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アニメーターとしてフリーランスを目指すには。具体的な案件例や必要なスキルを紹介

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アニメーターとは?

アニメーション業界の中で、アニメーターという役割は非常に重要であり、アニメーションの創造的なプロセスの中で一貫して中心的存在であるといえます。彼らは固定されたイメージを動かすことで、視覚的なストーリーテリングを実現し、視聴者に感動を与えます。彼らの創作活動は、単純なエンターテイメントから深遠な社会的メッセージまで、視覚芸術のあらゆる範疇をカバーします。アニメーターと一言で言っても、その業務内容は様々で、特に日本のアニメーション業界では、それぞれの役割によってさまざまなタイプのアニメーターが存在します。以下では、それぞれの役割を詳しく見ていきます。

アニメーターの仕事内容

アニメーターの主な仕事は、キャラクターや物体を動かすことで物語を生み出すことです。ストーリーボードやレイアウトに基づいて、キャラクターの動きや表情、タイミングなどを描き出す作業を行います。これらの仕事は物語の流れやキャラクターの動き、全体のビジュアルバランスを作り出すために重要です。アニメーターの仕事は具体的には以下の5点になります。

キャラクターと背景の設計

アニメーターは初めにキャラクターやシーンのデザインを行います。これはストーリーボード作成に繋がり、物語全体の流れを視覚化するプロセスになります。

アニメーションの作成

デザインフェーズが完了したら、アニメーターはキャラクターまたはオブジェクトに動きを付けます。このステップでは、アニメーターは一連の画像(フレーム)を作成し、それらを連続して表示することで動きを生み出します。これは手描きの2Dアニメーションから、高度に詳細な3Dモデルまで、様々な形式で行われます。

シークエンスとタイミングの調整

アニメーターはシーン間の適切な流れとタイミングを確保するために、各アニメーションシークエンスを調整します。これは、視覚的な一貫性を保ちながら物語をスムーズに進めるために不可欠です。

音声との同期

アニメーターは、キャラクターの口の動きが音声と一致するように、また音楽や効果音が正しいタイミングで再生されるように、アニメーションと音声を同期させることが求められます。

編集と最終的なタッチアップ

アニメーションが完成したら、アニメーターは全体の品質を確認し、必要な場合は最終的な修正や調整を行います。また、他のチームメンバーと協力して、アニメーションが他の要素(例えば音楽、特殊効果、照明)と調和するようにすることもあります。

動画マン

動画マンとは、アニメーション制作の過程で原画マンの描いたキーフレーム(重要な動きやポーズを描いたフレーム)を元に、キーフレームの間に新たなフレームを描くことで、キャラクターや物体の間の動きを描くアニメーターのことを指します。動画マンが作成するフレームは、主要なアクションや感情表現を描くキーフレームとは異なり、シーン全体を滑らかにつなげる役割を果たします。これは、アニメーションが実際に動いているように見せるための重要なプロセスです。

原画マン

原画マンは、アニメーションの最も重要なキーフレームを描くことを担っていて、アニメーション作成プロセスの中で非常に重要な役割を果たします。彼らは、各シーンの中心的な動きや表情、ポーズなどを描き出すキーフレームを作成し、これらのキーフレームはシーンの動きの主要な部分を定義します。原画マンの作成するキーフレームは、キャラクターやアクションの動き、表情、ポーズなどを決定づけるもので、アニメーション全体の品質に大きな影響を与えます。

フリーランスアニメーターの特徴とは

アニメーターとして活躍する人々の中には、会社員よりもフリーランスの方が多いと言われています。フリーランスアニメーターは、プロジェクトごとに働き、様々なスタジオやクライアントと共に仕事をします。彼らは自分自身でスケジュールを管理し、仕事を獲得しなければならないという挑戦がありますが、その反面、様々なプロジェクトに参加し、自分のスキルを広げるチャンスがあります。また、働く時間や場所の自由度が高く、自身のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

こうした特性を持つアニメーターとして活躍するためには、アートとテクノロジーの両方に関する深い知識、絶え間ない学習と練習、そして何よりも揺るぎない情熱が求められます。次のセクションでは、その中でもフリーランスのアニメーターが持つべきスキルと経験について詳しく見ていきましょう。

フリーランスアニメーターに求められるスキルや経験とは

アニメーションは、その背後にある豊かな芸術性と複雑な技術性を持つ、独特の創造的分野です。それゆえに、アニメーターとして成功するためには、特定のスキルセットと経験が必要です。フリーランスアニメーターとして成功するためには、特定のスキルセットと経験が必要となります。技術的なアニメーションスキルはもちろんのこと、独立したフリーランスとして生き抜くためのコミュニケーション力を始めとするビジネススキルも必要です。具体的にどのようなスキルを求められるのか紹介します。

アニメーターとしての基本的なスキル

アニメーターに求められる基本的なスキルには、描画スキル、アニメーション理論、キャラクターデザイン、ストーリーテリングなどがあります。これらのスキルには、キャラクターデザイン、レイアウト、色彩理論、3Dモデリングなどの技術が含まれ、アニメーションの質と表現力を高めるために重要です。また、動きや感情表現を正確に描写するためには、人間や動物の解剖学、物理学、そして演技に関する深い理解が必要です。合わせて、最近のアニメーション制作の現場では、デジタルツールが使用されることが主流なのでそういったツールの使用経験も求められます。

フリーランスとして独立できるだけの実績

フリーランスのアニメーターとして独立し成功するためには、クライアントを説得して仕事を獲得するためのポートフォリオや実績が必要不可欠です。これらは多くの場合、過去のプロジェクトや職場での経験を通じて獲得、蓄積されていきます。実績があればあるほど、クライアントからの信頼も増し、より大きな高単価のプロジェクトを獲得する機会も増えます。そのため、仕事を獲得していくためにこれまでの経験をポートフォリオにまとめ、自分のスキルと能力をアピールできるようにしましょう

業務スピードの向上

アニメーション制作は非常に時間と労力を要する作業です。フリーランスとして働く場合、複数のプロジェクトを並行して進行することもあるため、効率的に作業を進めるスキルが必要となります。タイトなスケジュールの中で質の高い作品を生み出すためには、アニメーション作成の各ステップを効率的に進める能力が求められ、業務のスピードを上げるためのテクニックやツールを習得することが重要です。

コミュニケーションスキル

フリーランスとして働く場合、様々なクライアントやチームメンバーと円滑にコミュニケーションを取る能力は必要不可欠です。明確なコミュニケーションは、ミスを防ぎ、プロジェクトをスムーズに進行させるのに役立ちます。また、クライアントやチームメンバーとの関係を構築していくことで、そのつながりによって新しい仕事の機会が訪れることもしばしばあります。こういった理由から、コミュニケーション力はフリーランスのアニメーターにとって必要なスキルであるといえます。

ゲーム業界に裾野を広げる

アニメーションスキルは、映画やテレビだけでなく、ビデオゲーム業界でも高く評価されています。ゲーム業界は現在、エンターテイメント市場で最も急成長している部分の一つであり、その中でもキャラクターや環境のアニメーションは非常に重要な要素となっています。同じスキルでもより需要の高い業界にポジションを取ることで、案件や収入を増やしていくことが可能となります。そのため、フリーランスのアニメーターがゲーム開発の経験を持つことは、さらなる仕事の機会を得ることにつながると言えるでしょう。

フリーランスアニメーターとして成功するためには、これらのスキルと経験が必要ですが、それだけでなく、独立性、自己主導性、継続的な学習意欲も必要です。次に、フリーランスアニメーターとしての働き方のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

アニメーターがフリーランスになるメリットとデメリットとは

アニメーション業界は、創造性が重要なフィールドであり、アニメーターがフリーランスとして働く場合、その道はとても魅力的に見えるかもしれません。しかし一方で、アニメーション業界でフリーランスとして働くことを考えるとき、そのメリットとデメリットを理解することは極めて重要であると言えます。フリーランスのアニメーターには自由度と柔軟性がありますが、一方で独自の課題と困難もあります。具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのか詳しく説明します。

アニメーターがフリーランスになるメリット

フリーランスという働き方は自由度が高い反面、責任も大きくなります。それでもなおフリーランスという働き方を選ぶアニメーターには、その魅力的なメリットが存在します。アニメーターがフリーランスになるメリットについて詳しく説明します。

仕事の掛け持ちができる

フリーランスのアニメーターとして働く一つの大きなメリットは、プロジェクトを掛け持ちできることです。これにより、多様な経験を積むことができ、スキルを幅広く磨くことができます。また、多くのプロジェクトを同時に管理することにより、一つのプロジェクトが終わった後に収入が途絶えることなく、継続的に仕事を得ることができるという利点を持っています。

収入を増やすことができる

フリーランスとして働く場合、あなたは自分の時間とエネルギーに対する報酬を直接コントロールすることができるようになります。一つのプロジェクトで得られる報酬に上限がある場合でも、複数のプロジェクトを掛け持ちすることで全体の収入を増やすことが可能です。スキルと経験があれば、より大きなプロジェクトを引き受け、それによってより多くの報酬を得ることが可能です。

働く時間のメリハリを自分で決めることができる

フリーランスのアニメーターは自身のスケジュールを自由に設定できるため、仕事とプライベートのバランスを自分で管理することが可能になります。自分のライフスタイルや必要性に合わせて、作業時間を自由に設定することができます。しかし、その一方で自分の時間を全て管理し、適切に案件をこなす必要があるので自己管理能力が必要と言えます。

アニメーターがフリーランスになるデメリット

次は反対にデメリットについて見ていきます。デメリットをしっかりと抑え、それに対処できることを抑えた上でフリーランスになるのが良いと言えるでしょう。

忙しい中で経理処理や確定申告を自分でやる必要がある

フリーランスのアニメーターとして働く場合、自己経理や税務処理などのビジネス面の責任を自分で担う必要があります。これらのタスクは追加の時間と労力が必要となり、それがクリエイティブな仕事から時間を奪う可能性もあります。また、規則や規制を理解し、適切に準拠する必要があります。

実績がそこまでないままだと仕事がなくなるリスクがある

フリーランスのアニメーターとして独立する場合、特に初期の段階では、安定した仕事の流れを確保するのが難しい場合があります。これは、あなたのスキルや経験をクライアントに証明し、信頼関係を築く必要があるからです。また、継続して案件を獲得していくための努力も必要と言えるでしょう。

フリーランスのアニメーターとして働くことは、個々のスキル、経験、目標によって大きく影響を受ける選択です。このようなメリットとデメリットを理解することで、自身にとって最適なキャリアパスを見つけることができるでしょう。

アニメーターのフリーランス案件例とは

それでは実際のアニメーターのフリーランス案件を見ていきます。案件ごとに働き方や業務内容が変わってくるので、自分はどのようなものが良いのかを考えながら見ていきましょう。他にも案件はありますが、今回は実際の案件を3つ紹介します。

【アニメ向け】アニメ制作アシスタント案件


こちらはアニメーション制作を円滑に進めるための進行管理、社内スタッフのスケジュール管理といった業務を担う案件になります。求めるスキルとして、2年以上のアニメ制作における制作進行経験もしくは設定制作経験が求められ、風通しの良い現場が特徴になります。単価については要相談という形なので、自分で雇用主と交渉する必要があります。

【フルリモ/デザイナー/週3日〜】アニメーション作業が中心のデザイン業務


こちらは動画事業を中心とする会社でのアニメーション制作の案件になります。イラストデータを受け取って、それにアニメーションをつけていく進め方が主な進行方向になります。週2,3〜働くことができる他にフルリモートでの勤務が可能なため、フリータンスとしてさまざまな案件に関わっていきたいアニメーターには好都合な案件になります。単価は月22万円〜となっています。

【ディレクター】ゲーム事業のイラストディレクター(大型運用IPタイトル)


こちらはゲーム事業のディレクター案件になります。大型運用IPタイトルに関わることができるので、今後の実績にも良いかもしれません。単価は月38万円〜になります。

まとめ

アニメーターとしてフリーランスで活動することは、多くのチャレンジと機会をもたらします。基本的な描画スキルから、自己管理やコミュニケーション能力、さらにはゲーム業界への関心といった、多岐にわたるスキルと経験を身につけることで、フリーランスアニメーターとして成功する道が開かれます。しかし、フリーランスとしての生活は自由だけれども責任も伴うため、メリットとデメリットをしっかり理解した上で、自身のライフスタイルやキャリア目標に合わせて選択をすることが大切です。

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