UI・UXデザイナーの転職方法|転職を成功させるコツをご紹介
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本記事が、皆様の参考になれば幸いです。
経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。UI・UXデザイナーの案件の一例と、案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。
目次
はじめに
UI・UXデザインは、今やデジタルプロダクトの成功において無視できない要素となっています。
良いUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)デザインは、ユーザーがストレスなく、かつ効果的にWebコンテンツを利用するためには不可欠です。
この分野の専門家である「UI・UXデザイナー」が近年、業界内外から高い注目を集めています。
本記事では、転職を考えるUI・UXデザイナーへ向け、転職を成功させるコツから将来性、さらには独立への道まで、幅広くご紹介します。
最後までお読みいただければ、市場価値を高め、キャリアアップや年収アップを実現するための具体的な手法が明確になるので、ぜひ最後までお付き合いください。
<この記事を読むとわかること>
- UI・UXデザイナーの平均年収と業界内での立ち位置
- UI・UXデザイナーの将来性と市場需要
- 効果的な転職方法と転職活動におけるポイント
- 独立や副業による年収アップの可能性とその実現方法
他のUI・UXデザイナーはどのくらい稼いでいるの?
UI・UXエンジニアとは簡単にいえば、Webサイトやアプリケーションなどのデジタル製品を使いやすく、見やすく、そして魅力的にするためにデザインを考える専門家です。
ここでいう「UI」とは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略で、ユーザーが直接操作する画面やページのレイアウト、ボタン、アイコンなどの「見た目」の部分を指します。
一方、「UX」とは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、製品を使った時のユーザーの体験や感じる満足度をデザインすることを意味します。
つまり、UIデザイナーは「見た目」に、UXデザイナーは「使い心地」に重点を置いて作業を行います。
近年では、Webサービスの数が飛躍的に増えたこともあり、腕のあるUI・UXエンジニアというのは非常に需要が高いです。
では、UI・UXエンジニアになるとどのくらい稼げるのでしょうか。
ここでは、UI・UXエンジニアについて、一般的なエンジニアの平均年収をベースに、フリーランスと会社員の場合の2つのケースの平均年収についてみていきましょう。
エンジニア全体の平均年収
求人BOXのデータによると、ITエンジニア全体の平均年収は「約480万円」です。
ITエンジニアの仕事は非常に広範囲に渡るため、平均給与もかなり幅があります。
例えば、システムエンジニアとしての平均年収は「516万円」で、給与幅は「349万円から1,066万円」と非常に幅広いです。
ただし、平均年収に関しては、統計の取り方によって結果に大きな違いが出ることがあります。
加えて、職種や経験、地域などの要素によっても平均年収はかなり変わるため、一つのデータだけで全体像を捉えるのは難しいです。
そのため、本データはあくまでも参考の一つとして捉えてください。
フリーランスのUI・UXデザイナーの場合
エンジニアスタイルの2024年3月時点での最新のデータによると、フリーランスのUI・UXエンジニアの月額平均単価は「約77万円」です。
年収換算にすると、「約924万円」という結果でした。
職種別の単価ランキングでは、「8位」に位置しています。
全職種の中でも極めて高い位置にランクインしており、フリーランスのUI・UXデザイナーは非常に高水準の報酬が期待できそうです。
過去3年間の月額平均単価の推移を見てみると、一時的な変動はあるものの、全体的には安定した上昇傾向にあります。
特に、2023年5月には117万円という高額な平均単価を記録しています。
言語別の単価ランキングでは、VBAが85万円で最も高く、Rust、Scala、VB.NET、VBがそれに続きます。
このことから読み取れるのは、特定の技術領域やプログラミング言語に対する高い需要が存在していることです。
特にVBAは、既存のオフィスツールをカスタマイズするプロジェクトで求められることが多く、その専門性が高単価につながっています。
会社員のUI・UXデザイナーの場合
求人BOXの最新のデータによると、会社員のUI・UXエンジニアの平均年収は「約621万円」です。(※UI・UXデザイナーの平均値を算出)
これをフリーランスの平均年収と比較すると、会社員は「約303万円」低いということになります。
しかし、ITエンジニア全体と比較すると、会社員のUI・UXエンジニアは「約141万円」高いという結果になりました。
フリーランスとかなり平均年収に差があるように思えますが、会社員のUI・UXエンジニアにはフリーランスにはない魅力もあります。
例えば、安定した収入や福利厚生、社会保険の完備などが挙げられます。
また、チームでのコラボレーションを通じてスキルアップできる機会が多いこと、プロジェクトに長期間携わることで製品の成長を間近で感じられることも魅力です。
どちらの方がおすすめというのは個人の価値観によって変化するため一概には言えませんが、フリーランスは自由度が高く、高い収入を得る可能性がありますが、その分リスクも伴います。
一方で、会社員は安定した収入と福利厚生、キャリアのサポートを受けながら働けるため、安心感を求める人に適しています。
自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、どちらの働き方が自分に合っているかを考えることが重要です。
UI・UXデザイナーの将来性
このように、非常に高額な平均年収が期待できるUI・UXエンジニアですが、将来性についてはどうなのでしょうか。
例え現状で高い年収が見込めるとしても、将来性がなければその魅力は半減してしまいます。
ここでは、UI・UXエンジニアの将来性について、短期的な目線と中長期的な目線の2つの視点から将来性を考察していきます。
短期(1年~3年)
結論からいうと、UI・UXエンジニアの短期的(約1〜3年)な将来性は非常に明るいと言えます。
この楽観的な見通しの背景には、デジタル製品やサービスの市場が拡大し続けており、その中でも特にUIデザインとUXデザインの重要性が高まっていることが挙げられます。
UIデザインの市場規模は2021年時点で約2,336億円にのぼり、2028年までには約5,406億円になるとされています。
また、UXデザインの市場規模も、2021年時点で約2,854億円を記録しており、2028年までにはなんと約2兆5,932億円に到達すると予測されています。
このデータを元にUI・UXデザインの年平均成長率(CAGR)を算出すると
- UIデザイン市場の年平均成長率:12.73%
- UXデザイン市場の年平均成長率:37.06%
という結果になりました。
一般的に年平均成長率が5%を超えると「成長産業」とみなされます。
つまり、UI・UXデザイン市場というのは今後非常に成長の可能性を秘めている市場ということです。
そのため、短期的に需要が急落するようなことはまず考えにくいです。
中長期
UI・UXエンジニアは短期的には需要は非常に高いと言えますが、中長期的な目線で見るといくつかの懸案事項も存在します。
例えば、AIや自動化ツールは現在凄まじい勢いで進化しており、すでにいくつかのUI・UXの自動化ツールが登場しています。
代表的な例としては、Adobe XDの「Auto-Animate」機能やSketchのプラグイン、InVision Studioのアニメーションツールなどがあります。
また、UI・UXの分野は非常に競争が激しく、特にグローバル市場での競争はさらに激化することになるでしょう。
これは、リモートワークの普及により、世界中どこからでも仕事ができるようになったためです。
したがって、長期的な将来性を考える上で、UI・UXデザイナーは自動化の波に乗り遅れないように技術的な知識を深めると同時に、人間中心のデザイン思考を維持し続けることが重要です。
クリエイティブな思考、ユーザー理解、コミュニケーション能力など、AIや自動化では代替しきれないスキルを磨くことが、将来性を確保する鍵となるでしょう。
UI・UXデザイナーの転職方法
ここまで解説してきたように、平均年収も高く、将来性も非常に有望なUI・UXデザイナーですが、転職するにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、UI・UXデザイナーに転職する方法を具体的に解説します。
自分で企業に問い合わせる
1つ目の転職方法は、自分で企業に問い合わせる方法です。
転職活動に慣れていない人にとっては少しハードルの高い方法ではありますが、メリットも多くあります。
この方法の最大の利点は、自分が本当に興味を持っている企業に直接アプローチできることです。
また、自分から積極的にアクションを起こすことで、企業側に強い意欲や熱意をアピールすることが可能です。
特に、UI・UXデザイナーというのは履歴書やスキルシートだけでは能力が判断しづらい職業の一つでもあります。
そのため、自分で企業に問い合わせることで他者との差別化にもなり、非常に効果を実感しやすい方法です。
転職エージェントを利用する
2つ目の転職方法は、転職エージェントを利用する方法です。
転職エージェントは、個々のキャリアやスキル、希望条件を基に、適切な求人を紹介してくれます。
また、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など、転職活動全般にわたってアドバイスを提供してくれるため、転職活動がスムーズに進むので、大抵の転職者は利用しています。
<UI・UXエンジニアに人気の転職エージェント>
UI・UXデザイナーの求人は非常に数が多いですが、それゆえ自分にマッチしたものを探すのは多くの労力を要します。そのため、転職エージェントのサービスを利用することが有効です。
ただし、転職エージェントを利用する際には、複数のエージェントに登録し、それぞれのエージェントが提供するサービスや求人の質を比較することが重要です。
求人サイトを利用する
3つ目の転職方法は、求人サイトを利用する方法です。
求人サイトと転職エージェントは似ているので間違えやすいですが、求人サイトというのは、企業が直接求人情報を掲載し、求職者が自分でその中から希望に合う求人を検索し、応募するシステムのことです。
それに対し転職エージェントは、個々の求職者に対してパーソナライズされたサービスを提供し、適切な求人を紹介し、転職活動をサポートする役割を担います。
そのため、自分で積極的に情報を収集し、応募プロセスを管理することが得意な方は求人サイトを利用して転職するのも十分にありです。
求人サイトの利点は、幅広い業界や職種の中から、自分のペースでじっくりと求人を探すことができる点にあります。
また、UI・UXエンジニアの求人は非常に数が多いので、探すこと自体は恐らく苦労しないはずです。
ハローワークで求人を紹介してもらうよりも、ずっと効果的な手法なので自信のある方はぜひ試してみましょう。
エンジニア転職するなら知っておきたいこと
ここからは、UI・UXエンジニアのみならず、エンジニア全般が転職の際に知っておいた方が良いことをいくつかご紹介します。
転職活動の流れ
一般的なエンジニアの転職の流れは以下の通りです。
STEP1:自己分析と市場調査
まずは自分のスキルセット、経験、キャリアでの達成事項、そして何を求めているのかを自己分析します。同時に、現在の市場の需要やどのような技術が求められているかを調査します。
STEP2:履歴書・職務経歴書の準備
自己分析の結果を踏まえ、履歴書や職務経歴書を準備します。これらの書類は、転職活動の際に企業に提出する自己PRのための重要なツールです。
STEP3:求人情報の収集
転職サイト、エージェントサービス、企業のキャリアページなどから、自分のスキルやキャリア目標に合った求人情報を収集します。
STEP4:応募
収集した求人情報の中から応募を決めた企業に対して、履歴書と職務経歴書を送付します。場合によっては、カバーレターの提出も求められることがあります。
STEP5:面接
応募先企業からの連絡を受けた後、面接の機会を得ます。面接は一回だけでなく、複数回行われることもあります。
STEP6:オファーと条件交渉
面接を経て企業からのオファーを受け取ったら、給与や勤務条件について交渉することが一般的です。
STEP7:入社手続きと退職手続き
条件に合意したら、新しい職場の入社手続きを行います。同時に、現在の職場には退職の意向を伝え、退職手続きを進めます。
また、UI・UXエンジニアはフリーランスとして活躍されている方も非常に多いです。そのため、上記の流れにそぐわない場合もあります。
ただし、フリーランスといえど大まかな流れは上記と変わりません。
強いていうのであれば、フリーランスの場合はクライアントとの契約がSTEP6にあたり、プロジェクトごとに交渉や契約を繰り返すことになります。
また、自らのスキルとサービスを市場にアピールするためのポートフォリオ作成やマーケティング活動も重要なステップとなることは覚えておきましょう。
転職までにかかる時間は3〜6ヶ月が目安
一般的にエンジニアが転職活動を終えるまでの期間は3〜6ヶ月が平均と言われています。
もちろん、人によって転職活動に要する時間に差異はあれど、基本的にはこのくらいの期間を想定していた方が無難です。
ただし、UI・UXエンジニアは非常に需要が高い職種であるため、すぐに決まってしまう場合も十分に考えられます。
UI・UXエンジニアが転職活動をすぐに終えるためには、まず自分のスキルセットと経験を明確に整理し、強みをアピールできるポートフォリオを用意することが重要です。
また、求めているポジションや企業の種類に応じて、応募書類やポートフォリオをカスタマイズすることで、より自分を際立たせることができます。
そして、準備が整ったら積極的に応募し、面接対策をしっかりと行うことが成功への鍵です。
年齢によって求められるスキルは変わる
エンジニアは技術的なスキルのみを追求していけばよいと思われがちですが、年齢によって求められるスキルが常に変化し続ける職業でもあります。
UI・UXエンジニアの場合は、特に年齢によって求められるスキルは顕著に変わってきます。
<UI・UXエンジニアが年齢によって求められるスキルや資格>
年齢区分 | 求められるスキル | おすすめの資格 |
20代〜30代前半 | ワイヤーフレーミングとプロトタイピングスキル、ユーザーリサーチ、基本的なコーディング知識 | ウェブデザイン技能検定、色彩検定、ITパスポート |
30代後半〜40代 | チーム管理とリーダーシップ、UX戦略立案と実行、アクセシビリティとインクルーシブデザイン | プロジェクトマネージャ試験、ITストラテジスト試験、UXデザインスキル検定 |
50代以上 | 組織内でのデザイン思考の促進、メンタリングとコーチング、業界トレンドと将来予測 | シニアマネージメント資格、エグゼクティブ・コーチ認定、システムアーキテクト試験 |
上記のように、年齢によってより組織を意識したスキルが求められます。
ただしあくまでも一例なので、プレイヤーとして生涯活躍したいのならば徹底的にツールを中心に学習するなど、個人の考えによってもこの辺りは変化します。
エンジニアが転職を成功させるコツ
ネットやSNSをみてみると、すぐに転職を成功させて自慢している人や、なかなか転職先が決まらずに悩みを抱えている人など、多くの意見が飛び交っています。
できれば転職活動は早く終えたいもの。
成功している人は一体どのような方法で転職活動を実践しているのでしょうか。
実は、転職活動を成功させるには一種の「コツ」のようなものがあります。
ここでは、エンジニアが転職を成功させるコツをいくつかご紹介します。
実績を定量的に伝える
1つ目のコツは実績を定性的ではなく、「定量的」に伝えることです。
例えば、単に「ユーザー体験を改善した」と述べるのではなく、「ユーザー体験を改善することで、ウェブサイトのコンバージョン率を20%向上させた」と具体的な数字を用いて伝えることが非常に重要です。
このアプローチにより、あなたの貢献がどれほどの影響をもたらしたかが明確になり、採用担当者にあなたの能力をより具体的に理解してもらえるようになります。
定量的に実績を伝える際には
- 目標達成率
- 成長率
- ユーザーフィードバック
- 効率化によるコスト削減
上記4点に着目して考えるとわかりやすいので、ぜひ参考にしてください。
キャリアアップの方向性を固めておく
2つ目のコツは、キャリアアップの方向性を事前に固めておくことです。一見当たり前のように思えますが、意外とできていない人が多いです。
自分では明確なキャリアプランを持っているつもりでも、いざ根掘り葉掘り聞いてみると抽象的になってしまいがちなのがキャリアプランです。
例えば、「将来的にはデザイナーとしてでなく、チームを牽引できるようなマネジメントの職務にも挑戦したい」のようなキャリアプランはよく見かけますが、これだけでは少し具体性がありません。
この場合は以下のようなキャリアプランの説明が望ましいです。
「3年以内にプロジェクトリーダーとして、少なくとも5つの大規模プロジェクトを成功に導く。その過程で、プロジェクト管理のためのPMP資格を取得し、チームマネジメントスキルを高めていく」
といったように、「いつ、どこで、何を」の要素を付け加えるとより具体性が増します。
社外とのコネクションを作る
3つ目のコツは、社外とのコネクションを常日頃から構築することを心がけることです。
昨今では、昔よりもはるかに転職サービスが充実し、どんな人でも転職がしやすくなりました。
しかし、こういった転職サービスに公開される求人というのは短期のプロジェクトも多く、また転職会社の中間マージンによって期待できる年収というのは下がります。
そのため、より高みを目指すのであれば社外とのコネクションを構築し、中間企業が関わっていない求人または案件にアクセスできるようにしておくことは非常に重要です。
特に、日本のIT業界は依然として「横のつながり」も多いので、社外とのコネクションを構築しておいて損はありません。
今の時代は転職するより独立した方が安定する?
2010年代中盤から、日本でも「働き方改革」が積極的に導入され、昔よりもかなり柔軟に働けるようになってきました。
特にフリーランスとして独立して働く人は増えており、2020年以降は右肩上がりで増え続け、過去最高を更新し続けています。
つまり、昔であれば職場環境を変える手段は「転職」が一般的でしたが、現在では「独立」も十分に選択肢になっているということです。
こういった背景もあり、現在ではUI・UXデザイナーもフリーランスとして独立する方が増え続けています。
もちろん、会社員として勤めるよりもフリーランスの方が「安定する」とは言い切れませんが、フリーランスのメリットが社会的に重要視されるようになったのは事実です。
実は実務経験が2.3年あれば十分独立できる
では、UI・UXデザイナーとして独立するには、どれくらいの準備期間が必要なのでしょうか?
結論からいうと、UI・UXデザイナーとして独立するのに、そこまで多くの準備期間は必要ありません。
UI・UXデザインというのはその性質上、求められる技術はすぐに変わってしまいます。
これは良くも悪くもありますが、フリーランスとしてすぐに活躍したい方にとっては行幸といえるでしょう。
例えば、以下に紹介する案件などでは実務経験が2. 3年あれば十分に参画できる可能性のある案件なので、ぜひ参考にしてみてください。
案件例①貸切バスマッチングサービスのUI/UXデザイン
この案件は、貸切バスマッチングサービスのUI/UXデザインを担当する案件です。
<具体的な業務内容>
- 仮説やデータに基づいてユーザーストーリーを考案
- 施策や機能の企画立案
- Webページの企画・デザイン
- サービスのロゴ、ビジュアルアイデンティティ(VI)、ブランディングツールのデザイン
<必要なスキル>
- WebのUI/UXデザインの実務経験
- HTML、CSS、Sass、JavaScriptの知識
- CSSのUIフレームワークに関する知識
- Figma、Sketch、Adobeなどのグラフィック作成ツールの使用経験
全体的にユーザーを重視したデザインスキルが求められているため、上記には記載していませんが、顧客のニーズをしっかりと捉えるビジネスコミュニケーションスキルも非常に重要になってきます。
そのため、ユーザー中心のデザイン思考を持ち、多様なツールを使いこなせるスキルや経験がある方はぜひとも応募したい案件といえるでしょう。
報酬は50万円からとなっており、UI・UXエンジニアとしては少し低めの水準です。
案件例②PHP,AWSを用いた新規・既存事業の機能改修案件
この案件は、PHPとAWSを用いた新規・既存事業の機能改修を担当する案件です。
<具体的な業務内容>
- グループ会社のシステム(商材)の改修作業
- 製造中心の業務
- 上流工程からの一貫した業務遂行
<必要なスキル>
- モバイルアプリ(iOS・Android)のUIUXデザイン経験(2年以上を目安)
- UI作成ツール利用経験(Figma, Sketch, AdobeXD, Photoshop, Illustrator 等)
- Prototype作成ツール利用経験(Protopie, InVision, Prott 等)
- Material Design Guidelines, Human Interface Guidelines の理解
モバイルアプリ関連のスキルが多く必要とされるため、モバイル関連の案件に携わった経験は必須になってきます。
また、Protopie, InVision, Prottといった最先端のプロトタイピングツールの使用経験も求められます。
これらのツールは、デザインのアイデアを高度なプロトタイプに具現化するためのもので、UXの設計とテストに不可欠です。
FigmaやProtopieは特に、リアルタイムでのコラボレーション機能や豊富なプラグインが特徴で、効率的かつ高度なUI/UXデザインを可能にします。
そのため、これらのツールを駆使し、モバイルアプリのデザイン経験がある方はぜひとも応募したい案件といえるでしょう。
報酬は80万円からとなっており、UI・UXエンジニアの案件としては一般的な水準よりもやや高めです。
案件例③会計ERPパッケージのデザイナー
この案件は、会計ERPパッケージのデザイナーを担当する案件です。
ERPパッケージとは、Enterprise Resource Planningの略で、企業の資源計画を管理するための統合ソフトウェアのことを指します。
これにより、財務管理、人事管理、製造、供給チェーン、サービスプロセスなど、企業の様々なビジネスプロセスが一元的に管理可能になります。
<具体的な業務内容>
- サービスのデザイン設計
- ユーザーの課題発見と解決策の検討
- 開発プロジェクトにおけるUIデザイン
- 製品ロードマップの作成と管理
- ユーザビリティテスト
- プロトタイプの作成
<必要なスキル>
- WEBアプリ、モバイルアプリ、WEBサイト等のUIデザインの実務経験
- デザインにおける要件定義、設計、作成、品質保証の一連の経験
- 一般的なデザインツールの理解
「一般的なデザインツール」という点が少し曖昧ですが、現在UI・UXデザインツールとして一般的なものには、Figma、Sketch、Adobe XDなどがあります。
この中の全てとは言わずとも、いくつかの使用経験は持っていると良いでしょう。
報酬は80万円からと設定されており、UI・UXデザイナーとしては一般的な水準よりもやや高めといえます。
仕事に拘束される時間が減りインプットする時間を増やせる
一般的に、フリーランスとして独立することで仕事に拘束される時間が少なくなり、リスキリングや自己啓発などに費やせる時間が確保しやすくなります。
これは、フリーランスがプロジェクトやタスクベースで仕事を選び、自分のスケジュールを自由に管理できるからです。
特にUI・UXデザイナーにとって、このような学習に費やせる時間は非常に貴重です。
テクノロジーやデザインのトレンドは常に進化しており、ユーザーの期待も変わり続けています。
新しいツールの登場、デザイン思想の変化、ユーザーインタフェースの新たなベストプラクティスなど、UI・UXというのは継続的な学習が常に求められる分野です。
そのため、常に最先端の技術領域に関するスキルを習得し続けなければなりません。
フリーランスとしての働き方は、UI・UXデザイナーが業界の最前線に立ち続けるために、学び続ける機会を増やすことに直接つながるので、非常に合理的な働き方といえるでしょう。
年収が大幅にアップする
UI・UXデザイナーは、フリーランスとして独立することで大幅に年収がアップできる職業です。
序盤でも紹介したように、会社員のUI・UXデザイナーの平均年収は「約621万円」です。
それに対しフリーランスは「約924万円」です。
つまり、フリーランスに転身することで「約303万円」もの年収アップに繋がります。
もちろん、これはあくまでも統計的なデータに基づく推論ですが、これほどまでの差がある職種というのは比較的稀です。
そのため、フリーランスとして軌道に乗ることさえできれば、UI・UXデザイナーは非常に高額な年収が期待できる職業であるといえるでしょう。
それでも独立するのが怖い人は副業で年収アップ!
しかし、家庭や守るべき家族がいる人にとって、やはり「独立」というのはどうしても及び腰になってしまうもの。
確かにフリーランスは年収面だけでいえば魅力的かもしれませんが、失敗するリスクも往々にして存在します。
「失敗なんてしたくない」「無謀な挑戦はできるだけ避けたい」というのは人間の本質でもあるので、独立という選択肢を取りたくない人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのが「副業」という働き方です。
以前までは副業と聞くとかなりグレーゾーンの印象でしたが、現在では大手企業であっても副業を解禁している企業は少なくありません。
副業であれば、仮に失敗したとしても本職がなくなるわけではないので、どうしても独立という選択肢を取りたくない方はぜひ検討してみると良いでしょう。
例えば、以下のような案件でも副業として参画することができるので、ぜひ参考にしてください。
案件例:HR系のSaaSプロダクトのUIデザイナー案件
この案件は、HR系のSaaSプロダクトのUIデザイナー案件を担当する案件です。
HRというのは、Human Resources(人材資源)の略で、企業内の人事管理を意味します。
また、SaaSとは、Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)の略で、インターネット経由で提供されるソフトウェアサービスのことです。
UI・UXデザイナーにとってSaaSは非常に関連性が深い技術です。
SaaSプロダクトが提供するUXは、顧客満足度やプロダクトの成功に直接影響を与えるため、本案件はSaaSに対する理解を深めるといった観点からもおすすめといえます。
<具体的な業務内容>
- フリーランス向けの契約・請求管理SaaSプロダクトのUIデザイン
- β版に合わせたUI設計
<必要なスキル>
- BtoBのSaaSプロダクトのUI設計経験
- SaaSプロダクトのUXデザイン経験
- HR系のSaaSプロダクトのデザイン経験
つまり、BtoB領域でのSaaSプロダクトのUI/UX設計に関する専門知識と経験が特に重視されている案件といえます。
そのため、BtoBのSaaSプロダクト、特にHR系におけるUI設計の経験があるデザイナーはぜひとも応募したい案件といえるでしょう。
報酬は40万円からとなっており一見低く見えますが、週2日からでも参画可能であることと副業可能案件であることを加味すると破格の条件といえます。
まとめ
本記事では、UI・UXデザイナーの現状の市場価値、転職方法、将来性、そして独立や副業を通じた年収アップの機会について解説しました。
UI・UXデザインの重要性が高まる中、この分野の専門家は業界内外から強く求められており、その需要は今後も増加すると予想されます。
デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む現代において、UI・UXデザイナーの役割はますます重要になってくるでしょう。
将来的には、AIや機械学習などの新技術を取り入れたデザイン手法が登場する可能性もあり、これらの変化に対応できる柔軟性も重要になってくるはずです。
そのため、最新技術の動向には常に目を光らせておきましょう。
「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったエンジニアにとって役立つ情報を随時お届けいたします。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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