フリー ランスエンジニアが1000万を目指すための5つの手法と手取り額とは
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目次
フリーランスエンジニアの年収事情
フリーランスエンジニアの年収は受注する案件や、年代などによって変動するため一概に何円と表すことが難しいです。
そのため、年代別やプログラミング言語別という観点から概算と傾向を中心にまとめていきます。
【年代別】フリーランスエンジニアの平均年収
IPAが公表した年代別のフリーランスエンジニアの年収を見てみると、フリーランスは年代が上がっても年収の分布が大きく変わらないことがわかっています。
比較対象であるIT企業会社員の年収は30代から50代に年代が上がるにつれて300万円未満の割合が21.9%から4.1%に減少し、700万円以上の割合が増えています。
これは、企業に所属しているエンジニアは開発の前線からより経営に近いマネジメント層に昇進していくのに対し、フリーランスエンジニアは年次に大きく関係なく基本的に前線で開発を続けていくということが影響していると考えられます。また、フリーランスエンジニアは報酬が良くも悪くも年功序列になっていないということも影響していると言えます。
そのため、若年層の間はフリーランスエンジニアとして働くことで比較的高年収を実現することができますが、年次が上がるにつれて逆転していく可能性が高いです。
また、安定した月収や有給やボーナスなどの福利厚生が整っている正社員エンジニアの方が実質的に得をしているという考え方もあります。
【主要言語別】フリーランスエンジニアの平均年収
続いてはフリーランスエンジニアの主要なプログラミング言語別の平均年収についてまとめていきます。
フリーランスエンジニアは獲得した案件の単価と継続月数に応じて、年収は大きく変動します。ここでは平均案件単価に単純に12ヶ月分をかけ合わせて計算をします。
結果的に最も高年収が期待できる案件は、『Go言語』でした。
次点で『Swift』、『Python』が並んでいます。GoやSwiftは案件数が他の言語と比較しても少なく、一部の高単価案件に引っ張られた金額となっています。
そのため、案件数も多い『Python』や『JavaScript』の方が比較的現実的な金額であると言えます。
また、トレンドになっているような技術を必要とする案件(AI開発やビッグデータに関係する案件)や、ニーズはあるものの供給が追いついていないような案件(マイナーなプログラミング言語の案件など)では案件単価が高くなる傾向にあります。
本数字は安定して毎月平均単価の案件を受注できた前提での試算ですので、あくまで参考値としてご参照いただければと思います。
JAVA :平均66万/月 × 12 = 792万円/年
PHP :平均67万/月 × 12 = 804万円/年
Python :平均71万/月 × 12 = 852万円/年
Go :平均73万/月 × 12 = 876万円/年
Swift :平均72万/月 × 12 = 864万円/年
C++ :平均65万/月 × 12 = 780万円/年
JavaScript :平均67万/月 × 12 = 804万円/年
C# :平均63万/月 × 12 = 756万円/年
フリーランスエンジニアが年収を増やすには?1,000万円を目指すための5つの方法
ここからはフリーランスエンジニアが年収を増やすために必要な主な方法を5つご紹介致します。
営業力を強化する
何はともあれ案件が獲得できないと収入を得ることはできません。
加えて、ただ案件を獲得するだけではなく、お互いにとって最大限良い条件となるように交渉する必要も出てきます。その際に求められるのが営業力です。
自分自身がどれだけクライアントの求めるエンジニアに近いスキルを持っているのか、自分が求めている条件の案件はどんなクライアントが持っているのか、またどのようなコミュニケーションを取ることで希望条件に近づけられるのかなどを達成するスキルが、収入を上げるために必要です。
継続的に学習してスキルアップをする
実際に案件を獲得した後に、クライアントから信頼をしてもらうことができれば継続的な案件獲得につながる可能性があります。
そのために重要な要素が「技術力」です。
クライアントが求める機能を実現できる実装力の向上や、トレンドになっているフレームワークの理解、また自身の専門領域を広げられるように新しい領域の学習などを行うことで信頼につながるような技術力を得ることができると考えられます。
また、自身のスキルを高めることができればより難易度が高くかつ報酬も高い案件を受注できるようになることで直接的に収入を増やすこともできます。
案件を継続して信頼獲得に尽力する(=単価をあげる)
先述したとおり、クライアントからの信頼を得ることができれば継続案件を獲得できたり、案件の単価交渉が可能になったりします。
信頼や実力が伴っていないタイミングで単価増額交渉などを行えば、最悪失注する可能性も出てきますので、まずはしっかりとクライアントに信頼をしてもらい良好な関係性を築いていくということを強く意識する必要があります。
そのためにも、実績を残すことはもちろんですが、誠実にコミュニケーションを取っていくことも大切です。
有益な人脈を増やす
自分にとって好条件な案件を獲得する際は、クラウドソーシングサービスなどを用いて探す方法以外にも、知人や同業の仲間、クライアント伝いなどで獲得できることもあります。
誰かの紹介で出会える案件は、クラウドソーシングサービスなどで公開されていないケースも多いため、手数料なども取られずに非常に良い条件で受注できる場合があります。
したがって人脈を広げておくことは、結果的に自分にとってメリットが大きいと言えます。
人脈を広げるためには、現在関わっているクライアントとコミュニケーションを増やしたり、同業界の勉強会に参加したり、SNSでつながるといった能動的な行動を取っていく必要があります。
案件先やエージェントに積極的に単価交渉する
クライアントから一定上の信頼を得た後という前提ではありますが、積極的に単価交渉を行うことで直接的に収入を増やす事ができます。
信頼がすでに高く、要求されているパフォーマンスを越えるような実績を残していれば単価の交渉は可能であると考えられます。
また、エージェントサービスを活用している場合はエージェントに単価交渉をすることもできます。
その際には、自分の実績をもとに希望単価を伝えることで、希望単価に見合った案件を探してくれたり、既にやり取りをしてる案件の単価交渉をしてくれる可能性が高いです。
このように積極的に単価交渉を行うことで、年収を上げることができます。
年収1,000万円のフリーランスエンジニアの手取りはどれくらい?
まず、年収から引かれ税金と保険の種類を把握しておきましょう。
- 所得税
- 個人事業税
- 消費税
- 住民税
- 国民健康保険
- 国民年金保険料
- その他生命保険
経費の額などにもよりますが、年収1000万円の手取りは大体769万円程度と言われています。
フリーランスエンジニアとして働く5つのメリット
ここからは、フリーランスエンジニアとして働くことの5つのメリットをご紹介致します。
自由な時間が増える
まずは、正社員として働くよりも自由な時間が増えます。これは、暇な時間が増えるということではなく、自分自身で働く時間や日程をコントロールしやすいという意味です。
常駐案件でなければ、在宅勤務で働く時間を自分でコントロールして趣味の時間を確保することも可能です。
通勤時間や職場での付き合いといったしがらみも基本は無いため、自己研鑽や趣味などに時間をしっかりと使いたいと考えている方にとっては、大きなメリットになると言えます。
自分で仕事を選べる
受注する案件は自分で選び自分で獲得していくという働き方が基本になってくるため、仕事を自分で選ぶことができるというメリットが生まれます。
「将来のキャリアのことを考えてネットワーク系の案件を経験したい」や「プロジェクトマネジメントを経験したい」といった願望も、案件を獲得さえできれば叶えることができます。
そのため、自分自身のキャリアや得意分野がハッキリとしている方にとっては大きなメリットになるでしょう。
ただし、案件を獲得するには自分自身で営業活動を行う必要があるため、自分が受注したいと思った案件をすべて受けることができるわけではありません。
経費の計上で節税ができる場合がある
フリーランスは個人事業主となるため、確定申告を行う必要があります。
確定申告の際に、青色申告で控除を受けたり、利益が赤字のときに次年度へ繰り越すことで場合によっては節税につながることがあります。
また、家賃やパソコン購入などの費用も経費として計上することが可能な場合が多く、結果的に得をするケースもあるでしょう。
そのため、経費として計上することで節税ができる場合があるという点は、フリーランスエンジニアとして働くことのメリットであると言えます。
在宅など、好きな環境で働くことができる
案件の内容次第ではありますが、フリーランスの仕事内容は基本的に各個人で開発や運用を行うことが多いです。
したがって、毎日決まった場所に出社する必要なく、カフェや自宅などの好きな環境で仕事をすることができます。
このように自分が最も集中できる場所やリラックスできる場所で働くことができるというメリットがあります。
収入アップが見込める
フリーランスの収入は正社員の収入よりも高くなる傾向にあります。
特に20〜30代の月収は正社員エンジニアよりも比較的多く得られることが多いです。
ただし、年功序列の制度が無いため年齢とともに収入が増えたりはしない上に福利厚生なども基本的には無いため、その点は自分でコントロールする必要があります。
早いうちから自分の力だけで相場以上の月収を得たいと考えている方にとってはメリットであると言えます。
フリーランスエンジニアとして働く4つのデメリット
ここからはフリーランスエンジニアとして働くデメリットを4つほど説明していきます。
メインの業務以外の雑務が増える
フリーランスエンジニアは個人事業主であるため、基本的には一人で仕事をします。
正社員であれば与えられた業務に集中することができますが、フリーランスエンジニアの場合は案件を獲得するための営業からクライアントとのコミュニケーション、経費精算や確定申告などの経理業務などを自分で行う必要があります。
加えて、今後の案件を獲得するために人脈づくりを行わなければいけないなど、単純に目の前の仕事にだけ集中していれば良いわけではありません。
このようにメインの業務だけに集中することができないというデメリットがあります。
社会的信頼を得にくい
資本力が企業よりも劣るという点や収入が不安定という点から、社会的な信頼を得ることは比較的難しいと言えます。
フリーランスエンジニアとして働いていても、銀行などの機関からは「個人事業主」という大きなくくられ方をすることが多いです。
そのため、正社員と比較して社会的信頼を得にくいというデメリットがあります。
ボーナスや有給などの福利厚生を受けられない
フリーランスエンジニアが案件を獲得すると、正社員エンジニアよりも高い月収を得られることが多いです。
しかし、有給や福利厚生などは受けることができません。ボーナスといった概念も基本的にありません。
良くも悪くもすべて自分次第な働き方となるため、得られた収入や案件内容の中で休みを取るなどの工夫が必要になります。
収入が安定しない
単月の収入が正社員エンジニアよりも高い傾向にあるフリーランスエンジニアですが、その獲得した案件がクローズした場合は次の案件を獲得するまでは無収入となってしまいます。
そのため案件を獲得して業務を始めたあとも並行して次の案件を獲得するために営業活動をする必要が出てきます。
好条件の案件を獲得できた後は、要求条件を下回るような案件を受けなければいけない状況になるかもしれませんし、もっと良い条件の案件を受注できるかもしれません。
このように、案件の受注状況に寄っては収入が不安定になってしまうというデメリットがあります。
まとめ
今回はフリーランスエンジニアとして働くことのメリット・デメリットと、年収を上げるために必要な方法についてを説明してきました。
ここからはまとめになります。
まずは、フリーランスエンジニアとして働くことのメリットです。
- 自由な時間が増える
- 自分で仕事を選べる
- 経費の計上で節税ができる場合がある
- 在宅など、好きな環境で働くことができる
- 収入アップが見込める
続いてはデメリットです。
- メインの業務以外の雑務が増える
- 社会的信頼を得にくい
- ボーナスや有給などの福利厚生を受けられない
- 収入が安定しない
最後に年収を上げる5つの方法です。
- 営業力を強化する
- 継続的に学習してスキルアップをする
- 案件を継続して信頼獲得に尽力する(=単価をあげる)
- 有益な人脈を増やす
- 案件先やエージェントに積極的に単価交渉する
基本的に年収を上げていくためには、クライアントに信頼されるような実績を出しながら積極的に単価交渉を行うことや、条件に見合った案件を獲得するために営業を積極的に行うということが重要になってきます。
本記事が年収を上げたいと考えられているフリーランスエンジニアの方にとって、有益な記事となっておりましたら幸いです。
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