【2023年最新】PHPとは？言語の特徴や用途、プログラミングの流れをわかりやすく解説！【超初心者向け】

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です！

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします！
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。

エンジニアスタイルは、最高単価390万円、国内最大級のITフリーランス・副業案件検索サービスです。PHPのフリーランス・副業案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

PHPのフリーランス・副業案件

PHPとは？

PHPとはプログラミング言語の1つであり、文法がほかの言語に比べて簡単であるため、初心者の方に向いている言語です。

またPHPはHTMLに組み込まれて使用されるスクリプト言語であるため、主にWeb開発で活躍しています。

データベースとの連携が容易である仕様面などからも、世界的に人気なプログラミング言語です。

PHPでどんなことができるか

PHPでできることとして、ここではWEBサービス開発とスクレイピングについて紹介します。

WEBサービス開発

PHPはWEBサービス開発が最大の強みといえるでしょう。

ブログやWebサイトのログイン機能・お問い合わせフォーム、SNSなど、Webサービスにおいてさまざまなシステムの作成が可能です。

また、ECサイトにあるショッピングカートもPHPで作られていることがあります。

かごの中にある商品数、合計金額など、自動的に計算する処理に使われています。

これらは、動的な画面表示やデータベースの連携を必要としており、どちらもPHPが得意とする処理です。

スクレイピング

スクレイピングとは、Webサイト上からデータを収集し、利用しやすいように情報を加工することです。

Webサイト上からデータを取るため、Webスクレイピングともいいます。

スクレイピングを行う主な目的としては、商品データを集計し、効率的にマーケティングを行うためです。

スクレイピングはPythonで「PHPQuery」というライブラリを使用して行うのが、一般的な方法として広まっています。

PHPでもPHPQueryは使用可能であり、この機能を使うことで簡単にWebページ内のデータを取得できます。

ただし、スクレイピングはあくまでデータの解析に使用するのが目的です。

取得したデータを、そのまま公開したり販売したりするのは違法行為なため、注意しましょう。

PHPのメリット

PHPのメリットは主に以下の4つです。

• 他言語よりも比較的文法が覚えやすい
• 開発の環境構築が容易にできる
• データベースとの連携が簡単
• Webアプリケーションの開発に向いている

それぞれについて解説していきます。

他言語よりも比較的文法が覚えやすい

まず、PHPは他言語と比べて、文法が簡単なことが挙げられます。

プログラミング言語には、一般的に型という概念があります。

型は文字型や数値型など、データを入れるための箱の宣言が必要です。

使う型によって入れられるデータが異なるため、プログラミングに慣れていない場合混乱する可能性があります。

しかし、PHPには型の自動変換があるため、型の理解がなくてもプログラミングができます。

そのためシンプルに書くことが可能であり、初心者に向いている言語です。

開発の環境構築が容易にできる

PHPのメリットは、環境の構築が簡単な点もあります。

PHPはレンタルサーバにあらかじめインストールされており、レンタルサーバを借りた直後からプログラミングが可能です。

ほかの言語は環境構築のために使うものをインストールしたり、設定したりする必要があるため、初心者には厳しいです。

環境構築の手間がない分、すぐにプログラミングを始められるのが、PHPの大きな強みといえるでしょう。

データベースとの連携が簡単

データベースとの連携が簡単にできることも、PHPの特徴の1つです。

理由はデータベースと接続する際に記述するコードが、ほかの言語よりも比較的少ないからです。

また、データベース関連の関数が一通り揃っているため、利用すればすぐに連携できます。

Webアプリケーションの開発に向いている

PHPはWebサービスの開発に特化しているため、Webアプリケーションの開発に向いていることも特徴です。

これは、Web上で動作させるページの作成に優れているからです。

多くのWebアプリケーションはPHPで作られているものが豊富にあり、現在のWebコンテンツを支えています。

そのためWebアプリケーションの開発に携わりたい人にとって、PHPの習得は必要です。

PHPのデメリット

PHPのデメリットは主に以下の3つです。

• セキュリティ対応が比較的大変
• Webアプリ開発以外ではあまり使えない
• スクリプト言語なのでJavaなどのコンパイラ言語に比べて実行速度が遅い

それぞれについて解説していきます。

セキュリティ対応が比較的大変

PHPのデメリットとして、セキュリティ面が甘いことが挙げられます。

言語が簡単であるため、不完全な状態のコードでも実行される場合があります。

このセキュリティの穴を突いて、不正なアクセスをされると危険です。

そのためバージョンアップ対応を常にする必要があるため、注意しましょう。

Webアプリ開発以外ではあまり使えない

PHPの強みとしてはWebアプリに特化していることですが、反面それ以外ではあまり使

えません。

そのため、PHPの開発案件はほぼWeb開発に限定されてしまいます。

AI技術やデータ分析、IoT開発などの先端領域での分野の開発に活用できません。

将来スマホアプリなどWeb系以外を開発したい人は、別の言語を学ぶ必要があることに注意しましょう。

スクリプト言語なのでJavaなどのコンパイラ言語に比べて実行速度が遅い

PHPはJavaなどのコンパイラ言語に比べて、実行速度が遅い点があります。

コンパイラ言語は、実行前にコードを一括で翻訳し、翻訳の手間をかけずに処理するため実行速度が速いです。

一方でPHPはスクリプト言語であり、コードを実行する際1行ずつ翻訳します。

実行のたびに1行ずつ翻訳するため、実行速度がコンパイラ言語に比べて遅いのが難点です。

PHPプログラミングに必要な基本的知識

PHPプログラミングに必要な基本的知識は主に以下の5つです。

• 変数
• 演算子
• if文・while文
• 関数
• クラスとは何か

どの知識も比較的簡単であり、覚えやすいものです。

それぞれについて解説していきます。

PHPの基本構文

変数

変数とは簡単に説明すると、データを入れる箱のようなものです。

プログラミング中に同じデータを使いまわす際に、この変数の中のデータを使うことができます。

書き方は「$変数名」のように書き、以下のように使います。

$name = "suzuki";
$num = 100;

注意点として、変数名は数字を先頭にはできず、使える文字はアルファベットと数字と「_」です。

また、変数名に決まったルールはありませんが、なるべくわかりやすい名前をつけるのがおすすめです。

変数はほかのプログラミング言語でもよく使われる言葉であるため、覚えておきましょう。

演算子

演算子は、計算する際に用いる記号のことです。

演算子にはさまざまな種類が存在し、以下に例を紹介します。

//算術演算子
//加算
$num = 10 + 2;

//減算
$num = 10 - 2;

//乗算
$num = 10 * 2;

//除算
$num = 10 / 2;

//比較演算子
//等しい
$a == $b

//等しくない
$a != $b
$a <> $b

//aよりbが多い
$a > $b

//aよりbが少ない
$a < $b

//論理演算子
//aかつb(論理積)
$a and $b

//aまたはb(論理和)
$a or $b

//aではない(否定)
! $a

比較演算子や論理演算子は、主にこの後紹介するif文・while文の条件指定に使用します。

if文・while文

if文は条件式に対して真の場合処理を行い、偽の場合違う処理を行う、または処理しないという命令文です。

以下のように使います。

$num = 10;

if($num == 10){
  echo "正解";
} else {
  echo "不正解";
}

「if」の横の()に分岐するための条件式を記述します。

上記の例は実行すると$numの値が10の場合、「正解」の文字が表示され、違う場合は「不正解」の文字が表示されます。

elseの中の処理は、条件式が偽の場合実行される文です。

while文は条件式が真の場合、常に繰り返し実行される命令文です。

以下のように使います。

$num = 0;

while($num < 5){
  echo "実行します";
  $num++;
}

「while」の横の()に繰り返すための条件式を記述します。

「$num++;」は$numに1加算するという増減式です。

whileの中に処理があるので、while文が実行されるたびに1ずつ足されていきます。

上記の例は実行すると$numの値が5を超えるまで「実行します」が表示されます。

関数

関数は処理をひとまとめに定義したもので、使いまわすことを目的に使います。

以下は使用例です。

function judgeNumber($num) {
  if($num == 10){
    $num = 20;
  }
}

「function 関数名()」と書くことで定義することができ、()には引数を指定できます。

引数とは関数を使うときに、引き渡す値のことです。

引き渡した値は関数内で使うことができ、値を関数内の処理で変更することもできます。

上記の例は$numを引数として渡し、$numが10であれば20に置き換えるという処理です。

関数は同じ処理を使う際に、何度も書く手間が省けるため非常に便利です。

クラスとは何か

クラスとは、土台となるような役割をしており、プログラム上では以下のように書きます。

class TestClass{
}

クラスでは変数や関数を定義します。

クラス名の先頭に数字は使用不可であり、だれが見てもわかるように、基本的にはそのクラスの役割を指す名前をつけます。

また、クラス名とファイル名は一致させるというルールもあるため注意が必要です。

PHPのプログラミングの基本的な流れ

コードを記述する

まずはコードを記述し、プログラムを動かすためのphpファイルを作成します。

このようなファイルをソースファイルと呼びます。

例として今回は「sample.php」を用意し、以下のコードを書きます。

<?php
    echo "Hello World";
?>

サーバに記述したファイルを配置する

PHPを実行するためには、作成したソースファイルをサーバに配置する必要があります。

サーバはレンタルすることが可能です。

ファイルをサーバに置き、起動することでインターネット上に公開できます。

ブラウザからアクセスして動作確認をする

サーバーにファイルを配置し、起動できたらブラウザから確認してみましょう。

ブラウザを開き、URL欄に以下のURLを入力します。

http://{サーバのホスト名}:8080/sample.php

成功すると「Hello World」と書かれたページが表示されます。

PHPでの開発を助けてくれるフレームワーク『Laravel』

LaravelはPHPを利用する人に人気のあるフレームワークです。

フレームワークとは開発の枠組みであり、クラスや関数など必要なものが揃っているため、誰でも作りやすい点が魅力です。

特にLaravelは、さまざま機能を兼ね備えています。

Laravelはフルスタックフレームワークと呼ばれるフレームワークの一つです。

データベースやセキュリティなど、開発に必要な機能を標準搭載しているため、WEBサービスの開発に役立っています。

そのため、PHP以外のサーバなどの知識があまり必要ないので学習コストの低さが特徴です。

Laravelを使いこなせると、PHPの開発をスムーズにしてくれるでしょう。

PHPの開発事例

ここではPHPを使用して開発された以下のサービスを紹介します。

• WordPress（ワードプレス)
• EC-CUBE
• ぐるなび
• Facebook

これら以外にも、PHPはさまざまなWebサービスで活躍しています。

WordPress（ワードプレス)

WordPressとはWebサイトやブログを作成するCMSソフトで、PHPで作られています。

CMSとはContent Management System の略であり、Webコンテンツを構成するテキストや画像などを管理するシステムです。

CMSを使うことでHTMLやプログラミングに疎くても、ブログなどのWebコンテンツを作成できます。

WebサイトのほとんどはWordPressで作られており、世界的に圧倒的なシェアを誇っています。

EC-CUBE

EC-CUBEはオープンソースのECサイト用CMSです。

EC-CUBEもWordPressと同様に、特に知識がなくても簡単にサイトを構築することができます。

EC-CUBEはPHPを使って開発されていますが、普通に使うのであれば特にPHPの知識は要求されません。

ぐるなび

レストラン予約サイトとして有名なぐるなびも、当初はPHPで開発されたWebサービスであり、現在はjavaに移行しています。

飲食店と予約情報を共有するためのFAXシステムを利用し、サイトの運営を支えていました。

検索機能などの開発もPHPとは相性がいいため、Webサイトに向いている言語といえるでしょう。

Facebook

Facebookは世界的に有名なSNSであり、多くの人に利用されています。

実はFacebookも、当初はPHPで作成されていました。

現在はFacebook社が開発したHackに移行しています。

HackにはPHPと互換性があり、PHPで書いたコードはHackでも使用可能です。

PHPのエンジニア需要

未経験でもチャンスはある

現在、IT業界において人手不足が問題となっているため、プログラミング未経験者でも求人を出している企業もあります。

そのため未経験であっても、採用の可能性は充分あるでしょう。

またよい企業に採用されたいのであれば、スキルを身につけ、PHPの資格試験に挑戦して資格を取得するなどの手もあります。

PHP習得に役立つ資格

PHP技術者試験

ここではPHPのスキル向上のために、おすすめのPHP技術者認定試験を紹介します。

PHPの技術者として活躍したい人や、実力を試したい方はぜひ挑戦してみてください。

PHP技術者認定試験

• 初級

初級は最も簡単な試験であり、PHPの基本的な知識問題が出題されます。

学生や新人のエンジニアを対象としており、学び始めたばかりの人はこの試験から挑戦しましょう。

• 上級／準上級

PHPの言語仕様から、実用的で高度なプログラミング力をもつ上級者を対象としている試験です。

ちなみに、5割以上7割未満の点数の場合、「準上級試験合格」として準上級認定の認定証と認定カードが発行されます。

実務でもあまり使わない知識を問われる問題があるため、PHPのエンジニアとして活躍している人も対策が必要な試験です。

PHPの学習方法について

PHPの学習方法にはさまざまあり、ここでは3つの方法を紹介します。

自分にあった勉強法でPHPを取得しましょう。

• 書籍

独学で身につけたい人であれば、書籍を使用した勉強法がおすすめです。

PHP関連の書籍は数多く出版されており、充実しています。

初心者の人にとっては以下のようなイラストが多く、視覚的にわかりやすい本がおすすめです。

誰もがあきらめずにすむPHP超入門

• 無料学習サイト

独学であれば学習サイトを利用するのも1つの手です。

無料であることから、コストをかけずに手をつけられることがポイントです。

有名なサイトではドットインストールがあり、各単元を約3分の動画で学習できます。

ドットインストール

• プログラミングスクール

独学が苦手な方であれば、プログラミングスクールで学ぶのがおすすめです。

プロの講師に教えてもらえるほか、サポート体制が充実しているため挫折しにくいところもよい点です。

プログラミングスクールの例として、テックキャンプがあります。

オリジナルの学習教材を使用した勉強方法で、わからないことは講師に質問してすぐに解決できます。

一人で勉強する自信がない人におすすめします。

テックキャンプ

PHPを習得するとエンジニアとして活躍できる

PHPはいまでも数多くのWebサービスが開発されています。

またWebサイトの運営中にサイトをカスタマイズすることもあるため、PHPはまだまだ必要とされている言語です。

そのためPHPの習得は、エンジニアとして活躍するための一歩となります。

もしIT業界で活躍したいのであれば、PHPの勉強から始めることも選択肢としてあります。

エンジニアスタイルでPHPの案件例を見てみる

PHPの求人一覧はこちら

まとめ:PHPは初心者にオススメなプログラミング言語

今回はPHPについて解説しました。

まとめると、PHPには主に3つの特徴があります。

1. 文法が簡単なため初心者におすすめの言語である
2. Web系に強く、Webアプリケーションなどの開発に向いている
3. データベースや環境構築が比較的簡単

PHPはWeb開発において今でも必要とされている言語です。

PHPを習得し、さまざまな開発現場で活躍できるエンジニアを目指しましょう。

SNSシェア

• X
• facebook
• hatebu
• LINE
• pocket

CATEGORY

学習

TAGS

PHP ピックアップ 初心者