【2023年最新】ネットワークエンジニアの将来性はない？今後求められるスキルとキャリアパスを紹介

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ネットワークエンジニアの案件

ネットワークエンジニアの将来性とは

IT技術が不可欠になった現代、ネットワークエンジニアの役割はますます重要になってきました。

しかし、ネットワークエンジニアの求人は減少傾向にあります。

それは決して需要が減っているわけではなく、より専門性の高い人材が求められているからです。

クラウドやAIといった新しい技術が広まってネットワークを構築するシステムの変化に伴い、これからのネットワークエンジニアが身につけるべき能力を見定めていく必要があります。

しかし、どんなにシステムが変わろうともネットワークが不可欠であることには変わりないので、ネットワークエンジニアの仕事がなくなることはありません。

この記事では、ネットワークエンジニアとしてこれから活躍するためにはどうすればよいか、その将来性に加えて今後必要になりそうなスキルなども解説しています。

ネットワークエンジニアの需要

ネットワークエンジニアの求人数は、以前に比べるとやや減少傾向にあります。

しかしネットワークエンジニアの役割が重要なことは変わらず、求人サイトのdodaでは約700件もの求人（2021年12月時点）が公開されており、未経験から応募可能な求人や実績を評価する求人までさまざまです。

求人数の減少は、先端分野の知識と技術に特化した人材の需要が高いことと、そのような人材がまだ少ないことが影響しています。

クラウド普及の影響で先端分野の需要が増えている

ネットワークエンジニアはITテクノロジー化が著しい現代を支える重要な役割を担いますが、時代の流れとともに取り巻く環境も変わってきています。

特にクラウドコンピューティングが広く利用されるようになって、現場で求められているスキルが変化してきました。

それにつれて各現場の作業を自動化して効率化を目指すために、IoTやAIなど先端分野の知識を始めとする幅広いスキルを持つ人材の需要が高くなっています。

ネットワークエンジニアはそもそもどんな仕事をするのか

ネットワークエンジニアのおもな仕事は、ネットワークの設計に始まり、構築・運用・保守などを行います。それぞれの詳細を見てみましょう。

設計

最初の仕事は、ネットワークを構築する前の設計です。

クライアントと打ち合わせを入念に行い、予算をもとに使用する機器や回線などを決め、維持費も見込んだ運用計画を立てます。

構築

設計をもとに、実際にネットワークを構築する仕事です。

規模によっては長期間かかることもあり、正式な使用を開始する前には入念なテストを行い、問題点があれば改善します。

運用

無事に構築されたネットワークの使用が始まってからも、運用をサポートしなければなりません。

より利便性の高いシステムとなるように定期的にモニタリングを行い、必要に応じて機器の設定を変更したり、運用プランの見直しなども提案します。

保守

ネットワークのトラブルシューティングも重要な仕事です。

不具合が生じたときにはいち早く原因究明し、故障した機器の交換などを行うとともに、普段からセキュリティ対策も万全にしておく必要があります。

ネットワークエンジニアの平均年収とキャリアパスとは

ネットワークエンジニアの平均年収

平成29年に経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、IT関連産業というカテゴリーの中で「IT技術スペシャリスト」と呼ばれる職業の平均年収は758万円です。

ネットワークエンジニアは、能力を身に着ければ高額な収入を得られるやりがいのある仕事と言えます。

ネットワークエンジニアのキャリアパス

市場に求められるネットワークエンジニアになるために、たどるべきキャリアパスを解説します。

クラウドエンジニア

これからのネットワークエンジニアが最も重視しなければならない要素の1つが、ネットワークのクラウド化です。

すでに多くの企業では従来のオンプレミス環境に代わって、クラウドサービスを利用したネットワークの構築が行われています。

最近では、クラウド環境の構築に特化した「クラウドエンジニア」と呼ばれる職種も生まれているほどです。

時代の流れに合わせてクラウドの技術を習得することは、自身の将来性に大きく関わり、多くの現場から高い評価を得ることにつながるでしょう。

社内SE

特定の企業に所属して業務を行う社内SEも、ネットワークエンジニアがキャリアを積み重ねる形の1つです。

ネットワークの運用にも企業それぞれの特徴があり、それに基づいて業務を行うことが求められます。

雇用契約を結ぶので、安定した立場で働くことができることがメリットです。

ITコンサルタント

IT技術全般のアドバイザー的な立場で、相談を受けたときに専門家として適切な情報を提供し、サポートする役目を果たします。

IT技術は日進月歩で、新しい情報が次々と入ってくるため、専門外の人には難しいことが多いでしょう。

ITコンサルタントは先進技術を貪欲に習得する必要があるので、確かなキャリアにつながります。

プロジェクトマネージャー

システムのIT化を目指したプロジェクトは多くの企業で立ち上げられており、そこで求められるのはITの知識を持ちながらチームをリードできる人材です。

IT技術だけではなくマネジメント能力を身に着けておくことは、チーム作業をする現場の需要に応えられるため、大きなキャリアアップにつながるでしょう。

セキュリティエンジニア

ネットワーク環境を持つ現場では、常に悪意のある侵入者や情報漏洩などに対して危機感を抱き、対策に頭を悩ませています。

セキュリティ技術に特化したネットワークエンジニアを目指すことは、あらゆる現場の需要に応えられるスキルの習得につながり、有効なキャリアの形成となるでしょう。

フルスタックエンジニア

ネットワーク運用におけるさまざまな作業スキルを持つIT技術のプロフェッショナルで、別名「マルチエンジニア」とも呼ばれます。

本来はチームで分担して行う作業を一人でこなせるため、人並み外れた知識と技術が求められますが、市場では非常に高く評価されるので、向上心のある方は目指してみても良いでしょう。

市場価値を高めるために、ネットワークエンジニアに求められる5つのスキル

クラウド系スキル

クラウドの技術は、これからのネットワークエンジニアに不可欠です。

オンプレミス環境のように自社で機器などを用意してネットワークを構築する必要がないため、クラウドシステムに移行している企業が多くなっています。

企業の基幹である顧客管理や技術開発などのデータベースに利用されたり、顧客に提供するサービスにもクラウド技術の応用が進行中です。

この傾向は今後も続くとみられ、クラウドの知識と技術を持ったネットワークエンジニアの需要が増していくことは確実でしょう。

まずは主流となっているMicrosoft ・ Amazon ・ Googleが提供する各クラウドサービスの知識を身につけることが、これからネットワークエンジニアとして活躍するための近道です。

セキュリティ系スキル

IT技術の最も重要なカテゴリーの1つであるセキュリティの技術も、身につけておけばネットワークエンジニアとして厚い信頼を得ることにつながります。

サイバー攻撃から守ることは企業の損失を防ぐことに直結するため、オンプレミス環境からクラウドシステムに移行しても重要度は変わりません。

セキュリティに特化したエンジニアを目指すことも、将来性を維持するためには有効です。

BluetoothやZigBeeなどの通信関連スキル

ネットワークの主流は有線から無線に移行しており、無線通信の知識と技術はこれからのネットワークエンジニアに不可欠な要素になりつつあります。

無線通信に関するIT技術として代表的なものは、家電製品を中心に利用されている「Bluetooth」と、IoT製品を中心に利用されている「ZigBee」です。

今後もこの流れが続くことは確実で、無線通信分野の知識を持つネットワークエンジニアは高い将来性が見込めます。

マネジメントスキル

ネットワークエンジニアのおもな業務はネットワークの構築や管理ですが、より需要が高いのは、その知識と技術を活かした指導者的な立場が担える人材です。

マネジメントスキルを身に着けておけば、どこでもチームの一員として活躍でき、貴重な人材として高い評価を受けるでしょう。

プロジェクトマネジメントスキル

PM（プロジェクトマネージャー）やPL（プロジェクトリーダー）と呼ばれる立場には、IT技術の能力だけではなく、メンバーをリードする指導力やコミュニケーション能力が求められます。

PMやPLを務めることができれば、企業に大きく貢献できる仕事を任せられるので、ネットワークエンジニアとしての将来性が高まるでしょう。

その中でもクラウド系スキルを高めるべき理由

今後のネットワークエンジニアには、クラウドコンピューティングに関するスキルが最も求められています。

また、それに付随するさまざまな知識も求められるので、並行して習得すればクラウドエンジニアとして高い評価を受けるでしょう。

ここでは高い需要が見込まれる知識とスキルを紹介するので、参考にしてください。

ネットワーク仮想化に関する知識

以前から注目されている先進的なIT技術の1つですが、最近はクラウドを基盤としたネットワーク仮想化が広まっています。

作業の自動化や効率化につながり人的ミスの削減も見込めるため、すでに基幹システムとして導入している企業が多く、将来的に活躍の場が広がることは確実です。

仮想化に対応するためのプログラミングスキル

クラウド時代にふさわしい新たなネットワーク技術として、Open Flowという通信プロトコルが注目されており、プログラミングによって自在に制御できるメリットがあります。

Open Flowの制御が可能なプログラミングスキルをネットワークエンジニアが習得すれば、ネットワーク仮想化へも対応しやすくなり、高い評価の獲得につながるでしょう。

仮想化に適した設計スキル

従来の設計スキルをもとにしたネットワークの構築では、先進的な仮想化技術のメリットを活かすことがほとんどできなくなってきています。

仮想化に適した設計スキルを習得すれば、ネットワークを利用して働く人々が作業の効率化などの恩恵を受けられるようになるでしょう。

ネットワークエンジニアにおすすめの資格5選

基本情報技術者試験

ネットワークエンジニアの登竜門として国内では伝統のある国家資格で、独立行政法人情報処理推進機構（IPA）が主催しており、IT関連の基礎的な知識や技術を習得している目安として評価されます。

また、さらなる知識向上を目指す人のために「応用情報技術者試験」も用意されています。

ネットワークスペシャリスト試験

同じくIPAが主催する試験で、より高難度なIT関連の知識と技術が求められる国家資格です。

取得すればネットワークに関するさまざまな作業を担えることはもちろん、他者を指導する能力があるとみなされるなど、高い評価を得ることができるので転職にも有利になります。

ITパスポート試験

IT技術の基礎的な知識を身に付けることを目的とした国家資格で、これからネットワークの知識を身に付けたい人々の入門として最適です。

取得していると、IT関連の一般常識的な知識を習得しているとみなされ、一定の評価につながります。

シスコ技術者認定

シスコシステムズが行う「シスコ技術者認定」には、CCNAとCCIEがあります。

CCNAは、同社製品のルーターなどのネットワーク構築製品を取り扱う基礎的な知識が習得できる資格です。

CCNAを取得していると、シスコシステムズ製品のアソシエイトとして評価されます。

CCIEは、CCNAより高度な知識が求められる難易度の高い資格です。

筆記試験が英語で出題されたり、長時間の実技試験が行われるなど困難な内容ですが、取得すれば国際的にも高く評価されます。

LPIC(エルピック)

オープンソースのOSであるLinuxに関する知識と技術を審査する世界的な検定試験です。

Linuxはスーパーコンピューターや家電などに利用されているので、規模の大きなネットワークの設計や運用にLPICの知識が役立つでしょう。

まとめ

ネットワークエンジニアはIT全盛の現代をリードする存在ですが、高い将来性を期待するならば常に最先端の技術を取り入れる意欲が必要です。

ネットワークシステムにおいて主流となりつつあるクラウドなどの知識と技術を習得すれば、今後も安定した立場を確保できるでしょう。

1. ネットワークエンジニアの求人はやや減っているが、高い将来性がある
2. これからのネットワーク構築には、クラウドコンピューティングの技術が不可欠である
3. 先進的な技術を身に付けたり、関連資格を取得することが、市場価値を高める

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