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バックエンドエンジニアとは?業務内容、必要スキル、キャリアプラン、目指すステップを解説!


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はじめに

「バックエンドエンジニアって、どんなことをするの?」

「バックエンドエンジニアになるにはどんなスキルが求められるんだろう?」

バックエンドエンジニアは、Webアプリケーションの裏側で働くエンジニアで、将来性の観点からも、最近注目されているキャリアです。

しかし、バックエンドエンジニアはどんな業務を担当し、どのようなスキルを持っていればいいのか、疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、バックエンドエンジニアの業務内容、必要スキル、キャリアプラン、目指すステップをわかりやすく解説しています。記事を読めば、バックエンドエンジニアについての理解が深まり、自分に適したキャリアプランを立てることができるでしょう。

バックエンドエンジニアとは?

バックエンドエンジニアとは、ウェブアプリケーションやシステムの裏側で動作するサーバーサイドのプログラム開発や運用を担当するエンジニアのことです。

バックエンドエンジニアとよく似た言葉として、「フロントエンドエンジニア」と「サーバサイドエンジニア」があります。バックエンドエンジニアを深く理解するためにも、まずはそれぞれの違いを明確にしておきましょう。

バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違いは?

バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアは、どちらもウェブ開発の分野で働くエンジニアですが、役割や専門分野が大きく異なります。

フロントエンドエンジニアは、ウェブアプリケーションやウェブサイトの見た目や操作感を担当するエンジニアで、ユーザーと直接触れ合うインターフェース部分をデザインし、実装します。主にHTML、CSS、JavaScriptなどの言語を使い、ユーザビリティやアクセシビリティを考慮しながら、視覚的なデザインやレイアウトを実現するのがメイン業務です。

一方、バックエンドエンジニアは、ウェブアプリケーションやシステムの裏側で動作するサーバーサイドの開発や運用を担当します。主にデータベースの設計や管理、APIの開発、セキュリティ対策などを行い、フロントエンドエンジニアが作成したインターフェースと連携して機能を実現するのがメイン業務です。

つまり、バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違いは、前者が裏側のシステムやデータ処理を担当し、後者が表面的なデザインやユーザーインターフェースを担当する点にあります。

どちらもウェブ開発において重要な役割を果たしており、互いに連携して効果的なウェブアプリケーションやウェブサイトを構築します。

バックエンドエンジニアとサーバサイドエンジニアの違いは?

バックエンドエンジニアとサーバサイドエンジニアも、一見似ているようにみえて、実際には異なる役割を持っています。

サーバサイドエンジニアは、ウェブアプリケーションやシステムのサーバー側で動作するプログラムや機能を開発・運用するエンジニアです。主にデータベースの設計や管理、APIの開発、セキュリティ対策などを行い、アプリケーションやシステムが円滑に動作するように作業するのがメイン業務です。

一方、バックエンドエンジニアは、サーバサイドエンジニアと同様にサーバー側で動作するプログラムや機能を担当しますが、役割はより広範囲に及びます。バックエンドエンジニアは、サーバサイドエンジニアの業務だけでなく、インフラやネットワーク、データアーキテクチャの設計・運用も担わねばなりません。

要するに、バックエンドエンジニアとサーバサイドエンジニアの違いは、前者がより広範な範囲の技術領域をカバーし、後者がサーバー上で動作するプログラムや機能に特化している点です。

バックエンドエンジニアの仕事内容

バックエンドエンジニアは、ウェブアプリケーションやシステムの背後で働く重要なエンジニアであり、その役割はユーザーにとって必要不可欠です。

本章では、バックエンドエンジニアの仕事内容について、要件定義から運用までの一連のプロセスを詳しく解説していきます。

この章を読むことで、バックエンドエンジニアの役割を深く理解し、どのようにしてアプリケーションやシステムを円滑に機能させているかを把握することができます。

要件定義

要件定義とは、プロジェクトの目的や機能、性能などを明確にし、ステークホルダーと共有するプロセスです。バックエンドエンジニアにとって、要件定義はシステム開発の基盤を築く重要な段階となります。

バックエンドエンジニアが要件定義を行う際には、まずプロジェクトの目的や範囲を把握し、関連するステークホルダー(顧客、開発チーム、デザイナーなど)とコミュニケーションを行います。コミュニケーションを通じて、システムに必要な機能や性能、制約条件を明確にし、これらの情報をドキュメントとしてまとめることが求められます。

システム設計

システム設計とは、要件定義をもとにシステム全体の構造や仕様を計画するプロセスです。バックエンドエンジニアにとって、システム設計はプロジェクトの品質と効率性を左右する重要なステップです。

バックエンドエンジニアがシステム設計を行う際には、要件定義で明確にされた目的や機能を実現するために、システム全体の構造やデータの流れ、各コンポーネント間の相互作用を考慮します。

これには、アーキテクチャの選択、データベースやAPIの設計、セキュリティやスケーラビリティの検討などが含まれます。

システム設計が適切に行われることで、バックエンドエンジニアはプロジェクト全体の開発効率を向上させ、品質の高いシステムを構築することができます。

サーバー設計・構築

サーバー設計・構築とは、システムが円滑に稼働するために必要なサーバーの構造や環境を計画し、実際に構築する作業です。バックエンドエンジニアは、サーバー設計・構築を通じて、アプリケーションの安定性や性能を保証する役割を担います。

バックエンドエンジニアがサーバー設計・構築を行う際には、まずシステム要件や予算を考慮して、適切なサーバーアーキテクチャを選択します。

次に、セキュリティ対策やネットワーク構成、リソース管理などを検討し、必要なソフトウェアやミドルウェアを導入して環境を整備します。

適切なサーバー設計・構築を行うことで、バックエンドエンジニアはシステム全体の可用性や応答速度を向上させ、アプリケーションの品質やユーザー体験を高めることができます。

データベース設計・構築

データベース設計・構築とは、アプリケーションで扱うデータの保存や管理を効率的に行うためのデータベースシステムを計画し、実際に構築する作業です。

バックエンドエンジニアは、データベース設計・構築を通じて、データの整合性や効率的なアクセスを実現しなければなりません。

バックエンドエンジニアがデータベース設計・構築を行う際には、まずデータモデルを作成し、テーブル間の関連性や制約条件を定義します。次に、適切なデータベース管理システム(DBMS)を選択し、インデックスやクエリの最適化などのパフォーマンスチューニングを実施します。

データベース設計・構築を正確かつ効率的に行うことで、バックエンドエンジニアはアプリケーションのデータ管理における信頼性やパフォーマンスを向上させ、ユーザーに快適な操作感を提供できるのです。

プログラム開発(実装)

プログラム開発(実装)とは、設計されたシステムやデータベースに基づいて、アプリケーションの機能を具現化するためにソースコードを書く作業です。バックエンドエンジニアは、プログラム開発を通じて、システム全体の機能を構築します。

バックエンドエンジニアがプログラム開発を行う際には、まず適切なプログラミング言語やフレームワークを選択します。次に、設計されたシステムやデータベースに沿って、APIやミドルウェアの開発、データベースとの連携、エラー処理やセキュリティ対策などの作業を行う必要があります。

プログラム開発は、バックエンドエンジニアが手がける重要なプロセスであり、設計を具体的な機能に落とし込む重要なフェーズです。

高品質なコードを書けるバックエンドエンジニアは、アプリケーション全体の信頼性やパフォーマンスを向上させることができるので、非常に市場価値が高いです。

保守

保守対応とは、アプリケーションの運用中に発生する問題や不具合を修正し、システムの安定性や信頼性を維持するための作業です。バックエンドエンジニアは、保守対応を通じて、アプリケーションの運用を円滑に進める役割を担います。

バックエンドエンジニアが保守対応を行う際には、まず問題の特定や原因分析を行い、適切な修正策を立てます。次に、修正策を実行し、問題が解決されたことを確認します。最後に、同じ問題が再発しないように、システムの改善や品質管理プロセスの見直しを行うことが重要です。

保守対応は、バックエンドエンジニアがシステムの運用面で果たす重要なタスクであり、効果的な保守対応を実施することで、アプリケーションの性能を維持し、ユーザーに安定したサービスを提供することができます。

運用

運用とは、システムやアプリケーションを安定して稼働させ、ユーザーに継続的なサービスを提供することを指します。システムの運用も、バックエンドエンジニアの重要な作業のひとつです。

バックエンドエンジニアが運用に取り組む際、主なタスクはシステムの監視、パフォーマンスチューニング、セキュリティ対策、バックアップやデータ復元、システムアップデートなどです。また、運用時に発生する問題や不具合に対して迅速かつ効果的な対応を行うことも求められます。

運用のプロセスでは、効率的なワークフローと連携が重要です。これには、他のチームメンバーや関連部署とのコミュニケーションや、適切なドキュメンテーションを維持するコミュニケーション能力が重要です。

バックエンドエンジニアに必要なスキル

バックエンドエンジニアは、ウェブアプリケーションやサービスの根幹となる部分を構築・運用する重要な役割を担っています。そのため、ユーザーにとって快適で安全なエクスペリエンスを提供するためには、バックエンドエンジニアが持つべきスキルや知識が不可欠です。

この章では、バックエンドエンジニアに必要な8つのスキルを詳しく解説していきます。それぞれのスキルや知識を身につけることで、市場価値の高いエンジニアになり、プロジェクトの成功に貢献できるようになるでしょう。

プログラミングスキル

バックエンドエンジニアにとって、プログラミングスキルは様々なシステムやアプリケーションを開発するための基本的な能力です。

特におすすめの言語として、汎用性が高く業界で求人数が多いJavaや、Webアプリ開発に人気のRuby、Googleが開発した効率的で高速なGo、Webアプリ開発に特化したPHP、Microsoftが開発したC#、フロントエンドとバックエンド両方で活用できるJavaScript(Node.js)、そしてAIやデータ解析にも活用されるPythonが挙げられます。

これらの言語を習得することで、バックエンドエンジニアとして幅広い分野で活躍できるスキルを身につけることができます。

バックエンドエンジニアにオススメのプログラミング言語

バックエンドエンジニアにおすすめできるプログラミング言語は、以下の言語です。

  1. Java
  2. Ruby
  3. Go
  4. PHP
  5. C#
  6. JavaScript (Node.js)
  7. Python

上記のプログラミング言語のおすすめ理由と習得難易度、活躍領域については下記の表をご確認ください。

プログラミング言語 おすすめ理由 習得難易度 活躍領域
Java 企業向けアプリケーション開発に広く利用されている ウェブアプリケーション、Androidアプリ開発
Ruby Railsフレームワークでのウェブアプリケーション開発が簡単 低~中 ウェブアプリケーション開発
Go 高速な実行速度と並行処理性能が魅力 ウェブアプリケーション、システム開発、クラウドサービス
PHP ウェブアプリケーション開発で広く利用されている ウェブアプリケーション開発
C# Windowsアプリやゲーム開発で利用される 企業向けアプリケーション、Windowsアプリ、ゲーム開発
JavaScript (Node.js) フルスタック開発者に適した言語 ウェブアプリケーション、リアルタイム通信アプリ、API開発
Python 初心者向けでデータ解析や機械学習分野でも利用される ウェブアプリケーション、データ解析、機械学習、IoT分野

フレームワークの知識

フレームワークとは、アプリケーション開発を効率化するための基本構造や設計パターンを提供するツールです。フレームワークを使うことで開発速度が向上し、セキュリティや品質が保たれるので、フレームワークは必須知識ともいえるでしょう。

バックエンドエンジニアにオススメのフレームワークとして、「Laravel」、「Ruby on Rails」、「Django」が挙げられます。

「Laravel」はPHPのフレームワークで、Composerを利用したパッケージ管理が可能であり、日本語の情報が多く、学習コストが低いことが特徴です。一方で、大規模開発には向いていないとされています。

「Ruby on Rails」はRubyのフレームワークで、少ないコード量で書けることが魅力です。小規模開発に向いており、日本語の情報も豊富ですが、実行速度がコンパイラ言語に比べて遅いというデメリットがあります。

「Django」はPythonのフレームワークで、セキュリティが強く、大規模開発に向いています。しかし、日本語の情報が少なく、学習コストが高いとされています。

これらのフレームワークはそれぞれ異なる特徴を持ち、プロジェクトの要件や開発者のスキルによって選択が異なります。フレームワークを理解し、適切な選択をすることがバックエンドエンジニアにとって重要です。

データベースに関する知識

バックエンドエンジニアは、アプリケーションのデータを管理し、維持するためにデータベースと密接に関連しています。そのため、データベース製品のスキルが不可欠です。

以下では、MySQL・PostgreSQL・Oracle・SQLiteといったおすすめのデータベース製品について解説します。

まず、MySQLがバックエンドエンジニアにおすすめな理由は、世界中の有名企業で活用されており、オープンソースのため学習素材としても利用しやすいからです。また、多くの開発者が使用しているため、サポートも充実しています。

次に、PostgreSQLがバックエンドエンジニアにおすすめな理由は、高い拡張性やパフォーマンスが特徴であり、企業の要求に応じたカスタマイズが可能であるからです。また、ACID準拠であり、データの整合性も保たれています。

SQLiteがバックエンドエンジニアにおすすめな理由は、データ量が非常に軽量であり、環境構築が不要であるため、初心者でも手軽に取り組めるからです。また、SQLの操作方法を学ぶ上でも最適なデータベース製品といえるでしょう。

最後に、Oracle製品がバックエンドエンジニアにおすすめな理由は、業界で広く使用されており、大規模なデータベース管理に適しているからです。また、堅牢性やセキュリティも高く評価されています。

これらのデータベース製品に精通しておくことで、バックエンドエンジニアとしてのスキルが向上し、アプリケーションのデータ管理において効率的に働くことができます。

OSの知識

バックエンドエンジニアになるなら、OS(オペレーティングシステム)の知識も重要になってきます。パフォーマンスを最大化し、メモリを最適化するためには、OSの操作方法について深く学ぶ必要があります。

初心者はまず、MacOS、Windows、Linuxの操作方法を必ず押さえましょう。特にLinuxコマンドは、Web開発を円滑に進める上で必須な知識となります。WindowsではPowershell、macOSではbashの基本コマンドを扱えるようにすることも大切です。

インフラ環境(オンプレ、クラウド)の知識

バックエンドエンジニアにとって、インフラ環境の知識は、アプリケーションやサービスの安定性やパフォーマンスを向上させるために必要不可欠です。

オンプレミス(オンプレ)インフラ環境では、自社内の物理的なサーバーやネットワーク機器を運用・管理する能力が求められます。

一方、クラウドサービスには、AWS(Amazon Web Services)、Azure(Microsoft Azure)、GCP(Google Cloud Platform)の3大プレイヤーがあります。それぞれの特徴を理解し、適切なプラットフォームを選択することがバックエンドエンジニアにとって重要です。

下記に、それぞれのクラウドサービスの特徴・メリット・おすすめな人について、わかりやすい表にしたので、ぜひ確認してみてください。

クラウド名 AWS Azure GCP
提供元会社 Amazon Microsoft Google
特徴 世界シェア No.1 のクラウドサービス Windows・Office などと連携しやすい Google の強力なインフラを利用できる
メリット ・200 種類以上の豊富なサービス
・日本語の情報やサポートが豊富
・Microsoft 365 との親和性が高い
・大企業・官公庁での採用も多い
・Google Workspace との親和性が高い
・ビッグデータの解析や AI・機械学習に定評
おすすめな人 ・豊富なサービスから自社に合ったサービスを構築したい
・日本語で情報収集や相談を行いたい
・Microsoft で構築された環境からスムーズにクラウド移行したい
・普段から Microsoft 365 を利用している
・ビッグデータの分析や AI・機械学習を活用したい
・普段から Google Workspace を利用している

オンプレ環境とクラウド環境の違い

オンプレミスの現場とクラウドの現場では、いくつかの違いがあります。

オンプレミス環境では、企業が自社内にサーバーやネットワーク機器を設置し、ITインフラを構築・運用しています。これに対して、クラウド環境では、インターネット経由で外部のサーバーやサービスを利用することでITインフラを構築・運用します。

そのため、オンプレミス環境では物理的な設備の導入やメンテナンスが必要ですが、クラウド環境ではそれらの手間が省けます。

他にも、オンプレミス環境では、システムの拡張性や可用性を確保するために自社で対応が必要ですが、クラウド環境ではサービス提供元がこれらを提供してくれます。

これにより、クラウド環境ではシステムを柔軟にスケールアップ・ダウンできるため、運用コストやリソースの最適化がしやすくなります。

このように、オンプレミス環境とクラウド環境では、インフラの構築・運用方法やコスト、セキュリティ対策などの面で違いがあります。

セキュリティの知識

バックエンドエンジニアにとって、セキュリティの知識は欠かせないスキルです。セキュリティの知識は、信頼性と品質を維持する上で極めて重要視されています。

バックエンドエンジニアが関与するセキュリティ業務には、様々なものがあります。

まず、データベースのセキュリティを確保するために、アクセス制御や暗号化技術の適用が必要です。加えて、APIの設計時に認証・認可機能を適切に実装し、不正アクセスを防止することも重要です。

他にも、セキュリティの脆弱性を検出・修正するためのコードレビューや、定期的な脆弱性スキャンもバックエンドエンジニアの業務範囲です。また、セキュリティインシデントが発生した際には、迅速な対応や原因調査、対策の立案も求められます。

フロントエンドの知識

バックエンドエンジニアであっても、フロントエンドの知識を蓄えておいて損はありません。フロントエンドに関しての知識も豊富であれば、効率的な開発が可能となり市場価値も高まります。

以下に、トレンドのフロントエンド向けのフレームワークについて、わかりやすい表にしました。

フレームワーク/ライブラリ 説明
React.js Facebook社が開発したJavaScriptライブラリで、ウェブサイト上のUIパーツを構築するために利用されます。柔軟性が高く、既存のソースコードを書き換えずに導入できる手軽さが特徴です。
Vue.js Google社が開発したAngularJSの良いところを残しつつ、軽量化を図ったフレームワークです。ファイルサイズが小さく、速度や柔軟性があり、シンプルな構造で学習コストが低いことが魅力です。
Next.js Reactをベースに開発されたフレームワークで、サーバーサイドレンダリング(SSR)が可能です。これにより、SEO対策やページスピードの向上が期待できます。多くの大手企業でも導入されているため、今後のフロントエンドエンジニアには必須の知識となります。
Nuxt.js Vue.jsをベースに開発されたフレームワークで、Next.js同様にサーバーサイドレンダリング(SSR)が可能です。開発効率が高く、多くの企業で導入が進んでいます。
jQuery 初心者にも使いやすいライブラリで、アニメーションなどの実装が容易です。ただし、動作速度の低下が指摘されており、近年は利用が減少しています。それでも、多くの企業で利用されているため、jQueryを使えることは転職市場で有利となります。

上記のフレームワークは、フロントエンド向けのフレームワークですが、バックエンドエンジニアが習得しておくと、付加価値として非常に高評価となります。

余裕があれば、ぜひ身につけておきたいスキルといえます。

コミュニケーションスキル

バックエンドエンジニアは、技術力だけでなく、コミュニケーション能力も非常に重要です。なぜなら、開発プロセスの中でフロントエンドエンジニアやデザイナー、プロジェクトマネージャーと連携しながら業務を進めるため、円滑なコミュニケーションが求められるからです。

例えば、あるプロジェクトではバックエンドエンジニアがAPIを開発し、フロントエンドエンジニアがそのAPIを利用してユーザーインターフェースを実装する、ということがよくあります。

このとき、APIの仕様やデータ構造に関する認識のズレが生じると、予期せぬ不具合や開発の遅れが発生する可能性があります。そこで、バックエンドエンジニアはフロントエンドエンジニアと密に連携し、問題が生じた場合は素早く対処するコミュニケーション能力が必須となってきます。

また、バックエンドエンジニアはデータベースやサーバーなど、システム全体の設計や構築に関わることが多いため、他のチームメンバーと技術的な議論を行う機会も多くあります。このような場面では、自分の意見を明確に伝えるだけでなく、他者の意見を理解し、建設的な議論を進めるためのコミュニケーションスキルが求められます。

バックエンドエンジニアにおすすめの資格

バックエンドエンジニアとして市場価値を高めるのなら、資格を取得することは極めて有効といえます。

しかし、一概に資格と言っても種類が多すぎてどの資格を学んだらいいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

本章では、そんな方のために取得しておいて損はない資格を、11種類厳選してご紹介します。バックエンドエンジニアの資格について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報技術の基本的な知識やスキルを評価するための国家試験です。これからIT業界で働く人や、バックエンドエンジニアを目指す人にとって、キャリアのスタート地点としておすすめの資格です。

特徴

基本情報技術者試験は、情報技術の幅広い分野に関する知識を網羅しています。試験範囲には、プログラミング、データベース、ネットワーク、アルゴリズム、情報セキュリティなど、バックエンドエンジニアに必要な知識が含まれています。

取得にかかるまでの平均学習時間

基本情報技術者試験の学習時間は、個人の経験やスキルによって異なりますが、平均して約100〜200時間程度の学習が必要とされています。

活躍が想定される領域

基本情報技術者試験を取得することで、IT業界全般において活躍が期待されます。特に、バックエンドエンジニアとして働く際には、試験範囲に含まれる知識が大いに役立ちます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験をより深く、実践的なレベルで理解し、プロジェクトやシステム開発において活躍できる能力を評価する国家試験です。バックエンドエンジニアを目指す方や、既に実務経験を持っている方におすすめの資格です。

特徴

応用情報技術者試験は、情報技術の実践的なスキルと知識を評価します。試験範囲には、システム設計、データベース設計、ネットワーク設計、プロジェクトマネジメントなど、バックエンドエンジニアが実務で必要とされる知識が含まれています。

取得にかかるまでの平均学習時間

応用情報技術者試験の学習時間は、個人の経験やスキルによって異なりますが、平均して約300〜400時間程度の学習が必要とされています。

活躍が想定される領域

システム開発やプロジェクトマネジメントなどの分野で活躍が期待されます。上流工程のエンジニアは取得率が非常に高いことで有名です。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、データベースに関する技術力や知識を証明するための資格試験です。バックエンドエンジニアがデータベース設計や運用を行う際に必要なスキルを身につけることができます。

特徴

データベーススペシャリスト試験は、データベース管理や設計、運用に関する幅広い知識を評価します。試験範囲は、リレーショナルデータベースの設計、SQL言語、データベースの性能最適化、セキュリティ対策など、データベースに関わる実務で必要とされる知識が含まれています。

取得にかかるまでの平均学習時間

データベーススペシャリスト試験の取得にかかる学習時間は、個人の経験やスキルによって異なりますが、平均して約200〜300時間程度の学習が必要とされています。

活躍が想定される領域

バックエンドエンジニアとしてのデータベース設計や運用の領域において活躍が期待されます。また、システム開発やデータ解析など、データベースを利用するさまざまな業務での専門知識が役立ちます。

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、PHP言語を用いたプログラミングスキルや知識を評価し、認定する資格試験です。バックエンドエンジニアとして、PHPを使ったWebアプリケーション開発に携わる際に役立つ資格です。

特徴

PHP技術者認定試験は、PHP言語を用いたプログラミングの基本から応用までを評価します。試験範囲は、PHPの基本文法、データベース操作、セキュリティ対策、オブジェクト指向プログラミングなど、実務で必要とされるPHPの知識が含まれています。

取得にかかるまでの平均学習時間

PHP技術者認定試験の学習時間は、個人の経験やスキルによって異なりますが、平均して約100〜200時間程度の学習が必要とされています。

活躍が想定される領域

PHPを使用したWebアプリケーション開発に活躍が期待されます。フリーランスや個人事業主としても、クライアントからの信頼が高まり、仕事の幅が広がるでしょう。

Oracle認定Javaプログラマー

Oracle認定Javaプログラマーは、Javaプログラミング言語に関する知識と技術を証明する資格試験です。バックエンドエンジニアとしてJavaを使用したアプリケーション開発に携わる際に役立つ資格となります。

特徴

Oracle認定Javaプログラマーは、Java言語に関する基本的な文法やAPIの使用方法、オブジェクト指向プログラミング、例外処理など、実務で必要とされるJavaの知識を評価します。

取得にかかるまでの平均学習時間

Oracle認定Javaプログラマーの取得に必要な学習時間は、個人の経験やスキルによって異なりますが、一般的には約150〜300時間程度の学習が必要とされています。

活躍が想定される領域

Javaを用いたアプリケーション開発に活躍が期待されます。特に、金融業界や大規模な企業システム開発では、Javaが重要な役割を果たしており、資格を持つことでキャリアアップのチャンスが広がります。

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、Rubyプログラミング言語に関する技術力を証明する資格です。主に、Webアプリケーション開発やシステム開発に携わる際に有益な資格となります。

特徴

Ruby技術者認定試験は、Ruby言語の基本的な構文やライブラリの利用方法、オブジェクト指向プログラミング、デバッグ技術など、Rubyプログラミングに関する実践的な知識を評価します。

取得にかかるまでの平均学習時間

Ruby技術者認定試験の取得に必要な学習時間は、個人の経験やスキルによって異なりますが、一般的には約100〜200時間程度の学習が必要とされています。

活躍が想定される領域

Rubyを用いたWebアプリケーション開発やシステム開発に活躍が期待されます。特に、スタートアップ企業やWebサービス開発の現場では、Rubyが頻繁に利用されており、資格を持つことでキャリアアップのチャンスが広がります。

ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは、Oracleデータベース技術に精通したエンジニアを認定する資格です。バックエンドエンジニアは、データベース管理や設計が重要なスキルのひとつであるため、取得することでキャリアアップに繋がるでしょう。

特徴

ORACLE MASTERは、Oracleデータベースの基本概念から高度な技術まで幅広い知識とスキルを証明する資格です。資格はいくつかのレベルに分かれており、初級から上級までのエンジニアが自分に適したレベルの認定を受けることができます。

取得にかかるまでの平均学習時間

ORACLE MASTERの取得に必要な学習時間は、個人の経験やスキル、目指すレベルによって異なりますが、一般的には約200〜400時間程度の学習が必要とされています。

活躍が想定される領域

データベース管理や設計の領域において活躍が期待されます。特に、金融機関や大規模な企業のシステム開発においては、Oracleデータベース技術が頻繁に利用されており、ORACLE MASTER資格は重要視されています。

MySQL認定資格

MySQL認定資格は、オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)であるMySQLに関する知識と技術を証明する資格です。バックエンドエンジニアにとってデータベースのスキルは持っておきたいので、専門性を認識させるのに効果を発揮します。

特徴

MySQL認定資格は、MySQLデータベースの設計、管理、セキュリティ、パフォーマンスチューニングなど、幅広い知識と技術を評価します。資格はいくつかのレベルに分かれており、初級から上級までのエンジニアが自分に適したレベルの認定を受けることができます。

取得にかかるまでの平均学習時間

MySQL認定資格の取得に必要な学習時間は、個人の経験やスキル、目指すレベルによって異なりますが、一般的には約150〜300時間程度の学習が必要とされています。

活躍が想定される領域

MySQLデータベースの管理や設計の領域において活躍が期待されます。特に、スタートアップ企業やウェブサービス開発の現場では、MySQLが頻繁に利用されており、資格を持つことでキャリアアップや転職の際に有利になります。

OSS-DB技術者認定試験

OSS-DB技術者認定試験は、オープンソースのデータベースソフトウェアであるPostgreSQLやMySQLに関する知識と技術を評価し、認定する資格です。データベース管理が求められる現場での信頼性を向上させるのに一役買います。

特徴

OSS-DB技術者認定試験は、オープンソースのデータベースソフトウェアを対象とした資格であり、PostgreSQLやMySQLの専門知識が評価されます。資格は、OSS-DB SilverとOSS-DB Goldの2つのレベルに分かれており、自分のスキルに応じて選択することができます。

取得にかかるまでの平均学習時間

OSS-DB技術者認定試験の取得にかかる平均学習時間は、個人の経験やスキルによって異なりますが、一般的には約150〜250時間程度が目安とされています。

活躍が想定される領域

PostgreSQLやMySQLを頻繁に使用するデータベース管理や運用の領域において活躍することが期待されます。開発ベンダーやスタートアップ企業では、オープンソースデータベースが重要視されるので、取得しておいて損はありません。

CCNA(シスコ技術者認定)

CCNA(シスコ技術者認定)は、ネットワーク業界のリーディングカンパニーであるシスコシステムズが提供する資格です。ネットワークエンジニアをはじめ、バックエンドエンジニアのキャリアにおいても有用な資格とされています。

特徴

CCNAは、ネットワーク技術の基礎から応用までをカバーする資格で、シスコ製品を中心としたネットワーク構築や運用、トラブルシューティングに関する知識やスキルを証明します。国際的に認知度が高く、ネットワーク分野でのエキスパートとして評価される資格です。

取得にかかるまでの平均学習時間

CCNAの取得にかかる平均学習時間は、個人の経験やスキルによって異なりますが、一般的には約200〜300時間程度が目安とされています。

活躍が想定される領域

シスコ製品を用いたネットワーク設計・構築・運用に関する業務で活躍することが期待されます。また、企業内のITインフラ整備や運用、インターネットサービスプロバイダー(ISP)など、ネットワーク技術が重要とされる様々な業界でも常に需要があります。

LinuC(Linux技術者認定試験)

LinuCは、Linux技術者認定試験の略称で、オープンソースのOSであるLinuxの運用スキルを証明する資格です。バックエンドエンジニアも、Linuxに関する知識や技術を身につけることは重要です。

特徴

LinuCは、Linuxの基本操作やシステム管理、ネットワーク設定など、幅広い知識と実践的なスキルを評価する資格です。国内外で認知度が高く、多くの企業が採用基準としています。また、初級から上級までの難易度があり、自分のスキルレベルに応じて受験できます。

取得にかかるまでの平均学習時間

LinuCの取得にかかる平均学習時間は、個人の経験や知識によって異なりますが、初級試験(LPIC-1)の場合は約100〜150時間、中級試験(LPIC-2)の場合は約200〜250時間、上級試験(LPIC-3)の場合は約300〜400時間が目安とされています。

活躍が想定される領域

システム開発や運用、サーバー管理、クラウド環境構築など、Linuxを用いた様々な領域での活躍が期待されます。また、多くの企業がLinuxを基盤としたシステムを運用しているため、幅広い業界での需要が期待できます。

バックエンドエンジニアに向いている人の特徴

バックエンドエンジニアにキャリアチェンジしたい方は、まず自分がバックエンドエンジニアに向いているのか確認しておいた方が良いでしょう。

下記に、バックエンドエンジニアに向いている人の特徴を解説します。

  • 注意力が高い

バックエンドエンジニアは、重要なデータやシステムを扱うため、細部にまで目を配る能力が求められます。ミスが大きな影響を及ぼすことがあるため、丁寧な作業ができる人が向いています。

  • システムや技術への熱意がある

コンピューターやシステムの基本概念を理解する必要があるため、これらに興味を持っている人が適任です。技術への好奇心が強い人ほど、新しい知識を吸収しやすく、バックエンドエンジニアに適しています。

  • 学習意欲が強い

IT業界は急速に進化しており、新しい技術や知識を習得することが重要です。学ぶことが好きで、自ら情報収集を行い、スキルを向上させる姿勢を持つ人が適しています。

  • 継続的な業務に対する耐性がある

バックエンドエンジニアは、サーバー管理、データベース運用、システムエラーの対処など、継続的な業務が多いです。これらの地道なタスクに対して忍耐力があり、継続的な業務をこなせる人が向いています。

上記の特徴を持つ人は、バックエンドエンジニアとして成功する可能性が高いといえます。しかし、当てはまらないからと言ってバックエンドエンジニアになれないというわけではありません。

バックエンドエンジニアの将来性

バックエンドエンジニアは、現代社会でますます重要性が増し、その将来性は非常に明るいと言われています。

まず、Webアプリケーションの需要が高まり続けていることが、バックエンドエンジニアの需要を後押ししています。

インターネットの普及に伴い、スマートフォンやタブレットなどのデバイスからアクセスされるWebアプリケーションは日々増加しており、バックエンドエンジニアが担当するサーバーやデータベースの管理は欠かせません。

加えて、バックエンドエンジニアの仕事内容は幅広いため、多様な業務に携わることができます。これにより、自身のスキルをさらに磨き上げることが可能であり、多方面の専門性を高められる魅力的な職種といえるでしょう。

他にも、大規模な開発プロジェクトにおいては、バックエンドエンジニアの存在が非常に重要です。システムやサーバーの安定性が求められる大規模なプロジェクトでは、バックエンドエンジニアが不可欠となり、その需要は高まる一方です。

バックエンドエンジニアになるためのキャリアプラン

バックエンドエンジニアになるためのキャリアプランを立てる際のポイントは、「専門スキルを深める」か「スキルの幅を広げる」の2点を明確にすることです。以下に、それぞれのキャリアプランを分かりやすく解説します。

専門スキルを深めるキャリアプラン

バックエンドエンジニアとしてのスキルを重視し、専門知識を深めることで市場価値を高めることができます。このプランでは、以下のようなキャリアが考えられます。

  • バックエンド開発チームのリーダーやマネージャーになる
  • システムエンジニアやフルスタックエンジニアになる(バックエンドの知識を活用)

スキルの幅を広げるキャリアプラン

バックエンドエンジニアのスキルに加えて、新しい技術を学ぶことで、スキルの幅を広げて新たなキャリアパスを選ぶことができます。このプランでは、以下のキャリアが考えられます。

  • Webディレクターになる
  • Webマーケターになる

バックエンドエンジニアのスキルを持つ人材は希少で、転職市場での価値が非常に高いです。自分に合った学習方法で、バックエンドエンジニアとしてのキャリアをスタートさせましょう。

まとめ

この記事では、バックエンドエンジニアの業務内容、必要スキル、キャリアプラン、目指すステップを解説しました。

今後、バックエンドエンジニアは技術の進歩に伴い、さらに多様なスキルが求められることが予想されます。これからバックエンドエンジニアを目指す方は、必要なスキルを身につけ、資格取得も視野に入れておくことが大切です。

この記事がバックエンドエンジニアの理解を深め、それぞれに適したキャリアプランを立てるきっかけになることを願っています。また、現役のバックエンドエンジニアの方にも、スキルのブラッシュアップやキャリアアップの参考にしていただければ幸いです。

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