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ブロックチェーンエンジニアが身につけておきたい言語とフレームワークとは


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ブロックチェーンが利用されている分野とは

ブロックチェーンは、分散型のデータベース技術であり、その信頼性とセキュリティの高さから、多くの分野で利用が進んでいます。本章では、スマートコントラクト、eコマース、シェアリングエコノミー、食品トレーサビリティ、金融、NFTの6つの分野について、ブロックチェーンがどのように利用されているかを紹介します。それぞれの分野でのブロックチェーンの活用事例を通じて、その有用性や今後の展望についても解説します。

スマートコントラクト

スマートコントラクトはブロックチェーン技術の中でも注目される分野の一つであり、法的文書や契約書のような条件を自動的に実行するプログラムです。スマートコントラクトは、ブロックチェーン上の分散台帳に基づく自己実行型コードであり、そのため改ざんや不正行為を防ぐことができます。スマートコントラクトを活用することで、契約の実行プロセスが効率化され、また、人為的ミスの発生を防ぐことができます。スマートコントラクトは、不動産の購入や販売、自動車保険、エネルギー取引、ローン契約など、さまざまな分野で利用されることがあります。しかし、スマートコントラクトによる自動実行には、十分なテストや審査が必要であり、互換性やセキュリティ上の問題も存在します。スマートコントラクトの普及には、法的課題や技術的課題の解決が必要であり、それらがクリアされれば、スマートコントラクトはより一層、活用されることが期待されます。

eコマース

ブロックチェーンはeコマースにも応用され、顧客が購入した製品の透明性やセキュリティを確保するために利用されています。特に、偽造品や著作権侵害などの問題を抱える高価値商品の取引において、ブロックチェーンによる認証やトレーサビリティが求められています。また、ブロックチェーン上に商品やサービスを提供することで、中間業者を排除することができるため、取引手数料を削減することができます。これらの利点を生かし、ブロックチェーンを活用した新しいeコマースサービスが次々と生まれています。

シェアリングエコノミー

シェアリングエコノミーは、個人や企業が自分たちの資産やサービスを他人と共有し、より効率的に利用することを目的とした経済活動のことです。ブロックチェーンは、この分野での透明性と信頼性を高めるために活用されています。たとえば、民泊サービスの場合、ブロックチェーンによって予約履歴が保管されることで、詐欺や二重予約を防止することができます。また、レンタルサービスでは、資産の所有者と借り手の取引が完全に自動化され、資産の管理や貸し借りにかかる手数料が削減されます。これにより、シェアリングエコノミーはより効率的かつ安全な取引プラットフォームとして成長しています。ただし、プライバシーの問題や規制の問題など、ブロックチェーンを利用することによって新たな問題が発生する可能性もあるため、慎重な検討が必要です。

食品トレーサビリティ

ブロックチェーン技術は、食品業界においてもトレーサビリティを実現するために利用されています。食品の生産者から流通業者、小売店までの各段階での情報をブロックチェーン上に記録することで、製品の安全性や品質を追跡できるようになります。たとえば、食品を含む製品の生産、流通、販売過程で品質検査を実施し、その結果をブロックチェーン上に公開することで、消費者が安心して商品を購入できるようになります。また、不正な製品を製造・販売することができなくなるため、企業側もリスクを軽減することができます。このように、ブロックチェーン技術によるトレーサビリティは、食品業界において消費者や企業の信頼性を向上させるために有効な手段となっています

金融

ブロックチェーンは金融分野での利用が特に注目されています。これは、分散型台帳を使用することで、個人間での取引や資金調達が行えること、過去の取引データを改ざんできない不変性があること、また、取引の透明性が高く信頼性が高まることが理由です。金融業界では、たとえば仮想通貨の発行や取引、国際送金、デリバティブ取引、銀行業務の自動化など、さまざまな用途にブロックチェーンが活用されています。また、ブロックチェーンを用いた証券発行や投資ファンドの運営も開始されています。これらの取り組みは、従来の金融システムに革新的なアプローチを提供しています。

NFT

NFT(Non-Fungible Token)とは、ブロックチェーン上で一意な価値を持つデジタルアセットのことで、現在は芸術作品やスポーツカードなどのコレクション市場で注目されています。ブロックチェーンを利用することで、誰もがそのアセットが本物であることを確認でき、取引の履歴が透明になります。また、複数の人が同じNFTを所有することができないため、希少性が高くなります。NFTは、資産をオンラインで所有することができ、資産の移転が簡単であり、他の通貨と交換することもできます。近年、NFTは、音楽や動画ゲームなど、エンターテインメント業界でも注目を集めています。

ブロックチェーンエンジニアが習得したい言語の例

ブロックチェーン技術がますます普及するにつれ、ブロックチェーンエンジニアの需要も高まっています。ブロックチェーンエンジニアには、ブロックチェーンの仕組みやアルゴリズムに精通するだけでなく、プログラミング言語やソフトウェア開発のスキル、暗号理論の知識が必要となります。この章では、ブロックチェーンエンジニアが習得したい言語の例として、C++、JavaScript、Go言語、Solidityを紹介します。これらの言語は、ブロックチェーンの開発やスマートコントラクトの実装に必要不可欠なものであり、習得することでブロックチェーンエンジニアとしてのスキルを高めることができます。

C++

C++は、高速で効率的なアプリケーションの開発に使用される汎用プログラミング言語です。ブロックチェーンの中核技術であるコンセンサスアルゴリズムや暗号化アルゴリズムなどの実装に使用されることが多く、高速な処理やネットワーク通信の最適化が必要な場合に適しています。C++を使ったブロックチェーン開発では、ソースコードの最適化やパフォーマンスの向上が求められます。また、BitcoinやEthereumなどの主要なブロックチェーンプロジェクトで使用されているため、C++を学ぶことは、業界での求人につながる可能性があります。

JavaScript

JavaScriptは、Web開発に広く使われるスクリプト言語ですが、ブロックチェーン開発にも役立ちます。DAppsのフロントエンドやスマートコントラクトの実装に使用され、ブロックチェーンのデータをブラウザで表示することもできます。また、ブロックチェーンに関連するWeb3.jsやEthers.jsなどのJavaScriptライブラリも存在し、開発者がブロックチェーンの操作を簡単に行うことができます。JavaScriptは、初心者にもわかりやすい言語であり、DApps開発やスマートコントラクトの開発に必要なスキルの一つです。

Go言語

Go言語は、Googleが開発したオープンソースのプログラミング言語です。C++に似た文法を持ち、高速で並列処理に適しています。ブロックチェーンのP2Pネットワーク通信に使用されることが多く、Ethereumの実装でも使用されています。また、スマートコントラクトのプログラミングにも使用され、Solidityと同様に、イーサリアムブロックチェーン上で実行されます。Go言語を学ぶことで、ブロックチェーン開発における高速な処理やネットワーク通信の最適化が可能になります。

Solidity

Solidityは、イーサリアムプラットフォーム上でスマートコントラクトを開発するために使われるプログラミング言語です。Solidityは、イーサリアムのアーキテクチャに適応された高度なコントラクト機能を提供することができます。Solidityは、オブジェクト指向言語であり、C++、Python、およびJavascriptのような言語に似ています。Solidityは、トランザクション処理に対する信頼性やセキュリティの高いアプリケーション開発が必要なブロックチェーンエンジニアにとって必須の言語です。

ブロックチェーン開発に使われるフレームワーク例

ブロックチェーン開発において、フレームワークは重要な役割を果たします。フレームワークは、開発者がブロックチェーンアプリケーションを構築するために必要な機能やAPIを提供し、開発の生産性を高めることができます。この章では、主要なブロックチェーンフレームワークの例であるHyperledger Fabric、Quorum、Corda、およびRippleについて説明します。それぞれのフレームワークには、独自の利点や機能があり、開発者はそれらを適切に評価し、選択する必要があります。ブロックチェーン技術の発展とともに、新しいフレームワークが登場する可能性もあるため、開発者は常に最新のトレンドや技術にアンテナを張っている必要があります。

Hyperledger Fabric

Hyperledger Fabricは、企業や組織がプライベートなブロックチェーンネットワークを構築するためのオープンソースフレームワークです。Fabricは、スマートコントラクトのプログラム言語としてSolidityやJavaScriptを使用し、アプリケーション開発の柔軟性を提供しています。Fabricは、複数のアプリケーションを同じネットワーク上で実行することができ、さまざまなアクターが共同で参加できるようになっています。

参考URL:Hyperledger Fabric公式HP

Quorum

Quorumは、金融業界での利用を主な目的としたEthereumベースのオープンソースフレームワークです。Quorumは、Ethereumのプラットフォームをベースにしているため、スマートコントラクトのプログラム言語としてSolidityを使用しています。しかし、Quorumは、Ethereumに比べてプライバシー性に優れており、トランザクション情報の一部を非公開にすることができます。また、Quorumは、高いスケーラビリティを備えており、金融機関のような高トラフィックな環境でも大規模なトランザクションを処理することができます。

参考URL:Quorum公式HP

Corda

Cordaは、分散型アプリケーションを開発するためのオープンソースのブロックチェーンフレームワークです。主に金融機関向けに開発されており、契約書などの法的文書の自動処理や、資産の管理などに利用されています。Cordaは、機密性の高い情報を保護するために、データの公開範囲を制御することができます。また、ビジネスプロセスをカスタマイズするための柔軟なフレームワークを提供し、システムを拡張するためのプラグイン機能も備えています。

参考URL:Corda公式HP

Ripple

Rippleは、分散型台帳技術を用いたグローバル決済システムを提供する企業です。Rippleのフレームワークは、XRPと呼ばれる暗号通貨を使用して、銀行や金融機関間での取引を高速かつ低コストで行うことができます。Rippleは、さまざまな国や通貨に対応しており、送金手数料が比較的安価であることから、国際送金に広く利用されています。また、Rippleは、ブロックチェーン上での取引の透明性を高めるために、すべての取引を公開しています。Rippleのフレームワークは、オープンソースであり、開発者向けのAPIも提供しています。

参考URL:Ripple公式HP

ブロックチェーンエンジニアの需要と将来性は?

この章では、ブロックチェーンエンジニアの需要と将来性について探ります。現在、ブロックチェーン業界は多くの分野で急速に成長しており、LDeFi、GameFi、メタバース、NFT領域などの注目分野で多くのベンチャーが数十億円以上の資金調達をしています。しかし、ブロックチェーンの技術は難易度が高く、ブロックチェーンエンジニア自体が不足しており、業界全体で人材不足が懸念されています。これらの要因から、ブロックチェーンエンジニアの需要と将来性は高く、今後も需要が増え続けると予測されています。

ブロックチェーン業界が現在盛り上がり始めている

ブロックチェーン技術は分散型の信頼性とセキュリティ性によって、金融や不動産、ロジスティクス、エネルギー、医療、法律など、多くの産業において注目を集めています。特に、DeFiやGameFi、メタバース、NFT領域では、ブロックチェーン技術の実現可能性に基づく新しいビジネスモデルが生まれ、多くの企業や投資家が注目しています。これらの分野では、ベンチャー企業の資金調達額が数十億円に上るケースも多く、今後の発展が期待されています。

難易度が高く、ブロックチェーンエンジニア自体が不足している

ブロックチェーン技術は高度なプログラミングスキル、暗号技術、ネットワークセキュリティ技術を要求し、開発プロセスが複雑であるため、ブロックチェーンエンジニアはその需要に対して不足しています。また、ブロックチェーン開発は新しい技術や概念を理解する必要があるため、専門的な知識を持った人材が必要であり、他の技術分野から転職する人材も少なくありません。そのため、ブロックチェーンエンジニアは高い市場価値を持ち、今後ますます需要が高まると考えられます

ブロックチェーンエンジニアに求められるスキルや経験とは

この章では、ブロックチェーンエンジニアに必要なスキルや経験について紹介します。英語力は、最新情報を取り入れるために欠かせないスキルであり、暗号・ブロックチェーンに関する専門知識も必要です。また、ソフトウェア開発スキルも必要であり、ブロックチェーンを用いたアプリケーションやスマートコントラクトの開発に携わるためには、プログラミング言語やデータ構造の知識も求められます。ブロックチェーンエンジニアに求められるスキルや経験を身につけることで、この分野でのキャリアを構築することができます。

一次情報を取りにいける「英語力」

ブロックチェーン技術はグローバルに発展しているため、多くの情報やドキュメントが英語で提供されています。したがって、ブロックチェーンエンジニアには、英語で情報を取得し、理解する能力が必要です。英語力があることで、最新の情報にアクセスでき、ブロックチェーン開発に必要な知識を得ることができます。

暗号・ブロックチェーンに関する知識

ブロックチェーンにおいて暗号技術は非常に重要な役割を担っています。暗号技術を理解することで、ブロックチェーンがどのように安全で信頼性の高いシステムであるかを理解できます。暗号技術の中でも、ハッシュ関数、非対称暗号、署名などが基本的な要素として挙げられます。また、ブロックチェーンに関する知識としては、分散型台帳技術の概念や仕組み、コンセンサスアルゴリズム、スマートコントラクトなどが求められます。

これらの知識を身につけることで、ブロックチェーンにおける技術的な問題に対応し、セキュリティを確保するために必要な手段を知ることができます。

ソフトウェア開発スキル

ソフトウェア開発スキルは、ブロックチェーンエンジニアにとって重要なスキルの一つです。ブロックチェーンの技術は、分散システム、データ構造、暗号技術、ネットワーク通信技術、セキュリティなど、多岐にわたる技術を要求します。そのため、プログラミング能力やシステム開発の知識が必要です。具体的には、C++、Java、Python、Solidityなどのプログラミング言語のスキルが求められます。

また、ソフトウェア開発に関する基本的な知識やツールの使い方についても熟知している必要があります。さらに、ブロックチェーン技術の進化に合わせて、常に最新の開発手法やツールについて学習する姿勢が求められます。ソフトウェア開発スキルは、ブロックチェーンエンジニアの中でも最も基本的かつ重要なスキルであり、これを習得することが、ブロックチェーンエンジニアとしての成長につながります。

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まとめ

ブロックチェーンは今後ますます重要になる技術であり、ブロックチェーンエンジニアの需要も増加しています。ブロックチェーンエンジニアに求められるスキルとして、英語力、暗号・ブロックチェーンに関する知識、ソフトウェア開発スキルが挙げられます。また、ブロックチェーン技術の応用領域も広がっており、LDeFi、GameFi、メタバース、NFT領域など、多様な分野で活躍する機会があります。ブロックチェーンエンジニアとしてのキャリアを検討する場合は、これらのスキルや知識の習得を進め、業界動向にも注目していくことが大切です。

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