ITの将来性が尽きることのない理由と特にエンジニアが身につけるべき6つのスキルを徹底解説!
目次
IT業界の状況を把握する
国内の市場規模
国内での2019年度にはIT業界の市場規模は12兆8,900億円でした。
2021年度には少し下がり12兆3,500億円でした。2021年に市場規模が下がった理由として、コロナウイルスの影響が関係しています。
IT投資の縮小や、IT技術の見送りなどがあり、2021年は下がる傾向にありました。
IT業界の市場規模は拡大していく見込み
2022年以降では、コロナウイルスからの経済復帰が見込まれIT業界も回復傾向にあります。
5Gの拡大やloT分野の発展など、働き方改革を随時進めていく方向で回復が見込まれます。
IT業界の平均年収
IT業界は専門職のため年収も高い傾向にあります。
IT業界といっても細かく分ければさまざまな職種に分かれますが、平均年収は約491万円となっています。
IT業界の従事者数について
日本国内のIT従事者数は世界第4位で122万人と非常に多いです。
ですが、日本国内でのIT従事者数の増加率を見てみると世界第33位という結果になります。
この結果から、将来的には日本のIT従事者数は少なくなると予想されています。
IT業界が抱えている3つの課題
需要拡大に伴うIT人材の不足が深刻化
IT業界は急速な変化をして需要は年々拡大しています。
新しいテクノロジーやWebサービス、アプリ開発などでITが必要とされる場所は増えています。
それに伴い、技術は成長しているが人材が不足している状況になっています。
新型コロナウイルスの影響
IT業界にとって新型コロナウイルスの影響はかなり大きいものです。
今やリモートワークといった新しい働き方が当たり前になる一方で、オンラインでのサービスが盛んになりIT業界の需要は高まり業績も伸びています。
広告モデルに依存しているITサービスが苦戦
広告大手はコロナ影響もあって、6割の広告企業がネットの広告費を削減しています。
メディア事業の目線だとオンラインやリモートワークが増え、ユーザー数やページビューが増えていますが広告費を削減しているため、利益としては増益には繋がりません。
広告モデルへ依存している業界は苦しんでいる傾向にあります。
IT業界の将来はなぜ明るいのか
これまでに課題が残っているIT業界ですが、新しいサービスやテクノロジーを使う機会が増え続けていきます。よって、IT業界の将来は明るいです。
その理由を解説していきます。
ITはどの業界においても必要不可欠
IT技術が身近に使われているものとして挙げられるのは、パソコンやスマホで当たり前にインターネットを利用できたりゲームができたり、電子マネーで買い物や交通機関に乗れるのもすべてIT技術をつかっています。今では人工知能というAIなどもIT技術を使っています。
このようにIT技術は今後の社会や生活に必要となり、どの業界にも必要不可欠なものになります。
各業界での人手不足やDX、AIの発達
現代ではどの業界でも人手不足で困っています。
その理由として、少子化などが考えられます。
人手不足を補うために、IT技術を必要とします。IT技術を使い仕事の効率化や自動化を当たり前にしていくことで人手不足を解消していきます。
現在でもスーパーやコンビニのレジのセルフ化やVR技術が進んでいます。
今後予測されるIT業界の潮流
需要がどんどん伸びていっているIT業界ですが、今後どのような技術が期待できるのでしょうか。
近い将来、来るであろう3つの技術を紹介していきます。
巣ごもり需要に対応したITサービスの成長
コロナ禍で部屋に籠る時間が長くなった人は多いと思います。
ワクチン接種がほとんどの人に行き届いて、コロナにかかる確率は少なくなりつつありますが、まだ警戒は必要です。
そこで、ITサービスの需要が高まっているのがVOD(動画配信サービス)やネットでの通販などです。
キャッシュレスの進展
今では、キャッシュレスでの決済が普通になってきています。
世界から見ての日本のキャッシュレスの進展は遅く後進国ですが、これからさらにキャッシュレス決済が当たり前の時代になるでしょう。
キャッシュレス決済は非接触型のものが注目されており、コロナ対策としてもお金の受け渡しの接触を避けれるので需要はどんどん高まっていく見込みです。
バーチャル技術の進展
近年では、VR(バーチャルリアリティ)といったバーチャル技術が発展しています。
今ではバーチャルでゲームや旅行ができるようになり、コロナ禍でも対人の接触を避けることができ、アメリカではヘッドセットなしのVR空間でミーティングができるサービスを提供しています。(Spatial社)
将来的には、現実とバーチャルで区別できないXR(没入型エクスペリエンス)技術の発展が見込まれています。
望まれる能力
ITに関する基礎知識
今後需要が伸び続けるITに関しては、基礎だけでもいいので勉強しておくといいでしょう。
理由としては、ITの知識があると就職の幅が広がります。なぜならIT業界は人手不足に悩まされておりITの知識がある人が少ないからです。
その分IT知識がある人は貴重な人材として見られるからです。
その上でITの知識があるという証明のためにITパスポート(資格)を持っておくことで証明できます。
ITポスポートはITの基礎が学べるもので月に1回試験がありますし、誰でも受験できるのでオススメです。
プログラミング
ITの需要が高まっているとともにプログラミングの需要が高まっています。
プログラミングができる人も仕事の効率化やプログラムを作る上で即戦力になりますし、少子高齢化もあってプログラミングスキルがある人は減少し逆にプログラミングスキルがある若い人は重宝されます。
最近では、小さい子供でもできるプログラミングを使ったおもちゃなども販売しているので、それは需要が高くなっている証拠なんです。
今後特にエンジニアが身につけるべきスキル
需要が伸びているエンジニアに必要とされる身につけるべきスキルを紹介していきます。
エンジニアといってもいろんなスキルがあるので、何をどう勉強していいのかわからない人もいると思います。
今回は6つのスキルを紹介していきます。
自動化、仮想化対応スキル
プログラミングスキルやツールの知識などが必要になります。
自動化を実現するには、どんなツールを使ってどんな言語を使えばいいのかなどプログラミングを学ばなくてはなりません。
そして、機械に対して何をして欲しいのかを考えるコンサルティングも行わないといけないので、コンサルティングスキルも必要になります。
IoT関連のスキル
接続されるセンサーやIoTデバイスを操作するための組み込みシステムや、インターネットに接続するためのシステムなどさまざまな知識が必要です。
- 組み込み系の知識
- ネットワークの知識
- セキュリティの知識
- スマートフォンアプリの知識
- AIの知識
このような知識を身につけるためには、プログラミングスクールに通いその中でネットワークやインフラなどを扱うエンジニアに転職して仕事中に同時にIoTの知識を身につけるといいでしょう。
UI・UX対応スキル
UIはWebデザインやスマーフォンアプリの「見た目」の部分をさし、UXは利用した時に感じたことや体験して得たことをいいます。
以下のスキル・知識が必要になってきます。
- プログラミング、コーディングスキル
- Webデザインスキル
- デザイン思考
- コミュニケーションスキル
- マーケティングスキル
勉強するには、独学では本やインターネットを使いましょう。セミナーや講習会といったものもあるのでお金はかかりますが必要な情報を得られるので効率的に勉強したいのであればセミナーなどを受けましょう。
AI、機械学習に関するスキル
AI、機械学習は、ビジネスでの課題をAIの専門知識や技術を用いて解決するスキルが必要になってきます。
その中でも必要なスキルは以下の通りです。
- 機械学習とディープラーニングの知識
- 数学的知識
- Pythonなどの知識
勉強するには、専門学校にいき知識をしっかり身につけることやネットの専門的なスクールに通う方法があります。
Python、R、Juliaなどによるコーディングスキル
プログラミング言語のスキルになります。
実際にエンジニアとして活動していき、開発に関わるのであればどのプログラミング言語を使うのかやコーディングのスキルなどは必要不可欠です。
プログラミング言語を勉強するのであれば、独学だとAIについての参考書やWeb教材を使っての勉強かもしくは、AIコースがあるプログラミングスクールに通う方法があります。
AIを動作させるための環境構築スキル
AIを動作させるためには、プログラミング言語や機械学習といったものが必要です。
AIに学習をさせなければいけません、そのためにはデータベースが必要でそのためにプログラミング言語や膨大なデータを扱うためのコンピューターが必要になってきます。
先端ITエンジニアの年収相場は?
今から紹介する3つのエンジニアは、今後世界的に見て需要がかなり高くなる見通しです。
そのために他のエンジニアに比べると、平均年収は高くなります。高くなるといってもどのくらい高いのかが想像ができませんよね。
その中でも、最も需要が高まっているAIエンジニア・IoTエンジニア・クラウドエンジニアの3つの平均年収を紹介していきます。
AIエンジニア
AIエンジニアになるハードルも高く、AI技術が発展していく中、人手不足のAIエンジニアの平均年収は高くなっています。
AIエンジニア全体の平均年収は666万円です。求人にもよりますが、下限平均年収で495万円で上限平均年収は914万円となっています。
国内問わず海外がかなり発展しています。英語がわかる人はもっと幅を広げることができるのでその分年収も上がりやすくなっています。
IoTエンジニア
IoTエンジニアは業種や職種にもよって変わってきますが、今後伸びる市場でもあるので他のエンジニアよりも高い平均年収になっています。
IoTエンジニアの平均年収は300万〜700万円となっています。人手不足もあって未経験からの求人もありますが平均年収は300万円や400万円が相場で、年数を重ねるごとに増えていき、3年以上の経験があると500万円や700万円といった平均年収になります。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアの需要も高くなっています。クラウド技術の新たな発展もあり様々な企業がクラウドサービスを導入していき、ますます需要は高まりつつあります。
クラウドエンジニアの平均年収は国税庁の平成29年度「民間給与実態統計調査結果」によると578万円となっています。
年齢や年数を重ねるごとに高くなる傾向です。
まとめ
今回は需要が高くなっているIT業界について解説しました。
IT業界は人手不足に悩まされており、日本の技術は世界から見て遅れをとっているためやりたくてもできない状況があります。
ですが、コロナ禍の中で見えてきた新しい技術だったりIT業界はまだまだ伸びる市場だということが理解できたと思います。
少しでも興味がある人やIT業界で活躍していきたい人は、転職エージェントに相談やセミナーに足を運んで今後の日本の技術に触れてみてください。
- IT業界の需要は伸び続ける
- IT業界に転職するなら専門的なスキルや知識が必要である
- 様々な職業の中でIT業界の平均年収は高い
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