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エンジニアがポートフォリオを作成すべき理由とメリットとは。具体的な手順も合わせて紹介


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目次

エンジニアがポートフォリオを作るべき6つの理由

今回はエンジニアがポートフォリオを作成するべき理由について解説していきます。

ポートフォリオとは、通常は自分の制作物や実績をまとめた作品集のことを指します。

Webデザイナーなどクリエイター系の職業ではポートフォリオを作成することは当たり前ですが、実はエンジニアもポートフォリオを作るべき理由があります。

エンジニアがポートフォリオを作成することで、自分の経歴や能力・スキルなどを表現することができ、キャリアアップを図っていく上で大きなアピールポイントになります。

ここからは、エンジニアにポートフォリオが必要な6つの理由についてご紹介します。

自分自身の振り返りに使える

ポートフォリオを作成するための準備を通じて、これまでの自分自身の経歴の振り返りを行うことができます。

自分の経歴や実績を振り返ることで、自分がどのような志向性やキャリアパスを歩んできたのかが浮き彫りになり自己分析が捗ります。

転職や今後のキャリアパスを考える上では、自己分析を行い自分の内面的な志向や価値観などを理解することは大切です。

スキルの棚卸しができる

ポートフォリオ上で自分をアピールするために、自分の能力やスキルの棚卸しを行うことができます。

自分にどのようなスキルや強みがあるかは、分かっているようで意外とわかっていないものです。じっくり時間をかけて棚卸しをすることで自分の強みを明確化することができます。

そうすることで自分が今後活躍できそうなキャリアパスを見つけられたり、自信をもった選択ができます。

入社後のミスマッチを低減できる

ポートフォリオを作成しておくことで入社後のミスマッチを減らすことができます。

求職者側は自分の経歴やスキルをより明確化して伝えることができるとともに、

企業側はポートフォリオを見ることでその求職者が何ができるのかをより具体的に把握することができます。

ポートフォリオは求職者側、企業側の双方にとって相互理解の良いきっかけとなります。

技術力・スキルの証明となる

ポートフォリオに記載された実績や経歴というのは、そのまま自分のエンジニアとしての技術力・スキルの証明となります。

これまでの自分の実績や参加したプロジェクト内容などが記載されているため、読み手側はポートフォリオによって具体的にその求職者の実力を読み取ることができます。

保有資格などだけでは分からない実務経験をアピールすることができます。

面接以外の部分で有利に面接を進められる

高いクオリティのポートフォリオ、あるいはその企業が求める経験や実績が記載されたポートフォリオを用意できていると、案件や求人に応募する際に有利となります。

ポートフォリオがあることで、企業側は面接での会話以外にも判断材料が得られるため、自社に必要な人材かどうかの判断がより早いタイミングで的確に行える可能性があるからです。

自分のポートフォリオが相手に刺さっていれば、面接の通過率や合格率を大きく向上させることができるでしょう。

力量や実績がわかるため仕事を依頼されやすい

ポートフォリオがあると仕事を依頼する側も依頼しやすくなります。自分から提供する情報は多ければ多いにこしたことはありません。

ポートフォリオがあるエンジニアとそうでないエンジニアとを比べると、当然ある方が有利と言えます。

ポートフォリオがあれば依頼側は自分がお願いしたい仕事ができそうかどうかをすぐ判断できるため、案件の受注率を上げることができます。

エンジニアがポートフォリオサイトを作成する5つのステップ

それでは、エンジニアがポートフォリオを作成する際にはどのようなことを意識すれば良いのでしょうか。

ここからは、エンジニアがポートフォリオを作る時に意識したいポイントを5つのステップに分けて解説していきます。

イメージしているポートフォリオと近いアウトプットを見つける

まずはいきなり作り始める前に、自分がイメージしているポートフォリオの完成形を見つけましょう。ウェブ上などで公開されているポートフォリオを比較しながら、自分がお手本とすべきものを探してみましょう。

理想の完成イメージを事前に持つことで、効率的に作成を進めることができるからです。

ポートフォリオのデザインや構成を参考にすることができるため、作成する内容そのものに集中することができ作成時間の短縮につながります。

ポートフォリオで取り上げるアプリやプログラムの制作

未経験者の場合は、ポートフォリオに掲載するためのアプリやプログラムを制作しましょう。自分の技術をアピールできるものであれば、独力で作成したものでもプログラミングスクールなどで制作した題材などでも問題ありません。

これまでに企業でエンジニアとして働いた経験があれば、その時の開発実績などを掲載することもできます。

ただし、企業で制作した場合の制作物の著作権は会社側にあります。機密情報などに該当するケースもあるため、事前に掲載の了承を得ておくなど対応する必要があります。

ソースコードを公開する

ソースコードとは、プログラムを作成する際に「どのような動作をさせるのか」をプログラミング言語で記述したテキストです。いわばそのプログラムの設計図に当たります。

ソースコードを公開することで、実際に自分がどのようにプログラミングしているのかを見せることができます。またソースコードの記述の仕方がわかることで、コード量が多すぎないか・補足のコメントが適切かなどプログラミングの力量を測ることができます。

スキルシートを作成し、ポートフォリオに記載

スキルシートとは、エンジニアやデザイナーなどの職種の方が自分のこれまでの案件や実績を記載するためのシートです。

一般的な職務経歴書よりもエンジニアなどの技術職向けに、よりスキルや経験を表現しやすいフォーマットになっていることが特徴です。

スキルシートはこれまで自分が関わったプロジェクトや案件を元にスキルをアピールするために非常に効果的なツールです。

入念に準備しスキルシートを作成し、ポートフォリオにも記載するようにしましょう。

Google Analyticsをはじめとした計測タグの設置をする

ポートフォリオを公開するタイミングで、Google Analyticsなどの計測ツールを設置しましょう。

Google Analyticsを利用することで、どのくらいのユーザー数から見られているかといったアクセス数などの指標をチェックすることができます。

単純な人数以外にも、どの箇所が特に良く見られているのかなどを知ることができます。

これにより実際に自分が特に見せたいと思っている箇所と実際によく見られているところの差異などを知ることができ、ポートフォリオの改善に役立てることができます。

得られたデータを参考に、ポートフォリオの順番や構成を変えることや、説明文を修正したりといった対策をすることでより質の高いものへと仕上げていくことができます。

エンジニアがポートフォリオに載せておくべき内容

ポートフォリオにはどのような項目を記載しておくと良いのでしょうか。

ここからは、実際にポートフォリオを作成する際に最低限載せておきたい内容について

解説していきます。

プロフィール

まずは自己紹介にあたるプロフィールを記載します。ポートフォリオにおける自己紹介は自分のことや自分の人柄を知ってもらう上で非常に重要な項目となります。

その後の内容についての導入の役割も果たしており、プロフィールで読み手の興味や関心を引くことができれば理想的です。

そのため、雑に書かずに入念に計算してプロフィール内容を考えるようにしましょう。

エンジニアとしてのスキルセット・強み・アピールポイント

続いて自分のエンジニアとしての技術力を示す内容を記載します。具体的にはこれまで開発したものや自分の制作物などの実績を記載します。ここで自分が得意な言語・扱える言語やそれらを使ってどこまで開発を進められるかを記載します。またGitHubの利用履歴なども記載することもできます。

その他に自身の強み、アピールポイントなども載せておくとよいでしょう。

今までエンジニアとして関わった実績

上記とも関連しますが、自分がこれまでにエンジニアとして関わった開発案件などの実績をできるだけたくさん記載するようにしましょう。

数が多く選びきれない場合は、特に自分が自信のある実績や評価の高い実績を選んで載せるようにしましょう。

漫然と実績を掲載するのではなく、この実績からこういうスキルや経験をアピールしたいということを抽出し面接の場などで語れるように準備しておくことがポイントです。

対応できるサービスや料金

最後は、自分がエンジニアとしてどのような価値提供をできるのかを記載することです。

対応できるサービス内容や料金などを載せることで、読み手側は案件の依頼や採用可否などをより判断しやすくなります。

対応できるサービスは、自分のこれまでの経験や実績をもとにきちんと言語化していきましょう。

書き方の文言一つとっても相手が抱く印象は変わってくるため、言語化した際の質感まで

意識しながら内容を考えていくことが大切です。

他と差別化を図るために、エンジニアがポートフォリオを作成する際に気をつけたいポイント

ポートフォリオは、持っている人が少ない状況では自分のポートフォリオを作っているだけで有利となります。とはいえ、自分以外のエンジニアもポートフォリオを作成している場合は、内容で差別化を狙っていく必要があります。

ここからは他のエンジニアと差別化を図るために、ポートフォリオを作成する際に意識しておきたいポイントについて解説していきます。

可能であれば数字的な根拠や実績を掲載

実績を記載する際には、可能な限り客観的な数字の根拠や結果を記載できると理想です。

サービスやシステムの開発に関わった期間や人数などの情報は載せるようにしましょう。

他にも例えば開発現場でリーダーやマネージャーとして働いた経験があれば、何名のチームをマネジメントしていたのかやどの程度の規模感の案件だったのかなどを書きます。

他にも、開発に携わりリリースしたサービスの売上実績やGitHubの利用履歴など客観的に分かる指標を記載しましょう。

案件の「どの」領域を担当したのかを明確にする

自分が携わった案件について、具体的にどの領域をどこまで自分が担当したのかを明記するようにしましょう。

通常、開発の案件は一人ではなく複数人のチームで行います。そのため、案件内容を記載するだけでは実際に自分が何を担当したのかはぼやけてしまいます。

具体的に自分がエンジニアとしてどの領域を担当したのかを明確に記載することが重要です。

企業側が自社でどのような業務を具体的に任せられそうかを想像できるように意識しながら書くようにしましょう。

「誰と」案件に取り組んだのか・巻き込んだのか明確にする

同じく、実際に案件に取り組む際にどのような関係者と一緒に進めたのかを記載します。

開発とは複数人でチームと取り組むため、その中での自分の役割を明確にしましょう。

エンジニアはコードを書いたりするスキルだけでなく、コミュニケーションやリーダシップなどのソフトスキルも重要です。

そのため、他の関係者との中で自分がどのような取り組みをし、周りを巻き込んでプロジェクトを進めてきたのかなどが分かるように記載しましょう。

「どのように」案件に取り組んだのか明確にする

最後に、自分がどのように案件に取り組んだのかをしっかりと言語化して記載しましょう。

案件の内容や実績などだけでは、実際にどのような姿勢で業務に望んだのかが見えてこないからです。

具体的にこういうことを大事にして業務を行っていたといった自分の仕事への向き合い方や価値観などを伝えることがポイントです。

例えばメンバー間での認識の齟齬などやトラブルなどが発生した時に、どのように対処したかなどの具体的なエピソードもあるとさらに理想的です。

エンジニアがポートフォリオを作成する際の注意点

最後に、エンジニアがポートフォリオを作成する際に注意したいポイントについて

解説します。

これまで解説した作成の手順とこれからお伝えする注意点を踏まえて、実際に自分のポートフォリオを作成してみましょう。

掲載する実績や開発案件を掲載してもよいかクライアントに確認

自分が働く中で関わった案件実績に関する著作権は企業が保有しています。そのため、無断掲載にならないようにポートフォリオ作成前に事前に企業側に確認し承諾を得ることがポイントです。

万が一無断で掲載してしまい後々問題になった場合、大きなトラブルに発展しかねません。リスクヘッジとして必ず事前に確認をするようにしましょう。

見る人に配慮した内容にする

自分のポートフォリオが見る人に配慮した内容や構成になっているかどうかは常に意識しましょう。

ポートフォリオを作成する目的とは、読み手に自分について良い印象を持ってもらうことにあります。読んだ相手が、自分の実績やスキルについてできるだけ正確に把握し見極めの判断を行うためのものです。

そのため常に、相手が読んだ時にどう感じるかという視点を持ちながら作成するようにしましょう。

ポートフォリオ作成に時間をかけすぎない

ポートフォリオの作成には必要以上に時間をかけすぎないようにしましょう。ポートフォリオは、自分のキャリアを効率的に実現するためのツールです。ポートフォリオの作成自体が目的になってしまい、作成に悩みすぎていつまでも出来上がらないといった状況になってしまうと目的と手段の逆転になってしまいます。

ポイントを押さえながら取り組み、ある程度スピード感を持って仕上げましょう。

定期的な更新を心がける

ポートフォリオを一度作成すると忘れがちなのが、定期的な更新です。載せる実績もできるだけ最近の内容のほうが見栄えがよいです。

半年から1年程度といった期間で、定期的にチェックし掲載実績が古くなっていないかチェックをしましょう。

まとめ

今回は、エンジニアがポートフォリオを作成するべき理由とそのメリットについてご紹介しました。

ポートフォリオというとこれまではデザイナーなどのクリエイター職の人だけが作るものというイメージがありましたが、今後はエンジニアでもポートフォリオを作っていると間違いなくメリットがあるでしょう。

ポートフォリオを作成することで、自分のスキルの棚卸しができ自己理解をより深く行えるとともに、実際に案件獲得や面接の際にも有利に立ち回ることができます。

ぜひ今回解説した内容をもとにポートフォリオを作成してみてください。

  1. エンジニアがポートフォリオを作成することで転職や案件獲得で有利になる
  2. 企業側の自分への理解が深まるため、入社後や案件参画後のミスマッチが減らせる
  3. ソースコードの公開やスキルシートをポートフォリオに載せるなど工夫することで、周りに差をつけることができる
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