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C#とPythonの違いとは。年収相場や将来性を紹介

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C#とPythonの概要を改めて確認

C#はマイクロソフトが開発した強力なオブジェクト指向言語で、.NETフレームワーク上でウェブ、デスクトップ、モバイルアプリ、ゲームの開発に使用されます。静的型付けで安全性とパフォーマンスが確保されやすいのが特徴です。

一方、Pythonはシンプルな文法と高レベルの抽象化により初学者にも親しまれる言語です。動的型付けで、データ分析、機械学習、AI開発等に広く利用されているのが特徴です。

この記事ではC#とPythonについて詳しく解説していきます。

C#の概要・言語の特徴

C#(シーシャープ)は、マイクロソフトによって開発されたオブジェクト指向型のプログラミング言語です。CやC++、Javaの良い要素を取り入れつつ、より簡潔で強力な機能を提供するよう設計されています。

強い型付け

C#は静的型付けの言語で、変数は宣言時にその型を明示的に指定します。これにより、コンパイル時に多くのエラーを検出でき、バグの予防に繋がります。

オブジェクト指向

C#は完全にオブジェクト指向の言語で、クラスとインスタンスの概念を全面的にサポートしています。これにより、コードの再利用性と保守性が向上します。

豊富なライブラリ

.NETフレームワーク(または新しく開発された.NET Core)と組み合わせて使用されると、C#は非常に強力なツールとなります。これらのフレームワークは、ファイル操作、データベース接続、ネットワーキングなど、様々な一般的なタスクを容易に行うためのライブラリを提供しています。

C#でできること

ASP.NETを使うと、C#で動的なウェブアプリケーションを簡単に作成できます。ショッピングサイトや企業のウェブサイト、ブログ、予約システムなど、どんなウェブアプリケーションでも作成可能です。

デスクトップアプリケーションの開発

Windows FormsやWPF(Windows Presentation Foundation)を用いて、C#でリッチなユーザーインターフェースを持つデスクトップアプリケーションを作成できます。

モバイルアプリケーションの開発

Xamarinフレームワークを使うと、C#でiOSやAndroid向けのモバイルアプリケーションを開発できます。

ゲーム開発

Unityゲームエンジンでは、C#が主要なスクリプト言語として採用されています。このため、C#を使って2Dや3Dのゲームを作ることができます。

Pythonの概要・言語の特徴

Pythonは、そのコードの読みやすさと書きやすさで知られる、汎用的な高レベルプログラミング言語です。

可読性とシンプルさ

Pythonは、非常に読みやすいコードを書くことが可能な言語として設計されています。インデントによるコードブロックの区切りや、シンプルで一貫した文法により、Pythonのコードは他の多くの言語と比較して直感的に理解しやすいです。

動的型付け

Pythonは動的型付け言語で、変数の型は実行時に決定されます。これにより、より柔軟なコード記述が可能となります。

豊富な標準ライブラリとサードパーティライブラリ

Pythonは「バッテリー同梱」の哲学のもと、非常に豊富な標準ライブラリを備えています。さらに、サードパーティのライブラリも非常に多く、あらゆる種類のタスクに対応できます。

Pythonでできること

データ分析と機械学習

Pythonはデータ分析と機械学習の分野で非常に広く使用されています。ライブラリのPandasはデータ分析、NumPyは数値計算、Matplotlibはデータの視覚化、Scikit-learnは機械学習といった形で、これらのタスクを効率よく行うためのツールが揃っています。

ウェブ開発

DjangoやFlaskといったフレームワークを使って、Pythonでウェブアプリケーションを開発することが可能です。

スクリプティングと自動化

Pythonは、ファイルやディレクトリの操作、データのパース、Webスクレイピングなど、日々のタスクの自動化に適しています。

教育とプロトタイピング

Pythonのシンプルさと直感的な文法は、プログラミングの初学者にとって理解しやすいため、教育目的に広く使われています。また、その特性は新しいアイデアのプロトタイピングにも適しています。

C#とPythonはそれぞれどのような時に使われるのか

C#はゲーム開発(Unity)、Windowsアプリ、サーバーサイド開発に適しています。一方でPythonはデータ分析、AI/機械学習、スクリプティングによく使用されます。

C#が使われる開発の種類

C#は汎用性が高く、多種多様な開発に対応可能な言語と言えます。

Windows系のアプリケーション開発

C#はWindowsのデスクトップアプリケーション開発に広く使われます。例えば、Windows FormsやWindows Presentation Foundation (WPF) などのUIフレームワークを使って、C#でグラフィカルなデスクトップアプリケーションを開発することができます。

Windows Formsを使ったビジネスアプリケーションでは、データベースへのアクセス、フォーム入力、レポート作成などを備えたアプリケーションを開発することができます。

WPFを使った高度なUIアプリケーションでは、3Dグラフィックスやアニメーションを備えた、動的で視覚的に魅力的なデスクトップアプリケーションを開発することができます。

VisualStudio系の開発

Visual StudioはMicrosoftが開発した統合開発環境(IDE)で、C#開発者にはよく使われます。Visual Studioを使用すると、コードの編集、デバッグ、テスト、バージョン管理、アプリケーションのデプロイなど、開発ライフサイクル全体をサポートします。

ASP.NET Core Webアプリケーション開発では、Visual Studioを使ってユーザー認証、データベース接続、RESTful APIなどを含むWebアプリケーションを開発します。

Unityゲーム開発では、UnityのゲームエンジンとVisual Studioを組み合わせて、クロスプラットフォームのゲームを開発することができ、ゲームロジックのプログラミングやデバッグにC#を用います。

WEBシステム開発

C#はASP.NETを使ったWEBシステム開発に頻繁に使用されます。ASP.NETはWebアプリケーションやサービスを作成するためのフレームワークで、C#と組み合わせて使うことでサーバーサイドのプログラミングが可能となります。

Eコマースウェブサイト開発では、ASP.NETとC#を使用して製品カタログ、ショッピングカート、決済システムなどを持つ完全なEコマースウェブサイトを構築することができます。

社内システム開発では、企業の業務をデジタル化する社内システムを開発するためにもC#とASP.NETを使用します。例えば、在庫管理、経費報告、人事管理などのシステムを開発することが可能です。

スマートフォンアプリ開発

C#はXamarinというフレームワークを通じてスマートフォンアプリの開発に使用されます。Xamarinを使うと、C#で書かれたコードをiOSやAndroidのネイティブアプリにコンパイルすることが可能となります。

クロスプラットフォームのソーシャルメディアアプリ開発では、C#とXamarinを使って、iOSとAndroidの両方で動作するソーシャルメディアアプリを開発します。一つのコードベースで両プラットフォームをカバーすることが可能です。

ロケーションベースのサービスアプリ開発では、GPSやマップを利用するアプリケーションもC#とXamarinで開発できます。例えば、レストラン検索アプリや配達追跡アプリなどがあります。

Pythonが使われる開発の種類

Pythonはその可読性や汎用性から多様な開発に使われています。

AI開発

Pythonはその柔軟性と強力なライブラリのサポートにより、AI開発に広く使われています。

チャットボット開発では、自然言語処理(NLP)ライブラリ(例えば、NLTKやSpaCy)を使用して、ユーザーの質問に自動的に応答するAIチャットボットを開発することができます。

画像認識のシステム開発では、TensorFlowやKerasといったディープラーニングフレームワークを用いて、物体検出や顔認識などのAIを開発することができます。

機械学習

PythonにはScikit-learnやPandasといったデータ解析や機械学習ライブラリがあり、これらを用いて様々な機械学習タスクを実行することが可能です。

予測モデルの構築では、Scikit-learnを使用して、販売データから将来の売上を予測する回帰モデルを構築することができます。

テキストの分類においては、ニュース記事をその内容に基づいて分類するなど、テキストデータの分類問題を解くための機械学習モデルを作成することができます。

WEBシステム開発

PythonはDjangoやFlaskといったフレームワークを用いて、効率的にウェブアプリケーションを開発することができます。

ブログシステム開発では、Djangoを用いて、ユーザーが記事を投稿・編集できるブログシステムを開発することが可能です。

REST APIでは、Flaskを用いて、他のアプリケーションとデータをやり取りするためのRESTful APIを作成することができます。

以上のように、Pythonは様々な開発に対応できる柔軟性と、豊富なライブラリを持っています。これがPythonが広く使われている理由の一つです。

C#とPythonのメリットとは

ここからはC#とPythonについてのメリットを紹介していきます。

C#を習得するメリットとは

C#は汎用的な言語で、ウェブアプリケーション、モバイルアプリケーション、デスクトップアプリケーション、ゲーム開発など、様々なタイプの開発で使用されます。

また、C#はコンパイル言語であり、一般的にインタープリタ型言語よりも高速に動作します。これは特に大規模なプロジェクトやパフォーマンスが重要なプロジェクトで有利となります。

.NETフレームワークやUnity、Xamarinといった強力なツールやフレームワークがC#で利用できるため、高度なウェブアプリケーションの開発、クロスプラットフォームのモバイルアプリ開発、ゲーム開発などが容易になるほか、C#はMicrosoftが開発・サポートしている言語であるため、質の高いドキュメンテーションや学習リソースが提供されています。

Pythonを習得するメリットとは

Pythonの文法はシンプルで直感的であり、初心者でも習得しやすいため、プログラミングの基本概念に集中し、学習効率を上げることができます。

Pythonには科学計算、データ分析、ウェブ開発、機械学習など、幅広い用途に対応した強力なライブラリとフレームワークがあり、ウェブ開発からデータ分析、機械学習、デスクトップアプリケーション、スクリプティングまで、さまざまな用途で使用できます。

また、PythonはデータサイエンスとAIの分野で広く使用されており、これらの分野でのキャリアを追求する人々にとっては必須のスキルですが、習得できるとキャリアの幅が大きく広がる可能性があります。

C#とPythonのデメリットとは

C#のデメリットとは

C#は元々MicrosoftのWindows向けに開発された言語であり、他のプラットフォーム(特にUnix系)で動作させるには限定的な場合があります(.NET Coreの登場により改善されていますが、まだ完全ではありません)。

Pythonなどに比べると、C#の文法は複雑で、特に初心者にとっては学習難易度がやや高いかもしれません。

また、C#は静的型付け言語であるため、型の制約が厳しく、開発の迅速さを求める際にはPythonなどの動的型付け言語に劣る可能性があります。

Pythonのデメリットとは

Pythonはインタープリタ型言語であるため、コンパイル型言語(例:C#、Java)と比較すると実行速度が遅いという特徴があります。しかし、多くの用途ではこの違いは無視できるレベルです。

Pythonはモバイルアプリケーションやゲーム開発にはあまり使われません。このような目的では、JavaやSwift、C#といった他の言語がより適しているといえるでしょう。

また、Pythonの多くの実装では、一度に1つのスレッドのみがPythonバイトコードを実行できるという制約があるため、マルチコア/マルチプロセッサをフルに活用することが難しくなります。

PythonとC#はどちらの方が使われているのか

上記のサイトでは、世界的なプログラミング言語の人気度を評価するランキングシステムであるTIOBE Indexについて紹介されています。

TIOBE Indexでは、TIOBE Software社が月ごとに更新し、25を超える検索エンジンからの結果に基づいてランキングが決定されます。このインデックスは、特定のプログラミング言語がエンジニアの間やコースでどれだけ使われているか、またその言語に対する需要がどの程度あるかを評価します。

プログラミング言語の人気度

実際に最新のランキングでは1位がPythonとなっており、C#は5位となっています。

このことから現場ではPythonの方が使用されているといえるでしょう。

案件で見るC#とPythonの年収相場とは

ここからは案件ごとにC#とPythonの年収相場を見ていきます。

C#の年収相場

C#の年収相場

C#では、平均単価が63万円、最高単価が200万円、最低単価が10万円となっています。

平均年収では、750万円が相場となっています。

C#の具体的なフリーランス案件

①PM 業務アプリエンハンスやOSマイグレーション


・概要:カーシェア、フリマアプリなど自動車に関するtoCサービスを展開している大手企業の案件

・仕事内容:

顧客管理など複数の業務アプリのエンハンス開発

業務アプリのOSマイグレーション

AWSリフトされた業務アプリのクラウドネイティブ化(RDB on EC2 ⇒ RDS など)

・必要なスキル:

パブリッククラウドにおける開発経験

アジャイル開発による開発経験

構成管理ツールを利用したシステム構築経験

開発における基本的なセキュリティ知識

・単価

100万円〜

②【C#/.Net】店舗向けPOSシステム開発支援/小売業のエンジニア求人・案件


・概要:大手ドラッグストアのPOSシステム再構築PJ、店舗数約1300店舗、POS台数約1万台規模のシステム開発支援

・仕事内容:

.NetFrameworkのバージョン追加後の動作検証を行う

現状のバージョン3.5環境に対しバージョン4.8を追加し動作検証を行う

POSシステムのテストシナリオ作成およびテスト実施(不具合改修含む)

現行システムのエンハンス開発(C#のPOSアプリケーション)

・必要なスキル:

.NetFramework上でのC#アプリケーションの開発スキル

周辺デバイスを接続した状態での動作検証 ・結合テスト、単体テストのシナリオ作成、実施

・単価

70万円〜

③【C#】個人投資家向けインターネット取引システム開発案件


・概要:某証券会社向けインターネット取引システムの開発及び、  保守運用

・仕事内容:

担当工程は、詳細設計からテストまで

・必要なスキル:

C#を用いた開発経験2年以上

SQLServer又はOracleでの開発経験

・単価

70万円〜

Pythonの年収相場

Pythonの年収相場

Pythonでは、平均単価が73万円、最高単価が800万円、最低単価が10万円となっています。

平均年収では、870万円が相場となっており、C#よりも120万円程度多いことがわかります。

Pythonの具体的なフリーランス案件

①【Webシステム開発経験/リモート】自治体専用グループウェアパフォーマンス改善


・概要:自治体専用グループウェアのシステム開発、運用保守

・仕事内容:

性能検証、調査(インフラ、アプリ)、改善方法の提案 仕様の再設計、システム構成・アーキテクチャの見直し DBチューニング等

・必要なスキル:

Webシステムの性能改善・保守開発経験がある方

Laravelの開発経験がある方

TypeScriptの開発経験がある方

Oracleによる開発経験がある方

DB周りの設計

PL/SQLによるバッチ開発経験がある方

インフラ構築経験がある方:Nginx, AWS

・単価

100万円〜

②営業戦略でのデータ利活用に向けた分析支援(データサイエンティスト)


・概要:キャッシュレスサービス業における、営業商談の成約率向上を目的としたデータ分析支援

・仕事内容:

データサイエンティストとして、対応方針やロジック検討、及びエンジニアと協力のうえ、ダッシュボード及び資料化を実施。内部データだけでなく、外部統計データも取り入れ、客観的根拠に基づいた分析モデルを作成。データは匿名加工情報、操作はbigquery上、sqlで操作。

・必要なスキル:

プログラミングや統計ツールを使った分析経験(Python, R, SAS, SPSS, など)

データベースツールを使ったデータ収集・加工・分析実績

BIツールの活用経験

クライアントとの折衝経験

・単価

110万円〜

③SRE SaaS提供企業向けSRE募集


・概要:クライアント先でのSREポジション

・仕事内容:

オンプレミス、GCP、AWSを利用したハイブリッドクラウドの構築

開発チームと共にマイクロサービスの開発、運用

toil削減

Docker, Kubernetes, Istioの運用

監視メトリクスに基づいた性能改善

・必要なスキル:

サービスインフラ(ネットワーク、サーバー、ストレージ、ミドルウェア)の構築、管理、運用経験 。

コンテナ技術の実務経験。

Webサーバー、データベース等のミドルウェアのパフォーマンス・チューニングの実務経験。

・単価

60万円〜

C#とPython「将来性」を比較

それぞれの言語の将来性について、新たな技術の出現や市場の変化により変動する可能性があり、どちらの言語を学ぶべきかは、個々の目的や興味、既存のスキルに大きく依存します。

C#の将来性とは

C#は、Microsoftが開発した言語で、.NETフレームワーク上で動作します。これは主にWindowsアプリケーションの開発に使用され、特にゲーム開発エンジンであるUnityでの使用が注目されています。

UnityはVRやAR、モバイルゲームなど、多様なプラットフォームに対応したゲーム開発が可能で、この分野が今後も成長すると予想されているため、C#の将来性は高いと言えます。

Python将来性とは

Pythonはその読みやすさと書きやすさから初学者にも人気があり、科学計算やデータ分析、AIや機械学習の分野で広く使用されています。

特にAIや機械学習の分野は今後の技術進歩とともにさらに重要性を増していくと予想されており、Pythonの将来性も非常に高いと言えます。

まとめ

この記事では、C#とPythonの特徴、使用例、メリット、デメリットについて詳しく解説しました。

C#はマイクロソフトが開発した強力なオブジェクト指向言語で、静的型付けが特徴で、ウェブ、デスクトップ、モバイルアプリ、ゲームの開発に使用されます。

一方、Pythonはシンプルな文法と高レベルの抽象化により初学者にも親しまれる言語で、動的型付けが特徴です。データ分析、機械学習、AI開発等に広く利用されています。

どちらも言語ランキングでは上位にランクインしており、将来性がある言語と言えるでしょう。

しかし、今後の需要や技術進歩によってはこれらの必要性も変化していくため、幅広い視点でそれぞれの言語の違いを理解しておくのがおすすめです。

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