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ネットワークエンジニアのやりがいや魅力って?

目次

ネットワークエンジニアの4つのやりがい

現代のIT社会を支えるエンジニアの中でも、ネットワークエンジニアはネットワークそのものなど基盤となるインフラを担うためなくてはならない存在です。

ネットワークエンジニアは需要も高く、スキルや経験次第でそれに見合った高収入を得ることもできます。そのため将来的に就職や転職でネットワークエンジニアを目指す方も多いことでしょう。

ですがその反面、世間の評判として激務である・必要スキルの高さなど、ネットワークエンジニアとしての厳しさの部分も知られています。

そのためネットワークエンジニアへの就職を考えている方にとっては、仕事としてのネットワークエンジニアが良いものか悪いものか、判断がつかないのではないでしょうか。

今回はネットワークエンジニアのやりがいと厳しさを客観的にご紹介していますので、将来就職を考えている方にとって、良い点悪い点双方を比較し参考になれば幸いです。

大規模プロジェクトに携わることができる

ネットワークエンジニアは、ネットワークに求められる要件に合わせてサーバーや回線の設計を行います。その他設物理的なネットワーク機器の構築や回線の設置、システムの運用と保守、セキュリティの定期的な見直しもネットワークエンジニアの業務内容です。

システムの規模が大きくなればなるほどサーバー台数は増え、ネットワークエンジニアの仕事も増加していきます。そのため大規模なプロジェクトであればあるほどネットワークエンジニアの重要度は増すのです。

大規模なシステム開発のプロジェクトとなると、ネットワークはシステムを構成する重要な役割を果たします。そのためネットワークエンジニアは他の専門分野のエンジニアや様々な部署と連携し、チームを組んで大規模プロジェクトを完成に導く存在です。

そのような大勢のエンジニア・スタッフが関わり開発した大規模なシステムの重要な部分を担いますので、ネットワークエンジニアにとってそのシステムが完成した時は大きな達成感を感じられるでしょう。

スキルをアップデートし続ければ年収が高く安定した収入を得られる

ITエンジニアの中でもネットワークエンジニアは専門性が高い職種です。所持している資格スキル次第で年収1000万円を超えることも決して珍しいものではありません。

経済産業省が発表した「平成29年版 IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、IT系エンジニアのなかでもより専門性の高いIT技術スペシャリストの平均年収は758万円です。これはあくまで平均値であり、ネットワークのスペシャリストやマネジメントを担当するエンジニアであればさらに高額の報酬になるのは言うまでもありません。

ネットワークのスペシャリストとは、ネットワーク設計スキル、構築スキル、運用設計スキルなどを高いレベルでこなせるエンジニアです。さらにマネジメントスキルがありプロジェクトマネジメントができるとより高収入になるでしょう。

専門性の高い分野で活躍できる

ネットワークエンジニアの仕事は専門性が高く業務難易度が非常に高い職業です。例えばITの基盤となるネットワークには高い安定性が求められる一方で運用しやすいように構築しなければなりません。さらに負荷分散のための冗長化が必要であるなど設計において考慮すべきことは多種多様です。

例えばネットワークに関する知識やサーバーやOSに関する知識だけでなく、セキュリティ面の知識やクラウド、ネットワークの仮想化といった知識も必要となります。

この様な業務をこなすためには必然的に必要な専門知識が必要になり、さらにその知識を日々アップデートし続けなければなりません。

また、ほかの職種のエンジニアと共同で仕事をすることもあり、ある程度相手の仕事内容も理解する必要があるのでネットワーク以外のITに関する幅広い知識も身に付けるひつようがあります。

ネットワークエンジニアとして第一線で活躍できるということは、こうした専門的な知識を身に付けているということなのです。

海外でも活躍の場所を広げることができる

ネットワーク技術は世界標準で定められており、内容を理解さえすれば外国でも日本と同様に働くことができる、ある意味共通言語であるとも言えます。

一般的に欧米のほうがIT人材の年収は高く、海外で勤務することでより高い収入を得るという選択肢も持つ事ができます。

ネットワークエンジニアの4つの魅力とは

多くのやりがいがある職種のネットワークエンジニアですが、働くにあたっての魅力にはどのようなものがあるのでしょうか。

学歴に左右されない実力で評価される

技術職であるネットワークエンジニアは基本的に実力主義の職業です。そのため一般的な会社にありがちな、経験・在籍年数で評価されるということは無く、実績とスキルが全ての世界です。

また、ネットワークエンジニアはネットワークシステム開発の上流工程から下流工程までトータルに担当することになります。

そのため同じネットワークエンジニアといえど、業務内容は全く真っ違うものです。スキルやマネジメントスキルが高ければ若手でも評価されチームリーダーを任せられる場合もあります。

需要が高く、スキルをアップデートすれば今後の将来性が明るい

社会のIT化は加速度的に進んでおり、ネットワークエンジニアが携わる領域は拡大傾向です。各業界も新しいネットワークシステムへの移行を求めており、それらを担当するネットワークエンジニアは今後も需要が安定して高くなることが予測されます。

例えば同じITエンジニアとしてくくられがちなプログラマーなどは、プログラミング言語の移り変わりが激しく、せっかく覚えた知識もすぐに過去のものになってしまいます。

一方でネットワークの技術は、新しいものが次々と生まれているものの根本は変わらず、30年前のネットワーク技術が今も現役で使われている場合もある程です。

そのためスキルを新たに習得し続けるというよりも、アップデートをしてさえいれば将来は明るい職業といえるでしょう。

多様なスキルが習得できる

ネットワークエンジニアの業務は多種多様で、一人前のエンジニアになるためには様々なスキルを身に付けなければいけません。

ですが、これは裏を返せば様々なスキルを身に付けることができるということであり、仕事をこなす中で新たに触れた知識や技術、考え方を日々スキルアップしながら習得して行けるのです。

キャリアパスの選択肢が広い

ネットワークエンジニアの仕事の幅は広く、最初期であればほとんど素人でも何とかこなせるような仕事も有ります。ですがその後スキルを身に付けていくと、多種多少な専門知識がないとこなせない仕事を任される様になり、頑張り次第でどんどんキャリアパスできる点が魅力です。

仮に現状で全く知識がなく、末端の仕事しかこなせなかったとしても徐々にスキルアップし実力が認められれば、数年のうちにプロジェクトマネージャーやスペシャリストに昇格することも夢ではありません。

ネットワークエンジニアは自身のスキルアップの結果が目に見えてやりがいを実感できる職業です。

ネットワークエンジニアに向いている人の3つの特徴

どのような職業にも、向き不向きな人の特徴はありますが、ネットワークエンジニアに向いている人の特徴はどのようなものなのでしょうか。

新しいことにチャレンジすることができ、柔軟性がある

ネットワークエンジニアは、常に新しい情報や技術にアンテナを立て、今までの自分のやり方に拘らず新しいやり方に柔軟にチャレンジできる方が向いています。また常に自分の知識やスキルに変える向上心が必要です。

コツコツした作業が得意

ネットワークエンジニアの仕事、特に最初に任される仕事のほとんどは、ネットワーク運用や監視など決められた操作を繰り返す単純な作業です。

もちろん運用中にネットワークに障害が発生し、緊急の対応を求められる作業もありますが、ネットワークエンジニアは、どちらかというと地味な作業が多くなります。

またトラブルへの対処に関しても大きな障害への対応の場合、何日も泊まり込みで復旧対応となったり、数日間、時には何週間と障害の原因追求と再現性確認する対策業務が必要です。

こうした業務でも、コツコツ作業できる忍耐力と最後までやり抜く責任感の高さが求められます。

新しい知見・技術を継続して勉強することができる

ネットワークを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。ネットワークやハードウェア、ソフトウェアに関しても新しい技術を習得していくことが求められ、古い知識のままでいずれ対応できなくなってしまいます。

技術的な基盤は不変ですがそれに拘ってしまう人は、ネットワークエンジニアとしての限界が早くなってしまいます。

IT業界のトレンドに敏感に反応でき柔軟に知識をアップデート出来る人は適性が高いといえるでしょう。

一方で、ネットワークエンジニアは「きつい」と言われている7つの背景は?

需要も高く、スキルアップをすれば将来的に好待遇が期待できるネットワークエンジニアですが、それでも世間の評判としてハードワークであるとされる理由には以下のようなものがあります。

勤務時間が不規則・残業・休日出勤をするケースがある

ネットワークエンジニアが担当するシステムは、基本的に止まることなく稼働し続けるものがほとんどすべてです。そのためネットワークエンジニアの仕事のひとつである保守・点検・監視なども毎日24時間体制で行う必要があります。

また、不測の事態はいつ何時、どのような問題が起きるかわかりません。そのため対応も不規則かつ残業や、解決のためには休日出勤を強いられる可能性もあります。

急な障害対応を求められることがある

稼働中のシステムやネットワークは動いていて当たり前、基本的にシステム障害で停止してしまうと緊急で対応し復旧しなければなりません。

そのためネットワークエンジニアは、急なシステム障害にも迅速に対応し、当たり前の状態である可動状態まで最短で復旧させることが求められます。

24時間365日でネットワークに対応する必要がある

ネットワークエンジニアが関わるシステムは、24時間365日の安定稼働を求められるものが一般的です。そのため基本的には3交代制で運用・保守を担当します。

ネットワークの監視・運用の現場では、稼働は昼夜を問わないので必然的にネットワークエンジニアにもハードワークを求められることになります。

プライベートの確保が難しい場合がある

勤務体制が3交代、しかも年末年始など世間がお休みの時でもシステムは動き続けます。そのため担当するネットワークエンジニアも、同様に世間のカレンダーとは関係ない勤務になります。

また、多種多様なスキルが必要なネットワークエンジニアは、日々勉強が欠かせず休日に時間を割いて新しい知識にアップデートすることも多くなります。

プライベートの時間もそれに応じて確保し難くなってしまうのです。

地味で単調な業務が多く、達成感を感じにくい

キャリアスタート時に担当するのは、基本的に監視・運用業務です。多くの場合、これらはマニュアル化された業務であり、慣れてしまうと地味で単調な作業の繰り返しになってしまいがちです。

上流工程を担当するなど、スキルが身についてくるとそういった単純業務とは無縁ですが、勤務し始めて初期は達成感を感じるような瞬間は少なく、モチベーションを保つのに苦労するかもしれません。

突発的な障害対策に追われ、精神的にも負荷がある

単純作業の多い保守や運用ですが、突発的な障害対応の中には自分ではどうしようもできない程のトラブルが発生することもあります。

システムが動かないと多くの部署から問い合わせや復旧目途などを矢継ぎ早に浴びせられ、時にはいつまでたっても復旧しないことに苛立った他部署から心無い言葉をぶつけられることも。

そんな時、自分ではどうしようもないことと他部署からのプレッシャーに押しつぶされ、精神的にきついケースも多くなってしまいます。

部分的な業務のみだと給料が少ない

ネットワークエンジニアの仕事内容は、以下に分かれています。

  • 要件定義
  • 設計
  • 構築
  • 保守
  • 監視・運用

インフラエンジニアとして運用や保守監視業務から始まり、スキルや経験を積めば要件定義や設計・構築部分を担当していくことが一般的です

ネットワークエンジニアとして仕事を始めたばかりの場合の仕事は運用や保守がメインとなりますが、そうした初期段階では年収が低い傾向にあります。

経験を積んでネットワークの構築や設計がこなせるようになれば年収も上がるのですが、運用保守のまま勤続年数だけ長くなった場合は年収も上がりにくいでしょう。

ネットワークエンジニアとして身につけたい、市場価値が上がるスキル

ネットワークエンジニアの仕事の幅も広いため、身に付けたスキルにより年収や待遇も全く異なります。

どのようなスキルを身に付ければ、自身の市場価値が上がるのでしょうか。

上流工程の経験とスキル

上流工程である要件定義や設計などを担当するようになると、プロジェクト全体をとりまとめるマネジメントスキルがエンジニアには求められます。クライアントとの折衝、チームメンバーへの指示、品質・コスト・納期管理などのスキルが必要です。下流工程を担当する基本的なスキルに加えて、上流工程にも対応可能な管理能力をもつ人材は貴重な存在となりますので、市場価値は高くなります。またプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを目指すには、重要なスキルです。

クラウドサービスに関する知識がベースになる

これまでのネットワークエンジニアの業務は、物理的なネットワーク機器の設定などでした。

ですが、ITシステムもオンプレミス(物理的なサーバー)からクラウドへの移行が進んでいます。ITシステムがクラウドに移行していくことで、社内にあったデータセンターが不要になり、クラウド上のネットワークのコードによる設定が必要となるなどシステムが利用するネットワーク環境も大きく変わってきています。

こうしたクラウド時代になったことで、ネットワークエンジニアとしての役割も変わってきます。クラウドは比較的新しいIT技術であり、これからも大きく進化していくことが予想されます。

クラウドサービスのなかでも大きなシェアをもつものが以下3つです。

  • Amazon Web Service(AWS)
  • Microsoft Azure(Azure)
  • Google Cloud(GCP)

このうちシェアが最も大きいAWS はAmazonが提供するサービスで、クラウドサービスの最古参であり、豊富な種類のサービスと高いセキュリティレベルを併せ持ちます。また多くの企業で採用されていることから多くのエンジニアが対応可能です。

AzureはMicrosoft が提供するクラウドサービスで、 Microsoft社の製品と親和性が高い点が特徴となります。

GCPは Googleが提供するクラウドサービスで、Googleの提供する他のサービスにも使用され、Google 社内で利用しているものと同一環境である点から、開発を円滑におこなえるのが大きなメリットです。

セキュリティに配慮した設計・構築力

ネットワークエンジニアの仕事内容は多種多様で、保守点検業務のみの経験では市場価値はありません。ネットワークエンジニアとして経験を積み、設計・構築ができるようになって初めて高い市場価値が生まれます。

設計・構築はさまざまな想定や条件の下行われますが、最も重要視すべきことはセキュリティ面が万全であることです。もしセキュリティ面に不備があれば、クライアントからの信頼が揺らぎますし、トラブルが発生した際に多くの関係部署に多大な迷惑をかけてしまいます。

データベースに関する知識・データベース言語

データベースの設計や開発をおもに担当するのもネットワークエンジニアです。開発だけに留まらず、データベースの運用・保守にも関与します。IT業界は人手不足であり、ネットワークエンジニアのなかでもデータベースに知見のあるエンジニアは不足傾向です。そのためデータベースに関する知見があれば市場価値は高くなります。

現在データベースの主流はOracle Databaseですので、これに関わる知識や技能があるとよいでしょう。言語としてはSQL言語に関する知識が重要とされています。

現在のオープンソース・データベースのシェアは、世界シェア・日本シェア共にMySQLが他を圧倒している状況です。

MySQLは、無料で利用できるオープンソースのSQLリレーショナルデータベース管理システムで、対応しているOSも多く、小規模から大規模なシステムまで柔軟に対応できます。

そのためMySQLを利用したソフトウェアやアプリの開発が容易で、多くの企業で利用されているので、データベースの知識としてまずはMySQLの内容を学習するとよいでしょう。

プログラミングスキル

近年、ネットワークエンジニアにプログラミングが求められていますが、最も大きな理由として挙げられるものがクラウドの普及です。

これはクラウド環境の構築でサーバーなどネットワーク構築を効率よく制御・管理するためにスクリプトを利用しているためです。

クラウドサーバーの管理のためにスクリプトを書く機会が増えており、スクリプトを書くだけでなく読む技術も必要です。

これまでプログラミング言語をあまり使用しなかったネットワークエンジニアであっても代表的な言語であるRuby、Java、Pythonなどを扱えるようにしておくとよいでしょう。

Rubyは使い勝手が良いフレームワークが用意されてて開発が容易で、自動化に適した軽量プログラミング言語です。難易度も高くないためエンジニアが学ぶのに適したプログラミング言語といえます。

JavaはOSに依存せず様々な環境で実行することができ、大規模システム開発で採用されることが多い開発言語です。

Pythonは人工知能、データサイエンスの分野で活用される言語ですが、文法がシンプルで学習しやすい言語で、ツールの開発やログ調整などに用いられます。

ネットワーク仮想化の知識・設計

今後はSDNを用いたネットワーク仮想化が主流になることが予想されます。ネットワーク仮想化とは、これまでハードウェアで構築されていたネットワークを、ソフトウェアによるネットワークに置き換える技術です。

物理的に接続された従来のネットワークでは、構成を変える際はケーブルや機器の接続を変更し設定をやりなおす必要がありました。また拡張する際にネットワーク機器の追加が必要です。

ネットワークを仮想化することで、こうした制約をうけることなくネットワークを構築することができます。例えばサーバーを仮想化技術によって分割し、複数の仮想サーバー環境を作ることや複数のサーバーを統合して高い処理能力をもつサーバーとして機能させることもできます。

ネットワークに関しても、物理的にLANケーブルで接続された構成とは異なる論理的なLAN構成を作ることが可能です。

物理的なネットワーク機器の制御からソフトウェア制御へ、ネットワークエンジニアには仮想化の知識が求められています。

仮想化の知識とスキル

SDNやネットワーク制御を実現するOpen Flowに対応するスキルやネットワーク仮想化はプログラミング言語を用いて行われます。

SaaS、PaaS、IaaSなどのクラウドサービス全般の知識や、サーバーの仮想化ではVMware vSphere、Hyper-V、Xenなどの製品を用いた環境構築・運用のスキルが必要になります。

まとめ

ネットワークエンジニアは求められるスキルの幅広さや、できることが少ない初期は給与が少ないなどたしかに厳しい職種です。ですがスキルアップをしていくことで確実に待遇も良くなり、需要がなくなることもありません。

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