1. TOP
  2. エンスタマガジン
  3. フリーランス
  4. WordPressを使った仕事で稼ぐことは可能?必要なスキルやロードマップをご紹介

WordPressを使った仕事で稼ぐことは可能?必要なスキルやロードマップをご紹介

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。

エンジニアスタイルは、最高単価390万円、国内最大級のITフリーランス・副業案件検索サービスです。WordPressのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

はじめに

WordPressは、世界中のウェブサイトの約40%を支えている人気のコンテンツ管理システム(CMS)で、将来的にも高い需要が見込めます。

この記事では、「WordPressを使った仕事で生計を立てることはできる?」と気になる方のために、WordPress関連の仕事で収入を得るために必要なスキルや、スキルをスムーズに身につけるためのロードマップについてご紹介します。

また、実際の案件を基に、WordPressを使用した案件の年収相場や仕事内容についても紹介しているため、参考にしてみてください。

WordPressとは

WordPressとは、世界中で広く利用されているオープンソースの「コンテンツ管理システム(CMS)」です。

なお、CMSとは、ウェブサイトのコンテンツを作成・管理・公開するためのソフトウェアのことで、プログラミングの専門知識がない人でも直感的にウェブサイトを構築できるように設計されています。

非エンジニアでも操作できる

WordPressの基盤はPHPというプログラミング言語で作られており、データベース管理にはMySQLまたはMariaDBを使用しています。しかし、ユーザーがWordPressを使用する際にPHPやデータベースの詳細な知識が必要なわけではありません。ウェブサイトのデザインや機能の追加は、プラグインやテーマをインストールすることで、コーディングなしで実現できます。

WordPressは、特に非エンジニアの方々にも親しみやすく、直感的な操作のみでウェブサイトの構築や編集が可能です。また、初期設定のままでも十分に機能しますが、さまざまなプラグインやテーマを導入することで、自分好みの機能性やデザインにカスタマイズできます。

SEO対策ができる

WordPressはブログから企業の公式サイト、Eコマースサイトまで、様々な用途に対応しており、SEO(検索エンジン最適化)対策もしやすい構造です。なお、​​SEOとは、ウェブサイトやページが検索エンジンの結果でより高い位置に表示されるように改善してくれるプロセスを指します。SEOの目的は、Googleなどの検索結果からの訪問者数や質を増やすことです。SEOの戦略は、検索エンジンがウェブコンテンツをどのように解釈し、ランキングを決定するかに基づいています。

なお、WordPressがSEOをサポートする方法は以下の通りです。

クリーンなコード

WordPressは検索エンジンが理解しやすいクリーンなコードを使用しています。これにより、サイトのコンテンツが適切にインデックスされやすくなります。

レスポンシブなデザイン

多くのWordPressテーマはレスポンシブデザインに対応しており、モバイルフレンドリーなウェブサイトを構築できます。モバイル対応はGoogleなどの検索エンジンによってSEOのランキング要因とされています。

カスタマイズ可能なURL構造

パーマリンクとは、ウェブサイトを訪れる際にブラウザのアドレスバーに表示されるアドレスを指します。ウェブサイトの各ページは、内容を識別するパーマリンクを持っており、URLを通じて直接アクセスできます。

WordPressでは、パーマリンクを簡単にカスタマイズできます。キーワードを含むURLは、ページの内容を明確に伝え、SEOに有利です。

タイトルタグとメタデータ

WordPressはページや投稿のタイトルタグを自動的に生成し、検索結果に表示されるメタデータを簡単に追加でき、クリック率に影響を与えます。

なお、タイトルタグは、ブラウザのタブに表示されるページのタイトルを指します。タイトルタグはページの見出しとして表示され、そのページの内容を簡潔に説明するもので、ユーザーがそのページをクリックするかどうかを決定する重要な要素です。

また、検索結果に表示されるデータであるメタデータの中でも、特に重要なのがページの要約であるメタディスクリプションです。メタディスクリプションは、検索結果のタイトルの下に小さなテキストブロックとして表示され、ページの内容を簡単に説明します。メタディスクリプションは、検索エンジンのランキングに直接影響を与えるわけではありませんが、ユーザーがそのリンクをクリックするかどうかを決める際に重要な役割を果たします。

XMLサイトマップの生成

サイトマップはウェブサイトの全ページの構造を検索エンジンに伝えるファイルです。WordPressでは、プラグインを使って自動的にXMLサイトマップを生成することで、検索エンジンにサイト構造を伝えてくれます。

プラグインによるSEO強化

WordPressには、Yoast SEOやAll in One SEO PackなどのSEOプラグインが多数あり、キーワード分析やメタデータの最適化、リンクの改善など、さまざまな角度からSEO対策をしてくれます。

SNS統合

WordPressサイトはXやInstagram、Pinterestなどのソーシャルメディアと簡単に統合できます。いいね・シェア・コメント・フォローなどソーシャルシグナルは間接的にSEOに影響を与え、トラフィックの増加につながります。

WordPressに関する仕事の種類

WordPressに関する仕事には、「テーマのカスタマイズ・改修」「オリジナルテーマの開発・販売」「サイト構築・リニューアル」が挙げられます。

どの仕事もWordPressに関する深い知識やスキルの他、HTMLやPHP、CSS、JavaScriptなどの言語を扱うスキルが必要です。

テーマのカスタマイズ・改修

WordPressにおけるテーマのカスタマイズ・改修の仕事は、クライアントの要望やウェブサイトの目的に合わせて、既存のWordPressテーマの外観や機能を変更・拡張する業務を指します。WordPress自体は非エンジニアの方でも構築・編集ができるよう設計されているものの、テーマのカスタマイズ・改修の仕事となるとウェブデザインとウェブ開発のスキルを要求されることが多く、ある程度の技術や知識が必要です。

デザインのカスタマイズでは、主にテーマのスタイルシート(CSS)を編集して、フォントや色、レイアウトなどのビジュアル要素をカスタマイズします。テーマのPHPテンプレートファイルを変更して、ページの構造や表示されるコンテンツを調整したり、レスポンシブデザインを調整したりして、さまざまなデバイスでの表示を最適化します。

また、プラグインやカスタムコードを追加して、コンタクトフォーム、ギャラリー、Eコマース機能など必要な機能の実装や、コードの最適化、セキュリティプラグインの導入やコードのセキュリティチェックなど業務にも含まれます。

WordPressにおけるテーマのカスタマイズ・改修の仕事をするには、WordPressの構造とPHP、HTML、CSS、JavaScriptに関する知識の他、クリエイティブなデザイン能力と技術的な問題解決能力を兼ね備えた人材が求められます。

オリジナルテーマの開発・販売

WordPressWordPress用の独自デザインテーマをゼロから作り上げて販売するのは、達成感のある仕事です。

なお、オリジナルテーマの開発業務では、市場のニーズを把握し、使いやすさと美しさを兼ね備えたテーマを設計することから始まります。テーマ設計では、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)を重視したアプローチが必要で、ユーザー研究とトレンド分析が重要です。

また、開発フェーズでは、HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどの技術を用いてデザインを実際のWordPressテーマに変換します。テーマが完成したら、さまざまなデバイスやブラウザ、WordPressのバージョンでの互換性を確認するためのテストが必須です。

そして販売段階に入ると、マーケティングとプロモーション戦略を考えます。オンラインマーケットプレイスや自社のウェブサイト、SNSなどでテーマを宣伝し、潜在顧客にアプローチをかけます。

さらに、顧客からのフィードバックに基づき、定期的にアップデートをすることで、ユーザー満足度を維持できます。

オリジナルテーマの開発・販売業務は、技術的な問題解決能力だけでなく、顧客サービスやビジネス運営のスキルも要するため、幅広い専門知識が必要とされます。

サイト構築・リニューアル

WordPressサイトの構築やリニューアルに関する業務は、クライアントのビジネス目標やブランドイメージに沿ったサイトを構築するための専門知識と技術を求められます。

まずはクライアントとの打ち合わせによってサイトのデザインや機能、コンテンツの要件要望など理解し、サイト構築の方針を決定します。実際にサイトを構築する際は、既にあるWordPressテーマをカスタマイズするか、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)を考慮したオリジナルテーマを開発します。

クライアントとの最終確認後にサイトを公開し、公開後はWordPressやプラグインのアップデートなど、定期的なメンテナンスを継続します。

サイト構築・リニューアルの仕事は、単に技術的な実装をする以外に、クライアントのビジネス戦略を反映させたサイトを設計する能力が求められます。

未経験からでもWordPress案件の仕事は取れるのか?

未経験からでもWordPress案件を獲得することは十分に可能です。

WordPressは使いやすさと柔軟性を兼ね備えているため、大企業から個人事業主まで、さまざまなクライアントがWordPressを使ったウェブサイト構築を求めています。

未経験からでもWordPress案件を獲得するには、まずはWordPressの基礎から学び始めます。公式のWordPress CodexやWordPressに関するブログなどで、基本的なインストール方法やテーマのカスタマイズ方法、プラグインの使用方法の情報を簡単に入手できます。

なお、WordPressに関する情報は膨大にあるため、実際にWordPressを使用して自身のプロジェクトやブログを立ち上げてみることで、効率的に学べます。作成したウェブサイトや、特に誇れるプロジェクトを集めてポートフォリオを作成すると、クライアントに対してスキルや経験をアピールできます。

クラウドソーシングサイトには、コンペ形式のHP制作案件があるため、最初のうちは採用・不採用にかかわらず実績を積むために応募してみることをおすすめします。

未経験からでもWordPress制作案件を取れる理由

WordPress制作案件は、未経験でも獲得しやすい傾向にあります。なぜならば、WordPress自体が未経験の非エンジニアの方でも習得しやすいよう工夫がされているからです。

ここでは、未経験の方でもWordPress制作案件を取れる理由や、案件を獲得する際のポイントについて詳しく紹介していきます。

未経験でも習得しやすい!

未経験からでもWordPress制作案件を取ることが可能な理由は、WordPressが非常にユーザーフレンドリーであり、初心者でも比較的短期間で基本的な操作を習得できる点にあります。

WordPressは多くの方から支持を得ているコンテンツ管理システム(CMS)で、直感的な操作を得意としています。また、インストールからコンテンツの投稿、ページの編集、テーマのカスタマイズまで、基本的なウェブサイトの構築と管理を学ぶためのリソースが豊富に用意されている他、オンライン上に初心者向けのチュートリアルやガイドが無数にあるため、誰でも自分のペースで学習を進められます。

加えて、多くのビジネスオーナーや個人事業主は、複雑な機能よりも、コンテンツを効果的に伝え、ターゲットオーディエンスとの関係を構築できるシンプルなウェブサイトを求めています。WordPressを使えば、こうしたニーズに低コストで迅速に応えられるため、未経験者でも案件を獲得しやすいのです。

小規模なビジネスから大企業まで、多種多様なクライアントがWordPressを選択しているため、ウェブサイトの新規制作やリニューアル、コンテンツの更新など、さまざまな案件が存在します。これらの案件の中には、比較的簡単な作業から始められるものも多く、初心者が経験を積むには絶好の機会を提供しています。

つまり、未経験からWordPressの制作案件を取ることが可能なのは、学習リソースの豊富さや、幅広いニーズに応えられるWordPressの柔軟性によるものです。学習リソースを活用してスキルを身につけ、経験を積むことで、徐々に挑戦するプロジェクトの規模を大きくしていきましょう。

副業案件がたくさん存在する

未経験からでもWordPress制作案件を獲得できる大きな理由の一つに、副業として取り組める案件が豊富に存在することが挙げられます。

現代ではフレキシブルな働き方が求められており、特にフリーランスの仕事としてのウェブサイト制作は、副業を始めたいと考えている人々にとって魅力的な選択肢となっています。WordPressはその利便性と拡張性の高さから、小規模ビジネスから個人事業主、さらには趣味のブログを持ちたい個人まで、幅広いクライアントに選ばれています。つまり、比較的小さなウェブサイト構築から、特定の機能追加やデザインのカスタマイズといった案件まで、多様なプロジェクトが存在します。

また、WordPressに関する基本操作を学ぶためのリソースはネット上に豊富にあり、自分のペースでスキルを身につけながら実際の案件への応募が可能です。また、WordPress案件は、全てが高度な技術知識を要求するわけではなく、コンテンツの更新や簡単なカスタマイズといった比較的シンプルなタスクも多く、未経験者でも取り組みやすい仕事が多いのです。

加えて、実際に案件をこなすことで得られる経験はさらなるスキルアップにつながり、徐々により大きなプロジェクトや報酬の高い案件に挑戦できるようになるため、副業から始めても将来的には本業としてのキャリアに発展させることも夢ではありません。

つまり、副業案件が豊富に存在することは、未経験からWordPressの仕事に挑戦しやすく、自分のスキルレベルやライフスタイルに合わせて案件を選ぶことで、実務経験を積みながらのキャリアアップが可能です。

意外と高単価案件もたくさんある

未経験からスタートしてもWordPress制作案件を獲得できる理由の一つに、高単価の案件が存在するという点が挙げられます。

WordPressは小さなブログサイトから大規模な企業サイト、複雑な機能を持つEコマースサイトまで、幅広いニーズに応えられるため、WordPressを使ったウェブサイト制作には、単純なテーマのインストールやカスタマイズから、特定の機能開発や高度なセキュリティ対策が求められるプロジェクトまで様々な案件があり、それぞれの案件に応じて単価も大きく変動します。

特に、企業がブランドの認知度を高めるために、独自のデザインや特別な機能を求めてくる場合、WordPressのカスタマイズや開発作業は高度な技術力を要し、案件の単価も自然に高くなります。さらに、WordPressはSEO(検索エンジン最適化)やモバイル対応といった、現代のウェブサイト運営に欠かせない要素を効率的に管理できるため、これらを理由にWordPressを選ぶクライアントも少なくありません。

高単価案件のニーズに応えるためには、テーマやプラグインの選定だけでなく、カスタムコーディングやサイトのパフォーマンス最適化といった専門的なスキルが求められることが多く、高度なスキルを持つ開発者には高単価の案件が付きやすい傾向にあります。

未経験から高単価案件を獲得するためには、小規模の案件をこなしながらスキルアップしていき、カスタムテーマの開発やプラグイン開発、APIの統合、セキュリティ対策など、特定の技術を習得することで、より複雑で要求レベルの高い案件に対応できるようになります。

つまり、未経験からスタートしても、学習し続けた上で差別化を図れるようなスキルを身につけることで、WordPress制作の分野において高単価の案件を獲得可能です。

WordPressエンジニアになる方法

WordPressエンジニアになるには、スクールで専門的な内容を学ぶ他、実際にWordPressを使用したサイト制作をしている企業に入社して実務をこなす方法、サイトや参考書を基に独学してスキルを習得する方法が挙げられます。

ここでは、WordPressエンジニアになる方法について、それぞれ詳しく説明します。

プログラミングスクールに通う

WordPressエンジニアになる一つの有効な方法は、プログラミングスクールに通うことです。プログラミングスクールでは、WordPressの基本から応用まで、段階的に学習できます。初心者でも、プロフェッショナルな指導のもと、HTMLやCSS、PHPといったWordPress開発に必要な基礎的なプログラミング言語を学べます。また、テーマやプラグインの開発、カスタマイズ方法に至るまで、実践的なスキルを身につけることが可能です。

スクールでは、個別のフィードバックやプロジェクトベースの学習を通じて、実際の案件で直面するような課題を解決する経験を積めます。さらに、プログラミングスクールにはキャリアサポートが充実している場合が多く、修了後の就職やフリーランスとしての活動開始に向けたアドバイスを受けられます。

プログラミングスクールを選ぶ際には、カリキュラムの内容や講師の質、過去の修了生の実績などを確認することが重要です。

プログラミングスクールを通じて、体系的な学習と実践的な経験を積むことで、WordPressエンジニアとしての確かな基盤を築けます。

企業に就職して経験を積む

WordPressエンジニアになるために企業に就職して経験を積むことは、実践的なスキルを身につける上で非常に効果的です。企業で働くことにより、実際のプロジェクトに携わりながら、WordPressの設計・開発・カスタマイズに関する深い知識と技術を習得する機会を得られます。

また、企業での勤務は、チームで働く経験も得られます。プロジェクトマネジメントのスキルや、クライアントとのコミュニケーション能力、チーム内での協力など、技術的な能力だけでなく、ビジネスにおける重要なスキルを身につけられます。チーム作業の経験は、将来フリーランスとして独立する際や、キャリアアップを目指す上で大きな強みとなります。

また、企業で働くことで得られるもう一つの大きなメリットは、先輩エンジニアからの直接的な指導やアドバイスを受けられる点です。実際の問題に直面した際に、経験豊富なエンジニアの解決策や考え方を学ぶことは、自己学習では得られない貴重な学びです。さらに、最新の技術トレンドや業界の動向についても、日常的に触れる機会が増え、常にアップデートされた知識を得られます。

企業に就職して経験を積む過程では、始めは小さなタスクから任されることもありますが、徐々にプロジェクトの規模や責任のある役割を任されるようになり、自身のスキルとキャリアを着実に成長させられます。

独学で勉強する

独学は現状のライフスタイルを変えることなく、自分のペースで学べるのが一番のメリットです。

インターネット上には、WordPressに関する豊富な学習リソースが存在しており、基本的な使い方からテーマやプラグインの開発、カスタマイズ方法に至るまで、幅広い知識を無料または低コストで入手できます。

さらに独学のメリットとして、自分の関心がある領域や必要とするスキルに焦点を当てて、柔軟に学習プランを組める点が挙げられます。例えば、特定のテーマデザインに興味がある場合、CSSやPHPの知識を深めることに集中できます。また、実際に自分のブログやポートフォリオサイトをWordPressで構築することで、学んだ知識を直接適用し、問題解決能力を養えます。

なお、独学では自己管理能力や自己モチベーションが特に重要です。設定した目標に向かってコンスタントに学習を進めるためには、日々の学習時間を確保し、継続的に取り組むことが求められます。

必要なスキル

WordPressエンジニアにとって必要最低限のスキルは、「HTML・CSSの知識」「WordPressの管理画面をスムーズに扱える」「HTMLファイルのWordPress化」「WordPressのインストールができる」という点です。

どれもWordPressを使用したサイト制作には欠かせないスキルであるため、未経験の方は案件に応募する際に知識のみでも習得しておきましょう。

HTML/CSS

WordPressエンジニアにとって、HTMLとCSSの知識は基礎中の基礎です。HTMLやCSSはウェブページの骨組みを作り、スタイルを定義するために使われます。

HTMLを用いてコンテンツの構造を作り、CSSでそれを装飾することで、見た目に美しいウェブページ作成が可能です。HTMLやCSSのスキルは、WordPressテーマのカスタマイズや独自のページレイアウトの作成にも使えます。

WordPressの管理画面を扱える

WordPressの管理画面を扱う能力も不可欠です。WordPressのダッシュボードを通じて、投稿やページの作成、メディアの管理、プラグインやテーマのインストールといった基本的な操作を行います。この管理画面を効率よく扱えるようになることで、サイトの日々の運営がスムーズになります。

HTMLファイルをWordPress化する

HTMLファイルをWordPress化する技術は、静的なウェブページを動的なWordPressサイトに変換するためのスキルを意味します。

HTMLテンプレートとは、ウェブページの見た目を決定する設計図のようなものです。HTMLテンプレートをWordPressのテーマに変換するには、テンプレートをヘッダー・フッター・サイドバー・記事のコンテンツエリアなどいくつかのパーツに分割する必要があります。分割されたパーツはそれぞれ、WordPressのテーマファイル(header.php・footer.phpなど)として保存されます。

次に、WordPressの「ループ」という機能を使って、投稿やページのコンテンツを動的に表示させます。ループは、WordPressがデータベースから記事やページの情報を取り出し、ウェブページ上に表示するためのコードです。ループを使用することで、新しい投稿を追加したときに自動的に内容をウェブページ上に表示できます。

また、「テンプレートタグ」という特別なコードを使用すると、サイトのタイトルや投稿日、カテゴリーなどの情報を簡単にウェブページに挿入できます。テンプレートタグを利用することで、WordPressの管理画面から更新した情報がリアルタイムでウェブページに反映されるようになります。

HTMLファイルをWordPress化するスキルは、完全にカスタマイズされたテーマを開発する際に必要です。

サーバーにWordPressをインストールする

サーバーにWordPressをインストールする能力は、WordPressサイトを実際に運用する際の基本です。

なお、インストールには、ウェブホスティングの選定やデータベースの作成、WordPressのファイルをサーバーにアップロードし、設定ファイルを編集してサイトを稼働させる一連のプロセスが含まれます。

WordPressをインストールする過程をマスターすることで、どんなプロジェクトでも自信を持って立ち上げられます。

WordPress制作のスキルを身につけるロードマップ

WordPress制作スキルを身につけるには、ロードマップを通じて、WordPress制作の基本から応用まで、段階的にスキルアップできます。各ステップで得た知識と経験を積み重ねることで、プロフェッショナルなWordPressエンジニアへと成長できるでしょう。

ここでは、具体的なロードマップについて解説していきます。

WordPressでブログ・Webサイトを開設

WordPress制作には、まずWordPressの基本的なインストール方法を理解し、管理画面(ダッシュボード)の使い方に慣れることが重要です。

この段階では、投稿の作成、ページの追加、メニューの設定など、WordPressの基本的な機能について知ります。

テーマをインストールしカスタマイズしてみる

市販されているテーマをインストールし、カスタマイズオプションを使ってサイトの見た目を変更してみましょう。この過程で、ウェブサイトのデザインに対する理解が深まり、WordPressの柔軟性を実感できます。

テーマの選択からカスタマイズの方法まで、基本的なデザインスキルが身につきます。

子テーマを作ってカスタマイズにチャレンジ

子テーマとは、WordPressで既存のテーマ(親テーマ)のデザインや機能を引き継ぎつつ、それを自由にカスタマイズできるようにしたテーマのことです。親テーマを直接変更すると、アップデート時にカスタマイズした内容が失われる可能性がありますが、子テーマを使えば、その心配なくカスタマイズを保持できます。つまり、子テーマは、オリジナルのデザインや機能を追加しながらも、親テーマの更新を安全に受け入れられるようにする便利な仕組みです。

子テーマの作成は、カスタマイズ技術をさらに発展させるステップです。子テーマを使うことで、親テーマの更新に影響されずにカスタマイズできます。CSSを編集してデザインを変更したり、functions.phpファイルを追加して機能を拡張する方法を学びます。子テーマを通じて、より高度なカスタマイズ技術とWordPressの構造について理解を深めます。

静的なHTMLファイルをWordPress化する

静的なHTMLファイルをWordPressテーマに変換する技術を身につけることで、カスタマイズの幅が大きく広がります。HTML・CSS・PHPの知識を組み合わせて、WordPressのテンプレート階層やループ、テンプレートタグを活用し、静的なデザインを動的なウェブサイトに変換します。

静的なHTMLファイルをWordPress化するスキルは、オリジナルWordPressサイトを制作する上で必要です。

プラグインについて学ぶ

最後に、プラグインについて学ぶことで、WordPressサイトの機能を大幅に拡張できます。プラグインのインストールと設定方法を学び、フォームやSEO、セキュリティの強化など、さまざまな機能をウェブサイトに追加する方法を理解します。

また、プラグインの選定からカスタマイズ、場合によっては独自のプラグイン開発についても学べます。プラグインを通じて、WordPressサイトをさらに強く、ユーザーフレンドリーなものに変える方法を習得します。

仕事を獲得するには

WordPressの案件には、純粋にWordPressを使用できる方向けの案件の他に、さまざまなスキルの掛け合わせが必要な案件も存在します。

ここでは、自身に最適な仕事を獲得するための具体的な方法について紹介します。

リファラルで獲得する

仕事を獲得する方法にはさまざまなアプローチがありますが、リファラル(紹介)での獲得はその中でも効果的な手段の一つです。

リファラルでは、既存のクライアントやビジネス関係者、友人や知人からの紹介を通じて新たなプロジェクトやクライアントを獲得します。紹介者との信頼関係が背景にあるため、信頼性が高く、契約に至る確率も上がる点がメリットです。

WordPressの仕事は、特定のテーマカスタマイズやプラグイン開発、サイトパフォーマンス最適化などさまざまです。紹介によって得られる案件は、自身の得意とするスキルセットや過去の実績に合致しやすく、得意分野を活かせるチャンスが増えます。

つまり、紹介による案件は、自分のスキルや実績が既に紹介者に認められているため、案件内容が自分の得意分野にマッチしやすいという特徴があります。

エージェントを利用する

エージェントを利用する方法も、特にフリーランスや契約ベースで働くプロフェッショナルにとって有効です。専門のエージェントや仲介会社を通じて、自分のスキルや希望に合った仕事を紹介してもらえます。

エージェントを利用するメリットには、自分で案件を探す手間が省けること、交渉や契約のプロセスをサポートしてもらえることがあります。また、エージェントを通すことで、公開されていない非公開案件にアクセスできる場合もあります。非公開のWordPress案件は多いため、特にニッチなスキルや特定の業界に特化したWordPress開発者にとって、大きなメリットとなり得ます。

エンジニアスタイルを使う

エンジニアスタイルでは、20万件を超える国内最大級のITフリーランス案件・求人数から自身のスキルや希望条件にあうものを検索できます。

リモートワークやプロジェクトの期間、使用スキルなど、フリーランス自身のこだわり条件から案件を検索できる機能もあるため、ライフスタイルやキャリアの目標に合わせた仕事選びも簡単です。WordPressに関する案件を探したい場合は、検索欄に「WordPress」を入力することで、該当する求人・案件を閲覧できます。

さらに、エンジニアスタイルでは、優良エージェントによるフリーランス案件のみを掲載しているため、品質が保証された安心して応募できる環境が整っています。案件の質にこだわるフリーランスにとって、信頼性の高い情報源です。

なお、応募プロセスも非常にシンプルで、興味のある案件に対しては1クリックで応募が完了し、あとはエージェントからの連絡を待つだけという手軽さが魅力です。忙しい方や初心者の方でも、効率的に仕事を探せます。

実際の単価は?

エンジニアスタイルに掲載されているWordPress関連の求人は、年収500〜800万円の求人が多い傾向にあります。

また、複数スキルの掛け合わせにより、年収1,000万円を目指せる案件もあるため、自身のスキルを見極めた上で好条件の案件を獲得してください。

ここでは、実際の案件例から具体的な仕事内容や、必要スキル、年収について紹介します。

Vue.js WordPressサイト開発運用案件(基本リモート)

Adobe XDでデザインされたインターフェースをWordPressに組み込み、Vue.jsを使用して機能追加を実装するフロントエンジニアのポジションです。

サービスサイト向けに記事のタグ付けなどの作業も含まれ、SEO対策の経験も必須とされています。求められるスキルには、WordPressの実務経験の他、Vue.jsでの開発経験やフルスクラッチでのウェブサイト制作経験などが含まれます。

歓迎スキルとしてWebデザインの経験が挙げられており、週5日の稼働で月単価は60万円〜です。トレンドを追求する案件に関わりたい方におすすめのフリーランス案件です。


まとめ

この記事では、WordPressの案件を獲得する方法や、未経験の方が案件を獲得するために必要なスキル、スキル習得までの流れについて紹介してきました。

結論をお伝えすると、WordPressを使った仕事は、未経験からでも十分に可能性があります。基本操作からカスタマイズ、さらにはプログラミング言語の習得に至るまで、段階的にスキルを積み重ねることで、フリーランスとしてのキャリア構築が可能です。

なお、案件獲得にはリファラル(紹介)の他、エージェントの利用や、エンジニアスタイルなどの案件紹介サイトを活用するなど、多岐にわたります。中には高単価の案件もあるため、努力と継続的な学習があれば、生計を立てることも夢ではありません。

今後も高い需要を見込めるWordPressを使用して、クライアントの希望に沿えるようなサイト制作を担当し、フリーランスとして満足のいく収入を目指しましょう。

SNSシェア
新規会員登録エージェントとの初面談1社につきAmazonギフト券3,000円分全員にプレゼント!

あわせて読みたい関連記事


おすすめ&新着求人・案件


各種SNSで情報を
発信中フリーランスで働くエンジニアに役立つ情報を発信しています。
フリーランス求人・案件の選び方や注意点、単価を上げるコツなどをエンジニアスタイルの編集部が発信しています。
フォロー・友達に追加していただき最新の情報をGETしてください。