インフラエンジニアの年収はどこで差がついている?平均年収と必要とされるスキルを紹介

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目次
インフラエンジニア間で年収の差が出るのはなぜか
インフラエンジニアは主に、システムに必要なサーバーやネットワークを設計、構築、運用・保守を行います。
ITサービスの基盤を構築するインフラエンジニアの仕事は、世の中になくてはならないものです。
そんなインフラエンジニアですが、同職種間でも年収の差が生じる場合があることをご存知でしょうか。
同じ職務内容なのに、年収に差が出てしまう理由は何故でしょうか?
ここでは、インフラエンジニアの年収に差が生じる理由について解説していきます。
経験年数やスキルの差
年収の差が生じる要因の一つが、経験年数やスキルの差です。
ITの基盤であるインフラを専門的に扱うインフラエンジニアの仕事は需要が高く、一般的な企業の他にも公官庁などの公的な機関で登用される場合もあります。業務の難易度が高い現場に配属されれば、その分報酬が高くなる傾向にあります。
エンジニアの報酬は、参加する現場によって差が生じることが多く、経験が豊富であったり、スキルのあるエンジニアは、報酬の大きい現場に向かうことが多くなるのです。
経験年数が長かったり、スキルが豊富なインフラエンジニアは年収が高い人が多いようです。
対応できる業務範囲の差
インフラエンジニアは、サーバーの設置からネットワークの構築、システムの運用保守と異常発生時の対応など、業務範囲が幅広いことでも知られています。
始めのうちはシステムの運用監視業務などの基本的な内容を担当することが多いでしょう。経験を積んでいくと、担当する業務範囲は広くなっていきます。
対応可能な業務が多いインフラエンジニアはさまざまな現場で重宝されます。依頼される業務の難易度が上がればその分報酬も高くなるので、対応可能な業務範囲を広げ、信用を勝ち取ることが重要です。
役職や資格手当の差
インフラエンジニアとしての経験年数が長くなることで、所属している企業での立場も変化していくかと思います。
元々はいわゆる平社員という立場であったとしても、スキルを伸ばし、経験を積めばおのずと役職がつくようになっていきます。すると、従来の給与とは別に役職手当が追加されるため、年収アップに繋がります。
ほかにも、会社によっては資格を取得することで手当がもらえる場合があります。基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの資格は、ITに関する基本的な知識を身につけているという指標になるため、インフラエンジニアからの人気の高い資格です。
AWS認定ソリューションアーキテクトという資格も、インフラエンジニアとしてスキルを伸ばしたいという方にはおすすめです。
企業規模や企業内での需要による差
企業規模や企業内における需要の差によっても、インフラエンジニアの年収には差が生まれます。
先ほど話した通り、インフラエンジニアの仕事は、多くの企業から需要があります。エンジニアに任せる業務裁量が大きい企業は、その分報酬も高い傾向にあります。
インフラエンジニアとして年収を上げる4つの方法
勤続年数や保有スキル、所属する企業によってインフラエンジニアの年収に差が生まれることが分かりました。
では、インフラエンジニアが年収アップを目指すには具体的にどのようなことをするべきなのでしょうか。
ここでは、年収アップを目指すインフラエンジニアの方にぜひ実践していただきたい4つの方法について紹介していきます。
スキルを身につけて対応できる業務範囲を広げる
インフラエンジニアは、業務内容によって「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」「データベースエンジニア」に分類されることもあります。
ネットワークエンジニアは、企業や組織内のネットワーク設計および構築などを担う専門職です。サーバーエンジニアは、社内に設置するサーバーの設計や配置、設定を行います。データベースエンジニアは、データベースの構築や運用・管理を行うエンジニアです。
これらの業務を網羅的に担当しているのがインフラエンジニアです。他のエンジニア職と比べ、業務範囲は非常に広いですが、問題なくこなすことができれば、インフラエンジニアのスペシャリストとして市場価値が高まり、年収アップを目指すこともできるでしょう。
フリーランスとして独立する
エンジニアはフリーランスという働き方を選びやすい職業です。
特にインフラエンジニアは、ほかのエンジニア職に比べても募集が多い傾向にあります。
フリーランスという働き方は、仕事を獲得するために自分から積極的に営業する必要があるため、抵抗を覚える人も少なくないでしょう。しかし、納得のいく報酬額の案件に狙いを絞って営業をかけられるため、収入アップを目指しやすいといった点は大きなメリットであると言えます。
会社員をやりつつ、副業を両立させる
先ほどお話した通り、インフラエンジニアを募集する案件は多数存在しています。
完全に独立することが不安だという方は、副業という形を選ぶのはいかがでしょうか?
近年、副業を許可する企業は増加しています。税金の管理を行う自信がないという方や、安定した収入が無くなるのは不安だという方は、副業案件について調べてみてはいかがでしょうか。
会社員としての収入にプラスして副業収入を得ることができるので、年収アップを目指すことができるでしょう。
外資系企業や大手企業に転職する
外資系企業や大手企業はエンジニアに対する待遇が良く、報酬もかなり高額です。
インフラ部門を担当するインフラエンジニアは、多くの会社で求められています。インフラエンジニアとして年収アップを目指したいという方は、転職を視野に入れてみるのもいいかもしれません。
インフラエンジニアの仕事内容と必要なスキルとは
ここまでインフラエンジニアの収入について解説を行ってきましたが、インフラエンジニアとして成長するためには何が必要なのでしょうか。
現在インフラエンジニアとして働いている方はもちろんのこと、今後インフラエンジニアとして働きたいと考えている方はぜひこちらをチェックしてみてください。
システム開発の知識
システム開発は基本的に要件定義→設計→コーディング→テスト→運用・保守の流れで行われます。
インフラエンジニアが実際の業務で関わるのは運用・保守のフェーズです。具体的には、システムが安定稼働するように、手順書対応を行ったり、問題発生時に原因究明や復旧作業を行います。これらの業務を問題なくこなすためには、システム開発に関する深い理解が必要です。
サーバーOSの知識・設計、構築、運用、保守
インフラエンジニアはサーバーOSを業務で扱います。データベースサーバーやアプリケーションサーバーの構築など、その用途はさまざまです。運用保守業務を行う環境としてサーバーOSを用いることもあるでしょう。
サーバーのOSは、Windows、Linux、Unixなどが主流です。どのOSを使用するかは企業によって異なりますが、Linuxを扱う現場は非常に多いため、使い方を覚えておいて損はありません。
ネットワークの知識・設計、構築、運用、保守
インフラエンジニアは企業や組織内のネットワーク設計および構築を行います。そのため、ネットワークに関する深い理解が求められます。また近年はサーバーの管理についても、オンプレミス型からクラウド型への移行が進んでいます。対応できるよう事前に知識をつけておきましょう。
ネットワークに関するスキルを身につけるために、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの資格を取得することをおすすめします。
セキュリティの知識・セキュリティ製品を扱うスキル
システムの異常が発生した際にアップデートを行ったり、原因究明に勤めることもインフラエンジニアの業務範囲に含まれますが、管理するITインフラを運用・保守するなかで、最も危惧すべきなのが、情報漏洩などのセキュリティインシデントです。
これらの問題の発生を予防できるよう、インフラエンジニアはセキュリティ対策に関する知識を身につけておく必要があります。セキュリティ対策としては、既存のセキュリティ製品を扱うことになるでしょう。製品に関する扱い方を熟知しつつ、セキュリティに関する知識を常にアップデートし続けることが大切です。
ハードウェアの知識
インフラエンジニアは、ルーターやスイッチといったネットワーク機器の選定からネットワークの敷設や、社内に設置するサーバーの設計や配置、設定を行うことがあります。
また、システムに異常が発生した際、その原因がハードウェアにある場合も少なくありません。
円滑に業務を行うにはやはりハードウェアについて理解を深めることが必要です。
インフラエンジニアとしての価値が上がるスキルや資格とは
エンジニアとしての市場価値を高めるためには、資格を取得したり、スキルを伸ばすのが一番の近道であるとも言えます。
インフラエンジニアとして市場価値を高めるには、どのようなスキルを獲得する必要があるのでしょうか。
ここでは、インフラエンジニアとしてさらに上を目指していきたいという方のために、おすすめの資格やスキルを紹介していきます。
上流工程の経験とスキル
エンジニアにとって経験やスキルは市場価値を高めるための財産であると言えます。
業務内容が多岐にわたるインフラエンジニアは、上流工程である要件定義や設計を行った経験が強みとなるでしょう。
システム運用などの基本的な経験を着実に積みながら、要件定義で必要となるビジネスコミュニケーションスキルや、設計書作成で必要となるドキュメント作成スキルを磨くことが大切です。
サーバーの知識とスキル
インフラエンジニアは、社内に設置するサーバーの設計や配置、設定を行うことがあります。さらに、データベースサーバーやアプリケーションサーバーの構築、運用・保守業務を行う開発環境として、サーバーOSを用いることも多いです。
そのためサーバーに関する知識やサーバーを扱う経験は多くの現場で求められます。
サーバーOSの代表格であるLinuxの使い方はしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
ネットワークの知識とスキル
所属している組織内のネットワーク設計および構築も、インフラエンジニアの業務範囲に含まれています。そのためネットワークに関する知識は深めておく必要があるでしょう。基本的なネットワーク技術に加え、シスコなどのネットワーク製品を扱うためのスキルも求められます。
ネットワークに関する学習をすすめる場合は、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の資格を取得することがおすすめです。
セキュリティに関する知識とスキル
システムに問題が発生した際に原因を究明し、対策を行うことも業務のうちの1つです。セキュリティ対策としては、既存のセキュリティ製品を扱うことになります。IT業界で最も危惧すべき情報漏洩を未然に防ぐためにも、セキュリティに関する知識と、製品を扱うスキルは必須になります。
プログラミングスキル
ネットワーク機器やハードウェアのコンフィグ作業において、プログラミングスキルは不要と言われてきましたが、近年はVagrantなどの管理用ソフトの登場により、インフラエンジニアにもプログラミングスキルが求められるようになってきました。
管理用ソフトは、PHPやPython、Rubyなどのスクリプト言語を使って設定します。軽量プログラミング言語を扱うスキルを身につけておくと、仕事の効率化も叶うため、プログラミングスキルは積極的に身につけていきたいところです。
仮想化の知識とスキル
近年、サーバー仮想化の流れが主流になってきています。サーバー仮想化は、自社でサーバーを管理する場合の社内にスペースがなかったり、管理・保守コストがかかるという課題を解決できるメリットがあります。
メリットが大きいサーバー仮想化は、今後多くの企業で導入されていくでしょう。サーバーの管理や設計を行うインフラエンジニアも影響を受けることが予想されます。
第一線で活躍し続けるためには、仮想化のような新しい知識も積極的に取り入れていくことが大切です。
インフラエンジニアとしての価値を高める資格を取得
インフラエンジニアとしての価値を高めるには、資格を取得することが重要です。
ここでは、おすすめの資格についてご紹介いたします。
Cisco技術者認定試験
Cisco技術者認定試験は、アメリカのコンピューターネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ(Cisco Systems)が主催している認定試験です。 ネットワークに関する知識やシスコ製品の扱い方など実際の業務でも役立つ問題が出題されます。
取得することで、ネットワークに関する知識を保有していることを示すことができるでしょう。
ネットワークに関するスキルが求められるインフラエンジニアは、ぜひとも取得しておきたい資格です。
Linux技術者認定試験
Linux技術者認定試験は、Linuxを中心とした技術や知識を身につけることができる資格試験です。
業務でLinuxを扱うことが多いインフラエンジニアにとってはぴったりな資格となっています。
レベルが3段階に分かれており、最終レベルは特に難しくなっていますが、インフラエンジニアとしてのスキルを証明するには適した資格であると言えます。
AWS認定資格
AWS認定資格は、アプリケーション開発などを行うための知識やスキルを認定する資格です。 AWSが実施しているベンダー試験で、資格を取得することができればクラウドサービスであるAWSを扱うスキルを持っていることを証明できます。
仮想化に関する知識が求められているインフラエンジニアにとって、非常に有益な資格であると言えるでしょう。
インフラエンジニアの年収はどれくらい?会社員とフリーランスそれぞれを紹介
インフラエンジニアの年収はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、会社員として働くインフラエンジニアの平均年収と、フリーランスで働くインフラエンジニアの平均年収についてご紹介いたします。
インフラエンジニアのフリーランス案件についても紹介するので、ぜひご覧ください。
会社員のインフラエンジニアの場合
求人サイトによると、会社で正社員として働くインフラエンジニアの平均年収は540万円でした。
日本の平均年収と比較すると、高い傾向にあるようです。
参照:求人ボックス
フリーランスのインフラエンジニアの場合
次にフリーランスで働くインフラエンジニアの平均年収をご紹介いたします。
フリーランスのインフラエンジニアの平均年収
フリーランスのインフラエンジニアの平均月収は69万円でした。
12ヶ月換算すると、828万円になります。
会社に勤めるインフラエンジニアよりも、フリーランスエンジニアの方が年収は高い傾向にあるようです。
フリーランスのインフラエンジニアの具体的案件
次にインフラエンジニアのフリーランス案件についてご紹介いたします。
AWS O2Oメディア改善PJインフラエンジニア
- 職種
- インフラエンジニア
- 言語
- JavaScript
月収:800,000 円~
職務内容:
- アプリ、Web、運営管理システムの開発要件、仕様整理
- 開発作業の効率化・自動化
- ペアプログラミング、モブプログラミング
- GoogleAnalytics、firebase設計・構築、BigQueryデータ連携
- CI/CDの整備
- 障害対応
- 新規技術要素の検証・実装
- 専門知識の共有、仲間とのコミュニケーション
- スクラム開発のルール厳守
- 上記に関連した付帯作業
- インフラ設計・構築
- 監視設計・構築
- 運用作業の標準化/自動化
- 開発手法や手順における継続的な改善
求めるスキル:
- AWSを用いた基本的なインフラ環境の構築・運用・保守経験(3環境以上)
- AppSync, AppRunnerを利用した環境構築・開発経験
- AWS CDK開発経験
- Serverless Frameworkの経験
- datadogなどツールを用いた監視ツールの利用経験
月収:400,000円~
職務内容:
- AWSインフラ構築、運用、管理業務
- 新規ビジネス開発用の検証環境構築
- ネットワークセキュリティ対策の適用
求めるスキル:
- Kubernetes経験
- クラウドネイティブなサービスにインフラエンジニアとして携わった経験
- ネットワーク、TCP/IP、情報セキュリティの関連知識
【Linux/フルリモート可能】インフラネットワークエンジニア: IaCの案件・求人
- 職種
- ネットワークエンジニア
- 言語
月収:1,000,000円~
職務内容:
- ECサイトやオウンドメディアの稼働・運用
- コードや構成のキャッチアップ
求めるスキル:
- Linux系サーバ/NW設計構築経験
- IaCでのインフラ構成管理と運用経験
- AWS/Azure/GCP等のクラウド経験
- コンテナ関連技術の知見
インフラエンジニアの将来性は?
インフラエンジニアの仕事に将来性はあるのでしょうか。
結論から言うと、インフラエンジニアの仕事は十分に将来性があると言えます。
理由として、インフラエンジニアは将来的にインターネットやクラウドなどの新しい技術の導入や、ビッグデータの分析などによって、ビジネスの成長を支える職業に変化していくと考えられているからです。また、IoT(Internet of Things)の普及によって、エッジコンピューティングなどの新しいインフラストラクチャが求められるとも言われています。
現在、コンピュータネットワークやサーバーなどのインフラストラクチャを構築、運用、維持しているインフラエンジニアですが、今後もIT業界の変化にならい、需要の形を変えながらも、人々に求められることは間違いないでしょう。
まとめ
今回はインフラエンジニアの年収について、差がつく理由や平均年収など、さまざまな角度から詳しく解説していきました。いかがでしたか?
今後もIT業界で活躍すると見られているインフラエンジニアという職業。
経験とスキルを伸ばすことで、活躍の幅を広げ、年収アップを目指すことも可能です。
今回の内容を参考に、インフラエンジニアとしての市場価値向上を目指してみてください。
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この記事を書いた人

1992年生まれ、北海道出身。トレンドスポットとグルメ情報が大好きなフリーライター。 衣・食・住、暮らしに関する執筆をメインに活動している。 最近のマイブームは代々木上原のカフェ巡り。
この記事を監修した人

大学在学中、FinTech領域、恋愛系マッチングサービス運営会社でインターンを実施。その後、人材会社でのインターンを経て、 インターン先の人材会社にマーケティング、メディア事業の採用枠として新卒入社し、オウンドメディアの立ち上げ業務に携わる。独立後、 フリーランスとしてマーケティング、SEO、メディア運営業務を行っている。