなテクノロジーを組み合わせており、柔軟な分析と高度なデータ操作が可能です。また、Synapse Analyticsは、セキュリティ、可用性、スケーラビリティに優れており、企業のデータ分析ニーズに対応します。
料金は、使用したコンピューティングリソース、ストレージの量、データの転送料などに基づいて計算されます。
仮想ネットワーク
仮想ネットワークは、クラウド環境における仮想的なネットワークインフラストラクチャです。仮想ネットワークを使用することで、ユーザーは独自のプライベートなネットワーク環境を構築し、リソースのセグメンテーションやセキュリティの強化、ネットワークトラフィックの管理ができます。
仮想ネットワークは、仮想マシンやサービス間の通信を制御し、IPアドレスやサブネット、ルーティングなどのネットワーク要素を管理します。また、仮想ネットワークは拡張性があり、必要に応じてネットワークのサイズや構成を変更ができます。
AWSの仮想プライベートクラウド(VPC)やAzureの仮想ネットワークは、それぞれのクラウドプロバイダが提供する仮想ネットワークサービスの例です。
AWS : Amazon Virtual Private Cloud (VPC)
Amazon Virtual Private Cloud(VPC)は、AWSの仮想ネットワーキングサービスです。VPCを使用すると、独自の仮想ネットワーク環境を構築できます。
VPCでは、IPアドレス範囲、サブネット、ルートテーブル、ネットワークゲートウェイなどの要素をカスタマイズできます。VPCは、複数のAWSリソース(仮想マシン、データベース、ロードバランサーなど)を安全に接続するためのセキュリティネットワーク環境を提供します。
また、VPCピアリングやVPN接続を使用して、異なるVPCやオンプレミス環境との接続も可能です。VPCはリージョンごとに存在し、ユーザーが完全なネットワーク制御ができます。
VPCの料金は、使用したリソース(サブネット、ゲートウェイ、データ転送料など)に基づいて計算されます。
Azure : Virtual Network
Azure Virtual Networkは、Azureの仮想ネットワーキングサービスです。Virtual Networkを使用すると、ユーザーは独自のプライベートなネットワーク環境を構築できます。Virtual Networkでは、IPアドレス範囲、サブネット、ネットワークセキュリティグループ、ネットワークルートなどの要素を設定・管理できます。
Virtual Networkは、仮想マシン、コンテナ、データベースなどのAzureリソースを統合的に接続し、セキュアなネットワーク通信を実現します。また、Azure VPN GatewayやExpressRouteを使用して、オンプレミス環境との接続も可能です。
Virtual Networkはリージョンごとに存在し、グローバルなネットワーク展開をサポートします。
Virtual Networkの料金は、使用したリソース(仮想マシン、サブネット、データ転送料など)に基づいて計算されます。
専用線接続
専用線接続は、パブリックインターネットを経由せずにクラウドプロバイダのデータセンターに直接接続するためのプライベートな通信回線です。
専用線接続は、セキュリティやパフォーマンス要件の高いアプリケーションやデータの移行やアクセスに適しています。
AWS : AWS Direct Connect
AWS Direct Connectは、AWSが提供する専用線接続サービスです。これにより、パブリックインターネットを経由せずに、ユーザーのオンプレミス環境とAWSのリージョンを専用線で直接接続ができます。
AWS Direct Connectを使用することで、高速かつ安定した接続が確立され、大容量データ転送や低レイテンシーなアプリケーションの実行が可能となります。
料金は、接続の速度や使用量に基づいて計算されます。
Azure : ExpressRoute
Azure ExpressRouteは、Microsoft Azureが提供する専用線接続サービスです。これにより、パブリックインターネットを経由せずに、ユーザーのオンプレミス環境やコロケーションデータセンターとAzureのリージョンを専用線で直接接続ができます。
ExpressRouteを使用することで高速かつ安定した接続が実現され、セキュリティ要件の高いアプリケーションやデータのプライベートなアクセスが可能となります。
料金は、接続の速度や使用量に応じて計算されます。
キュー
キューは、データの一時的な格納や非同期処理を実現するための仕組みです。メッセージキューサービスを利用すると、メッセージをキューに送信し、別のプロセスやシステムがそのメッセージを受信して処理ができます。
キューを使用することで、システム間の連携や負荷分散、耐障害性の向上が可能となります。
AWS : Amazon Simple Queue Service(SQS)
Amazon Simple Queue Service(SQS)は、AWSが提供するメッセージキューサービスです。SQSを使用すると、異なるシステムやコンポーネント間で非同期にメッセージの送受信が行えます。
メッセージはキューに格納され、受信側は自身のペースでメッセージを処理できます。SQSは高い可用性と耐久性を提供し、自動的にスケーリングされます。
料金は、キューの使用量、メッセージの送受信数、メッセージのサイズに基づいて計算されます。
Azure : Queue Storage / Service Bus Queue
Azureには、Queue StorageとService Bus Queueという2つのキューサービスがあります。
Queue Storageは、Azure Storageの一部として提供されるメッセージキューサービスです。非同期メッセージングを実現し、異なるシステムやコンポーネント間でメッセージの送受信を行えます。
Queue Storageは高い耐久性とスケーラビリティを提供し、メッセージの配信順序を保証します。料金は、メッセージの格納、送受信、データ転送量などに基づいて計算されます。
Service Bus Queueは、Azure Service Busの一部として提供されるメッセージキューサービスです。高度なメッセージング機能を備えており、大規模なアプリケーションや分散システムのための機能を提供します。Service Bus Queueはメッセージの受信と処理を制御し、メッセージの配信を順序通りに保証します。
料金は、キューの作成、メッセージの送受信、キュー内のメッセージの保持期間などに基づいて計算されます。
権限管理
権限管理は、クラウド環境におけるリソースへのアクセスや操作を制御するための仕組みです。ユーザーやグループの認証とアクセス制御を管理し、ロールベースのアクセス制御やポリシーに基づいた権限の設定が可能であり、セキュリティとコンプライアンスの要件を満たすために重要な役割を果たします。
AWS : AWS Identity and Access Management(IAM)
AWS Identity and Access Management(IAM)は、AWSが提供するアクセス管理サービスです。IAMを使用することで、AWSリソースへのアクセス権限を管理し、セキュリティを強化ができます。
IAMでは、ユーザー、グループ、ロールに対して細かなアクセスポリシーを設定し、必要な権限を割り当てができます。また、IAMではマルチファクタ認証やパスワードポリシーの設定など、アカウントのセキュリティ機能も提供しています。
IAM自体は無料ですが、使用する他のAWSサービスの利用料金が適用されます。
Azure : Azure Active Directory
Azure Active Directory(Azure AD)は、Microsoft Azureが提供するクラウドベースのアイデンティティおよびアクセス管理サービスです。Azure ADを使用することで、ユーザーやグループの認証、アクセス制御、シングルサインオンなどを簡単に実現ができます。
Azure ADは、オンプレミス環境との連携や多要素認証、条件付きアクセスポリシーなどの高度なセキュリティ機能を提供します。また、外部パートナーやSaaSアプリケーションとの連携もサポートしています。
料金は、Azure ADの利用に応じて異なります。
DNS
DNS(Domain Name System)は、インターネット上のドメイン名(例: example.com)とIPアドレスの相互変換を行うための分散型の命名システムです。DNSは、人が覚えやすいドメイン名をコンピュータが理解できるIPアドレスに変換する役割を持ちます。
AWS : Amazon Route 53
Amazon Route 53は、AWSが提供する高可用性のDNS(Domain Name System)サービスです。Route 53を使用すると、ドメイン名の登録や管理、DNSゾーンの設定、トラフィックのルーティングなどを効率的に実施が可能です。
Route 53は、高速で信頼性の高いドメイン名の解決を提供し、グローバルなトラフィックの分散やフェイルオーバー機能をサポートします。
料金は、ドメイン名の登録、DNSクエリの数、レコードセットの数などに基づいて計算されます。
Azure : Azure DNS
Azure DNSは、Microsoft Azureが提供するDNS(Domain Name System)サービスです。Azure DNSを使用すると、ドメイン名の登録や管理、DNSゾーンの設定、ドメイン名の解決などが簡単になります。
Azure DNSは、高可用性とスケーラビリティを備えており、グローバルなトラフィックの分散や高速なドメイン名の解決を提供します。また、Azureの他のサービスとのシームレスな統合も可能です。
料金は、DNSゾーンの数やクエリの数に基づいて計算されます。
コンテナ管理
コンテナ管理は、アプリケーションやサービスをコンテナとしてパッケージ化し、デプロイやスケーリング、管理を効率的に行うための仕組みです。
プラットフォームを活用することで、コンテナの高可用性、自動スケーリング、セキュリティなどの機能を提供し、アプリケーションのパフォーマンスと運用効率を向上させます。
AWS : EC2 Container Service
Amazon Elastic Container Service(ECS)は、AWSが提供するコンテナ管理サービスです。ECSを使用すると、Dockerコンテナを簡単にデプロイ・実行し、スケーリングやロードバランシングなどの管理ができます。
ECSは、Amazon EC2上でコンテナを実行するEC2 Launch Typeと、サーバーレスなFargate Launch Typeの2つのオプションを提供しています。EC2 Launch Typeでは、EC2インスタンスを使用してコンテナを実行します。
Fargate Launch Typeでは、サーバーレスなアプローチでコンテナを実行し、インフラストラクチャの管理が不要です。ECSは高可用性、スケーラビリティ、セキュリティなどの機能を提供し、コンテナアプリケーションのデプロイと管理を簡素化できます。
料金は、使用するLaunch Typeによって異なります。EC2 Launch Typeでは、EC2インスタンスの料金、ストレージの料金、データ転送の料金が発生します。
Azure : Azure Container Service
Azureには、Queue StorageとService Bus Queueという2つのキューサービスがあります。
Queue Storageは、Azure Storageの一部として提供されるメッセージキューサービスです。非同期メッセージングを実現し、異なるシステムやコンポーネント間でメッセージの送受信ができます。
Queue Storageは高い耐久性とスケーラビリティを提供し、メッセージの配信順序を保証します。料金は、メッセージの格納、送受信、データ転送量などに基づいて計算されます。
Service Bus Queueは、Azure Service Busの一部として提供されるメッセージキューサービスです。高度なメッセージング機能を備えており、大規模なアプリケーションや分散システムのための機能を提供します。
料金は、キューの作成、メッセージの送受信、キュー内のメッセージの保持期間などに基づいて計算されます。
VPS
VPS(Virtual Private Server)は、仮想的なプライベートサーバー環境を提供するホスティングサービスです。VPSは、物理的なサーバーを仮想化し、複数のユーザーが独立したリソースを利用できるようにします。
ユーザーは、自身のOSやアプリケーションをインストールし、独自のコントロールと管理が可能です。VPSは、柔軟性と拡張性があり、リソースの割り当てやトラフィックの制御が簡単です
AWS : Lightsail
AWS Lightsailは、AWSが提供する簡易的な仮想プライベートサーバーサービスです。ユーザーは、事前に設定されたプランから選択し、必要なリソース(CPU、メモリ、ストレージなど)を持つ仮想マシンを簡単に作成できます。
Lightsailは、初心者や小規模なウェブアプリケーションやウェブサイトのホスティングに適しています。料金はプランと使用したリソースに基づいており、月額固定料金が$ 3.5〜に設定されています。
Azure : 該当なし
PaaS
PaaS(Platform as a Service)は、クラウドコンピューティングモデルの一種であり、アプリケーションの開発・実行・管理を簡素化するためのプラットフォームを提供します。
PaaSは、ユーザーがアプリケーションコードを書くことに集中できるように、インフラストラクチャとランタイム環境を自動的に提供します。ユーザーは、プラットフォーム上でアプリケーションをデプロイし、スケーリングやモニタリングなどの管理作業をPaaSプロバイダに任せられます。
AWS : Elastic Beanstalk
AWS Elastic Beanstalkは、AWSが提供するPaaS(Platform as a Service)サービスです。Elastic Beanstalkは、開発者がアプリケーションのコードに集中できるよう、アプリケーションのデプロイメントと管理を自動化します。
ユーザーは、アプリケーションのコードをアップロードするだけで、Elastic Beanstalkが必要なインフラストラクチャをプロビジョニングし、アプリケーションのデプロイとスケーリングを処理します。
Elastic Beanstalkは、複数のプログラミング言語とフレームワークをサポートし、開発者に柔軟性と簡便性を提供します。また、Elastic Beanstalkは自動的にアプリケーションのモニタリングやログ収集などの管理タスクを処理し、スケーラビリティと可用性を確保します。
AWS Elastic Beanstalkの料金は、EC2インスタンス、データ転送、ストレージの使用量に基づいて計算されます。RDSデータベースの使用料も別途発生します。
Azure : Web Apps / App Service / Service Fabric
Azureには、Web Apps、App Service、およびService FabricというPaaS(Platform as a Service)のサービスがあります。
- Web Apps:
ウェブアプリケーションの開発とデプロイを簡素化するためのプラットフォームを提供します。サポートされるプログラミング言語とフレームワークにより、多様なウェブアプリケーションを構築できます。
アプリケーションの実行に使用されるコンピューティングリソース、データ転送、ストレージの使用量、さらにプラン(無料、共有、基本、標準、プレミアム)によって機能と価格が異なります。
- App Service:
ウェブ、モバイル、API、およびロジックアプリケーションの開発とデプロイをサポートします。複数の言語とフレームワークに対応し、スケーリング、モニタリング、セキュリティなどの機能も提供します。
Azure App Serviceの料金は、App Serviceプラン、インスタンス数とサイズ、ストレージ使用量、トラフィック量に基づいて計算されます。
- Service Fabric
マイクロサービスアプリケーションの開発と管理を容易にする分散システムプラットフォームです。高可用性、スケーラビリティ、および耐障害性を提供し、コンテナ、仮想マシン、またはサーバーレス環境で実行ができます。
これらのサービスは、アプリケーション開発の容易化、スケーラビリティ、パフォーマンスの向上、運用の簡素化などのメリットをもたらします。
料金は、クラスタのノード数、ノードのタイプ(仮想マシンまたはコンテナ)、ネットワーキングなどの要素に基づいて計算されます。Service Fabric Meshでは、コンテナの実行時間やリソースの使用量に応じて料金が発生します。
ハイブリッドクラウドストレージ
ハイブリッドクラウドストレージは、オンプレミスとクラウドの両方の環境を組み合わせたストレージソリューションです。
データをオンプレミスとクラウド間で自由に移動し、統合的なデータ管理とシームレスなアクセスが可能です。これにより、セキュリティ、可用性、スケーラビリティの要件を満たしながら、コスト効率を最大化ができます。
AWS : Storage Gateway
AWSのStorage Gatewayは、ハイブリッドクラウドストレージソリューションであり、オンプレミス環境とAWSクラウドを統合します。データを仮想アプライアンスとしてオンプレミスに配置し、ストレージゲートウェイを介してAWSのストレージサービスに接続します。
これにより、データのバックアップ、アーカイブ、災害復旧、クラウドへのデータの移行などが容易になります。ストレージゲートウェイは、ファイルゲートウェイ、ボリュームゲートウェイ、テープゲートウェイの3つのタイプがあり、それぞれ異なる用途に適しています。
AWSのStorage Gatewayの料金は、使用するゲートウェイのタイプと容量に基づいて計算されます。
Azure : Stor Simple
Azure StorSimpleは、オンプレミスとクラウドのハイブリッドストレージソリューションです。
StorSimpleアプライアンスを使用して、オンプレミスのデータを効率的にバックアップ、アーカイブ、およびストレージができます。データはAzureのストレージサービスに自動的にティアリングされ、コストとパフォーマンスのバランスを実現します。
StorSimpleの料金は、使用するアプライアンスのタイプと容量に基づいて計算されます。
サーバレスコンピューティング
サーバレスコンピューティングは、開発者がサーバのプロビジョニングや管理に関与せずにアプリケーションを実行できるクラウドコンピューティングモデルです。
サーバレスプラットフォーム(AWS Lambda、Azure Functionsなど)を使用して、アプリケーションの実行環境が自動的にスケーリングされ、必要なときにのみリソースが割り当てられます。
開発者はコードの実装に集中し、必要なリソースのみを使用して実行コストを最適化できます。これにより、開発の迅速化、コスト削減、スケーラビリティの向上が実現されます。
AWS : Lambda
AWS Lambdaは、サーバレスコンピューティングプラットフォームであり、コードを実行するための環境を提供します。開発者はLambdaにコードをアップロードし、トリガーに応じて自動的に実行されます。
Lambdaはイベントドリブンのアーキテクチャを採用しており、必要なときにのみリソースが割り当てられます。これにより、スケーラビリティとパフォーマンスの向上、コストの最適化が実現されます。
Lambdaの料金は、実行時間と実行されたリクエストの数に基づいて計算されます。
Azure : Azure Functions
Azure Functionsは、サーバーレスコンピューティングプラットフォームであり、開発者がコードを実行するための環境を提供します。Azure Functionsはイベントトリガーで動作し、特定のイベントやスケジュールに応じてコードを実行します。
開発者はコードを関数として作成し、必要なトリガーを構成することで、アプリケーションのロジックを実行できます。Azure Functionsはさまざまなプログラミング言語に対応しており、柔軟性と開発者の選択肢を提供します。
Azure Functionsの料金は、関数の実行時間とトリガーの数に基づいて計算されます。
バッチ処理
バッチ処理は、一連のタスクやジョブをまとめて処理する方法です。大量のデータや重い計算など、時間をかけて実行する必要がある処理に適しています。バッチ処理では、タスクをまとめて処理することで効率的な処理が可能となります。
AWS : Batch
AWSでは、Amazon Simple Workflow Service(SWF)やAWS Batchなどがバッチ処理をサポートしています。SWFは、分散タスクのコーディネーションや状態管理を行うためのフルマネージドなサービスです。AWS Batchは、コンテナベースのジョブ処理を実行するための環境を提供します。
バッチ処理の料金は、実行されるタスクやジョブの数、使用するリソースの量に基づいて計算されます。
Azure : Batch
Azureでは、Azure Batchがバッチ処理をサポートしています。Azure Batchは、大規模な計算タスクやジョブの並列実行を行うためのクラウドベースのサービスです。ジョブのスケジューリング、リソースの管理、タスクの実行などを自動化ができます。
AWSと同様に、バッチ処理の料金は、実行されるタスクやジョブの数、使用するリソースの量に基づいて計算されます。
バージョン管理
バージョン管理は、ソフトウェアやアプリケーションの開発プロセスにおいて、変更履歴やバージョンの管理を行うことです。バージョン管理システムを使用することで、開発者はコードの変更や修正を追跡し、過去のバージョンとの差分を確認ができます。
これにより、複数の開発者が同じプロジェクトで効果的に協力し、バージョン間の問題を解決できます。
AWS : CodeCommit
AWS CodeCommitは、AWSが提供するバージョン管理サービスです。Gitリポジトリをホストし、複数の開発者がコードを共有、追跡、管理できます。CodeCommitは高い可用性とセキュリティを提供し、AWSの他のサービスとの統合も容易です。また、CodeCommitはスケーラブルであり、大規模なプロジェクトでも効率的に作業を行えます。
CodeCommitの料金は、リポジトリの使用量やアクティビティに基づいて計算されます。主にストレージ量とデータ転送量が料金の主要な要素です。
Azure :Azure DevOps( Visual Studio Team Services)
Azure DevOps(以前はVisual Studio Team Services)は、Azureが提供する継続的なソフトウェア開発とデリバリーのためのプラットフォームです。開発者チームは、コードのバージョン管理、ビルドとリリースの自動化、タスクの追跡、チームのコラボレーションなどを行えます。
Azure DevOpsは、多くのツールと機能を提供しており、Azure Repos(Gitリポジトリ)、Azure Pipelines(ビルドとデプロイメント)、Azure Boards(タスクトラッキング)、Azure Test Plans(テスト管理)などが含まれます。また、他のAzureサービスや外部ツールとの統合も可能です。
Azure DevOpsの料金は、プランや使用量によって異なります。料金は主にユーザー数、パイプラインの実行時間、アーティファクトの保存量などに基づいて計算されます。
ストレージ
ストレージは、データを一時的または永続的に保存するための場所です。クラウドストレージサービスを利用すると、データをインターネット上に安全に保存し、必要な時にアクセスできます。
AWS : Amazon Elastic Block Store(EBS)
Amazon Elastic Block Store(EBS)は、AWSが提供するブロックレベルのストレージサービスです。EBSは、EC2インスタンスに永続的なブロックストレージを提供し、データの安全性と耐久性を確保します。EBSボリュームは、高いパフォーマンスと低いレイテンシを備え、インスタンスのストレージ要件に柔軟に対応できます。
EBSの料金は、ボリュームのサイズや使用時間に基づいて計算されます。
Azure : Disk Storage
Azure Disk Storageは、Azureが提供するブロックレベルのストレージサービスです。Azure仮想マシンや仮想マシンスケールセットなどのデータを永続的に保存するために使用されます。Disk Storageは高いパフォーマンスと信頼性を提供し、複数のディスクタイプ(SSD、HDDなど)とサイズオプションを提供しています。
Disk Storageの料金は、ディスクのタイプ、サイズ、使用時間に基づいて計算されます。また、データの複製やデータ転送の追加料金もあります。Azure Disk Storageはスケーラブルであり、他のAzureサービスとの統合も容易です。
ビルド
ビルドは、ソフトウェア開発プロセスの一環であり、ソースコードやリソースをコンパイル、構築、パッケージングして実行可能な形式に変換する作業です。
ビルドツールを使用して、自動化されたビルドプロセスを構築し、繰り返し実行ができます。ビルドには、コードの品質チェック、テストの実行、依存関係の解決などが含まれる場合もあります。
AWS : CodeBuild
AWS CodeBuildは、AWSが提供するフルマネージドのビルドサービスです。CodeBuildは、ソースコードからアプリケーションをビルドし、テスト、パッケージ化するために使用されます。ビルドプロジェクトは、AWSの様々なプログラミング言語やフレームワークに対応しており、柔軟なカスタマイズが可能です。
CodeBuildの料金は、ビルド時間とリソースの使用量に基づいて計算されます。
Azure : Pipelines
Azure Pipelinesでは、様々なプラットフォームやプログラミング言語に対応したビルドパイプラインを構築できます。ソースコードのリポジトリとの統合や、ビルドエージェントの設定、ビルドスクリプトの作成などが行われます。また、パイプラインはトリガーに基づいて自動的に実行され、ビルド結果の監視やレポートの生成もサポートされています。
Azure Pipelinesの料金は、パイプラインの実行時間やエージェントの使用量に基づいて計算されます。
ビルドパイプライン
ビルドパイプラインは、ソフトウェア開発における自動化プロセスの一部であり、ソースコードのビルド、テスト、パッケージ化、デプロイなどを自動化するための手順やツールのセットです。
ビルドパイプラインは、コード変更やトリガーに基づいて自動的に実行され、品質や効率を向上させます。ビルドパイプラインは、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の一部として活用され、ソフトウェアの迅速な開発とデプロイを支援します。
AWS : CodePipeline
AWS CodePipelineは、AWSが提供する継続的なデリバリーサービスです。CodePipelineを使用すると、ソフトウェアのビルド、テスト、デプロイのプロセスを自動化し、継続的なデリバリーパイプラインを構築できます。
CodePipelineでは、さまざまな開発ツールやサービス(AWSサービスやサードパーティのツール)と統合できます。ソースコードの変更をトリガーにしてビルドやテストを実行し、デプロイメント先への自動デプロイを行います。ビルド、テスト、デプロイの各ステージは、個別のアクションやスクリプトを組み合わせて構成できます。
CodePipelineの料金は、パイプラインの実行時間、アクションの数、ストレージの使用量などに基づいて計算されます。
Azure : Pipelines
Azure Pipelinesでは、様々なプラットフォームや言語に対応したビルドパイプラインを構築できます。ソースコードのリポジトリとの連携やビルドエージェントの設定、ビルドスクリプトの作成などが行われます。
また、トリガーに基づいて自動的にビルドが実行され、ビルド結果のモニタリングやレポートの生成も可能です。
Azure Pipelinesの料金は、ビルドエージェントの使用時間やパイプラインの実行回数に基づいて計算されます。
IoT
IoT(Internet of Things)は、インターネットに接続された様々なデバイスやセンサーが相互に通信し、データを収集・送受信・分析する技術のことです。
IoTを活用することで、物理的なデバイスや環境の監視、制御、自動化が可能となります。さまざまな業界や用途で活用されており、スマートホーム、スマートシティ、工業用途など様々な領域での革新を促しています。
AWS : AWS IoT
AWS IoTは、Amazon Web Services(AWS)が提供するIoT向けの総合サービスです。AWS IoTは、デバイスの接続、セキュリティ、データの収集、デバイス管理、ルールエンジン、データ分析などの機能を提供します。
AWS IoTでは、IoTデバイスをAWSクラウドに接続し、デバイスからのデータを収集・処理・分析ができます。デバイスのセキュリティを確立し、デバイスの状態やデータをリアルタイムで監視・制御が可能です。
AWS IoTの料金は、デバイスの接続数やデータの送信量、ルールエンジンの使用量などに基づいて計算されます。
Azure : Azure IoT Suite
Azure IoT Suiteは、マイクロソフトが提供するIoT向けの総合ソリューションです。Azure IoT Suiteは、IoTデバイスの接続、データの収集・保存・分析、デバイス管理、リアルタイム監視など、さまざまな機能を提供します。
Azure IoT Suiteでは、Azure IoT Hubを中心にデバイスの接続とセキュリティを管理し、デバイスからのデータを収集してAzure上で保存・処理・分析ができます。
Azure IoT Suiteの価格は、使用するサービスや機能によって異なります。
ゲームプラットフォーム
ゲームプラットフォームは、ゲームの開発・配信・管理を行うための総合的なソフトウェアおよびサービスの集合体です。これには、ゲームエンジン、開発ツール、クラウドインフラストラクチャ、ユーザーアカウント管理、マーケットプレイス、ゲームデータ分析などが含まれます。
AWS : GameLift
AWS GameLiftは、Amazon Web Services(AWS)が提供するゲーム開発者向けのマネージドゲームサーバーのサービスです。GameLiftを使用することで、ゲームのマルチプレイヤーゲームサーバーの管理やスケーリングが簡単になります。
GameLiftは、高度なオートスケーリング機能を備えており、ゲームの需要に応じて自動的にサーバーの容量を増減できます。また、低遅延や高い信頼性を実現するために、AWSのグローバルなインフラストラクチャを活用しています。
GameLiftの料金は、使用するインスタンスのタイプや数、ゲームセッションの時間などに基づいて計算されます。
Azure : 該当なし
ネットワーク共有ディスク
ネットワーク共有ディスクは、複数のコンピュータがネットワークを介して同じディスクリソースにアクセスするための仕組みです。これにより、複数のコンピュータ間でデータやファイルを共有ができます。
ネットワーク共有ディスクは、共有ストレージとも呼ばれ、複数のコンピュータが同じディスクやディスクドライブにアクセスして読み書きができます。これにより、複数のユーザーが同じデータにアクセスしたり、データを共有が可能になります。
AWS : EFS
Amazon Elastic File System(EFS)は、Amazon Web Services(AWS)が提供するマネージドなネットワーク共有ファイルシステムです。EFSを使用すると、複数のAmazon EC2インスタンスからの同時アクセスが可能な共有ストレージを簡単に作成できます。
EFSは、高いスケーラビリティと可用性を持ち、データの自動レプリケーションと自動スケーリング機能を提供します。これにより、データの安全性とパフォーマンスを確保しながら、必要に応じて容量を増減ができます。
EFSの料金は、使用するストレージ容量やデータ転送量に基づいて計算されます。
Azure : Azure File Storage
Azure File Storageは、Microsoft Azureが提供するマネージドなネットワーク共有ファイルシステムです。Azure File Storageを使用することで、複数のAzure仮想マシンやオンプレミスのサーバーから同時にファイルにアクセスできます。
Azure File Storageは、SMB(Server Message Block)プロトコルを使用してファイル共有を行います。これにより、既存のアプリケーションやツールとの互換性があり、シームレスな移行が可能です。
料金は、使用するストレージ容量とデータ転送量に基づいて計算されます。さらに、アクセス制御やバックアップなどの追加機能によって料金が変動する場合もあります。
デプロイ自動化
デプロイ自動化は、ソフトウェアやアプリケーションのリリースプロセスを自動化することです。これにより、手動で行う手順や作業を自動化し、迅速で一貫性のあるデプロイを実現します。
自動化ツールやパイプラインを使用して、ビルド、テスト、デプロイの各段階を自動化し、開発者や運用チームの負担を軽減します。CI/CDパイプラインやコンテナ化技術を活用して、変更のリリースをスムーズかつ安全に行えます。
AWS : CodeDeploy
AWS CodeDeployは、Amazon Web Services(AWS)が提供するデプロイ自動化サービスです。CodeDeployを使用すると、アプリケーションの変更やアップデートを自動的にデプロイできます。
CodeDeployは、異なる環境やデプロイグループに対して一貫性のあるデプロイを行うための機能を提供しています。エージェントをデプロイ対象のインスタンスにインストールし、デプロイグループの設定を行うことで、アプリケーションの更新やロールバックが容易になります。
料金は、デプロイされるアプリケーションの数やデプロイされるリビジョンの数に基づいて計算されます。
Azure :Azure DevOps( Visual Studio Team Services)
Azure DevOps(旧称:Visual Studio Team Services)は、マイクロソフトのクラウドベースのプラットフォームであり、ソフトウェアの開発、テスト、デプロイのためのツールセットを提供しています。
Azure DevOpsには、ソースコードの管理、ビルドの自動化、テストの実行、デプロイの調整など、ソフトウェア開発ライフサイクル全体をカバーする機能が含まれています。また、プロジェクトの監視、問題追跡、タスク管理などの機能も備えています。
Azure DevOpsの料金は、利用する機能とサービスによって異なります。
長期バックアップ
長期バックアップは、重要なデータやシステムのバックアップを長期間保存するための手段です。クラウドプロバイダーは、低コストでデータのアーカイブや長期保管を提供しています。
データの耐久性とセキュリティが確保され、アクセス頻度の低いデータに適しています。また、バックアップデータの自動化と復元の容易さも特徴です。
AWS : Glacier
AWSの長期バックアップサービスであるGlacierは、低コストでデータのアーカイブや長期保管を提供します。データの耐久性とセキュリティが重視され、アクセス頻度の低いデータに適しています。
バックアップデータは冗長化され、遠隔地に格納されるため、データの安全性が確保されます。また、データの取得には時間がかかるため、緊急性の低いバックアップに適しています。
Glacierの料金は、データの保持期間やデータ転送量に応じて計算されます。
Azure : Azure Backup
Azureの長期バックアップサービスであるAzure Backupは、データの自動バックアップと保管を提供します。重要なデータやシステムを安全にバックアップし、長期間保存ができます。
バックアップデータはAzureストレージに格納され、データの耐久性と可用性が確保されます。また、データの復元やポイントインタイムの復元も容易に行えます。
Azure Backupの料金は、バックアップデータの容量や保持期間に応じて計算されます。
障害復旧 (DRaaS)
障害復旧(DRaaS)は、災害や障害が発生した場合にシステムやデータを迅速に回復するためのサービスです。クラウドプロバイダーは、仮想マシンやデータのバックアップをリモートで保管し、必要な場合にはそのコピーを活用してシステムを復旧します。
DRaaSは高い可用性と耐久性を提供し、事業継続性を確保します。また、データのレプリケーションや自動フェイルオーバー機能など、災害復旧プロセスを自動化する機能も備えています。これにより、企業は短時間でシステムの復旧を行い、ビジネスの中断を最小限に抑えられます。
AWS : 該当なし
Azure : Site Recovery
Azureの障害復旧(DRaaS)サービスであるAzure Site Recoveryは、仮想マシンや物理サーバー、データベースなどの環境をクラウド上にレプリケートし、災害発生時に迅速な復旧を実現します。
サイトレベルまたはリージョンレベルの災害からの復旧をサポートし、ワークロードの継続的な可用性を確保します。データのレプリケーションや自動フェイルオーバー、フェイルバックなどの機能により、システムの復旧プロセスを自動化します。
Azure Site Recoveryは復旧サービスの使用量に応じて計算されます。
メトリクス取得
メトリクス取得は、システムやアプリケーションのパフォーマンスや利用状況に関するデータを収集するプロセスです。
クラウドプロバイダーは、各種サービスやリソースに対してさまざまなメトリクス(例:CPU使用率、ネットワークトラフィック、ディスクI/Oなど)を提供しており、これらのメトリクスを収集・監視することで、システムの健全性やパフォーマンスを評価ができます。
AWS : CloudWatch
AWSのメトリクス取得サービスであるAmazon CloudWatchは、クラウド環境におけるアプリケーションやシステムの監視、メトリクスの収集、ログの管理を提供します。
CloudWatchは、様々なAWSサービス(EC2、RDS、S3など)やカスタムアプリケーションからメトリクスデータを収集し、リアルタイムで監視および表示ができます。
料金は、メトリクスの取得量や保存期間に基づいて計算されます。
Azure : Application Insights / Operational Insights / OMS / Azure Monitor
Azureのメトリクス取得サービスはいくつかあります。まず、Application Insightsは、アプリケーションのパフォーマンスや利用状況に関するデータを収集し、可視化・分析するためのサービスです。
Operational Insightsは、サーバーのパフォーマンスやイベントログを監視し、問題の診断やトラブルシューティングをサポートします。
OMS(Operations Management Suite)は、Azure環境やオンプレミス環境全体の監視と管理を行う統合ソリューションです。
Azure Monitorは、Azureリソースのパフォーマンスや稼働状況に関するメトリクスを収集し、ダッシュボード上で表示・監視するためのサービスです。
価格は、使用する機能やデータの保存期間によって異なります。
プロビジョニングの自動化
クラウド環境におけるプロビジョニングの自動化は、インフラストラクチャやリソースの設定や構築を自動化するための手法です。
これにより、手作業によるミスを減らし、効率的な環境の構築やスケーリングを実現ができます。自動化は、プロビジョニングツールやオーケストレーションツールを使用して実現されます。
プロビジョニングの自動化は、クラウド環境の柔軟性と効率性を向上させるために重要な手段です。
AWS : CloudFormation
AWSのプロビジョニングの自動化には、CloudFormationというサービスがあります。CloudFormationは、AWSリソースの設定やデプロイをテンプレートを使用して自動化するためのサービスです。
テンプレートには、リソースの定義やパラメータ、依存関係などを記述し、AWSのインフラストラクチャをコードとして管理できます。これにより、手動でのリソースの作成や設定が不要となり、再現性の高い環境のプロビジョニングが可能です。
また、CloudFormationは変更セットを利用して、既存のリソースの変更や更新も容易です。
CloudFormationはAWSの一部であり、料金はテンプレート内で作成されるリソースの使用料により計算されます。
Azure : Azure ARM Template
Azureのプロビジョニングの自動化には、Azure ARMテンプレートがあります。ARM(Azure Resource Manager)テンプレートは、Azureリソースのデプロイと構成を自動化するためのテンプレートベースのアプローチです。
ARMテンプレートには、リソースの定義、パラメータ、依存関係などが含まれており、JSON形式で記述されます。これにより、環境の構築や変更がコード化され、再現性の高いデプロイが可能となります。
Azure ARMテンプレートの使用には追加の料金はかかりませんが、作成するリソースに関連する料金が適用される場合があります。
API操作の監査ログ
API操作の監査ログを取得するためには、クラウドプロバイダの管理コンソールやログサービスを利用ができます。これにより、APIの呼び出しや操作の詳細なログが記録され、セキュリティやコンプライアンスの要件を満たせます。
監査ログには、誰が、いつ、どのAPIを呼び出したかなどの情報が含まれています。また、ログの保存期間やアクセス制御などの設定も可能です。ログデータは分析やトラブルシューティングに活用できます。
AWS : CloudTrail
API操作の監査ログを取得するためには、AWSのCloudTrailを利用ができます。CloudTrailは、AWSアカウント内で行われたAPIの呼び出しやアカウントの変更などの活動を監査ログとして記録します。
CloudTrailは自動的に有効化され、ログはS3バケットに保存されます。ログデータには、誰が、いつ、どのAPIを呼び出したかなどの詳細情報が含まれています。
AWSのCloudTrailの料金は、イベントごとに記録されるデータの量と、ログの保存場所によって計算されます。
Azure : Activity Log
API操作の監査ログを取得するためには、AzureのActivity Logを利用ができます。Activity Logは、Azureサブスクリプション内で発生するイベントの詳細なログを提供します。
このログには、リソースの作成、更新、削除などの操作や、サービスの健全性やセキュリティに関する情報が含まれています。Activity Logは自動的に有効化され、ログデータはAzure MonitorやEvent Gridに送信ができます。
AzureのActivity Logの料金は、通常のログデータと同様に、データの量と保存期間に基づいて計算されます。
リソース構成の追跡
リソース構成の追跡には、クラウド環境におけるリソースの変更を監視し、追跡するためのツールやサービスを利用します。これにより、リソースの作成、変更、削除などの変更履歴や構成情報を確認ができます。
リソース構成の追跡により、環境の変更に関する可視性やトラブルシューティングの効率化が図られます。また、セキュリティや規制要件に準拠するための監査やコンプライアンス管理にも役立ちます。
AWS : Config
リソース構成の追跡において、AWSでは「AWS Config」というサービスを利用ができます。AWS Configは、AWS環境内のリソースの構成変更を自動的に監視し、変更履歴や構成情報を記録します。これにより、リソースの変更に関する詳細な履歴や過去の状態を確認ができます。
AWS Configの料金は、構成アイテムの保存、履歴の保存、ルールの評価などの要素に基づいて計算されます。
Azure : Azure Resource Managerに統合
Azureでは、Azure Resource Manager(ARM)が提供されており、これはAzure上のリソースの作成、管理、展開を行うための統合的な管理ツールです。
ARMを使用することで、Azureのリソースをテンプレートやスクリプトを使って効率的にデプロイできます。また、ARMはリソースのグループ化、タグ付け、ロールベースのアクセス制御などの機能を提供し、リソースの統一的な管理を容易にします。
Azure Resource Manager(ARM)自体の使用には料金はかかりません。ただし、ARMを使用してデプロイするAzureのリソースにはそれぞれ独自の料金が適用されます。
アプリ管理の自動化
アプリ管理の自動化は、アプリケーションの展開、設定、監視、スケーリングなどのタスクを自動化することです。これにより、効率的で一貫性のあるアプリケーションの管理が可能になります。
自動化ツールやプラットフォームを使用して、アプリケーションのデプロイや構成の自動化、監視ダッシュボードの設定、自動スケーリングの構築などを行います。
これにより、開発者や運用チームはより迅速かつ効率的にアプリケーションを管理し、ビジネスニーズに合わせた柔軟なスケーリングや運用を実現できます。
AWS : OpsWorks
AWSのOpsWorksは、アプリ管理の自動化をサポートするサービスです。OpsWorksは、アプリケーションのデプロイ、構成管理、監視、スケーリングなどを自動化し、アプリケーションの運用を効率化します。
OpsWorksには、さまざまな料金要素があります。料金は、インスタンスの種類、使用時間、データ転送量などに基づいて計算されます。
Azure : Service Fabric
AzureのService Fabricは、アプリケーションの管理と展開を自動化するためのサービスです。Service Fabricは、コンテナや仮想マシンの上に分散システムを構築し、スケーラビリティや耐障害性を提供します。
アプリケーションはマイクロサービスとしてデプロイされ、Service Fabricがリソースの割り当て、監視、スケーリング、障害復旧などの管理を自動化します。また、Service Fabricは多言語に対応しており、NET、Java、Node.js、Pythonなどのアプリケーションをサポートしています。
Service Fabricの料金は使用したリソースやサービスの種類によって計算されます。主な料金要素は、Service Fabricクラスタのノード数、ディスクの使用量、ネットワークのデータ転送です。
リソースカタログの作成
リソースカタログの作成は、AWSやAzureのクラウドプロバイダーの管理ポータルを使用して行われます。このプロセスでは、利用可能なリソースやサービスの一覧を作成し、それらの詳細情報を記録します。
リソースカタログには、仮想マシン、データベース、ストレージ、ネットワークなどの各リソースの仕様や構成が含まれます。これにより、リソースの可用性、パフォーマンス、セキュリティ要件などを把握し、適切なリソースを選択することができます。
AWS : Service Catalog
AWSのService Catalogは、組織が承認済みのリソースとサービスを管理し、自動化されたセルフサービスカタログを提供するサービスです。Service Catalogでは、組織が定義したテンプレートに基づいてリソースをデプロイし、ポリシーやアクセス制御を適用することができます。
料金は、Service Catalogの使用料として発生します。
Azure : 該当なし
ベストプラクティス検証
ベストプラクティス検証は、クラウド環境において採用するべき最適な設計や運用手法を検証するプロセスです。これにより、セキュリティ、パフォーマンス、可用性などの要件を満たし、効率的なクラウド環境を構築できます。
AWS : Trusted Advisor
AWSのTrusted Advisorは、AWS環境のセキュリティ、パフォーマンス、コスト最適化などのベストプラクティスを自動的に評価し、改善策を提案するサービスです。
料金はAWS Basic Supportプランに含まれており、追加料金はかかりません。
Azure : Application Insights
AzureのApplication Insightsは、クラウドアプリケーションの監視とトラブルシューティングを支援するサービスです。アプリケーションのパフォーマンスやエラーのトレース、リクエストの追跡などの機能が提供されます。
料金は使用量に基づいて計算されます。
エンタープライズ向け統合管理
エンタープライズ向け統合管理は、複数のシステムやアプリケーションを効率的に統合し、一元的に管理するためのソリューションです。
統合管理ツールやプラットフォームを使用して、データのフロー、プロセスの自動化、セキュリティの確保などを実現します。エンタープライズの規模やニーズに合わせてカスタマイズ可能であり、システムの効率性や可用性を向上ができます。
AWS : Managed Services
AWSのManaged Servicesは、エンタープライズ向けのマネージドサービスであり、AWSのクラウド環境を専門のチームが運用・管理するサービスです。
料金は、使用するサービスやリソースの種類、利用量、契約条件などによって異なります。
Managed Servicesは、運用管理の負荷を軽減し、セキュリティやパフォーマンスの最適化に役立つため、企業の運用効率向上に貢献します。
Azure : 該当なし
移行用情報の収集
移行用情報の収集は、既存のシステムやアプリケーションをクラウド環境に移行する際に必要な情報を収集するプロセスです。システム構成やネットワーク設定、データベース構造、アプリケーションの依存関係などの情報が含まれます。
収集された情報は、移行プロジェクトの計画や設計に活用され、スムーズな移行をサポートします。情報の収集方法は、ネットワークスキャンやアプリケーションの分析、インベントリの作成などがあります。
AWS : Application Discovery Service
AWSのApplication Discovery Serviceは、移行用情報の収集をサポートするサービスです。アプリケーションやインフラストラクチャのマッピング、依存関係の特定、リソースの可視化などを行い、移行プロジェクトの計画と実行を効率化します。
料金は、収集される情報の量と保存期間によって異なり、収集されるアプリケーションとインフラストラクチャの数やサーバーの数に応じて変動します。
Azure : 該当なし
モバイル
携帯電話やタブレットなどのモバイルデバイスで、AWSとAzureはモバイルアプリケーションの開発やデプロイをサポートするクラウドプラットフォームです。
AWSのMobile HubとAzureのMobile Appsは、モバイルアプリケーションのバックエンド機能を提供し、開発者がアプリケーションの作成と管理を簡素化できるようにします。
それぞれのプラットフォームは、ユーザー認証、データストレージ、プッシュ通知などの機能を提供し、モバイルアプリケーションのパフォーマンスとセキュリティを向上させます。
AWS : Mobile Hub
AWS Mobile Hubは、モバイルアプリケーションの開発と管理を支援するAWSのサービスです。開発者は、Mobile Hubを使用して、モバイルアプリケーションのバックエンドのセットアップや機能の追加、ユーザーオーセンティケーション、データストレージ、プッシュ通知などの機能の統合を簡単に行えます。
AWS Mobile Hubを使用することで、開発者は迅速にモバイルアプリケーションを構築し、デプロイすることができます。
料金は、使用するサービスや機能によって異なります。
Azure : Mobile Apps
Azure Mobile Appsは、モバイルアプリケーションの開発とデプロイをサポートするAzureのサービスです。これにより、開発者はバックエンドを容易に作成し、ユーザー認証、データストレージ、プッシュ通知などの機能を迅速に統合ができます。
Azure Mobile Appsは、さまざまなモバイルプラットフォーム(iOS、Android、Windows)で動作するネイティブまたはクロスプラットフォームのアプリケーションの開発をサポートし、セキュリティ、スケーラビリティ、パフォーマンスに優れたモバイルアプリケーションの構築を実現します。
料金は、使用するサービスや機能によって異なります
モバイルの認証
モバイル認証は、ユーザーのモバイルデバイスを安全かつ信頼できる方法で識別し、アクセス制御を実施するプロセスです。AWSでは、Mobile Hubを使用してモバイルアプリケーションにユーザーオーセンティケーションを統合ができます。
AWS : Cognito
AWS Cognitoは、ユーザーの認証やアクセス制御を管理するためのサービスです。ユーザーのサインアップ、サインイン、ソーシャルメディア連携などの機能を提供し、モバイルアプリやWebアプリのユーザー認証を簡単に実現します。
AWS Cognitoの料金は、アクティブユーザー数や認証メッセージの数に基づいています。ユーザープールのアクティブユーザー数、認証メッセージの送信数、属性の保存量などが課金対象となります。
Azure : Mobile Apps
Azure Mobile Appsは、モバイルアプリケーションの開発とホスティングをサポートするAzureのサービスです。Azure Mobile Appsを使用すると、ユーザー認証、データストレージ、プッシュ通知などの一般的なモバイルアプリケーションの機能を簡単に統合できます。
料金は、アプリの利用量、データストレージの使用量、プッシュ通知の送信数などに基づいて計算されます。
モバイル端末のテスト
モバイル端末のテストは、アプリケーションが正常に動作し、ユーザーエクスペリエンスが良好であることを確認するための重要なプロセスです。AWSでは、AWS Device Farmというサービスを利用して、数千種類の実際のモバイルデバイスでアプリケーションのテストを自動化することができます。
AWS : Device Farm
AWSのDevice Farmは、実際のモバイルデバイス上でアプリケーションのテストを実施するためのサービスです。数千種類のデバイスを提供し、自動化テストやマニュアルテストを実行できます。
テストの結果やパフォーマンスの情報を収集し、開発者がアプリの品質を確保するのに役立ちます。
料金は、テスト実行時間やデバイスの使用時間に基づいて計算されます。
Azure : 該当なし
アプリケーション分析
アプリケーション分析は、アプリのパフォーマンスや利用状況を追跡し、洞察を得るための活動です。ユーザーの行動分析やコンバージョン分析、エンゲージメントの向上などができます。これにより、アプリの改善やマーケティング戦略の最適化に役立ちます。
AWS : Mobile Analytics
AWS Mobile Analyticsは、モバイルアプリの利用データやユーザーの行動を収集し、分析するためのサービスです。アプリのインストール数やセッション数、ユーザーのエンゲージメントなどの指標を追跡し、ダッシュボードやレポートを通じて可視化ができます。
料金は、月間アクティブユーザー(MAU)や収集データの容量に基づいて計算されます。
Azure : Mobile Engagement
Azure Mobile Engagementは、モバイルアプリのユーザーエンゲージメントを分析し、ターゲット化されたプッシュ通知やインアプトゥールの配信、A/Bテストなどの機能を提供するサービスです。
ユーザーの行動パターンやセグメント情報を収集し、カスタマイズされたコンテンツやアクションを実行することができます。
料金は、月間アクティブユーザー(MAU)やメッセージの送信数に基づいて計算されます。
ターゲットプッシュ通知
ターゲットプッシュ通知は、モバイルアプリの特定のユーザーグループに対してパーソナライズされたメッセージを送信する機能です。ユーザーの行動やプロファイル情報に基づいて、興味関心や地理的な位置などの要素を考慮してメッセージをターゲット化します。
これにより、ユーザーエンゲージメントを向上させ、アプリの利用率や売上を増やすことができます。ターゲットプッシュ通知は、モバイルエンゲージメントプラットフォームやアプリケーションサービスを利用して実装することができます。
AWS : Pinpoint
AWS Pinpointは、モバイルアプリのターゲットプッシュ通知やユーザーエンゲージメントの管理を支援するサービスです。ユーザーの行動や属性に基づいてセグメントを作成し、パーソナライズされたメッセージを送信ができます。
AWS Pinpointは、モバイルアプリの成果を最大化するためのターゲティング、分析、最適化のツールとして活用されます。
料金は、月間アクティブユーザーや送信メッセージの数量によって計算されます。
Azure : Notification Hubs
Azure Notification Hubsは、クロスプラットフォームのターゲットプッシュ通知を提供するサービスです。開発者は、モバイルアプリやウェブアプリなどのさまざまなプラットフォームに対してターゲットメッセージを送信できます。
Notification Hubsは、大規模なアプリケーションでもスケーラブルに動作し、パフォーマンスや信頼性が高い通知サービスを提供します。ユーザーのセグメント化やターゲット指定、タイムゾーンの管理など、柔軟なターゲティング機能も備えています。
料金は、月間のアクティブデバイス数に基づいて計算されます。
分散アプリ用ワークフロー
分散アプリケーション用ワークフローは、複雑なビジネスプロセスやタスクの自動化に使用されるソリューションです。開発者はステップの順序や条件を定義し、各ステップの実行を管理できます。ステップ間の依存関係やエラーハンドリングなどもサポートされています。
AWS : Step Functions
AWS Step Functionsは、分散アプリケーション用のワークフローオーケストレーションサービスです。開発者は、ビジネスプロセスやタスクをステップベースで定義し、各ステップの実行と制御を管理できます。
Step Functionsは、非同期タスクの調整、エラーハンドリング、ステートの管理などの機能を提供し、アプリケーションのスケーラビリティと信頼性を向上させます。
料金は、ステップ数と実行時間に基づいて計算されます。
Azure : 該当なし
ワークフローエンジン
ワークフローエンジンは、ビジネスプロセスやタスクの自動化と制御を可能にするソフトウェアです。エンジンは、タスクの流れや依存関係、条件分岐などのロジックを定義し、各ステップの実行と進行状況の管理を担当します。
開発者は、ワークフローエンジンを使用してタスクの自動化、エラーハンドリング、ユーザーインタラクションなどを実装できます。
AWS : SWF
AWS Simple Workflow Service (SWF)は、分散アプリケーションのワークフローエンジンです。SWFは、タスクの調整、実行、監視を行い、分散システム内でのタスクの流れと制御を提供します。
開発者はSWFを使用して、複雑なタスクの自動化や処理のオーケストレーションを行うことができます。SWFはスケーラブルで耐障害性があり、ワークフローの可視性と追跡性を提供します。
料金は、ワークフローの実行時間やタスクの数に基づいて計算されます。
Azure : 該当なし
ワークフロー自動化
ワークフロー自動化は、繰り返し実行されるタスクや手順を自動化し、効率化するための仕組みです。ワークフロー自動化プラットフォームは、タスクの自動実行、条件分岐、通知、エラーハンドリングなどの機能を提供します。
開発者はワークフローの定義や制御フローの設定を行い、自動化されたプロセスを実行します。ワークフロー自動化により、人間の介入や手作業の削減、作業の一貫性や効率性の向上が実現されます。
AWS : 該当なし
Azure : Logic Apps
Azure Logic Appsは、ワークフロー自動化のためのサービスです。ビジネスプロセスの統合やタスクの自動化を容易に行えます。ロジックアプリでは、トリガーとなるイベントを定義し、それに応じてアクションを実行するフローを作成します。
数多くのコネクタと統合されており、SaaSアプリケーションやデータストレージなどのさまざまなサービスと連携することができます。
料金は、トリガーの頻度やアクションの実行回数などに基づいて計算されます。
APIゲートウェイと管理
APIゲートウェイとは、アプリケーションやサービスが外部に公開されるAPIを安全に管理し、制御するための仕組みです。
APIゲートウェイは、クライアントからのリクエストを受け取り、認証やアクセス制御、トラフィック制御などのセキュリティ機能を提供します。また、APIのモニタリングや分析、バージョン管理などの管理機能も備えています。
AWS : API Gateway
AWSのAPI Gatewayは、クラウドベースの完全マネージドなAPIゲートウェイサービスです。API Gatewayを使用すると、シンプルかつ効率的にAPIの作成、デプロイ、保護、監視ができます。
API Gatewayは、クライアントからのリクエストを受け取り、バックエンドのサービスに中継します。認証、アクセス制御、トラフィック管理などのセキュリティ機能や、APIのバージョン管理、モニタリング、分析機能も提供されています。
料金は、APIの使用量や機能によって計算されます。
Azure : API Management
AzureのAPI Managementは、クラウドベースのAPIゲートウェイおよびAPI管理プラットフォームです。API Managementを使用すると、APIの作成、公開、保護、管理、モニタリングが簡単に行えます。
API Managementは、APIのライフサイクル全体をサポートし、トラフィック制御、認証、アクセス制御、キャッシング、分析などの機能を提供します。開発者ポータルを通じてAPIを公開し、開発者がAPIにアクセスしやすくすることもできます。
料金は、APIの使用量、ゲートウェイインスタンスの数などに基づいて計算されます。
動画変換
動画変換は、動画ファイルを異なる形式やコーデックに変換するプロセスです。このプロセスは、異なるデバイスやプラットフォームでの再生や配信の要件に合わせて動画を最適化するために使用されます。
動画変換には、ビットレート、解像度、フレームレート、コーデックなどのパラメータを調整することが含まれます。
AWS : Elastic Transcoder
AWSのElastic Transcoderは、スケーラブルなクラウドベースのサービスで、動画ファイルを異なる形式や解像度に変換します。これにより、異なるデバイスやプラットフォームでの動画再生や配信の要件に合わせて最適化ができます。
Elastic Transcoderは高品質な動画変換を提供し、パフォーマンスと信頼性に優れています。料金は、変換ジョブの数、変換された出力のサイズ、使用されたリソースに基づいて計算されます。
Azure : Media Services
AzureのMedia Servicesは、クラウドベースのプラットフォームで、動画ファイルのエンコード、変換、ストリーミング、配信を行います。これにより、高品質な動画体験を提供するために必要な機能を統合的に提供します。
Media Servicesは、異なるビデオフォーマットへの変換、トランスコーディング、ストリーム配信、動画ファイルの保護など、幅広い機能を提供します。
料金は、使用されたリソース、エンコードジョブの数、ストリーミングデータ量などに基づいて計算されます。
自動セキュリティ評価
自動セキュリティ評価は、システムやアプリケーションのセキュリティ状態を自動的に評価し、潜在的な脆弱性やセキュリティリスクを特定するプロセスです。
この評価は、脆弱性スキャン、ペネトレーションテスト、セキュリティポリシーの適合性チェックなどの手法を使用して行われます。
AWS : Inspector
AWS Inspectorは、AWSクラウド上のアプリケーションやインフラストラクチャのセキュリティ評価を自動化するサービスです。Inspectorは、潜在的なセキュリティリスクや脆弱性を特定し、セキュリティのベストプラクティスに基づいてアプリケーションのセキュリティを向上させるための詳細なレポートを提供します。
AWS Inspectorの料金は、使用するルールセットの種類や実行回数によって異なります。
Azure : Azure Security Center
Azure Security Centerは、Azure環境のセキュリティ評価と管理を自動化するサービスです。セキュリティセンターは、Azureリソースのセキュリティ状態を監視し、潜在的な脆弱性や攻撃の兆候を検出します。
また、セキュリティポリシーやベストプラクティスに準拠しているかどうかを評価し、セキュリティの改善点や勧告を提供します。さらに、セキュリティインシデントの検知や応答もサポートします。
Azure Security Centerの料金は、使用する機能とレベルによって計算されます。
証明書管理
証明書管理は、デジタル証明書の発行、更新、および管理を行うプロセスです。証明書は、ウェブサイトやアプリケーションのセキュリティを確保するために使用されます。証明書は公開鍵暗号方式に基づいており、信頼性やデータの暗号化に重要な役割を果たします。
AWS : Certificate Manager
AWS Certificate Manager(ACM)を使用すると、証明書の提供、展開、および更新が容易になり、証明書の管理に関連する手作業や複雑さを排除できます。
ACMでは、公開およびプライベートな証明書をリクエストしてインポートすることができます。ACMは証明書のライフサイクル管理を自動的に処理します。証明書の更新やインストールを自動的に行い、アプリケーションが常に有効で信頼性のある証明書を利用できるようにします
ACMの料金は、プロビジョニングした証明書の数などにより計算されます。
Azure : 該当なし
マネージドActive Directory
マネージドActive Directory(Managed AD)は、クラウドベースで提供されるActive Directoryサービスです。ユーザーやグループの管理、認証とアクセス制御、セキュリティポリシーの適用など、従来のオンプレミスのActive Directoryと同様の機能を提供します。
AWS : Directory Service
AWS Directory Serviceは、マネージドActive Directoryサービスであり、AWSクラウド上でActive Directoryを利用するためのソリューションです。ユーザーやグループの管理、認証とアクセス制御、セキュリティポリシーの適用など、従来のオンプレミスのActive Directoryと同様の機能を提供します。
AWS Directory Serviceには、AWS Managed Microsoft AD、Simple AD、AD Connectorの3つのオプションがあります。それぞれのオプションには異なる機能と価格体系があります。
Azure : Azure Active Directory
Azure Active Directoryは、クラウドベースのアイデンティティとアクセス管理サービスです。組織のユーザーやグループの管理、シングルサインオン(SSO)、マルチファクタ認証(MFA)などの機能を提供します。
Azure ADは、クラウドベースのアプリケーションやリソースへのアクセス制御や認証を担当し、セキュリティとアクセス管理の中心的な役割を果たします。
Azure ADには無料の基本版と有料のプレミアム版があり、プレミアム版ではさらに高度な機能や統合オプションが提供されます。
アプリケーションファイヤーウォール
アプリケーションファイアウォール(WAF)は、Webアプリケーションのセキュリティを強化するためのネットワークデバイスやクラウドサービスです。
WAFは、Webトラフィックを監視し、悪意のある攻撃や脆弱性を検出し、遮断することでアプリケーションのセキュリティを確保します。
AWS : WAF & Shield
AWS WAF & Shieldは、AWSのアプリケーションファイアウォール(WAF)およびDDoS攻撃保護サービスです。WAF & Shieldは、セキュリティの設定、トラフィックの監視、脅威の検出、遮断などの機能を提供します。
WAFは、Webアプリケーションのセキュリティを向上させるためのルールベースのトラフィックフィルタリングを提供し、悪意のある攻撃からアプリケーションを保護します。
料金は使用するリソースの量や保護レベルによって異なります。
Azure : Azure Application Gateway / Barracuda WAF for Azure (サードパーティなど)
Azureでは、Azure Application GatewayとBarracuda WAF for Azureなど、複数のオプションがあります。Azure Application Gatewayは、Webトラフィックの負荷分散やアプリケーションのルーティングなどを行うアプリケーションデリバリーコントローラです。
また、サードパーティのWAFソリューションであるBarracuda WAF for Azureも利用できます。これらのソリューションは、アプリケーションレベルのセキュリティを提供し、悪意のある攻撃から保護します。
料金は使用するリソースや構成によって計算されます。
サーバレスクエリ実行
サーバーレスクエリ実行は、データベースやストレージなどのリソース管理をせずに、クエリの実行に焦点を当てる方法です。
これにより、スケーラビリティやパフォーマンスの調整などの手間を省くことができます。クラウドプロバイダーによって提供されるサーバーレスデータベースや分析サービスを使用することで、必要なクエリを簡単に実行し、結果を取得できます。
AWS : Athena
AWS Athenaは、サーバーレスなクエリサービスであり、データレイクやS3などのデータストレージに対してSQLクエリを実行することができます。
Athenaは、データのスキーマ定義やクラスタの設定などの手間を省き、クエリに集中することができます。SQLを使用してデータを照会し、結果を迅速に取得できます。
クエリの実行に応じて課金されるため、必要なときに必要なデータを取得するコスト効率の高い方法です。
Azure : Data Lake Analytics / SQL DWH Polybase
Azure Data Lake Analyticsは、サーバーレスな分散クエリサービスであり、大量のデータを効率的に処理できます。
SQL DWH Polybaseは、Azure SQL Data Warehouseでのデータクエリを高速化するためのテクノロジーです。両者とも、データレイクやデータウェアハウスに格納されたデータに対してSQLクエリを実行することができます。
データのスキーマ定義やクラスタの管理を気にせず、クエリに集中でき、必要なときに必要なデータをクエリすることで、柔軟性とパフォーマンスを実現します。
Azure Data Lake Analyticsなどの料金は、ジョブの実行時間およびデータ処理量に基づいて請求されます。
コンプライアンスレポート
コンプライアンスレポートは、セキュリティやプライバシーの観点から、特定の規制や基準に対する準拠状況を評価した報告書です。AWSでは、AWSのサービスやインフラストラクチャのセキュリティやコンプライアンスに関する情報をまとめたレポートを提供しています。
AWS : Compliance Reports
AWSは、顧客の規制や監査のニーズに対応するために、幅広いコンプライアンスレポートを提供しています。これらのレポートには、ISO 27001、SOC 1/2/3、PCI DSS、HIPAAなどの認証や評価が含まれています。
顧客は、AWS Artifactというポータルを通じて、これらのレポートに安全にアクセスすることができます。
AWSのコンプライアンスレポートは、顧客データを保護し、業界の基準を満たすために実施されているセキュリティとコンプライアンスのコントロールについて、透明性と保証を提供します。
AWSのコンプライアンスレポートの料金は、一部のレポートを除き無料で提供されています。AWS Artifactを介してアクセスができます。ただし、特定の詳細なレポートやアセスメントの提供には追加の費用がかかる場合もあります。
Azure : Microsoft Trust Center
Azureのコンプライアンスレポートに関する情報は、Microsoft Trust Centerで提供されています。Microsoft Trust Centerは、Azureのセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスに関する詳細な情報を提供する公式のリソースです。
各種のコンプライアンスレポートや認証書、サードパーティの監査レポートなどが提供されています。
料金については、Microsoft Trust Center自体の利用は無料ですが、特定のレポートやサービスに関連する追加の料金が発生する場合があります。
通知
通知は、システムやアプリケーションからユーザーに対して重要な情報やイベントを通知するための機能です。通知は、デバイス上で表示されるメッセージ、音声やバイブレーションによるアラート、電子メールやSMSなどの通信手段を通じて送信されます。
通知は、ユーザーに新しいメッセージやアップデート、予定の変更、セキュリティアラートなどの情報を提供するために広く使用されます。
AWS : SNS
AWSのSimple Notification Service(SNS)は、メッセージングサービスです。SNSを使用すると、テキストメッセージや電子メール、HTTPエンドポイント、モバイルプッシュ通知など、さまざまな通信手段を介してメッセージを送信できます。
SNSはスケーラブルで信頼性の高い通知ソリューションであり、トピックとサブスクリプションのモデルを提供しています。アプリケーションやシステムからのイベントや重要な情報をリアルタイムに通知するために使用されます。
SNSの料金は、トピックの作成やメッセージの送信などの使用量に基づいて計算されます。
Azure : Notification Hubs
AzureのNotification Hubsは、マルチプラットフォームの通知サービスです。Notification Hubsを使用すると、モバイルアプリやWebアプリなどのクライアントに対してパーソナライズされたプッシュ通知を送信できます。
Notification Hubsは高速かつスケーラブルなメッセージングエンジンであり、クロスプラットフォームの通知を簡単に管理するためのトピックとサブスクリプションのモデルを提供します。
Notification Hubsの料金は、月間のアクティブなデバイス数や通知の送信数などに基づいて請求されます。
メール送信
メール送信は、電子メールを使用してメッセージや情報を他のユーザーや受信者に送信するプロセスです。一般的には、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を使用してメールサーバー間でメッセージが転送されます。
メール送信には、送信元となるメールサーバーの設定や認証、送信先のメールアドレスやメッセージ内容の指定が必要です。さまざまなクラウドプロバイダーやメールサービスがあり、APIやクライアントソフトウェアを使用してプログラムからメールの送信が可能です。
AWS : SES
Amazon Simple Email Service(SES)は、AWSのクラウドベースのメール送信サービスです。SESを使用することで、開発者や企業は簡単にメールを送信、受信、および管理することができます。
SESは信頼性の高いメール配信を提供し、スパムフィルタリング、ドメイン認証、バウンス処理などの機能を備えています。
料金は、送信されるメールの数と使用される追加の機能によって異なります。
Azure : SendGrid (サードパーティ)
Azureでは、SendGridというサードパーティのメール送信サービスを利用することができます。SendGridは、信頼性の高いメール配信を提供し、スパムフィルタリング、ドメイン認証、トラッキングなどの機能を備えています。
SendGridはAzure Marketplaceから利用可能であり、Azureポータルから簡単に設定や管理ができます。
料金は、送信されるメールの数や追加の機能によって異なります。
データベース移行
データベース移行とは、既存のデータベースを別のデータベースシステムに移行するプロセスです。これにはデータのエクスポート、変換、インポートなどの手順が含まれます。
移行方法には、手動でのデータのエクスポート/インポートや、専用のツールやサービスを利用する自動化の方法があります。
AWS : AWS Database Migration Service(DMS)
AWS Database Migration Service(DMS)は、AWSのデータベース移行サービスです。DMSを使用すると、異なるデータベースエンジン間でのデータベースの移行やレプリケーションが容易になります。
DMSは、オンプレミスのデータベースや他のクラウドプロバイダのデータベースからAWSのデータベースへの移行をサポートしています。
料金は移行元データベースの種類や移行量によって異なります。
Azure : 該当なし
既存アプリの単純移行
既存のアプリケーションの単純移行は、アプリケーションを現在の環境から別の環境に移行するプロセスです。この移行には、アプリケーションの依存関係や構成、データベースの移行などが含まれる場合があります。
移行先の環境は、オンプレミスからクラウド、あるいはクラウドプロバイダ間の移行など様々なシナリオがあります。
AWS : Server Migration
AWSのServer Migrationサービスは、既存のオンプレミスサーバーをAWSクラウドに効率的かつ安全に移行するためのサービスです。Server Migrationは、仮想マシン(VM)や物理サーバーを対象にし、サーバーの設定、データ、アプリケーションなどを移行します。
Server Migrationは、移行対象のサーバーの評価、準備、移行プロセスの自動化、移行後のタスクの管理などをサポートします。
料金は、移行されるリソースのタイプとサイズに基づいて設定されます。
Azure: Azure Migrate
AWSのServer Migrationサービスは、既存のオンプレミスサーバーをAWSクラウドに効率的かつ安全に移行するためのサービスです。Server Migrationは、仮想マシン(VM)や物理サーバーを対象にし、サーバーの設定、データ、アプリケーションなどを移行します。
料金は、移行されるリソースのタイプとサイズに基づいて設定されます。
大容量データ移行
大容量データの移行は、大量のデータをネットワーク経由でアップロードする代わりに、物理的なデバイスを使用してデータを転送します。ユーザーはデバイスを受け取り、データをロードし、それをAWSやAzureのクラウドに返送します。
この方法により、ネットワークの帯域幅制約や時間の制約を回避しながら、効率的かつ迅速な大容量データの移行が可能となります。
AWS : Snowball
AWSのSnowballは、大容量のデータをオフラインで転送するための物理デバイスです。ユーザーはSnowballデバイスをリージョンに注文し、データをデバイスにロードします。デバイスが返却されると、AWSはデータをクラウドにアップロードします。
Snowballは高速でセキュアなデータ転送を提供し、ネットワーク制約や時間制約を克服します。
料金は、使用するSnowballデバイスのタイプと期間に基づいて計算されます。
Azure : Azure Import/Export
AzureのAzure Import/Exportは、大容量のデータをオフラインで転送するためのサービスです。ユーザーはAzure Import/Exportジョブを作成し、データを暗号化したディスクやハードドライブにロードします。
ジョブが完了したら、ディスクやハードドライブをMicrosoftに送り返します。MicrosoftはデータをAzureにインポートします。Azure Import/Exportは高速で効率的なデータ移行を提供し、ネットワークの制約や帯域幅の問題を回避します。
料金は、データ転送量と使用するデバイスの数に基づいて計算されます。
Hadoop
Hadoopは、大規模なデータセットを効率的に処理するためのオープンソースのフレームワークです。Hadoopは、データの分散処理や並列処理を可能にするために、複数のコンピュータをクラスタとして組み合わせて使用します。
Hadoopの主要なコンポーネントには、Hadoop Distributed File System(HDFS)があり、データを複数のノードに分散して保存します。
AWS : EMR
AWS EMR(Elastic MapReduce)は、クラウド上でのビッグデータ処理に特化したマネージドサービスです。EMRは、Hadoop、Spark、Prestoなどのオープンソースのフレームワークをサポートし、大規模なデータセットの処理や分析を行うための環境を提供します。
EMRは、自動的なスケーリング、データの安全性、異常検知、監視などの機能を提供し、柔軟性とパフォーマンスの両方を実現します。EMRを使用することで、ビッグデータの処理を効率化し、リソースの管理やセキュリティについての負担を軽減することができます。
AWS EMRの料金は、使用するインスタンスタイプ、ストレージ容量、使用時間などによって異なります。EMRの料金は、クラスタのサイズや構成に基づいて計算されます。
Azure : HDInsight
Azure HDInsightは、Azure上で提供されるマネージドHadoopクラウドサービスです。HDInsightは、ビッグデータ処理や分析に使用されるApache Hadoop、Spark、Hive、HBaseなどのオープンソースツールとフレームワークをサポートしています。
ユーザーは、HDInsightを使用して、大規模なデータセットを処理し、高速でスケーラブルなデータ分析を実行することができます。
AWS EMRの料金は、使用するインスタンスタイプ、ストレージ容量、使用時間などによって異なります。
検索サービス
検索サービスは、大量のデータやドキュメントから高速で正確な検索結果を取得するためのクラウドベースのサービスです。
検索サービスを利用することで、ウェブサイト、アプリケーション、ドキュメントストレージなどに保存されたデータを効率的に検索することができます。検索サービスは、自然言語処理やキーワード検索、フィルタリング、ソートなどの機能を提供し、高度な検索体験を実現します。
AWS : CloudSearch
AWS CloudSearchは、マネージド型の検索サービスであり、カスタム検索エンジンの構築と運用を簡単にするために設計されています。CloudSearchは、データのインデックス作成、検索クエリの実行、検索結果のレンダリングなどを自動化し、高速かつスケーラブルな検索エクスペリエンスを提供します。
料金は、使用されるインスタンスタイプやデータ量によって計算されます。
Azure : Azure Search
Azure Searchは、マネージド型の検索サービスであり、クラウドベースでの検索エクスペリエンスを提供します。Azure Searchでは、データのインデックス作成、検索クエリの実行、検索結果のレンダリングなどを自動化し、高速かつスケーラブルな検索機能を提供します。
Azure Searchは、多言語対応やフルテキスト検索、フィルタリング、ソートなどの高度な検索機能を備えており、開発者はAPIを使用して簡単に検索機能を統合できます。料金は、使用されるリソースのタイプやデータ量によって計算されます。
ElasticSearch
Elasticsearchは、オープンソースの分散型検索エンジンであり、大量のデータをリアルタイムでインデックス化、検索、分析するためのツールです。
Elasticsearchは、高速な全文検索、複雑なクエリ、大規模なデータセットの処理に適しており、スケーラビリティと柔軟性に優れています。また、Kibanaなどのツールとの統合により、データの可視化やダッシュボードの作成も容易です。
Elasticsearchはオープンソースであり、多くのプラグインやコミュニティのサポートも利用できます。
AWS : Elasticsearch Service
AWS Elasticsearch Serviceは、AWS上で提供される完全に管理されたElasticsearchサービスです。Elasticsearchの機能を活用しながら、インフラストラクチャの管理やスケーリングについてはAWSが担当します。AWS Elasticsearch Serviceは、高速な全文検索、リアルタイムのデータ分析、ログの集約など、さまざまな用途に使用できます。
料金は使用量に基づいて計算されます。
Azure : Elastic Stack (サードパーティ)
Azureでは、Elastic Stack(Elasticsearch、Logstash、Kibana、Beatsなど)を利用するためのマーケットプレースから提供されるサードパーティのソリューションを活用することができます。Elastic Stackは、ログ管理、データの可視化、検索・分析などの用途に使用されるオープンソースのツールセットです。
Azure上でElastic Stackを展開する場合、マーケットプレースからソリューションを選択し、仮想マシンやコンテナなどのリソースを割り当てることで利用することができます。
料金は選択したソリューションやリソースの利用量に応じて計算されます。
リアルタイムデータ処理
リアルタイムデータ処理は、データをリアルタイムで収集し、処理・分析することを指します。データのリアルタイム処理は、ビッグデータ、IoT、ストリーミングデータなどの分野で重要な役割を果たしています。
リアルタイムデータ処理の目的は、データを迅速かつ効率的に処理し、リアルタイムで意思決定やアクションを行うことです。
AWS : Kinesis
AWS Kinesisは、リアルタイムデータストリーミングプラットフォームです。大量のデータを高速かつ堅牢に収集、処理、分析することができます。Kinesisはストリーミングデータをリアルタイムで処理し、データをリアルタイムで分析、可視化、アクションに活用するためのさまざまな機能を提供します。
AWS Kinesisの料金は、データのストリーミング量や処理量、ストリームの数などに基づいて計算されます。
Azure : Stream Analytics
Azure Stream Analyticsは、リアルタイムデータの収集、処理、分析を行うためのマネージドサービスです。
ストリーミングデータをリアルタイムで取得し、SQLライクなクエリを使用してデータのフィルタリング、変換、集約、結合などの操作を行います。データのストリーム処理とバッチ処理を組み合わせることも可能です。
Azure Stream Analyticsの料金は、入力データの量、ジョブの実行時間、ジョブのユニット数などに基づいて計算されます。
データワークフロー
データワークフローは、データの処理や変換、移動を効率化するための手順やフローのことを指します。データワークフローでは、データの取り込み、前処理、分析、可視化、保存などのステップを定義し、自動化や効率化を図ります。
これにより、複雑なデータ処理や統合作業を容易にし、データパイプラインの管理をスムーズにします。
AWS : Data Pipeline
AWS Data Pipelineは、AWS上でデータワークフローを自動化するためのマネージドサービスです。データパイプラインを構築し、異なるデータソースやデータ処理サービス間でデータを移動、変換、処理ができます。
データパイプラインの定義は、可視化されたユーザーインターフェースやテンプレートを使用して行い、スケジュールや依存関係などの設定が可能です。
AWS Data Pipelineは、バッチ処理、データ転送、データ変換、データベース更新など、さまざまなデータワークフローの自動化に使用されます。
料金は、データパイプラインの実行時間とリソース使用量に基づいて計算されます。
Azure : 該当なし
BIツール
BIツール(Business Intelligence)は、ビジネスの意思決定をサポートするためのデータ分析と可視化のソフトウェアです。BIツールは、複数のデータソースからデータを収集し、データの変換、モデリング、分析、ダッシュボードの作成などを行います。ユーザーは直感的なインターフェースを通じてデータを探索し、インサイトを得られます。
AWS : QuickSight
AWS QuickSightは、クラウドベースのビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。QuickSightは、データの視覚化、分析、ダッシュボードの作成を簡単に行えます。
データソースとしてAWS内のさまざまなデータサービスや外部データソースを利用することができ、データをリアルタイムに可視化してインサイトを得ることが可能です。
料金は、データセットのサイズやユーザー数に応じて異なります。
Azure : Power BI
Azure Power BIは、マイクロソフトのクラウドベースのビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォームです。Power BIはデータの視覚化、分析、ダッシュボードの作成などを容易に行えます。
多様なデータソースからデータを取り込み、リアルタイムにデータを分析して洞察を得られるのです。また、Power BIは直感的なインターフェースと強力な分析機能を提供し、モバイルデバイスでも利用できます。
料金は、使用する機能やストレージ容量に応じて計算されます。
ドキュメント共有
ドキュメント共有は、チームや組織内での情報共有と協力を促進するための重要な機能です。これにより、複数のユーザーがリアルタイムでドキュメントにアクセスし、編集、コメント、共同作業を行えます。ドキュメント共有の利点は、情報の迅速な共有と更新、バージョン管理、アクセス制御などです。
AWS : WorkDocs
AWSのWorkDocsは、ドキュメント共有とコラボレーションのためのマネージドサービスです。ユーザーはオンラインでドキュメントを作成、編集、共有ができます。複数のユーザーが同時にドキュメントにアクセスして編集できるため、チーム間のコラボレーションが容易になります。
料金は、使用したストレージ容量とユーザー数に基づいて計算されます。
Azure : Office 365
AzureのOffice 365は、ドキュメント共有とコラボレーションをサポートするクラウドベースのサービスです。ユーザーはMicrosoftのOfficeアプリケーション(Word、Excel、PowerPointなど)をオンラインで使用し、ドキュメントを作成、編集、共有することができます。
料金は、プランとユーザー数によって異なります。
メールシステム
メールシステムは、電子メールの送受信を管理するシステムです。ユーザーはメールアカウントを作成し、メールサーバーを通じてメールの送信や受信を行います。
メールシステムには、電子メールの送信プロトコル(SMTP)や受信プロトコル(POP3、IMAP)などが使用されます。また、セキュリティ機能やフィルタリング機能なども提供され、スパムメールやウイルスなどの不正なメールをブロックできます。
AWS : WorkMail
AWS WorkMailは、セキュリティで管理されたビジネスメールおよびカレンダーサービスです。ユーザーは独自のメールアドレスを作成し、Outlookやモバイルデバイスなどのメールクライアントを使用してメールの送受信、カレンダーの管理を行えます。
AWSのセキュリティおよびコンプライアンス基準に準拠しており、データの暗号化、アンチウイルスおよびスパムフィルタリング、モバイルデバイス管理などのセキュリティ機能が組み込まれています。
料金は、ユーザーごとの月額料金体系で設定されています。
Azure : Office 365
Azureでは、Office 365を利用してメールシステムを提供しています。Office 365は、ビジネス向けのクラウドベースのプロダクティビティスイートであり、メール、カレンダー、コラボレーションツールなどの機能を包括的に提供します。
ユーザーは専用のメールアドレスを作成し、OutlookやWebブラウザを通じてメールの送受信、カレンダーの管理などが可能です。
料金は、プランとユーザー数によって異なります。
仮想デスクトップ
仮想デスクトップは、クラウド上で実行される仮想的なデスクトップ環境のことです。ユーザーは自分のデバイスからクラウド上の仮想デスクトップにアクセスし、デスクトップ環境やアプリケーションを利用ができます。
仮想デスクトップを使用することで、データやアプリケーションが安全にクラウド内に保存され、柔軟性と拡張性が向上します。
AWS : WorkSpaces
AWSのWorkSpacesは、クラウド上で実行される仮想デスクトップサービスです。ユーザーはパソコンやモバイルデバイスからWorkSpacesにアクセスし、仮想的なデスクトップ環境の利用ができます。
WorkSpacesはセキュリティの高いデスクトップ環境を提供し、データやアプリケーションはクラウド内に保管されます。ユーザーは必要な時に必要なデスクトップを作成・管理し、柔軟なアクセスや拡張性を実現できます。
料金は、使用時間やストレージの使用量に基づき計算します。
Azure : XenApp Express (サードパーティ)
Azure RemoteAppの後継として、AzureにおいてXenApp Expressが提供されています。XenApp Expressは、アプリケーションやデスクトップをクラウド上で実行し、ユーザーはリモートでアクセスができます。
料金は、プランや使用量に応じて異なります。
アプリケーションストリーミング
アプリケーションストリーミングとは、クラウド上でアプリケーションを実行し、ユーザーはストリーミング技術を通じてリモートでアプリケーションにアクセスする方法です。ユーザーは自身のデバイス上でアプリケーションを実行するため、高いパフォーマンスや柔軟性を実現できます。
AWS : AppStream 2.0
AWSのAppStream 2.0は、アプリケーションストリーミングサービスです。ユーザーはインターネット経由で高性能な仮想デスクトップ上でアプリケーションを実行し、デバイスや場所に依存せずにアクセスできます。
AppStream 2.0はアプリケーションをセキュアにストリーミングするため、データや知的財産の保護ができます。また、管理者はアプリケーションのデプロイや設定を簡単に行えます。
料金は、使用時間やデータ転送量に基づいて計算されます。
Azure : 該当なし
会話型インターフェイス構築
会話型インターフェースの構築は、ユーザーとの自然な対話を可能にする技術です。AWSでは、Amazon Lexというサービスを使用して会話型インターフェースを構築することができます。
Amazon Lexは、音声やテキストによるユーザーの入力を理解し、対応するアクションを実行するための機能を提供します。
AWS : Lex
AWS Lexは、会話型のボットや仮想アシスタントを構築するためのサービスです。自然言語理解(NLU)技術を使用して、ユーザーの音声やテキストの入力を解釈し、対応する応答の生成ができます。
具体的には、会話フローの設計や意図の定義、スロットの管理などをサポートし、簡単なインターフェースでボットの作成が可能です。
料金は、リクエスト数とボットの使用時間に基づいて計算されます。
Azure : 該当なし
音声翻訳
音声翻訳は、音声データを一つの言語から別の言語に翻訳する技術です。これにより、リアルタイムの音声通訳や、録音された音声の翻訳などが可能になります。
音声翻訳は、機械学習や自然言語処理の技術を利用して高度な翻訳精度を実現しています。AWSでは、Amazon Translateという音声翻訳サービスを提供しており、API経由で簡単に音声データの翻訳が可能です。
AWS : 該当なし
Azure : Translator Speech API
AzureのTranslator Speech APIは、音声翻訳を実現するためのサービスです。このAPIを使用すると、音声を認識してテキストに変換し、さらにテキストを別の言語に翻訳できます。リアルタイムの音声翻訳や音声コンテンツの自動翻訳に利用できるのです。
料金は、APIの利用量や機能に応じて異なります。
スピーチ
スピーチは、言葉を発声して伝えることを指します。人間のコミュニケーションや情報伝達の一形態であり、音声を使って意思や情報を伝える能力です。
スピーチ技術は、音声認識や音声合成などの技術の進歩により、人工的なスピーチ合成や音声認識システムの開発が可能となっています。スピーチは、コミュニケーションや情報伝達の重要な手段として広く利用されています。
AWS : Polly
AWS Pollyは、テキストを自然な音声に変換するためのサービスです。テキストデータを入力として受け取り、高品質な音声合成を行います。
様々な言語や声のスタイルをサポートしており、開発者はAWS Pollyを使用して、アプリケーションやデバイスに対してリアルタイムの音声出力の提供ができます。
料金は、テキスト変換の量と音声の長さに基づいて計算されます。変換したテキストの量と音声の長さに応じて、従量課金モデルが適用されます。
Azure : Bing Speech API
Azure Bing Speech APIは、音声認識と音声合成を提供するサービスです。音声認識では、話された言葉をテキストに変換します。音声合成では、テキストを自然な音声に変換します。
料金は、APIの使用量やリージョンによって異なります。
画像認識
画像認識は、コンピュータビジョン技術を使用して画像を解析し、その中から特定のオブジェクト、特徴、またはパターンを検出するプロセスです。
AWS : Rekognition
AWS Rekognitionは、画像やビデオの解析に基づいて高度な画像認識機能を提供するサービスです。顔検出、人物識別、物体検出、シーン分析、不適切なコンテンツの検出などの機能を備えており、開発者はAPIを介して簡単に画像認識を実装できます。
料金は、使用量に応じて異なります
Azure : Face API
Azure Face APIは、顔の検出、識別、属性の分析などの機能を提供する画像認識サービスです。顔の検出や識別、表情分析、年齢推定、性別識別などの機能を備えており、開発者はAPIを使用して画像中の顔の情報を取得できます。
料金は、使用量によって異なります。
機械学習・ディープラーニング
機械学習・ディープラーニングは、コンピュータがデータから学習し、予測やパターン認識を行う技術です。機械学習はアルゴリズムを使ってデータの特徴を抽出し、モデルを作成します。
ディープラーニングは多層のニューラルネットワークを使ってデータを解析し、高度なパターン認識や予測を実現します。
AWS : Machine Learning
AWSのMachine Learningは、機械学習のモデルを簡単に構築、トレーニング、デプロイできるサービスです。AWSのMachine Learningは、データを入力し、自動的に最適なアルゴリズムを選択し、モデルをトレーニングして予測を生成します。
料金は、使用されるリソースの量に基づき計算されます。
Azure : Machine Learning
Azure Machine Learningは、クラウドベースの機械学習プラットフォームであり、データサイエンティストや開発者が簡単に機械学習モデルを構築、トレーニング、デプロイできます。Azure Machine Learningではさまざまなアルゴリズムやツールを利用して、データの解析、予測モデルの作成、パフォーマンスの最適化などが可能です。
料金は、使用されるリソースやサービスの種類によって異なります。
運用自動化
運用自動化は、ITシステムやインフラストラクチャの管理や運用タスクを自動化することです。これにより、効率的なリソース管理、タスクの自動化、人的ミスの削減などの利点を享受できます。運用自動化には、構成管理ツール、自動デプロイメントツール、監視ツールなどが活用されます。
AWS : 該当なし
Azure : Azure Automation
Azure Automationは、Microsoft Azureの運用自動化サービスです。このサービスを使用すると、タスクの自動化、ワークフローの作成、ジョブのスケジューリングなどを行うことができます。Azure Automationでは、PowerShellやPythonなどのスクリプト言語を使用してタスクを作成し、自動的に実行ができます。
また、Azure Automationは、仮想マシンやクラウドサービスなど、Azure上のさまざまなリソースを管理するための自動化手段を提供します。
料金は、使用するリソースと実行回数に応じて異なります。
データ統合
データ統合は、複数のデータソースから収集されたデータを統合して一元化するプロセスです。これにより、異なる形式や構造を持つデータを統一的なフォーマットに変換し、一貫性のあるデータセットを作成します。
データ統合には、ETL(抽出、変換、読み込み)プロセスやデータ統合ツールが使用されます。これにより、データの品質向上、効率的なデータ分析、統一したビジネスインテリジェンスの実現などが可能となります。
AWS : 該当なし
Azure : Azure Data Factory
Azure Data Factoryは、クラウドベースのデータ統合サービスです。異なるデータソースからデータを抽出し、変換して、さまざまなターゲットデータストアにロードすることができます。
データパイプラインの作成とスケジュール実行、データの変換やマッピングの定義、データ品質の監視と制御など行えます。さらに、Azure Data Factoryは、さまざまなデータソースとのシームレスな統合を提供し、データ統合プロセスの自動化と効率化を実現します。
料金は、データの転送量、パイプラインの実行回数、データの変換および処理量などに基づき計算されます。
Bot作成
Bot作成は、対話型インタフェースを通じて自動的にタスクを処理するソフトウェアプログラムの開発です。
AWS : 該当なし
Azure : Azure Bot Service
Azure Bot Serviceは、マイクロソフトが提供するクラウドベースのサービスで、対話型のボットを作成、展開、管理するためのツールやリソースを提供します。開発者は、C#JavaやNode.jsなどのプログラミング言語を使用して、自然言語処理や対話フローの設計を行い、Azure Bot Service上でボットを構築します。
料金は、ボットの使用状況やリソースの利用量に応じて異なります。
テキスト翻訳
テキスト翻訳サービスは、入力されたテキストを自動的に他の言語に翻訳するためのサービスです。このサービスは、機械学習アルゴリズムを利用して高品質な翻訳を提供します。開発者はAPIを使用して、アプリケーションやウェブサイトにテキスト翻訳機能を組み込めます。
AWS : 該当なし
Azure : Translator Text API
AzureのTranslator Text APIは、テキスト翻訳サービスを提供するAPIです。このAPIを使用することで、開発者はアプリケーションやサービスに翻訳機能を組み込めます。APIは、多言語翻訳、テキストの言語検出、文の分割、単語の発音情報などの機能を提供します。
料金は、翻訳されるテキストの量や機能の利用状況に基づいて計算されます。
まとめ
今回の記事では、AzureとAWSのサービス一覧と概要をご紹介しました。
それぞれのクラウドプロバイダーは、インフラストラクチャ、データベース、アプリケーション開発、セキュリティなど、多岐にわたるサービスを提供しています。
Azureでは、仮想マシン、仮想ネットワーク、Azure Functions、Azure SQL Databaseなどのサービスがあります。また、Azure Active Directory、Azure Security Center、Azure Monitorなどの管理ツールも提供されています。
AWSでは、EC2、S3、Lambda、RDSなどのサービスがあります。AWS Identity and Access Management、AWS CloudTrail、Amazon CloudWatchなどのツールも利用できます。
さらに、両プロバイダーはAI/機械学習、ビッグデータ処理、サーバレスアーキテクチャ、セキュリティ管理などの最新技術にも力を入れています。
選択するクラウドプロバイダーは、特定の要件やニーズに基づいて決定する必要があります。それぞれのサービスの特徴や料金体系を比較し、最適な選択をしましょう。
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