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【2022年最新版】システム運用保守の年収相場と期待できるキャリアパスとは

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。システム運用保守のフリーランス案件の一例と、案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

システム運用・保守とはなにか?

システム運用や保守は、日々安定したシステム稼働をおこなうための作業で、運用と保守はそれぞれ目的が異なり、2つに分けた考え方が必要となります。

  • システム運用の目的は、「システムの安定した稼働=止めない」
  • システム保守の目的は、「システムに起きた問題を解決=復旧させる」

システム運用や保守のそれぞれの目的を理解しておくことで、仕事内容を深く理解していくことができます。

システム運用・保守に求められる具体的な作業は以下になります。

  • システムが最善のパフォーマンスを発揮できるよう、チューニング・アップデート・メンテナンスする
  • 開発後にシステムが本来の目的を達成できるように安定稼働させるための運用保守をおこなう
  • サービスイン後に想定していなかったバグで改修が必要になるケースに対応する

これらがシステム運用や保守に携わる際に求められる内容となっており、具体的な仕事内容については次節よりご紹介していきます。

システム運用・保守の仕事内容とは

システム運用・保守に携わる場合の仕事内容について、どのような作業項目があるのか以下に解説していきますので、参考にしてください。

システムの定期運用

システムの定期運用とは、システムが正常に稼働するよう監視から保守までおこなうことを指し、以下3つの項目になっています。

  1. 監視する
  2. 運用をおこなう
  3. 保守をおこなう

サーバーやアプリケーション、ネットワークなどが正常に稼働しているかを確認し、リソース不足を起こしていないか、異常がないかを常に監視し運用をおこなっていきます。

万一、トラブルが発生した場合にはシステム保守によって正常な稼働へと復旧させていきます。

不具合・トラブルの対応

マイナビニュースでも紹介されているように日本企業の50%が過去1年間でデータ損失やシステムダウンを経験したことがあります。

その内、トラブルが起きた場合に89%の企業が復旧させる自信がないと回答しています。

つまり、組織内に十分な知識や経験を持ったエンジニアが在籍していなければ、トラブル対処ができないので、スキルを持ったエンジニアが必要となります。

そのため、システム保守に求められる仕事内容は、知識や経験を活かして不具合やトラブルに迅速に対応することです。

イレギュラーな案件が多く、システムが使用できない状態になると多大な損害が発生するので、問題発生から解決までスピーディーに作業をおこなう必要があります。

システム保守・メンテナンス

システムを正常に稼働させるためにハードウェアやソフトウェアをアップデートしていくことで、トラブルを未然に防ぐ作業をおこないます。

また、トラブルが起きた際にも十分な分析をおこない、原因を追求して改善をおこなっていきます。

システムメンテナンスは休むことなく必要とされます。

緊急性の高いシステム改修

システム改修の一般的な流れは以下になります。

  1. 打ち合わせ
  2. 設計
  3. 開発
  4. リリース
  5. 保守・運用

打ち合わせからリリースまでスケジュールに沿っておこなわれます。

しかし、緊急性の高いシステム開発は、セキュリティやデザインなどに不具合があり、今すぐに改修が必要な場合を指します。

そのため、柔軟で迅速に対応することが求められます。

システム運用・保守の求人例

システム運用・保守に携わる場合にどのような求人があるのか、以下にご紹介していきます。

具体的な求人例を見ることで、実際に働きたいと思っている方は仕事内容や報酬を知ることで、働く際の参考になります。

システム運用保守の正社員求人例

システム運用・保守の正社員求人はどのような募集があるのか?

以下に職種に応じた求人例をご紹介します。

Windowsサーバシステムの運用保守エンジニア求人

インディードで掲載されている正社員の求人内容になります。

  • 仕事内容   

ファイルサーバーとして運用しているWindowsserverの保守運用作業

ポリシー等の管理 Powershellを用いた運用ツールの保守・管理

  • 月給     30万円~40万円
  • 必要資格   実務経験・PowerShell又はVbsのスクリプト作成経験
  • 年間休日   125日間
  • 賞与・昇給  あり

フルリモートのAWS基盤構築・運用保守エンジニア求人

dodaで掲載されている正社員の求人内容になります。

  • 仕事内容   クラウドのプラン・デザイン、構築、運用など
  • 月給     23万5000円~
  • 必要資格   LinuxまたはUnix環境でシステム運用の経験2年以上、AWS等クラウドの実務経験
  • 年間休日 129日
  • 賞与・昇給  昇給のみ

Windowsサーバ社内情報システムの運用保守エンジニア求人

リクナビNEXTで掲載されている正社員の求人内容になります。

  • 仕事内容  ITを駆使した業務効率化推進
  • 月給    23万円
  • 必要資格  Windowsの知識、サーバやPC等のハードウェアの知識
  • 年間休日  120
  • 賞与・昇給 あり

システム運用・保守に関する正社員の求人をご紹介しました。

特徴的なことは、月給30万円以下の案件が多く、平均年収が低いことが伺えます。

また、年間休日については、一般的な企業よりも多く付与されています。

システム運用保守のフリーランス案件例

システム運用・保守のフリーランス案件はどのような求人があるのか?

正社員求人とはどのような違いがあるのか?

以下にエンジニア業界最大手のエンジニアスタイルで掲載されている案件をご紹介していきますので、参考にしてみてください。

音楽サイト改修保守 フルリモート

  • 仕事内容   音楽サイトのコンシューマー向けWEBアプリ(PHP)の改修保守
  • 求めるスキル PHPによるWebアプリケーション開発、データベース設計、チューニングの経験
  • 報酬     月60万円
  • 休日     週2日程度
  • リモート   可


SQL/C#システム保守 

  • 仕事内容      システム調査・データ登録
  • 求めるスキル    既存システムの追加開発(C#)、顧客問合せ
  • 報酬        月55万円~
  • 休日        面談時確認
  • リモート      可

フリーランスのシステム運用・保守の案件は、リモート求人が多くあります。

また、月額報酬を見ても正社員の約2倍以上の報酬を得ることが可能となり、職種によっては上流工程に携われる機会があるため、スキルアップも図れます。 

システム運用・保守のフリーランス報酬相場

一般的なシステム保守・運用の単価相場は、以下の仕事内容で60万円前後となり、これに類似したフリーランス案件をいくつかご紹介します。

  • PHPやJavaといった主要なプログラミング言語のアプリを動作させるにはLinuxサーバーを構築する。
  • Linuxサーバー構築で客先に週5日常駐する。

PHP/CakePHPシステム運用保守

  • 仕事内容   Linuxサーバー構築・システム運用
  • 求めるスキル システム運用経験、Linuxのサーバー構築の知識、OSのインストール・基本設定
  • 報酬     月95万円
  • 休日     週2日程度


インフラ構築業務

  • 仕事内容   データ管理システムのAPI開発
  • 求めるスキル Linuxサーバーの運用管理経験
  • 報酬     月75万円
  • 休日     面談時確認


Linuxサーバーの保守運用

  • 仕事内容   サーバーの保守運用やDB設計
  • 求めるスキル SQLを用いてでのDB操作、データ抽出の経験
  • 報酬     月30万円
  • 休日     面談時確認


Linuxに関連するフリーランス案件で、高額な求人から正社員並みの給与案件など、募集数が多くあります。

システム運用・保守で注意すべき点

実際にシステム運用や保守に携わる際に注意すべき点について解説していきます。

注意点を知ることで、仕事に従事した際のミスマッチを未然に防ぐことができ、無駄な労力やコストを軽減することができます。

システム運用・保守のみでは大きな収入は得られない

システム運用・保守のみでは、年収相場が低くなってしまいます。

マイナビエージェントの調査では平均年収416万円となっており、IT関連の中で年収が極めて低いことがわかります。

その要因として、専門的なスキルが必要とされず、マニュアルを完備していることで誰でも携われる環境があるからです。

そのため、IT関連に挑戦する未経験者の多くが最初に携わる職種でもあります。

システム運用・保守はスキルアップしにくい

システム運用・保守だけの仕事は、スキルアップしにくいのが特徴的です。

その理由として、日々同じ業務の繰り返しが多くなり、マニュアル化されやすい仕事だからです。

そのため、人材不足の観点から、システム運用や保守ではスキルをあまり求められないケースがよくあります。

労働条件が劣悪なケースがある

仕事が決まった際に必ず確認しておきたいのが「労働条件」です。

システム運用・保守に携わる際、365日24時間トラブル対応をする必要があるため、休日出勤や夜勤などが発生します。

そのため、振替休日や夜勤手当など、しっかり支給されるか確認しておくことが大事です。

システム運用・保守エンジニアのキャリアパスは?

キャリアパスとは、歩むべき道筋を立て、キャリア形成を図っていきます。

システム運用・保守からキャリア形成を図る場合、今後市場ニーズが高まる職種は何かを調べる必要があります。

システムの運用・保守に携わるエンジニアが、市場ニーズの高い経験や知識を活かしたキャリアパスをおこなえる職種は何か?

以下にいくつかの職種内容をご紹介しますので、キャリアアップやキャリアチェンジを目指している方は、参考にしてみてください。

インフラエンジニア

システムの運用・保守はインフラエンジニアの1つですが、その他にも職種があります。

  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア

サーバーエンジニアは、サーバーを円滑に稼働させるための仕事になります。

サーバーにはさまざまな種類があり、WEBサーバーやデータベースサーバー、アプリケーションサーバーなど、管理する際にはウイルスやハッキングリスクがともなうため、これらを防ぐ必要があり、システム運用・保守をおこなう際にはセキュリティ関連の知識が求められます。

ネットワークエンジニアは、サーバーエンジニアが作ったサーバーを土台にネットワークを構築する仕事です。

設計から構築、運用から保守まで一連の流れを担うことが多く、上流工程に近い仕事内容になっています。

そのため、システム運用・保守の知識や経験を活かして、キャリアアップを図ることができます。

開発SE

システム運用・保守の保守系エンジニアから開発系のエンジニアへキャリアパスすることも可能です。

開発系のエンジニアは、ユーザーとの折衝をした後に設計から構築などをおこなっていきます。

そのため、仕事内容は上流工程になってくるので、保守系エンジニアに比べると平均年収が高く、仕事の案件が多くなります。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーの業務は、主にプロジェクトの計画から立案、リソース管理やリスク管理などをおこないます。

プロジェクトマネージャーになるために必要なことは、上流工程の経験や資格の取得が有利に働きます。

例えば、PMPやプロジェクトマネージャー試験を習得しておくと良いでしょう。

AI・機械学習

システム運用・保守で培った経験や知識を活かして、AIや機械学習へとキャリアパスを選択することができます。

未経験からの挑戦だと大幅な学習時間とコストが掛かりますが、エンジニアとして実務経験を積んでいれば十分に可能です。

AI・機械学習を運用する場合にもシステム運用・保守は必要な工程となりますので、Pythonなどのサーバーサイド言語を習得しておくと更に良いでしょう。

まとめ

今回は、システム運用・保守の仕事内容や求人についてご紹介をしました。

システム運用・保守について、以下に本記事の大事なポイントをまとめます。

  1. システム運用・保守で働く正社員は給与が低いので、フリーランスがオススメ
  2. システム運用・保守のみでは、大きな収入を得ることができない
  3. キャリアパスをおこなことで、スキルや年収をアップさせることができる

これら3つのポイントを押さえておくことで、キャリアビジョンを描くことができ、働く際の目標を設定することができます。

システム運用・保守を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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