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インフラエンジニアが転職する際に知っておきたい5つのこと

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インフラエンジニアの需要って?転職先は豊富にあるのか

インフラエンジニアとは、ITインフラであるサーバーやネットワークなどの設計・構築から運用・保守までを行うエンジニアです。

インフラというのはインフラストラクチャー(Infrastructure)の略であり「基盤」を意味しています。

そのためインフラエンジニアとはITシステムにおける基盤に関する様々な業務を行います。

インターネットやクラウドなどの大規模なインフラストラクチャを支えるために常に需要がある職種です。

これまではオンプレミスと言って企業が自社内にサーバールームを設置し運用することが多かったですが、今後は急速にクラウド化への以降が進んでいくことが予想されます。

しかし、だからといってITシステムそのものの需要が減るわけではありません。必要なシステム環境の数が減るわけではなく、今後DX・デジタル化が更に進むことでオンラインサービスやクラウドサービスは普及を続けるため、インフラエンジニアの需要はますます増加していく傾向にあります。

業種別に見るインフラエンジニアの需要と将来性

インフラエンジニアは、インフラITの中のどの業務を行うかでさらにいくつかの種類に分けられます。ここからはインフラエンジニアの業種別の需要や将来性について解説していきます。

サーバーエンジニア

サーバーとは、ユーザーからのリクエストに対しレスポンスを返すハードウェアのことを指します。アプリケーションサーバー・メールサーバー・Webサーバーなどサービスを利用するにあたってはサーバーの構築が必要となります。

これらのサーバー構築においてどのようなサーバー機器をどの程度使うのかの選定や、設定・運用・保守などまでが業務範囲となります。

実際にサーバー機器をラックに固定したり他の機器と配線を繋いだりといった物理的な業務も行います。

サーバーの構築が完了すると問題なく稼働するか監視を行い、障害やトラブルが起こった際は対応が必要です。

オンプレミスが主流であった時代に比べて、物理サーバーを構築する需要自体は減ってきているのが現状です。

今後はクラウドサービス提供者が構築した環境から必要な分だけを利用するパブリッククラウドなどがメインとなっていきます。

パブリッククラウドの知識に加え、ネットワーク・セキュリティ設定の知識なども身に付けていれば今後も将来性はあると言えるでしょう。

ネットワークエンジニア

クライアントが利用するネットワークを構築するエンジニアです。サーバー同士やサーバーと個々の端末を接続していき最適なネットワーク環境を構築していきます。

まずはクライアントに要望をヒアリングし、ネットワークの設計を行います。その後、作った設計に基づきネットワーク環境を構築していきます。

ルーターなどのネットワーク機器を選定し設置したり、適切な配線の位置を考えながら接続していきます。

その後動作テストをして問題なければ運用を開始します。

ネットワーク環境の構築ができた後は、実際に運用を行いながら監視・保守を行います。

トラブルや機器故障などが起こった場合は、トラブル対応も必要となります。

ネットワークエンジニアについても、サーバーエンジニアと同じでクラウド化への移行によりこれまでのような物理機器を構築する需要は減ってきています。

将来性を考えるとクラウド環境の知識は必須となるでしょう。クラウド上でのネットワーク設定・運用などの知識を身につけることで将来的にも活躍が期待できます。

またネットワーク以外にも不正アクセスやサイバー攻撃に対応するためのセキュリティの知識などを持つことで仕事の幅をより広げることができます。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアとは、クラウド上でシステム設計・構築・運用などを行うエンジニアです。

サーバーエンジニアやネットワークエンジニアがオンプレミス環境で実際の物理機器の設置や配線作業を行うことに対して、クラウドエンジニアはすべて仮想化されたクラウド上での作業のみを行います。

オンプレミスからクラウド環境へ移行する企業がどんどん増えている中、最も需要があるエンジニアと言えます。

実際にはオンプレミスとクラウドを併用するハイブリッドクラウドと呼ばれる運用方式などもあります。

そのため、クラウドエンジニアでもサーバーやネットワーク機器などの実機に関する知識は身につけておく必要があります。

クラウドエンジニアは、インフラエンジニアの中では最も将来性が分かりやすいエンジニアと言えるでしょう。

データベースエンジニア

データベースの設計・構築・運用などを行うエンジニアです。

企業の経営戦略において、扱っている膨大なデータをどのように格納・管理するかは重要な課題です。

クライアントの要望をしっかりとヒアリングした上で、どのようなデータをどのように保管するかを考え、どのようなデータベースを構築するかを検討します。

クライアント企業の経営戦略などを踏まえたデータベース構築が求められるため、ニーズをしっかりと把握するためのコミュニケーション能力なども必要です。

データベースの構築には、「Microsoft SQL Server」や「Oracle Database」、そして

「My SQL」などを使用していきます。

データベースエンジニアの需要と将来性に関しては高いと言えます。

技術の進歩に伴って、ディープラーニングや機械学習といったAI関連技術の需要が伸びていきます。

AI技術やビッグデータの活用にはデータベースが必要です。

将来的にデータベースエンジニアとして活躍していくためには最先端技術の知識は当然求められます。

それ以外にもデータベースにおいてもクラウド化が進んでいるため、クラウドに関する知識も合わせて身につけておく必要があるでしょう。

インフラエンジニアが転職する上で身につけておきたいスキルとは

続いてここからは、インフラエンジニアが転職を考えたときにどのような知識を身につけておくと良いかどうかについて説明していきます。

技術トレンド・市場で求められていることを認識するスキル

まずは、技術的なトレンドや今市場で求められていることはどのようなものか?ということをしっかりと認識しておくことが重要です。

例えば、クラウド化に必要なクラウドサービスであれば、AWS(Amazon Web Services)・Google Cloud・Microsoft Azureなどがあり、こうした代表的なものについては押さえておきましょう。

日頃から業界の技術トレンドや市場の変化についてはアンテナを張っておき、情報収集を怠らないことが大事です、

技術トレンドを身につける、恒常的な学習

最新の技術トレンドを身につけるためには、日々の恒常的な学習が必要です。

技術や知識は一朝一夕には習得できないため、日頃からの地道な学習を継続していきましょう。

上流工程スキル

上流工程とは主に最初の設計の部分が該当します。この段階ではクライアントの要望をヒアリングして言語化するスキルや分かりやすい資料に落とし込むドキュメンテーション能力も求められます。

エンジニアとしての専門的な知識以外に幅広いスキルが必要となる分、上流工程から下流工程まで一気通貫で携われるとエンジニアとしてのキャリアも広がります。

ビジネスコミュニケーション

インフラエンジニアとして活躍していくためにはビジネス上の高いコミュニケーション力を身につけておくと良いでしょう。

クライアントとの折衝で必要なことはもちろん、実際にシステムの構築や運用を行う際もチーム体制で行うことが多くコミュニケーション力は必須です。

マネジメントスキル・経験

インフラエンジニアとしてのキャリアパスを考えた時に、技術系かマネジメント系の2パターンがメインとなります。

基本的にシステムの構築・運用・保守などはチーム体制で行うことがほとんどです。

プロジェクトでのマネジメント経験を身につけておくことでマネージャーとしてのキャリアパスを目指すことができます。

インフラエンジニアの平均年収を会社員とフリーランスに分けて紹介

次にインフラエンジニアの平均年収を会社員とフリーランスのパターン別で解説していきます。

平均給与金額は、企業やエリアそして自分のスキル・経験値によっても大きく変動するためおおよその参考にしてください。

会社員のインフラエンジニアの場合

会社員として働く場合の平均年収は約535万円です。全職種の全国平均年収が約400万円〜500万円の範囲であることを考えると、平均よりはやや高い水準と言えます。

理由としては企業がサービスを展開する上でインフラ環境が必須であることやインフラエンジニアの人数がそれほど多くなく人手不足であることなどが挙げられます。

中でも保守・運用業務などはマニュアルを理解することで対応できる業務もあるため、未経験からインフラエンジニアを目指す人も多いです。

参照:求人ボックス

フリーランスのインフラエンジニアの場合

続いてフリーランスの場合の平均収入を見ていきます。フリーランスの場合も、自分の経験やスキルによって収入額は前後します。

フリーランスのインフラエンジニアの平均年収

フリーランスの場合の平均年収としては、約720万前後です。一般的には会社員として一定の経験やスキルを身につけてからフリーランスへ転身するパターンが多いため、平均年収は会社員よりも多い傾向があります。

参照:インフラエンジニアのフリーランス求人・案件(全3,219 件)

インフラエンジニアの単価

フリーランスのインフラエンジニアの具体的案件

インフラエンジニアのフリーランス案件について事例をご紹介していきます。

O2Oメディアの改善プロジェクト案件


自社O2O促進コンテンツの改善を行うプロジェクトです。実店舗への送客メディアとしての機能改善を進めるため、新規サービスを開発するにあたってインフラ基盤の構築を行います。

言語/フレームワークなど:JavaScript/Serverless Frameworkの経験

必要スキル:AWSを用いた基本的なインフラ環境の構築・運用・保守経験(3環境以上)/AppSync, AppRunnerを利用した環境構築・開発経験/AWS CDK開発経験/組込みLinux、μiTRONを用いた開発経験がある/

常駐/リモート:フルリモート

インシュアテック領域におけるSaas事業のインフラエンジニア案件


保険会社と顧客を対象にSaasビジネスを展開している2015年創業のベンチャー企業案件です。

言語/フレームワークなど:Go言語

必要スキル:Kubernetes経験/クラウドネイティブなサービスにインフラエンジニアとして携わった経験/ネットワーク、TCP/IP、情報セキュリティの関連知識

常駐/リモート:常駐 ※週2、週3から稼働OK

化粧品ECサイトの監視・運用業務案件


化粧品の製造開発・販売を行っている企業が運用しているECサイト・オウンドメディアのインフラエンジニア案件です。

アジャイル開発を採用しており、laCのスキルを身につけることもできます。

言語/フレームワークなど:Linux AWS GoogleCloudPlatform MicrosoftAzure/laC

必要スキル:Linux系サーバ/NW設計構築経験/IaCでのインフラ構成管理と運用経験

常駐/リモート:常駐

インフラエンジニアが転職に際して取得しておきたい資格

転職を考えた際に資格を取得していると有利になることがあります。資格は自分のスキルを客観的に証明できるため、スキルはもちろん取得のための努力のアピールにも繋がります。

Cisco技術者認定試験

シスコ技術者認定資格とは、アメリカに拠点を置く世界最大のネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズが運営する認定試験です。インフラ・ネットワークとCisco製機器についての知識を身につけることができます。

いくつかの種類に分かれていますが、最もメジャーなものが「CCNA」です。

正式名称は「Cisco Certified Network Associate」と呼ばれ、5段階のレベル区分のうち2番目に位置するアソシエイトに該当する資格で主にネットワークの基本的な知識を問う試験です。

インフラやネットワークに携わるエンジニアであればぜひ取得しておきたい資格です。

【公式HP:Cisco技術者認定試験

Linux技術者認定試験(LinuC)

LinuCは日本国内向けのLinux認定試験です。世界標準のLPICよりも新しい試験で、2018年3月にLPI-Japanが開始したLinuxの試験です。

正式には「Linux技術者認定試験 LinuC」と呼ばれ、LPICに比べてより日本市場向けの内容となっておりクラウド時代に対応した試験となっているため注目を集めています。

基本的な試験概要はLPICと同じです。

LinuCもレベル1〜3と難易度に応じて3種類に分かれています。

LinuCを取得するメリットは、基本的にLPICを取得した場合と同じと言えます。

どちらを受けるほうが良いかは一概には言えませんが、日本市場をメインに考えている場合は日本向けに開発された試験であるLinuCの取得を目指すほうが良いと言えるでしょう。

【公式HP:Linux技術者認定試験(LinuC)

AWS認定資格

AWSはAmazonが提供するクラウドサービスであるAmazon Web ServiceにおけるAmazonが認定する公式資格です。

クラウド化の流れに伴ってAWSを利用する企業は増えてきているため、AWS認定資格を取得していると大きなアピールとなります。

内容とレベル分けによって全部で12種類に分かれています。

基礎レベル・アソシエイトレベル・プロフェッショナルレベル・専門レベルの4段階があります。

【公式HP:AWS認定資格

インフラエンジニアのまま転職して大丈夫?将来性と今後さらに求められてくるスキルとは

インフラエンジニアのまま転職をしてキャリアアップを目指していっても問題ないのでしょうか。

インフラエンジニアの将来性や今後求められてくるスキルの傾向について解説していきます。

インフラエンジニアの将来性

インフラエンジニアの将来性がなくなることはないと考えられます。オンプレミスからクラウドへの移行やIoT(Internet of Things)の普及などトレンドの変化はあれど、すべての基盤となるインフラの必要性がなくなることはないからです。

とは言えインフラエンジニアとして将来的にも活躍をしていくためには、求められる役割の変化を踏まえ日頃からクラウドや仮想化といったトレンドの技術を勉強したり、自分の強みとなる領域を伸ばしたりと他のエンジニアと差別化を図るための努力が必要です。

インフラエンジニアに今後さらに求められるスキル

今後トレンドや技術が変わっていく中で、インフラエンジニアに求められるスキルとは

どのようなものでしょうか。

エンジニアとして活躍していくためには、日々の自己研鑽が大事となります。

サーバーの知識とスキル

インフラエンジニアとしてサーバーの知識とスキルは必須とも言えます。サーバーを扱うためにはOSの操作が必要となります。主なOSにはWindows・Linux・Unixなどがあり、どれを採用しているかは企業によっても異なります。

そのためこれらの主要OSの操作方法は身につけておくことが理想です。またサーバー上で動作するアプリケーションについての知識も持っておくと良いでしょう。

ネットワークの知識とスキル

インフラエンジニアの職種によってはネットワークの知識もぜひ身につけておきたいところです。

LANやルーターなどネットワーク機器の知識や設定方法に加え、多くの企業で導入されているシスコ製品に関する知識があると活躍の場が広がります。

プログラミングスキル

近年はインフラエンジニアもプログラミングのスキルが求められるようになってきています。

オンプレミスからクラウド化への移行が高まるにつれて、インフラエンジニアがコードを書いてインフラ制御を行う場面が増えてきました。

オペレーションを効率化するためのバッチファイルを作成するためのBATやUnix系のOSでコマンドを実行するためのシェルスクリプト言語であるBashなどが、インフラエンジニアにおすすめの言語です。

またさらにスキルアップを目指す場合はキャリアパスに応じてPythonやRuby、Javaなどを学ぶのもありでしょう。

仮想化の知識とスキル

近年ではサーバーのリソースをより有効活用するため、1つのサーバーにて複数サーバーを集約するためのコンテナ型仮想化システムと呼ばれる仮想化技術を利用する場面が増えております。

仮想化技術を習得する上では、VMwareやHyper-Vなどの製品についての知識に加えて、環境構築のプラットフォームであるDockerやコンテナ管理ツールであるKubernetesなどのスキルがあると望ましいです。

セキュリティに関する知識とスキル

インフラエンジニアでもセキュリティに関する最低限の知識は持っておくと役立ちます。

セキュリティエンジニアほどの知識やスキルが要求されることは基本的にないものの、サイバー攻撃やウイルス対策・アクセス管理など主なセキュリティに関しては理解しておくと業務効率が上がるでしょう。

まとめ

今回はインフラエンジニアが転職をする際に身につけたいことについて解説していきました。

インフラエンジニアに求められる役割については技術の発展やニーズの変化に伴い年々変化しているのが実情ではあるものの、そうした変化にどのように対応していくかが重要です。

最新の技術を勉強したら資格を取得するのはもちろん、マネジメントやコミュニケーションスキルなど汎用的なスキルを習得することで仕事の幅を広げていくことができます。

  1. インフラエンジニアのニーズは今後もあり将来性はある
  2. ニーズの変化を踏まえトレンド技術の勉強や資格の取得をすることで差別化できる
  3. プログラミングスキルや他領域の知見も身につけることで活躍の幅を広げることができる
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